就活が終わらない9つの原因とは?25卒の内定状況から学ぶ対処法を解説

このページのまとめ

  • 25卒の就職内定率は大学4年生の2月時点で9割
  • 情報収集や選考対策への準備不足があると、就活が終わらない可能性がある
  • 就活が終わらない場合、自己分析や企業研究のやり直しなど対策が必要

就活が終わらない9つの原因とは?25卒の内定状況から学ぶ対処法を解説

就活が終わらない大学生の中には「内定が獲得できるか不安」と悩む方も多いでしょう。内定を獲得できない場合は、自己分析や選考対策など就活準備の見直しが重要です。

この記事では、就活が終わらない場合に考えられる9つの原因や対処法を解説します。25卒の内定状況や就活が終わらない場合の選択肢もまとめているので、不安を解消したい方は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

就活は終わらない?25卒の内定状況

就活が終わらないと、不安や焦りから気持ちに余裕を持てない方も珍しくありません。一般的な就活生は、いつごろ内定を獲得しているのか事前に把握しておくと不安を解消できます。

ここでは、25卒(2025年卒業)大学生の内定獲得率を時期別に解説します。大学4年生時点の内定状況が知りたい方は、参考にしてください。

2024年10月時点の内定獲得率

25卒の内定獲得率は、大学4年生の10月時点で約7割です。文部科学省の「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(10月1日現在)(1p)」によると、25卒大学生の就職内定率は72.9%を占めていました。

就職(内定)率の推移(大学)詳細は以下

引用元:文部科学省「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(10月1日現在)(6p)

同調査によると就職の内定状況は地域によっても異なり、関東地区と中部地区以外は、7割を満たしていません。

大学 地域別就職内定状況。詳細は以下

引用元:文部科学省「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(10月1日現在)(5p)

つまり、大学4年生の約3〜4割が10月時点で就活が終わっていない状況です。10月以降も挽回のチャンスはあるため、諦めずに就活対策をしましょう。

参照元
文部科学省
令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(10月1日現在)

2024年12月時点の内定獲得率

25卒の内定獲得率は、大学4年生の12月時点で約8割です。文部科学省の「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(12月1日現在)(1p)」によると、25卒大学生の就職内定率は84.3%を占めていました。

就職(内定)率の推移(大学)詳細は以下

引用元:文部科学省「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(12月1日現在)(6p)

地域別に見ると、関東地区の就職内定率は約9割を占めています。また、ほかの地区の内定率は約8割です。

大学 地域別就職内定状況。詳細は以下

引用元:文部科学省「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(12月1日現在)(5p)

同調査の10月1日時点と比較したところ、約1割の大学4年生が2ヶ月のうちに内定を獲得しています。つまり、就活が終わらない状況を抜け出すためには、秋の追い込みが重要です。

参照元
文部科学省
令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(12月1日現在)

2025年2月時点の内定獲得率

25卒の内定獲得率は、大学4年生の2025年2月時点で約9割とほぼ就活が終わっている状況です。文部科学省の「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(2月1日現在)(1p)」によると、25卒大学生の就職内定率は92.6%を占めていました。

就職(内定)率の推移(大学)詳細は以下

引用元:文部科学省「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(2月1日現在)(6p)

地域別に見ると、いずれも内定率約9割と大きな差は見られませんでした。

大学 地域別就職内定状況。詳細は以下

引用元:文部科学省「令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(2月1日現在)(5p)

就活が終わらない場合でも、原因を把握したうえで万全の対策をとると内定を獲得できるでしょう。25卒学生の就活状況については、「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」でアンケート結果をお伝えしているので、あわせて参考にしてください。

参照元
文部科学省
令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(2月1日現在)

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就活が終わらない場合に考えられる9つの原因

就活が終わらない場合、対策方法に原因があります。ここでは、就活が終わらない場合に考えられる原因を9つ解説するので、参考にしてください。

1.自己分析が不足している

自己分析が不十分な場合、自分の強みやスキルをうまくアピールできていない可能性が考えられます。自己理解を深める自己分析が不足していると、自分に向いている業界や職種を見つけられません。

企業に対して自分の強みがアピールできないため、採用担当者にマッチ度が低いと判断されてしまいがちです。就活が終わらない場合は、自己分析がきちんとできているか見直すと良いでしょう。

