このページのまとめ
- 選考の通過率を高めるためには、早めの面接対策が重要
- 面接対策では書籍やアプリで基礎を学び、模擬面接で実践的なスキルを身につけるとよい
- 就活の面接対策ではよく聞かれる質問の内容を把握し、回答を準備するのがコツ
「就活の面接対策は何をすればよいか分からない」「効率的に対策を進められない」と悩む就活生も多いでしょう。就活の面接対策では、企業が評価するポイントや頻出の質問を把握したうえで、模擬面接などの練習を繰り返す必要があります。
この記事では、就活の面接対策における具体的な方法や、よく聞かれる質問例・回答のコツを解説します。最後まで読めば就活の面接対策で何をすべきか分かり、内定獲得につなげられるでしょう。
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- 就活の面接対策は内定を獲得するために欠かせない
- そもそも面接はなぜ行われる?企業の意図を知ろう
- 「就活の面接準備をし過ぎないほうがよい」は間違い
- 就活の面接対策はいつからする?スタート時期を解説
- 就活の面接対策は何をする?具体的な方法5選
- 1.就活の面接対策本で基礎を確認する
- 2.面接対策アプリを使って1人で練習する
- 3.面接対策セミナーに参加する
- 4.模擬面接を受ける
- 5.実際に面接を受けてみる
- 就活の面接対策ポイントを形式別に解説
- 個人面接
- 集団面接
- グループディスカッション型面接
- プレゼンテーション型面接
- オンライン・Web面接
- 就活の面接で好印象を得るための対策方法5選
- 1.自分の言葉で結論から分かりやすく伝える
- 2.企業研究をして応募先について理解する
- 3.ESの内容を読み直し一貫性を意識する
- 4.笑顔と落ち着いた態度を心掛ける
- 5.質問の意図に合った回答をする
- 就活の面接でよく聞かれる質問50選と対策法
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 長所
- 短所
- 入社後にやりたいこと
- 5年後・10年後のビジョン
- 就活の軸
- 挫折経験
- ほかの企業の選考状況
- 関心のあるニュース
- 第一志望
- 勤務条件
- 逆質問
- キラー質問
- 就活の面接で対策したい入退室マナー
- 企業での受付
- 面接の待機時間
- 入室
- 面接中
- 退室
- 就活面接の前日に確認すべき5つのポイント
- 1.面接の会場と時間
- 2.面接の持ち物
- 3.面接前日と当日のニュース
- 4.企業情報やエントリーシート
- 5.よく聞かれる質問と回答
- 就活の面接対策におすすめの相談先
- 友人や家族
- 大学のキャリアセンター
- OB・OG
- 就職エージェント
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就活の面接対策は内定を獲得するために欠かせない
志望企業の内定を獲得するためには、面接対策は欠かせません。面接はどの企業でも行われる選考なので、必ず対策を実施しましょう。
面接の形式や参加者は企業ごとに変わりますが、面接官が評価するポイントはそれほど変わりません。面接官の視点に立ち、どのような振る舞いや答え方が好印象を与えるか考えてみると、選考突破に近づけるでしょう。
ここからは、面接対策を実施する前に知っておきたい前提知識を解説します。面接を実施する企業の意図や対策の必要性をお伝えするので、ぜひご確認ください。
そもそも面接はなぜ行われる?企業の意図を知ろう
就活の面接対策を効率的に進めるには、企業側の意図を理解する必要があります。面接官の高評価を得るためにも、面接で企業が重視するポイントを知り、適切な回答ができるよう準備しておきましょう。
自社が求める人物像にマッチしているか
就活面接を通じて、企業は「求める人材像にマッチしているか」「業務に必要なスキルや経験があるか」をチェックしています。企業にとって採用活動は、自社のニーズに合った人材を見つけるためのプロセスです。
面接官は、自己PRや学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)などを質問して、応募者が自社の求める人物像にマッチしているか判断しています。回答するときは、面接官に「ぜひ入社してほしい」と思ってもらえるように、企業のニーズを意識したうえで自分の強みや人柄をアピールしましょう。
入社意欲や仕事への熱意があるか
就活面接では「入社意欲や仕事に対する熱意があるか」もチェックされています。面接で志望動機を聞かれるのはこのためだといえるでしょう。
採用活動のなかで、企業は入社後に熱意をもって働いてくれる人材を求めています。志望動機を伝えるときは、企業研究をしっかりと行った旨が伝わるアピールをしたり、志望度を示す具体的なエピソードを盛り込んだりすると、企業への興味・関心の高さを伝えられるでしょう。
将来的に活躍が期待できるか
「入社後の活躍が期待できるか」も企業が就活面接でチェックしているポイントの一つです。新卒採用では、社会人経験のない学生を評価するため入社時のスキルや経験よりも将来的なポテンシャルのほうが重視される傾向にあります。
面接官は入社後にチャレンジしたいことや、将来的なキャリアビジョンに関する質問を通じて、就活生の成長意欲を見極めるため、「入社後にどのような仕事がしたいか」を具体的に伝えられると、面接官に働く姿をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
面接官の視点や印象アップのコツについては、「面接官が見ている6つのポイント!よくある質問と印象アップのコツも解説」の記事で解説しているので準備の参考にしてください。
「就活の面接準備をし過ぎないほうがよい」は間違い
