このページのまとめ
- 就活で絶望を感じるのは、不採用通知をもらったりスタートに出遅れたりしたとき
- 絶望から脱却するには、うまくいかない原因を特定することが大切
- 春採用だけでなく秋・冬採用まで視野に入れて獲得を目指そう
「第一志望から内定をもらえず絶望している」「就活が思うように進まない」と悩んでいる就活生もいるでしょう。就活は卒業後の進路を左右するため、内定がもらえなかったり書類選考すら通過しなかったりすると絶望して不安になりがちです。
この記事では、就活で絶望した際の対処法を紹介します。絶望した場合の心構えや内定を目指すための採用スケジュールも解説しているので、悩んでいる就活生はぜひご覧ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
- 就活で絶望を感じやすい場面
- 就活に出遅れたとき
- 書類選考に通過しないとき
- 第一志望の企業から不採用通知をもらったとき
- 内定をもらえない状況が続いているとき
- 大学4年の10月時点で就職先が決まっていないとき
- 就活で絶望したときの9つの対処法
- 1.就活がうまくいかない原因を特定する
- 2.1度立ち止まってリフレッシュする
- 3.自己分析と企業研究をやり直す
- 4.履歴書やエントリーシートを見直す
- 5.企業選びの選択肢を広げる
- 6.内定をもらった就活生からアドバイスをもらう
- 7.面接対策をする
- 8.就活エージェントを利用する
- 9.第二新卒・就職留年も検討する
- 就活で絶望して病みそうな場合の心構え5選
- 1.不採用でも人間性を否定されているわけではない
- 2.失敗を重ねることで自分の成長につながる
- 3.絶望するのは本気で取り組んでいる証拠である
- 4.仕事は人生を豊かにするための手段にすぎない
- 5.就活の期間や状況はそれぞれ違う
- 就活で絶望したときのキャリアアドバイザーのアドバイス
- 就活で絶望しても時期によっては内定を目指せる
- 大学4年の6月以前|春採用
- 大学4年の6月から9月|夏採用
- 大学4年の10月以降|秋採用・冬採用
- 大学卒業後4月以降|就職留年・就職浪人
- 絶望しても新卒で就活を続けるべき理由
- ポテンシャルを重視して採用してもらえる
- エントリーできる企業の選択肢が多い
- 就活をやりきることで自信が持てる
- 就活に絶望しているあなたへ
就活で絶望を感じやすい場面
就活中は、面接で実力を発揮できなかったり、不採用通知をもらったりして絶望してしまうケースもあるでしょう。周囲の就活生と比較して、自身の実力不足や就活の進み具合に絶望してしまうと、後ろ向きになりがちです。
ここでは、就活で絶望しやすい場面を紹介します。就活で絶望している方は現状と比較してみましょう。
就活に出遅れたとき
就活のスタートダッシュに出遅れたときに絶望を感じる場合があります。周りの就活生が会社説明会やインターンシップに参加したり面接に進んでいたりするのに、自分は就活が何もできていないと絶望しがちです。
内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、大学3年の2月までに約7割の学生が、大学4年生の4月までに約9割の学生が面接を受けているとの調査結果が出ています。
引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(7p)」
就活に出遅れると自己分析や企業分析などの対策にかけられる時間が減ってしまいます。自己分析が終わらないうちに気になっていた企業のインターンシップが締め切られていたり、エントリーの期限が過ぎてしまったりすると、絶望を感じるきっかけになるでしょう。
参照元
内閣府
書類選考に通過しないとき
就活で絶望を感じやすい場面として、エントリーシートすら通らない状況もあげられます。書類選考すら通らないと、「面接のチャンスすらもらえずに終わってしまうのか」と絶望を感じやすいでしょう。
時間をかけて志望動機や自己PRを書いても、選考に通過しなければ新たに別の企業のためのエントリーシートを書かなければなりません。履歴書やエントリーシートを何度も書いているうちに、やる気がなくなってしまう可能性も考えられます。
第一志望の企業から不採用通知をもらったとき
第一志望の企業に落ちたときも、就活で絶望を感じやすい場面の一つです。志望度が高い企業ほど、不採用の場合にショックが大きくなります。
第一志望の企業に落ちると、他社に入社してやりたいことはもう叶わないのではと絶望しがちです。本気で入社したいと努力したからこそ、選考を通過できなかったときに目標を見失い、就活に絶望や不安を抱きやすくなってしまいます。