自己分析の方法については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。

2.就活の軸を決めずにエントリーしている

就活の軸を決めず、やみくもにエントリーしていると就活の方向性や自分に合う企業が見つけられません。就活軸とは、仕事をするうえで、自分が大切にしたいものです。就活の軸が決まっていない場合、自分の価値観を理解していないため、希望に合った企業の絞り込みが難しくなります。

応募先の企業ともマッチできず、就活が終わらない状況に至っている可能性もあるでしょう。就活を終わらせるには、どのような方向性で就活を行うか決めるのが大切です。

就活の軸の探し方のコツについては、「就活の軸の回答例文12選!企業の質問に対する答え方のコツや注意点を解説」の記事を参考にしてください。軸に沿って就活を進められるようになると、判断基準が明確になり、自信を持って行動できるようになります。

3.振り返りの作業を怠っている

振り返り作業を行わない場合、就活で同じ失敗を繰り返してしまうため注意が必要です。行動を振り返らないと、改善点が分からず同じミスを繰り返す原因になります。

たとえば、書類選考を突破できない場合は、履歴書やエントリーシート内容の改善が必要です。振り返り作業では、書類選考が通過できていないのに面接対策をしていたと気づくきっかけとなります。就活がうまくいかないときこそ、一度現状を振り返るのが大切です。

4.応募する企業を絞っている

応募する企業を絞り込み過ぎてエントリー数が少ない場合も、就活が終わらない原因の一つになります。エントリー数が少なければ面接を受ける機会が減り、内定獲得の確率も下がるためです。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書(66p)」によると、2024年卒業・修了予定就活生の3割は、10~19社にエントリーシートを提出していました。

エントリーシートの提出数。詳細は以下

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果報告書(66p)

就活が終わらないと感じた場合は、視野を広げてエントリー数を増やすと内定のチャンスを掴めるでしょう

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

5.面接官の質問の意図を理解せず受け答えしている

面接準備が不足していると、面接官の質問の意図が理解できないまま受け答えしてしまいます。面接官の意図が分からなければ、うまくアピールができず選考でも不利になるでしょう。

たとえば、面接で逆質問をされたときに「特にありません」と返していた場合、意欲がないと判断されます。本番でうまく話せない就活生は、面接対策が不足していると思われるケースも少なくありません。就活が終わらない場合は、面接対策ができているか見直してみましょう。

面接対策については、「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」もご一読ください。

6.焦り過ぎて気持ちに余裕を持てずにいる

就活が終わらないと、焦りにより心に余裕がないまま面接に臨んでいる可能性があります。周りが内定を獲得したり、自分なりに取り組んでいるのに結果が出なかったりするなど、就活に焦りは付き物です。

必要以上に焦ってしまい思うような結果が出ないときは、一度ゆっくり落ち着いて考える時間を持ちましょう。

7.就活に対してやる気が出ないまま行動している

やる気が出ないまま行動しているのも、就活が終わらない原因の一つです。やる気が出ない原因には、やりたいことが分からなかったり、自己肯定感の低さから自分に自信を持てなかったりするケースが考えられます。

採用担当者は多くの就活生を見ているため、やる気の有無を見極められます。やる気がでない状態で行動している場合、就活は終わらないままでしょう。

8.大学4年生で何もしていないため出遅れている

就活が終わらない原因には、スタートダッシュの遅さが考えられます。スタートが出遅れてしまうと、自己分析や選考対策が不十分になるためです

スタートが遅れると早期に採用を締め切る企業にはエントリーできず、内定獲得のチャンスを逃します。特に、大学4年生の段階で何も準備をしていない場合は、就活が終わらない可能性が高くなるでしょう。

大学4年生で就活を何もしていないと焦りを感じている方は、「大学4年で就活を何もしてないとどうなる?内定獲得の7つのステップ」をご覧ください。

9.自分の力だけで就活を乗り切ろうとしている

就活がなかなか終わらない場合は、自分の力だけで何とかしようとしている傾向があります。大学生にとって、就活は初めての経験が多いため、どのように進めればよいか分からないシーンも少なくありません。

内定を獲得するためにはうまく人に頼れないと、ほかの就活生に遅れを取ってしまう可能性があります。就活が終わらないと焦りや不安を感じているときには、1人でやり切ろうとせず、家族や友人を頼るのも手段の一つです。

