このページのまとめ
- 内々定には法的拘束力がないため辞退可能だが、期限の目安は卒業年度の10月1日
- 内々定辞退の連絡はなるべく早めに行い、メールではなく電話で行うのが基本
- 内々定を辞退する場合はお詫びと感謝の気持ちを伝え、誠実な対応を心掛ける
内々定を辞退する際、企業への連絡方法やマナーに悩んだり、「怒られるのではないか」と不安になったりする就活生もいるでしょう。せっかく自分を評価してくれた企業へ断りの連絡を入れるのは、非常に勇気がいるものです。
この記事では、内々定辞退の期限や辞退を申し出る際のマナーを解説します。状況別の電話・メールの例文や、辞退に関してよくある不安への実情も解説するので、ぜひご一読ください。
無料で相談!内定がもらえない理由を相談する
- 内々定は辞退できる!新卒が知っておきたい法的ルール
- そもそも内々定とは「採用予定を通知する口約束」のこと
- 内々定辞退の期限は10月1日が目安
- 内々定の辞退を伝える際の例文・テンプレ
- 内々定承諾前に電話で伝える場合
- 内々定承諾後に電話で伝える場合
- 内々定承諾前にメールで伝える場合
- 内々定承諾後にメールで伝える場合
- 電話で伝えたあとに改めてメールを送る場合
- 内々定の辞退を伝える際の4つのマナー
- 1.できるだけ早く連絡する
- 2.メールではなく電話で伝える
- 3.辞退理由は正直かつ簡潔に述べる
- 4.お詫びと感謝の気持ちを伝える
- 内々定辞退で就活生が抱く4つの不安と実情
- 1.企業から怒られるのではないか
- 2.強引な引き止め(オワハラ)に遭わないか
- 3.損害賠償を請求されないか
- 4.大学に迷惑がかかるのではないか
- 内々定の辞退を検討している就活生へ
- 内々定の辞退に関するよくある質問
- 内々定の承諾は延長できるの?
- 電話で申し出るのが怖い場合はメールだけでも良い?
- 内々定辞退のメールに返信がない場合はどうする?
- 9月の時点で内々定を辞退するのはあり?
内々定は辞退できる!新卒が知っておきたい法的ルール
内々定は正式な「内定」とは異なり、法的拘束力がないため基本的にいつでも辞退が可能です。辞退を行う際の不安を解消するために、まずは内々定の意味や法的な位置づけについて確認していきましょう。
そもそも内々定とは「採用予定を通知する口約束」のこと
内々定とは、企業が学生に対して「10月1日(政府の指針に基づく内定解禁日)に正式な内定通知を出す」と口頭や書面で約束した状態のことです。内定が「正式な採用通知」であるのに対し、内々定はあくまで「採用予定の通知」といえます。
内々定の段階ではまだ労働契約が成立しておらず、企業側も学生側も比較的自由に意思を変更できるのが特徴です。
「採用」「内々定」「内定」の違い
内々定や内定と混同されやすい言葉に「採用」があります。それぞれの違いを下表にまとめました。
| 採用 | 選考プロセスをすべて通過し、採用選考に合格している状態 |
|---|---|
| 内々定 | 「内定を出す予定」という企業からの口頭やメールでの約束 |
| 内定 | 正式な書類を取り交わし、労働契約を結んだ状態 |
採用は、企業側が特定の学生を「自社に迎え入れたい」と判断した状態そのものを指します。企業が「採用」を決めたあと、それを学生に伝える手段として「内々定」や「内定」というステップが使われるのです。
内々定と内定の違いについて詳しく解説している、「内々定とは?内定との違いや取り消しになるケースを解説」の記事もあわせてご覧ください。
内々定辞退の期限は10月1日が目安
内々定を辞退する際の期限は、大学4年生の10月1日を目安として考えましょう。内閣官房の「2027 年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」によると、政府は企業に対して、下記のスケジュールを遵守するよう要請しています。
| 広報活動開始 | 卒業・修了前年度の3月1日以降 |
|---|---|
| 採用選考活動開始 | 卒業・修了年度の6月1日以降 |
| 正式な内定日 | 卒業・修了年度の10月1日以降 |
参照:内閣官房「2027 年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方(p.3)」
