このページのまとめ
- 保留期間は1週間を目安にし、内定獲得後できるだけ早く電話で相談するのがマナー
- 電話で即答せず内定を保留してもらうことで、他社との比較や条件確認をじっくり行える
- 電話では感謝と入社意欲を述べ、正直に内定保留の理由を伝えることが大切
「内定の連絡をもらったけれど、他社の選考結果も待ちたい」「もう少し考える時間が欲しい」と思いつつ、企業に保留を依頼して良いかお悩みの方もいるでしょう。しかし、電話で保留を依頼するのは悪いことではありません。マナーを守り丁寧に相談しましょう。
この記事では、内定保留を電話で伝える際の例文やマナーを紹介します。押さえておきたいリスクや注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
無料で相談!内定がもらえない理由を相談する
- 内定は1週間程度なら保留できる!即答しないメリット
- 他社の選考結果を確認してから判断できる
- 複数の内定先から自分に合う1社を絞り込める
- 周囲の意見を取り入れられる
- 提示された労働条件をじっくり確認できる
- 【状況別】内定保留を電話で伝える際の例文
- 内定通知の電話でそのまま保留を依頼する場合
- 内定通知後に自分から連絡して内定保留を伝える場合
- 内定承諾後に保留を依頼する場合
- 内定保留後に承諾・辞退を電話で伝える際の例文
- 内定を承諾する場合
- 内定を辞退する場合
- 内定保留を電話で伝えるときの7つのマナー
- 1.状況に合った連絡手段を選ぶ
- 2.できる限り早く保留にしたい旨を伝える
- 3.保留したい期限を自分から具体的に伝える
- 4.入社意欲があることを伝える
- 5.嘘をつかずに保留する理由を簡潔に説明する
- 6.感謝と謝罪の言葉を伝える
- 担当者が不在なら折り返しを依頼しメールも送る
- 内定保留を電話で依頼する際のリスクや注意点
- 企業側の都合で保留を断られる場合がある
- 内定取り消しにつながる可能性がある
- オワハラに遭う可能性がある
- 依頼時の対応が印象・評価に影響する場合がある
- 内定保留を拒否された場合の選択肢
- 内定を承諾する
- その企業は諦めて他社に懸ける
- 【最終手段】一度承諾してあとから辞退する
- 内定保留を電話でどのように伝えるか迷うあなたへ
- 電話での内定保留に関する質問
- Q.1ヶ月間内定を保留してもらうことは可能?
- Q.内定保留は印象が悪いって本当?
- Q.保留をお願いしたら内定を取り消された…
- Q.内定の電話で承諾してしまったら撤回できない?
内定は1週間程度なら保留できる!即答しないメリット
内定の連絡をもらったからといって、その場で即答する必要はありません。企業側も就活生が複数の選考を抱えている事情は理解しているため、誠実に対応すれば1週間程度なら保留を受け入れてもらえる可能性はあります。
焦って決断せず一度冷静になる時間を作ることは、納得のいくキャリア選択を行ううえで重要なこと。ここでは、内定の保留を選択する4つのメリットを具体的に解説します。
他社の選考結果を確認してから判断できる
内定保留のメリットの一つは、他社の選考結果を待ってから承諾か辞退かを判断できることです。複数の企業に応募している場合、すべての結果が出揃ってから検討することで、より良い選択ができるでしょう。
なお、就活ではより志望度の高い企業や自分に合う環境を求めて、最後まで就職先を慎重に吟味し続ける学生は少なくありません。キャリアチケットが25卒を対象に実施した調査「2025年卒の内定承諾・辞退に関する実態調査(前編)」によると、内定承諾後に就活を継続した人の割合は、49.7%にのぼります。

半数近くの学生が納得感を重視している現状を踏まえれば、承諾前に保留を選択し、志望企業の結果を待つことは決して不自然なことではありません。納得のいく形で就活を終えるためにも、他社の選考状況を考慮した判断は不可欠といえるでしょう。
内定承諾書を提出したあとの就活について詳しく解説している、「内定承諾書を提出した後でも就活は続けられる?後悔しない判断方法を解説」の記事もあわせてチェックしてみてください。
参照元
キャリアチケット
2025年卒の内定承諾・辞退に関する実態調査(前編)
複数の内定先から自分に合う1社を絞り込める
複数の内定先をじっくり比較し、納得のいく1社を絞り込めることも、内定を保留するメリットです。就活では、複数の企業から同時期に内定をもらうケースが少なくありません。焦って即決してしまうと、入社後に「本当にここで良かったのか」と後悔するリスクが高まります。
内定保留を活用することで、労働条件やキャリアパスなどの要素を表にまとめて比較したり、社員の口コミや業界動向を再確認して各社の将来性をフラットに見極めたりと、客観的な判断ができるでしょう。急いで決断を下すよりも一定の時間を掛けて検討するほうが、長期的にみて満足度の高いキャリア選択につながります。
