就活は9月からでも不利にならない?内定なし回避に向けた対策を解説!

このページのまとめ

  • 就活は9月以降でも内定を獲得できる
  • 就活を9月からでも成功させるには自己分析や業界研究などの準備が重要
  • 就活を9月以降も行う場合は企業の選択肢が減るので注意が必要

就活は9月からでも不利にならない?内定なし回避に向けた対策を解説!のイメージ

「就活は9月から始めても間に合う?」「秋になっても内定が獲得できてないけどどうしたらいい?」などと悩む就活生もいるでしょう。

9月に内定がない状況では、卒業までに就職先が決まるか心配になりますが、取り組み方を工夫すれば就活を成功させられます。

この記事では、就活を9月以降も行う場合のコツや、秋採用の特徴などを解説するので、焦らずに準備を進めて納得いく就活を実現しましょう。

就活の全体像やスケジュールについて知りたい方は「就活はいつから始めるべき?内定までにやるべきことがわかる!」も参考にしてください。

9月以降の就活について相談したい

   
目 次

就活を9月以降続けても内定は獲得できる

就活を9月以降続けても、内定は獲得できるので安心してください。

就職みらい研究所が公表した「就職プロセス調査(2024年卒)「2023年6月1日時点 内定状況」」によると、2023年6月1日時点で内定を獲得している大学生の割合は79.6%でした。

この調査を見て、「就職活動を9月から始めても大丈夫なのか」と不安に思う人もいるでしょう。

しかし、大学4年生の9月以降の就活でも内定を諦める必要はありません。昨年の同調査によると、3月の卒業時点では、96.8%の大学生が内定を獲得したという結果でした。

9月から11月頃は、春や夏に採用ができなかった会社や、内定辞退が発生した企業が採用を続けているため、9月時点で内定がなくても卒業までに挽回できるチャンスが十分あります。

就活では、大学3年生の3月に情報が解禁され、6月に面接解禁されるのがおもなスケジュールです。

しかし、実際は情報が解禁される前にOB・OG訪問を行ったり、インターンシップに積極的に参加したりして就活を進めている人が多いでしょう。

企業も早くから説明会を実施したり、6月以前の面接や選考スケジュール自体が早かったりする場合があります。そのため、就職したい会社の選考スケジュールを把握した上で準備しておかなければなりません。

また、「大学3年生の3月からすべて始めればよい」という認識にも注意してください。

就職活動では、学生時代を振り返って得てきた経験やスキルなどをアピールします。そのため、大学に入学した時点で、自分がどのような企業や仕事に就きたいのか考え出しても早くはありません。

インターンシップへの参加を希望するなら、なおさら早めの準備が必要です。

学生生活を有意義に過ごし、やりたい仕事を見つけて早めに対策しておけば、選考スケジュールに左右されず就職活動をスムーズに進められるでしょう。

就活の詳しいスケジュールが知りたいあなたは「就活のやり方を一から解説!スケジュールや対策を徹底紹介」を参考にしてみてください。

参照元
内閣官房内閣審議官等
2024(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について
株式会社ディスコ キャリタスリサーチ
2024 年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査

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就活を9月以降に行う場合の流れ

就活を9月以降に行う場合は、次のような流れを把握して進めましょう。

・8月から9月頃:エントリー
・9月以降:選考期間
・9月~11月末:内定

9月以降の就活の特徴は、春や夏の採用に比べて、選考が素早く進む点です。

また、企業によっては、内定者が決まり次第、すぐに採用選考を終える場合もあります。興味のある会社には早めにエントリーし、チャンスを逃さないようにしてください。

就活生の中には留学や留年などの理由で、9月に卒業する人もいるでしょう。9月に卒業するからといって、就活が不利にはならないため安心してください。

秋に卒業する大学生を採用するため、10月入社の選考を行っている会社があります。基本的には通常の就活スケジュールと違う動きとなりますが、1学年下の就活生と同時に選考を行う企業もあるため、早めに対策しておきましょう。

9月卒業の場合、就活の選考スケジュールは、一般的に次のような流れになります。

・12月頃:エントリー開始
・2月頃:面接
・10月:入社(企業によっては4月)

