逆お祈りメールとは?内定辞退メールの書き方を例文ありで解説

このページのまとめ

  • 逆お祈りメールとは、学生が内定を辞退するときに送るメール
  • お祈りメールへの「仕返し」の意味を含んだ逆お祈りメールは、モラル的に推奨できない
  • 内定辞退は、電話で伝えるべきだが採用規模や社風によりメールが好まれる場合もある
  • 逆お祈りメールは、件名でメールの内容がわかるように「内定辞退の件です」と示す
  • 逆お祈りメールに返信がなかったら、再度連絡する

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「逆お祈り(内定辞退)メール」を送る方は、その意味やマナーを理解し、自分に採用コストをかけてくれた企業に迷惑がかからないよう注意しましょう。基本的に内定辞退の旨は、入社予定日の2週間前には伝えるようにします。このコラムでは、そのほか内定辞退の際に気をつけるべきマナーをメールの書き方や電話での例文を交えて詳しくご紹介しています。ぜひご参考にしてください。
 

 

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逆お祈りメールとは

「逆お祈りメール」または「お祈り返し」とは、学生が内定を辞退するときに企業へ送るメールのこと。不採用通知である「お祈りメール」の最後に添えられる「〜お祈り申し上げます」というテンプレートを真似して、メールの最後に「貴社のますますの発展をお祈り申し上げます」といったお祈りの一文を添えることから生まれた表現です。

基本的には「内定辞退メール」と同じ意味だが…

逆お祈りメールは、基本的に「内定辞退メール」という意味です。就活生のなかには、お祈りメールへの「仕返し」という意味合いでこの言葉を使用している場合があり、辛い就活の鬱憤晴らしとしてわざと辞退メールに「お祈り」を含む文章を書く人もいます。
しかし、復讐の気持ちがこもった「逆お祈り」は、他社に対する恨みを内定をくれた企業で晴らすことになり、モラルの観点から決して推奨できる行為とはいえません。不採用だったとしても「その会社とは縁がなかっただけ」と割り切り、前向きに就活を進めましょう。

「お祈りメール」が続くと落ち込んでしまうものですが、就活に使える時間は限られています。面接や書類の内容を振り返って問題点があれば反省し、気持ちを切り替えて就活を続行しましょう。
企業に対する復讐や仕返しの意味合いで「逆お祈りをしたい」を考えるようになったら、精神的な疲労が溜まって判断力が鈍っている可能性があるでしょう。一旦就活を休んで、趣味や遊びでリフレッシュしてみてはいかがですか?

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内定辞退メールを送る前に知っておくべきこと

ここでは、内定辞退メールを送る前に知っておくべきことをご紹介します。

内定辞退の連絡は基本的に電話がベスト

内定辞退を伝える際は、基本的には電話で連絡をしましょう。メールよりも確実ですし、なにより直接話したほうが、お詫びの気持ちがダイレクトに伝わるからです。
辞退する旨を直接話すのは気まずいと感じる就活生も多いようですが、なるべく早い段階で誠意を持って連絡をすることが重要。内定辞退が発生することは、企業側もある程度想定しています。

内定辞退は入社予定日の2週間前までに

民法第627条1項によると、2週間の予告期間を置いて内定辞退を伝えれば、損害賠償請求などを受けずに労働契約を解除できるとされています。そのため、内定辞退を考えている方は、なるべく早い段階が好ましいのですが、遅くても入社予定日の2週間前には連絡を入れましょう。

本当に辞退して良いか自分自身で振り返る

あなたが内定辞退メールを送った時点で、「入社を辞退する」という意思を正式に示したことになります。本当にその会社の内定を辞退してしまって良いのか、果たして辞退が自分にとって最善の道なのか、よく考えたうえで辞退メールを送りましょう。