多くの企業はこのスケジュールに基づき、大学4年生の10月1日以降に正式な内定通知を出します。つまり、内々定から内定に変わる時期の目安が「10月1日」ということです。
内定通知を受け取り、内定承諾書を提出すると正式な労働契約が成立します。その後は企業側の受け入れ準備が本格化し、辞退のハードルが高くなるため、これより前の辞退が望ましいでしょう。
ただし、外資系企業やベンチャー企業など、このスケジュールに縛られずに採用活動を行う企業も少なくありません。10月1日は一般的な就活スケジュールに基づいた一つの目安と考え、辞退することを決めた時点で、できる限り早めに連絡することが大切です。
就活の基本的な流れやスケジュールをまとめた「就活とは?基本的な流れやスケジュールとあわせて成功のポイントを解説」の記事を、あわせてご覧ください。
参照元
内閣官房
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議
内定承諾後も法的には入社2週間前まで辞退が可能
仮に正式に内定を承諾し、労働契約を締結したあとであっても、法律上は入社の2週間前までであれば辞退が可能です。民法の「第627条」では、期間の定めのない雇用契約において、解約の申し入れから2週間で契約が終了すると定められています。
しかし、これはあくまで「法律上の期限」です。入社直前は備品の購入や配属先の決定、各種手続きなどが完了している時期であり、辞退は企業に迷惑をかけることになるでしょう。法的に可能だからといって、直前まで連絡を延ばすのは避けてください。
参照元
e-Gov法令検索
民法
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内々定の辞退を伝える際の例文・テンプレ
内々定の辞退を決意したら、状況に応じた適切な言葉で企業に連絡を入れましょう。ここでは「承諾前・承諾後」「電話・メール」といった5つのシチュエーション別に、そのまま使える実践的な例文とテンプレートを紹介します。
内々定承諾前に電話で伝える場合
内々定を承諾する前の段階であれば、まだ正式な手続きが進んでいないため、お詫びのハードルは比較的低めです。しかし、評価してくれたことへの感謝と、期待に沿えなかったことへの謝罪は言葉でしっかりと伝えましょう。
電話会話例
採用担当者はい、株式会社△△です。
お世話になっております。△△大学の△△と申します。採用担当の△△さまはいらっしゃいますでしょうか。
採用担当者はい、私です。
△△さま、いつもお世話になっております。先日は内々定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変光栄なお話なのですが、慎重に検討いたしました結果、大変心苦しいのですが、この度は内々定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
採用担当者そうですか…、それは残念です。差し支えなければ、辞退理由をお伺いできますか。
はい、私の適性を深く考えた末、別の企業とのご縁を感じ、そちらへの進路を決断いたしました。△△さまをはじめ御社の社員の方々には、大変温かく接していただきお世話になったにもかかわらず、このような結果となり申し訳ありません。
採用担当者かしこまりました。弊社としては残念ですが、そちらの会社でのご活躍をお祈りしています。
ありがとうございます。本来であれば直接お伺いしてお詫びすべきところ、お電話にて大変恐縮です。これまで貴重なお時間をいただいたことに、心より感謝申し上げます。
内々定承諾後に電話で伝える場合
一度は「入社します」と意思表示したあとの辞退は、承諾前よりもさらに丁寧かつ誠実なお詫びを意識する必要があります。企業はあなたを迎え入れる準備を始めているため、まずは結論を明確に伝えましょう。
電話会話例
採用担当者はい、株式会社△△です。
お世話になっております。△△大学の△△です。採用担当の△△さまはいらっしゃいますでしょうか。
採用担当者はい、私です。
△△さま、いつもお世話になっております。先日、内々定を承諾させていただきました△△です。大変心苦しいご相談なのですが、先日承諾いたしました内々定を、辞退させていただきたくお電話いたしました。
採用担当者そうですか…、何か理由があるのですか?
