このページのまとめ
- 自動車部品業界には研究や営業といった職種があり、近年海外への輸出が増えている
- 自動車部品業界の志望動機を作る際は、「応募先でなければならない理由」を明確にする
- 企業への理解を深めるには、IR情報の閲覧や企業研究ノートを活用するのがおすすめ
「自動車部品業界の志望動機が難しい」「文系で資格がなくても大丈夫なのか」と悩む就活生も多いでしょう。自動車部品メーカーは就活生からの人気が高く、志望動機を書く際は、ほかの就活生との差別化が欠かせません。
この記事では、自動車部品業界の仕事内容や将来性、志望動機を書く際のポイントを例文付きで解説します。最後まで読めば、自動車部品業界の魅力的な志望動機を作成し、選考突破につなげられるでしょう。
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- 自動車部品業界とは?仕事内容と将来性を解説
- 自動車部品業界の仕事内容
- 自動車部品業界の現状と将来性
- 自動車部品業界の志望動機を書く4つのポイント
- 1.自動車部品業界を志望する理由を明確に伝える
- 2.特定のメーカーを志望する具体的な理由を述べる
- 3.モノづくりに対する関心をアピールする
- 4.入社後に活躍する意欲を伝える
- 文系出身や無資格者も自動車部品業界を目指せる
- 文系が自動車部品メーカーの志望動機を作る際のポイント
- 自動車部品メーカーの面接での逆質問も有効
- 自動車部品業界の志望動機例文5選
- 例文1.自動車部品業界の研究職の志望動機
- 例文2.自動車部品業界の調達職の志望動機
- 例文3.自動車部品業界の営業職の志望動機
- 例文4.自動車部品業界の事務職の志望動機
- 例文5.自動車部品業界の製造管理職の志望動機
- 自動車部品業界の志望動機NG例文を紹介
- 自動車部品メーカーを選んだ理由が不明確な例文
- 求められる資質とアピール内容が合っていない例文
- 単に「モノづくりが好き」というアピールだけの例文
- 自動車部品業界の志望企業を深く理解するための方法
- 就職四季報や企業のIR情報などを見る
- インターンシップへの参加やOB・OG訪問を行う
- 企業研究ノートを作成する
- 自動車部品業界の効果的な志望動機を作りたいあなたへ
自動車部品業界とは?仕事内容と将来性を解説
自動車部品業界とは、自動車に必要なエンジンや車内シートなどを製造する企業群を指します。日本の自動車は海外でも根強い人気を誇っており、自動車業界は学生から人気が高い業界の1つです。
自動車業界は、主に「自動車メーカー」「自動車部品メーカー」の2つに分けられます。メーカーも学生からの注目度が高く、キャリアチケットが公表した「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、メーカーを志望している人は全体の30%と最も多い結果でした。
引用:キャリアチケット「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」
ここでは、自動車づくりに欠かせない部品を製造する、自動車部品メーカーの仕事内容や業界の将来性などについて解説します。
参照元
キャリアチケット
企業研究の記事一覧ページ
自動車部品業界の仕事内容
自動車部品業界には、「研究・開発」「営業」などの仕事があり、それぞれ自動車の生産に欠かせない業務です。
以下で、自動車部品メーカーの主な仕事内容を、職種別に解説します。
研究・開発
自動車部品業界の研究・開発職は、自動車の性能・機能や仕様の開発を行う仕事です。次のような部品について、既存の製品より優れた機能を開発するよう研究を進めています。
・モーター
・エンジン
・トランスミッション など
完成車メーカーが求める機能を搭載した部品を開発するために、さまざまな分野の専門家と連携して開発を進めるのが特徴です。研究・開発の仕事では、ハイブリッドや電気自動車など未来の自動車づくりに貢献できるでしょう。
調達
自動車部品業界の調達部門は、原材料や部品を購買・調達する業務です。調達する部品によって自動車部品の品質が左右されるため、重要な役割を担っています。
