このページのまとめ
- 企業が短所を聞くのは、短所との向き合い方を知りミスマッチを防ぐため
- 短所は、長所の言い換えや克服するために行動しているものから選ぶのがおすすめ
- 短所を伝える際は、失敗談をエピソードに盛り込み長所との一貫性を意識する
「エントリーシートの短所の書き方が分からない」「就活ではどんな短所が使えるだろうか」と悩む人もいるでしょう。
エントリーシートに限らず就活では短所を聞かれる場面が多いので、自分の短所を言語化しておく必要があります。
この記事では、エントリーシートの短所の見つけ方や書き方のコツを解説しました。7つの短所別の例文も紹介しているので、エントリーシートの短所の書き方について悩む人はぜひ参考にしてください。
エントリーシートについて詳しく知りたい方は、「エントリーシートの書き方は?基本のマナーから選考突破のポイントがすべてわかる!」も参考にしてください。
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- 企業がエントリーシートや面接で「短所」を聞く3つの理由
- 長所と短所の両面を自己分析できているか確認するため
- 短所を乗り越える行動が取れるかを見極めるため
- 仕事をする上でミスマッチが起きないか確認するため
- 就活における短所の見つけ方
- 思いつく限りの特徴を書き出す
- 失敗した経験から見つけるのも有効
- 友人や家族に聞くのも有効
- 長所を短所に言い換える
- 長所から短所への言い換え一覧
- カウンセリングを受けて短所を引き出してもらう
- 短所を克服するために行動しているものから選ぶ
- 短所の克服方法に関する一覧表
- 企業が求める人物像に照らし合わせて選ぶ
- エントリーシートや面接で使える短所一覧
- エントリーシートへの短所の書き方
- 回答の型に当てはめてまとめる
- 短所による失敗談をエピソードに盛り込む
- 短所にどのように向き合っているか提示する
- 長所との一貫性を意識する
- エントリーシートに短所を書くときの4つの注意点
- 短所を提示して終わらない
- ポジティブにまとめる
- ビジネスパーソンとして致命的な短所は避ける
- 意識や工夫次第ですぐに直せる短所は避ける
- エントリーシートへの短所の書き方例文7選
- 短所の例文①心配性
- 短所の例文②優柔不断
- 短所の例文③緊張しやすい
- 短所の例文④人見知り
- 短所の例文⑤慎重になりすぎる
- 短所の例文⑥飽きっぽい
- 短所の例文⑦論理的思考力が弱い
- エントリーシートの短所が書けなくて悩むあなたへ
企業がエントリーシートや面接で「短所」を聞く3つの理由
エントリーシートや面接で自分の弱点をうまく表現するには、なぜ短所を聞かれるのか理解しておく必要があります。短所を聞く理由を理解することで、効果的に自分の短所を伝えることが可能です。
企業がエントリーシートや面接で短所を聞く理由は、大きく分けて3つです。以下で詳しく解説します。
長所と短所の両面を自己分析できているか確認するため
企業の採用担当としては、就活生が自分自身を網羅的かつ客観的に分析できているか確認したいと考えています。
傾向として、自己PRや強み・長所に関しては堂々と話せる一方、弱みを見せるのが苦手で短所は遠慮がちに話す就活生が多いです。
そのため、長所だけではなく短所にも目を向けてしっかりと答えられる場合は、客観的に自己分析できている証拠といえるでしょう。「短所は特にありません」などの回答は、自己分析が不十分であるとみなされる可能性があるため注意してください。
短所も明確にして、エントリーシートや面接で淀みなく伝えられるほうが、採用担当の評価を得られる可能性が高いです。採用担当者は、短所自体に興味があるのではなく、長所と同じように、どう自己分析を行って短所だと感じているのか、その短所をどう改善しようとしているかに注目しています。
短所を乗り越える行動が取れるかを見極めるため
客観的に自己分析ができているかどうかに加え、短所に対して改善する努力をしているかどうかも確認しています。弱点を乗り越えるための行動ができるか否かは、仕事で課題に直面したときにどう行動するかに通ずるものがあるからです。
つまり、採用担当者は短所そのものではなく、自分の短所と向き合い、「どのようなプロセスで」「どのような行動を起こして解決するのか」というプロセスを見ています。
