このページのまとめ
- エントリームービーとは、「自己PR動画」ともいわれる応募方法の1つ
- 企業がエントリームービーを導入する目的の1つには「採用活動の効率化」がある
- 学生側のエントリームービーのメリットは、個性や熱意を自由にアピールできること
- エントリームービーを撮影する際は明るく静かな場所を選ぶこと
- 服装は指定がなければスーツやオフィスカジュアルが良い
最近の就活では、エントリーシートや履歴書といった書類選考の代わりに、エントリームービーを導入する企業が増えています。しかし、事前準備をせずにエントリームービーを撮影するのは、なかなか難しいもの。このコラムでは、エントリームービーの概要や企業が導入する意図、撮影のコツなどをご紹介。ご一読いただき、自身を魅力的にアピールできる動画を完成させましょう。
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エントリームービーとは
就活におけるエントリームービーとは、企業の選考方法の1つです。応募者がスマートフォンなどで自らアピール動画を撮影し、企業に送ります。基本的には自己紹介や自己PR、志望動機などを述べるものです。エントリー動画や自己PR動画とも呼ばれ、近年では、インターン選考や本選考で導入する企業が増加傾向にあります。
長さは30秒~1分程度が主流
エントリームービーは長さを指定されることが多く、30秒~1分程度が一般的。長い場合は、3分ほどの動画を求められることもあるようです。
面接対策などで自己PRの練習をしていた方は、「同程度の長さで話せば良い」とイメージできるでしょう。
よく出題されるテーマ
エントリームービーは、テーマが事前に指定される場合が大半です。出題されやすいテーマは以下のとおり。自己PR動画対策の参考にしてみてください。
・自由に自己PRをしてください
・志望動機を教えてください
・学生時代に力を入れたことを教えてください
・仕事で活かせる強みを教えてください
・入社後にやってみたいことを教えてください
・あなたはどのような人間ですか?理由を教えてください
・人生で一番苦労したことを教えてください
このように、ESや面接によくある質問と大差ないため、内容自体は特別難しいと感じることはないでしょう。
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エントリームービーについてのキャリアアドバイザーのアドバイス
Q.書類選考と動画選考にはどのような違いがありますか?気をつけるべき点はなんですか?書類選考と動画選考では、下記のように面接官の評価しているポイントが違います。
書類選考:相手に物事を簡潔に分かりやすく伝える力を見ている
動画選考:就活生の人柄、いわゆる印象面を見ている
そして録画面接の際に気を付けるべきことは、以下のとおりです。
・声のトーンをいつもより1トーン上げる(動画になると聞き取りにくいこともあるため)
・照明が明るいか(できるだけ白い照明の下での録画を推奨)
・周囲の音が入っていないか(静かな環境で録画する)
・背景がごちゃごちゃしていないか(基本マナーとして背景はシンプルにする)
・はじめの挨拶が切れていないか(必ず録画後に確認する)
録画面接は印象面を見られているからこそ、「入社後に社内外の顧客に対しても良い印象を与えて活躍できる人」と伝わるよう意識することが大切です。
相手に与える印象が不安な場合は、キャリアチケットにもご相談ください。第三者目線からのアドバイスで印象アップを目指しましょう!
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エントリームービーを導入する理由
企業が採用選考でエントリームービーを導入する理由は、主に以下の2つ。企業の意図を理解することは、動画を作るうえで重要なポイントといえるでしょう。
採用の効率化を図るため
エントリームービーによって、採用の作業効率化を図りたいというのが目的の1つです。大企業や有名企業といった応募者が集まる会社の場合、すべてのエントリーシートを読むのは非常に時間がかかるもの。その点、エントリームービーの動画の長さは30秒~1分程度なので、書類を読むよりも短時間で応募者一人ひとりのアピール内容を把握できます。
効率化を図れるうえに、採用コストも削減できるという企業の狙いにもマッチする選考方法であるといえるでしょう。
書類では分からない応募者の人柄を知るため
履歴書やエントリーシートといった書面では伝わりにくい「人柄」や「個性」を見抜きたいというのが、企業がエントリームービーを導入するもう1つの理由です。応募者が多い企業は、書類選考の段階で、ある程度の候補者を絞ります。しかし、書面では候補者の雰囲気までは判断できないため、「社風に合った応募者を不合格にしてしまうかもしれない」という懸念が払拭できません。
エントリームービーであれば、就活生の第一印象がひと目で判断できます。アピール内容だけでなく、仕草や表情など多角的に合否を判断できるのが、企業がエントリームービーを導入する利点でしょう。
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エントリームービーで応募するメリット
企業によっては、応募形式をエントリーシートとエントリームービーのどちらにするか、学生自身で選択できる場合もあるようです。
ここでは、就活生がエントリームービーで応募するメリットをご紹介するので、迷っている方は参考にしてみください。