仕入れ先との関係を良好に保ち、決められた予算内で部品を購買しなければならず、コミュニケーション力や交渉力が必要な仕事です。また、部品の検収や在庫管理も調達部門が行うので、仕事内容は多岐にわたります。
自動車は事前に決まっている工程・日程に沿って製造されるため、必要な部品が揃っていなければ、製造計画から外れかねません。調達部門は、納期までに取引先が規格に合った部品を納品してくれるよう管理したり、製造の進行に合わせて代金の支払方法を調整したりするため、幅広く物事を捉える能力も求められます。
営業
自動車部品業界の営業職は、自動車メーカーへ部品を供給するための営業活動を行うのが主な仕事です。取引先が新しい自動車を開発するために、搭載させたい機能や車のイメージをヒアリングします。
営業のなかでも「技術営業」と呼ばれる職種は、製造に関する専門的な知識や技術を活かして、顧客の課題をクリアにするのが特徴です。営業に同行することもあり、取引先の希望する機能が実現可能かどうかのアドバイスを行ったり、隠れた問題を可視化したりします。
また、日系と外資系の部品メーカーでは、営業の業務内容が若干異なるのも把握しておきましょう。外資系の部品メーカーの営業は、新規の案件獲得が主な業務です。一方、日系部品メーカーは、新規の案件獲得に加えて、プロジェクト参入といった業務も行います。
日系部品メーカーで営業職に就く場合は、高いコミュニケーション能力とプロジェクトの遂行能力が求められるでしょう。
事務
自動車部品メーカーにも、営業アシスタントや経理といったデスクワークをメインとする職種があります。たとえば、営業アシスタントは、営業のサポート役として契約書といった書類作成や、取引先とのメール・電話のやり取りなどを行う仕事です。
また、自動車部品メーカーのなかには「技術事務」という職種を設けている企業もあります。新規に受注した製品に関する書類作成や、各部署とのスケジュール調整などを行うのが主な仕事です。
バックオフィスを担当する事務職の存在は、現場がスムーズに動くために欠かせません。仕事内容は企業によって異なるため、どのような事業に関わりたいかを明確にして職種を選んでください。
事務職に就職したいと考えている人のなかには、「何を強みとしてアピールすればよいか分からない」と悩む人もいるでしょう。「事務職を志望するときの自己PRは?新卒・未経験向けの例文を紹介」では、事務職に応募する際の自己PRのコツを紹介しているので、参考にしてください。
製造管理
自動車部品メーカーにおける製造管理とは、部品を製造するためのスケジュールを決めたり、生産に必要な部品を管理したりする仕事です。
製造管理は、現場のオペレーションを行う重要な役割を担います。製造機械の保守や人員の適切な配置なども含まれ、いかに効率を上げつつ、品質のよい製品を生産できるかが求められる仕事です。製品に不備があった場合、迅速な改善業務も欠かせません。
主に自動車部品メーカーの工場で勤務することも多いため、工場で働く人とのコミュニケーションも大切な業務です。
自動車部品業界の現状と将来性
現在、自動車部品は約3万点にもおよぶといわれています。企業によって製造している部品は異なりますが、主な種類は以下のとおりです。
・ネジ
・タイヤ
・鉄板
・フロントガラス
・シート
・ベルト
・ライト など
近年の電気自動車(EV)の普及が著しいため、今後はエンジン車の需要が減り、電動化に対応したモーターの生産が増えるといった変化が予想されます。
また、以前の自動車部品メーカーは、自動車メーカーの傘下として取引をする、いわゆる系列メーカーとの取引が中心でした。しかし、現在では、系列メーカーとの取引だけにとどまらず、国外へ市場を広げる自動車部品メーカーが増加しています。
財務省が公表した「報道発表 令和6年2月分貿易統計(輸出確報;輸入速報(9桁))(3p)」によると、自動車の部分品における輸出金額の伸び率は、前年に対してプラス22.6%、自動車も前年比プラス19.8%でした。令和5年分の同調査でもプラスの伸び率となっており、自動車業界は全体的に好調に推移している状況です。
自動車業界は景気に左右されやすい側面がありますが、最近の国外需要は増加傾向にあるといえるでしょう。これから、ますます国外での新規市場の開拓に注力していくと予測され、それに伴い自動車業界の求人数も安定することが想像できます。