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就活が終わらなかったらどうなる?9月以降の選択肢

就活が終わらないと、不安ばかりが募ってしまいがちです。大学4年生の9月ごろに就活が終わっていないからといって、就職を諦める必要はありません。ここでは、9月以降の就活をどのように進めれば良いか、選択肢を紹介するので参考にしてください。

秋採用でチャンスを掴む

9月ごろからは、秋採用を行う企業が出てきます。夏採用が終わっても募集を続ける企業はあるため、諦めずに就活を行いましょう。

次のような企業は、秋採用を行う傾向にあります。

・大量募集を行っている企業
・知名度の低い企業
・地方の企業
・内定辞退が発生した企業

秋採用は、経営が安定している企業や市場シェアトップを獲得している中小企業のように、優良企業と出会えるチャンスです。大手企業や有名企業の二次募集が行われる場合もあるため、就活が終わらないと落ち込まず、エントリーを続けましょう。

秋採用で内定を獲得するためのポイントは、「秋採用とは?実施企業の特徴や探し方は?内定獲得のコツも解説」の記事で紹介しています。

就活浪人になる

就活浪人とは、大学在学中に内定を獲得できず、卒業後も就活を続ける人です。在学中に学業が忙しくて就活ができなかったり、希望企業からの内定を諦めきれなかったりする学生が就活浪人を選択します。

就活浪人になると新卒ではなく既卒扱いとなり、就職難易度が上がる点に注意が必要です。既卒になると、転職を考えている社会人と同じ枠となり経験者と競わなければなりません。

就活浪人になる場合は、既卒者でも新卒扱いで採用している企業があるため、探してみると良いでしょう。また、就活エージェントのサポートを受けるなど、就活のプロに相談して対策を行うのも大切です。

就活留年を検討する

就活が終わらないときの選択肢として、就職留年という選択肢もあります。就職留年とは、就職のために留年することです。

学生期間を伸ばすと、次年度も新卒として就職活動を行えるのが就職留年の利点といえます。ただし、就職留年は半年〜1年追加で在学するため、学費が掛かる点に注意しましょう。

また、就活時に留年の理由を聞かれることも多いので、面接官が納得する理由を伝える準備も必要です。

就職留年のメリット・デメリットや内定取得を目指すための過ごし方について知りたい方は、「留年したら就職できないって本当?内定獲得に向けた対策や注意点を解説」もあわせてご確認ください。

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就活が終わらない不安を解消する9つの対処法

就活が終わらない場合、自己分析や業界研究など、就活のやり直しを行うのが大切です。ここでは、就活が終わらない不安を解消する9つの対処法を解説します。

1.自己分析を見直す

就活が終わらないときは、自己分析を見直し、自分の強みや考えを把握するのが効果的です。すでに行っていても、時間が経って考えが変わっている場合があるため、再度実施しましょう。

自己分析は強みを理解して自己PRでアピールしたり、就活の軸を考えて志望動機を伝えたりするために必要です。また、応募企業とミスマッチを起こさないためにも、どのような考えで就活を行っているかを再確認するのが大切になります。就活が終わらない場合は自己分析を行い、自分について再認識するところから始めましょう。

2.業界・企業研究をやり直す

業界や企業研究は就活において必須となるため、就活が終わらない場合はやり直してみましょう。内定を獲得できないのは、業界や企業研究が不足していて上手なアピールができていないのも理由の一つです。

業界研究が不足していると、志望動機の内容が浅くなります。また、企業研究が不足しているせいで、自分合わない企業を選んでしまうケースも少なくありません

内定を獲得するためには、自分の価値観や特徴に合う企業を選べているか見直してみるのが大切です。自分と企業の両方を理解できれば、マッチ度を判断しやすくなるでしょう。

3.不採用のタイミングから対策を分析する

就活が終わらないときは、不採用のタイミングから取り組むべき課題を洗い出しましょう。企業によって就活生に求めているものは異なるものの、選考のタイミングで重点的に見ているポイントは共通しています。

選考別のチェックポイントは、以下のとおりです。

選考のタイミング チェックポイント 見直すべき課題
書類選考 ・文面上での説得力 ・自己分析
・業界、企業研究
一次選考 ・一貫性のある回答
・ビジネスマナー
・コミュニケーション能力
・面接対策
二次選考 ・マッチ度
・ポテンシャル確認
・就活の軸
・志望動機
最終選考 ・入社意志の確認
・中長期的な活躍
・マッチ度
・業界、企業研究
・キャリアビジョン