自由度が高いため個性をアピールできる
エントリームービーの撮影方法や服装、アピール形式は基本的に自由です。動画内では、写真やフリップボード、自身の制作物などを使用しながら話すこともできます。テーマにもよりますが、自分の好きなように工夫した動画を作成できるため、「人柄を見て欲しい」「個性をアピールしたい」という人には向いているといえます。
文字では分かりにくい熱意が伝わる
熱意を文字にするのはなかなか難しいですが、動画であれば聴覚や視覚といった要素が加わるため伝わりやすくなります。「文字には収まらない熱意を表現したい」「パフォーマンスに自信がある」という人は、企業へ効果的に熱意を伝えられるでしょう。
動画作成には、人によって向き不向きが出てくるもの。
エントリームービーを試したことがない方は、作成してみてからエントリーシートと動画のどちらを選ぶのか考えても良いでしょう。
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エントリームービーの撮り方5ステップ
エントリームービーの基本的な撮影方法をご紹介します。自己PR動画が初めての方、自信がない方は撮影の流れを確認しておきましょう。
1.台本や小道具を用意する
エントリームービーを撮る前に、企業から指定された時間やテーマに沿って、あらかじめアピール内容を台本にまとめておきましょう。緊張すると内容が飛んでしまうこともあるため、台本を元に繰り返しの練習も必要です。
フリップなどの小道具がある場合は、ここで用意しておきましょう。
2.スマホやデジタルカメラを用意する
撮影のための機材は、スマートフォンやタブレット、デジタルカメラでかまいません。使い慣れたものを用意しましょう。自分で撮影する場合は、カメラを三脚などで固定します。不安な方は、友人や家族に撮ってもらうのが安心です。
3.明るく静かな場所を選ぶ
撮影場所は、明るく静かな場所を選びましょう。暗かったり雑音が入ったりすると、印象が悪くなる可能性も。自宅で撮影する場合、白い壁を背景に撮ると明るく清潔感が出るでしょう。また、部屋をきれいに片付たうえで、可能な限り家具や洗濯物など余計なものが入らないよう気をつけます。同居する家族がいる場合は、撮影の際に物音を立てないよう協力してもらいましょう。
4.「結論→根拠→結果(ビジョン)」で話す
準備ができたら、いよいよ撮影です。面接の自己PRと同様に、「結論→根拠→結果(ビジョン)」の流れを意識して話すと、説得力のあるアピールになります。また、ムービーであることを意識して、表情や姿勢にも注意してください。ジェスチャーやパフォーマンスを取り入れるなどして、分かりやすくインパクトのある動画にすると良いでしょう。
5.動画を指定場所へアップロードする
納得のいく仕上がりになったら、エントリームービー専用のWebサイトなど企業が指定する場所へアップロードします。企業ごとに動画のサイズや容量、解像度などが決まっているため、サイズオーバーにならないよう、必ず確認してからアップロードしてください。
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エントリームービーを撮る際の4つの注意点
最後に、エントリームービーを撮影する際の注意点をご紹介します。
動画を撮る前に、以下の内容に目を通すようにしてください。
1.服装のマナーを守る
「自由にアピールして良い」の意味をはき違え、露出の高い服装やカジュアル過ぎる格好など、就活の場にふさわしくない服装はマナー違反といえるでしょう。「私服」を指定している場合は、「あなたのセンスが見たい」「リラックスして面接を受けて欲しい」という意味。パジャマやスウェットでも良い、という意味ではないため注意してください。
迷ったときは、リクルートスーツやオフィスカジュアルといった服装がおすすめです。
男性の注意点
ヒゲを剃り、髪型は清潔感を意識して整えましょう。スーツを着用する場合、シャツやジャケットにシワや汚れがないように手入れすることが重要です。私服の場合、普段は着用していたとしても帽子やハーフパンツといったスタイルはラフ過ぎるため避けましょう。
女性の注意点
メイクはナチュラルメイクを意識し、派手にならないように気をつけます。髪が長い場合はまとめ、前髪は顔にかからないようにピンなどで留めましょう。スーツであっても私服であっても、スカート丈には短くなり過ぎないように気をつけます。
2.敬語や言葉遣いに注意する
エントリームービーを撮影する場合は、敬語や言葉づかいも意識しましょう。自宅で撮影する場合は気が緩みやすく、つい若者言葉やタメ口が出てしまうという失敗がよくあるようです。「就活の場」であること忘れず、気を引き締めて撮影に挑んでください。
3.カメラを見てハキハキと話す
撮影の際は、カメラを面接官だと思い、視線はレンズに向けましょう。また、ボソボソと話すのは自信がなく暗い印象になるため注意が必要です。明るくハキハキと話すことで、積極性やコミュニケーション力をアピールできます。
4.自分らしさを表現する小道具
エントリームービーでは、自分らしさを表現することが大切です。話し方や表情、ジェスチャーだけで表現することも可能ですが、要点をまとめたフリップやホワイトボードなどの小道具を使うのもおすすめ。動画に躍動感が出るうえに、採用担当者が内容を理解しやすくなります。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。