このページのまとめ
- 設備管理の志望動機では、業務や企業を選んだ理由を明確にするのが重要
- 設備管理の志望動機作成に向けて、業務内容や施設管理との違いを理解しよう
- 設備管理の志望動機を作る際は、自己分析と企業研究をしておくと完成度が上がる

「設備管理の志望動機はどうやって作るの?」「うまく作らないとダメなの?」と悩む就活生もいるでしょう。志望動機は企業が採用活動で重視する要素の一つです。設備管理の志望動機を作るためには、業務内容や企業を理解し、自己分析で自分の強みを知ることがポイントとなるでしょう。
この記事では、志望動機を作成するポイントや施設ごとの例文を解説。施設管理や施工管理との違いも紹介しているので参考にしてみてください。
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- 設備管理の志望動機は大切?企業の重視度を解説
- 採用担当者が重視する評価ポイント
- 仕事内容を理解しているか
- 企業に貢献する意欲があるか
- 志望動機を書く際に知っておきたい設備管理の業務内容
- 施設の検査と検査結果の確認
- 設備トラブルや新設備導入への対応
- メンテナンス作業や清掃
- 設備導入への対応
- 設備管理の仕事で感じられるやりがい
- 社会貢献できる
- 業務に集中できる
- 専門性を高められる
- 設備管理で働く大変さ
- 夜勤や宿直がある
- 心身に負担がかかる可能性がある
- 単調に感じる場合がある
- 設備管理の仕事で求められる5つのスキル
- 1.観察力
- 2.スケジュール管理能力
- 3.コミュニケーション能力
- 4.臨機応変な対応力
- 5.学習意欲
- 設備管理の志望動機でアピールできる資格
- 第二種電気工事士
- 冷凍機械責任者
- 危険物取扱者
- 機械保全技能検定
- ボイラー技士
- 消防設備士
- エネルギー管理士
- 設備管理の志望動機を作るときの5つのポイント
- 1.志望企業を選んだ根拠を明確にする
- 2.企業への貢献意欲を示す
- 3.自身の強みを認識する
- 4.業務内容を理解する
- 5.設備管理を選んだ理由を言語化する
- 【施設別】設備管理の志望動機の例文
- 工場編
- 病院編
- 商業施設編
- オフィスビル編
- 公共施設編
- 設備管理の志望動機のNG例文
- 設備管理の志望動機についてのキャリアアドバイザーのアドバイス
- 設備管理の志望動機に悩んでいるあなたへ
設備管理の志望動機は大切?企業の重視度を解説
志望動機は設備管理職の採用選考で重視している企業が多いため、選考に大きな影響を与える重要な要素といえるでしょう。なぜなら、志望動機は応募者の熱意や入社意欲、そして職種や企業への理解度を測るための重要な手がかりの一つだからです。
設備管理の仕事は、建物の安全や快適性を支える責任感が必要になります。そのため、「なんとなく」応募した人ではなく、仕事内容を深く理解し、「人々の生活を支えることに貢献したい」といった意欲がある人材が企業から求められるでしょう。
特に、人々の生活に直結するインフラや施設の管理においては、応募者がどれだけ真剣にこの仕事に取り組みたいと考えているかを知るためにも志望動機が重要視されます。
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採用担当者が重視する評価ポイント
設備管理職の採用において、特に重視されるのが仕事内容の理解度と企業への貢献意欲です。これらの要素は、応募者の将来性や適性を判断するうえで重要な指標となります。
採用担当者が重視する評価ポイントを理解しておくと、選考をスムーズに進められるでしょう。
仕事内容を理解しているか
採用担当者は、応募者が設備管理の仕事内容を正確に理解したうえで志望しているかを重視します。設備管理は、エアコンや電気、給排水といった設備の点検や保守など専門的な業務が多いためです。
「なんとなく安定していそう」という理由ではなく、志望動機で「日々の点検業務を通じてトラブルを未然に防ぐという仕事に魅力を感じた」と具体的な業務に触れることで職種の特性に合った意欲や責任感をもっていることを示せるでしょう。
また、業務内容を理解することは、入社後のミスマッチを防ぐメリットにもつながります。
企業に貢献する意欲があるか
企業に貢献する意欲があるかどうかも、採用担当者が重視する評価ポイントの一つです。設備管理職は、スキルやノウハウの蓄積が重要となるため、企業は定着率の高い人材を求めています。