内定をもらえない状況が続いているとき
内定をもらえない状況が続いているときも、就活に対して絶望を抱きやすいでしょう。
就活は思うように進まないものだと頭では分かっていても、不採用通知を受ける度に自信を失ってしまう就活生もいます。就活だけでなく自分の性格や将来にまで絶望してしまうケースもあるでしょう。
さらに就活では、複数の企業にエントリーするのが基本です。複数の企業で面接を受けているにもかかわらず内定がもらえずにいると、「自分は社会から求められていないのでは」とより絶望に陥りやすいでしょう。
大学4年の10月時点で就職先が決まっていないとき
卒業間近の大学4年の10月時点で就職先が決まらないケースも、就活に絶望を感じやすくなります。10月には、多くの企業が内定式を実施しており、友人や就活仲間が内定式を迎えるなかで、自分だけ進路が決まっていないと、周囲から取り残されたような気持ちになりがちです。
また、周りの友人が就職先を決めて残りの学生生活を楽しんでいる姿を見ていると、羨ましさや将来への絶望も大きくなるでしょう。
しかし、大学4年生の10月時点で就職先が決まっていないからといって就活を諦める必要はありません。秋・冬採用で内定獲得を目指せるためです。秋採用に向けた対策については、「9月に内定なしでも間に合う!秋採用で逆転するための対策法を解説」の記事も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活で絶望したときの9つの対処法
就活で絶望したからといって諦めてしまうのはおすすめできません。就活がうまくいかない原因を特定し、自己分析や企業分析をやり直したり企業選びの選択肢を広げたりして内定を目指しましょう。
ここでは、就活で絶望したときの対処法を9つ紹介します。就活で絶望している方は諦めず自身に合った対策方法を探りましょう。
1.就活がうまくいかない原因を特定する
就活が絶望的なときは、まずなぜうまくいっていないのか原因を特定しましょう。書類選考を通過できないのか、面接まで進んで不採用になるのか、これまでの就活を振り返って自分の課題を見つけることが大切です。
原因を特定できれば内定を獲得するために何をすべきか具体的な対策が分かります。具体的な改善方法が見つかれば、より効率的に就活を進められるでしょう。
就活がうまくいかない場合は焦ってやみくもに選考を受けるのではなく、原因を特定してから再度選考に臨むのがおすすめです。「就活に失敗したと感じる原因は?成功させるコツや心構えも解説!」の記事もご覧ください。
2.1度立ち止まってリフレッシュする
就活で絶望している場合は、一度立ち止まってリフレッシュすることも大切といえます。絶望感を抱えたまま就活を続けていても、必要以上に悲観的になり本来の力が発揮できなくなってしまいます。
就活中は忙しいだけでなく、慣れない緊張やプレッシャーも加わってストレスがたまりやすい状態です。過度なストレスが気分の落ち込みを誘発するケースもあるため、意識的にリフレッシュの時間を設けるようにしてください。
趣味に没頭したり旅行に出かけたりするなど、就活から離れた時間を過ごせると絶望感も和らぐでしょう。
就活中のリフレッシュ方法については、「就活でくじけそうになったら?内定のために気持ちを切り替える4つの思考法」の記事も参考にしてください。
3.自己分析と企業研究をやり直す
就活で行き詰まって絶望しているときは、原点に戻って自己分析と企業研究からやり直してみましょう。特に、書類選考で落ちるケースが多い方は、自己分析と企業研究をやり直すのがおすすめです。履歴書やエントリーシートの内容を見返してみると改善すべきポイントが見つかる可能性があります。
自己分析をやり直して自分の良さを再発見できたり、企業研究を通じて興味や関心が高まったりすると、前向きな気持ちで就活を再スタートさせるきっかけにもなります。
効率的な自己分析のやり方については、「自己分析を効率的に進める質問項目|例文と活用方法も解説!」の記事も参考にしてください。
4.履歴書やエントリーシートを見直す
書類選考になかなか通過できず絶望している方は、履歴書やエントリーシートを見直してみましょう。エントリーシートの内容は、応募企業ごとに内容を考えてください。使い回している就活生もいますが、必ず企業ごとに考えましょう。エントリーシートの内容で就活への熱意が伝わるためです。
多くの企業に共通するようなありきたりな内容を記載していると、なかなか書類選考に通過できない可能性が高まります。
