このページのまとめ
- エントリーシートのNGワードには、「タメ口」「話し言葉」などがある
- エントリーシートでは空白箇所を減らし、「特になし」と書かない
- エントリーシートのNGワードをなくすことで良い印象を与えられる
「エントリーシートのNGワードってなんだろう?」と気になっている人も多いことでしょう。
普段あたりまえに使っている言葉が、エントリーシートや履歴書では不適切とされる場合もあります。気づかないうちに自分の評価が下がらないように、NGワードを知っておきましょう。
この記事では、就活中に気を付けたいNGワードを紹介します。
エントリーシートについて詳しく知りたい方は、「エントリーシートの書き方は?基本のマナーから選考突破のポイントがすべてわかる!」も参考にしてください。
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就活中に気をつけたいNGワード集
就活では、マイナスなイメージにつながるNGワードがあります。普段使っている言葉が、ビジネスの場面では印象を悪くしてしまう可能性があるため注意しましょう。
ここでは、面接や履歴書、エントリーシートなど就活中に気を付けたいNGワードを紹介します。
失礼な表現
次のような言葉やフレーズは、相手に失礼になってしまうためNGです。ふとした時に出ないように注意してください。
タメ口全般
「~だよね」「~なんだ」のようなタメ口はNGワードになります。友達と話すときと同じ感覚で使わないようにしましょう。
また、先輩に対して「~っす」と使う場合と同じ感覚で、就職活動でも使ってしまう学生がいます。採用担当者はもちろん、グループワークのように就活生同士で話す場合にも注意が必要です。タメ口は使わず、丁寧な言葉遣いを心掛けてください。
大丈夫です
「大丈夫です」も失礼にあたるため注意しましょう。たとえば、「面接の日程は〇〇日で問題ありませんか?」と聞かれた際に、「大丈夫です」と返してしまうこともあります。
質問された内容や提示された条件で問題ないときは、「問題ありません」または「問題ございません」というようにしてください。
なるほど
相槌を打つ際に使う、「なるほど」にも注意が必要です。「なるほど」は敬語ではないため、悪い印象を与えてしまう場合があります。
「なるほど」には、相手を上から評価する意味合いがあるため、目上の人に適した言葉ではありません。また、「なるほどです」と使う人もいますが、日本語として誤った表現になるため使わないようにしましょう。
間違った敬語表現
敬語を使う際は、正しく使うようにしましょう。間違った敬語を使ってしまうと、印象が悪くなります。ここでは、間違いやすい敬語表現を紹介するため、参考にしてください。
了解しました、ご苦労さまです
「了解しました」や「ご苦労さまです」は、目上の人に対してはふさわしくないため注意しましょう。上司から部下に対してのように、目上の人が使う言葉になります。
「了解しました」ではなく、「承知しました」を使うと印象が良くなります。また、「ご苦労さまです」ではなく、「お疲れ様です」を使うようにすると良いでしょう。
お伺いする、おっしゃられる
敬語を使う際は、二重敬語に注意しましょう。
たとえば、「お伺いする」は敬語の「伺う」に「お」を付けた二重敬語です。「伺います」だけで問題ありません。「お伺いします」「お伺いさせて頂きます」なども二重敬語にあたるため注意してください。
また、「おっしゃられる」も二重敬語に該当します。「おっしゃる」だけで問題ないため、覚えておきましょう。
よろしかったでしょうか
「よろしかったでしょうか」は、正確には敬語ではないため注意しましょう。アルバイトなどで使用されるため、ついつい使ってしまう人も多い言葉です。
正しくは「よろしいでしょうか」になります。敬語と勘違いしているケースも多いため、気を付けましょう。
すみませんが
「すみませんが」も敬語ではないため注意しましょう。正しくは、「恐れ入りますが」を使います。
面接の日程変更のように、企業や採用担当者に依頼をする場合もあるでしょう。その場合、「恐れ入りますが、日程の変更をお願いできますか。」などのように使うのが正解です。
否定的な表現
否定的な表現は印象を悪くしてしまうため注意しましょう。 就活中には使用を避けたい否定的なNGワードを紹介します。
分かりません
面接などの場面で、「分かりません」とだけ答えないようにしましょう。「分かりません」だけで答えてしまうと、会話自体が終わってしまい、質問に対してアピールの機会を逃がすことにもつながります。
分からない場合には、「申し訳ございません。後ほど確認いたします」などのように、反省と次回の行動を伝えるようにしましょう。答えられない質問が来た場合の対応も、就活では大切です。
特にありません