就活では「聞かれる内容が分からないから面接は練習しなくてもよい」「練習し過ぎると台本どおりの回答になってしまうから不要」と言われる場合もあります。しかし、スムーズに面接を突破し、内定を獲得したいなら、準備は必要です。
準備を怠ると、面接の雰囲気に対応できず、緊張から何も話せない可能性があります。対策せずに面接へ臨むより、本番の流れや受け答えの内容を具体的にイメージできる状態のほうが、パフォーマンスは上がるでしょう。
また、台本どおりの回答にならないようにするのも、面接練習の一環です。面接官と自然かつスムーズに会話するためにも、自分自身の言葉で話せるように準備しておきましょう。
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就活の面接対策はいつからする?スタート時期を解説
就活の面接対策は、遅くとも大学3年生の冬までに始めておくのがおすすめです。
内閣府の資料「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」では、「大学3年生の3月に最初の採用面接を受ける学生の割合が最も高かった」と公表しています。
引用:内閣府「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(68p)」
また、採用面接を受けたピーク時期に関する調査では、「大学4年生の4月」の回答割合が最も高く、就活が本格的にスタートする時期とほぼ一致しています。
引用:内閣府「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(68p)」
一般的な就活生の場合、大学3年生の3月にはエントリーがスタートし、4月には選考が始まります。
履歴書やエントリーシート作成、説明会への参加などもあるため、面接対策の準備をする時間はなかなか取れないでしょう。
就活が本格化すると面接対策を行う時間がなく、準備が不十分な状態で選考に参加しなければなりません。余裕をもって選考対策を行っておくと、落ち着いて面接に参加できます。スケジュールに余裕がある大学2〜3年生のうちから、徐々に面接対策を進めておくと安心でしょう。
なお、面接対策の準備を万全にできるようにするためには、基本的な就活スケジュールを把握しておくのが大切です。26・27卒の就活スケジュールを知りたい人は、「27卒大学生の就活スケジュールと流れは?26卒の動向や準備のコツを解説」をぜひ参考にしてください。
また、「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」の記事では就活全体の流れや進め方をまとめています。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
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就活の面接対策は何をする?具体的な方法5選
就活の面接対策には、書籍やアプリを使って基礎を学習したり、面接対策セミナーに参加したりするなど、さまざまな方法があります。自分の課題や環境にあわせて、最適な方法を選択し、効率的に面接対策を進めましょう。
ここでは、就活における面接対策の具体的な方法を5つ紹介します。
1.就活の面接対策本で基礎を確認する
面接対策の方法として、就活本の活用がおすすめです。
新卒学生向けに執筆された面接対策本には、質問の例や回答のコツ、マナー対策の要点など、面接対策に役立つ情報が掲載されています。
実践的な内容をまとめたノウハウ本だけでなく、面接に臨む就活生が意識するべきマインドセットを解説している書籍もあるため、自分が抱える課題にあわせて適切な内容の対策本を読み込みましょう。
ただし、面接対策本はあくまでも知識のインプットに役立つものであり、本を読むだけでは実践的なスキルは身につきません。本で得た知識をもとに受け答えの練習や模擬面接を行い、面接における適切な対応を身体で覚える必要があるでしょう。
2.面接対策アプリを使って1人で練習する
面接の練習を1人で行いたい場合は、面接対策アプリを活用するのも良い方法です。
面接対策アプリのなかには、AIとの模擬面接を通じて実践的な受け答えの練習ができるものも。また、回答の内容を録音・録画できたり、回答時間を計測できるタイマー機能を備えていたりするため、独学での面接対策を効率的に進めるために役立つでしょう。
なかには、回答内容や表情を分析し、改善点をアドバイスしてくれるサービスもあり、練習からフィードバック、改善まで一連の面接対策をアプリ上で完結できるのが魅力です。
ほかにも、頻出の質問だけでなく、業種・職種に応じた専門的な面接対策に活用できるアプリもあるため、自身の状況や課題にあわせて最適な機能を備えたサービスを選定しましょう。
3.面接対策セミナーに参加する
独学での面接対策が難しい場合は、セミナーに参加するのも効率的です。
面接対策セミナーは、面接を通過するために必要な知識を身につけられる就活イベントを意味します。座学だけでなく、回答の添削やアドバイスを受けられたり、模擬面接に参加できたりするので、面接の実践的なスキルも習得できるでしょう。
なお、面接対策セミナーに参加したい場合は、以下のような方法で申し込むのが一般的です。
・就職エージェント
・大学のキャリアセンター
・就活塾
・新卒応援ハローワーク
また、オンラインセミナーを開催している就活サイトもあるので、オフラインの参加が難しい人は活用するのもおすすめです。
面接対策セミナーについてさらに詳しく知りたい人は、「面接対策のセミナーとはどんなもの?参加するメリットや注意点を徹底解説」もあわせてご確認ください。
4.模擬面接を受ける
就活の面接対策では、何度も繰り返し模擬面接を受けましょう。模擬面接によって本番の雰囲気や緊張感を体験しておくと、面接に対する自信が生まれます。