貢献意欲を示すためには、「なぜその会社でなければならないのか」といった理由を明確に伝えましょう。たとえば、単に「設備管理がしたい」ではなく、「御社の商業施設特化型の管理ノウハウに魅力を感じ、将来的に専門的なスキルを身につけて貢献したい」といった、具体的な理由を述べることが大切です。
企業の事業内容や社風、募集要項を事前にしっかりと調べ、それと自分のキャリアプランをつなげることで説得力のある志望動機を作成できます。
採用担当者に入社意欲が伝わる志望動機の伝え方は、「志望動機の伝え方は重要!入社意欲が伝わるポイントを解説します」を参考にしてみてください。
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志望動機を書く際に知っておきたい設備管理の業務内容
設備管理とは、ビルや学校などのような施設や建物の設備を管理、維持する仕事です。具体的な業務内容は設備の検査やメンテナンス、トラブル対応など多岐にわたります。
志望動機で設備管理の仕事内容を深く理解したうえで志望していることをアピールできれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。以下で、具体的な業務内容を解説するので、志望動機作成の参考にしてみてください。
施設の検査と検査結果の確認
設備管理の業務内容は、担当する施設の設備が正常に機能しているかを日常的にチェックすることです。定期的な点検は人々の安全を守り、建物の資産価値を維持するために欠かせない業務の一つといえるでしょう。
電気や空調、給排水など点検対象となる設備は多岐にわたり、メーターの数値の記録、異音や異臭の確認、温度や圧力の測定などを行います。検査結果を細かく記録し、異常がないかを確認する作業が重要です。
些細な変化を見逃さずに記録・報告する注意力や責任感が求められる業務であり、これを志望動機に盛り込むと、仕事への理解度をアピールできます。
設備トラブルや新設備導入への対応
設備トラブルや新設備導入への対応も、設備管理の業務内容の一つです。たとえば、エレベーターの故障や空調の停止、漏水といった事態が発生した際には、現場に急行し、迅速かつ的確な応急処置を行う必要があります。
設備トラブルが起きてしまうと、工場であれば生産停止、商業施設であれば営業停止など多大な損害が発生しかねません。予期せぬトラブルへの緊急対応をするために、設備に関する幅広い知識と状況を冷静に判断する対応能力が求められるでしょう。
また、トラブル対応や施設の老朽化に伴い、古い設備を新しいものに入れ替える新設備導入への対応も業務に含まれます。業者選定のサポートや導入後の試運転への立ち会い、ほかの設備との連携調整などの調整役を担うでしょう。
メンテナンス作業や清掃
設備管理の仕事は専門的な点検や修理だけでなく、日常的なメンテナンスや清掃も含まれます。フィルターの清掃や部品の給油、消耗品の交換などを行うことで、設備の寿命を延ばすだけでなく、故障も未然に防げるでしょう。メンテナンス作業や清掃は、利用者が快適に過ごすための重要な業務といえます。
また、施設から廃棄物が出る場合の廃棄も設備管理の業務です。施設によっては専門の廃棄業者と契約しているので、業者への対応を行う場合もあります。
設備導入への対応
設備管理は、建物の機能と価値を維持・向上させるため、既存の設備を更新したり、最新のシステムを導入したりすることがあります。
そのため、設備投資計画の立案や業者選定、工事監理、導入後の効果検証といった一連のプロセスに携わり、専門的な知識と調整能力が求められるでしょう。
また、業者からの提案が建物の運用方針や既存設備との兼ね合いで問題がないかを確認し、「この設備であれば、建物の構造上、ここに設置する方が望ましい」「法規上の手続きが必要」といった技術的なアドバイスや代替案をする必要があるケースも。
導入工事が始まったら、安全管理やスケジュール通りに進んでいるか、仕様書通りの品質で施工されているかを現場でチェックし、完了まで管理することも担当します。
就活で求められるコミュニケーション能力については、「コミュニケーション能力をアピール!面接での伝え方とは」で解説しています。アピールの仕方も重要になるので、参考にしてみてください。
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設備管理の仕事で感じられるやりがい
