このページのまとめ
- デザイナーとは、顧客の依頼内容に応じてデザインを制作する人のこと
- 代表的なデザイナーの種類は「ファッションデザイナー」「Webデザイナー」など
- 仕事内容はデザイナーの種類によって異なるが、顧客の要望に応じるという点は共通
「デザイナーにはどのような種類があるの?」「どんな仕事をしているの?」と気になる就活生も多いでしょう。デザイナーは扱う分野や商品の種類が多く、違いを理解してから就活に臨むことが大切です。
この記事では、デザイナーの主な種類や仕事内容を紹介します。最後まで読めばデザイナーの種類を理解でき、どの領域を目指すか明確にできるはずです。
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- デザイナーとは顧客の要望に応じてデザインを考える人
- デザイナーの仕事の主な流れ
- デザイナーの主な種類
- ファッションデザイナー
- テキスタイルデザイナー
- ジュエリーデザイナー
- インテリアデザイナー
- 照明デザイナー
- プロダクトデザイナー
- パッケージデザイナー
- エディトリアルデザイナー
- Webデザイナー
- グラフィックデザイナー
- ゲームデザイナー
- UI/UXデザイナー
- DTPデザイナー
- ブックデザイナー
- イラストレーター
- デザイナーに向いている性格
- アートが好きな人
- 想像力が豊かな人
- スケジュール管理ができる人
- 根気強く作業が続けられる人
- 細かいところに気が付く人
- コミュニケーションをとるのが好きな人
- デザイナーの仕事に役立つ資格
- 1.色彩検定
- 2.Photoshopクリエイター能力認定試験
- 3.Illustratorクリエイター能力認定試験
- 4.プロダクトデザイン検定
- 5.CGクリエイター検定
- 6.DTP検定
- 7.ウェブデザイン技能検定
- デザイナーのキャリアパスの種類
- 1つの分野を極めてスペシャリストになる
- プロジェクトをまとめる管理者になる
- 起業する
- 別業界に転職する
- デザイナーの種類を知って自分の将来を見極めたいあなたへ
デザイナーとは顧客の要望に応じてデザインを考える人
デザイナーとは、顧客の依頼に応じたデザインを考え、提案する職業です。製品やWebサイト、カタログ、ポスターなど、あらゆる物のデザインを手がけます。
サービス利用者の年齢層や納期、かけられるコストなどのさまざまな条件を考慮したうえで、最善のデザインを考案するのがデザイナーの役割です。
デザイナーやそのほかの仕事について広く知りたい方は、「就活前に知っておきたい!業種ごとの仕事内容」もあわせてご覧ください。
デザイナーの仕事の主な流れ
デザイナーという職業に就くと、以下のような流れで仕事を進めます。
・素材を集め、大まかなデザインの案を制作する
・顧客の要望に近づくように、デザイン案に訂正を入れていく
・完成したデザインを納品する
・顧客の反応次第で、さらに訂正を加える
具体的な仕事内容はデザイナーの種類によって異なりますが、顧客のイメージに合うように試行錯誤を繰り返す点は、どのデザイナーにも共通しています。
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デザイナーの主な種類
デザイナーというと、ファッションデザイナーやWebデザイナーなどはすぐに思いつくかもしれません。しかし実際には、ほかにも多くのデザインにまつわる職業があります。
ファッションデザイナー
ファッションデザイナーは、洋服や靴などのデザインをする職業です。大きく分けると「企業デザイナー」と「オートクチュールデザイナー」の2つがあります。
企業デザイナーは、企業に所属してブランドアイテムのデザインを手がけるのが一般的です。オートクチュールデザイナーは、個人で活動し、顧客の要望に沿った洋服のデザインをするのが主な仕事内容です。
テキスタイルデザイナー
テキスタイルデザイナーとは、アパレル製品やファッション製品に使われる生地をデザインする仕事です。生地の素材や柄、どのように加工するかなどを担当します。
テキスタイルデザイナーはデザインの知識だけではなく、布の素材や染色などに関する知識も必要です。就職先は、アパレルや繊維メーカーなどです。
ジュエリーデザイナー
ジュエリーデザイナーは、ジュエリー制作におけるデザイン画の作成を担当する職業です。デザイン作成のみ行う人もいれば、作業工程に関わる人もいます。主な就職先はジュエリーメーカーです。
インテリアデザイナー
インテリアデザイナーの仕事は、家具や装飾品などのデザインおよび内装全体の設計に携わることです。