就活を9月以降に行う人や、10月入社を目指す人は通常の選考スケジュールとは異なるため、しっかり自分の現状を把握しながら進めてください。

就職活動をこれから始める場合、入念な対策が欠かせません。「就活が間に合わない!何もしてない状況を変えるための対策を徹底解説」を参考に、準備しましょう。

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就活の9月以降は秋採用と呼ばれる

就活において、9月からは秋採用と呼ばれる採用時期です。ここでは、秋採用とそれ以外の採用時期の特徴や傾向を説明します。違いを把握し、選考への対策に活かしましょう。

就活が解禁された直後は春採用や夏採用と呼ぶ

就活が解禁された直後の採用は、春採用や夏採用と呼びます。企業が最も採用に力を入れる時期であり、採用人数も多い傾向にあるのがポイントです。

基本的に、大学3年生の3月頃にはエントリーや説明会への参加を行い、春採用や夏採用で内定を獲得する流れになります。早めに就職を決めれば、卒業論文の作成や、社会人生活への準備などに時間を使えるでしょう。

秋採用は少し難易度が高い

秋採用は春採用や夏採用に比べて、少し難易度が高くなります。そもそも採用活動を行っていない企業も多く、選択肢が少なくなるからです。また、採用人数についても、春採用や夏採用に比べて枠が少ない傾向にあります。

そのため、就活で秋採用を狙うのは厳しいと思うかもしれません。しかし、しっかり対策すれば内定へと近づけるので、今からできることを地道に行うのが大切です。

秋採用でも優良企業は多い

秋採用でも、優良企業は多いので諦めないようにしましょう。中小企業や知名度の低い企業は春採用や夏採用で就活生が集まりにくく、採用選考を続けているからです。

秋採用を狙う場合、大手企業や有名企業にこだわらず、幅広い視野で応募先を探しましょう。一般的には知名度が低くても、業界内では知らない人がいないほど有名な会社もあります。

「秋採用は厳しい」と最初から諦めると、優良企業の募集にも気づけないため、しっかりアンテナを張って活動しましょう。

なお、優良企業を探すためには、業界分析や企業分析が欠かせません。業界分析の進め方については、「業界研究のやり方とポイントを詳しく解説!自分に合った仕事を見つけよう」を参考にするのがおすすめです。

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就活で9月以降も募集している企業の特徴3つ

ここでは、9月以降も新卒採用を募集している企業の特徴を3つ紹介します。

1.大量募集で採用予定の人数が足りない

大企業や大手企業といった社員数が多い会社で、新卒の大量採用を行うにあたって人数が足りないケースです。

そもそものエントリー数が少なかったり、複数の会社から内定をもらっている人が辞退したりするなどの理由で追加募集を行っていると考えられます。

2.地方で事業を行っている

地方で事業の運営や会社を経営している場合も、9月以降の人材募集を行っています。地方での就職は都市部に比べて募集されている職種や業種が限られていたり、給与の低い会社が多かったりするため、避けられる傾向のようです。

そのため、特に社員数の少ない地方の企業では採用に苦戦している場合が多く、9月以降も選考を行っている確率が高いでしょう。

「地方だから」という理由だけで応募しないのはチャンスを逃がしてしまいます。仕事内容に興味が持てたなら、地方企業に就職した場合のメリットを中心に、さまざまな情報を集めてから判断するのがおすすめです。

3.有名でない中小企業やベンチャー企業

ベンチャー企業や中小企業など、大企業と比べて有名ではない会社も秋採用を行っている確率が高いです。

また、会社と取り引きを行う「BtoB」事業を展開する企業も、消費者として関わることが少ないため就職活動の際に注目が集まりにくいといえます。

しかし、有名でなくても優良企業であったり、自分が興味を持てる業務内容だったりする場合があるため、応募先を探す視野を広げてみてください。

なお、通年採用している会社もあるため、就活を9月以降に行う人は、これらの求人情報もしっかりチェックしておきましょう。

大企業とベンチャー企業の特徴が知りたいあなたは、「大企業とベンチャー、それぞれどんな特徴がある?」を参考にしてみてください。

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就活をしたけど9月まで内定なしになる理由

就活をしたけど9月まで内定をもらえない理由には、「自己分析ができていない」「自分の強みと志望企業があっていない」などが考えられるでしょう。

ここでは、9月までに内定が獲得できない理由を4つ紹介します。自分が当てはまっていないか確認し、対策に役立ててください。

自己分析が十分にできていない

自己分析が十分にできていないと、就職活動はうまくいきません。

自分の強みがわからないと、企業に自分がどのような人物か伝わらず、正しい評価を受けられなくなります。 また、自分の価値観を理解しておらず、価値観のあわない会社ばかり受けてしまう場合もあるでしょう。

