このページのまとめ
- SPIと一般常識問題は出題内容が異なるため、それぞれの対策が必要
- SPIは計算や文章理解などの能力検査と、自己分析に基づく性格検査に分かれる
- 一般常識問題はニュースや社会常識を習慣的に学ぶことが対策につながる
「SPIと一般常識問題って何か違うの?」「どちらかだけ対策してれば大丈夫?」などと対策に悩む就活生も多いでしょう。SPIと一般常識問題は違う試験になるため、別々の対策が求められます。また、面接や書類選考では見えない能力を測る重要なステップです。
この記事では、SPIと一般常識の試験内容から対策方法まで、効率よく準備できるポイントを解説。効率的な学習方法を身につけ、試験を突破できるようにしましょう。
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- SPIも一般常識問題も就活で行われる採用試験
- SPIと一般常識はどちらも対策が必要
- 勉強した分だけ点数があがりやすい
- SPIは企業の採用試験で使われる適性検査の一種
- SPIの試験内容には能力検査と性格検査がある
- SPIの受験形式
- SPIの評価基準や合格点
- SPI以外の適性検査の種類
- 一般常識問題は企業独自で行われる採用試験
- 一般常識問題で出題される内容
- 一般常識問題の受験形式
- 一般常識問題の評価基準
- SPIや一般常識問題が就活で使われる理由
- 効率的に選考を進めるため
- 書類や面接では見られない能力を確認するため
- SPIで高得点を取るために実施したい対策
- 1冊の参考書を繰り返し解く
- アプリやWebサイトを活用する
- パソコン操作に慣れておく
- 制限時間を意識して練習する
- 性格検査に向けた自己分析を行う
- 一般常識問題で高得点を取るために実施したい対策
- 問題集を繰り返し解く
- ニュースや新聞をチェックする
- 対策アプリを使う
- 友人と時事問題についての話をする
- SPIや一般常識問題の対策をする際のポイント
- SPI・一般常識の合格基準は企業ごとに異なる
- どちらもバランスよく対策しておく
- 苦手分野を克服する
- SPIや一般常識問題の対策を進めたいあなたへ
SPIも一般常識問題も就活で行われる採用試験
SPIも一般常識問題も、どちらも就活で行われる採用試験の一種です。しかし、それぞれ出題内容が違うため、別々の対策が必要になります。
SPIは、新卒採用の選考で使用される適性検査のことです。能力検査と性格検査の2種類が実施され、基礎的な学力や志望者の性格や能力を知るために行われます。
一方で、一般常識は企業が独自に作成する問題です。そのため、企業によってテストの難易度や出題内容が異なります。企業ごとの出題傾向を調べ、対策を行うのが重要です。
SPIについては「SPIとは?今さら聞けない出題内容や対策のコツを就活のプロが解説!」でも紹介しています。一般常識問題については「就活の一般常識問題とは?問題内容・難易度と効率的な対策方法を解説」も参考にしてください。
SPIと一般常識はどちらも対策が必要
SPIと一般常識は出題内容が異なるため、同じ勉強法では対応できません。また、企業によってどちらの試験を実施するかは事前に分からないことが多く、幅広く準備する必要があります。
両方を並行して対策することで、試験本番だけでなく面接も含めた総合的な準備が可能です。企業ごとの出題範囲を調べ、必要な対策をしっかり行いましょう。
勉強した分だけ点数があがりやすい
SPIや一般常識問題は、問題のパターンや公式がある程度決まっているので、勉強すればするほど結果につながりやすいテストです。
出題のパターンを覚えれば結果につながるので、時間をかけて対策を行いましょう。
また、SPIや一般常識問題は、正解が明確なので、対策すれば結果につながりやすいのも特徴。
書類選考や面接、グループディスカッション(GD)とは違い、評価が曖昧ではありません。
面接では同じ回答でも企業によって受け取り方が異なるため結果が読みづらいですが、SPIや一般常識問題は学校のテストのように「正解」があるため、準備すれば確実にスコアアップが狙えます。
SPIや一般常識テストが就活のどの段階で実施されるかについては、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事を参考にしてください。
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SPIは企業の採用試験で使われる適性検査の一種
SPIは適性検査の一種であり、多くの企業の選考で使用されています。ここでは、SPIの試験内容や受験形式について紹介するので、ぜひ参考にしてください。