承諾書を提出したあともキャリアについて熟考を重ねた結果、どうしても挑戦したい別の業界への進路を諦めきれず、このような決断に至りました。私の身勝手な行動で、△△さまをはじめ御社に多大なご迷惑をおかけすることを、深くお詫び申し上げます。
採用担当者そうなのですね。残念ですが、ご自身で考えた結果であれば仕方ありません。そちらで頑張ってください。
寛大なご対応をいただき誠にありがとうございます。本来であれば直接お伺いすべきところを、お電話でのご連絡となり申し訳ございません。これまで貴重なお時間をいただいたことに、心より感謝申し上げます。
しつこく辞退理由を聞かれたときの対処法
基本的には「他社への入社を決めたため」という簡潔な理由で問題ありませんが、企業によってはしつこく深掘りしてくるケースもあります。その際の対処法をあらかじめ知っておくと、落ち着いて対応が可能です。
たとえば、「具体的にどこの会社に行くの?」と聞かれた場合、社名を答える必要はありません。「大変申し訳ございませんが、他社さまとの約束もございますので、具体的な社名の公表は差し控えさせていただけますと幸いです」と丁寧に伝えましょう。
「うちの何が不満だった?」と聞かれたとしても、「給与が低いから」など条件面の批判をするのはNGです。「御社への不満は一切ございません。あくまで私の適性や将来やりたい職種を軸に考え抜いた結果、もう一方の企業が合致していると判断いたしました」と冷静に答えてください。
執拗な追及に対しても感情的にならず、一貫して「自身のキャリアの方向性の違い」を理由にするのが、それ以上の引き留めを防ぐコツです。
就活で企業へ連絡する際に適切な時間帯やマナーについては、「就活で企業への電話時間は何時にすべき?連絡マナーを守って印象アップ!」の記事をご覧ください。
内々定承諾前にメールで伝える場合
内々定の辞退は電話で伝えるのが基本ですが、担当者が不在の場合や、営業時間内に電話がかけられないときはメールで連絡します。件名はひと目で用件と誰からのメールかが分かるように記載してください。
内々定承諾前にメールで伝える場合の例文
件名:【内々定辞退のご連絡】△△大学 △△△△(氏名)
本文:
△△株式会社
採用担当 △△様
お世話になっております。
△△大学△△学部の△△△△(氏名)です。
先日は、内々定のご連絡をいただき誠にありがとうございました。
非常に光栄な通知をいただき、心より感謝申し上げます。
いただいた内々定について慎重に検討いたしました結果、大変心苦しいのですが、この度は辞退させていただきたくご連絡いたしました。
自身の適性や将来のキャリアを改めて見つめ直した結果、他社への進路を決断いたしました。
貴社には選考のなかで大変親身に対応していただいたにもかかわらず、このような結果となり誠に申し訳ございません。
メールにて大変恐縮ですが、お詫び申し上げます。
末筆ではございますが、貴社のますますのご発展と△△様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
--------------------------------------------------
△△大学△△学部 △△△△(氏名)
〒000-0000
△△県△△市△△町1-1-1
電話:000-000-0000
メール:△△.△△@△△.com
--------------------------------------------------
内々定承諾後にメールで伝える場合
一度承諾したあとにメールを送る際は、謝罪のニュアンスをより強める必要があります。自身の勝手な都合で迷惑をかける点に言及しましょう。
内々定承諾後にメールで伝える場合の例文
件名:【内々定辞退のご連絡】△△大学 △△△△(氏名)
本文:
△△株式会社
採用担当 △△様
お世話になっております。
△△大学△△学部の△△△△(氏名)です。
先日は、内々定承諾の機会を設けていただき誠にありがとうございました。
大変重大なご報告とお詫びがあり、ご連絡いたしました。
一度は貴社への入社をお約束したにもかかわらず、大変身勝手で恐縮なのですが、この度は内々定を辞退させていただきたく存じます。
承諾書の提出後、自身の将来について改めて深く考え直す機会があり、どうしても挑戦したい別の道に進むことを決意いたしました。
貴社の採用活動に多大なご迷惑をおかけすることになり、申し訳ありません。
本来であれば直接お伺いしてお詫びすべきところ、まずはメールにてご連絡差し上げる非礼をお許しください。
末筆ではございますが、貴社のますますのご発展と、△△様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
