ゲーム業界の今後の見通しは?職種や仕事内容から求められる人物像まで解説

このページのまとめ

  • ゲーム業界は現在スマホゲームやオンラインゲームが主流となり、市場は拡大傾向にある
  • ゲーム業界ではゲームプランナーやデザイナーなど、さまざまな職種で活躍できる
  • ゲーム業界では、技術的なスキルのほかにコミュニケーションスキルなどが求められる

ゲーム業界の今後の見通しは?職種や仕事内容から求められる人物像まで解説のイメージ

「ゲーム業界に興味があるけど、具体的な仕事内容が分からない」と感じている就活生も多いでしょう。ゲーム業界には、さまざまな種類があるため、特徴をよく理解したうえで志望先を検討することが大切です。

この記事では、ゲーム業界の主な職種や仕事内容、求められる人物像などを解説します。ゲーム業界に就職するための対策や志望動機を書く際のポイントもまとめているので、ゲーム業界に興味がある方は、参考にしてください。

25卒の就活について相談したい

   
目 次

ゲーム業界とは?ビジネスモデルから将来性まで解説

ゲーム業界とは、主にゲーム機やゲームソフトなど、娯楽商品の企画や開発、販売をする業界を意味します。ゲーム業界と一言でいっても、企業によって事業内容や取り扱うサービス・商品はさまざまです。

まずは、ゲーム業界の事業分類や今後の見通しについて解説していきます。

ゲーム業界の事業分類と企業例

ゲーム業界に該当する企業は、大きく3種類に分類できます。それぞれの事業範囲と企業例を下表にまとめました。

事業分類 事業範囲 主な企業例
ゲームハードメーカー 家庭用ゲーム機器やVRゲーム機器などを開発・販売する ・株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・任天堂株式会社
・Microsoft
ゲームパブリッシャー ゲームソフトやパソコン・スマホ用ゲームのコンテンツを企画・販売する ・株式会社バンダイナムコエンターテインメント
・株式会社スクウェア・エニックス
・株式会社コナミデジタルエンタテインメント
ゲームデベロッパー ゲームソフトの開発のみを担う ・株式会社ゲームフリーク
・株式会社ディンプス
・株式会社トーセ

任天堂やソニーなどは、ゲームハードメーカーでありながら、ゲーム機器だけでなくゲームソフトの開発も自社で行っています。

ほかにも、モバイルゲーム会社や開発中のゲームをテスト・修正するデバッグ会社など、ゲーム業界に関わる企業はさまざまです。このように、ゲーム業界は、多くの企業が関わってビジネスが成り立っています。

ゲーム業界のプラットフォーム

ゲーム業界には、いくつかのプラットフォームが存在します。プラットフォームとは、ゲームを提供するための媒体や環境のことです。

ゲーム業界のプラットフォームとして、下記の4つが挙げられます。

・コンシューマー:携帯ゲーム機や据え置き型ゲーム機などの家庭用ゲーム機
・アーケード:ゲームセンターや商業施設などに置かれるゲーム機
・モバイル:スマートフォンなどのモバイル機器によるオンラインプラットフォーム
・PC:PCによるオンラインプラットフォーム

なお、近年はスマートフォンを中心としたモバイル分野が、ゲーム市場の主要なプラットフォームとして位置づけられています。

ゲーム業界の市場動向と課題

ゲーム業界は、日本経済を牽引する重要な産業の一つです。ゲーム業界の市場は、近年、家庭用ゲームからスマホゲームやオンラインゲームへと移行してきました。

経済産業省がまとめた「ゲーム産業は依然高水準!」によると、2022年の国内ゲーム市場規模は、2兆316億円とされています。2020年以降、3年連続で2兆円の大台を超えており、2020年のコロナ禍による巣ごもり需要の増加も要因の一つといえるでしょう。

また、内訳は、スマートフォンやタブレット、PCなどを利用したオンラインプラットフォームが1兆6568億円と最も多く、ゲーム市場の約8割を占めています。

国内のゲーム市場の推移の棒グラフのイメージ

引用元:経済産業省「ゲーム産業は依然高水準!