仕事選びで後悔したくない方は、「内定辞退の後悔で立ち直れない…整理の仕方とやり直すコツを解説」の記事を参考にしてみてください。
周囲の意見を取り入れられる
内定を保留することで、信頼できる第三者の客観的な意見を聞く時間ができる点もメリットです。自分だけの視点では気づかなかった企業の懸念点や隠れた魅力に気づくきっかけになります。
内定を受けるか迷ったときは、大学のキャリアセンターの職員やゼミの教授、あるいは実際に社会人として働く親や先輩に相談してみるのがおすすめ。プロの視点や経験則からのアドバイスは、意思決定を助ける貴重な判断材料となります。多くの意見に触れることで、自分のなかの優先順位がより明確になるでしょう。
ただし、周囲の意見を鵜呑みにするのではなく、最終的な決断は自分自身で行うことが大切です。他人の意見に流され過ぎず、自分の価値観や将来の目標と照らし合わせながら判断してください。
提示された労働条件をじっくり確認できる
内定通知の段階で提示される労働条件をじっくり確認できる点も、内定保留のメリットです。内定をもらった嬉しさから詳細を確認せずに即答してしまうと、入社後に「思っていた条件と違った」というトラブルになりかねません。
保留期間を活用して、以下のような項目をチェックしてみてください。
内定保留中に確認したい労働条件チェックリスト
- 基本給と各種手当の構成(みなし残業代の有無など)
- 賞与の支給条件と実績
- 有給休暇の取得率
- 残業時間の実態
- 昇進・昇格の仕組み
- 研修制度の充実度
これらの条件を詳しく確認することで、入社後のミスマッチを防げます。疑問点や事前の説明と食い違う部分があれば、遠慮せずに人事担当者に質問しましょう。
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こんなお悩みはありませんか?
- 何から手をつければいいか分からない
- 選考で落とされる理由が分からない
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【状況別】内定保留を電話で伝える際の例文
ここでは、よくあるシチュエーション別に内定保留の伝え方をご紹介します。
電話でのやり取りは緊張するものですが、基本の流れとマナーを守って対話すれば失礼になることはありません。状況に応じた具体的な会話の例文を参考にし、丁寧にコミュニケーションを取りましょう。
内定通知の電話でそのまま保留を依頼する場合
企業から内定を伝える電話が掛かってきた際、その場で保留を切り出す際の例文です。まずは評価してくれたことへのお礼を述べたうえで、正直かつ丁寧に時間が欲しい旨を伝えましょう。
電話会話例
採用担当者先日は弊社の面接にお越しいただき、ありがとうございました。ぜひ入社していただきたく、内定のご連絡となります。現時点での、△△さんのご意思を伺ってもよろしいでしょうか。
内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。大変光栄です。せっかくのお申し出に大変心苦しいのですが、現在他社の選考結果を待っている状況でございまして、そちらの結果も踏まえたうえで、悔いのない決断をしたいと考えております。
つきましては、お返事を△月△日までお待ちいただくことは可能でしょうか。御社は私にとって非常に魅力的な企業だと感じており、ぜひ前向きに検討させていただきたいと思っております。
採用担当者分かりました。では、△日までに返事をお待ちしております。
ご配慮いただき誠にありがとうございます。それでは、△月△日までに必ずご連絡いたします。失礼いたします。
なお、電話口で「今この場で承諾を」と即決を求められても、無理にその場で返事をする必要はありません。無理やり内定を承諾させようとする行為はオワハラに該当する可能性があります。オワハラについてはこの記事の後半で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
「面接で第一志望だと伝えたのに保留して良い?」「志望度を疑われない?」と悩んでいる方もいるかもしれません。しかし、面接で伝えたことを気にして内定保留を諦める必要はありません。
先述したように企業は多くの学生を相手にしており、就活事情をある程度理解しています。感謝を述べたうえで「後悔しないために熟考したい」「慎重に考えたい」と伝えれば、角を立てずに理解を得られるでしょう。
内定通知後に自分から連絡して内定保留を伝える場合
一度「持ち帰って検討します」と伝えたものの、改めて具体的な保留期間を相談したい場合や、メールで通知が届いたあとに自分から電話を掛ける際の例文です。
電話会話例
採用担当者はい、株式会社××です。