SPIの試験内容には能力検査と性格検査がある
能力検査とは、志望者の基礎的な学力をはかるテストです。言葉の意味や文章の内容を読み取る「言語問題」と、数的処理や論理的思考力が必要な「非言語問題」の2種類で構成されています。
能力検査
言語問題は国語の問題で、次のような内容です。
・二語の関係
・語句の意味
・語句の用法
・文の並び替え
・空欄補充
・熟語の成り立ち
・文節の並び替え
・長文読解
非言語問題は算数や数学の問題です。次のような問題が出題されやすいので覚えておきましょう。
・推論
・場合の数
・確率
・集合
・損益算
・速度算
・表の読み取り
・資料の読み取り
・長文読み取り計算
・代金の精算
・料金の割引
・割合の計算
・分割払い
・装置と回路
・物の流れと比率
・不等式と領域
・年齢算
・通過算
・整数の推理
・仕事算
テストの難易度は、言語問題、非言語問題ともに、中学・高校レベルの問題です。能力検査の問題については「SPI3とは?能力検査・性格検査の内容と試験対策を紹介」も参考にしてください。
性格検査
性格検査とは、志望者の考え方や行動について質問される試験です。質問に対して、「あてはまる」「あてはまらない」「どちらかというとあてはまる」などで解答します。
性格検査に正解はないので、自分が思ったとおりに解答しましょう。30分で約300問に解答しなければならないので、迷わずに直感で解答するのが大切です。
SPIの受験形式
SPIの受験形式には、次の4つがあります。
・Webテスティング:自宅や大学のパソコンで受検する形式
・テストセンター:用意された専用の会場でパソコンを使い受検する形式
・ペーパーテスティング:企業が用意した会場にてマークシートで受検する形式
・インハウスCBT:企業が用意した会場でパソコンを使って受検する形式
受験形式により、問題数や制限時間が違うので注意しましょう。また、Webテスティングやテストセンターのようにパソコンを使う形式では、1問ごとに制限時間が定められています。そのため、時間配分に注意して挑まなければなりません。
ペーパーテスティングとテストセンターでは、電卓の使用が不可です。筆算や暗算を駆使して問題を解く必要があるので、注意してください。
SPIの評価基準や合格点
SPIに合格点数はなく、企業によって評価の対象は異なります。点数で志望者を絞り込む場合もあれば、面接の参考程度に使用している場合もあるので覚えておきましょう。
ただし、テストの点数が低いよりも、高いほうが選考突破の確率は高まります。油断せずに、対策を行ってから受験するようにしてください。
なお、性格検査は、参考程度に利用している企業がほとんどです。ただし、「回答が矛盾している」「適当に答えている」などが見られれば、評価が下がるので気をつけてください。
SPI以外の適性検査の種類
SPI以外にも、適性検査はあるので種類を知っておきましょう。SPI以外の適性検査を用いる企業もあるため、別の対策が必要です。
SPI以外の適性検査には、次のようなものがあります。
・玉手箱
・GAB
・CAB
・TG-WEB
・SCOA
・CUBIC
・tanθ
・Compass
・eF-1G
・3E-IP
・TAP
適性検査の種類については「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」も参考にしてください。
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一般常識問題は企業独自で行われる採用試験
一般常識問題は、企業独自で用意するテストです。テスト内容や評価基準について紹介するので、確認しておきましょう。
一般常識問題で出題される内容
一般常識問題では、社会常識やマナーなどの問題が出題されます。ビジネスマナーについて学んでおくと、高得点を期待できるでしょう。時事問題を問われるケースも多いので、新聞を読んだりニュースを見たりするなどして、社会情勢を把握しておいてください。
また、一般常識問題の場合、国語・数学・理科・社会・英語の主要5教科が出題されるケースもあります。難易度はそこまで高くありませんが、中学・高校レベルが問われるので、勉強しておきましょう。一般常識問題の受験形式
一般常識問題の試験形式は、筆記試験で行われるケースが多いようです。面接の前後などのタイミングで、選考の一部として実施される場合もあります。
一般常識問題の評価基準
一般常識問題の点数だけで採用が決まるわけではありません。ただし、点数が低過ぎる場合は、評価に影響する場合があるので注意してください。
