このページのまとめ
- 内々定の辞退は可能だが、なるべく早めに連絡するのがマナー
- 内々定辞退の連絡は、メールではなく電話で行うのが基本
- 内々定を辞退する場合もお詫びと感謝の気持ちを伝え、誠実な対応を心掛ける

内々定を辞退する際、企業への連絡方法やマナーに悩んだり、「怒られるのではないか」と不安になったりすることもあるでしょう。せっかく勝ち取った内々定を辞退するのは、非常に心苦しいものです。
この記事では、内々定辞退の期限や失礼のない伝え方のマナーを解説します。電話・メールで伝える際の例文や、よくある不安への対処法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
かんたん1分!無料登録無い内定から脱却したい
- 内々定辞退はいつまで可能?法的ルールや期限を解説
- そもそも内々定とはなにか
- 期限は10月1日を目安と考える
- 内々定辞退に関するよくある不安への対処法
- 企業から怒られるのではないか
- 辞退を引き止められないか
- 損害賠償を請求されないか
- 大学に迷惑がかかるのではないか
- 内々定の辞退を伝える際の4つのマナー
- 1.早めに連絡する
- 2.なるべくメールではなく電話で伝える
- 3.辞退理由は正直かつ簡潔に述べる
- 4.お詫びと感謝の気持ちを伝える
- 内々定の辞退を伝える際の例文:電話編
- 内々定の辞退を伝える際の例文:メール編
- 内々定の辞退を検討している就活生へ
- 内々定の辞退に関するよくある質問
- Q.内々定辞退のやり方は?
- Q.電話で申し出るのが怖い場合はメールでも良い?
- Q.内々定辞退のメールに返信がない場合はどうする?
内々定辞退はいつまで可能?法的ルールや期限を解説
法的な観点から見ると、内々定の辞退はいつでも可能です。詳しくは後述しますが、内々定はあくまで「採用予定の通知」。承諾したとしても正式な労働契約が成立していないため、辞退に対しても法的制約を受けることはありません。
しかし、企業側はあなたを迎え入れるために、採用活動の予算を割き、配属先の調整を始めている可能性があります。辞退すること自体は権利として認められているため、過度に自分を責める必要はありませんが、できる限り早い段階で意思を伝えるのが社会人としてのマナーといえるでしょう。
そもそも内々定とはなにか
内々定とは、企業が学生に対して「10月1日(政府の指針に基づく内定解禁日)に正式な内定通知を出す」と、口頭や書面で約束した状態のことです。内定が「正式な採用通知」であるのに対し、内々定はあくまで「採用予定の通知」といえます。
内々定と内定の違いについて詳しくは、「内々定とは?内定との違いや取り消しになるケースを解説」の記事をご覧ください。
期限は10月1日を目安と考える
内々定を辞退する際の期限は、大学4年生の10月1日を目安として考えましょう。内閣官房の「これから就職活動を行う学生の皆さんに知っておいていただきたいこと(2026年度卒用)」によると、政府は企業に対して、下記のスケジュールを遵守するよう要請しています。

内閣官房「これから就職活動を行う学生の皆さんに知っておいていただきたいこと(2026年度卒用)」
多くの企業はこのスケジュールに基づき、大学4年生の10月1日以降に正式な内定通知を出し、労働契約を結びます。その後、企業側の事務手続きや研修準備が本格化するため、この時期を過ぎてからの辞退はハードルが高くなるでしょう。
ただし、外資系企業やベンチャー企業など、このスケジュールに縛られずに採用活動を行う企業も少なくありません。10月1日は一般的な就活スケジュールに基づいた一つの目安と考え、辞退することを決めた時点で、できる限り早めに連絡することが大切です。
就活の基本的な流れやスケジュールをまとめた「就活とは?基本的な流れやスケジュールとあわせて成功のポイントを解説」の記事も、あわせてご覧ください。
参照元
内閣官房
就職・採用活動に関する要請
内定承諾後も法的には入社2週間前まで辞退が可能
仮に正式に内定を承諾し、労働契約を締結したあとであっても、法律上は入社の2週間前までであれば辞退が可能です。民法第627条では、期間の定めのない雇用契約において、解約の申し入れから2週間で契約が終了すると定められています。
しかし、これはあくまで「法律上の最終手段」です。入社直前は備品の購入や配属先の決定、各種手続きなどが完了している時期であり、辞退は企業に迷惑をかけることになるでしょう。法的に可能だからといって、直前まで連絡を延ばすのは避けてください。
