インターン参加は有利になる?本選考に与える影響とは

このページのまとめ

  • インターンとは、学生が一定期間行う職業体験で、企業が新卒採用につなげることを目的に実施している
  • インターンは、会社説明がメインの短期インターンと、実務を体験する長期インターンに大きく分けられる
  • 企業研究ができる、人脈が広がる、適性が分かる、本選考に有利になる場合があるなど、インターンはメリットが豊富
  • 目的意識を持って主体的に動かなければ、インターンに参加してもメリットは得られない

「インターンに参加すると就活に有利になる」という話を聞いて、インターンに興味を持った人はいるのではないでしょうか。しかし、内定獲得だけを目的にインターンに参加しても、上手くいかないかもしれません。
当コラムでは、どうして内定目的で参加しても意味がないのか、インターンが本選考で有利になると言われる理由を解説します。インターンの種類や参加時の注意点なども合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

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インターンとは


インターンが本選考に有利になると言われる理由を知るには、まずインターン実施の意図を理解する必要があるでしょう。

インターンとは、学生が一定期間、企業で職業体験をすること。
企業がインターンを実施する理由は、この職業体験を通して業界や企業についての理解を深め、就活時の応募先として視野に入れてもらうことにあります。
目先の人員確保ではなく、将来的に「より企業の方向性にマッチする人材」を確保するための先行投資のような意味合いが強いと言えるでしょう。

「企業に合う人材確保が目的」と言うと、「やはりインターンは本選考に大きく影響するのか」と思うかもしれませんが、すべてのインターンがそうであるとは限りません。
むしろ、ほとんどのインターンは直接的に本選考に影響があるわけではないと言えるでしょう。
インターンはあくまで、企業や業務の紹介がメイン。「企業側が人材を見つける」よりも、その紹介を通して多くの学生に「この企業に就職したい」と思ってもらうことが本来の目的に沿っていると言えます。

しかし、中には本選考に少なからず影響を与えるケースや、内定に直接つながる可能性が高いプログラムが行われていることも事実です。
次項では、どのようなケースが本選考に有利と言われているのか、インターンの種類やその特徴ごとに分けてご紹介します。

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インターンの種類


インターンの種類は、実施期間で大きく分けることができます。
プログラム内容や本選考への影響も、ある程度、実施期間を基に分けることができるでしょう。

短期インターン

1day、2~3日、1週間など短期間のインターンで、長くても3週間程度が目安となっているようです。
セミナー型、ワークショップ型、職場見学型などが中心となっています。
初日の午前中に会社説明が行われ、その後グループワークやグループディスカッションなどのワークショップを実施。最後にプレゼンテーションで成果を発表し、現役社員から評価をもらうという流れが一般的です。
職場見学型ではワークショップは行わず、職場を見学しながらその場で質問ができることもあります。
ランチタイムやインターン終了後には懇親会の意味を込めて、社員との交流の場が設けられていることがほとんど。人脈やコネクションを作る機会が多いと言えるでしょう。

実務は行わないため、直接、本選考に影響があるケースは少なめ。
とはいえ、同じインターン参加者とは後日、情報交換などができますし、企業からインターン参加者に優先的に就活情報を流してくれる場合もあり、直接ではなくても少なからず影響があると言えるかもしれません。
また、短期インターンに参加すれば、自分のやりたいことや長所・短所が明確になっていくでしょう。今後の就活をスムーズに展開できるという面で、就活に影響があるのではないでしょうか。

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長期インターン

長期インターンは、1ヶ月~1年程度に渡って行われます。
長期間ではありますが、実際の参加日程としては週1~3日程度と学業に支障が出ない程度でシフトを組めるのが一般的。
実務体験型のプログラムで、実際の業務を任されることが多いようです。

実務体験は、自分の適性を知るのに絶好の機会。志望企業や職種を絞りつつ、自分に適性があるか見極めようという目的を持って参加する学生が多い傾向があります。
本選考時に応募してくれる可能性があるため企業側の採用における期待値が高く、インターンの成果を本選考の参考にするという企業は多いようです。
その企業の意向や成果次第ではありますが、短期インターンに比べれば本選考に影響があるプログラムと言えるでしょう。

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インターンに参加するメリット


内定に直接つながらなくても、インターンに参加するメリットは豊富にあります。
前項までに挙げた点も含めて、どのようなメリットがあるのかまとめました。

・業界、企業研究ができる
・企業への理解を深めたことで具体的な志望動機を作成できるようになる
・多くの人と接するため視野が広がる
・人脈が広がる
・人脈やコネクションを使って情報収集がしやすくなる
・自分の強みや弱みを知ることができる
・適性を見極められる
・本選考の予習になる
・ビジネスマナーを身につけられる
・コミュニケーション力を高められる
・職種に必要なスキルを身につけられる

このようにインターンには参加するメリットが豊富にありますが、主体的に動かなければどれも得ることはできません。
ほかにも気をつけるべきポイントがいくつかあるので、次の項目でご紹介する、インターン参加時の注意点を参考にしてください。

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インターンに参加するときの注意点


インターンに参加できても、何も得なかったり、学業に支障が出たりしては、本選考に活かすことができません。
本選考でインターン経験を活かせるよう、以下に気をつけたいポイントをまとめたので参考にしてください。

目的意識を持つ

インターンを選ぶ際に特に気をつけたいのは、目的意識を持つこと。
たとえば、志望企業が定まっていないのに目的なく長期インターンに参加すると「複数の企業を研究したかったのにできなかった」と後悔することがあります。
企業研究をしたいのか、適性を調べたいのか…インターンに参加したい理由は何なのか明確にした上で、目的を達成できそうなインターン先を選びましょう。

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内定ばかりを追わない

目的意識を持つ際、「内定をもらいたい」という理由で選ぶ人はいます。
しかし先にお伝えしたように、インターンは内定につながる“可能性がある”というだけ。繰り返しになりますが、企業の採用方針やインターン中の成果によって、内定につながるかは変わります。
内定獲得だけを目的にしてインターンに参加するのは危険と言えるでしょう。
志望企業が内定直結型のインターンを実施している場合でも、内定獲得よりも「将来その企業や職種で働くことになった際、役立つスキルを身につける」という体で臨んだ方が、後々有効に働くかもしれません。

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インターン中は主体的に動く

インターンは、ただ参加するだけでは「職業体験をした」という事実しか残りません。
主体的に動かなければ、人脈を広げられませんし、自分がどういった面に強いのか、企業ごとにどんな差があるのかなどを把握することは難しいのが現実です。本選考でエピソードとして使おうと思っても、人に伝えられるようなアピールポイントは手に入らないでしょう。
「目的を達成するために主体的に動く」を軸に、インターンに参加してください。

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スケジュール管理をしっかり行う

インターンは短期、長期ともに開催時期や日程が異なるもの。
手当たり次第に応募をしてしまい、「一番気になっているインターンに参加できなかった」という人もいるようです。
また、複数の企業のインターンをみっちり組み込んだり、学業に集中すべきときに参加したりして、生活リズムを崩してしまう人も。
スケジュールを管理を徹底し、無理のないよう参加しましょう。

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身だしなみに気をつける

インターンは本選考と直接的に関係がないといっても、悪い印象を与えてしまえば大きく影響するでしょう。
特に第一印象が悪いと、印象を良くするのに時間がかかってしまいます。
服装や髪型などの身だしなみはもちろん、挨拶、口調、姿勢といった仕草にも気を配りましょう。


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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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