逆質問の場面では、ついつい「特にありません」と答えてしまう就活生もいます。良い印象を与えられないため、使わないようにしてください。
逆質問では、就活生の入社意欲を確認しています。「特にありません」と答えられてしまえば、「入社意欲がない」「第一志望ではない」と受け止められる可能性もあります。逆質問に備えて、複数の質問を用意しておきましょう。
そのほかの表現
口癖のように使ってしまう言葉のなかにも、NGワードがあります。悪い印象を与えないために、確認しておきましょう。
あのー、えっと、そのー
「あのー」「えっと」「そのー」などのような言葉は面接で回答を考えるときに出てしまいがちです。こうした前置きがあると、だらしない印象を与えてしまいます。
どうしても前置きをしてしまう場合は、「はい」と答えるようにしましょう。「あのー、〇〇だと考えます」よりも、「はい、〇〇だと考えます」の方が、良い印象を与えられます。前置きを入れてしまう人は多いため、該当する場合は改善しましょう。
やばい、マジ
「やばい」「マジ」のような言葉は使わないようにしましょう。就活の場面ではふさわしくありません。
たとえば、面接中に面接官との距離が近くなったと感じると「忙しくてやばいです」「マジで大変でした」などと使ってしまうこともあるため、注意しましょう。
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履歴書やエントリーシートのNGワード
履歴書やエントリーシートなどにも、NGワードはあります。次のような言葉に注意して、書類を作成しましょう。
「さまざまな」などの抽象的な表現
就活中は、具体的な表現を使いましょう。たとえば、「さまざまな経験をした」「いろいろできます」などの言葉は、抽象的な印象を与えてしまいます。
面接官からは、「さまざま経験とはどのような経験なのだろう」「いろいろとは具体的に何ができるのだろう」などのように思われてしまいます。抽象的な表現は避け、明確な言葉や具体的な数字を使うようにしましょう。
御社・御行
「御社」「御行」は話し言葉になるため注意しましょう。
履歴書やエントリーシートには、「貴社」「貴行」を使います。
話し言葉
普段の会話のように、話し言葉で書かないように注意しましょう。履歴書はフォーマルな書類であり、正しい言葉遣いが求められます。
話し言葉で書いてしまうと、誤った表現をしてしまう場合もあり、失礼にあたります。履歴書は選考に使う書類であり、ビジネスマナーが必要です。話し言葉は使わないようにしましょう。
ら抜き言葉
「食べれる」「見れる」のような「ら抜き言葉」に注意しましょう。正しい言葉遣いは、「食べられる」「見られる」です。普段から「ら抜き言葉」を使ってしまっている場合は、履歴書でも使用していないか確かめましょう。
略称
略称は使わず、正式名称で書くようにしましょう。履歴書で使ってしまいがちな略称には、「年号」「学校名」「資格」などがあります。
たとえば、平成を「H」、令和を「R」と書いてしまうのはNGです。学校名は「〇〇高校」と書かずに、「〇〇高等学校」と正式名称で記載しましょう。
また、資格も略称で書いてしまうことが多いため、注意してください。英検は「英語技能検定」、自動車免許は「普通自動車第一種運転免許」が正式名称になります。
なので
「なので」は話し言葉にあたるため、履歴書では使ってはいけない接続詞です。「だから」「でも」「だって」などにも注意しましょう。
「なので」の代わりに使用できる言葉には、「そのため」「したがって」などがあります。
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エントリーシートのNGワードについてのキャリアアドバイザーのアドバイス
エントリーシートを書く際に、間違いに注意するべき表現には以下のようなものがあります。
・砕けた表現や話し言葉を使わない(特に、接続詞で言葉が乱れやすいです)
順接表現:×「だから」「なので」「それで」→◎「そのため」「そこで」「したがって」など
逆接表現:×「だけど」「でも」「ですが」→◎「しかし」「しかしながら」「とはいえ」など
並列表現:×「とか」→◎「など」
・丁寧過ぎる言葉遣いにも注意
×「拝見させていただき」→◎「拝見し」
×「仰っていただき」→◎「お話しいただき」「お言葉をいただき」など
△「~でございます」→◎「~です」「~である」(×ではありませんが、そこに文字数を割くよりも内容を深めたほうが好印象です。)
・「ら抜き」は避ける、「~たり」は重ねて使うなど、諸説ある表現については一般的に正しいとされている表現にそろえるのが無難
日本語学的に正しいかどうかよりも、読み手が違和感なく読めることのほうが重要視されます。困ったら、手元にある教科書や新聞などを見てみてください。ただし、書き手が分からないインターネット記事など、きちんと校閲されていないものは避けましょう。