自動車部品業界への就職を目指す際、自動車業界の今後の動向を把握することも欠かせません。「自動車業界の現況・今後の動向について」では、自動車業界の将来性などについて紹介しているので、参考にしてください。
参照元
財務省貿易統計
過去の報道発表資料
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自動車部品業界の志望動機を書く4つのポイント
自動車部品業界の志望動機では「自動車業界ではなく、自動車部品業界を目指す理由」「モノづくりに対する興味関心」などを伝えることが重要です。
自動車部品メーカーは、自動車メーカーから「△△な製品が欲しい」といったニーズに合わせて部品を製造します。そのため、自動車部品メーカーを目指す人のなかには、モノづくりが好きという理由で志望動機を作成する人も多いでしょう。
しかし、ほかの就活生と同じような内容の志望動機を作成すると、自分の魅力がうまく伝わらない恐れがあるため、しっかり差別化することが重要です。ここでは、自動車部品業界の志望動機の書き方で、ほかの就活生と差別化できるポイントを4つ解説します。
1.自動車部品業界を志望する理由を明確に伝える
まずは、なぜ自動車部品業界を選んだのかを明確にしてください。選考では、「自動車ではなく、部品メーカーを選んだ理由は何ですか」と聞かれることもあるため、「部品」にこだわる理由を深掘りしておきましょう。
自動車部品業界の志望理由を明確にするには、自己分析はもちろん、業界研究も欠かせません。「業界研究、おすすめの方法は?これから就活を始める人へ」では、業界研究をする際のコツを詳しく紹介しているので、参考にしてください。自動車業界全体の研究を行っておけば、なぜ自動車ではなく部品メーカーなのか、といった質問にも答えやすいでしょう。
2.特定のメーカーを志望する具体的な理由を述べる
数ある自動車部品メーカーのなかから、なぜ応募先を選んだのかを伝えるのも重要です。「自動車が好き」という理由だけでは、志望度の高さが採用担当者に伝わりません。
応募先を選んだ理由を具体的にするには、徹底した企業研究が重要です。志望するメーカーにはどのような事業や仕事があるのかはもちろん、自分が何をしたいのかや、入社後に何を実現できるのかを把握し、企業に合わせたアピールをすることが大切です。
3.モノづくりに対する関心をアピールする
製造業が中心の仕事なので、志望動機には「モノづくりが好きだ」という意思は伝えておきましょう。なぜモノづくりに関心を持つようになったのかを裏付けられるエピソードがあれば、さらに説得力は増します。
ほかの就活生とアピールポイントは共通していても、具体的なエピソードで差別化できるでしょう。モノづくりに興味を持った背景や、きっかけとなった出来事を話せるように、入念に自己分析を行うのが重要です。
4.入社後に活躍する意欲を伝える
自動車部品業界の志望動機で差別化を図るには、自分が応募先に入社後、どのように活躍し貢献していくのかを伝えることも欠かせません。企業は採用活動において、自社にマッチした人材や、長く在籍し活躍してくれる人を選びたいと考えています。
応募先の求める人材や実情に合った入社後のビジョンを伝えれば、「仕事を長く続けてくれそう」「自己理解や企業研究がしっかりできている」といった評価につながるでしょう。
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文系出身や無資格者も自動車部品業界を目指せる
新卒採用では、文系出身者にも自動車部品業界の門戸は開かれており、企業や業務内容によっては特別な資格を必要としない場合があります。一方、転職などによる中途採用の場合は、専門的な知識・スキルや、今まで培ったキャリアなどを問われるのが特徴です。
新卒者は資格を求められない代わりに、持っている能力や仕事への意欲が重視されます。製造に関する技術や部品に関する知識は、入社後の研修や実際の仕事を通じて身につけていけるため安心してください。
ただし、技術関連の職種の場合は、大学で機械や電子工学を専攻していた人が応募対象となっていたり、選考で有利になったりするケースがあるため注意しましょう。ここでは、文系出身者や製造に必要な資格を持っていない場合の選考突破につながるポイントを解説します。
文系が自動車部品メーカーの志望動機を作る際のポイント