ここでは、設備管理の仕事で感じられる3つの主なやりがいを解説します。設備管理の仕事に興味があるものの、就職するか迷っている方はチェックしてみてください。
社会貢献できる
設備管理の仕事で感じられるやりがいは、社会貢献できることです。オフィスビルや商業施設、工場などの設備を適切に管理することで、利用者が安全で快適に過ごせる環境を守ります。そのため、多くの人々の生活や企業活動を支える重要な役割を担っているといえるでしょう。
また、設備管理の仕事は、地球に優しい取り組みにもつながっています。設備の効率を良くしてムダなエネルギーを使わないようにしたり、こまめなメンテナンスを行ったりすることで、環境負荷の軽減に貢献できるのも魅力の一つです。
業務に集中できる
業務に集中できることが、設備管理の仕事でのやりがいに感じる人もいるでしょう。設備管理の仕事では明確な業務範囲と責任が定められているため、自分の担当業務に集中して取り組めます。
日々の点検や保守作業は計画的に進められ、効率的な業務遂行が可能です。また、多くの場合シフト制で行われるため、仕事とプライベートの切り分けがしやすいという特徴があります。計画的な業務遂行と適切な休暇取得により、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っているといえるでしょう。
黙々と作業を進める仕事がしたい方は、「人と関わらない仕事10選!メリット・デメリットや仕事選びのコツも解説」もご覧ください。
専門性を高められる
日々の業務を通じて専門知識やスキルを着実に向上させるのも、設備管理の仕事で感じられるやりがいの一つです。電気や空調、給排水など、さまざまな設備に関する知識を総合的に習得できる環境が整っています。
また、資格取得のサポート体制が充実している企業もあり、キャリアアップの機会が豊富です。たとえば、「電気主任技術者」や「エネルギー管理士」などの国家資格を取得することで、大規模な商業施設や工場のチーフなどの責任の大きな現場を任されるようになるでしょう。
専門性を高めることで、給与や役職といった待遇も改善される可能性が高まります。継続的な学習と現場での経験の蓄積により、設備の安全・安心を支えるプロフェッショナルとして成長できるでしょう。
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設備管理で働く大変さ
設備管理の仕事は建物や施設を支える重要な役割がある一方で、大変な面もあります。以下で、設備管理で働く大変さを解説するので、入社後に「思っていた仕事ではなかった」とミスマッチを起こさないように確認してみてください。
夜勤や宿直がある
設備管理の現場では24時間稼働が多いので、宿直があることも珍しくありません。緊急のトラブル対応や、日中とは異なる時間帯の巡回・点検といった業務をこなすため、「大変」と感じることもあるでしょう。
たとえば、病院やホテル、データセンターなどでは、深夜でも設備の監視や緊急対応が欠かせません。不規則な勤務時間は生活リズムを崩しやすく、体調管理には特に気を配る必要があります。
また、夜間の緊急対応では迅速な判断力も求められ、精神的なストレスも大きくなることがあるでしょう。
勤務体系は基本シフト制
設備管理の勤務体系は、シフト制が多いようです。シフト制では、日勤時間が終わると夜勤の従業員が出勤し、交代で施設やビルを管理します。そのため、引き継ぎが完了すれば、定時で業務を終えられる日もあるでしょう。ただし、緊急の設備トラブルや、大規模なメンテナンスが入る際は、対応のため一時的に残業が発生することもあります。
また、シフトで日勤と夜勤を選んで働ける場合もあり、自分のライフスタイルに合った勤務ができるでしょう。
特に宿直勤務がある場合、宿直明けは実質的な休日となります。連休のようにプライベートの予定を組みやすいため、自分の時間を確保したい人にとっては魅力といえるでしょう。
心身に負担がかかる可能性がある
設備管理の仕事では、心身に負担がかかる可能性があるため大変さを感じる人もいるでしょう。たとえば、高所での作業や重い機器の運搬など、体力を必要とする作業も少なくありません。
また、緊急時の対応では素早い判断と行動が求められ、精神的なプレッシャーを感じることもあるでしょう。さらに、夏場の暑い機械室での作業や寒冷地での外部点検など、気候条件による負担も考えられます。設備管理の仕事をする際は、適切な健康管理と休息が重要です。
単調に感じる場合がある
