秋採用で内定を獲得する5つのポイントとは?企業の探し方や注意点も解説

このページのまとめ

  • 秋採用は9月から11月頃に行われる採用活動で、内定獲得のチャンスが残されている
  • 秋採用は中小やベンチャー企業などの求人が多く、思いがけない企業との出会いがある
  • 秋採用で内定を獲得するには、就職活動の振り返りや企業選びの軸の見直しが必須

秋採用で内定を獲得する5つのポイントとは?企業の探し方や注意点も解説のイメージ

就活を始めたものの、夏までに内定を獲得できず「就職は無理かもしれない」「内定を獲得していないのは自分だけかも」と不安に感じる人もいるでしょう。しかし、春夏の時期を過ぎてからスタートする秋採用は、内定獲得の大きなチャンスです。

この記事では、秋採用で内定を獲得するためのポイントを5つ解説します。企業の探し方や注意点もまとめたので、秋以降も就活を継続する人はぜひ最後までご覧ください。

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目 次

そもそも秋採用とは?春夏採用との違いや特徴を解説

秋採用とは、春夏の新卒採用で思うように人材を確保できなかったり、内定辞退者が出たため追加の採用活動が必要になったりした企業が、秋から行う採用活動のことをいいます。

秋採用の時期に具体的な定義はありませんが、春夏の新卒採用の選考が一段落した9月、または内定式を終えた10月から12月初旬頃までが秋採用の選考期間です。

秋採用を実施するかどうかや実施する時期は企業によって異なるため、興味のある企業の最新情報はこまめにチェックしておきましょう。

春夏採用と秋採用の違い

春夏採用と秋採用の違いは、採用活動の時期です。春夏の新卒採用は大学3年生の3月に情報が解禁され、大学4年生の6月に採用活動がスタート、10月に内定式を行うスケジュールが一般的です。

一方で、秋採用は9月や10月ごろから始まり、12月初旬ごろまでの2〜3ヶ月間の間で実施されます。春夏の採用活動に比べて、短い期間で選考が行われる点も特徴です。

ただし、企業のなかには時期に関係なく、新卒採用を行う企業もあるので覚えておきましょう。興味のある企業の新卒採用については、個別で確認しておくのをおすすめします。

新卒採用の詳しい流れは「就活スケジュールを把握して内定獲得へ!24・25卒の動向や管理方法も」の記事でも紹介しているのでご覧ください。

秋採用で就職活動を行う学生の特徴

学生が秋採用で就職活動を行う背景には、次のような理由があります。

・春から就活をしているが結果が出ていない
・ゼミや研究室の学業が忙しくて就活を始められなかった
・公務員への就職から切り替えた
・海外留学から帰ってきた
・部活動に精を出していた
・内定はあるがよりいい企業を探している

秋採用に取り組む学生のレベルはバラバラであり、春夏の採用活動とは違うからといって受かりやすいわけではありません。秋採用でも就職活動への対策は必須なので、自己分析や面接対策など入念に準備を行いましょう。

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秋採用を実施する企業の特徴

秋採用はすべての企業が実施するわけではありません。春夏採用で思うように人材を確保できなかった企業や採用活動を効率的に行いたい企業などが行います。

企業側が秋採用をする理由・ニーズを汲み取り、適切にアピールして内定獲得に近づきましょう。

多くの人材が必要な企業

大手企業の子会社や成長産業に該当する企業、慢性的な人材不足に悩まされている企業は、秋採用を積極的に行っています。

春夏採用でも選考を進めているにもかかわらず、思うように志望者が集まらなかったり、集まっても企業の求める人材に該当しなかったりすることもあるからです。また、内定辞退が発生する可能性もあります。

なお、募集の理由が人材不足によるものの場合は、採用の基準も比較的緩やかになる傾向です。一方、より優秀な人材を確保・発掘するための採用活動は、求める人材のハードルは高まるでしょう。

知名度の高くない企業

中小企業のようにあまり知名度が高くない企業も、秋採用に取り組んでいます。春夏採用は知名度の高い大手企業などへの応募が集中する傾向があるからです。

そのため、採用活動の予算に限りがある中小企業は、他社の採用活動が一段落した秋採用で人材確保に動く場合もあります。

中小企業のなかには優れた技術を開発していたり、BtoBで規模の大きなビジネスを展開していたりする企業も多く、思いがけない企業と出会えるチャンスが眠っていることも。

知名度の低さと企業の価値や働きやすさなどは関連性がないため、企業規模や知名度に左右されずにチェックしましょう。

中小企業と大企業の違いに関しては「中小企業にはどんなメリットがある?大手企業との違いと合わせて解説」をご覧ください。

地方に拠点を構える企業

地方に拠点を構える企業も、秋採用に積極的な傾向が見られます。知名度の高くない企業同様に、他社の採用活動が落ち着いてから人材獲得を行うためです。

また、公務員試験の結果が夏頃に発表され、結果次第では民間企業への就職活動に切り替える場合もあります。公務員を志望する学生のなかには地元で働きたいと考える方もいるため、地元に戻ってくる学生を対象に、地方の企業は採用活動を本格化させるのです。

