内々定を保留する方法は?承諾しないリスクや回答時の例文も紹介

このページのまとめ

  • 内々定は保留して回答を待ってもらうことができる
  • 内々定の保留を連絡する方法は電話かメール
  • 保留すると内々定が取り消されてしまう場合もあるので注意

内々定を保留する方法は?承諾しないリスクや回答時の例文も紹介のイメージ

企業から内々定の連絡を受けた際に、他社と迷って保留したい就活生もいるでしょう。内々定は保留できますが、マナーを守って返事をするのが重要です。また、内々定を保留する場合には、リスクがあることも知っておきましょう。

この記事では、内々定の保留方法や、考えられるリスクを解説します。保留を伝える場合の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

内定先の選び方について相談したい

   
目 次

内々定は労働契約前なので保留できる

内々定とは、内定が約束されている状態のことです。企業が採用を約束する「内定」ではなく、内定の意思を示している段階になります。

内々定については、就活生は保留が可能。労働契約を結んでおらず、法的拘束力がない状態だからです。

また、一度内々定を受諾したあとに、辞退するのも問題ありません。そのため、内々定を受諾する就活生が多い傾向にあります。

内定と内々定の違いについては、「「内定」「内々定」は何が違う?内定辞退や取り消しになる例について解説」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

内々定を保留できる期間

内々定を保留できる期間は、法律で定められてはいません。そのため、基本的には企業ごとに異なります。

基本的には、1週間から数ヶ月程度の企業が多いですが、その都度確認しておくのがおすすめです。

保留期間の延長は難しい

内々定を保留した場合、保留期間の延長は難しいので覚えておきましょう。保留期間を延長してしまうと、「入社意欲が低い」「ほかの就活生を採用した方がいい」などと思われてしまうからです。

入社までの期間に印象を下げてしまうと、入社後に評価されなくなる可能性もあります。企業を納得させられる理由がない限り、内々定の保留期間の延長はおすすめできません。

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内々定を保留する際のよくある理由

内々定を保留する就活生は、「他社と迷っている」「選考中の企業がある」などの理由で迷うケースがよくあります。ここでは、内々定を保留する際によくある理由を紹介するので、参考にしてください。

他社の内々定と迷っている

内々定の保留で多い理由が、他社の内々定や内定と迷っているケースです。基本的に、内々定を受けたら、内定も承諾し、入社する傾向にあります。そのため、内々定の承諾は複数社だけではなく、1社にしたいと考える就活生も多いでしょう。

就活では複数企業の選考を受けているケースがほとんどであり、どの企業に入社するかで将来が変わってきます。内々定を複数持っている場合は、どちらがいいか考えるために保留したくなるのも当然でしょう。

まだ選考途中の企業がある

まだ他社の選考を控えている就活生も、内々定を保留する傾向にあります。すべての選考結果が出てから、じっくりと考えたいと思っているからです。

就活は選考時期は企業によって変わるため、A社で内定が出ても、B社は選考中の場合はよくあります。就活生としては、すべての結果が出てから比較し、検討したいでしょう。

この場合は正直に、選考がすべて終わってから考えたいと答えるのも一つの方法です。企業も無理に入社させたくはないので、内々定の承諾を待ってもらえるでしょう。

内々定先への不安がある

内々定先に不安があり、保留するケースもあります。選考を受けてはみたものの、「思っていた仕事と違う」「会社の雰囲気に合うか心配」などの理由から、迷うこともあるでしょう。

