大卒後の進路はどうすべき?7つの選択肢と後悔しない進路選びのコツを解説

このページのまとめ

  • 大学卒業後の進路は就職だけでなく、進学やフリーランス独立・起業などがある
  • 大学卒業後の進路選択で後悔しないためには、自己分析と企業や業界の理解が必須
  • 周りに流されたり、知名度や憧れで進路を選んだりすると後悔する可能性が高まる

大卒後の進路はどうすべき?7つの選択肢と後悔しない進路選びのコツを解説のイメージ

「大学卒業後の進路」について悩む学生は多いのではないでしょうか。新卒入社のカードは一回だけのため、自分の進路は慎重に決定しなくてはいけません。やりたいことが見つからなくて困っている人もいるでしょう。

この記事では、大学卒業後の進路を7つピックアップして、それぞれの特徴をまとめました。進路を考える際のポイントや危険な進路選択の方法も解説しています。

後悔のない進路を選択したい方は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

大卒の進路は今後のキャリアを大きく左右する重要な決断

大卒後の進路選びは、今後のキャリアを左右する大きな決断となります。文部科学省がまとめた「令和5年度学校基本統計結果の概要」によると、大学(学部)卒業後の進路に関して、就職した割合は75.9%(卒業者に占める割合)でした。なお、進学した人の割合は12.5%で、残りの約12%がその他の働き方を選択しています。

表3 大学(学部)卒業後の状況のイメージ

引用元:文部科学省「令和5年度学校基本統計結果の概要(7p)

大学を卒業した4人のうち3人は就職しているということは、4人に1人は就職以外の選択をとっているということです。なお、平成31年度における就職者の割合は78%で、直近10年では最も高い数値でした。

平成31年度以降、就職者の割合は少しずつ減少する傾向にあり、多様な進路選択をとる人が徐々に増えているといえます。

終身雇用制度は崩壊しつつあるものの、新卒で入社する企業次第で、経験の幅や積めるスキルも大きく異なるでしょう。大卒後の進路は、この先続く社会人人生における最初のステップとして慎重に検討してください。

「終身雇用難しい」に、就活生はどう向き合う?就活のプロに聞くニュース」も参考にしながら、大卒の進路・企業選びについて考えてみましょう。

参照元
文部科学省
学校基本調査

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大卒後の進路には何がある?7つの選択肢を解説

大学卒業後の進路は、大きく分けると7つに分類できます。自身の進路を考える際の参考にしてみてください。

1.民間企業に就職する

大卒後の進路で一般的なものが、民間企業への就職です。少子高齢化が進む現代において、企業は若手の人材確保を優先的に進めています。そのため、新卒での就職は実現しやすい状況でしょう。

新卒の一括採用は日本における伝統的・一般的な就職スタイルで、スキルや経験以上に、応募者の人間性や伸び代をもとに評価されます。企業としては採用コストを抑えつつ、会社の将来を担うような人材を長期的に育てる狙いもあります。

2.公務員になる

民間企業以外にも、公務員として自治体や国の出先機関に勤める人もいます。年功序列・終身雇用が崩壊しつつある民間企業とは異なり、公務員は雇用が特に安定しているため、長く働き続けられるのが大きなメリットです。

なお、公務員になるためには毎年6月前後に行われる筆記試験対策が欠かせず、一般的には大学3年生の夏・秋頃から学習を開始する人が多い傾向にあります。

民間企業と公務員のどちらを選択すべきか悩む人も多いと思いますが、記事後半で解説する進路の考え方を参考に、後悔のない意思決定をしましょう。

公務員を目指す就活生には、「公務員の種類とは?主な職種や試験の難易度を一覧で分かりやすく解説」の記事がおすすめです。公務員試験に向けて何をすべきか学んでおきましょう。

3.起業する・家業を継ぐ

割合はごく少数なものの、人によっては学生起業してそのままビジネスを続けたり、卒業して実家の家業を継ぐ人もいたりします。このパターンは、先ほどの調査における「その他の働き方」に該当する一つです。