自動車部品業界の志望動機を文系出身者が書く際は、技術や知識以外の部分をアピールするのがおすすめです。自動車部品業界にはさまざまな職種があり、入社前に特別な知識やスキルを必要としない仕事もあります。
そのため、自分の資質や過去の経験から得たスキルを活かして、自分は何ができるか考えるのがおすすめです。たとえば、グローバル化が進んでいる企業の志望動機では、海外取引でのコミュニケーションや交渉の場で「営業として語学力を用いて活躍したい」といったアピールが有効でしょう。
また、「将来的には△△の資格を取得し、△△として活躍したい」といった展望を伝えるのも好印象につながりやすいです。企業に合った志望動機を作成するためにも、志望先がどのような事業展開を予定しているのかや、どのような取引先があるのかなどを把握しましょう。
自動車部品メーカーの面接での逆質問も有効
自動車部品業界への就職を目指す人は、面接の逆質問で「取得しておいたほうがよい資格や免許がありましたら教えてください」などと聞くのもおすすめです。
製造業ではさまざまな機械を扱うため、職種によってはフォークリフトやクレーン操縦といった資格が必要な場合があります。入社前に必要な資格を取得できれば、入社してから勉強を始めるよりもスムーズに仕事に取りかかれるので、面接官によい印象を与えられるでしょう。
比較的時間のある大学生のうちに、仕事に使えるさまざまなスキルを身につけておくのも大切です。新卒の就活で有利になり得る資格については、「大学生のうちに取るべきおすすめの資格14選!文系・理系・業種別に紹介」を参考にしてください。
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自動車部品業界の志望動機例文5選
志望動機を作成中に、「この部分の表現が難しい」などと悩むケースもあるでしょう。ここでは、上記の書き方のポイントを踏まえて、自動車部品業界の志望動機の例文を5つ紹介するので参考にしてください。
例文1.自動車部品業界の研究職の志望動機
私は、トランスミッションを開発する貴社での活躍を目指して志望しました。初めて車を購入した際に、△△のスムーズなギアチェンジに感動して調べたところ、搭載されていたトランスミッションが貴社の製品でした。
自分が得た感動を、これから車を購入する方にもぜひ体験してほしいと思っています。しかし、昨今は電気自動車も普及してきており、貴社でもEVシフトに対応するための開発に取り組んでいると伺っています。
私は、大学で培った△△技術の知識を活かし、入社後は貴社の素晴らしい技術力をより底上げしたり、新たな技術導入に貢献したりするなどして、活躍したいと考えております。
例文2.自動車部品業界の調達職の志望動機
私は、貴社製品の車載カメラ技術に感動したため志望いたしました。私は普段、車を運転しないペーパードライバーです。実家に帰ると買い出しの手伝いなどで車を使用することがあり、毎回冷や冷やしておりました。
しかし、両親が貴社の製品を搭載した車に買い換えたところ、バック操作をスムーズに行えるようになり、今では安心して運転を楽しめるようになりました。
私は交渉力を武器に、材料の調達に関わりたいと思っております。入社後は、品質や価格などに対して適正な取引を行うよう徹底し、貴社の利益向上に努めて参ります。
例文3.自動車部品業界の営業職の志望動機
私は、貴社のセンサー技術の開発力に感銘を受け、製品をより普及させたいと思い志望いたしました。私の4歳になる姪は、バスを利用して幼稚園に通っています。そのなかで、幼稚園バス内での事故を防止するために、貴社のセンサー感知技術が活用されていることを知りました。
実際に、センサーにより事故を回避した事例も伺い、子ども達の安全や保護者・保育者の安心のために重要な技術だと感じております。そして、△△技術を活用した製品を、より多くのバスや車に搭載させたいと考えております。
日本のみならず、海外にも進出をしている貴社であれば、世界中にいる多くの人々を守ることに貢献できると思っております。貴社製品を世界中に届けるために、営業力を高めて励む所存です。
例文4.自動車部品業界の事務職の志望動機