また、模擬面接は客観的なフィードバックを得やすい点がメリットです。第三者の視点から「面接官視点から見てどのように感じたか」を教えてもらえるため、具体的な改善点が見つかりやすいでしょう。
たとえば、入退室や面接中のマナーは、自分で評価するのが難しい項目です。話し方や伝え方、立ち振る舞いなども、個人的な練習だけではなかなか改善点を見つけられない可能性があります。
その点、第三者から即座にフィードバックを受けられる模擬面接は、非常に効果的な対策方法といえるでしょう。
なお、就活面接で自信を持って話すためのポイントを「面接でうまく話せないのはなぜ?よくある原因と対策のポイント10選を解説」の記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。
5.実際に面接を受けてみる
面接対策として、実際に企業の選考を受けてみるのも高い効果が見込める方法です。
面接会場の緊張感や採用担当者の反応・視線などは、実践以外では体験できません。たとえ、本番の環境に近い模擬面接でも、自分の受け答えや所作で合否が決まってしまうプレッシャーは、再現できないでしょう。
実際、何度も模擬面接を行ったのに、面接本番の空気やプレッシャーに飲まれてうまくアピールできない学生は少なくありません。
そのような事態を避けるためにも、一通り面接対策を済ませたら、第一志望の企業を受ける前にいくつかの選考に参加してみましょう。
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就活の面接対策ポイントを形式別に解説
面接対策を行う際は、面接形式別に準備しておくのも効果的です。形式ごとに対策する場所が違うので、事前に確認しておきましょう。
ここでは、4つの形式別に面接対策のポイントを詳しく解説します。
個人面接
個人面接とは、就活生1人に対して面接官がつくもっとも一般的な形式です。面接官は1人の場合もあれば、複数人の場合もあります。
個人面接の場合は就活生が1人しかいないため、内容はもちろん、話し方や立ち振る舞いなどを細かくチェックされやすいでしょう。また、就活生自身のコミュニケーション能力が浮き彫りになりやすい点も、個人面接の難しいポイントです。
ただし、就活生が自分しかいない分、時間を掛けてアピールしやすいメリットもあります。良くも悪くも周囲の影響を受けない状況なので、自分らしさを発揮しやすい形式といえるでしょう。
個人面接の対策では、質問内容に答えられるよう、入念な準備が必要です。最低限、自己PRや志望動機などのよく聞かれる質問は、落ち着いてスムーズに答えられるように練習しておきましょう。
集団面接
集団面接の場合は、同時に選考を受ける就活生が増えます。2〜5人程度の就活生が同時に面接を受けるケースが一般的です。
集団面接の対策として、周囲の就活生の影響を受けないように意識する必要があります。周りの言葉に惑わされ、自分の長所やアピールポイントを見失わないように注意しましょう。
よくある失敗は、「周囲と同じように答えないといけない」と焦り、答えようとしていた内容を変えてしまうケースです。アドリブで回答するのは難易度が高いため、あらかじめ用意していた回答を落ち着いて伝えれば問題ありません。
また、集団面接では、周囲との比較で評価が決まります。採用担当者により良い印象を与えるためには、身だしなみや声の大きさ、話し方なども意識する必要があるでしょう。
集団面接のコツについては、「集団面接の対策はどうする?気を付けたいマナーや入退室の流れを解説」も参考にしてください。
グループディスカッション型面接
グループディスカッション型は、与えられたテーマについて話し合う形式の面接です。ほかの就活生と協力して、議論を進めていくのがポイントになります。
グループディスカッションの対策ポイントは、「相手の話を聞く」「積極的に発言する」の2点です。聞くだけでも、話すだけでも評価されないので気をつけてください。
たとえば、ほかの人の話を聞くときは、話し終わるまで待つのが基本です。途中で口をはさんでしまうと、「話を最後まで聞けない」「協調性がない」といったマイナス評価につながります。また、相槌や頷きのように、話を聞いている姿勢を見せるのも忘れてはなりません。
一方で、積極的な発言がないと、採用担当者に「議論に参加していない」といった印象を与えてしまいます。議論をしながら自分の意見を持ち、発言するように心掛けましょう。
「△△さんの意見に賛成で」「△△さんの意見とは違って」のように、ほかの就活生の発言を引用しながら回答すれば、話を聞く姿勢もアピールできるのでおすすめです。
プレゼンテーション型面接
プレゼンテーション型面接とは、与えられたテーマについて、就活生が面接官の前で発表する形式です。通常の面接対策に加えて、スライド資料の作成も必要なので、忘れずに準備しておきましょう。
プレゼンテーション型面接では、事前の準備が重要です。スライドをうまくまとめられていれば、「情報処理能力やプレゼン能力が高い」といった評価につながります。
ただし、スライドに力を入れるだけではなく、記載されている内容をどのように説明するかも考えなければなりません。スライドをそのまま読むのではなく、口頭では情報量を増やして説明できるように準備しておきましょう。
オンライン・Web面接
近年では、オンライン面接やWeb面接を行う企業も多いため、対策が必要です。対面の面接とは状況が違うため、オンラインならではの対策ポイントを意識しましょう。ここからは、オンライン・Web面接の対策ポイントを4つ紹介します。
普段より大きく身振り手振りを入れる
オンライン面接では、普段よりも身振り手振りを大きくしましょう。なぜなら、対面の面接と比べて、オンラインは動きが見えにくいからです。たとえば、表示されている画面が小さい場合、身振り手振りが小さいと、画面に映らない可能性も考えられます。
加えて、オンラインは通信状況の影響も受けるため、自分の動作がすべて相手に伝わるわけではありません。だからこそ、対面よりも大きくアクションする意識をもっておくと、自分が意図する動作を相手に伝えやすくなります。