顧客の要望に応じてデザインを作成し、空間全体の演出をプロデュース。インテリアデザイナーの主な就職先はデザイン事務所ですが、実力があれば独立も可能です。
照明デザイナー
照明デザイナーとは、住宅や店舗など、あらゆる空間における照明を演出する人のことです。
住宅のほかにも、舞台やイルミネーションのデザインなど、活躍の場は多岐にわたります。就職先は、照明器具メーカーや照明デザインの事務所などが一般的です。
プロダクトデザイナー
プロダクトデザイナーは、生活用品や家電製品など日常に溢れるさまざまな製品をデザインする職業。
あらゆる製品の中で、自分の専門分野を絞って活躍しているデザイナーも多いようです。メーカーのデザイン部門やデザイン事務所が主な就職先となります。
パッケージデザイナー
パッケージデザイナーとは、食品や日用品など、さまざまな製品のパッケージをデザインする人のことです。
パッケージによって商品の売れ行きは大きく変わるといえるため、人の目に留まるデザインを常に考えなければなりません。主な就職先は、メーカー系の企業やデザイン事務所です。
エディトリアルデザイナー
エディトリアルデザイナーとは、書籍や雑誌、カタログ、マニュアルといった紙媒体のデザインを担当する職業です。編集プロダクションやデザイン事務所に所属しています。
紙面が美しいだけでなく、そこに書かれた文章を邪魔しないデザインが求められます。
Webデザイナー
Webデザイナーの主な仕事は、Webサイトのデザインをすることです。Webサイトの運用目的に合ったデザイン作成を意識しつつ、ユーザーの使いやすさ・見やすさなども注意しなければなりません。
就職先は、Web制作会社などが一般的。会社である程度の実績を積んでからフリーランスになるというケースが多いようです。独立する場合、Webサイトをイチから構築するWeb制作会社を一人で運営することもあれば、Webライターやエンジニアなどとチームで案件を回す形もあります。
Webデザイナーについては「【お仕事図鑑】Webディレクターはお客様とデザイナー・エンジニアの架け橋となる仕事」もご一読ください。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、カタログやポスターなど、あらゆる印刷物のデザインをします。画像や文字を使用し、情報にインパクトを持たせるのがグラフィックデザイナーの役割。
主な就職先は、広告代理店や制作プロダクションですが、フリーランスとして活躍する人も多くいるようです。
ゲームデザイナー
ゲームデザイナーとは、ゲーム内のキャラクターやアイテムなどのデザインを手がける人のことです。デザインの作成とともに、ストーリーの制作も担当します。主な就職先は、ゲームメーカーやゲームソフトの制作会社です。
UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーとは、商品やサービスを利用者が使いやすいようにデザインするデザイナーです。物としての使いやすさはもちろん、見やすさなどもデザインの対象になります。
たとえば、Webサイトや商品ページの見やすさをデザインするのもUI/UXデザイナーです。「商品が探しやすいか」「情報がわかりやすいか」などをデザインを使って実現します。
DTPデザイナー
DTPデザイナーは、パソコンを使って雑誌や新聞、書籍などのデザインを行うデザイナーです。「Desktop Publishing(デスクトップパブリッシング)」を略したものになります。
DTPデザイナーの仕事は、文章やイラストなどの情報を読みやすく、わかりやすくまとめることです。デザインの知識や編集の知識が求められます。
ブックデザイナー
ブックデザイナーは、本の表紙やカバーなど、外面のデザインを行う仕事です。本の購入意欲にもかかわるため、重要な仕事といえるでしょう。
ブックデザイナーは自分でデザインを考えるだけではなく、本の著者や編集者との連携も必要です。著者が考える本の世界観を守りながら、デザインで表現する力が求められます。
イラストレーター
イラストレーターは、本やWebサイトなどに掲載するイラストを描く仕事です。最近では、スマートフォンのゲームに登場するキャラクターや背景などを担当する場合もあります。
イラストレーターの場合も、本の作者やコンテンツの製作者と相談しながら、一緒に世界観を作っていくことが大切です。自分のデザインしたい物より、周囲の表現したい物をデザインする力が求められる傾向にあります。
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デザイナーに向いている性格
デザイナーに向いているのは、想像力があり根気強く作業を続けられる人です。この項目では、デザイナーという職業に向いている人の特徴をご紹介します。