私は貴社の自動ブレーキ機能の性能に感銘を受けたため、志望させていただきました。昨年、私が夜間に散歩中、車がスピードを落とさずに走ってきたことがありました。気づいたときには遅く、「ぶつかる」と身構えましたが、間一髪のところで車が急停止しました。
あとから運転手に尋ねたところ、貴社の自動ブレーキ機能が搭載された自動車だったと知り、私は貴社のお陰で事故に遭わずに済んだと思っております。このような素晴らしい製品に、少しでも関わりたいと思い、貴社の事務職を志望いたしました。
私は簿記2級の資格を持っており、大学では経営学や会計学を学んだため、財務管理を通じて貴社の利益に貢献していく所存です。
例文5.自動車部品業界の製造管理職の志望動機
私が貴社を志望した理由は、貴社の製造部門で部品の生産に携わりたいと考えたからです。私はモノづくりが好きで、中学2年のころからプラモデルの製作を趣味で行っています。最初は簡単なプラモデルでも3日ほど時間がかかっていましたが、組み立てる順番や段取りを意識するようになってから、各段に製作スピードが上がりました。
貴社では海外からの需要に合わせて、柔軟に機械を更新したり、必要な人材を調整したりすることを徹底され、高いシェアを獲得できるようになったと伺っております。私も物事をうまく進めるための柔軟性を活かし、製造管理の一員として貴社の製品がより普及するよう、品質を高めつつ効率も重視した仕事に努める所存です。
これらの例文を参考に、オリジナルの経験や理由に置き換え、自分なりの志望動機を作成しましょう。ほかに検討している業界がある場合は、「志望動機を履歴書(新卒用)に書く方法!魅力の伝え方も例文つきで紹介」で職種別の例文などを紹介しているので、参考にしてください。
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自動車部品業界の志望動機NG例文を紹介
自動車部品業界の志望動機では、自動車部品メーカーを選んだ理由が伝わらない内容や、企業の求める人材とマッチしない資質のアピールは避けることが重要です。ここでは、自動車部品業界に応募する際の志望動機で注意すべき例を紹介します。
自動車部品メーカーを選んだ理由が不明確な例文
私が貴社を志望する理由は、車の運転が好きだからです。私は18歳で自動車運転免許を取得してから、毎週1日はドライブの日に充てて運転を楽しんでいます。
安全に運転できるのも、自動車部品メーカーである貴社のお陰だと思っております。私は細かな作業が得意なため、貴社に入社後は、安全性を担保できるよう精密な製品づくりに努めて参ります。
改善ポイント
上記の例文では、「運転が好きだから」という自動車部品メーカーとは直接関係のない志望理由になっています。自動車部品メーカーだけでなく、自動車メーカーも含めどの企業にでも当てはまる内容であり、採用担当者に「自社でなくてもよいのでは」と思われかねません。
応募先ならではの特徴を盛り込み、志望度の高さをアピールしましょう。
求められる資質とアピール内容が合っていない例文
私が貴社を志望する理由は、貴社の△△技術に感銘を受け、自分も開発に携わりたいと思ったからです。私は考えるより行動派で、スピード感を持って物事に取り組むことが得意です。
現在は、開発に関する技術や知識を持っていませんが、入社後に教えて頂いたり、仕事を通じて学んだりして、さらなる技術向上に貢献していきたいと考えております。
改善ポイント
企業によって求める人物像は異なるものの、研究・開発部門では、一般的に粘り強く探求を続けたり、じっくり腰を据えて取り組めたりする人が重宝される傾向にあります。
しかし、上述した「スピード感を持って物事に取り組める」という強みは研究・開発職に合っていないため、「自社の仕事を理解していないのでは」などとマイナスな印象を与えかねません。志望動機は、企業の仕事内容に合わせてマッチするアピールポイントを盛り込みましょう。
また、「入社後に教えてもらう」といった受け身な姿勢も改善ポイントです。自分から学ぶ意欲を見せれば、仕事への熱意が伝わるでしょう。
単に「モノづくりが好き」というアピールだけの例文
私はモノづくりが得意なため、貴社を志望いたしました。私は普段から、ハンドメイドのアクセサリーを制作しており、手先の器用さには自信があります。貴社が生産している自動車部品も細かな作業が必要となるため、モノづくりの経験が活かせると感じております。