また、応募書類の完成度を高めるためには、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどの第三者に添削を依頼するのもおすすめです。客観的な視点を入れることで魅力的なエントリーシートに仕上がるでしょう。
5.企業選びの選択肢を広げる
なかなか内定がもらえず就活で絶望しているときは、企業選びの軸を見直してみるのもおすすめです。たとえば、有名企業や大手企業ばかりに応募していた場合は中小企業なども視野に入れてみてください。一般的に大手企業は知名度が高く、応募する学生の数が多いため内定獲得のハードルは高いといえるでしょう。
知名度が低くてもやりたい仕事ができる魅力的な企業は多くあります。知名度やイメージだけで企業選びをしていなかったか一度振り返ってみましょう。
また、自己分析と企業研究をやり直したうえで、「自分に向いている仕事は何か」を考え、応募する業界や職種を変える方法もあります。自分の強みが企業の求める人物像に合っているかを意識して企業選びができれば、内定獲得のチャンスも高まるでしょう。
6.内定をもらった就活生からアドバイスをもらう
周りに内定をもらった就活仲間や友人がいる場合は、相談してアドバイスをもらいましょう。話を聞いてもらって気持ちがすっきりするだけでなく、成功や失敗について体験談を教えてもらえるとモチベーションの維持にもつなげやすくなります。
アドバイスをきっかけに今まで意識していなかった部分で課題が見つかるなど、新たな気づきを得られるはずです。就職活動中は、1人で絶望や不安を抱え込みがちですが、悩んでいるときこそ周りを頼りましょう。
7.面接対策をする
面接で落ちて絶望することが多い方は、面接対策を入念に行いましょう。就活において、面接は企業が採用の可否を判断する中心的な位置づけです。事前に面接対策を繰り返し行い、自信が持てるようになると、内定獲得に近づきます。「面接で本領を発揮できなかった」と絶望する機会も自然に減るでしょう。
面接で自身の思いをスムーズに伝えられるようになるには、場数を踏んで受け答えに慣れることが大切です。大学のキャリアセンターへ相談したり模擬面接イベントに参加したりするなどして、相手がいる状態で練習しましょう。
8.就活エージェントを利用する
就活で絶望を感じているときは、就活エージェントに相談する方法もあります。就活エージェントとは、就活を専門的にサポートしているサービスです。就活を専門とするアドバイザーからエントリーシートの作成や面接対策など、さまざまな就活支援を受けられます。
プロから客観的なアドバイスをもらうことで、自身では気づけなかった改善点を見つけることが可能です。就活は、自分1人で試行錯誤しているうちに視点が偏りやすい傾向にあります。就活で行き詰ったときこそ、就活エージェントの利用を検討してみてください。
就職エージェントであるキャリアチケットでは、就活生に対してエントリーシート作成や面接対策などさまざまサポートを行っています。就活エージェントが気になっている方は、ぜひキャリアチケットをご利用ください。
9.第二新卒・就職留年も検討する
就活がうまくいかず、卒業までに内定が決まらなかったとしても、第二新卒や就職留年などの選択肢がある点も頭に入れておきましょう。
第二新卒とは、大学を卒業後、一度社会に出てから再び転職活動をする方法です。新卒の就活では出会えなかった企業や、より自分の適性に合った仕事を見つけるチャンスがあります。就職留年は、大学を1年留年して再度新卒として就活に挑む方法です。
新卒以外にも選択肢がある点を頭に入れておくと、採用通知をもらえなくても絶望せず前向きに就活を続けやすくなるでしょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活で絶望して病みそうな場合の心構え5選
就活で絶望を感じて病みそうな場合は、気持ちを切り替えて選考に臨み続けることが大切です。「失敗は成功のもと」「不採用でも決して人間性を否定されているわけではない」など、前向きな考えを持ち続けましょう。
ここでは、就活で絶望した気持ちを切り替えるための思考法を5つ解説します。就活で思うような結果が得られず絶望している方は、ぜひ参考にしてください。
1.不採用でも人間性を否定されているわけではない
不採用になったとしても、人間性が否定されているわけではありません。就活生からすると「就活=人としての価値を判断される」と考えがちですが、選考はあくまで企業が「自社が求める人材かどうか」を判断する場です。