日本のゲーム業界は、世界的にも高い評価と注目度を集めており、今後もさらなる成長が期待できるでしょう。

一方で、少子化におけるゲームの普及率の低さから、どのようにユーザー層を拡大していくかといった課題もあります。なお、海外と日本で好まれるゲームの趣向が異なるなど、海外進出においてもいくつか課題があるようです。

このような課題とどのように向き合っていくかが、今後のゲーム業界の発展に大きく影響していくでしょう。

ゲーム会社への就職を志望している方は、「ゲーム会社への就職は難しい?市場のトレンドや職種データから徹底解説!」も参考にしてください。

参照元
経済産業省
ゲーム産業は依然高水準!

25卒の就活について相談したい

   

ゲーム業界の主な職種と仕事内容

ゲームを制作するためには、さまざまな職種が開発に携わっています。

以下で、ゲーム業界の主な職種を紹介するので、仕事内容を理解するための参考にしてください。

ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーは、ゲーム制作における工程全般をマネジメントする職種です。

予算やスケジュール管理から人員編成まで、ゲームプロデューサーの仕事は多岐にわたります。プロジェクト全体を指揮するため、幅広い現場経験を経てキャリアアップするのが一般的です。

ゲームプロデューサーには、ゲーム制作に必要な知識全般のほか、問題解決能力やコミュニケーション能力が求められます。

ゲームプランナー

ゲームプランナーは、新しいゲームを開発する際に企画や構成を考えるのが主な仕事です。

ゲームの世界観やシナリオ、キャラクターなどを決めるにあたり、市場のニーズやトレンドを敏感に察知する必要があるほか、発想力や論理的思考力が求められます。

また、関係する部署や担当者に指示を出したり、プレゼンテーションしたりする機会もあるので、説明力やコミュニケーション能力も役立つでしょう。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、ゲームが形となって動くようにシステムを構築する職種です。

ゲームプランナーの企画をもとに作成された設計書に沿って、キャラクターの動作やBGMなどをプログラミングします。ゲームプログラマーには、プログラミングスキルはもちろん、作業の正確さや不具合に対応するための集中力も必要です。

また、周囲と細かいすり合わせをしなければならないため、コミュニケーション能力があればゲームプログラマーとして幅広く活躍できるでしょう。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーは、ゲームの背景やキャラクター、アイテムなどのデザインを担う職種です。

CGなどを用いて、ゲームに登場するさまざまなビジュアルや画像をデザインし、企画をより具体的な内容に落とし込んでいきます。ゲームの世界観やストーリーに配慮したアイデア、センス、思考力が問われる仕事です。

企業によっては、ゲームの世界観やストーリー創作にも携わるため、「ゲームプランナー」と職種を一括りにされている場合もあります。

シナリオライター

シナリオライターは、ゲームの物語や登場するキャラクターのセリフなどを書く職種です。

ゲームの大まかな方向性や世界観をもとに、ゲームのストーリーやキャラクターの設定を具体化して詰めていきます。コンセプトを実現するためには、高い文章力はもちろん、想像力や論理的思考力も必要です。

ゲーム業界において、文系出身の学生でも目指しやすい職種といえるでしょう。

サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは、ゲームの挿入曲や効果音を制作する職種です。

サウンドクリエイターの仕事は、ゲームの世界観を高度に表現するのに欠かせません。センスを高めるためにも、幅広いジャンルの音楽を聴いたり、ヒット曲に触れたりするなど、クリエイターとしてトレンドに敏感であることも大切です。

また、サウンド制作にはPCを使用します。音楽に関するセンスに加えて、音楽制作ソフトを扱うスキルも必要です。

デバッカー

デバッカーは、ゲームが仕様どおりに問題なく動くかどうかテストを行います。

具体的には、さまざまなパターンや行動でゲームをプレイし、決められたチェック項目に沿ってバグやエラーが発生しないか確認するのが主な仕事です。

また、不具合があれば、修正作業も担います。デバッガーとして活躍するためには、高度なプログラミングスキルが必要なだけでなく、さまざまなゲームに精通していなければなりません。

長時間の単純作業が多いため、根気強さを備えている人に適しているでしょう。

営業職

ゲーム業界における営業職は、販売戦略の策定や販売店への営業活動が主な仕事です。営業先としては、家電量販店やゲームショップなどが挙げられます。

ほかにも、ゲーム関連の展示会に出展したり、プロモーション活動に参加したりするなど、広報担当と協力してゲームの魅力や面白さを伝えるのも役割の一つです。

ゲーム会社の営業には、ゲームの世界観や特徴を伝える説明力のほか、営業先と信頼関係を築くためのコミュニケーション能力が求められます。

ゲーム会社の職種や就職難易度については、「ゲーム会社に就職するには?新卒向けに職種や5つの就活対策を解説」もご覧ください。

25卒の就活について相談したい

   

