自己PRで留学経験をアピールするには?評価される強みや構成を解説

このページのまとめ

  • 自己PRでは留学経験を通して、語学力やコミュニケーション能力を伝えられる
  • 自己PRでは留学の内容よりも、強みやスキルをアピールするのが大事
  • 自己PRで留学経験を伝えるだけでは、アピールポイントにならないので気をつける

自己PRで留学経験をアピールするには?評価される強みや構成を解説のイメージ

自己PRで留学経験をアピールしたいと考える就活生もいるでしょう。留学で学べる知識や強みは多く、アピールにも使いやすい経験です。

しかし、自己PRで求められるのは、「どのような強みがあるのか」になります。留学経験をアピールするだけでは、強みは伝わらないので気を付けましょう。

この記事では、自己PRで留学経験を伝える際のコツを解説します。失敗しやすい注意点も紹介しているので、参考にしてください。

留学経験のアピール方法について相談したい

   
目 次

自己PRに使える留学経験を通して得た強み

自己PRで留学経験を使いたい場合、どのような強みを得たかがポイントになります。留学を通して、何を学んだのか振り返ってみましょう。

ここでは、留学を通して得やすい強みを紹介するので、自分にあてはまるか考えてみましょう。

語学力

留学経験を通して得た語学力は、自己PRに使えます。英語や中国語などを求める企業は多いので、アピールしてみましょう。

たとえば、海外企業との取引がある企業は、語学力を活かせます。また、海外に支社や支店のある企業などでもアピールに使えるでしょう。

語学力を証明するために、TOEICやTOEFLを取得しておくのもおすすめです。スコアと合わせてアピールすれば、強みとして認められるでしょう。

TOEICも一緒にアピールする場合は、「就活でアピールできるTOEICの点数&今からできる対策」の記事も参考にしてください。

行動力

留学を決め、実行した行動力は、自己PRでアピールできます。仕事でも、自分で考え、主体的に行動できる人材が必要とされるからです。

留学は簡単なものではなく、実現までハードルの高い行動です。留学したいと思っても、実際に行動する就活生は多くありません。

知らない土地に行き、一人で生活するのは不安になるもの。困難を恐れず、行動できる力は企業も強みとして評価します。

適応力

知らない土地ですごす適応力も、自己PRで評価されるでしょう。言葉の伝わらない土地で、生活をするのは大変なことだからです。

海外に行くと言葉はもちろん、考え方も違います。日本とは異なる文化に適応し、馴染めることは立派な適応力です。

仕事でも、新しい業務についたり、部署が変わったりと、適応力が必要な場面があります。環境が変わっても同じくらいパフォーマンスを発揮できそうだと思ってもらえれば、評価につながるでしょう。

コミュニケーション能力

留学を通して得たコミュニケーション能力も自己PRでアピールできます。営業職や接客業など、お客さまと接する仕事で評価されるでしょう。

接客業などでは、年齢や考え方、立場の異なる人々への対応が必要です。スムーズにコミュニケーションがとれれば、仕事も問題なく進められるでしょう。

また、社内でも円滑なコミュニケーションを行えば、仕事がスムーズに進みます。コミュニケーション能力を評価する企業は多いので、アピールに活用してください。

コミュニケーション能力をアピールするコツは、「自己PRでコミュニケーション力を使いたい!新卒の評価ポイントと例文紹介」で解説しています。

忍耐力

留学では思い通りにいかず、忍耐力が必要な場面もあったでしょう。過酷な状況を乗り越えた経験や、あきらめない精神力も自己PRでアピールできる強みです。

仕事でも、うまくいかずに苦戦する場面は必ずあります。そのときに、あきらめずに粘り強く取り組む忍耐力が活きるでしょう。最後まで必死に取り組む姿は評価されやすく、自己PRでのアピールにおすすめです。

忍耐力のアピール方法については、「忍耐力を言い換えると?自己PRやガクチカのアピール方法を例文付きで紹介」の記事も参考にしてください。

問題解決能力

留学では、慣れない環境の中で起こるさまざまな問題に対して、試行錯誤する機会もあります。自分で目標を掲げて留学し、発生する問題に対処した能力は、社会人生活においても役立つでしょう。