設備管理の業務には、日々の点検や定期的なメンテナンスなど、決められた手順に従って行う作業が多く含まれています。これらの作業は安全性を確保するうえで重要ですが、同じような作業の繰り返しに単調さを感じることもあるでしょう。
そのため、挑戦意欲や成長意欲が高い方のなかには、業務の安定性に対して物足りなさを感じる可能性があります。業務に新たな視点や刺激をもたらし、単調さを軽減するためには、新しい技術や知識の習得や資格取得にチャレンジするなど、自ら自己啓発の機会を積極的に設けるのも方法の一つです。
後期しない仕事の選び方は、「就職先の決め方は就活の軸を基準に考えよう!後悔しないための注意点も解説」を参考にしてみてください。
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設備管理の仕事で求められる5つのスキル
設備管理の仕事で求められるスキルを知っておくことで、企業のニーズと自身の強みとの一致を示すことができ、志望動機に説得力と具体性をもたせられるでしょう。以下で、設備管理の仕事で求められるスキルを5つ紹介します。自身の経験や適性と照らし合わせ、効果的にアピールできるポイントを見つけましょう。
1.観察力
設備管理の仕事で求められるスキルは、観察力です。日常点検や定期点検の際には、わずかな変化や違和感を見逃さない鋭い観察力が必要となります。
たとえば、普段と異なる音や振動、においなどは、設備の不具合を示す重要なサインとなることも。機器の動作状況や計器の数値、設備の外観、周辺環境の変化など、観察すべき項目は多岐にわたります。些細な変化も見逃さない注意深い観察が、トラブル防止につながるでしょう。
志望動機では「小さな異変に気づき、改善や未然防止につながった具体例」を添えることで、あなたの強みがより明確に伝わります。
2.スケジュール管理能力
スケジュール管理能力も、設備管理で求められるスキルの一つです。設備管理では、日常点検から定期メンテナンス、法定点検まで、さまざまな業務を計画的に実施する必要があります。点検やメンテナンスが遅れると、設備の不調や故障を招き、施設の安定稼働に直接影響を及ぼすからです。
作業ごとに必要な時間を適切に見積もり、優先順位をつけながら効率的に進めることが求められるため、スケジュール管理能力が重要になります。
また、突発的な不具合への対応時間も考慮しながら、柔軟なスケジュール調整を行う必要があります。施設利用者への影響を最小限に抑えるため、作業時間帯の選定も重要な要素となるでしょう。
志望動機では、「複数のタスクやプロジェクトを期限内に完了させた計画性や調整力を示すエピソード」を盛り込み、実務への適応力をアピールするのがおすすめです。
3.コミュニケーション能力
設備管理の仕事では、コミュニケーション能力が求められる傾向があります。施設利用者や管理部門、工事業者など、さまざまな立場の人々と関わるためです。
また、設備の不具合や修理状況の説明、工事に伴う利用制限の案内など、専門的な内容をわかりやすく施設の関係者に伝える必要があります。円滑な業務遂行のためには、相手の立場に立って情報を共有し、信頼関係を築くことが大切です。
志望動機では、「異なる専門知識をもつ人や立場が違う人と協力し、目標を達成した経験」を述べることで、連携の重要性を理解していると示せるでしょう。
4.臨機応変な対応力
臨機応変な対応力があると、設備管理の仕事で活躍できる可能性があるでしょう。予期せぬトラブルや緊急事態に遭遇した際、問題の原因を迅速に特定し、応急処置を施す能力が不可欠です。
さらに、関係者への連絡や二次災害の防止を含め、その場の状況に最適な解決策を速やかに見出す判断力が求められるでしょう。志望動機では、「困難を乗り越えた経験」を盛り込んでアピールすると説得力のある内容になるのでおすすめです。
「『困難を乗り越えた経験』の書き方とは?回答のポイントを例文つきで解説」を参考にしてみてください。
5.学習意欲
設備管理では、学習意欲も求められるでしょう。設備管理では技術革新が進み、新しい設備や管理システムが次々と導入されています。未経験からスタートする新卒にとって、実務を通じて学び続ける姿勢をアピールすることが大切です。
資格取得やメーカー主催の講習会への参加に加え、省エネルギーや環境配慮といった時代のニーズに応じた新しい管理手法も積極的に習得する必要があります。
志望動機では、「未経験の分野や新しい知識・技術を自発的に学び習得した具体的な取り組み」を示し、成長意欲と将来性をアピールしましょう。