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秋採用で知っておきたい注意点

秋採用は初夏採用が一段落ついてから行われるため、すでに予定人数を確保できた企業は参加しません。そのため応募できる企業数が減り、春夏採用に比べると倍率は高くなる傾向があります。

また、秋採用で選考に参加すると「秋採用に挑戦している理由」も聞かれやすくなるため、対策しておきましょう。

春夏採用に比べると企業数が少ないため倍率が高まる

秋採用は、春夏採用に比べて企業数が減るため、倍率が高まります。

春から就活を継続している人だけでなく、さまざまな事情で秋から就活を始める人も一定数いるため、特段の対策を講じることなく選考に進んでも思うような成果は出ないでしょう。

秋採用で内定を獲得するためには、春夏採用以上に、他の学生と差別化できる自己PRや志望動機などの用意が欠かせません。

現時点でも就活をしている理由を問われる

「春夏の新卒採用ではなく、なぜ今就職活動を行っているのか」のように、秋採用の時点でも就活をしている理由を問われることが多々あります。

ネガティブな理由の場合は、今までの経験を踏まえた学びや気づき、改善点などをまとめて、前向きに回答できるよう準備しておきましょう。このとき、うそをついたり繕ったりしてはいけません。正直に回答し、妥協せずに就活を続けていることを伝えることが重要です。

現時点でも就活をしている理由だけに限らず、想定される質問はすべて回答をまとめておきましょう。秋採用ではエントリーできる企業にも限りがあるため、入念な準備が内定獲得の鍵となります。

内定獲得に向けた対策は「7月からでも間に合う!内定なしの学生が内定獲得のために就活でやるべきことを解説」で詳しく解説しています。

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秋採用を実施している企業の探し方

秋採用は春夏採用に比べると参加企業が少ないため、コツを押さえた情報収集が重要になります。春夏採用と同じく就活サイトのほか、エージェントや就職支援課、合同説明会を積極的に活用しましょう。

就職エージェントを利用する

秋採用を実施している企業を探す際は、就職エージェントの利用が特におすすめです。

就職エージェントは、専属のアドバイザーが学生の適性に合わせて求人を案内してくれたり、自己分析やESの添削、模擬面接のサポートをしてくれたりします。また、就活のプロによる専門的なアドバイスにより、効率よく就活を進められるだけでなく、秋採用を実施する企業の情報も手早く収集できるでしょう。

・秋採用を一人でこなせる自信がない
・秋採用でなんとしても内定を獲得したい
・プロの立場からアドバイスを受けたい

上記に該当する方は、就職エージェントの利用がおすすめです。

大学の就職支援課を利用する

秋採用を実施する企業を探す際は、大学の就職支援課の利用も検討しましょう。地域に根付いた企業の場合、大学に対して定期的に求人情報を提供しているケースがあるからです。

それ以外にも、大学が今まで培ってきた企業との関係性や卒業生の過去の就職歴などから、秋採用に限らず、通年採用を行っている企業の情報を蓄積しています。

大学の就職支援課であれば講義のない時間帯などに立ち寄れるため、手軽に情報収集できるでしょう。複数の情報源をもっておくことで、企業の最新情報をいち早く押さえられるようになるため、大学の就活に関する支援も積極的に活用することをおすすめします。

ダイレクトリクルーティングを利用する

ダイレクトリクルーティングとは、企業からスカウトを受ける形の採用活動です。企業側が学生にアプローチを行うため、興味を持っていなかった企業や業界からもスカウトをもらえるメリットがあります。
秋採用での内定獲得を目指すためには、エントリーする企業の幅を広げるのが重要です。ダイレクトリクルーティングであればほかの就職活動をしながらでも企業を見つけられるため、説明会参加や選考と並行して利用するといいでしょう。

合同説明会に積極的に参加する

企業の合同説明会は時期に関係なく、秋にも開催されます。開催日や場所の都合がつく限り、積極的に参加しましょう。

合同説明会は企業の採用担当者に会えるチャンスであるのはもちろん、出展している企業はいずれも秋採用を行っているため、すべての企業が応募の対象になります。合同説明会に参加する際は、視野を広げるためにも業界を絞らずにさまざまな企業から話を聞くのがおすすめです。

企業のWebサイトを調べる

企業のWebサイトから採用の有無を確認するのもおすすめです。秋採用を行っている企業の多くは、自社のWebサイトに採用情報を掲載しています。

なお、企業を探す際は、企業が求める人材の理解も欠かせません。「内定が取れない原因と対策!企業が求める人材の特徴と気持ちの切り替え方」では、企業が求める人材の特徴に関して詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