--------------------------------------------------
△△大学△△学部 △△△△(氏名)
〒000-0000
△△県△△市△△町1-1-1
電話:000-000-0000
メール:△△.△△@△△.com
--------------------------------------------------
電話で伝えたあとに改めてメールを送る場合
電話で直接辞退の旨を伝えたあとに、重ねてお詫びのメールを送信しておくと非常に丁寧です。証拠としても残るため、「言った・言ってない」のトラブルを防ぐ効果があります。
電話で伝えたあとに改めてメールを送る場合の例文
件名:【内々定辞退のご連絡】△△大学 △△△△(氏名)
本文:
△△株式会社
採用担当 △△様
お世話になっております。
△△大学△△学部の△△△△(氏名)です。
先ほどはお忙しい時間帯にお電話にてご対応いただき、誠にありがとうございました。
突然の不躾なお願いにもかかわらず、私の決断を受け止めてくださり心より感謝申し上げます。
改めてメールにて、内々定辞退のご連絡とお詫びを申し上げたく存じます。
貴社からいただいた評価や、選考中にお世話になった△△様への感謝を忘れず、これからの道を歩んでまいります。
私の身勝手な決断により、多大なご迷惑をおかけいたしましたことを、重ねて深くお詫び申し上げます。
メールにて恐縮ですが、御社の今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。
--------------------------------------------------
△△大学△△学部 △△△△(氏名)
〒000-0000
△△県△△市△△町1-1-1
電話:000-000-0000
メール:△△.△△@△△.com
--------------------------------------------------
就活中はさまざまな場面で企業とのメールのやりとりが発生します。「就活メール例文14選!マナーや書き方・返信のポイントを紹介」の記事では、就活メールに関するマナーや状況別の例文を紹介しているので、あわせてご覧ください。
こんなお悩みはありませんか?
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内々定の辞退を伝える際の4つのマナー
就活生側に内々定を断る権利があるとはいえ、相手も人間であり組織です。最低限のビジネスマナーを守らなければ、企業側に不必要な怒りや不信感を与えてしまう可能性があります。以下で、円満に辞退を行うための4つのマナーを確認しましょう。

1.できるだけ早く連絡する
内々定辞退を決意したら、早めに企業に連絡を入れるのがマナーです。あなたが辞退を伝えない限り、企業はあなたが入社すると考えるため、その分の採用活動をストップするでしょう。早く伝えれば、企業は追加募集をかけるなど、欠員を補充するための対策を講じられます。
「気まずい」「怒られるのが怖い」という理由で連絡をあと回しにしても、状況が好転することはありません。早急な報告こそが、これまで自分を評価してくれた採用担当者に対する誠意ある対応といえます。
内々定の通知が来た際に、すぐに承諾せず保留としたいケースもあるでしょう。その場合の方法やリスクについて解説している「内々定を保留する方法は?承諾しないリスクや回答時の例文も紹介」の記事もぜひご一読ください。
2.メールではなく電話で伝える
内々定辞退の連絡は、電話で行うのが基本です。メールだと一方的な通知になりやすく、相手が内容を確認したのか確かめようがありません。また、文字だけではお詫びのニュアンスが伝わりきらず、不誠実な印象を与えてしまう恐れもあります。
電話であれば肉声で直接お詫びの言葉を伝えられるため、誠意が伝わりやすいでしょう。緊張するかもしれませんが、これまで真剣に向き合ってくれた企業に対して自分の言葉でお詫びを伝えるために、受話器を握る勇気をもちましょう。
電話をかける時間帯に注意する
電話をかける際は、企業の営業時間内であることはもちろん、相手の状況に配慮したタイミングを選んでください。
始業直後や終業直前、ランチタイム(正午〜午後1時)は避けるのが賢明です。また、一般的には午前10〜11時ごろか、午後2〜4時ごろが比較的つながりやすく、担当者の業務を妨げにくい時間帯とされています。
担当者が不在の場合は、戻り時間を確認して改めてこちらからかけ直す旨を伝えましょう。
メールで内々定辞退の連絡をしても良いケース
内々定辞退は電話で伝えるのが基本ですが、電話を何度かけても担当者が不在の場合や、企業側への連絡手段をメールで指定されている場合は、メールでの連絡が推奨されます。また、電話で伝えた際に「証拠として記録に残したい」とメールを求められることもあるでしょう。