不採用は、企業側が求める人物像と合致していなかっただけで、人間性や過去の経験が判断されているわけではありません。
実際に、どれほど優秀で経験が豊富な人材でも、企業が求める人物像と不一致であれば内定を獲得するのは難しいといえます。内定がもらえないからといって、自身に問題があると絶望を感じる必要はないでしょう。
2.失敗を重ねることで自分の成長につながる
就活で絶望している際は、失敗を重ねることで自分の成長につながると考えることも大切です。「失敗は成功のもと」といわれているように、ただ絶望して落ち込むのではなく、自身の糧になると前向きに考えましょう。
就活に限らず、就職後に絶望を感じて落ち込んでしまう場面も想定できます。就活を通して絶望から立ち直り、前向きに進む成功体験があれば、将来の辛い状況にも活かせるでしょう。
「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事でも、失敗から学ぶコツや挽回方法をまとめています。
3.絶望するのは本気で取り組んでいる証拠である
就活で絶望するのは本気で取り組んでいる証拠でもあります。中途半端な気持ちで就活をして不採用通知を受け取っても、さほどショックは受けないでしょう。
今就活で不採用通知を受け取り絶望している場合、内定をもらえなかった結果に納得がいかないほど、真剣に努力したからにほかなりません。不採用だった理由や原因を解明し、改善して次の選考に挑み続ければ、努力が報われる日が来るはずです。「不採用続きだから」と絶望せず、納得いくまで真剣に就活に取り組みましょう。
4.仕事は人生を豊かにするための手段にすぎない
就活するうえで、「仕事は人生を豊かにするための手段にすぎない」といった考えを持っておきましょう。たとえ就活が上手くいかなかったとしても、人生のすべてを決めるわけではありません。
仕事は、自己実現をしてやりがいを感じたり、収入を得て趣味や生活を楽しんだりするための手段です。就活がうまくいかなかったからといって人生が絶望的になるわけではない点を心に留めておきましょう。
仕事をする本質を理解し、より豊かな人生にするための手段として就活していると考えるのがおすすめです。
5.就活の期間や状況はそれぞれ違う
周囲と自身の就活状況を比較して絶望している方は、比べるのをやめましょう。就活の状況や背景は、人それぞれ異なるためです。就活をしていて手応えを感じられないと、焦りや絶望する気持ちになる瞬間があるでしょう。しかし、就活を続けるうえで大切なのは、自分のペースを保つことです。
就活は、「どれだけ早く内定をもらえるか」「何社から内定がもらえたか」よりも、自身が納得した結果を得られるかが大切だといえます。たとえ周囲よりも進み具合が遅かったとしても、自身が納得できる結果を得られれば問題ありません。
内定の時期や結果にこだわるのではなく、自分にとってより良い結果を得られるようできることから始めましょう。
第一志望の企業に落ちたときの気持ちの切り替え方については、「就活で第一志望に落ちたらどうする?気持ちの切り替え方を解説」の記事も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活で絶望したときのキャリアアドバイザーのアドバイス
なかなか就活がうまくいかず絶望した際は、以下のような思考を持つように意識してみてください。
・「自分が悪い」「能力がない」ではなく「ただ相性が合わなかっただけ」
・「本当に合っている企業とは」を考え直すよいきっかけになった
・人に相談をして発散してみる
・就活は途中で休憩してもよい
就活がうまくいかないときでも、「自分が悪い」と自分を責めてしまう必要はありません。企業との相性が合わなかっただけと考えることが大切です。あなたの強みや価値観が企業とマッチしなかっただけであり、それはミスマッチを防ぐための良い機会になったと捉えましょう。
絶望した気持ちのまま進めているなら、一度立ち止まってリフレッシュする時間も必要です。1人で悩まず、友人や家族、エージェントなどに相談し、第三者の意見を取り入れながら就活を進めてみましょう。
就活で不安や絶望を抱えている方は、「就活で不安を抱えてしまうのはなぜ?よくある原因や対処法を解説」も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活で絶望しても時期によっては内定を目指せる
就活中に、絶望や挫折を感じる就活生もいるでしょう。就活は春採用から冬採用までチャンスがあるため、時期によっては失敗したからといって諦めるのは早いといえます。
ここでは、就活の時期別の採用スケジュールについて解説するので、参考にしてください。