アートが好きな人
アートが好きであり、日ごろからアートに触れている人はデザイナーに向いています。よりよいデザインを生み出すには、日々のインプットが必要だからです。
たとえば、美術館や博物館に足を運び刺激を受けたり、書籍を読んで知識を学んだりするとよいでしょう。業務外であっても、自分からアートに触れている方が成長は早くなります。
想像力が豊かな人
想像力が豊かで、新しいアイデアが次々と思い浮かぶスキルの持ち主は、デザイナーに向いているといえます。提案したデザインが必ず採用されるわけではないため、複数の選択肢を用意しておく必要があります。
想像力が豊かな人は、たとえデザイン案が却下されても、すぐに別のデザインを提案できるはず。常に楽しんでアイデアを生み出せる人は、デザイナーの仕事が苦にならないでしょう。
スケジュール管理ができる人
スケジュール管理が上手にできるスキルを持っていることも、デザイナーに向いている人の特徴です。仕事をするにあたって顧客やクライアント、所属企業が定める納期があるため、依頼内容ごとに作業の進め方を変えなければなりません。
与えられた時間の中で最善のデザインを提案するためには、修正時間なども考慮して日程を組む必要があります。スケジュール管理能力がある人は、常に作業を効率よく進められるため、デザイナーという職種に向いているといえます。
根気強く作業が続けられる人
最後まで諦めずに作業を続けられる人は、デザイナーという職種に向いているといえます。
デザイン制作では、顧客に納得してもらえるまで、何度も修正を重ねる必要があります。ときには、完成したデザインを一から作り直すこともあるようです。根気強さがあれば、度重なるデザインの修正も乗り切れるでしょう。
根気強さを就活でアピールする際には、「忍耐力を言い換えると?自己PRやガクチカのアピール方法を例文付きで紹介」も参考にしてください。
細かいところに気が付く人
デザイナーには細部にまで目を行き届かせるスキルが必要です。たとえば文字の位置を1mmずらすなど、他の職種の方からすると「そんなところにまで?」と驚くようなこだわりも持たなくてはなりません。
素人が見てもわからないこうした小さな調整が、全体のバランスをとりクオリティアップにつながります。
コミュニケーションをとるのが好きな人
デザイナーはクライアントの要望に沿って動く場面も多く、コミュニケーションが必要です。コミュニケーションが好きで、相手の考えや要求を引き出せる人は向いているでしょう。
また、自分の考えたデザインをプレゼンし、相手に伝える場面もあります。1人で黙々と作業するより、協力してひとつのデザインを作り上げようと考える人のほうが向いています。
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デザイナーの仕事に役立つ資格
この項目では、デザイナーの仕事で役立つ資格例をご紹介します。資格がなくてもデザイナーとして働くことはできますが、どのような勉強をしてどのようなスキルを伸ばすべきか悩んでいる方は参考にしてみてください。
1.色彩検定
色彩検定とは、色に関する知識や技能が問われる資格のことです。
デザイナーの仕事をしていると、デザインを何パターンか作成し、プレゼンテーションする機会も。「どうしてこの配色にしたのか」というデザインの意図が説明できれば、プレゼンテーションの説得力は大きく上がるでしょう。色に関する知識は、どの分野のデザイナーにも活用できるため、身につけておいて損はないといえます。
2.Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験とは、「Photoshop」を用いたコンテンツ制作のスキルを測定する試験のことです。「スタンダード」と「エキスパート」の2つの級があり、自分のレベルに応じて受験できます。
スタンダードでは、デザインに必要な基本的な操作がしっかりとできるかどうかを判定。エキスパートでは、実技試験に加えて知識試験が出題されます。デザイナーとして、より高い画像編集能力を身につけたい場合は、エキスパートを受験するとよいでしょう。
3.Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験とは、「Illustrator」を使用したコンテンツ制作のスキルを測定する試験です。
Photoshopクリエイター能力認定試験と同じく「スタンダード」と「エキスパート」の2種類の級があります。デザイナーとして、コンテンツ制作をより効率的に進めたい人には、エキスパートの受験がおすすめです。
4.プロダクトデザイン検定
プロダクトデザイン検定とは、デザイナーとしての専門性の確立を主目的とした検定。試験区分は2級と1級にわけられます。
