ホワイト企業の特徴14選!ホワイト業界や国の認定制度を紹介

このページのまとめ

  • ホワイト企業は成長性があり、世間からの評価も高い傾向にある
  • ホワイト企業は国が定めた企業認定制度も判断材料になる
  • ホワイト企業かブラック企業かを見極めたい場合は、インターンシップに参加する

ホワイト企業の特徴14選!ホワイト業界や国の認定制度を紹介のイメージ

「ホワイト企業に就職して、安心して社会人生活を送りたい」と考えている人はいるのではないでしょうか。ホワイト企業の定義は明確ではなく、働きやすいと感じる優良企業を示すことが多いです。

この記事では、注目してほしい特徴を14個にまとめました。また、企業認定制度やホワイト業界、見極め方なども紹介しています。安心して働けるホワイト企業を探して、企業・業界選びの参考にしてください。

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目 次

「ホワイト企業」とは働きやすい優良企業を示す言葉

ホワイト企業の明確な定義はありませんが、一般的には従業員への待遇がよく、働きやすい環境が整った優良企業のことを指します。ホワイト企業と呼ばれる会社は、成長性があり、世間からの評価も高い傾向にあるようです。

ホワイト企業は社内環境が快適と感じることが多いため、新卒で入社した社員も安心して勤められることが多いでしょう。社員一人ひとりを大事に育て、プライベート面を含めて尊重する会社がホワイト企業といえます。

優良企業の探し方については、「意外と知らない隠れ優良企業の探し方」も参考にしてください。

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ホワイト企業の14個の特徴

「ホワイト企業」の条件は人によって異なるものの、概ね以下の特徴を備えているといえます。

1.離職率が低い

離職率が低い会社は、「働きやすいため長く勤続できる会社」と言い換えることも可能です。新規大卒就職者の3年以内離職率は、全産業平均で約3割ですが、なかには3年以内離職率が0に近い会社もあります。新卒の離職率が低い会社では、入社後のミスマッチが起こる可能性も低いといえるでしょう。

大手企業の離職率は、公式サイトのIR情報や四季報などの就活雑誌で確認できることもあります。

参照元
厚生労働省
新規学卒者の離職状況

2.収入が安定している

基本給が高い会社は、賞与や残業代が少ないときも収入が安定するので、安心して勤められます。定期昇給がある会社も、会社の業績に左右されず、収入が増える点がメリットです。加えて住宅手当や職務手当など、各種手当が支給される場合は手取り額が大きくなります。

新卒社員にとって、個人や会社の業績に関わらず安定した収入が得られることは大切です。インセンティブや賞与の割合が大きいとモチベーションが上がる場合もありますが、入社後すぐに大きな成果を出せるとは限らないので、生活に困らないだけの収入が保証されるのか確認しておきましょう。

3.ワークライフバランスを重視している

ワークライフバランスとは、仕事と生活の調和のことで、充実感を感じながら働くとともに、家庭や地域で過ごす個人の時間も確保できている状態を指します。ホワイト企業といわれる会社では、プライベートに変化があっても仕事を続けられるような社内制度を整えているケースが多いでしょう。たとえば、育児休業や介護休業、看護休暇、時短勤務などの制度が充実している点や、仕事と家庭の両立に協力的な点が特徴です。

また、ホワイト企業は残業や休日出勤が少なく、有給休暇の取得率も高い傾向があります。定時に仕事を終わらせるために、職場全体で業務の効率化に取り組んでいることも多いのが特徴です。

たとえば、「先輩や上司が残業をしているから部下が帰宅できない」といった状況は起きにくいと考えられます。もし残業や休日出勤が発生した場合も、時間外労働分の割増賃金が支給されるため安心です。

参照元
内閣府
「仕事と生活の調和」推進サイト

4.人材育成に力を入れている

ホワイト企業では、教育や研修に力を入れ、社員が成長できる環境を整えている傾向があります。計画的な新人教育のほか、中堅社員や管理職向けの研修、資格取得や自己啓発の支援などを実施している場合が多いでしょう。社員が目の前の仕事を覚えるだけでなく、長期的な視点でスキルアップをめざせる点がポイントです。

5.公平で合理的な評価制度がある

社員の働きを公平に評価する制度が設けられていることも、ホワイト企業の特徴の一つです。合理的な評価基準に基づいて昇給や昇任を図るシステムがあれば、社員が評価に不満を持つことは少なくなり、モチベーションを維持できるでしょう。また、明確な評価基準があることで目標も立てやすくなり、業績の向上や仕事の効率化にも繋がります。

6.快適に働ける環境が整っている

ホワイト企業といわれる会社では、社員が快適に仕事ができるよう、職場環境にも気を配っていることが多いでしょう。オフィスの設備や仕事に使う道具などが整っていること、対人関係が良好なことなども働きやすさに関わる重要なポイントです。リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な勤務体制に対応しているケースもあります。

7.法定外福利厚生が充実している

ホワイト企業は、法律で加入が定められている健康保険や雇用保険以外にも、企業独自で提供する法定外福利厚生を充実させている傾向があります。

たとえば、社宅や社員寮、社員食堂、健康診断などの法定外福利厚生は、社員の生活や健康の向上に役立つでしょう。社員がプライベートの時間も楽しめるよう、レジャー施設や宿泊施設、飲食店などで割引・補助を受けられるサービスに法人で加入しているケースもあります。

8.法令順守の意識が高い

自社の事業や労働条件に関する法令を熟知し、遵守することはホワイト企業の基本です。ホワイト企業では、不正や不祥事が起こらないよう、全従業員に対してコンプライアンス教育を実施しています。情報開示に積極的で、自社の課題に対する取り組みを公表している点も特徴です。

9.有給休暇の取得率が高い

ホワイト企業は、有給休暇取得率が高い傾向にあります。労働基準法を厳守し、社員の休みを取得させる企業は、社内環境も整っている可能性が高いでしょう。労働基準法によると、有年次有給休暇は「労働者が6ヶ月間継続勤務し、その6ヶ月間の全労働日の8割以上を出勤した場合は、10日の有給休暇を与えなければならない」と定められています。

一方で、通常の休日を勝手に有給休暇として申請させられたり、有給取得の日付指定をされたりするケースもあるようです。有給休暇を自由に取得できるか否かについては、社員の評判や口コミを確認しましょう。

参照元
安全衛生情報センター
労働基準法 第四章 労働時間、休憩、休日及び年次有給休暇(第三十二条-第四十一条)

10.研修制度や資格制度が整っている

研修制度や資格制度が整っている企業は、ホワイト企業の特徴の1つです。社員の教育に力を入れることにより、新入社員を含む従業員にとっても、働きやすい環境に繋がります。

自力で資格を取得しなければならないケースもありますが、企業が特定の資格を支援する制度を導入する企業も多くあります。資格取得のための講座を開き、資格取得後に手当がもらえる企業は、社員の教育に力を入れているといえるでしょう。

11.労働組合で従業員が守られている

労働組合とは、「労働者が団結して、賃金や労働時間などの労働条件の改善を図るためにつくる団体」です。労働者は、労働組合を結成する権利があり、団体で交渉・行動する権利が保障されています。

労働組合がある企業は、法外な就業規則や労働契約から、従業員は守られているといえます。労働組合は、労働者の意見を集め、働きやすい環境を目指すことに繋がるためです。

労働組合がある企業は、日本労働組合総連合会の「連合加盟労働組合リスト」から検索できます。

参照元
厚生労働省
労働組合

12.コンプライアンスの意識が高い

コンプライアンスとは、企業が「法律や条例、社会的規範などの幅広い規則を守る」ということを指します。

例えば、日常的にハラスメント行為がある企業は、法律や社会的規範に反するため、労働環境が整っているとはいえません。

一方で、ハラスメント対策をしっかり行い、従業員を守る仕組みを整えている企業は、コンプライアンスの意識が高いといえます。

近年コンプライアンス研修を行う企業もあります。あらゆる法律や規範について学ぶ機会を設けている企業は、従業員のことを考えられているといえるでしょう。

13.賞与の支給がある

ホワイト企業の特徴の1つに、賞与(ボーナス)の支給が挙げられます。賞与制度とは、会社の業績や個人の成績によって、年に2回ほど報酬がもらえる制度です。もらえる金額は企業によって異なります。「賞与あり」と記載されていたとしても、数千円のみの場合もあります。

従業員からの口コミを確認し、納得がいく額の賞与がもらえるかをチェックしましょう。

14.会社の成長が感じられる

社員が自社の成長や将来性を感じている点もホワイト企業の特徴といえます。会社の業績や今後の見通しに希望を持っていれば、社員は目の前の仕事に安心して打ち込めるでしょう。たとえ一時的に仕事が多忙になったり、困難な課題に直面したりしても、前向きな気持ちで働けると考えられます。

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ホワイト企業を探す際の3つのポイント

前述の「14個の特徴」をふまえ、ホワイト企業を探すための視点を以下の3つにまとめました。

1.社員の生活をサポートする制度が整っているか

ホワイト企業は「社員の生活のことまで大事にしているか」という視点で探すと見つけやすいでしょう。業務面でのサポート体制が万全でも、経済面や心身の健康などを維持できなければ働き続けることはできません。安定した収入、仕事とプライベートと両立するための制度、快適な職場環境、福利厚生はいずれも健康に生活するために大切なポイントです。

なお、社員の生活をサポートする制度が整っていたとしても、実際に機能していなければ意味がありません。ホワイト企業を探す際は、制度の運用面にも着目しましょう。

たとえば、育児休業や介護休業に関しては、配属予定の事業所での取得実績や、職場への復帰率なども分かると理想的です。福利厚生に関しては、社内での利用状況や、自分に必要なものを選べるかなども確認するのが望ましいでしょう。

2.会社の業績や将来性に期待できるか

社員を大切にするホワイト企業を選ぶには、事業の業績や将来性にも注目することが大事です。業績が上がっている企業や、将来事業の拡大が見込まれる企業では、社員の待遇も向上していくと予想されます。上場企業の場合は決算書が公表されているため、負債の割合や売上の動向、投資の有無などを確認しておくとよいでしょう。自分で財務諸表を分析することが難しい場合は、四季報などの業績予想を確認する方法もあります。

将来性に関しては、時代の変化に対応して業務改善を続けているかどうかも判断のポイントです。業界研究や企業研究を行い、企業の目標や事業の業績・将来性を調べましょう。

業界研究のやり方については、「業界研究、おすすめの方法は?これから就活を始める人へ」も参考にしてください。

3.新卒の教育を重視しているか

新卒の教育・研修制度を重視し、内容やプロセスを開示している企業は信頼できるといえるでしょう。新卒の研修は基礎から教える必要があり、期間も長くなるため、特に多くのコストが掛かります。また、新卒は実務に入っても上司や先輩のフォローが必要な場合が多いでしょう。ホワイト企業は、新卒を育てるために十分な期間や人手を費やしています。

しかし、新卒採用を行う企業のなかには人材を使い捨てのように考え、十分な教育・フォローを行っていない企業もあります。志望先企業の教育・研修体制を念入りに確認しておきましょう。

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ブラック企業の特徴

「ブラック企業」の定義は明確ではありませんが、ホワイト企業とは逆にコンプライアンス意識が低く、社員を大事にしない会社と考えてよいでしょう。一般的にブラック企業と呼ばれる企業には、次のような特徴があります。

労働時間が長い

労働時間は、1日8時間・1週40時間と労働基準法で定められています。また、残業が発生した場合でも1カ月45時間を超える残業は基本的にさせてはいけません。

さらに、過重労働によって精神的疾患を患ってしまった際の労災認定基準には「発症前1カ月間におおむね100時間、または発症前2カ月間ないし6カ月間にわたって、1カ月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が認められる」というものがあります。

残業80時間以上はもちろんのこと、労働基準法で定められている45時間以上の残業がある場合にも、充分な注意が必要です。

参照元
厚生労働省
過労死等防止対策

給与が割りに合わない

経営側の遵法意識が低く、就業規則や賃金規定を作成していない可能性があります。また、残業が多いのにその分の残業代が少なかったり出なかったりする場合も多く、労働力と給料が釣り合っていないのも特徴です。

離職率が高く常に多数の求人を出している

離職率が高い企業は、過酷な労働条件を出しているようなブラック企業である可能性が高いでしょう。なかには、従業員がやめてしまうことをすでに想定し、使い捨てのように扱う企業もあります。常に求人が出ており、その都度大量の人数を採用していないかどうかもチェックが必要です。

離職率が高くきつい業界については、「就活中に知っておくべき「きつい業界」の特徴は?企業選びのポイントも紹介」も参考にしてください。

ハラスメントが横行している

いじめ、上司からの圧力などのパワハラ・モラハラが横行する環境はブラック企業の特徴といえます。解決しない原因には、経営陣の法令厳守に対する意識の低さが考えられるでしょう。

参照元
厚生労働省
確かめよう労働条件

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ホワイト企業を見極める材料になる企業認定制度

企業認定制度とは、一定の基準を超えた優良企業に、厚生労働省や経済産業省から称号が与えられる制度です。企業認定をされているからといって、ホワイト企業と断定はできません。

しかし、女性活躍の推進や子育てサポートなど、企業が力を入れる取り組みを確認できます。

健康経営優良法人認定制度

健康経営優良法人認定制度とは、経済産業省が管轄している「健康経営を実践する企業を表彰する」制度です。健康経営優良法人認定制度を取得している企業は、従業員の健康状態に配慮した労働環境が整っているといえるでしょう。従業員の健康状態を保全すると、社員1人1人のパフォーマンスが上がり、生産性向上に繋がるケースもあります。

参照元
経済産業省
健康経営優良法人認定制度

安全衛生優良企業公表制度

あらゆる面で従業員を守る安全衛生優良企業は、ホワイト企業の可能性が高いといえるでしょう。安全衛生優良企業公表制度とは、労働における安全や衛生に関する取り組みを積極的に行う企業を、厚生労働省が認定・公表する制度です。

安全衛生優良企業には、健康保持増進対策やメンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理などの取り組みを行うことを求められます。

参照元
厚生労働省
安全衛生優良企業公表制度について

ユースエール認定制度

ユースエール認定制度とは、若者の採用や育成に力を入れ、雇用管理が優良な中小企業が認定される制度です。厚生労働省による認定がもらえると、認定マークがもらえます。

ホワイト企業の特徴の1つとして、教育体制が整っている企業を挙げました。就職活動を経て新入社員になった際に、上司による教育を受けられ、安心して業務に取り組めるといえるでしょう。

参照元
厚生労働省
ユースエール認定制度

くるみんマーク

くるみんマークとは、厚生労働省が認定する「子育てサポート企業」をいいます。次世代育成支援対策推進法に基づいた基準をみたしている企業を示すマークです。つまり、育児休暇が取りやすく、子どもの教育と仕事を両立できる環境といえるでしょう。

くるみんマークは、「くるみんマーク」「プラチナくるみんマーク」「トライくるみんマーク」の3種類があります。くるみん認定は2022年に認定基準を引き上げ、基準改定後のくるみん認定として、「トライくるみんマーク」が創設されました。

参照元
厚生労働省
くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて

えるぼし認定制度

えるぼし認定制度とは、女性が能力を発揮できる環境が整った企業に認定される制度です。「女性活躍推進法」に基づき、厚生労働省から認定を受けられます。えるぼし認定マークがついている企業は、ホワイト企業か否かの判断材料になるでしょう。

女性の管理職比率が基準値以上であることや、多様なキャリアコースが用意されていることが、えるぼしマークの認定基準です。男女が平等に活躍できるため、ハラスメントや差別の心配が少ない優良な企業といえるでしょう。

参照元
厚生労働省
女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)

なでしこ銘柄

なでしこ銘柄とは、女性が活躍できると認定された上場企業に与えられる銘柄です。「中長期の企業価値向上」を目的とした投資家の関心を集め、企業の取り組みを推進させることが狙いのようです。

女性が取締役や執行役員などの地位に就き、今後の発展が期待される企業といえます。また、上場企業に与えられるため、安定した社会人生活を送りたい女性は、なでしこ銘柄の有無を確認してみましょう。

参照元
経済産業省
令和3年度「なでしこ銘柄」「準なでしこ」を選定しました

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ホワイト企業が多いといわれる業界8選

ホワイト企業が多いといわれる業界を8つに厳選してご紹介します。自分に合う業界選びは、業界研究や自己分析を徹底的に行うことが大切です。

将来なりたい姿を見据えて、魅力的な業界かそうでない業界かの選択を行いましょう。

1.鉱業業界

安定した収益を上げられる鉱業業界は、ホワイト企業が多い業界の一つ。鉱業業界とは、石油や石炭、鉱石といった資源を試掘・採掘し、加工を行う業界です。中小企業では主に採掘を行い、大企業では鉱山開発を請け負う傾向にあります。

就活生からあまり知られておらず、それに伴い、人気もあまり高くないでしょう。比較的、給料が高く、ワークライフバランスもとりやすいといわれています。また、新規参入が難しい産業のため、経営も安定しているといえます。

2.海運業界

物流を支えている海運業界は、経営も安定し、ホワイト企業が多いおすすめの業界の1つです。海運産業は、事業を行う際に国の許可が必要です。

そのため、新規参入が難しく、経営も安定する傾向にあります。国土交通省によると、日本における貿易量の99.6%を、海運産業が支えているといわれています。つまり、日本の物流業界における海運業界は、重要度の高い業界といえるでしょう。

参照元
国土交通省
外航海運の現状と課題

3.公務員

公務員試験に合格したのち就ける「公務員」は、ホワイトといわれることが多い業界です。長く働けば働くほど給料が上がり、賞与もしっかりと支給されます。そして、暦通りの休日もあり、家族との時間を大切にしたい方におすすめです。

公務員の仕事については、「公務員の仕事内容とは?種類と職種別でご紹介!」も参考にしてください。

4.医薬品業界

医薬品業界は、ホワイト企業が多い業界の1つです。医薬品業界とは、医薬品や医療用機器を扱う業界です。医療関係の製品メーカーは、高水準の技術力と開発への投資が不可欠です。そのため、新規参入が難しく、経営が悪化する企業は少ないといわれています。

高い利益を生み出す医薬品業界は、他の業界と比べて給料が高い特徴があります。休みも取りやすい環境が多いため、プライベートを大切にする人におすすめの業界です。

5.種苗業界

ホワイト企業が多いと言われる種苗業界は、食品つくりに欠かせません。種苗とは、植物の品種改良や開発、販売を行う仕事です。

野菜の生産者が育てやすいように改良することで、農業の発展にもつながるでしょう。知名度が低いにも関わらず、平均年収が高くて倍率が低い業界といわれています。野菜や花などの植物が好きで、安定した社会人生活を送りたい方におすすめの業界です。

6.食品業界

食品業界は、ホワイト企業が多いといわれるおすすめの業界の1つです。食品を販売するには、商品開発や工場整備、多くの人員が必要です。

そのため、新規参入が難しく、業績が極端に悪化することは少ないといわれています。食品業界は、平均継続年数も長いため、新卒で入社する企業に長く勤めたいと考えている人にはおすすめです。

食品業界については、「食品業界の特徴をチェック!仕事内容や将来性とは」を参考にしてください。

7.商社業界

商社業界は、ホワイト企業が多いといわれています。海外貿易や国内での卸売業を軸とする業界です。商社と聞くと華やかなイメージを持つ方もいるでしょう。

特に、総合商社は年収が高く、福利厚生も充実している企業が多いです。

商社の仕事内容については、「商社の仕事内容とは?種類や向いている人の特徴についても解説」も参考にしてください。

8.インフラ業界

公共性が高いインフラ業界は、ホワイト企業が多いといわれています。インフラ業界とは、電力やガス、鉄道など生活に欠かせないライフラインを担う業界です。

景気に左右されることなく、安定した経営ができる企業が多いでしょう。また、福利厚生は充実し、給与の水準が高い傾向にあります。

インフラ業界については、「インフラ業界とは?動向や魅力から就職事情まで就活生必見の情報を紹介!」も参考にしてください。

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「ホワイト企業」か「ブラック企業」かを見極める方法

長く勤められるホワイト企業へ就職するためには、いくつか見極めるポイントがあります。

企業の公式サイトからでは分からない情報は、その企業の社員や就活エージェントに聞いてみることがおすすめです。

1.企業の公式サイトをよく見る

企業の公式サイトはしっかりと読んでおきましょう。中でも「企業理念」や「採用情報」のページは、企業がどういった人材を求めているのかが分かります。一般的にホワイト企業と認知されている会社でも、自分が望む働き方に合っているのかよく確認することが大切です。

厚生労働省に安全衛生優良企業と認定され、「ホワイトマーク」を取得している企業もあるので、公式サイトで確認するのも一つの方法です。民間団体からホワイト企業の認定や表彰を受けているケースもあります。

また、一見好感のある「若い世代が活躍」という記載は、その企業で長く腰を据えて働いている人が少ない可能性も。企業の創設年数も確認しておくとよいでしょう。

2.実際に働いている社員に話を聞く

働きたいと思っている企業があれば、その企業で働くOB・OGや知り合いに話を聞いてみることが有効です。企業説明会や面接の際に直接質問する方法もありますが、企業にとって都合の悪い質問は無難な答えではぐらかされてしまう可能性もあります。

できる限り、本音を話してくれる関係性の相手に聞くのが望ましいでしょう。知り合いがいない場合は、社員のインタビュー記事や転職サイトの口コミを確認するのも一つの手段です。

3.インターンシップに参加する

実際の職場の雰囲気を味わい、状況を知ることができるインターンシップに参加するのもおすすめです。その会社の雰囲気や社員間の関係性を、身をもって感じられるよい機会になります。もしそこで、長時間労働が横行していたり、残業を頼まれたりした場合は、今一度その企業を見直してみましょう。

インターンシップについては、「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」も参考にしてください。

4.エージェントから情報を得る

新卒の就活支援サービスを行うエージェントを利用し、情報を得るという方法もあります。志望先企業と取引のあるエージェントであれば、就活生からはなかなか見えない内情を教えてくれる可能性もあるでしょう。

エージェントは、就職活動に関する知識はもちろん、「実際に内定を獲得した人の声」についても教えてくれる場合があります。ホワイト企業とブラック企業の見極め方は、働いている人の意見を聞くことも大切です。

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ホワイト企業に就職して安心したいあなたへ

ホワイト企業に就職して、「安心して社会人生活を送りたい」と思う就活生も多いでしょう。ホワイト企業への内定を獲得したい方は、就活エージェントサービス「キャリアチケット」がおすすめです。

ホワイト企業を見つける際に大切な業界研究や企業研究などのリサーチは、意外と時間がかかってしまいます。気になる企業を見つけたら、キャリアチケットにご相談ください。企業・業界研究のお手伝いはもちろん、ESや志望動機の添削も行います。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

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