ビジネスというのは、顧客が抱える課題を解決して、その対価として報酬を受け取るものです。要するに、ビジネスは課題解決の連続で成り立っています。
「短所」という課題に直面したとき、どのように向き合い、改善に向けた努力をしているかを伝えられると、採用担当者からの評価は高まるでしょう。
仕事をする上でミスマッチが起きないか確認するため
採用担当者は、入社後にミスマッチを起こすことなく長く活躍してくれる人材を求めています。就職してから、「やっぱり合わなかった」と感じると、早期退職につながる恐れがあります。そのために、エントリーシートや面接で就活生の短所を確認しているのです。
就活生が抱える短所は、ある企業では不利に働くことがあり得るのに対し、問題なく働けるケースもあります。
たとえば、「人に頼るのが苦手で、全て一人でこなそうとする」という短所の場合、以下の会社に入社すると、働きやすさは大きく異なるはずです。
・OJTやメンター制度により業務を覚えていく組織体制:自ら質問できず、なかなか業務を覚えられない可能性がある
・マニュアルが整備され、不明点を聞いていく組織体制:自ら考えて行動でき、仕事の覚えも早くなる可能性がある
このように、同じ短所を抱えていた場合でも、会社の組織体制や風土によって適性は異なり、短所が長所に変わることもあるのです。
採用担当は、入社後のミスマッチが起こらないようにするため、就活生の短所を確認しています。企業が短所を確認したい理由を詳しく知りたい方は「短所に完璧主義を挙げてもいい?ESや面接で回答するポイントや例文を解説」も参考にしてください。
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就活における短所の見つけ方
「エントリーシートに書ける短所が見つからない」と悩む方もいるでしょう。この項では、就活における短所の見つけ方を解説します。普段の生活で短所を見つめ直す機会はあまりないため、以下で紹介する方法を実践して短所を言語化しましょう。
思いつく限りの特徴を書き出す
まずは自分の性格的な特徴を思いつく限り書き出してください。このとき、短所・長所は関係なく、とにかく網羅的に洗い出すことが重要です。
一つの短所を取り上げてその短所を深く考えると、企業に伝えるべき適切な短所が思い浮かばない可能性もあるため、思いついたものをすべて挙げてください。
短所と思っていたものがまったく問題ないケースがあります。企業が求める人物像によって伝える短所を変えたほうが選考を通過する確率も上がるでしょう。最終的にいくつか絞り込めばよいため、まずは思いつく限りの特徴を書き出してください。
失敗した経験から見つけるのも有効
過去には、人にいえないような恥ずかしい失敗をしたこともあるはずです。そのような過去の失敗談から、自分の短所を考えてみてください。
・失敗した原因は何だったか
・自分がどのような行動を取ると失敗を防げたか
・周りと比べて劣っていると感じる領域/分野は何か
・努力してもうまくいかなかった経験
上記のような視点で、過去の経験を掘り起こしましょう。失敗を振り返るのは気が滅入る作業ではあるものの、失敗は成功に一歩近づいたとも捉えられるため、エピソード探しのつもりで失敗を振り返りましょう。
友人や家族に聞くのも有効
自分で思いつく限りの短所や性格的な特徴を書き出す際に、友人や家族に聞くのもおすすめです。
客観的な立場から見て、あなたの性格的な特徴を教えてくれるはずです。また、家族や友人などにいつも指摘される点はないでしょうか。自分では気づけなかった特徴が見つかり、その短所の克服が成長へとつながります。
長所を短所に言い換える
長所・短所を問わず自分の特徴を洗い出した後は、長所を短所に言い換えて、自分の短所を探しましょう。
長所と短所は表裏一体の関係にあるため、長所を言い換えることで短所にすることが可能です。たとえば、「協調性がある」という長所は、「周りに流されがち」という短所に言い換えられます。
長所は短所になりうるという視点で、自分の特徴を改めて見直してみてください。あなたの長所はなんでしょうか。以下にまとめた言い換え一覧をもとに、自分の短所をできる限り洗い出しましょう。
長所から短所への言い換え一覧
長所 | 短所 |