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志望動機のNGワード
志望動機を伝える場面でも、NGワードがあります。使用を避けたほうが良いワードや内容を紹介するため、参考にしてください。
給与や待遇に関する内容
「給料が良いから」「福利厚生が充実しているから」のような、給与や待遇に関するものは、志望動機に使わないようにしましょう。「会社の事業や業務内容よりも、給与や待遇を重視する人物」と思われてしまうかもしれません。
志望動機を伝えるときは、「その企業ならではの内容」かつ「仕事に関すること」にすると好印象を与えられるでしょう。
企業について調べていないと思われる発言
「大手だから」「有名だから」など、会社の規模や知名度に関する質問もNGです。イメージだけで会社を選んでいる印象を与えるため、避けたほうが無難でしょう。
また、「会社が提供する商品やサービスが好きだから」のような理由も気をつけなければなりません。単に提供する商品やサービスが好きな人物を採用しても、会社のメリットにはならないからです。伝える場合は、「自分のこのような能力が仕事に活かせる」のような内容を加えましょう。
受動的な志望動機
「成長させてくれる会社だと思った」「この会社ならスキルが身につきそうだと感じた」など、受け身になっている志望動機も印象が良くありません。会社が必要としているのは、自発的に動ける向上心の高い人材です。
「将来自分がどう成長していきたいのか」を伝えるのは大切ですが、あくまで自分から積極的に経験を積む姿勢を示しましょう。
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自己PRのNGワード
自己PRの場面でも、気を付けたいNGワードがあります。自己PRを見直し、使用していないか確認してみましょう。
「 なんでもできます!」
やる気を見せるために「なんでもできます!」と伝えるのは、具体性に欠けるので避けましょう。採用担当者によっては、「本当にできるの?」「誰でもやればできるもの」と疑念を抱く場合があります。
意欲を伝える場合は、「自分の◯◯能力が、御社の◯◯に役立つと考えます」と具体的に述べましょう。
業務に関係のないアピール
「自分は釣りが得意です」「腹筋が◯◯回できます」など、業務に関係のないアピールは意味がありません。自己PRは、仕事に役立つものを選びましょう。
たとえば、「趣味の釣りで身につけた集中力は誰にも負けない」「体力に自信があるため、外回りの営業も任せてください」など、表現を変えるだけでも効果的なアピールになります。
単なる自慢話
自己PRではなく、自慢話にならないように注意しましょう。「仕事でどのように活かせるか」を考える必要があります。
たとえば、「みんなからすごいと言われます」とアピールしても、何がすごいのか、仕事にどのように活かせるのかが分かりません。自己PRは、「自分のすぐれたところが仕事に活かせる」「会社へ貢献できる」などの点を重視しましょう。
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履歴書やエントリーシートを書く際の注意点
NGワード以外にも、履歴書やエントリーシートを書く際の注意点があります。より良い応募書類を書くために、注意点を確認しておきましょう。
空欄は少なくする
履歴書やエントリーシートでは、空欄は少なくしましょう。空欄が多いと、やる気のない印象を与えてしまうからです。
たとえば、10行用意された志望動機に、5行しか書かないと空欄が目立ってしまいます。10行を埋めきった就活生と比べると、志望度が低いと思われてしまうかもしれません。
質問項目や記載箇所は埋めるようにし、行の空白もできるだけ少なくなるようにしましょう。
特になしは避ける
空欄を避ける目的で、「特になし」と書かないようにしましょう。「特になし」と書くことも、やる気のない印象を与えてしまいます。
趣味や特技のような項目も、面接では話題になる場合があります。記入できる項目は、必ず記入するようにしましょう。
である・ですますは統一する
である、ですますはどちらかに統一しましょう。志望動機や自己PRを書く場合、途中で変わらないように注意してください。
である、ですます調に関しては、どちらを使っても問題ありません。ただし、「〇〇である。理由は〇〇だからです」のように語尾を混在させないようにしましょう。志望動機や自己PRが長くなると、どちらで書いていたか分からなくなる場合もあります。自分が混乱しないように、「である調」
「ですます調」のどちらかに統一するか決めておくと良いでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。