内々定先に不安がある場合は、採用担当者に相談するのもおすすめです。実際に話を聞けば、不安が解消される場合もあります。

また、内々定後に不安を感じないためにも、企業研究は入念に行っておきましょう。企業研究が不足していると、入社しても大丈夫か迷いやすくなります。

企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

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内々定を保留する方法

内々定を保留する場合、電話かメールで行います。それぞれの方法について解説するので、参考にしてください。

電話で連絡する

内々定を保留する場合、基本的には電話で行いましょう。電話で用件を話した方が、コミュニケーションも取りやすいのでおすすめです。

電話で連絡する際は、大学名と氏名を名乗り、用件を伝えるようにしましょう。また、営業時間内に電話をし、始業直後や終業直前、昼休みなどは避けるのがマナーになります。

電話のマナーについては、「就活で身につけるべき電話のマナーとは?」の記事も参考にしてください。

メールで連絡する

担当者が不在で連絡が取れなかった場合には、メールで連絡しましょう。電話に出てくださった方に、担当者あてにメールを送ると伝えておくと安心です。

メールで送る際は、用件がわかりやすい件名にしましょう。また、件名に大学名と氏名を忘れずに記載してください。

メールのマナーについては、「就活メールの正しい書き方は?基本のマナーと構成のポイント」の記事で解説しています。メールからでも好印象を与えられるように、マナーを守りましょう。

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内々定を保留するリスク

内々定を保留する場合、「内々定が取り消される」「保留を断られる」などのリスクも考えられます。ここでは、内々定の保留で発生するリスクについて、詳しく解説するので参考にしてください。

保留で内々定が取り消される場合がある

内々定を保留すると、「入社意欲の高い人材を優先したい」と考えられ、取り消される場合があります。企業も入社するかわからない人材より、入社してもらえる人材を採用したほうが安心だからです。

内々定は法的拘束力がないため、企業側も取り消しができます。保留により、マイナスの印象を与えてしまう場合があることは覚えておきましょう。

保留を断られる場合もある

内々定の保留自体を断られてしまう場合もあります。「すでに入社準備ができている」「就活生にどうしても入社してほしい」などと考えているケースです。

たとえば、内定式が行われる10月に近づくと、企業も入社の準備を進めています。配属先が決まったり、手続きがすでに進んでいたりすれば、この段階で候補者が入社しない可能性を抱えるのはリスクです。

また、これから採用活動を再度行うのが難しい場合なども、内々定の保留を断られるかもしれません。就活生だけではなく、企業側にも事情があることを覚えておきましょう。

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内々定を保留する場合の例文

ここでは、内々定を保留したい場合の例文を紹介します。電話とメールの例文を紹介するので、それぞれ参考にしてください。

電話で連絡する場合の例文

お世話になっております、△△大学△△学部の△△△△(氏名)と申します。
お忙しいところ恐縮ですが、人事部の△△様(採用担当者様)はいらっしゃいますでしょうか?

お世話になっております、△△大学△△学部の△△△△(氏名)です。
先日は、内々定の通知をいただき、ありがとうございました。

内々定につきまして、本来であれば期限内に回答するべきところですが、他社の選考結果を待ってから判断させていただきたいと考えております。

勝手なお願いで大変恐縮なのですが、△月△日まで返事を待っていただくことは可能でしょうか?

メールで連絡する場合の例文

件名:内々定の受諾回答期間延長のお願い △△大学△△学部 △△△△(氏名)

本文:
株式会社△△
人事部 △△様(採用担当者様)

お世話になっております、△△大学△△学部の△△△△(氏名)です。
この度は内々定の通知をいただき、誠にありがとうございます。

入社に関して、他社の選考結果を踏まえて判断させていただきたいと考えております。

内々定をいただいたにも関わらず誠に申し訳ございませんが、△月△日まで回答を待っていただくことは可能でしょうか。

こちらの都合で大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

================================
△△ △△(ふりがな)
△△大学△△学部△△学科△年
携帯電話:080-△△△△-△△△△
メール:△△△△.△△△△@△△.com
================================

メールの最後には、署名を入れておきましょう。誰が送ったメールかをわかりやすくするために大切です。

署名の書き方については、「就活でのメールの署名の書き方は?テンプレートや注意点についても紹介」の記事で解説しているので参考にしてください。

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内々定保留後に承諾や辞退をする際の例文

ここでは、内々定保留後に、承諾や辞退をする場合の例文を紹介します。保留後に承諾するか辞退するかは、必ず伝えるようにしましょう。電話とメールそれぞれの例文を紹介するので参考にしてください。

内々定を電話で承諾する際の例文

お世話になっております。
△月△日に内々定をいただきました△△△△と申します。
採用担当の△△様はいらっしゃいますでしょうか?