周りに惑わされない | マイペース |
理論的 | 理屈っぽい |
柔軟性がある | 優柔不断 |
意思が強い | 頑固 |
努力家 | 凝り性 |
責任感がある | 抱え込みやすい |
大局的な見方ができる | 大雑把 |
主体性がある | 独断的 |
好奇心が旺盛 | 継続力がない |
優しい | 気が弱い |
几帳面 | 神経質 |
冷静 | 冷たい |
計画性がある | 心配性 |
面倒見がいい | おせっかい |
調整力がある | 仕切りたがり |
行動力がある | 計画性がない |
ポジティブ | 楽観的 |
リーダーシップがある | 我が強い |
忍耐力がある | あきらめが悪い |
長所や短所は言い換えによって、自分のアピールできる重要なポイントへと変わっていきます。
カウンセリングを受けて短所を引き出してもらう
大学の就職支援課や就活のプロである就活エージェントに相談して、自己分析のサポートやキャリアの相談にのってもらうことで、より専門的な視点から短所を見つけてもらう方法もあります。
友人や家族とは異なる視点で性格的な特徴や短所を引き出してもらえるはずです。就活エージェントなら知識量も豊富なため、就活全体のアドバイスも受けられます。短所の洗い出しに不安が残る方は、カウンセリングを受けて短所を引き出してみてはいかがでしょうか。
長所や短所を引き出すだけでなく、志望動機や自己PRなど自分ではうまく書けないと悩んでいる就活生も多いでしょう。一人で悩まずに、就活のプロである就活エージェントを利用したり、第三者に依頼したりするのも選択肢の一つです。
就活のサポートに関して詳しく知りたい方は「自己PRの添削は誰に頼む?選び方と注意点・セルフチェックのコツも解説」も参考にしてください。
短所を克服するために行動しているものから選ぶ
企業の採用担当者が短所を確認する理由の一つは、短所という課題に対する解決力を見るためです。そのため、エントリーシートに書く短所は、現に短所を克服するために行動しているものから見つけましょう。
実際のところ、自分の短所や弱みを理解して、改善に向けた努力をしている人のほうが少ない傾向にあります。もし、あなたが短所の克服に向けた努力やその過程をアピールできると、ほかの就活生と大きく差別化できるでしょう。
このとき、改善のためにしている行動は大きな変化や結果に繋がっている必要はなく、ほんの小さな意識や一つのアクションプランでも問題ありません。
たとえば、短所が心配性なら「チェックリストを作ってやることを見える化して、安心できる材料を持てるようにした」程度の内容です。再度自分の生活を振り返り、普段から短所に対して気をつけていることや、短所が引き起こすトラブルの予防などについて考えてみてください。
短所の克服方法に関する一覧表
短所をどのように克服するか思いつかない方向けに、就活で使える短所の克服方法の一例をまとめました。
・心配性:チェックリストを作成する
・優柔不断:物事を判断するまでの時間を決める
・緊張しやすい:想定問答を用意する
・人見知り:定期的に新しい環境を用意する
・慎重になりすぎる:準備に完ぺきはこないと自覚する
・飽きっぽい:一緒に楽しめる
・競い合える仲間を作る
・論理的思考力が弱い:「なぜ」を3回考える
取り組み方は人それぞれですが、上記を一つの参考にして短所に向き合いましょう。
企業が求める人物像に照らし合わせて選ぶ
自分の特徴を書き出したなかから、企業が求める人物像に照らし合わせて短所を選ぶのもおすすめです。
たとえば、企業の求める人物像が「挑戦する心を忘れない人」だった場合を想定します。このとき、以下の短所を伝えた場合の印象を比較すると、どちらが好印象でしょうか。
・私は、石橋を叩きすぎて割ってしまうほどの慎重な性格が短所だと感じています。
・私は、とりあえずやってみる精神が強すぎて、見切り発車な性格が短所だと感じています。
採用担当としては、慎重すぎる性格の就活生より、見切り発車な性格の就活生のほうが、求める人物像に近いと判断するでしょう。短所と長所は表裏一体の関係であるからこそ、短所も伝え方や企業によってはアピールポイントになりうるのです。
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エントリーシートや面接で使える短所一覧