不合格のタイミングが異なる場合、自分で対策を分析するのは難しいため、第三者にエントリーシート添削や模擬面接を依頼して改善点を求めるとよいでしょう。

4.視野を広げてエントリー数を増やす

内定獲得を目指す際は、エントリー数を増やして幅広い業界や企業の選考を受けましょう。就活が終わらない原因の一つには、業界や職種選びのミスマッチが考えられます

自分の強みから視野を広げて、異なる業界や企業にエントリーしてみると個性を発揮して活躍できる場合があるでしょう。また、場数を踏むと面接に慣れてくるため、振り返りから改善策や成功ポイントを把握できます。就活が終わらないときは、エントリー数を増やして積極的に面接に臨みましょう。

5.応募書類の内容を再考する

就活が終わらないときは、履歴書やエントリーシートなど、書類選考対策をやり直してみるのも効果的です。応募書類は、採用担当者が一緒に働きたいと思える応募企業ならではの内容を書く必要があります。

書類選考でよくある失敗が、どの企業でもあてはまる内容になっているケースです。特徴のない志望動機を書いていると、入社意欲が低いと思われる可能性があります。応募書類を考えるときは、志望度や入社への熱意が伝えられる書類になっているか見直してみましょう。

エントリーシートの書き方を知りたい方は「就活のエントリーシートの書き方を一から解説!落ちないための注意点」をご覧ください。

6.面接対策を徹底する

面接対策に力を入れ、選考通過を目指すのも就活を終わらせるためには大切です。よく聞かれる質問には受け答えできるようにしておくのはもちろん、意図を理解したうえで回答を考える必要があります。

また、回答の準備に加えて、話し方についても練習しておきましょう。面接官からの印象を良くするには、あいさつや声のトーンなども重要。どのような受け答えをしたら印象を良くできるか、考えながら練習するのが効果的です。

面接でよく聞かれる質問については、「就活の面接で聞かれる質問集40選!答え方のポイントや回答例も解説」の記事で解説しているので、ご覧ください。

7.就活マナーを確認する

就活では次のようなマナーが確認されているため、守れているか見直しましょう。

・時間を守れているか
・言葉遣いは正しいか
・電話のマナーを守れているか
・メールのマナーを守れているか
・面接官へのあいさつができているか
・正しいお辞儀ができているか
・履歴書を正しく書けているか
・面接態度は社会人にふさわしいか

たとえば、言葉遣いが正しい就活生は、ビジネスマナーも守れると判断されます。面接では、受け答えだけでなく身だしなみやマナーもチェックされているため、事前に身につけておきましょう。

8.リフレッシュする時間を作る

就活が終わらないときの対処法として、リフレッシュの時間を作るのもおすすめです。内定が獲得できないからといって不安を抱えたまま就活を行っても、実力を発揮できません。

気持ちが焦っているせいで、企業選びの判断を間違えたり、面接でのアピールに失敗してしまったりする場合もあります。気持ちに余裕を持って就活に専念するためにも、趣味や遊びの時間を作るなど、心と身体をリフレッシュできる時間を取りましょう。

9.就活エージェントを活用する

就活がうまくいかない場合は、就活エージェントを使うのもおすすめです。就活エージェントでは就活のプロに悩みを相談できるため、不安を解消できます。

また、就活エージェントでは、企業選びから選考対策まで幅広いサポートを受けられる点がメリットです。現状を変えたいときは1人で解決しようとするのではなく、就活のプロに相談すると対処法が分かり、内定獲得に近づくでしょう。

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就活が終わらない状況から抜け出したいあなたへ

就活が終わらない状況から抜け出すためには、準備が大切です。やみくもに行ってもうまく進められないだけでなく、焦りや不安から気持ちに余裕を持てないまま面接に臨んでいる可能性があります。

自分だけでは就活が終わらないと感じた場合は、ぜひ就活エージェントに相談してください。キャリアチケットでは専任のアドバイザーがマンツーマンで、内定獲得をサポートします

自己分析や選考対策だけでなく、価値観に合う企業の紹介も実施しているため、自分に適した企業を見つけられないと悩んでいる場合におすすめです。理想的な企業への就職を決め、就活を終わらせたい方は、お気軽にご相談ください。

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