デザイナーにはどのような種類がある?具体的な仕事内容や年収をご紹介

このページのまとめ

  • デザイナーとは、顧客の依頼内容に応じてデザインを制作する人のこと
  • 仕事内容はデザイナーの種類によって異なるが、顧客の要望に応じるという点は共通
  • どのような種類のデザイナーにも役立つ資格は、色彩検定
  • デザイナーの種類によって平均年収は異なるが、基本的には約430万円とされている

デザイナーにはどのような種類がある?具体的な仕事内容や年収をご紹介のイメージ

「大学卒業後はデザイナーの仕事に就こうと考えているけど、どの分野を選べば良いか分からず困っている」という人は多いと思います。「デザイナー」とひと言で表しても、その種類や仕事内容はさまざまです。このコラムでは、デザイナーの主な種類や仕事内容、年収などをご紹介しています。あらゆるデザイナーの特徴を知り、自分に向いている分野を見つけましょう。

 

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デザイナーは顧客の要望に応じてデザインを考える人

デザイナーとは、顧客の依頼に応じたデザインを考え、提案する人のことです。製品やWebサイト、カタログ、ポスターなど、あらゆる物のデザインを手掛けます。サービス利用者の年齢層や納期、かけられるコストなどのさまざまな条件を考慮したうえで、最善のデザインを考案するのがデザイナーの役割です。

 

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デザイナーに向いている人の特徴

この項目では、デザイナーに向いている人の特徴をご紹介します。

想像力が豊かな人

想像力が豊かで、新しいアイデアが次々と思い浮かぶ人は、デザイナーに向いているといえます。提案したデザインが、すぐに顧客の意向に沿うとは限りません。そのため、デザイナーは常にいろいろな選択肢を用意しておく必要があります。想像力が豊かな人は、たとえデザイン案が却下されても、すぐに別のデザインを提案できるはずです。常に楽しんでアイデアを生み出せる人は、デザイナーの仕事が苦にならないでしょう。

スケジュール管理ができる人

スケジュール管理が上手にできることも、デザイナーに向いている人の特徴です。作品には、基本的に納期があります。納期は顧客によって異なるため、依頼内容ごとに作業の進め方を変えなければなりません。与えられた時間の中で最善のデザインを提案するためには、修正時間なども考慮して日程を組む必要があります。スケジュール管理能力がある人は、常に作業を効率よく進められるため、デザイナーに向いているといえます。

根気強く作業が続けられる人

最後まで諦めずに作業を続けられる人は、デザイナーに向いているといえます。デザイン制作では、顧客に納得してもらえるまで、何度も修正を重ねなければなりません。ときには、完成したデザインを一から作り直すこともあるようです。根気強さがあれば、度重なるデザインの修正も乗り切れるでしょう。

 

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デザイナーの仕事の主な流れ

デザイナーの仕事は、一般的に下記の流れで行われます。

・顧客から届いたデザインの依頼をもとに、ミーティングを行う
・素材を集め、大まかなデザインの案を制作する
・顧客の要望に近づくように、デザイン案に訂正を入れていく
・完成したデザインを納品する
・顧客の反応次第で、さらに訂正を加える

具体的な仕事内容はデザイナーの種類によって異なりますが、顧客のイメージに合うように試行錯誤を繰り返す点は、どのデザイナーにも共通しています。

 

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デザイナーの主な種類

この項目では、デザイナーの主な種類をご紹介します。

服飾系

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーの仕事は、洋服や靴などのデザインをすることです。ファッションデザイナーの種類は、大きく分けると「企業デザイナー」と「オートクチュールデザイナー」の2つ。企業デザイナーは、企業に所属してブランドアイテムのデザインを手掛けます。オートクチュールデザイナーは、個人で、顧客の要望に沿った洋服のデザインをするのが主な仕事内容です。年収は、約300~400万円とされています。

ジュエリーデザイナー

ジュエリーデザイナーは、ジュエリー制作におけるデザイン画の作成が主な仕事内容です。デザイン作成のみ行う人もいれば、作業工程に関わる人もいます。主な就職先はジュエリーメーカーです。年収は、約300~350万円とされています。独立して成功すれば、年収1,000万円以上稼ぐことも夢ではないようです。

建物系

インテリアデザイナー

インテリアデザイナーの仕事は、家具や装飾品などのデザインおよび内装全体の設計に携わることです。顧客の要望に応じてデザインを作成し、空間全体の演出をプロデュースします。インテリアデザイナーの主な就職先はデザイン事務所ですが、実力があれば独立も可能です。年収は、約300~400万円とされています。