また、企業の業種や職種に応じた問題が出る場合もあります。業界についての問題の点数が低いと、勉強不足と判断されてしまうかもしれません。企業ごとの出題傾向を調べ、対策を実施しましょう。
一般常識問題の出題範囲や対策については「一般常識テストの勉強はしなくても大丈夫?実施できる対策や出題範囲を解説」も参考にしてください。
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SPIや一般常識問題が就活で使われる理由
SPIや一般常識問題が就活で使われるのは、面接では見られない能力を確かめるためです。就活で使われる理由を紹介するので参考にしてください。
効率的に選考を進めるため
SPIや一般常識問題を使うことで、就活の選考を効率よく進められます。希望者の多い企業では、すべての応募者の書類を確認するのは現実的に難しいでしょう。
SPIや一般常識問題を活用することで、より採用できそうな人材に絞って面接を実施できます。効率よく選考を行うために、SPIなどが使用されているのです。
書類や面接では見られない能力を確認するため
SPIであれば判断能力や性格、一般常識問題の場合は知識やマナーの有無を判断できます。これらは書類選考や面接では評価できない能力。
面接などと合わせることにより、採用にふさわしい人材かどうか見極められるのです。
就活で評価されるコツについては「新卒の就活面接で多い質問と回答は?評価ポイントや事前対策を解説!」も参考にしてください。
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SPIで高得点を取るために実施したい対策
SPIで高得点を取るには、1冊の参考書に集中し、問題の傾向を覚えることが大切です。
1冊の参考書を繰り返し解く
SPIで高得点を狙うためには、1冊の参考書を繰り返し解く勉強方法がおすすめです。
SPIの問題パターンはある程度決まっているため、同じ問題を繰り返し解くことで解法や考え方を自然に身につけられます。1冊をしっかりと完璧にすることで、複数の参考書を中途半端に解くよりも効率的に得点力を高められます。
なお、参考書は、問題数や問題の種類が十分に揃っているもの、そして最新の問題を扱っているものを選ぶことがポイントです。
アプリやWebサイトを活用する
SPIの対策には、アプリやWebサイトを活用するのも効果的です。就活中はスケジュールが詰まりがちでまとまった勉強時間を確保しにくいため、移動中や外出先などの隙間時間を有効活用できる方法が便利。
スマートフォンのアプリやWebサイトを使えば、電車に乗っている数分の時間でも問題を解くことができ、少しずつ知識を積み重ねることが可能です。まとまった時間での勉強と併せて、5分でも対策を行う習慣を作ることが、高得点への近道になります。
パソコン操作に慣れておく
SPIでは筆記試験だけでなく、パソコンを使って回答する形式もあります。そのため、高得点を目指すなら事前にパソコン操作に慣れておきましょう。近年はスマートフォンでの操作に慣れている学生が多く、キーボード入力が遅いと制限時間内に回答できない可能性があります。
また、自宅で受験する場合は、通信環境の確認も欠かせません。SPIを体験できるWebサイトや模擬テストがあるので、実際に操作して慣れておくことで、本番でも落ち着いて回答できるようになります。
制限時間を意識して練習する
SPIでは、問題数に対して制限時間が短いため、時間配分を意識して練習する必要があります。たとえば、能力検査をペーパーテストで受ける場合、70問を70分で解く必要があり、1問あたりおよそ1分しかありません。
また、性格検査では出題数が300問で制限時間が40分となるため、1問あたり8秒ほどで回答するスピードが求められます。事前に制限時間を意識した練習を繰り返すことで、本番でも焦らず効率的に解答できるようになるでしょう。
SPIの時間配分については、「SPIの時間配分はどうすればいい?試験形式ごとのポイントや対策を解説」の記事で紹介しています。想像よりも時間が足りなくなるかもしれないので、注意してください。
性格検査に向けた自己分析を行う
SPIの性格検査で高得点を取るには、事前に自己分析を行い、自分の性格や行動傾向を把握しておくことが大切です。
自己分析をしておくと、性格検査の質問に迷わずスムーズに回答できます。自己分析が不十分だと、質問の意図を読み解く時間や、自分の性格を考える時間が増えてしまい、試験でのパフォーマンスが下がる可能性があるでしょう。
SPIの性格検査で効率よく高得点を狙うには、自己分析で自分の強みや行動傾向を事前に理解しておくことが成功のポイントです。
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一般常識問題で高得点を取るために実施したい対策