まずは電話を試み、どうしてもつながらない場合のセカンドステップとしてメールを活用するのがおすすめです。その際は「お電話を差し上げましたがご不在でしたので、メールにて失礼いたします」とひと言添えましょう。
3.辞退理由は正直かつ簡潔に述べる
辞退理由を聞かれた際は、嘘をつかずに正直かつ簡潔に伝えましょう。基本的には「検討を重ねた結果、より自分の適性に合うと感じる他社への入社を決めた」といった内容で問題ありません。
他社の具体的な社名を出す必要はありませんが、「他社への入社を決めた」と明確に伝えることで、企業側からしつこい引き止めに遭いにくくなります。
長々と弁明したり、過度に自分を卑下したりする必要はありません。大切なのは、慎重に考え抜いた結果であることを示し、曖昧な言い方で相手を混乱させないことです。
4.お詫びと感謝の気持ちを伝える
辞退の連絡をする際に大切なことの一つが、選考を通じて自分を評価してくれたことへの感謝と、期待を裏切る形になったことへのお詫びです。
採用担当者は、あなたの履歴書を読み込み、面接の準備をし、社内調整を繰り返しています。そのプロセスに対して「貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません」という謙虚な姿勢を示しましょう。
たとえその企業に入社しなくても、社会に出ればいつか仕事のパートナーや顧客として再会する可能性があります。最後を丁寧な対応で締めくくることは、あなた自身の評判を守ることにもつながるでしょう。
就活における「内定」の意味合いや、入社までの流れを解説している「【新卒】内定とは?内々定・採用との違いや獲得から入社までの流れを解説」の記事をチェックしてみてください。
無料で相談!内定がもらえない理由を相談する
内々定辞退で就活生が抱く4つの不安と実情
内々定辞退を考える際、「怒られるのではないか」「引き止めに遭ったらどうしよう…」と不安がよぎることもあるでしょう。しかし、実態を知ればそこまで恐れる必要がないことが分かるはずです。
ここでは、よくある不安と万が一トラブルが起きた場合の対処法を紹介します。
1.企業から怒られるのではないか
「内々定を辞退することで担当者に怒られるのではないか」と不安になる方もいますが、実際には冷静に対応されるケースがほとんどです。企業側も採用活動において辞退者が出ることは想定内であり、ビジネスとして淡々と処理する傾向にあります。
万が一、感情的に責められたとしても、冷静に「ご期待に沿えず申し訳ございません」と謝罪に徹してください。何を言われても「辞退する」という意思を揺るがせないことが、結果として事態を早く収束させる近道となります。
電話を切らせてもらえないような過度な対応があれば、それは企業のコンプライアンスに関わる問題なので、大学のキャリアセンターなどに相談しましょう。
2.強引な引き止め(オワハラ)に遭わないか
就活をやめるように強要したり、辞退を認めずに会社に呼び出したりする行為は「オワハラ(就活終われハラスメント)」と呼ばれます。こうした強引な引き止めに遭うのではないかと不安になる人もいるでしょう。
内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、2025年度の調査では8.3%の学生が「オワハラを受けたことがある」と回答しています。

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)-オワハラ経験の有無と受けた内容(p.14)」
もし「一度会社に来て説明してほしい」と言われても、行く義務はありません。なぜなら、オワハラは憲法で保証された職業選択の自由を阻害する行為であり、脅迫罪や強要罪にも該当する違法なことだからです。
きっぱりと「意思は変わりませんので、お伺いすることはできません」と断りましょう。万が一、執拗な連絡や脅迫めいた言葉を受けた場合は、大学のキャリアセンターなどへすぐ相談してください。
オワハラのよくある事例や対処法を「オワハラとは?該当する事例や受けたときに実施すべき対処法を紹介」の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
3.損害賠償を請求されないか
一般的な内々定辞退で損害賠償を請求されることはまずないので、ご安心ください。企業が損害賠償を請求できるのは、入社を前提に特別に引っ越し費用を負担したり、特殊な研修を実施したりした場合など、極めて限定的なケースに限られます。