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設備管理の志望動機でアピールできる資格
志望動機では、「どの資格をもち、その知識をどのように活かして施設の安全・安定稼働に貢献したいか」を具体的に述べると説得力が増すでしょう。設備管理を目指す際に、取得しておくとアピールにつながる資格があります。以下で解説するので、チェックしてみてください。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は、電気工事を行う際に必要な資格です。第二種電気工事士を所有していると、電圧600ボルト以下で受電する一戸建てや小規模店舗などの一般用電気工作物の電気工事に携われます。具体的には、「エアコンの設置」「照明の配置」「電気の配線」などです。
第二種電気工事士は、経済産業省が認める国家資格。ビルを管理する場合でも、建物内の照明やコンセント、制御機器などの低圧電気設備のメンテナンスにおいて必須の知識と技能の証明となるため、強力なアピールになる資格です。
参照元
一般財団法人 電気技術者試験センター
第二種電気工事士試験について
冷凍機械責任者
冷凍機械責任者とは高圧ガス製造保安責任者の資格区分の一つで、冷凍設備に関わる機械の保安業務を行うために必要な国家資格です。第三種冷凍機械責任者(三冷)は、ビルメンテナンス業界で基本とされる「ビルメン4点セット」の一つに数えられる重要な資格といえるでしょう。
第1種から第3種まであり、冷凍設備の大きさにより必要な区分が異なります。第1種を取得すれば、すべての冷凍機械に対応できるため、取得しておくと転職時にも役立つでしょう。
設備管理の志望動機でも、資格取得までの道のりなど努力した点などをアピールすることも可能です。
ビルメンテナンス業界に興味のある方は、「ビルメンの志望動機はこう書く!例文や避けたい志望理由も紹介」もご参照ください。
参照元
高圧ガス保安協会
資格試験・講習
危険物取扱者
危険物取扱者とは、ガソリンや灯油、重油など消防法で定められた引火性・発火性のある物質を扱うために必要な国家資格です。危険物を取り扱う建物やガソリンスタンド、工場などでは危険物取扱者の配置が義務付けられています。。
「甲種」「乙種」「丙種」があり、それぞれ扱える危険物や試験の難易度が異なるので注意しましょう。設備管理の仕事で求められるのは、灯油や重油などの燃料を取り扱える「乙種第4類」(乙4)です。
危険物取扱者の資格を取得しておくと、設備管理で担当できる業務の幅が広がるため強力なアピールにつながるでしょう。
参照元
一般財団法人 消防試験研究センター
危険物取扱者試験
機械保全技能検定
機械保全技能検定は、設備のメンテナンスに必要な知識と技能を証明する国家資格です。等級には「特級」「1級」「2級」「3級」の4段階があり、受験には原則として実務経験の年数が必要になります。しかし、最も難易度の低い3級は、実務経験を問わず受験できる場合が多いようです。
そのため、取得したうえで志望動機でアピールすれば、選考を有利に進められる可能性があるでしょう。ただし、受験する年度によって受験資格の内容が異なるため、最新の情報を確認することが大切です。
参照元
機能保全技能検定
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ボイラー技士
ボイラー技士とは、建物に備えられているボイラーの点検や管理を実施する際に必要な国家資格です。試験では、ボイラーの構造の把握や点検作業に関する知識が問われます。
資格区分は「特級」「一級」「二級」の3種類があります。設備管理職を目指すにあたって、まず取得が推奨されるのは二級ボイラー技士です。二級ボイラー技士の資格を取得しておけば、入社後に燃料や暖房に関わる設備の管理業務に即戦力として貢献できることを示せます。
将来的には、二級取得後に実務経験を積み、より大規模なボイラーを扱う現場の責任者に求められる「一級」や「特級」へとステップアップする意欲を伝えることで、長期的なキャリア志向と向上心を効果的にアピールできるでしょう。
参照元
安全衛生技術試験協会 公益社団法人
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消防設備士
消防設備士は、火災から人命と建物を守るために不可欠な建物の消防設備の点検や工事ができる国家資格です。この資格を取得することで、施設の安全管理に対する高い意識と法令を遵守する姿勢を持っていることを証明できるでしょう。