一般常識問題で高得点を取るためには、問題集を解いたり、ニュースをチェックしたりするのが大切です。一般常識問題の対策方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
問題集を繰り返し解く
一般常識問題で高得点を取るためには、問題集を繰り返し解いておきましょう。文章問題に対応した問題集や暗記問題に特化した問題集など、種類に応じて選ぶことで効率よく学習できます。
重要なのは、間違えた問題をそのままにせず、解説を確認しながら理解を深め、繰り返し解くことです。解説が充実した問題集を選ぶことで、苦手分野を着実に克服でき、繰り返し学習することで得点力を大幅に向上させられます。
ニュースや新聞をチェックする
一般常識問題で高得点を取るためには、ニュースや新聞を日常的にチェックすることも大切です。時事問題が出題されることが多いため、最新の情報に触れておくことで、問題への対応力が高まります。
「朝出かける前にニュースを見る」「移動中にスマホで確認する」といったように、チェックする時間を習慣化するのがおすすめです。また、ニュースを見て知らない単語や出来事があれば必ず調べ、理解を深めておきましょう。
時事問題では、自分の意見を問われる場合もあるため、表面的な知識だけでなく内容を詳しく理解しておくことが高得点につながります。
対策アプリを使う
一般常識問題の対策には、専用のアプリを活用するのも効果的です。アプリを使えば、外出中や移動時間などの隙間時間でも効率的に学習できます。種類は多くありますが、自分が使いやすいアプリを選ぶことで、無理なく継続して学習できるのがポイントです。こうして少しずつ知識を積み重ねることで、試験本番での得点力を着実に高められます。
友人と時事問題についての話をする
一般常識問題で高得点を目指すなら、時事問題について友人と話し合うことも一つの対策方法です。自分と異なる意見に触れることで、新たな視点や理解が深まります。
ただ漫然と話すのではなく、自分の考えを整理したうえで相手の意見を理解しようとする姿勢が大切です。こうしたディスカッションを通じて知識を定着させることで、試験本番でも自信を持って回答できるようになります。
時事問題の対策については「就活の時事問題対策!面接で好印象を与えるニュースの選び方と話し方」も参考にしてください。
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SPIや一般常識問題の対策をする際のポイント
SPIや一般常識問題で評価されるために、対策のコツを知っておきましょう。
SPI・一般常識の合格基準は企業ごとに異なる
SPIや一般常識問題の合格基準は企業によって異なるため、一概に「△点で合格」とはいえません。
なぜなら、企業ごとに採用の基準や評価方法が異なるためです。ある企業では「一定点数以上で全員合格」とする一方、別の企業では「全体の上位層のみ合格」といった方式を取る場合もあります。
さらに、面接や書類選考の結果と総合して合否を判断する企業も少なくありません。
SPIや一般常識問題は「目安の点数だけで安心できない試験」です。各企業の特徴を理解し、幅広く準備することが合格への近道となります。
どちらもバランスよく対策しておく
SPIと一般常識問題は、どちらもバランスよく対策を進めましょう。どのテストを行うかわからない企業もあるので、両方対策を進めておくと安心できます。
特に、一般常識問題は面接でも聞かれる場合があるので、対策しておきましょう。たとえば、時事問題は面接でもよく聞かれる内容です。片方だけ勉強していると、出題されたときに全く答えられないリスクがあるので、どちらも勉強しておいてください。
苦手分野を克服する
SPIや一般常識問題で高得点を狙うなら、苦手分野を明確にして重点的に学習するのが効率的です。全分野を均等に勉強するよりも、苦手分野の克服に時間を使うことで、短期間でもスコアを大幅に伸ばせる可能性があります。
限られた学習時間を最大限に活用するためには、重点的な復習が欠かせません。
・まず問題集を解き、苦手分野や難しい問題に付箋をつける
・その分野を繰り返し解き、解き方やパターンを定着させる
・再度解く際は、解答のポイントや公式を確認したうえで挑戦
・最初は苦手だった問題が徐々に解きやすくなる
このプロセスを繰り返すことで、苦手分野でも正確かつスピーディに解答できる力が身につきます。
SPI対策のコツについては「「SPIが難しい」と感じるあなたへ!難易度やおすすめの対策を解説」も参考にしてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。