SNSの普及・発展により個人の影響力が高まったこともあり、ITやWeb関連の領域で新たなサービスを立ち上げ、起業するケースもあります。学生起業に限らず、代々続く家業を継ぐために、親が切り盛りする会社に就職する人も一定数存在します。

4.フリーランスとして独立する

企業に所属せず、フリーランスとして独立するという選択肢も近年増えつつあります。

コロナウイルス蔓延に伴い、各企業ではリモートワークが一気に浸透して、現在はハイブリッド型で出社と在宅勤務を選べるようになった企業もあり、働き方は多様化しました。

企業によってはフリーランスに業務を発注して、社員を抱えず企業運営するケースも増えています。

このように、働き方が多様化しただけでなく、時間や場所に縛られずに活躍するインフルエンサーの影響力が増していることなどもあり、就職せずにフリーランスとして独立するケースが増えているのです。

大学生の頃からSNSの発信を通して物販を行っていたり、ブログのアフィリエイトやWebライターでお金を稼いでいたりする場合は、選択肢として考えられるでしょう。

5.大学院や専門学校などに進学する

大学を卒業して、より専門的に学びたい方は大学院や専門学校などに進学するケースも考えられます。

とくに、理系学部の場合はより専門性の高い知識や技術を身につけるために、大学院へ進学する人もいるでしょう。将来の明確なビジョンや目標を持っている場合は、自分の思い描く道を実現できるほうへ進路を向けて問題ありません。

一方、自分のやりたいことや、さらに学びたい気持ちが明確でない場合は、学部生のうちに就職活動をしてみるのがおすすめです。

進学すべきか悩む方は「内定辞退して大学院進学はあり?メリット・デメリットを解説」も合わせてご覧ください。

大学院へ進学するメリット・デメリット

大学院へ進学するか就職するかについて迷っている人向けに、大学院へ進学するメリットとデメリットをまとめました。

大学院へ進むメリット

・専門分野に対する知識をより一層深められるため、「専門性の高い人材」として見られる
・研究分野に精通している人(教授など)と関われる
・就活の際に、自分の研究分野に関係する企業や職種への推薦や優遇を受けられることも
・大卒よりも院卒のほうが給与が高い

大学院へ進むデメリット

・学費がかかる
・途中で興味が変わっても、研究分野の大幅な変更は難しい
・希望する職種と関係のない研究をしていると、その知識や技術を就活で活かすことができない
・大卒と比べ就職のタイミングが遅くなる(同期が年下になることもある)

どのような進路を選ぶにしても、将来のキャリアビジョンの設定が非常に大切です。

6.フリーターになる

大学を卒業して、就職・進学もせずフリーターになる人も一定数います。フリーランスとして独立するのとは異なり、あくまでコンビニや居酒屋などでアルバイトをして生計を立てるライフスタイルです。

希望する会社の内定を獲得できず、諦めきれないことから就職浪人するケースも該当するでしょう。ほかにも、公務員試験に合格できず再度受験する人や、資格試験を受験するためにフリーターを選択する人もいます。

ただし、フリーターの期間が長引くと、後のキャリアにマイナスの影響を及ぼす可能性が高まるため、期間を定めておくのがおすすめです。

7.就職せずに夢を追いかける

フリーターとして生計を立てる以外にも、就職せずに夢を追いかけるパターンもあります。

・音楽やアートで花を咲かせたい
・海外で自分探しの旅に出たい
・NPOなどでボランティアをしたい
・主婦(主夫)になる

一度就職すると、まとまった時間を確保するのは難しくなります。どうしても叶えたい夢や実現したいことがある場合は、後悔しないためにもそれぞれの夢を叶える挑戦などをしてみましょう。

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大卒後の進路を明確にするために考えたい3つのこと

大卒後の進路を明確にするために、興味のある業界ややりたいこと、どのような人生を歩みたいかを考えましょう。どの進路を選べばよいか決められない人はぜひ参考にしてください。