大学4年の6月以前|春採用
春採用とは、主に大学3年の3月から始まり、大学4年の6月ごろまでに行われる採用活動を指します。新卒採用のメインシーズンであり、多くの企業が最も力を入れて採用活動を行っている時期です。
大手企業や有名企業は、春採用で大半の人員を確保します。企業が提供する情報量も多いため、学生にとって最も内定を獲得しやすい時期ともいえるでしょう。
内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、内々定を受けた時期として国内企業は春採用の4月がピークとなっています。データからも分かるとおり、多くの学生が春採用で内定を獲得しているのです。
引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(16p)」
春採用で思うように内定がもらえなかった場合、「自分には魅力がないのではないか」と絶望する就活生もいますが、春採用は競争率が高く、多くの学生が1つの企業に集中します。選考に落ちたからといって必ずしも能力が不足しているわけではありません。
春採用は就活のなかでも序盤のシーズンのため、絶望せずに気持ちを切り替えて選考に臨み続けましょう。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
大学4年の6月から9月|夏採用
夏採用とは、大学4年の6月から9月にかけて行われる採用活動です。春採用で予定していた採用人数に達しなかった企業や、急遽人員を増やす必要が出てきた企業が中心となります。
春採用と比べると実施する企業の数は減りますが、内定を目指せる可能性は十分にあるでしょう。
また、夏採用では、春採用の選考を終えた多くの学生が就活を終えるため、競合が減り倍率が比較的低くなる傾向にあります。夏採用は、学生の熱意や入社への意欲を重視する傾向が強いため、「なぜこの会社でなければならないのか」を明確に伝えるのがおすすめです。
なお、夏採用はエントリー期間が短いため、スピード感が大切になります。情報収集を怠らず、興味を持った企業には迅速にエントリーしましょう。春採用での反省点を活かし、より自分に合った企業を探す貴重な機会です。
大学4年の10月以降|秋採用・冬採用
秋・冬採用は、大学4年の10月以降に行われる採用活動です。10月以降まで就活が続いていると、絶望や精神的な厳しさを感じやすいでしょう。しかし、IT系やベンチャー企業、中小企業の中には、年間を通じて優秀な人材を確保するため、通年採用を行っているケースもあります。
秋・冬採用の最大のメリットは、就活生の数が絞られるため、一人ひとりに向き合ってくれる可能性が高い点です。「なぜこの時期まで就活を続けているのか」といった質問にも、熱意や企業選びの軸を確認する意図があります。
「納得のいく内定を得るために妥協せずに探していた」と前向きな理由を伝えれば、高い評価につながります。10月1日の内定式以降は就活を続けている学生の数も減るため、倍率はさほど高くない点もメリットです。
春・夏採用と秋採用の違いについては、「秋採用とは?実施企業の特徴や探し方は?内定獲得のコツも解説」の記事も参考にしてください。
大学卒業後4月以降|就職留年・就職浪人
大学卒業後も就活を続ける就職留年や就職浪人といった選択肢もあります。就職留年は、大学に籍を残して就活を続けることで、新卒扱いでの採用を目指す方法です。一方、就職浪人は卒業後に就活を続けます。
在学中にできなかった長期インターンシップに参加したり、資格取得やプログラミングなどのスキルを身につけたりして、より自身の魅力を高めたうえで、就活に挑めるのがメリットです。今までの就活を徹底的に振り返り、自己分析や企業研究をやり直す時間を持つことも可能です。
新卒一括採用が主流の日本ではまだ抵抗があるかもしれませんが、自分の人生をかけて納得のいくキャリアを選ぶことで、よりよい将来を手に入れられるでしょう。
ただし、明確な目的がなく、ただ就職先が決まらなかったからといって就職留年や就職浪人をするのはおすすめできません。
卒業後3年以内は新卒枠で応募できる
内定をもらえないまま卒業しても、卒業後3年以内なら新卒枠で求人応募できる可能性があります。
厚生労働省が「若者の募集・採用等に関する指針(2p)」において、企業に通達している内容は以下のとおりです。
・既卒者が卒業後少なくとも3年間は「新卒枠」に応募できるよう努めること
・できる限り上限年齢を設けないよう努めること
・通年採用や秋採用の導入など柔軟な対応を検討するよう努めること