消防設備士には「甲種(工事・整備・点検)」と「乙種(整備・点検)」があり、それぞれ第1類から第7類まで分かれています。(甲種には特類もある)
設備管理職にとって特に重要で実用性が高いのは、火災報知設備を扱う「乙種第4類(乙4)」です。多くのビルや施設で火災報知設備の定期点検・整備は法律で義務付けられているため、乙種第4類の資格は現場で非常に重宝され、即戦力として評価されます。
「乙種第4類(乙4)」は誰でも受験できるので実務経験を問われません。志望動機で、安全意識の高さと学習意欲をアピールすれば選考で評価される可能性があるでしょう。
参照元
一般財団法人消防試験研究センター
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エネルギー管理士
エネルギー管理士は、国が定める省エネルギー法に基づき、企業や施設でのエネルギー使用の合理化・効率化を推進する国家資格です。この資格をもっていると単なる設備管理に留まらず、企業のランニングコスト削減や地球環境問題(SDGsなど)への貢献に直結する専門知識があることが証明できるでしょう。
また、工場やビルなどでは、法律によってこの資格保有者の設置(選任)が義務付けられているケースも多く、企業にとっては即戦力として貢献できる大きなメリットです。取得すれば、高い技術理解力と環境問題への意識を持つ企業への効果的なアピールにつながります。
エネルギー管理士の取得には実務経験は問われませんが、電気や熱に関する専門知識が求められるぶん、難易度は高めです。そのため、出題傾向を掴むために過去問を繰り返し解いたり、苦手な科目は科目合格制度でカバーしたりするなど対策をしたうえで臨みましょう。
科目合格制度とは、一部の課目だけに合格した場合でも、その課目は3年間有効となる制度です。一度に全課目合格を目指すのではなく、この制度を活用して計画的に取り組めるでしょう。
参照元
一般財団法人 省エネルギーセンター
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設備管理の志望動機を作るときの5つのポイント
志望動機は採用活動において企業が重視する重要な項目の一つです。正しいプロセスで志望動機を作ることで、採用担当者に「この人は長く活躍してくれそうだ」と感じさせられれば選考通過しやすくなるでしょう。
以下で、設備管理の志望動機を作るときのポイントを5つ解説するので参考にしてみてください。
1.志望企業を選んだ根拠を明確にする
設備管理の志望動機を作るときは、志望企業を選んだ根拠を明確に伝えることを心がけましょう。どの企業にもいえる内容だと「別の会社でも実現できる内容」と思われ志望度が低いと判断される場合もあります。
説得力のある志望動機にするには、企業研究で志望企業の強みや特徴を明確にしておきましょう。志望動機や強みにも説得力をもたせられるため、入社意欲の高さのアピールにもつながります。
また、企業研究を徹底的に行うことで、同業他社と比較でき、より自分に合った企業を見つけやすくなるでしょう。企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」をご参照ください。
2.企業への貢献意欲を示す
設備管理の志望動機では、自分が入社後どのように企業に貢献できるかを具体的に伝えることが重要です。企業の課題や目標に対して、自分のスキルや知識をどう活かせるかを述べましょう。
たとえば、「設備の故障リスクを最小限に抑え、稼働率の最大化に貢献したい」といった具体例が効果的です。事前に、自分は入社後どのような仕事を行い、どのような目標を達成したいかといったキャリアビジョンを明確にしておくのがおすすめです。
単に「頑張ります」といった抽象的な意気込みではなく、自分の強みと企業のニーズを結びつけた貢献プランを示すことで志望動機の説得力が上がります。会社方針と同じ方向性であれば、活躍のイメージも湧きやすく、評価してもらいやすくなるでしょう。
3.自身の強みを認識する
自身の強みを認識することも、設備管理の志望動機を作るときに大切なポイントの一つです。設備管理では機械の知識だけでなく、問題解決能力や危機管理能力といったヒューマンスキルも重視されます。
自身の強みをどのように仕事に活かせるか具体的に説明できれば、説得力のある志望動機を作成できます。自分の強みを明確にするには、自己分析を行うのがおすすめです。自己分析をするときは、過去の成功体験や困難を乗り越えた経験を具体的に振り返りましょう。