興味のある業界や仕事は何か

まずは自分が興味のある業界・仕事は何かを洗い出しましょう。どのような仕事をしたいか、興味のある業界が何かがわかると、今後の進路を考えやすくなります。

たとえば、就職セミナーや合同説明会に参加し、さまざまな企業の話を聞いてみましょう。もともと興味のあった企業だけではなく、初めて聞く企業の話も聞いておくと、視野が広がるのでおすすめです。

どのような進路を選ぶか迷う際には、自分の興味について考えてみてください。多くの企業の話を聞ける合同説明会については、「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」の記事で詳しく解説しています。

やりたいこと・実現したいことがあるか

興味関心を洗い出すなかで、「これがやりたい」「このようなことを実現したい」といったものを明確にして、その実現に向けて行動に移しましょう。

将来について迷っているときは、「自分が本当にやりたいこと」や「今の自分の力がどのように仕事に活かせるのか」がわかっていない可能性もあります。

仕事や企業についてきちんと理解できると、実現したいことを叶えるための行動がはっきりしてくるはずです。大学院へ進み専門性を高めたほうがよいのか、就職し入社後の研修で知識を磨けばよいのかも見えてくるでしょう。

また、企業によって採用ニーズは異なります。やりたいことが就職先で叶いそうなら就職すべきです。場合によっては、起業やフリーランスなど独立して、目標の実現に向けたアクションをとったほうがよいケースもあるでしょう。

どのような人生を歩みたいか

「自分がどのような人生をあゆみたいのか」も考えるようにしましょう。就職についてだけではなく、10年、20年以上先について考えておくことも、進路を選ぶうえでは大切です。

現在の働き方は多様化しており、定年まで働くことがすべてではありません。早期退職して趣味に時間を使う人もいれば、定年退職後もやりがいを求めて仕事を行う人もいます。

大卒後から定年までで40年、定年退職後も数十年の未来があります。直近のことだけではなく、長い目線で自分がどのような人生を歩みたいのかを考えておきましょう。

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大卒後の進路を決めるべき時期

大学生の就活は、大学3年生の3月に企業のエントリーが解禁され、その後6月から本選考が始まるという流れになっています。そのため、エントリーが開始する大学3年生の3月までには大学卒業後の進路を決めておきましょう。

また、大学3年生の3月になっても進路が定まらず就活するべきか悩む人もとりあえず就活をすることをおすすめします。就活をするなかで就職するという意志が固まる可能性もあるでしょう。

大卒後の進路を決めるべき時期については、「就活準備はいつから?2025卒や状況別のスケジュールとやることを解説」も参考にしてください。

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やると危険な大卒進路の選び方3選

大学卒業後の進路は、今後の長い人生を大きく左右するため慎重な判断が欠かせません。大卒の進路を決定する際の危険な選び方を3つ解説します。

とりあえずフリーターになる

就職せず、とりあえずフリーターになるのは避けたほうがよいでしょう。アルバイトの掛け持ちで正社員同様に稼ぐことはできますが、社会保障や世間一般における信用は正社員より低いといわざるを得ません。

フリーターの期間が長引くほど正社員として雇用されるハードルは高くなり、キャリアの選択肢が狭まる可能性もあります。

「やりたいことがないから」という理由で安易にフリーターになるのではなく、まずは新卒で入社して、転職を前提としてスキルを磨くのも一つです。入社してみると、思いがけないところにやりがいを見出すこともあるでしょう。

フリーターはその時々に応じて雇用先を変えられ、働く時間も比較的選べますが、長期的にみるとデメリットが大きいため注意が必要です。

フリーターになるメリットやデメリットについては、「就活しない選択はあり?しない場合の選択肢やメリットデメリットを解説」も参考にしてください。

周りの流れにあわせて進路を決める

「周りが就職するから」「ほとんどの友人が大学院に進学するから」などのように、周りの流れに合わせて進路を決めるのもやめておきましょう。

自らの意思で進路を決定しないと、選択後の進路に後悔する可能性が高まります。とくに、大学院へ進学する際は明確なビジョンが欠かせません。

学部卒に比べて就職が2年遅れるだけでなく、専攻した分野を活かして就職するには相応のスキルや知識が求められます。また、専攻分野が専門的になればなるほど、就職先も限定されるでしょう。