また、自分から辞退を申し出るだけでなく、場合によっては企業側から内定や内々定が取り消されるケースもあります。詳しくは、「『内定』『内々定』は何が違う?内定辞退や取り消しになる例について解説」の記事をご覧ください。
参照元
e-Gov法令検索
民法
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内々定辞退に関するよくある不安への対処法
内々定辞退を考える際、「怒られるのではないか」「引き止めに遭ったらどうしよう…」と不安がよぎることもあるでしょう。しかし、実態を知ればそこまで恐れる必要がないことが分かるはずです。
ここでは、よくある不安と万が一トラブルが起きた場合の対処法を紹介します。
企業から怒られるのではないか
「内々定を辞退することで担当者に怒られるのではないか」と不安になる方もいますが、実際には冷静に対応されるケースがほとんどです。企業側も採用活動において辞退者が出ることは想定内であり、ビジネスとして淡々と処理する傾向にあります。
万が一、感情的に責められたとしても、冷静に「ご期待に沿えず申し訳ございません」と謝罪に徹してください。何を言われても「辞退する」という意思を揺るがせないことが、結果として事態を早く収束させる近道となります。
電話を切らせてもらえないような過度な対応があれば、それは企業のコンプライアンスに関わる問題なので、大学のキャリアセンターなどに相談しましょう。
辞退を引き止められないか
内々定の辞退を申し出た際に、企業から「一度会社に来て話し合おう」と引き止めを受ける場合があります。しかし、決意が固まっているなら、面談に応じる必要はありません。
面談に行くとさらに断りづらくなるため、電話の時点で「意思は変わりません」とはっきり伝えることが大切です。もし「ご飯を食べながら話そう」などと誘われても、「せっかくのお申し出ですが、気持ちが変わることはございません」と丁重に断りましょう。
あなたの人生を決めるのは企業ではなく、あなた自身です。優柔不断な態度は、かえって相手に期待をもたせてしまう可能性があるので、強い意志をもって対応しましょう。
損害賠償を請求されないか
一般的な内々定辞退で損害賠償を請求されることはまずないので、ご安心してください。企業が損害賠償を請求できるのは、入社を前提に特別に引っ越し費用を負担したり、特殊な研修を実施したりした場合など、極めて限定的なケースに限られます。
「研修費を支払え」「損害を賠償しろ」といった脅し文句は、法的根拠がないことがほとんどです。万が一、不当な請求や脅迫を受けた場合は、一人で抱え込まずに弁護士や公的な相談機関、大学の窓口を頼ってください。
なお、多くの企業はブランドイメージを大切にするため、そのような強引な手段は取りません。
大学に迷惑がかかるのではないか
自分が内々定を辞退することで、「後輩の推薦枠がなくなるのではないか」「大学にクレームが行くのではないか」と不安を感じる人もいるようです。
たしかに、大学推薦などの特別な枠で辞退した場合は、大学側に連絡が入り、指導を受けることもあるでしょう。しかし、自由応募で得た内々定であれば、一人の辞退で大学全体の評価が即座に下がることは考えにくいです。
ただし、無断で選考を放棄するような不誠実な対応をすると、大学の評判を損なう可能性は否定できません。マナーを守って誠実に辞退を伝えれば、個人の職業選択の結果として受け入れられます。大学に迷惑をかけないためにも、最後まで社会人として適切な対応を心掛けましょう。
また、就活生が遭う可能性のあるトラブルの一つに「オワハラ(就活終われハラスメント)」があります。オワハラのよくある事例や対処法を「オワハラとは?よくある事例や受けたときの対処法を紹介」の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。
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内々定の辞退を伝える際の4つのマナー
内々定の辞退を伝える際は、相手への敬意と誠実な対応が欠かせません。
ここでは、トラブルを避け、円満に内々定を辞退するための4つのマナーを解説します。

1.早めに連絡する