特に、「なぜその行動をとったのか」「その結果、何が改善されたのか」を深掘りすることで、自分の価値観や適性がみえてきます。
自己分析の方法がわからない方は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」をご覧ください。
設備管理の志望動機でアピールできる強み
設備管理の志望動機でアピールできる強みは、以下のとおりです。
・粘り強く課題に取り組む継続力や忍耐力
・計画通りに実行する計画性や実行力
・安全への高い意識や危機管理能力
・チームでの成功を重視する協調性やチームワーク
・マニュアルとルールを徹底する正確性や規律性
これらの強みを自己分析で深掘りした具体的なエピソードとともに志望動機に組み込むことで、採用担当者にあなたが「設備管理の仕事で活躍できる人材」であると強くアピールできるでしょう。
4.業務内容を理解する
業務内容を理解することも、志望動機を作るうえで欠かせないポイントです。仕事への理解度の高さは、入社後のミスマッチが少ないという安心材料につながります。
設備管理の仕事を目指す理由が、表面的ではないことが採用担当者に伝われば、「活躍してくれそう」と評価されやすくなるでしょう。専門的な知識は入社後に身に付けられるとしても、まずは仕事の本質を捉えていることが重要といえます。
5.設備管理を選んだ理由を言語化する
設備管理の志望動機を作る際は、設備管理を選んだ理由を言語化しておきましょう。採用担当者は、設備管理を選んだ理由からあなたの熱意や就業意欲を確認したいと考えます。
ただ単に「安定しているから」「手に職をつけたいから」といった理由では、採用担当者の印象に残らず、選考が通りにくくなることも。「あなたの過去」と「設備管理の未来」を論理的に結びつけることで、志望動機に説得力が出て好印象を得やすくなるでしょう。
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【施設別】設備管理の志望動機の例文
ここでは、設備管理職の志望動機を作成する場合の例文を施設別に紹介します。例文の書き方を参考に、自分らしい魅力的な志望動機を作成してください。
工場編
私は、貴社の工務部で人々の安全を守る仕事がしたいと思い志望致しました。
△△市で生まれてからずっと貴社の工場で働く方の姿を拝見しており、従業員の安全を守るために、何かできることはないかと考えておりました。また、間接的に、貴社の工場で作られる商品を使用するお客さまのためにも、設備管理に携わりたいと感じました。
大学で学んだ電気工学の知識を活かしつつ、入社後も専門知識を取り入れ、設備管理に従事したいと考えております。
病院編
私は、△△病院の責任ある設備管理者として、患者様の命を守るために志望しました。
小さいころの将来の夢は医者でしたが、機械が好きだったこともあり、工学部に進学しました。工学部で学びながらも、人の命を助けたいという気持ちは消えず、設備管理の仕事を見つけました。
病院にいる患者さまのために、持ち前のコミュニケーション能力で連携を取り、責任感を持って設備管理に従事して参ります。
商業施設編
私が貴社を志望するのは、設備管理は縁の下の力持ちのような、やりがいのある仕事だと感じたからです。
私は商業施設を買い物で訪れることが多く、「この建物は誰が環境を整えているのだろう?」と感じ、ビル管理に興味を持ち始めました。そのなかでも貴社は、大規模な商業施設も展開しており、多くの人々の暮らしを支える存在であると考えています。
私は、学生時代に部活動でマネージャーをしており、周囲を支えながら一つひとつの仕事を丁寧に行い、何事も粘り強く続けていく大切さを学びました。真面目にコツコツと仕事を継続できるのは、自分の強みだと思っています
この自分の強みは、周囲の人々の生活を支える設備管理の仕事にも活かせると考え、応募いたしました。
オフィスビル編
私は貴社の△△ビルでの設備管理で、働く人々の安全と快適さを守りたいと思い志望しました。
私は、このビルを何度か利用しており、メンテナンス作業をしてる従業員の方を見かけました。チェック項目一つひとつ丁寧に指さしをしている姿を見て、この方々のおかげで施設の安全が守られているんだと納得できました。
また、大学時代に「危険物取扱者」「第三種冷凍機械責任者」を取得済みです。他にも資格を取り、より多くの設備の知識を取り入れたいと考えています。