2級で問われるのは、デザインの仕事をするうえで必要な基礎知識です。1級の判定基準は、知識や技術の習得状況や、指示に従って必要な業務を遂行できるかが見られます。
プロダクト検定は、就活においてプロダクトデザイン知識があることの証明です。プロダクトデザイナーを目指す人は、取得しておいて損はないでしょう。
5.CGクリエイター検定
CGクリエイター検定とは、公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が主催しているCGに関する資格です。映画やアニメ、CM、ゲームなどにおけるCG映像の制作において、CGソフトウェアを効果的に用いるスキルを学びます。
デザインや2次元のCGなどの基礎知識はもちろん、構図やカメラワーク、3次元CG制作の手法などが出題範囲です。CGクリエイター検定エキスパートと、CGクリエイター検定ベーシックの2種類にわかれています。
6.DTP検定
DTPとは、出版物の編集やデザイン、レイアウトなどまでを実行できるツールで、この熟練度を表わす資格がDTP検定です。企画や工法向けのディレクションと、資料作成をする営業や事務のためのビジネスの2種類にわかれています。
デザイナーを抱える会社はDTPを使っていることが多いため、就活をする時点でこの資格を持っていると高評価につながりやすいです。
7.ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省から指定試験機関の指定を受けた、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が主催しています。
名前のとおりWebデザインに関する問題もありますが、それ以外にもWebサイト制作におけるさまざまな知識が問われます。
就活に関する資格については「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」もご覧ください。
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デザイナーのキャリアパスの種類
デザイナーに就職したあと、どのようなキャリアを築けるのかも知っておきましょう。よくあるキャリアの方向性を紹介するので参考にしてください。
1つの分野を極めてスペシャリストになる
1つの分野に集中し、スペシャリストとしてキャリアを歩むことができます。似たような領域も手がけて、いくつかの分野でスペシャリストになることもできるでしょう。
たとえば、Webデザイナーとして実績を積み、Webデザインを専門に担当することもできます。また、Webデザイナーに加えて、UI/UXデザイナーの領域も手がけ、Webに関するデザインはすべて任せてもらえるキャリアを歩むこともできるでしょう。
デザイナーとしての実績を積み重ね、特定の分野のスペシャリストになるケースが一般的です。
プロジェクトをまとめる管理者になる
デザイナーからプロジェクトをまとめる管理者になるケースもあります。これまで培ったデザインの知識や経験を活かして、ほかのデザイナーをサポートできるでしょう。
起業する
起業してデザイナーとして独立する選択肢もあります。起業やフリーランスとして働くデザイナーも多く、一般的な選択肢になってきました。
起業するメリットは、さまざまな場所から依頼を受け、新しい仕事にチャレンジできる点です。企業から渡される仕事ではなく、自分がやりたい仕事に注力しやすいというメリットがあります。
将来的に起業やフリーランスも意識している場合は、「起業したい大学生が押さえるべきポイントは?」の記事も参考にしてください。
別業界に転職する
これまで担当していた業界から、別業界に転職する選択肢もあります。デザインが必要な業界は多いので、新しい経験が積めるでしょう。
たとえば、Webデザインから、ゲームデザインに転職するのも一つのキャリアです。Webデザインで学んできた知識を活かして、ゲームデザインを作成することもできるでしょう。
業界が変わっても、知識や経験を活かしやすい点はデザイナーのメリットです。
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デザイナーの種類を知って自分の将来を見極めたいあなたへ
デザイナーにも多くの種類があり、それぞれ担当する分野や手がけるデザインが変わってきます。どの領域が自分に合いそうかを考え、進路を選ぶようにしましょう。
しかし、自分にどの領域が向いているかを見つけるのは大変です。どのように探したらいいかわからない方も多いでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。