お世話になります。△△大学の△△です。採用担当の××さまはいらっしゃいますか。
採用担当者はい、私です。
××さま、お忙しいところ恐れ入ります。先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。本日は、内定の回答期限のことでご相談があり、お電話いたしました。
御社とのご縁を大変うれしく思う一方で、現在は改めて自身の将来のキャリアプランと照らし合わせ、慎重に検討を重ねております。大変身勝手なお願いで恐縮ですが、お返事を△月△日までお待ちいただくことは可能でしょうか。
採用担当者承知しました。不安な点があればいつでも相談に乗りますので、じっくり考えて決めてください。
温かいお言葉をいただき、誠にありがとうございます。期限までには必ずご連絡いたします。それでは、失礼いたします。
内定承諾後に保留を依頼する場合
一度は内定を承諾したものの、どうしても他社の選考が諦めきれなかったり、家庭の事情が変わったりして再度保留をお願いしたい場合の例文です。このケースは企業に大きな迷惑を掛けるため、特に意識して誠意と謝罪を伝える必要があります。
電話会話例
採用担当者はい、株式会社△△です。
お世話になります。△△大学の△△です。採用担当の××さまはいらっしゃいますか。
採用担当者はい、私です。
お忙しいところ恐れ入ります。内定をいただいております△△です。重要なご相談があり、お電話いたしました。
先日は内定承諾のお返事をさせていただきましたが、家族と相談した結果、もう少し慎重に検討したいという結論に至りました。一度お受けしたお返事を変更することになり、誠に申し訳ございません。△月△日までに最終的なお返事を待っていただくことは可能でしょうか。
採用担当者そうですか…分かりました。社内の手続きを一度止めますので、△日までには確実なお返事をください。
こちらの勝手なお願いをお聞き入れいただき、深く感謝いたします。この度は多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。△日までには必ずお電話にて回答させていただきます。失礼いたします。
内定保留を伝えるときの例文は、「内定保留はいつまで?新卒向けに電話・メールの伝え方のマナーと例文を紹介」の記事でも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
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- 選考で落とされる理由が分からない
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自分に合った仕事ってなんだろうと不安になりますよね。強みや適性に合わない仕事を選んでしまうと、せっかく就職しても早期退職のリスクがあります。そこで活用したいのが、「適職診断」です。
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内定保留後に承諾・辞退を電話で伝える際の例文
内定を保留してもらい結論が出たら、必ず自分から連絡する必要があります。承諾・辞退のどちらを選ぶ場合も、返事を待ってもらったことに対する感謝の気持ちを伝えることが社会人としてのマナーです。電話を掛ける際は、以下の例文を参考にしてみてください。
内定を承諾する場合
以下は、内定を承諾するときの例文です。保留へのお礼を伝えたあとで内定承諾の意思を伝え、入社に向けた熱意をしっかりと示しましょう。
電話会話例
採用担当者はい、株式会社××です。
お世話になります。△△大学の△△です。採用担当の××さまはいらっしゃいますか。
採用担当者はい、私です。
お忙しいところ恐れ入ります。先日内定の保留のご相談をさせていただいた△△大学の△△です。この度は、内定のお返事までお時間をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いたしました結果、ぜひ御社の内定をお受けしたく存じます。
採用担当者ありがとうございます。弊社を選んでいただき大変うれしく思います。
入社後は、1日でも早く御社の戦力となれるよう、精一杯努力する所存です。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
承諾後、担当者より提出物や今後の流れについてあわせて案内される可能性があります。電話を掛ける際は、念のためメモ帳やペンを手元に用意しましょう。
内定を辞退する場合
辞退する場合は、待ってもらった感謝を述べつつ、辞退の意思を迷いなく伝えましょう。理由は詳細に語る必要はなく、「他社とのご縁」などと簡潔にまとめるのがポイントです。
電話会話例
採用担当者はい、株式会社××です。
お世話になります。△△大学の△△です。採用担当の××さまはいらっしゃいますか。