照明デザイナー

照明デザイナーとは、住宅や店舗など、あらゆる空間における照明を演出する人のことです。住宅のほかにも、舞台やイルミネーションのデザインなど、活躍の場は多岐にわたります。就職先は、照明器具メーカーや照明デザインの事務所などが一般的です。年収は400万円ほどとされています。

日用品系

プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーの仕事は、生活用品や家電製品などの、日常に溢れるさまざまな製品をデザインすること。あらゆる製品の中で、自分の専門分野を絞って活躍しているデザイナーも多いようです。メーカーのデザイン部門やデザイン事務所が主な就職先となります。年収は約200~300万円が一般的です。

パッケージデザイナー

パッケージデザイナーとは、食品や日用品など、さまざまな製品のパッケージをデザインする人のことです。パッケージによって商品の売れ行きは大きく変わるといえるため、人の目に留まるデザインを常に考えなければなりません。主な就職先は、メーカー系の企業やデザイン事務所。年収は約350~600万円で、勤務先によって大きく異なるようです。

その他

Webデザイナー

Webデザイナーの主な仕事は、Webサイトのデザインをすることです。Webデザイナーは、Webサイトの運用目的に合ったデザイン作成を意識しつつ、ユーザーの使いやすさも重視しなければなりません。就職先は、Web制作会社などが一般的。会社で、ある程度の実績を積んでからフリーランスになるというケースが多いようです。年収は約300~400万円とされています。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、カタログやポスターなど、あらゆる印刷物のデザインをします。画像や文字を使用し、情報にインパクトを持たせるのが、グラフィックデザイナーの役割。主な就職先は、広告代理店や制作プロダクションですが、フリーランスとして活躍する人も多くいるようです。年収は約300~500万円とされています。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーとは、ゲーム内のキャラクターやアイテムなどのデザインを手掛ける人のことです。デザインの作成とともに、ストーリーの制作も担当します。主な就職先は、ゲームメーカーやゲームソフトの制作会社。年収は500万円ほどです。

 

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デザイナーの仕事に役立つ4つの資格

この項目では、デザイナーの仕事で役立つ資格例をご紹介します。

1.色彩検定

色彩検定とは、色に関する知識や技能が問われる試験のことです。色の知識がほとんどない人から、色に関わる仕事をしている人まで、毎年さまざまな立場の人が受験しています。デザイナーの仕事をしていると、デザインを何パターンか作成し、プレゼンテーションする機会も。「どうしてこの配色にしたのか」というデザインの意図が説明できれば、プレゼンテーションの説得力は大きく上がるでしょう。色に関する知識は、どの分野のデザイナーにも活用できるため、身につけておいて損はないといえます。

2.Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopクリエイター能力認定試験とは、「Photoshop」を用いたコンテンツ制作のスキルを測定する試験のことです。「スタンダード」と「エキスパート」の2つの級があり、自分のレベルに応じて受験できます。スタンダードでは、基本的な操作がしっかりとできるかどうかを判定。エキスパートでは、実技試験に加えて知識試験が出題されます。デザイナーとして、より高い画像編集能力を身につけたい場合は、エキスパートを受験すると良いでしょう。

3.Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験とは、「Illustrator」を使用したコンテンツ制作のスキルを測定する試験のこと。「スタンダード」と「エキスパート」の2種類の級があり、自身のレベルに応じて受験可能です。スタンダードでは、Illustratorの基本操作が正しく行えるかどうかを評価されます。エキスパートでは、実技試験と知識試験でIllustratorの活用能力を測定。デザイナーとして、コンテンツ制作をより効率的に進めたい人には、エキスパートの受験をおすすめします。

4.プロダクトデザイン検定

プロダクトデザイン検定とは、デザイナーとしての専門性の確立を主目的とした検定のこと。試験区分は2級と1級です。2級で問われるのは、デザインの仕事をするうえで必要な基礎知識。1級の判定基準は、知識や技術の習得状況や、指示に従って業務を遂行できるかどうかです。プロダクト検定は、就活においてプロダクトデザイン知識があることの証明になります。特に、プロダクトデザイナーを目指す人は、取得しておいて損はないでしょう。

 

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デザイナーの年収は約430万円

総務省統計局の発表によると、2019年度のデザイナーの平均年収は、男女計で約430万円とされています(企業規模計10人以上の場合)。月収は約31万円、ボーナスは約64万円が平均。ボーナスの支払い時期は企業によって異なりますが、年に2回が一般的です。

参照元
政府統計の総合窓口(e-Stat)
賃金構造基本統計調査

 

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