内々定辞退を決意したら、早めに企業に連絡を入れるのがマナーです。あなたが辞退を伝えない限り、企業は入社すると考えているため採用活動をストップするでしょう。早く伝えれば、企業は追加募集をかけるなど、欠員を補充するための対策を講じられます。
「気まずい」「怒られるのが怖い」という理由で連絡を後回しにしても、状況が好転することはありません。早急な報告こそが、これまで自分を評価してくれた採用担当者に対する誠意ある対応といえるでしょう。
内々定の通知が来た際に、すぐに承諾せず保留としたいケースもあるでしょう。その場合の方法やリスクについて解説している「内々定を保留する方法は?承諾しないリスクや回答時の例文も紹介」の記事もぜひご一読ください。
2.なるべくメールではなく電話で伝える
内々定辞退の連絡は、電話で行うのが基本です。メールだと一方的な通知になりやすく、相手が内容を確認したのか確かめようがありません。また、文字だけではお詫びのニュアンスが伝わりきらず、不誠実な印象を与えてしまう恐れもあります。
電話であれば、肉声で直接お詫びの言葉を伝えられるため、誠意が伝わりやすいでしょう。緊張するかもしれませんが、これまで真剣に向き合ってくれた企業に対して誠意を尽くし、受話器を握る勇気をもちましょう。
電話をかける時間帯に注意する
電話をかける際は、企業の営業時間内であることはもちろん、相手の状況に配慮したタイミングを選んでください。
始業直後や終業直前、ランチタイム(12:00〜13:00)は避けるのが賢明です。また、一般的には午前中なら10時〜11時ごろ、午後なら14時〜16時ごろが比較的つながりやすく、担当者の業務を妨げにくい時間帯とされています。
担当者が不在の場合は、戻り時間を確認して改めてこちらからかけ直す旨を伝えましょう。
メールで良いケース
内々定辞退は電話で伝えるのが基本ですが、状況によってはメールでの連絡が適切、あるいはやむを得ないと判断されるケースもあります。具体的には、電話を何度かけても担当者が不在で捕まらない場合や、企業側から「連絡はすべてメールで」と指定されている場合などです。
また、電話で伝えた際に「証拠として記録に残したい」とメールを求められることもあります。まずは電話を試み、どうしてもつながらない場合のセカンドステップとしてメールを活用しましょう。
その際は「お電話を差し上げましたがご不在でしたので、メールにて失礼いたします」とひと言添えるのがポイントです。
3.辞退理由は正直かつ簡潔に述べる
辞退理由を聞かれた際は、嘘をつかずに正直かつ簡潔に伝えましょう。基本的には「検討を重ねた結果、より自分の適性に合うと感じる他社への入社を決めた」といった内容で問題ありません。
他社の具体的な社名を出す必要はありませんが、「他社への入社を決めた」と明確に伝えることで、企業側からしつこい引き止めに遭いにくくなります。
長々と弁明したり、過度に自分を卑下したりする必要はありません。大切なのは、慎重に考え抜いた結果であることを示し、曖昧な言い方で相手を混乱させないことです。
4.お詫びと感謝の気持ちを伝える
辞退の連絡をする際に大切なことの一つが、選考を通じて自分を評価してくれたことへの感謝と、期待を裏切る形になったことへのお詫びです。
採用担当者は、あなたの履歴書を読み込み、面接の準備をし、社内調整を繰り返しています。そのプロセスに対して「貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません」という謙虚な姿勢を示しましょう。
たとえその企業に入社しなくても、社会に出ればいつか仕事のパートナーや顧客として再会する可能性があります。最後を丁寧な対応で締めくくることは、あなた自身の評判を守ることにもつながるでしょう。
就活における「内定」の意味合いや、入社までの流れを解説している「就活における内定とは?獲得から入社までの流れや採用との違いを解説」の記事もチェックしてみてください。
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内々定の辞退を伝える際の例文:電話編
ここでは、電話で内々定の辞退を伝えるときの例文と注意点をご紹介します。
就活生:お世話になっております。先日面接をしていただいた〇〇大学の〇〇と申します。採用担当の〇〇さまはお手すきでしょうか。
窓口:少々お待ちください。
採用担当者:採用担当の〇〇です。
就活生:私、〇〇大学の〇〇と申します。ただ今お時間をいただいてもよろしいでしょうか?