明確なビジョンを描けていると自分らしいキャリアを構築しやすくなりますが、周りに流されて進路を決めてしまうと「こんなはずじゃなかった」となりかねないため注意が必要です。

知名度や憧れだけで進路を決める

企業の知名度や働き方に対する憧れだけで進路を決めるのもやめておきましょう。「自分のやりたいこと」を考え、実現できるかどうかを考えるのが大切です。

たとえば、知名度だけで仕事を選んでしまうと、知名度の高い企業への入社が目的となります。仕事内容や環境があわずに、早期退職を選んでしまうかもしれません。

また、「自由そうだから」のように、働き方でフリーランスを選ぶ学生もいます。しかし、フリーランスになっても最初から稼げるわけではなく、稼ぐためのスキルや案件をとる営業力が必要です。さらに、年金などの社会保障や社会的な信用度についても、正社員より劣ります。

知名度や憧れだけで進路を決めてしまうと、イメージとのギャップで苦しむ場合があるので気をつけましょう。重要なのは「大卒後に何をしたいか」です。大卒後の進路に関しては、早期であればあるほど軌道修正しやすいため、将来のビジョンを踏まえたアクションプランを考えましょう。

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大卒後の進路で就職を選ばない場合の注意点

大卒で就職しない場合、雇用が不安定になり、社会的な信用を得にくくなります。ここでは、大卒の進路で就職を選ばない場合の注意点を4つ紹介するので参考にしてください。

雇用が安定しない

大卒後の進路で就職を選ばない場合、雇用が安定せず、定年まで働くのが大変になります。フリーターやアルバイトなどは有期雇用であり、契約更新が行なわれるとは限りません。

契約更新がされない場合、また新しい仕事を探すことになります。契約更新のたびに、「次回の更新は大丈夫だろうか」と不安を抱えるのもデメリットです。

社会的な信用を得にくい

正社員ではない場合、社会的な信用を得にくい点もデメリットです。生活するうえで、不便になる部分もあるので気をつけましょう。

たとえば、安定した雇用や収入がないため、クレジットカードの審査に通らない可能性があります。また、賃貸契約や家を買う際のローンなども通りにくい傾向です。

正社員よりも収入の差が広がりやすい

正社員と比べて、フリーターやアルバイトでは収入差が広がる点も注意しなければなりません。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、正社員の平均年収は3,363,000円、正社員以外の平均年収は2,266,000円でした。正社員以外の場合、年収で約110万円の差がつくことになります。

また、年齢を重ねるごとに正社員は昇給が期待できるため、年収差は広がる傾向です。大卒後の進路で正社員を目指すほうが、収入面で考えてもよいでしょう。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

就職時に評価が下がりやすい

大卒で就職しない場合、就職を目指した際の評価が下がりやすい点も気をつけましょう。「正社員ではない」「空白期間が長い」などの理由で、選考に影響が出る場合があります。

就職や転職を行う場合、これまでの経験や実績、どのようなスキルを持っているかは重要です。新卒とは違って、ポテンシャルだけでは評価してもらえません。

働いている実績がないと、どのような部分を評価していいかがわからず、選考で苦しくなります。大卒で就職しない場合、将来のキャリアにも影響がある点を知っておきましょう。

新卒で就職できなかった場合については、「新卒で就職できなかったらどうする?人生終了でない理由と選択肢を解説」の記事も参考にしてください。

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大学を卒業して社会へ飛び出す際は誰もが不安を感じ、自分の選択に自信を持てずに悩むものです。

就職するのが一般的ではあるものの、どのような会社が自分に向いているかわからず、セミナーに参加してもイメージが湧かない人もいるのではないでしょうか。大卒後の進路を考えるには情報収集と自己理解が欠かせず、キャリア設計は第三者からのアドバイスを受けるとより明確になります。

大学の就職支援課でアドバイスを受けるのはもちろん、就活のプロである就職エージェントの利用もおすすめです。

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