厚生労働省からの通達を受け、多くの企業では新卒枠の扱いを柔軟に考えている傾向にあります。
実際に、厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年8月)結果の概要(10p)」によると、2023年度新規学卒者の採用枠で正社員を募集した事業者のうち、72%の企業が「既卒者は応募可能だった」と回答しました。その内、「採用にいたった」と回答した企業は40%、「採用にいたらなかった」とした企業は60%です。
引用:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年8月)結果の概要(14p)」
データからも分かるとおり、既卒でも新卒採用枠での応募も可能なケースがある点を頭に入れておくとよいでしょう。
就職浪人のメリットとデメリットについては、「就活浪人とは?不利といわれる理由や就職留年との違い、デメリットを解説」の記事も参考にしてください。
参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
労働経済動向調査(令和6年8月)の概況
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
絶望しても新卒で就活を続けるべき理由
就活において「新卒カード」という言葉があるように、既卒と比べて新卒は就職しやすいといわれています。就職留年や就職浪人の選択肢もありますが、基本的には新卒で就活を続けるのがおすすめです。
ここでは、新卒で就活を続けるべき理由を解説します。
ポテンシャルを重視して採用してもらえる
新卒採用は将来的に活躍できる人材を育てる目的で実施するため、企業は学生のスキルよりもポテンシャルを重視して採用するケースが一般的です。
中途採用では、即戦力として活躍できるスキルや経験の豊富な人材を採用します。そのため、新卒採用では学生のスキルや経験よりも人間性や伸び代を見て、採用可否を決めています。実力やスキルを問わず、大手企業に就職できるチャンスは既卒に比べると圧倒的に大きいといえるでしょう。
エントリーできる企業の選択肢が多い
新卒の就活は、エントリーできる企業の選択肢が多い点が特徴です。新卒の採用スケジュールはある程度決まっているため、多くの企業が就活の時期にあわせて一斉に採用活動を行います。
一方で、中途採用は欠員補充や事業拡大のために行われるため、時期に決まりはなく、どのようなタイミングで募集するかは決まっていません。
企業によっては、既卒者からの応募を受け付けていないケースもあるなど、新卒の就活時期だからこそエントリーできる企業も存在します。就職浪人で再度選考を受けようとしても、受けられない可能性があるため注意が必要です。
さまざまな選択肢から就職先を決めるためにも、新卒で就活するのがおすすめといえます。
就活をやりきることで自信が持てる
内定がもらえるまで新卒として就活を続けてやりきることで自信が持てるのもメリットです。絶望を感じる状況でも行動し続けた経験は、将来の自信につながるはずです。成功体験を持っていると就職後、困難に直面しても乗り越えやすいでしょう。
就活で絶望して就職を諦める選択肢もありますが、限られた新卒のチャンスを活かしきることも考えてみてください。就活の経験は将来の自信に結びつくものと考え、できる限り選考に臨み続けましょう。
新卒就活のメリットとデメリットについては、「就活しない生き方はあり?大学生が知っておくべきメリット・デメリット」の記事も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活に絶望しているあなたへ
就活の進み具合が周囲よりも遅かったり、第一志望から不採用通知をもらったりすると、絶望を抱きやすい傾向にあります。就活は卒業後の進路を左右するため、思うように進まないと絶望したり不安に陥ったりするのは自然なことです。
しかし、就活に絶望したからといって諦めてしまうのはおすすめできません。なぜ内定をもらえないのか、どこが自分の欠点なのかなど原因を特定し、必要な対策をして選考に挑みましょう。春採用だけでなく、秋・冬採用を行っている企業もあるため、諦めず前向きに就活に取り組んでください。
就活に絶望して悩んでいる場合は、就活エージェントの利用がおすすめです。就活エージェントであるキャリアチケットでは、プロによるエントリーシート添削や面接対策を行っています。就活に絶望している就活生は、ぜひキャリアチケットをご利用ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら