このページのまとめ
- 決意表明では、仕事に対する自分の考え方や今後の指針、目標を伝える
- 決意表明では謙虚な姿勢で熱意を伝えることが大切
- 四字熟語の中には決意表明で使えるものが多くある
入社時や異動、昇進のタイミングで求められるがある「決意表明」。
学生のうちは耳慣れない人も多いかもしれませんが、自信をもって社会人生活のスタートを切るためにも、就職前にそのポイントを頭に入れておきましょう。
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決意表明とは?
決意表明とは、仕事に対する自分の考え方や方針を示したり、今後どのように活躍していきたいのか、そのためにどのように行動するかを伝えるものです。
新入社員であれば、内定式や入社式で決意表明が求められたり、新しい配属先の部署で決意文の提出が求められるかもしれません。本格的な社会人生活に入った後は、大きなプロジェクトに挑む時、異動や昇進などで新しい立場に立った時に、決意表明することもあるでしょう。
中途採用後や、新年、年度替わり、会社の創立○周年といった節目に決意表明が求められることもあり得ます。
社会人になると、自ら目標を設定し、その目標に向かって主体的に行動することが強く求められるようになります。決意表明は、そういった社会人としての姿勢を示すものともいえるでしょう。
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所信表明とは何が違う?
決意表明と似た言葉に「所信表明」という言葉がありますが、この2つに大きな違いはありません。ただ、「所信表明」は、社長や政治家が公式な場で話すような、公的な意味合いが含まれるものを指すことが多いようです。例えば、総理大臣が国会の冒頭で行う演説は、所信表明演説と呼ばれています。
決意表明も所信表明も抱負を語るという意味では違いはありませんが、語る人の立場によって呼び方が変わることがあるのだと考えてください。
一般の企業であれば、社員によるものは決意表明、社長の新年挨拶や外部への発表などを所信表明とすることが多いようです。
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決意表明をする時のポイント
入社後はじめての決意表明では、就活生を代表してスピーチを行うことが多いでしょう。スピーチを行ううえでのポイントを以下にまとめたので、ご覧ください。
意欲を伝える
決意表明では仕事への意欲を示すことが何よりも大切です。決意表明をとおして、主体性をもって仕事に取り組む姿勢をアピールしましょう。
具体的なビジョンを語るというよりは、抽象的な意気込みを語る方が、儀式の場としてはふさわしいとされます。そのほか、仕事全般に対する姿勢を示しても構いません。
ちなみに、昇進・昇格での決意表明であれば、仕事への覚悟がどう変わるのかを説明し、自分がまとめるチーム全体の抱負を語るのも良いでしょう。
謙虚さを出す
決意表明では熱意を伝えると同時に、謙虚さを出すことで好印象が与えられるでしょう。
入社後の最初の決意表明で尖ったスピーチを行うのは式の場にふさわしくないとされるので、たとえ「先輩を追い越してやろう!」という気概があったとしても、「1日も早く会社に貢献できるよう頑張ります」といった表現にするのが適切です。
謙虚な内容になっているかよく見直しをしてください。
抽象的で実現可能な目標を示す
決意表明では、あまりにも壮大かつ定量的な目標は語らない方が良いでしょう。大きすぎる目標には現実味がありませんし、TPOをわきまえていないと判断され、印象が悪くなる恐れもあります(少し笑いを混ぜても良い社風で、冗談めかして言う場合などは構いません)。
「社会人として日々成長していきたい」といったような、ありふれた内容が無難といえるでしょう。
指導をお願いする
「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」というように、決意表明の最後に、先輩からの指導を求める文言を入れるのが1つの型です。
実際に、入社直後は先輩社員にお世話になる機会が多いため、指導をお願いする一言は盛り込むと良いでしょう。
丁寧な言葉使いを心がける
決意表明は上司など目上の人に抱負を伝えるものなので、当然ながら丁寧な言葉づかいを意識してください。
また、スピーチではなく、文章の場合は、「拝啓」「敬具」を使い、丁寧な言葉で熱意を伝えましょう。「初志貫徹」といったような四字熟語を使う人も多いですが、普段使い慣れない言葉を用いる際は、意味をしっかり調べ、使い方に間違いがないよう注意してください。
簡潔にまとめる
熱意を伝えるのは大切ですが、決意表明は聞き手が退屈しないよう簡潔にまとめることもポイントの1つです。必要以上に話を広げすぎることなく、要点を押さえた内容にするよう心がけてください。
スピーチでは時間を指定されることが多いと思いますが、指定されない場合でも、3分以内に収まるように意識した方が良いでしょう。
時間は文章量で判断するのではなく、本番さながらに声に出して読んでみて、実際にかかった時間で判断するのが大切です。
卑屈な発言はしない
新しく社会人になることで、不安な気持ちを持っている人も中にはいると思います。ただし、決意表明ではそんな気持ちを引きずって、卑屈な発言することは避けた方が良いでしょう。
ポジティブな内容に終始し、仕事への意気込みを表現しましょう。
明るくはきはきと話す
いくら前向きで熱意がこもった内容でも、うつむきながらボソボソと話すのでは、思いは伝わりません。大勢の前で話すときは緊張するものですが、「少しくらい間違っても構わない」というくらいの気持ちで、明るくハキハキと話しましょう。
入社式でのマナーについては「これで完璧!入社式における挨拶の基本と注意点」も参考にしてください。
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決意表明の例文
ここでは決意表明の例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
入社式での決意表明
営業部に配属になりました、新入社員の○○と申します。本日は私ども新入社員のために盛大な入社式を催していただき、誠にありがとうございます。
小さいころから憧れていた会社に入社できたことを、とても嬉しく思っています。1日も早く仕事を覚え、会社に貢献できるよう自分のやるべきことを精一杯頑張っていく所存です。
分からないことも多くご迷惑をおかけするかもしれませんが、一人前の社会人になれるよう励んでいきますので、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
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決意表明で使いやすい四字熟語
決意表明では、四字熟語を使うと雰囲気が出ます。特に「初志貫徹」「迅速果断」「心機一転」などは、とてもよく使われます。
そのほかにも、以下のような四字熟語は覚えておくと便利です。
・初志貫徹…はじめに決めたことを最後まで貫くこと
・迅速果断…速やかにものごとを判断して行動すること
・心機一転…何かのできごとをきっかけに、ポジティブな気持ちに変化すること
・一生懸命…命がけでものごとにあたること
・一心不乱…ひとつのことに集中し、周りに乱されないさま
・奮闘努力…全力で努力すること
・切磋琢磨…努力を重ねること、また仲間と励まし合って向上すること
四字熟語を使う際は、その意味を誰もが思い浮かべられるものを選ぶのがポイント。難し過ぎる語ではかえって伝わらないので注意してください。
今回のコラムでは入社後の決意表明のポイントを解説しましたが、まだ自分に合った企業に出会えていない、就活がうまく進まないという方は、新卒支援のキャリアチケットにご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。