採用担当者:はい、大丈夫です。
就活生:この度は内々定をいただき、ありがとうございます。せっかく内々定をいただいたのにもかかわらず大変申し訳ないのですが、辞退させていただきたく、お電話を差し上げました。
採用担当者:そうですか、それは残念ですね。差し支えなければ、辞退の理由を伺ってもよろしいですか。
就活生:面接を受けた時点では御社が第一志望だったのですが、自分の適性をよく考えた結果、ほかの企業でより力を発揮できるという結論に至ったからです。
採用担当者:そうでしたか。ではその会社で頑張ってください。
就活生:ありがとうございます。貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、ご期待に沿えず大変申し訳ございません。それでは失礼いたします。
上記が内々定の辞退を電話で伝える際の基本的な流れです。
採用担当者は業務を中断して電話対応していることを念頭に置き、辞退する旨や理由は簡潔に伝え、余計な時間を取らないようにしましょう。
就活で企業へ連絡する際に適切な時間帯やマナーについては、「就活で企業への電話時間は何時にすべき?連絡マナーを守って印象アップ!」の記事をご覧ください。
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内々定の辞退を伝える際の例文:メール編
内々定の辞退は電話で連絡するのが基本ですが、やむを得ずメールで伝える際は、以下の書き方を参考にしてください。
件名:内々定辞退のご連絡(〇〇大学 就活太郎)
本文:
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。〇〇大学の就活太郎です。
この度は内々定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
貴社に評価していただけたことを大変うれしく思っております。
このような機会をいただきながら大変恐縮ですが
〇〇のため(辞退理由)、
内々定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。
貴重な時間を割いていただいたのにもかかわらず
このようなご連絡となってしまい、申し訳ございません。
本来なら直接お詫びをしなければならないところ
メールでのご連絡となってしまいますことを重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
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就活太郎
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:〇〇〇@〇〇.jp
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件名には用件と氏名を入れ、誰がどのような目的で送ったメールであるかがひと目で把握できるようにしましょう。また、企業に対する敬称は、電話や面接など話し言葉では「御社」を使いますが、書き言葉では「貴社」を使用します。
「内々定が来た時のベストな対応は?電話やメールのマナー」の記事では内々定の通知が届いた際の電話やメールでのマナーを解説しているので、あわせてご覧ください。
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内々定の辞退を検討している就活生へ
内々定を辞退するのは心苦しい決断ですが、自分の人生を決めるのはほかの誰でもないあなた自身です。マナーを守り、真摯に感謝とお詫びを伝えれば、多くの企業はあなたの門出を認めてくれるでしょう。
就活中の企業との連絡方法に悩んでいる方は、就職エージェントの利用がおすすめです。キャリアチケット就職エージェントは、就活のプロがあなたに合う企業を厳選してご紹介。面接の日程調整や企業とのやり取りはすべて代行するため、仮に内定を辞退したい場合も自分で連絡する必要はありません。
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内々定の辞退に関するよくある質問
最後に、内々定辞退に関して就活生からよく寄せられる質問をまとめました。不安や疑問の解消にお役立てください。
Q.内々定辞退のやり方は?
A.まずは電話で採用担当者に直接連絡をするのが基本です。大学名と氏名を名乗り、感謝の気持ちを述べたうえで「辞退させていただきたい」とはっきり伝えましょう。
理由を聞かれたら簡潔に答え、最後にお詫びを述べます。もし担当者が不在であればメールを送り、翌日に再度電話をかけると丁寧です。
Q.電話で申し出るのが怖い場合はメールでも良い?
A.基本的には電話が推奨されますが、どうしても恐怖心が強く声が出ない場合や、精神的に追い詰められている場合はメールでも構いません。まずは「伝えること」が最優先です。
ただし、メールだけでは相手が見落とすリスクもあるため、送信後に短い電話を入れて「先ほどメールをお送りしました」とだけ伝える方法も検討してみてください。
Q.内々定辞退のメールに返信がない場合はどうする?
A.メールを送ってから2〜3営業日待っても返信がない場合は、メールが届いていないか、担当者が忙しくて見落としている可能性があります。
その場合は、まず自分のメールボックスを確認しましょう。迷惑メールフォルダの振り分けられたり誤って削除したりしている可能性があります。また、送信アドレスが間違っていないか、正しく送信できているか送信ボックスも見返してください。
正しく送れており、返事がないことを改めて確認できたら、電話で「先日メールをお送りしたのですが、届いておりますでしょうか」と連絡を入れるのがおすすめです。放置せず、最後まで完結させるのがマナーと考えましょう。
メールの返信をどこまでするべきか迷う場合は、「就活メールの返信はどこまですれば良い?遅れた場合の対応や注意点を解説」の記事をご覧ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。