仕事は初めて取り組む内容が多く、失敗はつきものです。その際、失敗を糧に、自力で修正できれば、成果も付いてきます。問題解決能力を評価する企業も多いので、アピールに使ってみてください。

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自己PRで留学経験を伝える際の構成

自己PRで留学経験を伝える場合は、「アピールする強み」「エピソード」「強みを仕事で活かす方法」の順番がおすすめです。基本的な構成を使い、わかりやすく伝えられるようにしましょう。

アピールしたい強みを伝える

まずは、どのような強みをアピールするかから伝えます。「私の強みは△△です」のように伝えましょう。

採用担当者が自己PRで知りたいのは、留学経験ではなく、どのような強みを持っているかです。最初に「私はアメリカに3ヶ月間留学しました」のように留学経験を伝えても、強みはわかりません。

自己PRでは聞かれている内容を理解して、回答するように心がけましょう。自己PRの書き始めについては、「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」の記事も参考にしてください。

強みを発揮したエピソードを伝える

強みをどのような場面で発揮したのか、具体的なエピソードを伝えましょう。留学経験のどの部分で、強みが活きたのかを説明します。

エピソードを伝える際には、結果よりも過程を重視しましょう。「どのような課題があり」「どのように解決したか」を意識すれば、わかりやすいエピソードになります。

たとえば、「留学経験を通して、英語を話せるようになりました」だけでは、過程がわかりません。

「留学当初は英語が話せませんでしたが、日本語を一切使わず、英語だけで話すようにしました。最初は単語でしか話せなかったものの、1週間すれば文章で話せるようになり、1ヶ月経ったころには問題なくコミュニケーションがとれるまで成長しました」

のように詳しく伝えれば、どのように努力したのかがわかります。

採用担当者が知りたいのは、結果ではなく努力の内容です。課題への取り組み方を中心に、回答するようにしましょう。

仕事で強みをどのように活かすか伝える

アピールする強みが、仕事でどのように活かせるのかも伝えてください。優れた強みがあっても、仕事で使わなければ評価されないからです。

たとえば、英語が話せても、仕事では使わない企業もあります。その場合、コミュニケーション能力や行動力など、別の強みをアピールした方がいいでしょう。

まずは志望する企業の業務を考え、どのような強みが生かせるかを考えてください。アピールする強みは複数用意しておき、企業ごとに使い分けるのがおすすめです。

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自己PRで留学経験を伝える際のポイント

自己PRで留学経験を伝える際は、留学の目的や何を得たかを伝えるのが大切になります。留学経験をプラスにするため、どのようなアピールをすればいいか参考にしてください。

留学の目的を伝える

「なぜ留学をしたかったのか」「目的は何か」を伝えるようにしましょう。目的を伝えるのは、あなたの人柄をアピールするためです。

採用担当者は自己PRを通して、就活生の人柄を見ています。人柄がわかれば、企業に合うかどうかも見極められるからです。留学のきっかけや目的についても触れながら、アピールするようにしてください。

留学を通して得たことを伝える

留学を通して、何を学んだか、何を得たか伝えるのも大切です。留学経験での出来事をできるだけ思い出してみましょう。

文化が違う場所や慣れない土地での日常生活では、留学ならではの経験やハプニングもつきものです。初めて会う人とどのようにコミュニケーションをとったかなど、留学中に経験・体験したことをできる限り思い出し、自己PRに盛り込んでみてください。

企業の求める人物像に合わせる

アピールする強みは、企業の求める人材に合わせましょう。企業研究を行い、あらかじめ調べておくのが大切です。

留学によって得た強みのエピソードを作成しても、企業の求める人材でなければ、その企業には魅力的に映りません。Webサイトを見たり、会社説明会に参加したりなどすれば、どのような人物が求められているかがわかります。