ゲーム業界の特徴3選

ゲーム業界には多くの企業があり、それぞれメインコンテンツが異なります。

以下で、ゲーム業界の特徴を3つまとめているので、包括的に業界を理解するための参考にしてください。

1.ビジネスモデルが多様である

ゲーム業界と一言でいっても、企業や部門によって中心的なビジネスが異なります。

・家庭用ゲームソフトの開発
・スマートフォン用ゲームアプリの開発
・VR・ARを使ったソフトウェア開発 など

ビジネスモデルが違えば、利益の上げ方もさまざまで、家庭用ゲームソフトを開発する場合、ゲームソフトの売上が主な利益になります。一方で、ゲームアプリを開発する場合は、無料ゲーム内のアイテム課金や広告収入などで利益を得るケースが多いようです。

ゲーム業界はビジネスモデルが多様であるため、しっかりと企業研究をしたうえで志望先の企業を選びましょう。

企業研究の進め方については、「企業研究の目的とやり方は?簡単に情報をまとめられる方法を解説」を参考にしてください。

2.1つのゲーム制作に多くの人が関わる

ゲーム制作に多くの人が関わるのも、ゲーム業界の特徴の一つです。そのため、ゲーム会社にはさまざまな部署が存在します。

ゲーム制作は、次のような流れで進められるのが一般的です。

・企画
・仕様書作成
・原画・音楽・シナリオなどの作成
・実装
・テスト
・完成

ゲーム業界では、技術職以外にも経理や営業、広報といった幅広い職種が関わりながら仕事を進めています。仕事内容がそれぞれで大きく異なるため、ゲーム業界を志望する場合は、自分の興味・関心や特性を活かせる職種を選びましょう。

3.時代の変化に影響を受けやすい

絶え間なく技術革新が起こるのも、ゲーム業界の特徴です。そのため、通信技術の発達や環境の変化によって、ニーズやトレンドが大きく左右されるなど、時代の変化に影響を受けやすい業界だといえます。

また、ゲーム業界は会社の吸収や合併が多い傾向です。実際に、同業他社にはないスキルや能力を持った小規模の企業が、大きなビジネスチャンスを掴む可能性もあります。

トレンドが激しく変化するゲーム業界では、今後も企業の業務形態が多様化していくでしょう。

25卒の就活について相談したい

   

ゲーム業界が求める人物像

ここでは、ゲーム業界が求める人物像について解説します。

ゲーム業界への就職を目指している方は、ゲーム業界が求める人物像に自分が合っているか確認してみてください。

熱意を持ってゲーム制作できる

ゲーム業界で求められるのが、熱意を持ってゲーム制作できる人材です。

ゲーム制作の現場では、スケジュールにあわせて企画・開発・販売を進めなければなりません。そのため、「ゲームが好き」「開発もやってみたい」といった気持ちだけで働くには、厳しい業界だといえます。

実際に、熱意がなければ、たとえ入社しても忙しい仕事を長く続けるのは難しいでしょう。ゲーム会社を志望する場合は、自分の想いや考えをしっかりと言語化してみてください。

トレンドやニーズに敏感である

ゲーム業界では、トレンドやニーズに敏感な人材が求められます。なぜなら、変化が激しいゲーム業界で生き残るために、企業は常に新しいチャレンジを続けながら成長していく必要があるからです。

ゲーム制作に携わる人が新しいことに挑戦的でなければ、これまでにない新しいゲームの開発は難しいでしょう。

また、技術革新は進化のスピードが早く、常に最新の情報をアップデートしておかなければ、ニーズの変化に対応できなくなります。トレンドやニーズに敏感な人のほうが、ゲーム業界で長く活躍できるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高いことも、ゲーム業界で求められる資質の一つです。ゲーム業界では、専門的な知識やスキルに限らず、コミュニケーション能力を発揮する場が多くあります。

ゲーム制作は、さまざまな役割の人と連携して企画を進めるのが基本です。周囲とうまくコミュニケーションを取れれば、仕事を円滑に進められるうえ、信頼関係も築きやすいでしょう。