これからも、器用さを活用してさまざまなことにチャレンジしたいと思っております。
改善ポイント
モノづくりへの関心をアピールするのはよいものの、上記の例文では、入社後に何をしていきたいのかといったビジョンが見えません。就活の志望動機では、企業に入社する意欲や貢献していく意思を示すのが重要です。
また、入社後にミスマッチが起こり後悔しないためにも、将来のビジョンを明確にしたうえで志望動機を作成しましょう。
志望動機がうまく書けない場合は、さまざまな表現をインプットするのも大切です。志望動機のほかの例文やポイントを参考にしたい人は、「志望動機の書き方|新卒が注意したいポイントや履歴書の例文を解説!」をご覧ください。
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自動車部品業界の志望企業を深く理解するための方法
自動車部品業界を目指す際は、就職四季報やOB・OG訪問を活用して、企業への理解度を高めることが欠かせません。ここでは、就活において企業を理解する際、やっておくとよい行動について解説します。
就職四季報や企業のIR情報などを見る
自動車部品業界の企業について理解を深めるために、就職四季報や、企業の事業活動をまとめた資料であるIR情報を活用するのがおすすめです。
就職四季報では、就活の選考内容はもちろん、企業のリアルな有休取得状況や給与などを把握できます。また、企業のIR情報は、株主や投資家などへの情報開示として公開されているので、財務状況や今後の展開を確認できるのが特徴です。
就活では、キャリアビジョンについて質問されることもあります。企業説明会では聞きにくい内容や、正確な情報が掲載されている就職四季報やIR情報を参照すれば、イメージがより掴みやすくなるでしょう。
また、業界について知りたい場合は、業界地図が役立ちます。自動車部品業界だけでなく自動車業界の全体を把握しておけば、応募先の立ち位置なども把握しやすいでしょう。
インターンシップへの参加やOB・OG訪問を行う
自動車部品業界の志望企業のインターンシップに参加したり、OB・OG訪問を行ったりして情報を得ることも大切です。
インターンシップは企業の仕事内容や職場の雰囲気を体験できたり、実際の仕事の進め方などが分かったりします。また、OB・OG訪問は基本的に一対一で行うため、よりリアルな情報や、企業はどのような人材を求めているのかなども聞けるでしょう。
さまざまな体験や人との会話を通じて、多面的に企業を捉えれば、応募先への理解度も高まります。
企業研究ノートを作成する
就活では企業研究ノートを作成し、調べた情報の整理や一覧化するのがおすすめです。せっかくそれぞれの企業について調べても、項目にばらつきがあったり、情報が薄かったりすると、志望動機の作成などに役立たない恐れがあります。
企業研究ノートは、自分が調べたい項目をあらかじめ設定しておき、企業ごとに同じ情報をまとめる記録・整理方法です。就活ノートを作成すれば、まだ調べられていない項目の発見や、同業他社との比較がスムーズに行えます。
企業研究ノートを有効活用できれば、情報の波に飲まれることなく、効率的に就活を進められるでしょう。企業研究ノートの具体的な活用方法は、「企業研究ノートとは?就活の効率を良くする上手な活用方法」で紹介しているので参考にしてください。
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自動車部品業界といったメーカーは、就活生からの人気が高い業種です。しかし、「モノづくりが好き」など志望動機がほかの就活生と似通うこともあるため、選考通過には内容の差別化が欠かせません。
「自動車部品業界の志望動機がどうしても思いつかない」「差別化ポイントが分からない」と悩んでいる人は、新卒向けの就活支援サービスである「キャリアチケット」の活用がおすすめです。
キャリアチケットは、志望動機やエントリーシートの添削など、就活に関するあらゆるサポートを無料で提供しています。書類作成に限らず、自己分析の深掘りから実際の選考対策まで、就活の段階に合わせてサポートできるので、就活に不安を抱いている人は、一度キャリアチケットにご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。