このページのまとめ
- SPIを決められた会場で受検する方法が「テストセンター」
- テストセンター受験日前に「性格検査」は自宅のパソコンかスマートフォンで受検する
- テストセンターの合格ボーダーは7割程度の正答率
SPIの受検方法として、企業から「テストセンター」での受検を指定される場合があります。テストセンターって何?一般的なSPIとどう違うの?と疑問が浮かぶ人もいるでしょう。このコラムではテストセンターの基本的な概要と役割、合格するためのボーダーラインや活用術について紹介しています。効率の良い就職活動を目指して、参考にしてみてください。
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テストセンターとは?
「テストセンター」とは、SPIを決められた会場(テストセンター)で受検する方法のことです。運営しているのはSPIを開発したリクルートキャリアで、試験はパソコンで実地されます。企業からテストセンターでの受検を依頼された際には、最寄りの会場で試験を受けましょう。
適性を測る2つのテストが基本
検査の内容は通常のSPIと同様の「能力検査(言語問題・非言語問題)」の他、「英語能力検査」と「構造的把握検査」が加わる場合があります。
「英語能力検査」と「構造的把握検査」についてはテストセンターでしか受けられません。テストセンターでの受検を依頼された際には、この2つが対象かどうかを確認しましょう。
正答率によって問題の難易度が変わる
テストセンターの検査では受検者によって問題が異なり、全体像を把握して取り組むことができない難しさがあります。出題される問題の難易度が正答率によって変化していき、制限時間はありますが問題数は決まってません。正答率が高い場合には問題の難易度も上がり、反対に正答率が低いときには易しい問題が出題されます。
受検日程は自分で決められる
テストセンターで受検する場合、予約したい日時に空きのあるテストセンターを探し、自分で日程を決めます。予約後のキャンセル・変更も可能なので、無理のないスケジュールが組めるでしょう。ただし、企業側から「◯日までに受検してください」と締切が提示されている場合は注意してください。
受検日程前に「性格検査」を受ける
予約が完了したら、前もって自宅のパソコンやスマートフォンから「性格検査」をweb受検します。予約をした日の27:00までに受検するルールで、「性格検査」の実地後に本予約となります。「性格検査」を受けない間は仮予約の状態なので気をつけましょう。その後、予約した日に会場へ行き、「能力検査」を受検します。
テストセンターについては「企業によって異なる適性検査!テストセンターって何?」や「SPIの受検方法はどうする?申し込みの流れや当日の受け方を解説」も参考にしてください。
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ボーダーラインは気にするべき?
テスセンター検査には一定の合格の基準が存在しており、企業側はこのボーダーに到達しない学生を足切りするために実施します。ここでは、ボーダーはどのくらいなのかについてお伝えします。
テストセンターの出来は偏差値で判断
検査において企業毎に通過するために得点率のボーダーがあると思っている人も多いようですが、実はSPIの結果は「20~80」の偏差値で評価されます。ですので、「◯点以上を取れば合格」という基準は存在しません。また、受検者は自分の結果を知ることができないため、得点率のことはあまり考えなくても良いでしょう。
一般的な合格ボーダーは7割程度の正答率
一般的には、合格ラインは7割程度の正答率といわれることが多いです。大手企業となると8割以上という話もあります。企業によって異なりますが、まずは7~8割の正答率を目安に対策を進めてみると良いでしょう。
合格のボーダーや種類については「SPIのボーダーラインはどのくらい?見極め方や高得点への対策も解説」や「テストセンターってなに?適性検査の種類と受検方法まとめ」も参考にしてください。
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テストセンターのボーダーラインを超えるための対策ポイント
ここからはテストセンターの特徴を紹介しながら、肝心の対策ポイントについてお話しましょう。
就活の早い段階で対策を始める
テストセンターでは足切りという目的を持つため、就職活動の比較的早い段階で導入されます。ペーパーテストや面接よりも前に実地されるため、高得点を狙うなら大学3年生の春以降から早めの対策を取る必要があります。
制限時間について知っておく
検査の制限時間は全体で65分。性格検査に30分、能力検査に35分という配分です。時間内に解ききれず問題が残っていたとしても、制限時間が来れば試験は終了となります。時間切れになったからといって不合格ということはありません。とは言え、できればすべての問題を解き終え、さらに正答率が高い方が選考に有利なのは事実です。
問題の難易度で時間配分を考える
時間を上手に使うコツとして、「問題の難易度を見極める」ことが挙げられます。受検者の正答率によって問題が変化していくテストセンターの検査において、難問に時間を使ってしまうのは危険です。時間をたっぷり使って難問を解いた場合、次の問題はさらにレベルが上がるため、時間切れの可能性が高くなります。
かといって、平易な問題の数をこなせばOKというわけではありません。簡単な問題は素早く解答し、少し考えることで溶けそうな問題に使える時間を確保しましょう。問題の難易度を見極めた上での時間配分が大切です。
参考書を繰り返し解く
問題の難易度を見極めるためにも、参考書を使って勉強をしましょう。練習問題を解くことで、自分がどういった問題にどれだけ時間がかかるかが把握できます。苦手な傾向がある問題は繰り返し解き、検査の前に克服しておくことが大切です。
メモ用紙を活用する
テストセンターではパソコンでの受検となりすが、会場ではメモ用紙と鉛筆を貸し出しています。計算問題などでは式を書き記しておくと頭の中を整理できますし、振り返ることでミスの発見にもつながります。メモ用紙は有効に活用していきましょう。
テストセンターの時間については「回答時間が短いテストセンターで結果を出す方法とは?」や「SPIでなぜ落ちる?原因と対策、SPIで能力や性格はどこまでわかるかを解説」も参考にしてください。
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テストセンターの結果を使い回すことも効果的!
テストセンターは上手く利用することで就職活動を効率よく進めることができます。テストセンターでは1度受検するとその結果を他企業でも使い回すことができるのです。
とは言え、学生はテストセンターの得点を知ることができないため、安易に併用することは避けたほうが無難でしょう。使い回すときの基準は、「以前のテスト結果で選考を通過できたかどうか」です。特に採用難易度の高い大手を通過できた結果であれば、他企業でも通じる可能性が高まります。テストにかかる時間やスケジュール管理を考えると、使い回すメリットは大きいです。
ただし、受検科目は企業によって異なります。英語検査だけ追加で受検しなくてならない、などというケースもありますので注意してください。
以前の結果でどこも通過できていない、通過していたとしても次の会社はより大手企業なので不安が残る、などの場合は再度受け直したほうが後悔がないでしょう。
SPIや適性検査の対策については「テストセンターではどんな問題が出る?SPI対策を紹介」や「適性検査の対策方法をご紹介!種類や受検方法も解説」も参考にしてください。
本記事の執筆者
梶川沙綺(かじかわさき)
新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。