ゆっくりと大きな声で話す
オンライン・Web面接では、対面時よりも大きな声でゆっくりと話しましょう。なぜなら、通信状況により、「声が聞こえない」「音声が途切れてしまった」などの状況が発生する可能性もあるからです。
たとえば、音声が途切れてしまった場合、早口だと内容が伝わらない可能性が高いでしょう。一方で、ゆっくりと回答していれば、多少音声が途切れても脳内で補完しやすいため、何を伝えようとしたのか分かる場合もあります。
また、オンラインでは自分が思っているよりも音声が小さく、相手に声が届いていない場合があるため注意が必要です。マイクの位置やイヤホンの品質などでも音量は変わるため、普段よりも大きな声ではっきりと話すように意識しましょう。
カメラ目線を意識して話す
オンライン面接では、カメラ目線を意識してください。カメラに目線を向ければ、面接官の目を見て話しているように映ります。
画面を見ながら話してしまうと、目線がカメラよりも下に動いてしまうため注意しましょう。面接官からすると、下を向いて話しているように見えてしまいます。
自分では相手の目を見て話しているつもりでも、カメラは画面の上部にあるので面接官のほうを向いていません。画面を見ていれば目線が合うと勘違いしないように気をつけてください。
始まる前に機材や回線をチェックする
オンライン面接が始まる前には、マイクなどの機材類や回線状況を確認しておきましょう。面接が始まってからトラブルに気づくと、面接官に迷惑を掛けてしまいます。
事前に確認しておきたい機材は、マイクとカメラです。マイクは「自分の声が届くか」「相手の声が聞こえるか」を確かめてください。カメラについては、「自分が映っているか」「後ろに荷物などが映っていないか」をチェックしましょう。
なお、対面とオンラインでは準備の内容も変わるため、どの形式で面接が行われるのか事前に確かめておく必要があります。オンライン・Web面接の対策やマナーについては、「Web面接ってどうやるの?就活生が知っておくべきマナーや注意点」の記事も参考にしてください。
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就活の面接で好印象を得るための対策方法5選
就活の面接対策は、質問の答えを用意したり入室のマナーを意識したりするなど、ポイントを押さえて練習を繰り返すと効果的です。ここでは、就活面接で好印象を得るために今からできる対策方法を5つ解説します。
1.自分の言葉で結論から分かりやすく伝える
面接で回答する際は、自分の言葉で分かりやすく伝えましょう。よくあるテンプレートのような内容では、高評価につながらない可能性があります。
面接官が重視しているのは、「就活生の人柄が自社に合うか」「自社で活躍できそうな能力があるか」です。
テンプレートの回答をしていると、ほかの就活生との違いが分からず、採用担当者の印象に残りません。そのため、就活ノウハウの例文をそのまま使ったり、用意した答えを丸暗記したりするのは避けるべきです。
伝えたいポイントを覚えて、その場の雰囲気や反応に応じて自分の言葉で回答できると、好印象につながるアピールができるでしょう。
2.企業研究をして応募先について理解する
就活の面接対策では、企業研究を通じて応募先企業への理解を深める必要があります。
就活では「企業に対する理解度=入社意欲」といった認識が一般的です。実際、応募先企業についてよく知らないままでは、仕事に対する熱意を十分にアピールできません。
そのため、企業のWebサイトを調べたり説明会に参加したりして、企業理念や業務内容、求める人物像などを確認する必要があります。同業他社と比較して応募先企業ならではの特徴を盛り込めば、志望動機の説得力も増すでしょう。
企業研究のやり方や効率的な進め方を知りたい人は、「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」もあわせてご確認ください。
3.ESの内容を読み直し一貫性を意識する
基本的に、面接官は、就活生の履歴書やESを見ながら質問をします。そのため、ESを読み直して内容の一貫性を意識しながら面接対策に臨みましょう。
ESの内容と面接での回答がズレていると、自分がどのような人物なのか面接官に伝わりにくくなります。面接では、ESの内容をもとに「書ききれなかった部分」や「アピールしたい部分」を補足して説明すると効果的です。
また、ESは声に出して読み直しましょう。読みにくい部分は、表現方法や言葉選びのせいで分かりにくい可能性もあるので、面接での伝え方を工夫してみてください。
4.笑顔と落ち着いた態度を心掛ける
就活では、面接での第一印象が合否に影響するケースも珍しくありません。だからこそ、面接中は背筋を伸ばしてハキハキと話し、採用担当者との会話のキャッチボールを心掛けましょう。
伏し目がちでオドオドしているよりも、口角を上げて相手とアイコンタクトをとったほうが印象アップにつながります。
また、緊張して言葉に詰まってしまったときは、「緊張しています」「申し訳ありません」と正直に伝えるのも1つの方法です。無理に話そうとして的外れな言葉を口にするよりも、かえって誠実な人柄をアピールできます。
「あの」「えっと」といった話し方や貧乏ゆすり、手遊びなどの癖は目立ちやすいので意識的に避けるべきです。大げさな身振りや手振りも落ち着きがない印象を与えてしまうため、ポジティブなエピソードを伝えるタイミングで自然に挟む程度にしましょう。
5.質問の意図に合った回答をする
面接で評価につながる受け答えをするためには、質問の意図を意識する必要があります。具体的には、「採用担当者はなぜこの質問をしたのか」「質問から何を知りたいのか」を考慮して、適切な内容を回答しましょう。
質問の意図を正しく理解した回答ができれば、面接官から「理解力がある」「物事を俯瞰して考えられる」といった高評価を得られる可能性もあります。