お世話になっております。
△月△日に内々定のご連絡をいただきました△△△△です。

先日は、内々定の承諾をお待ちいただき、誠にありがとうございました。御社からの内々定をありがたくお受けさせていただきたいと思い、お電話いたしました。

入社後は、一日も早く御社に貢献できるよう努めてまいりますので、ご指導の程よろしくお願いいたします。

一つお伺いしたいのですが、今後必要な手続きなどはございますでしょうか。

(担当者から回答)

お忙しい中お時間を割いていただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。失礼いたします。

内々定をメールで承諾する際の例文

件名:内々定承諾のご連絡(△△大学△△学部 △△△△)

本文:
株式会社△△△△
人事部 △△様

お世話になっております。
△△大学△△学科の△△△△です。

先日は内々定の承諾をお待ちいただき、誠にありがとうございました。この度は、貴社からの内々定をありがたくお受けさせていただきたいと思い、ご連絡いたしました。

入社後は、一日でも早く貴社の戦力となって貢献できるよう、精一杯努力してまいります。
今後ともご指導のほど、何卒よろしくお願いいたします。

================================
△△ △△(ふりがな)
△△大学△△学部△△学科△年
携帯電話:080-△△△△-△△△△
メール:△△△△.△△△△@△△.com
================================

内々定を電話で辞退する際の例文

お世話になっております。
△月△日に内々定をいただきました△△△△と申します。
採用担当の△△様はいらっしゃいますでしょうか?

この度は内々定をいただき、ありがとうございます。せっかく内々定をいただいたのにもかかわらず大変申し訳ないのですが、辞退させていただきたく、お電話を差し上げました。

この度は本当に申し訳ありませんでした。それでは失礼いたします。

内々定をメールで辞退する際の例文

件名:内々定辞退のご連絡(△△大学△△学部 △△△△)

本文:
株式会社△△
人事部 △△様

お世話になっております。△△大学の△△△△ございます。

先日は内々定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。貴社に評価していただけたことを大変うれしく思っております。

このような機会をいただきながら大変恐縮ですが△△のため(辞退理由)、内々定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。

貴重な時間を割いていただいたのにもかかわらず、このようなご連絡となってしまい、申し訳ございません。

本来なら直接お詫びをしなければならないところ、メールでのご連絡となってしまいますことを重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

================================
△△ △△(ふりがな)
△△大学△△学部△△学科△年
携帯電話:080-△△△△-△△△△
メール:△△△△.△△△△@△△.com
================================

内々定を辞退する場合の対応については、「内々定は辞退できる!期限や正しい伝え方を解説」の記事で解説しています。辞退連絡は伝えにくい内容ですが、お断りの連絡を入れるのはマナーなので必ず行うようにしましょう。

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内々定をどう保留すればいいか悩んでいるあなたへ

内々定をもらった場合でも、すぐに受諾するか迷うケースはよくあります。自分の将来を決める洗濯なので、慎重になるのは当然です。

じっくり考えたり、他社の選考を受けていたりすると、内定承諾の期限がきてしまうことも。保留方法や内々定先の企業で本当にいいのかなど悩む場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットは、自己分析やエントリーシート対策などをはじめとする、就活生をサポートする就活エージェントです。選考への対策はもちろん、就活マナーや企業選びの相談にものっています。

内々定をもらっても、就活が終わるとは限りません。自分にあう企業かどうか不安な場合は、キャリアチケットに相談してもう一度じっくりと考えてみましょう。

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