洗い出した短所の中でも、エントリーシートや面接ではあまりおすすめしないものがあります。一方で、比較的伝えやすい短所もあります。ここでは、特に使い勝手のよい短所をピックアップしました。
・心配性
・優柔不断
・緊張しやすい
・人見知り
・慎重になりすぎる
・飽きっぽい
・論理的思考力が弱い
・マイペース
・頑固
・せっかち
・意地っ張り
・後先考えずに行動してしまう
・めんどくさがり
これらはエピソードが比較的書きやすいため、短所を絞り込む際の参考にしてください。ほかの短所の上手な伝え方がわからないという方は、「面接で使える短所一覧をご紹介!前向きな欠点の伝え方を解説」も合わせてご覧ください。
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エントリーシートへの短所の書き方
エントリーシートに取り上げる短所をピックアップできたとしても、実際にどのように書けばよいか悩む人も多いでしょう。ここでは、エントリーシートへの短所の書き方を4つ解説します。
回答の型に当てはめてまとめる
短所に限らず、自己PRや志望動機は型に当てはめるとスムーズにまとまるためおすすめです。具体的には、「PREP法」と呼ばれる論理的な文章を展開する型を用いましょう。
・Point(結論):「私の短所は△△です。」などの結論を最初に答える
・Reason(理由):「△△のときに△△な経験をしました。」などの背景を書く
・Example(具体例):「当時の私は△△で、現在は△△な対策を施し改善に向けて少しずつ努力しています。」などの具体例や解決策を紹介する
・Point(結論):「△△な短所はありますが、△△を活かして御社に貢献します。」のように再度結論を伝えてまとめる
PREP法を用いて設問に対する回答をまとめると、何について書かれているかが明確になります。採用担当者も「これから△△に関する話をするんだな」という心構えができるため、内容を理解しやすくなるでしょう。
また、最初と最後を結論で挟むため、何を伝えたいかが印象に残りやすく、限られた文字数でアピールする際も効果的な手法といえます。
効果的に自分の考えや思いを伝える際に使える型なので、社会に出ても必ず役に立つでしょう。聞き手も理解しやすい話法の一つなので、今しっかり学んでおきましょう。PREP法については、「ESが書けない場合はどうすればいい?実施したい対策や相談先を解説」も参考にしてください。
短所による失敗談をエピソードに盛り込む
エントリーシートに短所を書く際は、短所が原因で失敗したエピソードを必ず盛り込みましょう。先ほど紹介したPREP法では、具体例を取り入れて結論に対して説得力を持たせています。
「私は見切り発車な性格が短所です。」というだけでは、その人の短所が事実として説明されているだけで、具体性や納得感は得られません。見切り発車な性格が災いして起きた失敗談があると、当時の状況もイメージしやすいでしょう。
短所として取り上げた性格は、人によって捉え方も異なります。そのため、失敗談を具体的に説明して、分かりやすさを盛り込むことが重要です。
短所にどのように向き合っているか提示する
短所に対してどのように向き合っているかを企業は知りたがっています。そのため、エピソードのまとめとして、取り上げた短所に対する向き合い方や改善方法、現在の状況も提示しましょう。
「臭い物に蓋をする」ということわざがあるように、短所に目を背けたくなる気持ちは理解できます。しかし、ビジネスの場面では日々訪れる困難なできごとや課題に対して、期限や目標に向かって解決しなければなりません。
短所に対する向き合い方を通して、企業の採用担当は就活生の問題解決力をみています。このような背景を踏まえて、エントリーシートの短所には、どのように向き合っているのかという姿勢も盛り込みましょう。
長所との一貫性を意識する
エントリーシートに短所を書く際は、長所との一貫性・整合性も意識してください。志望動機や自己PR、ガクチカ、ゼミの活動など、長所や短所が垣間見える項目は多くあります。内容の矛盾によって不信感を与えないようにエントリーシート全体を通して、一貫性のある内容にまとめることが重要です。
一貫性を意識しながら、その長所を活かした違うエピソードがあれば、それは書いても問題ありません。その長所を活かせた経験が複数あれば、内容に説得力を持たせられます。