採用担当者はい、私です。
お忙しいところ恐れ入ります。先日内定の保留のご相談をさせていただいた△△大学の△△です。この度は、内定のお返事までお時間をいただき、誠にありがとうございました。
熟考いたしました結果、大変心苦しいのですが、内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。私のキャリアプランを深く考えた際、別の企業とのご縁を感じ、そちらへの入社を決意いたしました。お時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となり誠に申し訳ございません。
採用担当者残念ですが、分かりました。新天地でも頑張ってください。
温かいお言葉をいただき、ありがとうございます。御社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。失礼いたします。
就活で内定をもらうまでの流れを確認したい方は、「就活とは?いつから何をやる?基本の流れと今からできる準備を解説!」の記事をチェックしてみてください。
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内定保留を電話で伝えるときの7つのマナー
内定保留は企業側の採用スケジュールに影響を与える行為です。だからこそ、社会人としてのマナーを厳守し、相手に不快感を与えない配慮が求められます。以下で、円満に保留を認めてもらうための重要マナーを確認しましょう。

1.状況に合った連絡手段を選ぶ
内定保留の意思を伝える際は、メールではなく電話で直接連絡するのが適切といえます。メールよりも誠意が伝わりやすく、相手の反応を直接確認できるためです。ただし、以下のような場合はメールでの連絡のほうが好ましいでしょう。
メールで連絡しても良い主なケースチェックリスト
- 担当者が不在で電話がつながらない場合
- 企業側から「連絡はメールで」といわれている場合
- 電話で伝えた内容を改めて文面で残しておきたい場合
基本的には電話を掛けるべきですが、相手の状況にも配慮する必要があります。臨機応変な対応を心掛けましょう。
2.できる限り早く保留にしたい旨を伝える
内定保留を決めたら、できる限り早く企業に伝えるのが鉄則です。企業側は採用予定人数を充足させるために、あなたの返事を待って次のアクションを決めます。そのため、連絡が遅れるほど、企業は採用活動のスケジュールを調整しづらくなるでしょう。
他社の選考状況などで迷っている場合も回答期限の直前まで黙っているのではなく、内定通知を受けた当日か翌日には「検討のため保留したい」と連絡するべきです。
なお、内定保留の電話をするときは、企業の営業時間内に連絡を入れましょう。担当者が業務が忙しくなりやすい始業・終業間近や、不在のことが多いお昼どきなどの時間帯を避ける配慮も欠かせません。企業へ連絡するのが望ましい時間帯は以下のとおりです。
| 午前(10~11時) | 始業直後の繁忙が落ち着き、会議などが始まる前のタイミング |
|---|---|
| 午後(2~4時) | 昼休憩が終わり、午後の業務が軌道に乗っている比較的穏やかな時間帯 |
まずは電話で連絡を試みましょう。担当者が不在の場合は、「電話で連絡したが不在だった」という内容をメールで送っておくと、行き違いを防げて確実です。
3.保留したい期限を自分から具体的に伝える
電話で内定保留を相談するときは、希望する具体的な期限を自分から提示しましょう。期限を曖昧にすると、採用担当者はいつまで待てば良いのか分からず、不安を募らせてしまいます。
「△月△日までにお返事させていただきます」と明確な期限を伝えれば、担当者の納得を得やすく、企業側はスケジュールを管理しやすくなるでしょう。
なお、先述したとおり、内定を保留できる期間は1週間程度が目安といえます。2週間や1ヶ月などの長期間の保留は企業の採用活動や新卒者の入社準備に影響が及びかねないため、断られる可能性が高いことも理解しておきましょう。
他社の選考スケジュールと内定保留の目安期間を鑑み、確実に結論を出せる現実的な最短期日を提示するのがポイントです。
4.入社意欲があることを伝える
内定保留を相談するときは、入社意欲があることを伝えてください。単に自分の要望を一方的に伝えるだけだと、企業側に「第一志望ではないのだな」とネガティブに捉えられる恐れがあるためです。
- 他社と比較したいので返事を待っていただきたいです
- 御社は非常に魅力的な企業だと感じておりますが、一生に一度の選択として後悔のないよう、最後まで考え抜きたいと考えております
保留をお願いしつつも、その企業に魅力を感じているというポジティブな意思を添えれば、前向きに検討していることが伝わります。企業側も「納得して入社してほしい」と柔軟に対応してくれるでしょう。