ゲーム制作における成果を最大化するためにも、コミュニケーション能力が高い人のほうが、重宝されています。

就活でコミュニケーション能力をアピールするポイントについては、「コミュニケーション能力をアピール!面接での伝え方とは」を参考にしてください。

プログラミングの知識やスキルがある

ゲーム業界で働くうえで、プログラミングの知識やスキルは必須ではありません。しかし、ゲーム業界ではどちらかというと即戦力が好まれます。そのため、プログラミングの知識やスキルがあるほうが、就職しやすいといえるでしょう。

たとえプログラミングスキルが必要ない職種を志望している場合であっても、関連する知識があれば、チーム内のほかのメンバーとコミュニケーションを取りやすくなります。

ゲーム業界を志望する場合は、プログラミングの基礎知識だけでも身につけておくと、活躍の幅を広げられるはずです。

忍耐力がある

ゲーム業界で求められる人物像として、忍耐力も挙げられます。

ゲーム制作の現場では、スケジュール通りに開発を進められないケースも珍しくありません。たとえば、細かなイメージをすり合わせるために議論を重ねたり、何度も修正したりする場面が多くあります。そのため、根気よく作業を続けられる忍耐力が必要です。

職種によっては、何度も同じ作業を繰り返すため、忍耐力がある人のほうがゲーム業界に向いているといえるでしょう。

細部まで注意を払える

細かなところに注意を払える点も、ゲーム業界で求められる人物像の一つです。

ゲーム制作において、細部へのこだわりはゲームの世界観に大きく影響します。デザインの色味やキャラクターのセリフなど、一つでも妥協してしまうとよりよい作品が生まれません。

ゲーム業界では、「よい作品を作る」といった共通意識が深く根づいている印象です。そのため、すべての工程において、細部まで注意を払って作業をする姿勢が求められます。

問題点を見つけたり丁寧に作業したりするなど、細部まで注意を払って仕事を進められる人は、ゲーム業界での活躍を期待できるでしょう。

25卒の就活について相談したい

   

ゲーム業界に就職するための5つの対策

ゲーム業界に限らず、就活を成功させるためには対策が不可欠です。

ここでは、ゲーム業界に就職するための具体策を5つ解説します。

1.自己分析をする

ゲーム業界に就職するためには、自己分析をして自分の強みや仕事選びの軸を明確にすることが大切です。自己分析ができていないと、たとえ興味のある企業を見つけても志望動機を深掘りできません。

就活で内定を獲得するためには、具体的な表現で自己アピールする必要があります。

たとえば、ゲーム会社を志望する際に、「ゲームを作りたい」と伝えるだけでは不十分です。「企業のどのような点に共感したのか」「自分の強みをどのように活かせるのか」など、自分の価値観や強みをアピールする内容でなければなりません。

ゲーム業界で活かせる強みは、技術的なスキルのほかにも、コミュニケーション能力やリーダーシップなどが挙げられます。まずは自己分析をして、自分の強みや仕事選びの軸を明確にしましょう。

自己分析の効果的な進め方については、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」を参考にしてください。

2.業界・企業研究を徹底する

ゲーム業界に就職するためには、業界・企業研究を徹底する必要があります。なぜなら、ゲームに関する知識や業界の理解を深められるほど、説得力のある志望動機を書けるからです。

業界・企業研究は、企業選びや志望動機の作成だけでなく、面接対策としても役立ちます。有名企業や興味・関心のある企業に絞らず、まずは業界全体の動向などを幅広く調べてみてください。

面接では、業界や企業の理解度を測るための質問をされるケースも少なくありません。ゲーム業界における複数の企業を比較したり自分の意見や考えをまとめたりしておくと、聞かれたときにも回答しやすくなります。

3.プログラミングの知識を身につける

学生のうちにプログラミングの知識を身につけておくと、ゲーム業界への就職に役立つでしょう。たとえ実践的なスキルや経験がなくても、基礎知識があれば、入社後の成長スピードも早まるはずです。

プログラミングを学ぶためには、独学やプログラミングスクールに通う方法があります。独学なら書籍や学習サイトを活用し、低コストで学習を始められるのがポイントです。

一方で、プログラミングスクールに通う場合は費用がかかります。カリキュラムに沿って効率よくスキルを身につけられるメリットがあるため、独学に自信がない場合は、目的を明確にしたうえで検討してみてください。