なお、考えても質問の意味が分からず、どのように答えるべきか分からない場合は、正直に意図を尋ねるのも良い方法です。面接官に素直で誠実な印象を与えられる可能性があるため、闇雲に的外れな回答をするよりは評価につながりやすいでしょう。
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就活の面接でよく聞かれる質問50選と対策法
就活の面接では、自己PRや志望動機といった定番な質問から、答えにくいキラー質問までさまざまな内容を尋ねられます。面接官からよく聞かれる質問を事前に把握して、回答を想定しておくと、本番で余裕を持って受け答えできるでしょう。
ここからは、就活の頻出質問と回答の対策法について解説するので、ぜひ参考にしてください。
自己紹介
面接の初めには、自己紹介が求められます。自己紹介では、以下のような内容を伝えましょう。
・大学名、学部名
・氏名
・ガクチカ
・アピールしたい強み
・選考に向けての抱負
自己紹介では自分の情報をすべて伝える必要はなく、要点を簡潔にまとめて伝えれば問題ありません。また、「30秒で自己紹介をお願いします」のように時間制限を設けられる場合もあるので、必ず従うようにしましょう。自己紹介のコツは、「例文あり。『30秒で自己紹介してください』への対処法」の記事で紹介しています。
自己PR
自己PRは、就活生が自分の強みやスキルをアピールするための質問です。質問を通じて企業は「どのような強みを持っているか」「自社で活躍できそうか」といったポイントを確認しています。具体的には、次のような形式で自己PRを求められるので、覚えておきましょう。
・自己PRをしてください
・あなたの強みを教えてください
自己PRを答える際は、強みやスキルを裏付けるエピソードを伝えるのがポイントです。自分の経験のなかで強みをどのように発揮し、どのような成果を得たのか具体的に伝えましょう。
志望動機
志望動機では、「なぜその企業を志望するのか」が聞かれています。どの企業にもあてはまる内容ではなく、志望企業ならではの理由を答えるようにしましょう。
なお、志望動機に関する質問は、以下のとおりです。
・志望動機を教えてください
・当社を選んだ理由を教えてください
・なぜ同業他社ではなく、当社を志望したのですか
志望動機を答えるためには、業界研究と企業研究が必要です。業界への理解が不十分だと、志望理由も浅くなり、どの企業にもあてはまる内容になってしまいます。
また、企業研究ができていない場合も、「その内容なら△△社にも当てはまります」と返されてしまう可能性があるでしょう。意欲や熱意をアピールするためにも、志望企業でなくてはならない理由・動機を考えてみてください。
志望動機に関する回答のコツを詳しく知りたい人は、「志望動機の書き方のコツを例文付きで解説!企業に響くポイントを押さえよう」の記事を参考にしてください。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)に関する質問に対しては、サークルや部活、アルバイトなど、取り組んできた活動内容を伝えましょう。基本的にどのような内容でも問題ありませんが、学びや新しいスキルを得た出来事のほうがアピールにつながります。
なお、学生時代に力を入れたことは、次のような形式で質問されるので覚えておきましょう。
・学生時代に最も頑張ったことを教えてください
・学生時代に力を入れた経験を通してどのようなことを学びましたか
・サークルや部活動に所属していましたか
学生時代に力を入れたことで面接官が知りたいのは、就活生がどのように物事に取り組み、努力してきたかです。「大会で優勝しました」「売上を伸ばしました」などのように、実績だけではアピールにならないので注意しましょう。
たとえば、「部長として練習態度で部員を引っ張り、リーダーシップを発揮した結果、優勝できた」「お客さま一人ひとりに合わせたコミュニケーションを考え、実行することで売上増加に貢献できた」など、努力の過程が重要です。努力したエピソードが具体的であるほど評価につながりやすいため、意識するとよいでしょう。
学生時代に力を入れたことの伝え方を知りたい人は、「「学生時代に力を入れたこと」はなぜ聞かれる?アピールできる書き方を解説!」の記事もあわせて参考にしてください。
長所
長所とは、自分の性格や考え方のなかで優れている部分です。能力やスキルを意味する「強み」とは違うので、覚えておきましょう。
たとえば、「ポジティブ思考」「真面目」のように、性格面で良いと思える部分をアピールしてください。長所に関する具体的な質問は、以下のとおりです。
・あなたの長所は何ですか
・得意分野はありますか
・周囲に負けないと思うことはありますか
長所の考え方や答え方を詳しく知りたい人は、「自分の長所が分からないときに役立つ一覧72選!見つけ方や例文も解説」の記事を参考にしてください。
短所
面接で短所を質問された場合は、自分の性格において改善が必要な要素を伝えましょう。ただし、「嘘をつく」「時間を守らない」のように、社会人として致命的な問題は伝えないでください。
また、短所を伝える際は、改善策をセットで伝えるのがポイントです。具体的には、「短所は優柔不断なところです。改善に向け、迷うのは3分だけと決めて行動することで、無駄に悩む機会が減りました」のようにポジティブな言い回しを心掛けましょう。
なお、短所は以下のように質問されるケースが一般的です。
・あなたの短所は何ですか
・あなたが改善したほうが良い点はありますか
・あなたが仕事をする際に、スキルや能力で不安な部分はありますか
短所の考え方や答え方については、「短所一覧70選!効果的に伝える方法と長所への言い換えを例文付きで解説」で詳しく紹介しているので、あわせてご確認ください。
入社後にやりたいこと
