広告代理店とは?具体的な仕事内容や職種をご紹介

このページのまとめ

  • 広告代理店とは、新聞やテレビCMといった広告を取り扱う企業のこと
  • 広告代理店の役割とは、メディア媒体と広告を出したい企業を繋ぐこと
  • 広告代理店には総合広告代理店と専門広告代理店、ハウスエージェンシーがある

広告代理店とは?具体的な仕事内容や職種をご紹介のイメージ

「広告代理店とは?」「どのような仕事をしているの?」などと気になる就活生も多いでしょう。広告代理店はテレビCMなどの広告を扱う企業であり、顧客の代わりに宣伝を行っています。

この記事では、広告代理店がどのような企業かや、具体的な業務内容について解説。最後まで読めば広告代理店について理解でき、選考に向けての理解を深められるはずです。

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目 次

広告代理店とは顧客の代わりに宣伝活動を行う企業

広告代理店とは、顧客の代わりに宣伝活動を行い、サービスや商品をアピールする企業です。新聞やテレビなどのメディアを活用し、顧客の売上増加や知名度向上をサポートします。

広告代理店のビジネスモデルは、自社の広告を掲載したい「広告掲載主」からの依頼を受けることです。広告を作成し、広告を掲載するメディアを持つ「広告主」に依頼することで広告を掲載します。

広告代理店においてクライアントとなるのは、広告掲載主の企業です。クライアントが売り出したい商品やサービスをどのようにプロモーションするかを提案し、希望や意見を取り入れて広告の制作を開始します。

キャリアチケットの「2026年入社予定学生の就活状況に関する調査」によると、26卒の現時点で興味のある業界では4位に「メディア・広告業界」がランクインしています。就活生からも人気の高い業界といえるでしょう。

広告業界のビジネスモデルについては、「広告業界のビジネスモデルは?仕事内容や将来性・向いている人の特徴も解説」の記事で解説しているので参考にしてください。

参照元
キャリアチケット
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広告代理店の種類

広告代理店には、「総合広告代理店」「専門広告代理店」「ハウスエージェンシー」の3つの種類があり、それぞれ扱う分野や立ち位置が違います。

「広告業界」という漠然としたイメージのまま入社してしまうと、ギャップを感じてミスマッチに繋がる恐れも。3つの違いをしっかり理解しておきましょう。

総合広告代理店

総合広告代理店は、ジャンルや媒体を問わず、広告全般を取り扱う企業を指します。テレビや新聞、インターネットなど、幅広い広告を網羅しているため、多くのターゲットに向けて広告を展開したいという企業に重宝される傾向にあるようです。

一般的には、プロモーションの企画から制作までをすべて自社内で行う企業が多いといわれています。

ハウスエージェンシー

ハウスエージェンシーは、特定の企業広告を独占的に担当している広告代理店のことを指します。
大企業の広報部が子会社化したというケースが多いようです。

また、依頼側にとって通常の広告代理店に頼んだ際の仲介手数料が掛からず、コスト削減に繋がるという特長があります。

専門広告代理店

専門広告代理店は、特定の媒体の広告を専門的に取り扱っている企業です。企業によってそれぞれ得意分野があるため、テレビや雑誌、インターネット、交通広告など、多数の専門広告代理店が存在しています。

また、媒体ではなく「求人広告専門」「不動産専門」といったように、特定のジャンルに絞って活動している企業もあるようです。専門性の高さと、総合広告代理店よりも低コストで広告を出せることが強みとなっています。

広告代理店を志望する際は、どの広告代理店がよいのか明確にしておくことが大切です。総合広告代理店やハウスエージェンシーなど、種類ごとの志望動機の例文を「広告業界の志望動機の例文3選!書き方や評価されるためのポイントも解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。

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広告代理店で扱う広告の種類

一口に広告といっても、マス広告、インターネット広告、SP広告の3種類の形式があります。
それぞれの特徴は、下記のとおりです。

マス広告

マス広告は「マスメディア広告」の略であり、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の「マス4媒体」に掲載されている広告のことを指します。

多くの人に普及している媒体がメインとなっているため、影響力が大きく、幅広い客層をターゲットとする場合に向いている広告です。

インターネット広告

インターネットを介して展開される広告のことを指します。バナー広告や動画などのほか、検索エンジンと連動して表示されるリスティング広告、SNSの拡散性を利用したSNS広告など、手法はさまざまです。