自分をアピールし、正しく評価してもらうためには、自己分析が欠かせません。過去のエピソードを深掘りしたり、自己分析ツールを使用したりして自分を見つめ直してみましょう。

志望する業界や企業の研究が足りない

志望する業界や入社したい企業の研究が足りていない場合も、内定がもらえない理由の1つです。

就職活動では、自分のやりたいことだけを求めるのではなく、業界や企業への理解を深める必要があります。

業界・企業研究を入念に行っていれば、自分をアピールする際にも説得力が生まれ、「志望度や企業に貢献していく意識が高い」と判断されやすいでしょう。

自分の強みと志望企業があっていない

自分の強みと志望企業があっていない場合も、内定獲得が難しくなります。就職活動では、企業分析を徹底し、どのような人材を求めているか調べた上で応募するのが大切です。

たとえば、営業職を募集しており、行動力や積極性を求める企業があるとします。この企業に対し、「縁の下で仲間を支えるサポート力があります」とアピールしても、求める強みがずれているので好印象を与えるのは難しいでしょう。

内定を獲得するためには、企業が求める人物像を理解し、仕事内容や職種に適した強みのアピールが重要です。企業研究を行い、自分の強みが活かせる会社にエントリーしましょう。

就活への意欲が足りていない

就職活動への意欲が足りていない場合、内定が獲得できなくなります。多くの就活生は、就職活動に対して真剣に取り組んでいるからです。

たとえば、就職活動の準備をせずに選考に挑んでも、ほかの就活生とアピールに差があり、なかなか評価されません。また、採用担当者から「やる気がない」と思われてしまえば、内定は獲得できないでしょう。

内定が獲得できない場合、真剣に就活に取り組んできたか考え直してみるとよいかもしれません。まずは自己分析や面接対策など、できる準備から始めましょう。

なお、一次面接が通らず悩んでいる人は、「一次面接で不合格になる就活生の4つの特徴と対策」を参考にしてみてください。

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就活を9月から行って内定を獲得するための5つのコツ

就活を9月から行う場合、自己分析や業界分析など、準備を入念に行うのが大切です。ここでは、9月から就活を再スタートさせ、内定を獲得するためのコツを5つ解説します。

1.まずは今までの就活を振り返る

就活を9月以前も行ってきた人は、まず今までの取り組み方を振り返るのが重要です。先ほど解説した9月まで内定がない理由に当てはまった場合は、それぞれ対策を行いましょう。

しかし、根本的な考え方として、「ライバルが全員すごい人に見えて自信がない」「内定がもらえないのは自分が悪いのではない」などの考えを持って活動している場合は注意が必要です。

自分自身や現在の状況を客観的に捉えられているか、固定概念に縛られていないかを、この機会に確認してみてください。キャリアアドバイザーなどの第三者からアドバイスをもらうのもよいでしょう。

2.自己分析で強みや就活の軸を探す

就活を9月から始めて内定を獲得するには、自己分析で自分の強みや就活の軸を探すのが大切です。企業にエントリーする前に、まずは自己分析を行ってください。

また、就活の軸とは、自分が働くための基準になる考えです。就活の軸が決まれば自分が求める方向性が定まり、志望企業も決まりやすくなるでしょう。

さらに、就活の軸に基づいて就職活動をすれば、採用後のミスマッチの防止にもつながります。

3.志望業界や企業の選択肢を広げる

内定を獲得するために、志望業界や企業の選択肢を広げて就職活動を行いましょう。これまで就活を続けて内定が獲得できなかった場合、自分に合わない業界や企業ばかり受け続けていた可能性があります。

業界や企業を選ぶ際は、「自分の強みが活かせるか」「能力を発揮して貢献できるか」といった観点で見るのも大切です。給与などの条件面だけにこだわってしまうと、失敗しやすくなります。

また、自分の取り組みたい業務内容が、その業界や企業だけでしかできないか考えてみましょう。異なる業界でも実現できないか、ほかの会社でも事業として扱っていないかなど、選択肢を広げるようにしてください。

4.自己PRや志望動機を考え直す

9月からの選考に向けて、自己PRや志望動機を考え直しましょう。自分の強みや意欲が伝わらない内容では、なかなか内定は獲得できません。

自己PRでは、「強みを明確にできているか」「エピソードを交えて具体的に説明できているか」などを見直してください。自分にしかないオリジナルのエピソードで話せているかもポイントです。

また、志望動機では、「意欲が伝わる内容になっているか」「ほかの企業でも言えるような内容になっていないか」などを確認してみましょう。志望企業の特徴と、自分の強みや実現したい内容を絡めて伝えるのが大事です。