「入社後にやりたいこと」も面接でよく質問される内容です。この質問を通じて、企業は「学生のやりたいことが自社で実現できるか」を確認しています。
なお、入社後にやりたいことは、以下のような形で質問されるケースが一般的です。
・入社後にやりたいことは何ですか
・入社後の目標はありますか
・弊社で成し遂げたいことはありますか
質問に対する回答では、入社意欲や仕事への熱意が重視されるため、誰でも答えられる内容ではなく、自分の志望動機や価値観に沿った回答を考えましょう。
5年後・10年後のビジョン
面接でよく聞かれる質問の一つには、「5年後・10年後のビジョン」も含まれます。具体的な質問形式は、以下のとおりです。
・あなたの5年後のビジョンを教えてください
・あなたの10年後のビジョンを教えてください
・あなたのキャリアプランを教えてください
なお、5年後・10年後のビジョンに対する回答では、実現できそうな内容を伝えるのがコツです。5年や10年では実現できない内容や、企業の方針に合わない回答をすると「真剣に考えていない」と思われ、低評価につながりかねません。
漠然と将来のビジョンを思い浮かべるのではなく、「実現のためにどうすればよいのか」「具体的に自分には何ができるのか」を考えると現実的な内容になるでしょう。
就活の軸
面接では、就活の軸について質問されるケースも少なくありません。就活の軸とは、仕事や企業選びの基準です。主に就活生の価値観と、企業が求める人物像がマッチするか見極めるために質問されます。
なお、就活の軸に関する質問の形式は、以下のとおりです。
・就活の軸を教えてください
・企業選びにおいて優先度の高い条件を教えてください
・仕事のやりがいについて考えを聞かせてください
就活の軸について答える際は、志望企業と関連する内容を意識してください。たとえば、「英語を使って仕事ができる企業」を軸にしている場合、海外出張があったり、海外に支店があったりする企業であれば「軸に合った企業選びができている」と評価されるでしょう。
しかし、就活の軸に合わない企業の場合、なぜエントリーしたのか疑問に思われ、選考で落とされる可能性が高まります。特に、就活の軸が複数ある場合は、志望する企業に合う内容をピックアップして答えましょう。
就活の軸をこれから探す就活生は、「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」の記事を参考にするのがおすすめです。
挫折経験
就活の面接では、仕事で困難があっても乗り越えられる人材か確かめるために、挫折経験の有無を質問される可能性もあります。具体的な質問形式は、以下のとおりです。
・あなたの挫折経験を教えてください
・問題や課題を乗り越えた経験を教えてください
・あなたはつらいことがあった場合、どのように乗り越えますか
・チームで問題や課題を乗り越えた経験はありますか
回答する際は、ただ挫折した経験を羅列するのではなく、乗り越える過程も含めて伝えるのがポイントです。挫折経験を伝える際に大事なのは、「どのようにして乗り越えたか」であり、企業は課題にぶつかったときの捉え方と乗り越え方に注目しています。
困難を乗り越えられるポテンシャルのある人材と評価してもらえるよう、具体的なエピソードも交えて、分かりやすく挫折経験と乗り越えた方法を伝えましょう。
ほかの企業の選考状況
面接では、「ほかに選考を受けている企業はあるか」「内定を持っているか」といった他社の選考状況を聞かれる場合もあります。具体的な質問の形式は、以下のとおりです。
・ほかの企業の選考状況を教えてください
・他社から内定が出た場合はどうしますか
・内定をもらった場合の優先順位を教えてください
なお、企業が他社の選考状況を聞くのは、内定を出したときに入社してくれるかどうかを判断するためです。回答する際は、基本的にありのままの選考状況を伝えるとともに、「御社が第一志望です」と志望度の高さをアピールしましょう。
関心のあるニュース
面接では、関心のあるニュースや時事問題について聞かれる場合もあります。ただ関心のあるニュースを答えるだけではなく、理由も含めて答えるようにしましょう。
関心のあるニュースについては、主に以下のような形式で質問されます。
・今関心のあるニュースはありますか
・あなたが関心を持っている社会問題を教えてください
回答で取り上げるニュースは、志望企業に関連する内容がおすすめです。業界研究や企業研究を行う際に、業界の動向や状況などもあわせてチェックしておきましょう。
第一志望
面接では、ストレートに志望度の高さを質問されるケースもあります。具体的な質問形式は、以下のとおりです。
・弊社が第一志望ですか
・弊社から内定が出たら就活は終わりますか
回答する際は、「御社が第一志望です」とはっきり伝えましょう。第一志望ではないと答えると、「内定を出しても入社してくれなさそう」と採用の優先度が下がってしまいます。
その点、第一志望である旨を明確に伝えれば、入社意欲の高さが評価され、内定に近づきやすくなるでしょう。
勤務条件
入社後のミスマッチや早期退職を防ぐために、面接で勤務条件を再確認する企業もあります。労働条件に関する質問例は、以下のとおりです。
・営業職を志望する理由を教えてください
・営業職に配属されなかった場合は、どうしますか
・海外転勤についてどのような考えを持っていますか
・弊社の業務には夜勤もありますが、その点は問題なさそうでしょうか
・繁忙期は残業することもありますが、大丈夫でしょうか
回答のコツとして、基本的に企業の辞令に従う旨を伝えましょう。
ただし、勤務条件に関して希望がある場合は、正直に伝えれば問題ありません。その際、ポジティブな理由とあわせて伝えると、評価につながりやすいでしょう。
逆質問
逆質問とは、就活生から面接官に対して行う質問です。学生から気になる内容を質問できるだけでなく、使い方次第では意欲のアピールにもつながるので積極的に活用しましょう。
なお、逆質問で聞ける主な内容は、以下のとおりです。