たとえば、「リーダーシップ能力がある」という長所に対して、「主体性がない」という短所は矛盾しています。エントリーシートで問われた設問に対して共存しない性格を盛り込むと、説得力にかけてしまうため注意しましょう。
短所と長所だけにとどまらず、志望動機や自己PRなどを含めた全体をみたときに、一貫性のあるエントリーシートを書き上げることが重要です。
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エントリーシートに短所を書くときの4つの注意点
エントリーシートに短所を書くときには、短所を提示して終わらせないことやビジネスパーソンとして致命的な短所は避けるなどの注意が必要です。以下で、エントリーシートに短所を書くときの注意点を4つ解説します。
短所を提示して終わらない
文字数によほどの制限がない限り、短所を提示しただけで終わるのは避けてください。短所の提示は最低限必要な回答ではあるものの、短所に対する解決策や取り組みのほうが知りたいため、質問に対する回答としては不十分です。
短所をまとめるコツで解説したように、PREP法で論理的に短所を説明して、克服しようとしている姿勢をアピールしましょう。
ポジティブにまとめる
短所だけを正直に伝えると、マイナス・ネガティブな印象になってしまいがちなため、ポジティブにまとめる意識も重要です。
短所は事実として伝えるものの、改善への取り組みや入社後の豊富などを盛り込むことで、前向きな印象を与えられます。短所は見方を変えると長所になるため、伝え方を工夫してプラスな印象で短所を締めくくりましょう。
ビジネスパーソンとして致命的な短所は避ける
ビジネスパーソンとして致命的な短所は、就活では取り上げないでください。具体的には、以下の短所はエントリーシートなどで伝えないようにしましょう。
・時間に対してルーズ
・約束を守ることが苦手
・平気で嘘をつく
・挨拶ができない
・口が軽い
これらは、人として信用し難い短所になるため、入社してから周囲のメンバーに迷惑をかけたり会社の信用問題に発展したりするリスクがあります。
ビジネスパーソンとしての基礎がないと判断される可能性があるため、上記のような短所を持っていたとしても言わないようにしましょう。
意識や工夫次第ですぐに直せる短所は避ける
短所の中には、少しの意識や仕組みを導入して簡単に直せる場合もあります。そのような短所も就活で取り上げるべきではないでしょう。具体的には、以下の短所はあまりおすすめできません。
・誤字脱字が多い
・作業が次第に雑になる
・忘れ物が多い
・遅刻が多い
上記の短所は、チェックリストの作成やアラームの設定といった表面的な対策で改善できます。
エントリーシートや面接で伝えるべき短所は、内面から変える努力が必要なものです。上記の短所を伝えると浅い回答にしかならないため、注意しましょう。短所も表現の方法によっては、採用担当者に好印象を与えられます。短所を伝える際の注意点は、「自己PRで短所を書く際のポイントは?印象をよくする伝え方を解説」でも解説しているので参考にしてください。
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エントリーシートへの短所の書き方例文7選
ここでは、エントリーシートへの短所の書き方を7つ紹介します。比較的エピソードを作りやすく、企業にとって大きなマイナスになりづらい短所をピックアップしたため、それぞれ参考にしてください。
短所の例文①心配性
私の短所は「心配性」なところです。
細かく何度も確認するためミスは少ない一方、周りの人より判断や決断に時間がかかってしまいます。
たとえば、大学のレポート提出の際に、誤字はないか、論理展開に飛躍がないかなどが気になってしまい、効率が悪い上に非常に時間がかかり、提出が毎回期限ギリギリになってしまうことを課題に感じていました。
今は、確認作業を一度しかしないと決め、まとまった時間を確保し、集中して確認作業をするようにしています。そのためにも、前倒しのスケジューリングを意識するようになりました。
結果的に気持ちの余裕が持てるようになったため、この循環を入社後のタスク管理にも活かしたいと考えています。
解説