5.嘘をつかずに保留する理由を簡潔に説明する
保留の理由は、隠したり嘘をついたりせず、正直かつ簡潔に説明しましょう。嘘の保留理由を伝えると、あとからバレたときに信頼を損ね、正当な評価が得られなくなる可能性があるからです。
たとえば、他社の選考が残っている場合は、「他社の選考も最後まで受けたうえで、総合的に判断したい」と伝えて問題ありません。また、家族と相談したい場合も、正直にその旨を話しましょう。誠実な姿勢で接することが、入社後の良好な信頼関係の維持につながります。
6.感謝と謝罪の言葉を伝える
保留の相談をする際は、以下のように内定を出してくれたことへの感謝と即答できないことへの謝罪を必ず伝えましょう。内定は、企業があなたを「一緒に働きたい仲間」として認めた証です。
- 高く評価していただき心より感謝しておりますが、ご期待にすぐにお応えできず申し訳ございません
感謝と謝罪の言葉があるだけで、企業側も納得感をもって内定保留を承諾できるでしょう。言葉遣いや声のトーンに配慮し、謙虚な姿勢を保つことが大切です。
就活で企業に電話するときのマナーは、「就活の電話のかけ方や出方が不安!基本マナーとそのまま使える会話例を紹介」の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
担当者が不在なら折り返しを依頼しメールも送る
採用担当者が不在で用件を伝えられなかった場合は、電話に出た社員の方に折り返しを依頼するか、あとで掛け直す旨を伝えましょう。また、担当者に向けて電話した旨と用件をメールすることも欠かせません。
以下は、担当者が不在時の電話とメールの例文です。
電話会話例
電話に出た社員はい、株式会社××です。
お世話になっております。△△大学△△学部の△△と申します。採用担当の××様はいらっしゃいますでしょうか。
電話に出た社員あいにく××はただいま席を外しております。
かしこまりました。お忙しいところ恐れ入りますが、私から改めてお電話させていただきます。差し支えなければ、××様が戻られるお時間をご教示いただけますでしょうか。
電話に出た社員15時以降であれば社内にいるかと思います。
承知いたしました。では、15時過ぎに改めてお掛け直しいたします。お電話に出ていただいたところ大変恐縮ですが、××様に△△から内定のお返事の件でご相談がある旨をお伝えいただけますと幸いです。
電話に出た社員かしこまりました。××に伝えておきます。
お忙しいところご対応いただきありがとうございました。それでは、失礼いたします。
メールの例文
件名:【ご相談】内定のお返事について(△△大学 氏名)
本文:
××株式会社
採用担当 ××様
お世話になっております。
△△大学△△学部の△△ △△と申します。
先ほど、内定のお礼とお返事についてご相談したくお電話を差し上げましたが、
ご不在のようでしたのでメールにてご連絡いたしました。
この度は、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございます。
貴社から高い評価をいただいたこと、大変光栄に思っております。
すぐにでもお返事をさせていただきたいところですが、自分のキャリアについて熟考したうえで納得のいく決断をしたいと考えております。
大変身勝手なお願いで恐縮ではございますが、〇月〇日(〇)までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。
本日の〇時頃に、改めてお電話にてご連絡を差し上げます。
メールにて恐縮ではございますが、取り急ぎご連絡申し上げます。
--------------------------------------------------
△△大学 △△学部 △△学科
氏名:△△ △△(ふりがな)
携帯電話:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:xxxx@xxxx.ac.jp
--------------------------------------------------
なお、折り返しを依頼した場合はいつ電話が来ても対応できるよう、筆記用具やスケジュール帳を手元に置いておくのがおすすめ。電話が掛かってきてから慌てて準備すると、大事な情報を聞き逃したり会話が滞ったりするリスクがあります。
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内定保留を電話で依頼する際のリスクや注意点
内定保留は一般的に認められていますが、いくつかのリスクや注意点があります。予期せぬトラブルを避けるためにも、以下で紹介する内容を理解したうえで保留を依頼しましょう。
企業側の都合で保留を断られる場合がある