・業務を担当するために必要なスキルがあれば教えてください
・若手社員はどのように活躍の場を広げていますか
・今後の海外での事業展開について教えてください
・1日の具体的なスケジュールを教えてください
・評価制度や昇進制度について教えてください
・仕事に取り組むうえでどのようなことを大切にしていますか
逆質問の注意点として、調べれば分かる内容は聞かないように気をつけてください。採用担当者に「企業研究ができていない」といった印象を与えてしまい、マイナス評価につながる可能性があります。
また、給与や休みなど、待遇に関する質問も避けたほうがよいでしょう。仕事や労働への意欲が低いと思われかねないため、ほかの質問をするのが無難です。
おすすめの逆質問については「就活面接の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説」の記事でも解説しているので、参考にしてください。
キラー質問
面接では、就活生の本質を見抜くためにキラー質問をされるケースもあります。キラー質問とは、返答によっては、その場で不合格になる可能性すらある切り口が鋭い質問のこと。具体的には、以下のような質問がキラー質問に該当します。
・あなたが一緒に働きたくないと感じる人の特徴を教えてください
・上司が不正を働いた場合、あなたはどうしますか
・人と話すのは得意なほうですか
・もし今100万円をもらえたら何に使いますか
・仮に弊社の選考に落ちた場合、どの企業を受けますか
企業は、事前対策が難しいキラー質問を使って、就活生の本音を引き出し、自社との親和性を確認しています。
回答のコツとしては、基本的に自分の素直な本心を伝えれば問題ありません。ただし、キラー質問では就活生の価値観・倫理観を問うケースもあるため、企業の社風やコンプライアンスに反するような回答は避けるように心掛けましょう。
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就活の面接で対策したい入退室マナー
就活の面接では、入退室時の態度やマナーも評価につながるポイントです。加えて、受付や待機時間も立ち振る舞いを見られているため、気を抜かないように注意しましょう。
ここからは、面接時の入退室マナーについて詳しく解説します。採用担当者に与える第一印象を良くするためにも、社会人としてふさわしいマナーを身につけておきましょう。
企業での受付
面接会場に到着したら、まずは受付を行います。「本日△時に面接のお約束をしています、△△と申します」のように、自分の名前と面接に参加する旨を伝えてください。
受付では、履歴書やエントリーシートなど必要書類を先に提出するケースもあります。必要になったらすぐに取り出せるように、ファイルなどに入れておきましょう。
面接の待機時間
受付を済ませると、面接までの待機時間があります。控室に案内されたり、廊下で待機したりするケースが一般的です。
なお、待機時間中も面接の一部と考え、静かに待つのがマナーです。スマートフォンを見て時間を潰したり、ほかの就活生と雑談したりするなど、不適切な行動は避けるように注意しましょう。
入室
面接官や担当者に名前を呼ばれたら、面接室に入室します。入室から着席までの一連のマナーは、以下のとおりです。
・ドアを3回ノックし、返事があったら「失礼いたします」と断って入室する
・ドアのほうに体を向けて静かにドアを閉める
・「よろしくお願いいたします」と伝えてお辞儀する
・椅子の横に立ち「大学名」「学部名」「氏名」を伝える
・着席を促されたら「失礼いたします」とひと言伝え、お辞儀してから座る
・椅子の横にカバンを置いて着席する
・椅子の背もたれを使わず浅く腰掛け、背筋を伸ばして座る
一連の動作を自然かつスムーズにできるよう、繰り返し練習を重ねましょう。
面接中
面接中は、座り方や話し方などの所作が評価されています。座り方は椅子の背もたれを使わずに、浅く腰掛けるようにしましょう。背筋を伸ばしておくと、さらに印象が良くなります。手は軽く握る、または両手を重ねて、膝の上に置いてください。
また、面接中は面接官とのアイコンタクトを意識しましょう。緊張して視線が定まらないと、「コミュニケーションがうまく取れない」と判断され、評価が下がってしまいます。
退室
面接が終了したら、「ありがとうございました」と面接官にお礼を伝えて退室しましょう。まずは座ったままお辞儀し、お礼を伝えます。
また、立ち上がった際も椅子の横に立ち、再度お辞儀をしてください。
荷物をもってドアの手前まで進んだら、再度面接官のほうを向いて「失礼いたします」とお辞儀します。退室し、お辞儀をしながらドアを静かに閉めれば、面接は終わりです。
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就活面接の前日に確認すべき5つのポイント
就活面接の前日は、会場や時間を確認したり、忘れ物がないかチェックしたりする必要があります。面接の前日や当日に慌てずに済むよう、必要な持ち物・書類は事前に用意しておきましょう。
ここでは、就活面接の前日に確認すべき5つのポイントを解説します。
1.面接の会場と時間
前日までに、あらためて面接の会場と選考開始時間を確認しておきましょう。交通手段や会場までの行き方を事前に把握しておけば、当日余裕をもって移動できます。
公共交通機関に遅れが生じたり、道に迷ったりしても焦らないで済むよう、15分前には確実に会場へ到着できるスケジュールを組むのがポイントです。
2.面接の持ち物
面接前日には、忘れ物がないように持ち物を確認しましょう。以下を参考に、必需品やあると便利なものをチェックリストにまとめて確認するのがおすすめです。
・A4サイズが入るバッグ
・提出書類
・履歴書やエントリーシートのコピー
・企業から配布された資料
・学生証
・スマートフォン
・現金やクレジットカード
・交通系ICカード
・ハンカチとティッシュ