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秋採用で内定を獲得するために必ず押さえたい5つのポイント

秋採用で内定を獲得するためには、春夏採用とは異なるポイントを押さえておきましょう。ここでは、秋採用で特に押さえておきたい5つのポイントを解説します。

今までの就職活動を丁寧に振り返る

大学3年生の3月から就活をスタートさせて思うような結果が出ていない場合は、秋採用が始まる前に、今までの就活を振り返りましょう。

およそ半年間の就職活動の中で、内定に辿り着けなかった原因の深掘りや反省、改善点の洗い出しをしなければ、秋採用になっても内定の獲得は難しいからです。

うまくいかない原因を把握し、改善するための行動に移していくことで、就活は必ず前進します。秋採用では現在も就職活動をしている理由を聞かれる可能性が高いため、今までの就職活動を丁寧に振り返っておきましょう。

企業選びの軸を見直して幅を広げる

秋採用で内定を獲得するためには、企業選びの軸を見直して、検討の幅を広げることも大切です。

秋採用や通年採用をおこなう企業が増えているとはいえ、春夏採用に比べると選択肢は大きく減少します。今まで通りの軸で企業を選別すると、エントリーする企業がほとんどなくなるという可能性も。

合同説明会に積極的に参加するなどして、自分の視野を意識的に広げることも重要です。今まで見ていなかった業界にも目を向けて、可能性を狭めないようにしましょう。

自分が知っている業界や聞いたことのある企業に限定するのではなく、「自分が苦なく取り組めること」を起点に、企業選びの軸を見直してさまざまな企業を意識的に見るようにしてください。

就職への熱意が伝わる志望動機を書く

秋採用の就活においては、春夏採用以上に熱意の伝わる志望動機が必要不可欠です。

エントリーできる企業の数は春夏ほど多くないため、一社にかけられる準備期間は多くとれるはず。志望動機は使い回しせず、各社に適した内容をまとめましょう。

秋採用を行う企業は、内定を辞退しないような、入社の可能性が高い学生を優先して選考に進めます。入社の可能性や意欲の高さをアピールするには、志望動機の具体性を高め、他の学生との差別化をはかりましょう。次のような内容を志望動機に盛り込むと、印象がよくなります。

・入社後のキャリア
・やってみたい仕事
・競合他社ではなくその会社を選んだ理由
・自分を採用するメリット

志望動機を書くコツについては、「履歴書の志望動機を書くコツとは?魅力的に仕上げるポイントを解説!」の記事でも詳しく解説しています。

今まで以上に身だしなみに気を配る

秋採用においては、少しのマイナス評価も受けないためにも、春夏採用以上に身だしなみに気を配りましょう。

・スーツやシャツなどが汚れていないか
・髪型やメイクに違和感がないか
・全体を通して清潔感があるか
・面接室に入る前後のマナーに問題はないか

春夏採用で気をつけていたとしても、今一度見直してみてください。自身でチェックするのに不安がある場合は、就活エージェントなどの第三者にみてもらうのもおすすめです。

就活における服装のチェックポイントは「就活では清潔感が大事!服装のチェックポイントとは」で詳しく解説しています。

模擬面接や想定問答をまとめるなどの対策を徹底する

秋採用の就活では、面接対策も手厚く行いましょう。

春夏採用とは異なり、秋採用はエントリーできる企業数に限りがあるため、練習のつもりで採用面接を受けるほどの余裕はありません。限られた面接の機会で内定獲得を目指す人が多いはずです。

就活を継続している友人や家族、就活エージェントなど、誰かに面接官役を依頼して、本番を想定した練習を重ねましょう。質問に対する回答を実際に発声することで、紙に書き出す以上の効果を期待できます。

数少ないチャンスをものにするためにも、面接対策は入念におこないましょう。

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秋採用で内定を獲得したいと考えているあなたへ

就活を始めても思うような結果が出ず、秋採用で内定を獲得したいと思い悩んでいる人もいるでしょう。就活では企業についてよく理解し、企業が求める人物像に沿ってアピールを行うのが大切です。まずは自己分析を行い、自分の強みをアピールできるようにしておきましょう。

秋採用に向けて準備をしているものの、本当に今のままで大丈夫なのか不安に感じる人もいるかもしれません。その場合には、第三者からアドバイスをもらいましょう。就職活動では大学のキャリアセンターだけではなく、就活のプロである就職エージェントの利用もおすすめです。

なかでもキャリアチケットは、専任の就活アドバイザーが「自己分析の深掘り」「ESの添削」「面接対策」「キャリアの相談」などをマンツーマンで行っています。また、あなたにあわせた企業の紹介も行うので、秋採用を控えて焦っている学生も安心してください。

秋採用でもまだまだチャンスはあるので、キャリアチケットを利用して内定獲得を目指しましょう。

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