4.インターンシップに参加する

ゲーム業界を志望する場合は、インターンシップへの参加がおすすめです。インターンシップに参加すると、実際の業務を経験しながら、企業理解を深めたり自分の適性を判断したりできるメリットがあります。

また、インターンシップでの働きが評価されると、優先して選考を案内されるケースもあるようです。興味のある企業がインターンシップを実施している場合は、積極的に参加しましょう。

インターンシップに参加する方法については、「インターンシップのエントリー方法や企業の探し方とは?」で詳しく解説しています。

5.就活エージェントを活用する

ゲーム業界への就職を成功させるためには、就活エージェントの利用もおすすめです。ゲーム業界は就活生に人気の業界の一つで、内定を獲得するのは簡単ではないでしょう。

就活エージェントに相談すれば、一人ひとりの希望や就活状況にあわせて、プロの視点からさまざまなアドバイスをもらえます。自己PRや志望動機の作成から面接対策まで、ゲーム業界に就職するためのポイントをおさえて対策できるでしょう。

内定獲得に向けて効率よく就活を進めたい方は、就活エージェントに相談してみてください。

25卒の就活について相談したい

   

ゲーム業界の志望動機を書く際のポイント

ここでは、ゲーム業界の志望動機を書く際のポイントを解説します。

ゲーム業界は、自分の趣味や関心と関連性が高く、学生に人気の業界です。志望動機を書く際は、以下のポイントをおさえて周囲との差別化を意識してください。

「ゲームが好きだから」だけでは不十分

ゲーム業界の志望動機で、ゲームが好きなことを理由にしても十分なアピールにはつながりません。志望動機では、自分の想いを書くのではなく、入社後どのように貢献できるかを採用担当者に伝える必要があります。

ゲームが好きという気持ちに問題はありません。大切なのは、「ゲームが好き」だけで終わらせず、「入社後に何を実現したいのか」まで伝えることです。

具体的には、「なぜ自分が好きなことを仕事にしたいのか」というきっかけや、自分の強みを活かせる職種や業務内容を盛り込むとよいでしょう。

実際にプレイしてエピソードを具体化する

企業が提供しているゲームを実際にプレイして、志望動機のエピソードを具体化する方法もあります。実際にプレイしてみると、それぞれの企業の特徴や他社との違いを発見できるかもしれません。

ただし、「楽しかった」「△△の点がよかった」といった感想だけを伝えるのはNGです。「どのような点がなぜよかった・不満だったのか」など、企業側の視点を意識してプレイしてみるとよいでしょう。

楽しませる側の視点を盛り込む

ゲーム業界の志望動機を書く際は、「企業側=ユーザーを楽しませる側」の視点を盛り込むのがポイントです。多くの学生は、ゲーム業界というと「ユーザー側=ゲームを楽しむ側」の印象が強くなるでしょう。

ユーザー側の視点だけで志望動機を書くと、自分の想いや感想に内容が偏ってしまいます。企業が志望動機から知りたいのは、楽しませる側として「自社をどれほど理解しているか」「入社後に何を実現したいか」といった点です。

効果的な志望動機を書くためにも、楽しませる側としての企業の特徴や魅力に焦点を当てて企業研究をしてください。

伝わりやすい志望動機を書くコツについては、「志望動機の書き方のコツを例文付きで紹介!企業に響くポイントを押さえよう」で詳しく解説しています。

25卒の就活について相談したい

   

ゲーム業界への就職を目指しているあなたへ

ゲーム業界に興味があるけれど、「自分に合った仕事があるか」「どのように志望先を選べばよいのか」と漠然とした悩みを抱えている就活生も多いでしょう。ゲーム業界には、事業形態が異なるさまざまな企業があるうえ、幅広い職種の人材が活躍しています。

ゲーム業界に就職するためには、まず業界・企業研究を徹底して、自分にあった企業選びをするのがポイントです。一人で就活を進めるのが不安な場合には、就活エージェントであるキャリアチケットに相談してみてください。

キャリアチケットでは、専門知識を持った専任のキャリアアドバイザーが学生の志向や価値観などを丁寧にヒアリングしたうえで、企業選びや選考対策のサポートをしています。ゲーム業界への就職を成功させたい方は、ぜひ気軽に相談してみてください。

25卒の就活について相談したい

     

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。