「研修費を支払え」「損害を賠償しろ」といった脅し文句は、法的根拠がないことがほとんどです。万が一、不当な請求や脅迫を受けた場合は、1人で抱え込まずに弁護士や公的な相談機関、大学の窓口を頼ってください。
なお、多くの企業はブランドイメージを大切にするため、そのような強引な手段は取りません。
4.大学に迷惑がかかるのではないか
自分が内々定を辞退することで、「後輩の推薦枠がなくなるのではないか」「大学にクレームが行くのではないか」と不安を感じる人もいるようです。
たしかに、大学推薦などの特別な枠で辞退した場合は、大学側に連絡が入り、指導を受けることもあるでしょう。しかし、自由応募で得た内々定であれば、1人の辞退で大学全体の評価が即座に下がることは考えにくいです。
ただし、無断で選考を放棄するような不誠実な対応をすると、大学の評判を損なう可能性は否定できません。マナーを守って誠実に辞退を伝えれば、個人の職業選択の結果として受け入れられます。大学に迷惑をかけないためにも、最後まで社会人として適切な対応を心掛けましょう。
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内々定の辞退を検討している就活生へ
内々定を辞退するのは心苦しい決断ですが、自分の人生を決めるのはほかの誰でもないあなた自身です。マナーを守り、真摯に感謝とお詫びを伝えれば、多くの企業はあなたの門出を認めてくれるでしょう。
就活中の企業との連絡方法に悩んでいる方は、就職エージェントの利用がおすすめです。キャリアチケット就職エージェントは、就活のプロがあなたに合う企業を厳選してご紹介。面接の日程調整や企業とのやり取りはすべて代行するため、仮に内定を辞退したい場合も自分で連絡する必要はありません。
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内々定の辞退に関するよくある質問
最後に、内々定辞退に関して就活生からよく寄せられる質問をまとめました。不安や疑問の解消にお役立てください。
内々定の承諾は延長できるの?
内々定の承諾期限について延長を求めることは可能ですが、企業によって対応は異なります。多くの企業では、学生の事情を考慮して一定期間の延長に応じてくれるでしょう。ただし、延長を求める際は明確な理由と具体的な期限を提示することが重要です。 延長を依頼する場合は、「他社の選考結果を待ちたい」「家族と相談する時間が必要」などの具体的な理由を伝えましょう。また、「△月△日までに必ずお返事いたします」という形で、明確な期限を設定することが大切です。 企業側も採用計画があるため、無期限の延長は受け入れられません。延長期間中は企業に迷惑をかけていることを認識し、できるだけ早めに結論を出すよう努めましょう。 内々定をすぐに承諾できない場合の対処法について詳しく知りたい方は、「内々定を保留する方法は?承諾しないリスクや回答時の例文も紹介」の記事をご覧ください。
電話で申し出るのが怖い場合はメールだけでも良い?
基本的には電話が推奨されますが、どうしても恐怖心が強く声が出ない場合や、精神的に追い詰められている場合はメールでも構いません。まずは「伝えること」が最優先です。 ただし、メールだけでは相手が見落とすリスクもあるため、送信後に短い電話を入れて「先ほどメールをお送りしました」とだけ伝える方法も検討してみてください。
内々定辞退のメールに返信がない場合はどうする?
メールを送ってから2〜3営業日待っても返信がない場合は、メールが届いていないか、担当者が忙しくて見落としている可能性があります。 まずは、自分のメールボックスを確認しましょう。迷惑メールフォルダに振り分けられたり誤って削除したりしている可能性があります。また、送信アドレスが間違っていないか、正しく送信できているかも見返してください。 メールが正しく送られており、返事がないことを改めて確認できたら、電話で「先日メールをお送りしたのですが、届いておりますでしょうか」と連絡を入れるのがおすすめです。放置せず、最後まで完結させるのがマナーと考えましょう。 メールの返信をどこまでするべきか迷う場合は、「就活メールの返信はどこまですれば良い?遅れた場合の対応や注意点を解説」の記事をご覧ください。
9月の時点で内々定を辞退するのはあり?
9月の時点での内々定辞退は、時期的には問題ありません。政府の定めるルールでは10月1日が正式な内定解禁日とされているため、9月はまだ内々定の段階です。ただし、企業によっては10月の内定式に向けて準備を進めているため、できるだけ早めの連絡が望ましいでしょう。 辞退理由についても正直に伝え、これまでの選考過程への感謝の気持ちを忘れずに表現することが大切です。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。