・筆記用具とメモ帳
・印鑑
・腕時計
・折りたたみ傘
・鏡
・くし
なお、提出物は企業によって異なるため、指定されたものを忘れず持参してください。持ち物に加えて、着用するスーツや靴など、当日身につけるものも前日までに確認しておくと安心です。
3.面接前日と当日のニュース
最新のニュースや業界動向を把握して、自分なりの考えを整理しておきましょう。場の雰囲気を良くするため、まずは前日や当日のニュースに触れて会話を始める面接官も少なくありません。
ニュースについて知らなかったからといって、直接面接の合否に影響する可能性は低いといえます。しかし、共通の話題でやり取りしたり自分なりの意見をしっかりと伝えたりできると、リラックスして面接に臨めるでしょう。
4.企業情報やエントリーシート
面接前日には、あらためて企業情報と提出したエントリーシートを見直しておくのがおすすめです。就活中は毎日多くの企業情報に触れるため、各社の企業理念や細かな業務内容などすべてを覚えておくのは難しいでしょう。
だからこそ、前日に面接を受ける企業の情報をおさらいしておく必要があります。面接で聞かれるであろう質問を意識して企業のWebサイトに目を通すほか、エントリーシートの自己PRや志望動機を見直しておくと焦らずに済むでしょう。
5.よく聞かれる質問と回答
面接で聞かれやすい質問に対しては、事前に準備しておきましょう。「どんな質問がされそうか」をイメージしておくと、実際に質問されたときに自信を持って答えられます。
たとえば、次のような質問はどの企業でも尋ねられる可能性が高いでしょう。
・自己紹介
・自己PR
・志望動機
・ガクチカ
・長所
・短所
・アルバイト経験
・将来のビジョン
・就活の軸
・逆質問
特に、自己PRや志望動機は、ほとんどの企業が尋ねる頻出の質問なので、志望企業にあわせた回答を準備しておきましょう。
就活面接でよく聞かれる質問や回答のコツは、「面接でよく聞かれることは?頻出質問集とそれぞれの答え方を例文付きで解説」で解説しているので、あわせて参考にしてください。
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就活の面接対策におすすめの相談先
面接対策をする場合、友人や就職エージェントなどの協力を得られると、より効果的な練習になります。相手から見た印象は1人では分からないので、積極的に協力をお願いしましょう。
ここでは、面接対策をする際におすすめの相談先を紹介します。
友人や家族
初めて面接練習を行う場合は、友人や家族に依頼するのがおすすめです。知っている相手であれば緊張も少なく、実力を発揮しやすいでしょう。
また、就活生の友人と練習する場合は、自分が面接官役になるのもおすすめです。面接官の視点になると、「どのような点が見られているか」「どのような行動が評価されるか」などが分かるため、自分の面接対策にも役立つでしょう。
ただし、友人や家族と練習する際は、緊張感に欠けやすい点に注意が必要です。リラックスも大切ですが、ふざけて練習しないように気をつけてください。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターでも、面接対策を依頼できるので有効活用するのがおすすめです。面接対策セミナーを開催していたり、集団面接の練習ができたりする場合も多いので、事前に確認しておくとよいでしょう。
なお、キャリアセンターを利用する場合は、基本的に予約が必要です。大学に在籍している学生なら誰でも無料で相談できる分、就活時期は混雑しやすいため、利用時は早めの予約を心掛けましょう。
OB・OG
OB・OGに相談して、面接官役をお願いするのも効果的な方法です。企業側の視点で評価してもらえるため、効率的に面接対策を進められるでしょう。
また、OB・OGも面接を経験しているので、「△△が見られやすい」「△△と答えれば評価が良かった」など、実体験に基づく有益な情報を教えてもらえる可能性もあります。
なお、面接練習を依頼する際は、事前にアポイントを取るのがマナーです。相手の都合を優先し、失礼のないように依頼しましょう。
知り合いであっても、マナーを守って連絡しましょう。
就職エージェント
質の高いサポートを受けたい場合は、就職エージェントに相談してみましょう。プロの目線から効果的なアドバイスをもらえるので、大幅なスキルアップが期待できます。
また、就職エージェントの場合、面接対策はもちろん、自己PRや志望動機などの回答も一緒に考えてもらえるのがメリットです。就活生一人ひとりの悩みや課題にあわせて、どのように答えれば評価されやすいか教えてもらえるので、効率的に選考対策を進められるでしょう。
キャリアチケットでも、内定獲得に向けた面接対策を実施しています。面接対策を含む就活の進め方で悩んでいる学生は、お気軽にご相談ください。
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就活の面接対策を万全にして内定を獲得したいあなたへ
就活の面接を控えて「どのように対策したらよいか分からない」と不安を抱えている就活生もいるでしょう。面接対策は確認すべき点が多く、準備も大変です。また、面接官からどのように見えているか、1人で客観的に評価しながら対策を進めるのは簡単ではありません。
1人で面接対策をするのが不安な人や、プロの視点でアドバイスが欲しい就活生は、就職エージェントに相談するのがおすすめです。
就職エージェント「キャリアチケット」では、キャリア形成の知見をもった就活のプロがマンツーマンで面接対策を実施します。企業や業界ごとにポイントを押さえて対策を進めれば、選考の通過率も飛躍的に上がるでしょう。
効率良く面接・選考対策を行うためにも、まずはあなたが抱える就活の悩みをキャリアチケットのアドバイザーにご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。