スマートフォンが普及したことと費用対策効果が期待されていることから、規模が拡大しています。

SP広告

SP広告は、「セールスプロモーション広告」の略称です。雑誌や新聞、インターネット以外の媒体を利用した販促目的の広告を指し、ダイレクトメールや吊り広告、折込チラシなどが該当します。

広告代理店によって扱う広告は違うので、どのような広告を扱っているかは事前に調べておきましょう。企業研究の方法を「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので、参考にして企業を調べてみてください。

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広告代理店の職種や仕事内容

広告代理店の職種には、営業やマーケティング、クリエイティブなどがあります。広告を作成するだけではないため、具体的にどのような職種や仕事があるかを知っておきましょう。

営業

広告代理店の営業は、顧客と広告代理店の橋渡しを行う職種です。顧客を探して仕事を受けるのはもちろん、どのような広告を作成したいか引き出すのも営業の役割になります。

まず、広告代理店が仕事をするには、案件の獲得が必要です。広告業界では競合プレゼンをする場合があり、自社がどのような広告を出すのかをプレゼンしなければなりません。

プレゼンで採用されるために、企業から情報収集をし、クリエイティブチームやマーケティングと共に企画を相談します。そして、作った企画を企業に提案し、案件獲得を行うのも英票の役割です。

また、案件が獲得できたら、広告が世に出るまでのスケジュール管理や予算管理なども営業が行います。案件獲得だけではなく、企画の最後まで責任を持って最後まで行うのが営業です。

マーケティング

マーケティングとは、市場を分析し、どのような広告を出すかの戦略を考える職種です。市場の状況やトレンドを分析し、人々の目に留まる広告を作るにはどうすればいいかを考えます。

マーケティングは営業との連携が重要であり、営業が企業から聞いてきた情報もふまえて戦略を考えなければなりません。戦略を考える思考力はもちろん、協調性や傾聴力、経験なども求められるでしょう。

マーケティングがどのような仕事なのかについては、「マーケティングってどんな仕事?必要なスキルや魅力をご紹介」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

クリエイティブ

クリエイティブ職は、広告の内容や表現、キャッチコピーなどを考える職種です。「クリエイティブディレクター」「アートディレクター」「コピーライター」などの職種があります。

クリエイティブディレクター

クリエイティブディレクターは、企画・立案から制作まで、広告制作を総括する総責任者。クライアントと打ち合わせをしたり、デザイナーやコピーライターをまとめて指示を出したりする必要があるため、豊富な経験とコミュニケーション能力が求められる職種です。

アートディレクター

アートディレクターは、広告のビジュアル面を取りまとめる役割を持つ職種のこと。グラフィックデザイナーやフォトグラファーなどに広告の方向性やコンセプトを的確に伝え、形にしていきます。企業によりますが、デザイナーと兼任している場合もあるようです。

コピーライター

コピーライターは、商品やサービスを表現する文言を考える職種のこと。思いつきのまま書くのではなく、入念なリサーチと打ち合わせを重ね、的確に言葉を組み立てていく仕事です。
1つのキャッチコピーを生み出すまでに、数十本~数百本もの案を出すことも多くあります。

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広告代理店で働くやりがい

広告代理店には、自分のアイデアを形にできたり、規模の大きい仕事ができたりとやりがいがあります。ここでは、広告代理店で感じられるやりがいについて解説するので参考にしてください。

自分のアイデアを広告にできる

広告代理店では、自分のアイデアを広告として社会に届けられるメリットがあります。自分のデザインや言葉を形にし、人々に知ってもらえる点は大きなやりがいとなるでしょう。

広告が世に出ることにより、広告やメディアを見た人々の感想や評価を知ることができます。広告作成には時間がかかり、苦労もありますが、その分やりがいは大きいでしょう。

規模の大きい仕事を担当できる

テレビCMやイベントなど、規模の大きな仕事を担当できる点もメリットです。取引先の企業によっては、広告に数百万、数千万かける場合もあるでしょう。

特に、テレビCMはタレントを起用したり、撮影のためにロケを行ったりと、関わる人も多くなります。金額も人数も大きな規模で仕事ができる点は、広告代理店のメリットです。

社会に影響を与えられる

自分の作成した広告により、社会に影響を与えられる点もやりがいです。広告がサービスや商品を知るきっかけになるほか、企業の売上に影響することも珍しくありません。

たとえば、広告が話題となりサービスや商品を使う人が増えたらやりがいに感じるでしょう。企業の売り上げがあがり、数字として広告の成果を見れる場合もあります。

メディアによっては日本国内はもちろん、世界中に影響を与えられることもあるでしょう。社会的な影響や変化を起こせる点は、広告代理店で働く大きなやりがいになります。

広告代理店のやりがいを知るために、OB・OG訪問で実際に働く方に話を聞いてみるのもおすすめです。OB・OG訪問の方法を「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」の記事で紹介しているので参考にしてください。