参照元:
e-Gove(イーガブ)「民法 第627条」

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内定辞退を伝える際の3大ポイント

この項では、内定辞退をする際に留意するべきポイントを解説します。

1.連絡手段はメールを希望する企業もある

前項で辞退連絡は電話がベストと述べましたが、なかにはメールでの連絡を希望する企業も存在します。その理由は、以下の2点といわれています。

採用担当者が多忙のため

採用人数が多い企業であれば、自ずと辞退者も増えるでしょう。電話だと記録が残せず、その後の処理に手間取ってしまいます。採用期間中は人事部も多忙なので、担当者が電話に出られないケースも考えられるでしょう。

内定辞退者の管理がしやすいため

メールでの内定辞退の連絡であれば、件名だけで辞退の旨が把握できます。また、メールにフォルダを作って辞退者を一括管理することも可能なため、採用担当者間の連絡もスムーズとなるでしょう。

上記の理由から、企業によってはメール連絡を検討するのも手です。
ただし、メールでの内定辞退をマイナスに捉える企業もあるので、採用規模や社風などを考慮したうえで「メールを送るか」「電話で伝えるか」最善の選択をとりましょう。

2.電話が通じない場合はメールを入れる

先述したように、電話で内定辞退をした方が好ましいと考えた結果、電話をしたが担当者に電話が通じない場合は、迷わずメールを送りましょう。その際、電話をしたが不在であった旨を書き添えておくと失礼にあたりません。

3.連絡を入れる時間帯に配慮する

内定辞退に限らず、企業へ連絡する際は時間帯に気をつけましょう。

・就業時間内に連絡をする
・昼の休憩時間を避ける
・始業直後や就業直前の時間を避ける

メールでも電話でも、上記の時間帯に配慮することが社会人としてのマナーとなります。

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逆お祈り(内定辞退)メールの書き方6ステップ

内定辞退のマナーが理解できたら、実際に逆お祈りメールを書いてみましょう。以下で手順ごとに紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.件名は簡潔に

件名は、簡潔に記しましょう。採用担当者のもとには、日々多くのメールが届きます。そのため、件名を書かないと要件を把握できなかったり、メールそのものが埋もれてしまったりする恐れがあります。件名には、「内定辞退のご連絡 ◯◯(氏名)」というように、一目で内容が分かる簡潔な件名を心がけましょう。

2.内定のお礼と結論(辞退の旨)を述べる

本文では、まず選考と内定に対してお礼を述べます。選考に時間を費やし、多くの応募者の中から内定を出してくれた企業に対し、丁寧に感謝の気持ちを伝えましょう。その後、内定辞退の旨を述べます。

3.内定辞退の理由を詳しく伝える

内定辞退の旨を述べたあと、内定辞退の理由を簡単に添えましょう。詳細を説明する必要はなく、無闇に相手を不快にさせることのないよう気をつけてください。企業側の問題ではなく、あくまで自分自身が前向きに将来と向き合ったうえでの決断であることを伝えましょう。

4.辞退とメールでの連絡になってしまった謝罪

次に、辞退の事実と、連絡がメールという形になってしまった点へのお詫びをします。内定辞退そのものが悪いわけではありませんが、採用コストをかけてくれた企業に迷惑をかける行為であることは変わりないので、誠意を持って謝罪しましょう。

5.就職活動のお礼をする

謝罪のあとに、採用に携わった方々への感謝の言葉を述べましょう。企業の採用活動には、担当者以外にも、説明会の運営スタッフや人事事務の方など、多くの人が関わっています。そのため、「〇〇様(採用担当者)をはじめ、採用に関わってくださった皆様に心から感謝しております」と関係者全員にお礼を伝えることが、誠意のこもった対応といえるでしょう。

6.文末で会社の今後の発展をお祈りする

最後に、文末で企業の発展を祈る一文を添えます。「末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます」「貴社の今後の繁栄をお祈り申し上げます」などと記しましょう。

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内定辞退の例文

この項では、内定辞退する際の電話とメール、それぞれの場合の例文を紹介します。

電話の場合

お世話になっております、内定の通知をいただいた◯◯(氏名)と申します。
採用担当の△△さまはいらっしゃいますか?