心配性は、物事をスピーディにこなせない可能性を指摘されるかもしれません。一方で、リスクを回避し、丁寧に仕事をこなせるという強みをアピールできます。
具体的な対策(確認作業を一度しかしないと決める)をして、改善に向けた努力をしていることを伝えましょう。
短所の例文②優柔不断
私の短所は「優柔不断なところ」です。
趣味のインテリアを購入する際は、オンライン・オフラインを問わず、あらゆるお店を比較して購入することが習慣になっています。
インテリアは買い換える頻度が少ないため、自分が納得できる、本当に気に入った商品を買わないと気が済まないのですが、そのおかげでリサーチ能力とインテリアに関する知識が身につきました。
私の優柔不断さによって身につけたインテリアに関する知識をSNSで発信した結果、今では1万人を超えるフォロワーを獲得でき、私自身も驚いています。
この経験を活かして、納得いくまでリサーチして、顧客の悩みを解決できるマーケターとして御社で活躍したいと考えています。
解説
優柔不断な性格は、物事を決めるまでに時間がかかる印象は否めません。一方で、例文のように納得いくまでリサーチすると言い換えることもできるでしょう。
リサーチや分析能力によって派生的に生じた結果をエピソードとして盛り込んだり、業務で活かす流れにしたりすると、優柔不断さをポジティブにアピールできます。
短所の例文③緊張しやすい
私の短所は「緊張しやすいところ」です。
普段は平気な一方で、人前に立つと緊張してしまいます。
私は吹奏楽部に所属しており、トランペットを演奏しています。半年に一度、県が主催するコンテストに出場するのですが、当日になると練習どおりの演奏ができず、メンバーに迷惑をかけてしまい、成果を出せない演奏が続きました。
この経験を経て以降、近所の人目につく河原で練習したり、毎回の練習終わりに友人の前で演奏してフィードバックを受けたりして、「見られる機会」を意図的に増やしました。
その結果、人前で演奏することに慣れ、直近のコンテストではミスをすることなく、納得のいく演奏ができました。
入社してからは人前でプレゼンなどをする機会も増えるため、本番を想定した練習はもちろん、同僚に付き合ってもらうなどして、堂々と話ができるように努力を続けていきたいと考えています。
解説
緊張しやすい性格は、入社後の商談の場面などでマイナスな評価になりやすいといえます。
そのため、緊張しやすい性格が悪影響を及ぼしうる場面に対する解決策を具体的に提示して、短所の改善に向けた取り組みを継続していることをアピールするとよいでしょう。
短所の例文④人見知り
私の短所は「人見知りなところ」です。
初対面の人と打ち解けるのが苦手で、友達ができるのにいつも時間がかかります。大学に進学した際も、周りがどんどん打ち解けて友人を作っていく最中、自分だけはなかなか馴染めず、取り残されている感覚を味わって焦る経験もしました。
私は話すことが得意ではありませんが、聞き手に回って会話を引き出すのはかなり得意だったため、聞き役に徹して友人の輪に少しずつ入っていきました。話を聞くスキルを伸ばした結果、仲のよい友人を複数人作ることができ、充実した毎日を過ごせています。
ビジネスの場面では話すスキルはもちろん重要である一方、傾聴力を活かして顧客のニーズを聞き出すスキルも欠かせないと考えます。自分から話しかけるトレーニングは継続しながら、話を聞くスキルを活かして御社の売上に貢献いたします。
解説
人見知りな性格は、人と打ち解けるまでに時間がかかる傾向にあります。ビジネスの場面ではマイナスな評価を受けやすい一方で、人見知りな性格を持つ人は、聞くスキルに長けています。
そのため、傾聴力などをアピールして、顧客との信頼関係構築に役立てる旨を伝えるのは一つの手段としておすすめです。
短所の例文⑤慎重になりすぎる
私の短所は「慎重になりすぎるところ」です。
慎重さのおかげで計画的に物事に取り組める一方で、なかなか行動に移せなかったり、想定外のトラブルに慌てたりすることに課題を感じています。
私は、友人との旅行やサークルのイベントを企画したり計画を立てたりすることが好きです。下調べをし、タイムスケジュールを立てて当日を迎えるようにしています。
何事も起きず、スムーズに企画を終えられるとよいものの、不足の事態や当日の急な提案など、予定外の行動には不安を感じてしまいます。
トラブルなどを含めて当日を楽しむ気持ちの余裕が足りないと自覚して以降、少し楽観的に物事を考えられるようになり、物事の判断・実行スピードも上がったように感じます。
考え方にもバランス感覚が必要だと痛感したため、御社に入社してからは、計画性は大事にしつつ、気持ちに余裕を持ってタスクや業務に取り掛かりたいと思います。
解説
慎重になりすぎる性格は、環境の変化への対応力を不安視される可能性もあるでしょう。自分の性格を見直して、気持ちに余裕を持つことが重要であると結論づけて、「楽観的に考えるようになった」などの改善した状況を補足し、ポジティブに締めくくっています。
短所の例文⑥飽きっぽい
私の短所は「飽きっぽいところ」です。
飽き性な性格により、さまざまなことに挑戦するものの、長く続かずにやめてしまうことが多く、課題を感じています。
私は大学に入学して以降、合計6つのアルバイトを経験しました。しかしそれらは長くても半年程度しか続きませんでした。このままでは社会人になってから苦労すると危機感を覚え、なぜ続けられないのかを考え、原因に仮説を立てて、次のアルバイトに応募するようになりました。
その結果、大学3年生から続けているコールセンターのアルバイトは、毎回異なるお客様に対して、電話をかけた背景に思いを寄せ、最適な受け答えをすることにやりがいを感じています。
目に見えないお客様とのやりとり、そして限られた情報でコミュニケーションを円滑にとるという制約が、飽きのこない要素ではないかと分析しています。
私は人と接して、顧客満足度を高める業務が向いていると思ったため、御社のカスタマーサクセスのさらなる向上に貢献できる仕事がしたいと考えています。
解説
飽きっぽい性格は、一見すると会社の業務に対しても飽きる可能性を想起させる一方で、仮説と検証により、長く続けられるアルバイトを見つけられたことをエピソードにして、志望動機につなげています。
改善する姿勢と、改善した結果としてやりたい仕事を見つけられたという流れも参考にするとよいでしょう。
短所の例文⑦論理的思考力が弱い
私の短所は「論理的思考力が弱いところ」です。
芯のあるぶれない意見を持つことが苦手で、ゼミのディスカッションでは、自分の意見に論理性を持たせて周りを納得させることに難しさを感じることが頻繁にあります。
業務を進める上で、直面する課題に対して論理的思考をもとに解決するスキルが必須だと考えているため、毎週1冊、読書をしてインプットをするようにしました。
そのインプットをゼミのディスカッションでアウトプットして、自分の意見に説得力を持たせられるよう心がけています。また、日常の物事に「なぜ?」を繰り返し考えるようにして、思考を深める訓練もしています。
論理的思考力を磨き、さまざまな課題を解決できるビジネスパーソンとして、会社の売上に貢献したいと思っています。
解説
論理的思考力は、ビジネスの場面で重要なスキルの一つです。その前提に触れながら、アウトプットを前提にしたインプットや、「なぜ」を繰り返す思考訓練を行うという改善の具体的な努力が見てとれます。
ここでは短所の例文を紹介しましたが、長所の例文を知りたい方は「長所の答え方の例文5選!効率的に伝える方法や注意点も解説」も合わせてご覧ください。
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エントリーシートの短所が書けなくて悩むあなたへ
この記事では、エントリーシートに短所を書く際の見つけ方やポイントを解説しました。しかし、短所を見つめ直してエントリーシートに書くことは簡単ではなく、思うように書けなくて悩んでいる人もいるでしょう。
エントリーシートに短所をうまくまとめられない人は、第三者に添削してもらったり、アドバイスを受けたりするのも選択肢の一つです。就活のプロである就活エージェントを利用することで、自分では気づけなかった長所や短所を見つけられるでしょう。
キャリアチケットは、専任のキャリアアドバイザーが自己分析の深掘りや履歴書、エントリーシートの添削、あなたにあった企業の紹介、キャリアの相談などをマンツーマンで行っています。
エントリーシートの短所が書けなくて悩んでいる人は、ぜひキャリアチケットをご利用ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。