内定保留はあくまでも企業側の厚意のため、企業側の事情によって保留を断られるケースもあります。たとえば、すぐにでも人員を確保したい場合や、ほかの候補者を待たせている場合などです。
企業は年間を通して採用スケジュールを組んでいます。そのため、上記のような事情で返答を待つ余裕がないときは、次点の候補者へ内定を出して枠を埋めてしまうケースが少なくありません。
「申し訳ありませんが、一律で保留はお断りしています」と言われたら、「不躾なご相談をしてしまい失礼いたしました。それでは、内定承諾期限までにご連絡いたします」と告げて受け入れましょう。
内定取り消しにつながる可能性がある
内定保留の依頼方法や理由によっては、企業側が内定を取り消す可能性があります。たとえば、以下のような場合は取り消されるリスクが高くなるので、注意が必要です。
内定取り消しになりかねない保留依頼の注意点
- 保留期間が長過ぎる場合
- 保留の期限を過ぎても返事をしなかった場合
保留を相談しただけで内定取り消しになることは基本的にないものの、上記のような行動は企業との信頼関係に影響を及ぼしかねません。あくまでもお願いしている立場と考え、誠実に対応しましょう。
オワハラに遭う可能性がある
内定を保留しようとすると、企業から「今すぐこの場で承諾してほしい」と強く迫られる「オワハラ(就活終われハラスメント)」を受ける場合があります。企業側も優秀な人材を逃したくない一心で、他社の選考を辞退するよう圧力をかけてくるのです。
オワハラの具体的な事例としては、以下のようなケースが見受けられます。
オワハラになり得る主な事例チェックリスト
- 「今決めないと内定を出さない」と脅される
- 他社の内定をその場で辞退するよう電話を強要される
- 何度も面談に呼び出され、長時間拘束される
こうした強引な引き止めに遭うと、精神的な負担が大きくなり、冷静な判断ができなくなることがあります。もしオワハラに遭遇した場合は、1人で抱え込まずに大学の相談窓口などを頼ってください。
なお、内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」によると、2025年度の調査で8.3%の学生がオワハラを受けたと回答しました。

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)オワハラ経験の有無と受けた内容(p.14)」
オワハラ経験者は決して少なくないことが分かります。オワハラを受けたときの対処法を知っておきたい方は、「【新卒】オワハラとは何の略?該当する事例や受けたときの対処法を紹介」の記事を参考にしてみてください。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
依頼時の対応が印象・評価に影響する場合がある
仮に内定保留を受け入れてもらえたとしても、電話での受け答えやマナーが不十分だと、入社前の印象や配属先での評価に悪影響を及ぼす可能性があります。採用担当者は、あなたの保留時の対応を「社会人としての交渉力や礼儀」としてチェックしているからです。
たとえば、横柄な態度を取ったり、期日を守らなかったりすれば、「仕事でもルーズな人なのだろう」というマイナスの印象を入社前に植え付けてしまうでしょう。入社後の配属や人間関係を円滑にするためにも、社会人としてのマナーを徹底してください。
内定を保留する場合に限らず、就活中はマナーのある対応を心掛けることが重要です。詳しくは、「就活マナーの基本を解説!失敗しないための準備と対策」の記事をご覧ください。
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内定保留を拒否された場合の選択肢
内定保留を断られてしまった場合、その場で即決を迫られるケースもあります。パニックにならずに冷静な判断を下せるよう、3つの選択肢をあらかじめ整理しておきましょう。
内定を承諾する
どうしてもその企業を失いたくない場合は、その場で内定を承諾するのが選択肢の一つです。内定を承諾すれば進路が確定するため、精神的な安定が得られるというメリットがあります。
ただし、他社の選考を諦める必要があり、より良い条件の企業を逃す可能性があるのはデメリットです。後悔しないかよく考えて慎重に決断する必要があります。
その企業は諦めて他社に懸ける
第一志望の企業の選考が残っており、そちらへの思いがどうしても断ち切れないのであれば、保留を断られた企業の内定をその場で辞退し、他社にすべてを懸けるという選択肢もあります。
「内定先を失う」「第一志望から内定を得られる保証がない」といったリスクはあるものの、妥協することなく志望度の高い企業に集中できる点はメリットです。この選択をする場合は、他社での選考状況や成功の見込みを慎重に評価する必要があります。
【最終手段】一度承諾してあとから辞退する
承諾と辞退をどうしても決断できない場合は、一度その場で内定を承諾し、あとから辞退するという方法も存在します。選考の結果が出揃ってから進路を決められるため、吟味したうえで後悔のない選択をできるのがメリットです。
なお、内定承諾後に辞退する場合は、遅くとも内定式までに判断しましょう。企業側が本格的な準備を進めていないタイミングであれば、影響を最小限に抑えられます。内定辞退の時期については、「新卒の内定辞退はいつまでできる?伝え方のマナーやタイミング別の例文を紹介」の記事を参考にしてみてください。
日本の法律上、入社日の2週間前までに内定を辞退すれば、入社日までに契約を解消することが可能です。罰則などもありません(民法第627条第1項)。
しかし、これは企業側に対して多大な迷惑と損害を与える行為です。推奨できることではないため、どうしてもほかに選択肢がない場合の「最後の手段」として考えておきましょう。
参照元
e-Gov法令検索
民法
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内定保留を電話でどのように伝えるか迷うあなたへ
内定保留の電話を掛ける際は、誰しも緊張するものです。しかし、内定保留は珍しいことではなく、企業側も対応に慣れている場合が多いといえます。
また、就職活動は今後の人生やキャリアの方向性を決める大切なイベントです。納得のいくキャリアを選ぶための時間と考え、自分にとって必要だと感じたら過度に不安視せずに企業に相談しましょう。
ただし、もしも「いまいち内定を承諾したいと感じる企業に出会えない」「この選択で良いのか不安…」と感じている場合は、就活の進め方や企業の探し方を見直す必要がある可能性があります。もっと自分に合う企業を見つけたいという方は、キャリアチケット就職エージェントにご相談ください。
キャリアチケット就職エージェントでは、就活のプロがあなたの強みや適性、人柄を丁寧に分析し、厳選した求人のみを紹介します。さらに、応募書類の書き方や選考対策も一対一で徹底的にサポート。今から改めて就活を進める場合も、最短ルートで自分に合った企業への内定を獲得することが可能です。
企業とのやり取りも代行するので、仮に内定を保留にしたい場合も、自分で直接連絡する必要はありません。プロの手を借りながら、安心感をもって就活を行いましょう。
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電話での内定保留に関する質問
ここでは、電話で内定保留をお願いする際に就活生が抱く疑問に回答します。不安を軽減するため、ぜひ参考にしてみてください。
1ヶ月間内定を保留してもらうことは可能?
1ヶ月の保留は、認められにくいでしょう。なぜなら、保留期間が長引くと採用枠の締め切りや入社準備のスケジュールといった採用計画に影響してしまう恐れがあるためです。
基本的には、内定保留の目安である1週間以内に決断できるよう、他社の選考スケジュールを調整しておくのが賢明だといえます。どうしても長期の猶予が必要な場合は、具体的な理由を提示し、個別に相談しましょう。
内定保留は印象が悪いって本当?
内定保留の相談をしたからといって、一概に印象が悪くなるわけではありません。企業は就活生が他社と比較検討することを想定しているため、誠実に理由を話せば理解を得られるのが一般的です。
ただし、曖昧な理由で長期間待たせたり、不誠実な対応をとったりすれば、入社意欲を疑われ、評価に響く可能性も否定できません。感謝の気持ちを伝えつつ、社会人としてのマナーを守った対応を心掛けることが大切です。
保留をお願いしたら内定を取り消された…
万が一、保留を申し出ただけで即座に内定を取り消されてしまった場合、それはその企業との縁がなかったと割り切るのが賢明です。学生の正当な相談に耳を傾けず、一方的に切り捨てるような企業は、入社後も労働者を大切に扱わないブラック企業の可能性があります。
理不尽な対応にショックを受けるかもしれませんが、「入社前に企業の体質が分かって良かった」と前向きに捉え、次の選考へエネルギーを注ぎましょう。
内定の電話で承諾してしまったら撤回できない?
内定承諾後も辞退はできます。法律上は入社日の2週間前まで辞退が可能です。ただし、承諾後に内定を辞退するなら、できるだけ早めに連絡しましょう。連絡が早いほど企業側の損害を最小限に抑えられ、トラブルのリスクも低くなります。
企業は内定を承諾したら、デスクやPCの手配、配属先の調整といった準備を始めます。内定承諾後の辞退はそれらの準備を無に帰す「信頼を損なう行為」であると考え、誠意をもって対応しましょう。
就活における内定の意味は、「内定とは?内々定との違いや新卒の場合の獲得から入社までの流れを解説」の記事で解説しているので確認してみてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。