―担当者が出る―

お世話になっております、内定通知をいただいた◯◯(氏名)です。この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。大変申し上げにくいのですが、検討の結果、この度は内定を辞退させていただきたく思い、ご連絡いたしました。私が今後、どのように社会へ貢献できるか考えたところ、他の企業でより能力を発揮できるのではと考え、他社への入社を決意しました。

本来ならば直接伺うべきところ、電話での連絡になってしまい、お詫び申し上げます。また、 御社には大変ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありません。

メールの場合

件名:内定辞退のご連絡【◯◯(氏名)】
本文:

株式会社☓☓
人事部 採用ご担当 △△様

お世話になっております。この度、貴社より内定通知をいただきました◯◯(氏名)です。
先ほどお電話いたしましたが、ご不在とのことでしたので、メールにて失礼いたします。

この度は、内定のご連絡、誠にありがとうございました。
このようなありがたいお知らせをいただきながら、大変恐縮ではございますが、内定を辞退させていただきたく思い、ご連絡をさしあげました。

慎重に検討を重ねましたが、今回貴社の内定を辞退する決断をしました。

選考では、応募書類に目を通していただいたり、ご多用のなか面接を対応していただいたりと、大変貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、ご期待に添えず大変心苦しく感じております。

本来、直接お伺いし、お詫びの旨をお伝えするべきところですが、メールでのご連絡となってしまったこと、何卒ご容赦いただきたくお願い申し上げます。

面接をご担当してくださった△△様をはじめ、採用に関わってくださった皆様に、心から感謝しております。

末筆ながら、貴社の益々のご発展心よりお祈り申し上げます。

----------------------
(署名)
・氏名
・メールアドレス
・住所
・電話番号

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逆お祈り(内定辞退)メールに返信が来たら?

内定辞退メールに企業から返信が来たら、下記のように対応しましょう。

了承の返信だった場合

内定辞退を了承する内容だった場合、さらにやりとりを重ねると担当者の負担になってしまう恐れもあるので、返信はしなくてかまわないでしょう。

辞退の理由を聞かれた場合

内定辞退の詳しい理由を聞かれた場合は、嘘をつかずに、正直に伝えましょう。採用担当者が理由を聞く意図は、今後の採用活動の参考のためであることが多いです。他社へ入社を決めた場合などは、理由を伝えることを心苦く感じるでしょうが、企業の発展のためだと思いはっきりと伝えましょう。ただし、その際に企業の不満を述べるのは控えてください。理由は企業側にあるのではなく、あくまで個人の意思のうえの決断であることを説明しましょう。

電話がかかってきた場合

ごくまれに、採用担当者から電話がくることもあります。この際、内定辞退の理由を聞かれたり、引き止めにあったりすることもありますが、自分の意思が固いことを伝え、できる限り冷静に自分の気持ちを述べましょう。
 

 

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逆お祈りメールに返信がなかったら?

数日過ぎても、内定辞退メールへ返信がない場合は、担当者が確認できていないケースが考えられます。しばらくしても返信がこなければ、以下のように対応しましょう。

電話する

数日経っても返信がなければ、直接採用担当者に電話してメールが届いているか確かめましょう。もし確認が漏れていたのであれば、再度電話で辞退の旨を伝えます。もし担当者が不在で電話に出られない場合、改めて電話をかけるか、電話口の社員にメールを送った旨を伝え、伝言を頼みましょう。

確認のメールを送る

他のメールに埋もれ、採用担当者が確認できていない場合も考えられます。返信がなければ、同じ内容のメールを送って反応を待ちましょう。その際、「先日お送りした内容ですが、念のため再度送付いたしました」など一言添えるとスムーズです。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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