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広告代理店に向いている人の特徴

広告代理店に向いている人の特徴には、「発想力がある」「トレンドに敏感である」などがあげられます。ここでは、広告代理店にはどのような人が向いているかを紹介するので、選考や面接でアピールする際の参考にしてください。

発想力に長けている

人々に響く広告やメディアを作成するためには、発想力が重要です。これまでにない新しい広告を生みだせれば、人々の興味関心を集められるでしょう。

クリエイティブ部門はもちろん、営業やマーケティングでも新しい発想は求められます。今の社会にはなく、かつ、人々に求められる広告を考えられる発想力を持つ人は、広告代理店で活躍できるはずです。

臨機応変な対応ができる

広告を出すためにはイレギュラーな出来事も多く、臨機応変な対応が求められます。特に、トレンドや社会変化に対応し、必要な手を打てるかどうかは重要となるでしょう。

たとえば、広告を作成している間に人気のある有名人が変わり、起用するタレントを再考するケースもあります。また、広告を出すメディアを変えたい、増やしたいなどの要望が来る場合もあるでしょう。

広告代理店は顧客の要望に合わせて、柔軟に対応する必要があります。要望を受けた際に、臨機応変に対応し、広告を作成できる人は広告代理店に向いています。

臨機応変さは自己PRやガクチカなどでもアピールしやすい力です。臨機応変さをアピールする際のポイントを「臨機応変さを自己PRでアピールするコツは?伝わりやすい構成や例文も紹介」の記事で解説しているので参考にしてください。

情報収集が得意である

広告作成や出稿に向けて、情報を集める能力も重要です。市場の動きや顧客のニーズを把握し、人々に刺さる広告を作ることが求められます。

情報収集をしていないと、市場の流れに気づかず、人々が興味のない広告を作成してしまうかもしてません。広告作成に必要な情報を集め、広告に反映できる能力も必要です。

新しい情報やトレンドに関心がある

新しい情報やトレンドに興味を持ち、自分から情報を集めに行く姿勢も必要でしょう。広告はトレンドにのることで、さらに効果を発揮する場合があります。

社会的なトレンドになる前に流行を先取りできれば、他社よりも優れた広告を出せるかもしれません。経験や過去の成功に頼るのではなく、自分で新しい情報を集めに行く姿勢も重要でしょう。

クライアントの要望を引き出せる

クライアントのニーズをうまく引き出せる力がある人は、広告代理店に向いています。広告代理店は自分の作成したい広告より、顧客が表現したい広告の作成が必要だからです。

また、広告作成の段階では、顧客が自社のニーズにまだ気づいていない場合もあります。顧客と課題について話し合い、何を表現したいかを明確にできる力も大切でしょう。

コミュニケーション力や傾聴力を持っていれば、顧客の要望をうまく引き出すことができます。顧客の希望を形にするために、まずは何を求めているのかを引き出す力が活躍できるでしょう。

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広告代理店や広告業界の現状

現在の広告業界では、ネット環境の進化やスマートフォンの普及などにより、インターネット広告の市場が拡大しています。

昨今はアドテクノロジー(インターネット広告に関連するシステム)の進歩も目覚ましく、SNSやニュースサイトを利用したネイティブ広告や検索サイトと連動したリスティング広告など、宣伝手法の展開も豊富です。

また、動画広告も普及しているため、インターネット広告市場は今後もさらなる成長が期待できるでしょう。

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広告代理店への就職を目指すあなたへ

広告代理店は就活生からの知名度や人気が高い業種です。広告代理店への就職を目指すのであれば、業界業種への理解を深め、選考対策も万全にする必要があります。

しかし、就活に向けて「選考対策が不安」「面接が通るかわからない」などと不安を抱える方も多いでしょう。就活に対して不安や悩みを抱える場合は、ぜひ就職エージェントのキャリアチケットにご相談ください。

キャリアチケットは、就活のスタートから内定獲得までマンツーマンでサポートするサービスです。就活の進め方がわからない場合や、具体的な選考対策がわからない場合など、就活のことはなんでもお任せください。

利用は無料であり、選考対策や模擬面接などさまざまなサービスを受けられます。キャリアチケットと一緒に就活対策を行い、広告代理店への就職を実現しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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