5.就活マナーや言葉遣いを見直す

就職活動のマナーや言葉遣いについても見直してみましょう。アピールの内容がよくても、人としての印象が悪ければ、社会人にふさわしくないと思われてしまいます。

特に、身だしなみのような第一印象は、面接で評価を得るために重要です。面接を受ける際には、「スーツにしわがないか」「寝ぐせはついていないか」などを確認しましょう。

また、言葉遣いについても、友達と話すときと同じように話していないか注意してください。敬語を使い、社会人としてふさわしい話し方を意識しましょう。

就活を9月から行う場合、「なぜ内定がもらえていないのか」を冷静かつ客観的に分析した上で、これらの取り組みを行うのが大切です。

面接でのマナーをさらに知りたいあなたは、「面接での話し方には重要マナーが!就活生なら知っておくべき好印象を与えるコツとは」を参考にしてみてください。

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就活を9月以降に行う際の注意点

ここでは、就活を9月以降に行う際の注意点を3つ紹介します。

ライバルが優秀であると理解しておく

秋採用の場合、ライバルのレベルが高い傾向にあることを把握しておきましょう。

たとえば、公務員の採用試験を受けていた人や、部活動の大会の都合で9月から就活を始める体育会系の学生が挙げられます。

そもそも採用枠の少ないところに、優秀な学生や企業にとって魅力的な人材が集まるため、内定を勝ち取るには徹底した準備が欠かせません。

あらためて自分の強みを把握し、企業にとって採用するメリットを伝えられるよう対策しておきましょう。

就活を9月以降も続ける理由を明確にしておく

就活を9月以降も続けている場合、理由を明確にしておくのが重要です。面接で就職活動を続けている理由を聞かれやすく、答え方によってはマイナスな印象を与えてしまいます。

たとえば、「就職活動を始めるのが遅かったからです」とだけ伝えると、就活に対するモチベーションが低いと思われかねません。

しかし、「学業に集中していて就職活動を始めるのが遅れてしまいました。遅れを挽回できるように、毎日就活に取り組んでいます」のように、理由と意欲を説明すれば、採用担当者に誠実さが伝わり、説得力を持たせられます。

また、就活を9月以前に始めていて内定を獲得できていない場合や、内定を獲得している状態で引き続き活動を続けている場合もあるでしょう。その場合にも、「就職活動を続けている理由」と「なぜ志望企業の選考を受けようと思ったか」は答えられるように準備してください。

就職活動を続けている理由が曖昧な場合、採用担当者は不思議に思います。採用担当者を納得させられるように、自分の中で明確な答えを持っておきましょう。

心が折れそうになっても最後まで諦めない

就活を9月以降に行う際は、途中で諦めてしまわないよう注意してください。内定がもらえていなくても、あなたが否定されているわけではなく、その企業とはマッチしなかっただけなので、落ち込みすぎないようにしましょう。

また、納得できる内定をもらっている周囲の就活生や、優秀なライバルとの差を感じて、ときには「自分は無理かもしれない」と思ってしまうかもしれません。

しかし、大切なのは周囲の動向ではなく、「あなたにとって就活を行う意味や就きたい仕事・企業を見る」ことです。

選考スケジュールが短い中でも休息や自分を振り返る時間を持ちながら、就活を進めていきましょう。

不安や心配などネガティブな気持ちでいっぱいになったときは1人で抱え込まず、第三者に話を聞いてもらうのがおすすめです。

就活を9月以降も行う際は、これらのポイントに注意して前向きに進んでいくことを心がけてください。

なお、内定をもらったけど就活を続けるか迷った場合もあるでしょう。内定を保留して就活を続けたい人は、「内定を保留したいときは企業にどう伝える?適切な対応方法や例文をご紹介」も参考にしてください。

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就活を9月からも行い内定を獲得したいあなたへ

「就活を9月から始めるのは遅いのでは」と不安に感じている人もいるでしょう。大学3年生の3月頃から就活を始める学生が多く、早い人では6月頃に内定を獲得しています。

その状況を見て、今から就活を始めて内定を獲得できるか、募集している企業はないのではないかと心配になるかもしれません。

キャリアチケットでは、就活生が1日でも早く、自身の価値観にあった企業から内定を獲得できるように、自己分析や企業研究のサポート、ESの添削などのサポートを行っています。9月からでも間に合うので、ぜひ相談してください。

就活に出遅れたと感じたら、キャリアチケットのサポートで内定獲得を目指しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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