いずれは、技術を高めて△△ビルの設備管理責任者として、貴社に貢献致します。私の強みである責任感を発揮し、安全性が高いビルを維持する技術を持つ人材を目指していきたいです。
公共施設編
私が貴社の設備管理職を志望するのは、市民の安心・安全な日常を裏側から支える役割に強く魅力を感じているからです。
学生時代、私は大学の学園祭実行委員として、多くの来場者が利用する施設の設営・点検を担当しました。この経験から、「目立たない部分の徹底した確認」こそが、大きなイベント成功の鍵であることを学びました。
公共施設は、あらゆる年齢層の方が利用する地域のインフラです。私の強みである「地道にコツコツと確認を重ねる責任感」を活かし、空調や照明、防災設備の一つひとつに目を配ることで、市民の皆様が常に快適で安全な環境を利用できるよう貢献したいと考えております。
魅力的な志望動機の書き方には型があります。構成に沿って作成することで、より簡潔で魅力的な内容に仕上がります。志望動機の構成については、「就活の志望動機はどう作る?基本的な構成や例文を解説」をご参照ください。
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設備管理の志望動機のNG例文
私は、「ボイラー技士」「危険物取扱者」「機械保全技能検定」の資格を持っているため、貴社に貢献できると感じ、志望しました。
資格手当といった福利厚生も充実し、社員のために社内環境を整備されている貴社に魅力を感じています。
また、勤務時間も選べるため、ライフスタイルに合った仕事ができると考えております。仕事とプライベートを充実させ、貴社での業務にも力を入れて励んでいきます。
こちらの例文は、待遇や福利厚生に触れているため志望動機としておすすめできません。また、その会社にしかないエピソードがなく、自分本位な内容が目立ちます。企業は応募者がどのように会社に貢献してくれるかを見ているため、相手の立場に立ってアピールしましょう。
志望動機で避けたほうが良い内容は、「就活の志望動機例文24選!準備や印象に残るアピールのコツなども解説」で解説しています。
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設備管理の志望動機についてのキャリアアドバイザーのアドバイス
就活では、職種に対する理解度も問われることがあります。志望動機を作成する前に、「管理」と名のつく似た職種があるためきちんと区別しておきましょう。
たとえば、設備管理の仕事に似ている職種には、「施設管理」「施工管理」などが挙げられます。施設管理はビルマネジメントともいわれ、ビルオーナーが行う管理業務全般を代行して行う仕事です。施設全般の維持やテナントの管理を行い、ビルを運営します。
一方で、施工管理は、建物や設備を新築・改修する工事現場において、工程、品質、安全、原価などを管理し、工事全体を指揮監督する仕事です。建物が完成した後に設備を維持管理する設備管理とは、業務のフェーズが大きく異なります
設備管理の仕事では建物や設備の異常に気付けなかったり正しく整備できなかったりすると、建物を利用する人に迷惑がかかるだけでなく、場合によっては人命にかかわる可能性もあるため覚悟が問われます。
また、入社後に仕事に必要な資格の取得が必要になるケースも。働きながら資格取得のための勉強や自己研鑽に時間を使う必要があることを理解しておくと良いでしょう。資格の有無や種類に応じて給与アップが期待できます。
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設備管理の志望動機に悩んでいるあなたへ
設備管理の志望動機では、責任感や学習意欲、機械の強さをアピールして、入社意欲を伝えましょう。しかし、自分の強みをうまく伝えられなかったり、未経験でアピールする方法がわからなかったりと、志望動機の作成で悩む方もいるはずです。
設備管理の志望動機の書き方に悩んだら、ぜひ就職エージェント「キャリアチケット」にご相談ください。キャリアチケットでは、志望動機で効果的なアピールができるように、面接での伝え方や自己分析の方法なども指導しています。
設備管理の志望動機では、自分自身の経験や興味を踏まえたうえで、業界や企業に対してどのように貢献をしたいのかを伝えるのが重要です。あなたの就活を成功させるために、キャリアチケットがサポートいたします。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。