会社説明会については、「就活の会社説明会とは?開催される種類や参加方法を解説」の記事も参考にしてください。

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自己PRで留学経験を伝える際の注意点

ただ単に留学経験を伝えるだけでは、評価されないので気を付けましょう。留学をしたことで、成長につながっているかどうかが大切です。

ここでは、自己PRで留学経験を伝える際の注意点を解説するので参考にしてください。

短期留学は評価されにくい

留学期間が短い場合、評価されない場合もあります。少なくとも半年以上は留学期間があった方がよいでしょう。

留学期間が短いと、旅行とあまり変わりません。短期間で強みにできるほどの経験やスキルを得るのも難しいでしょう。

履歴書でも、留学を書けるのは1年以上滞在している場合になります。短期間の留学の場合は、ショートステイに言い換えるなど工夫も必要です。

留学の中身がないと評価されない

長期間滞在していても、中身がないと評価されません。アピールできるほどの経験があったか、振り返ってみましょう。

留学経験をアピールするなら、「何を学ぼうとしたのか」「目的は達成できたか」「どのような成長をしたのか」などは答えられるようにしておくのが大切です。留学した事実を伝えるだけにならないよう、気をつけてください。

留学経験だけでは差別化にならない

留学経験があるだけで、評価されるわけではありません。何を学んだかが重要になります。

企業が評価しているのは、留学した経験ではなく、「留学経験を通して得たもの」です。強みやスキルが、企業にとって必要かどうかを判断しています。

留学をする就活生はほかにもいるため、留学経験だけでは採用されません。自己PRでは、留学についてではなく、強みをメインに話すように心がけてください。

留学を就活に活かしたい学生に向けて、「卒業後に留学したら新卒扱いになる?留学を就活に活かす方法も解説」の記事で活かし方を解説しています。

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自己PRで留学経験を伝える際の例文

ここでは、自己PRで留学経験を伝える際の例文を紹介します。

コミュニケーション能力をアピールする際の例文

私の強みは、誰にでも積極的に話しかけられるコミュニケーション能力です。海外留学をきっかけに、成長しました。

私は英語を使った仕事を行いたいと考え、1年間カナダに留学しました。英語は勉強していましたが、実際に話さなければ身につかないと考えたからです。

しかし、実際に現地について会話してみたものの、思い通りに話せませんでした。話しかけても緊張してしまい、言葉が出てこなかったからです。

1週間ほどうまくいかない日々が続いたとき、ほかの留学生と出会いました。その留学生も英語はあまり話せていませんでしたが、身振り手振りを使いながら、誰にでも笑顔で話しかけてコミュニケーションをとっていました。

私はその姿を見て、自分も積極的に話しかけ、とにかくコミュニケーションをとろうとする姿勢が大事だと気付かされました。そこからは、うまく話せるかどうかは関係なく、知っている言葉をとにかく話してコミュニケーションをとることにしました。

うまく伝わらないこともありましたが、話そうとする姿勢が伝わり、少しずつコミュニケーションがとれるようになりました。留学してから1ヶ月経ったころには、誰にでも自分から話しかけられるほど、前向きになれています。

私は留学経験を通して、誰が相手でも積極的に話しかけられるコミュニケーション能力を身につけました。接客でもお客さまに積極的に話しかけ、持ち前のコミュニケーションで貢献したいと思います。

語学力をアピールする際の例文

私の強みは、アメリカでもコミュニケーションがとれる英語能力です。TOEICでも800点を取得しています。

私は英語を使って仕事をしたいと考え、留学をしようと考えました。しかし、大学1年生の時点ではTOEICが300点程度だったため、このままではダメだと勉強に力を入れることにしました。

留学する2年後までにTOEIC700点以上にすると決めました。目標達成に向けて、毎日最低2時間は勉強すると決め、今でも勉強は欠かさず続けています。

勉強の甲斐もあって、留学先のアメリカでは問題なくコミュニケーションがとれ、1年間不自由なく過ごせました。あきらめずに勉強を続けてきたからだと思います。

貴社では海外企業との取引が多く、海外に支社があるとも伺っています。これまで勉強してきた英語力を活かして、事業に貢献していきたい所存です。

自己PRは履歴書やエントリーシートだけではなく、面接でも重要です。どのように伝えればいいかも合わせて知っておきましょう。

面接で自己PRをするコツは、「面接の自己PRで効果的にアピールするコツとは?例文もあわせてご紹介」の記事を参考にしてください。

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就活では、ただ留学をした事実だけでなく、「留学を通して何を学んだか」「どのように成長したか」を伝えるのが大事です。留学に至るまでのプロセスや、留学中に取った行動のエピソードを盛り込むことで、自分の強みや人柄が魅力的に伝わります。

そのうえで、留学経験で得た強みを志望企業でどう活かすのかを明確にアピールしましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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