このページのまとめ
- 自己PRの接客経験からは、傾聴力や協調性をアピールできる
- 自己PRで接客経験をアピールする際は、どのような接客をしていたかが大事
- 自己PRで接客経験をアピールする場合、専門用語は使わないようにする
自己PRの場面で、接客経験をアピールしたい就活生も多いでしょう。接客で学べるコミュニケーション能力や協調性は、多くの企業で評価される強みになります。
しかし、ただ接客経験があるだけでは、評価につながりません。接客経験を通して、何を学んだのかアピールするのが重要になります。
この記事では、自己PRで接客経験をアピールするコツを解説。例文も合わせて、ぜひ参考にしてください。
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- 自己PRの接客経験から企業が評価するポイント
- コミュニケーション能力
- 協調性
- 接客スキル
- ビジネスマナー
- 傾聴力
- トラブル対応力
- マルチタスク能力
- マネジメント能力
- 自己PRで接客経験をわかりやすく伝えるための構成
- 1.自分の強みや長所を伝える
- 2.どのような接客経験をしたのか伝える
- 3.強みを裏付けるエピソードを伝える
- 4.強みを入社後にどのように活かすか伝える
- 自己PRで接客経験を効果的にアピールするコツ
- 企業の採用ニーズに合った能力を伝える
- 客観的な評価も織り交ぜる
- アピールポイントは1つに絞る
- 専門用語の使用は避ける
- 自分の性格も交えてアピールする
- 自己PRで接客経験が評価されやすい職種
- 接客業
- 営業職
- コンサルタント
- 受付
- 事務職
- 自己PRで接客経験をアピールする際の例文
- 聞き上手をアピールする場合の例文
- コミュニケーション能力をアピールする場合の例文
- マネジメントスキルをアピールする場合の例文
- 自己PRで接客経験をどのように伝えるか悩むあなたへ
自己PRの接客経験から企業が評価するポイント
企業は就活生の接客経験を通して、コミュニケーション能力や協調性があると判断します。メインでアピールする強み以外にも、強みやスキルを伝えられるので有効活用しましょう。
ここでは、自己PRで伝える接客経験から、企業が評価するポイントについて解説するので参考にしてください。
コミュニケーション能力
接客経験からは、お客さまとやり取りできるコミュニケーション能力が評価されます。相手の話を聞いたり、ニーズを察したりする能力があると思われるでしょう。
コミュニケーション能力は接客業はもちろん、営業職や事務職などにも欠かせません。社外だけではなく、社内のやり取りにもコミュニケーションが必要だからです。
どのような仕事に応募する際も、アピールにつながる能力でしょう。
協調性
接客は同僚と協力する場面も多く、協調性も評価されます。同僚と助け合いながら仕事をしたエピソードをアピールするといいでしょう。
社会人になっても、同僚と協力して仕事を行う場面はよくあります。周囲と協力しながら、雰囲気よく仕事をできる人材は、就活でも評価されるでしょう。
協調性をアピールしたい場合は、「協調性がある人の特徴は?自己PRの例文17選を経験別・職種別に紹介」の記事も参考にしてください。
接客スキル
接客スキルも、接客経験からアピールできる能力です。身だしなみや言葉遣いなどができていると評価されるでしょう。
特に、ホテルや百貨店などでアルバイトしていた経験があれば、高く評価されます。接客業を目指す場合は、経験をアピールするのがおすすめです。
ビジネスマナー
接客経験を持つ人は、ビジネスマナーも身についています。お客さまの対応を行うために、言葉遣いなどを学んでいるケースが多いからです。
ビジネスマナーがすでに身についている場合、企業は入社後に教える必要がありません。即戦力として考えられるので、企業はビジネスマナーを持つ人材を評価します。
傾聴力
接客業では、お客さまの話を聞く傾聴力も身につきます。ビジネスシーンでも、お客さまの話を聞いたり、ニーズを引き出す傾聴力は評価されるでしょう。
たとえば、営業職ではお客さまのニーズを聞き出し、提案するために傾聴力が必要です。同僚と仕事をする場合でも、しっかりと話を聞いてから、話し合いをする姿勢が求められるでしょう。
仕事では話すだけではなく、聞く能力も重要になるため、傾聴力が評価されるのです。傾聴力のアピール方法については、「自己PRで傾聴力をアピールするには?エピソードのポイントや例文を紹介」も参考にしてください。
トラブル対応力
接客業では、お客さまからのクレームなど、トラブル対応の力も求められます。トラブルに落ち着いて対処したエピソードがあれば、仕事でも対応力を発揮できそうだと評価されるでしょう。
仕事では、イレギュラーな対応や、急な仕様変更など、対応力が必要な場面もあります。臨機応変さや柔軟性を評価されるため、トラブル対応力をアピールするのもおすすめです。
マルチタスク能力
飲食店やアパレルなど、接客業の職場では繁忙期や忙しい時間帯があります。忙しい状態で、複数の物事を同時に進められる能力も評価されるでしょう。
仕事でも、1つの物事に集中するのではなく、同時に作業を進めなければならない場面もあります。優先順位を決め、物事に対応する能力は必要不可欠です。マルチタスクを処理できる能力があれば、仕事もスムーズに進められると評価されます。
マネジメント能力
バイトリーダーなどを担当していた人であれば、マネジメント能力もアピールに使えます。アルバイトでありながら、ほかのスタッフの指導やシフト管理を行っていた人もいるでしょう。
ビジネスシーンでは、指導力や調整力などが求められる場合もあります。リーダー経験がある人であれば、仕事が変わっても指導力や調整力を発揮して取り組めるため、評価されるでしょう。
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自己PRで接客経験をわかりやすく伝えるための構成
ここでは、自己PRの場面で、接客経験を伝えるための構成を解説します。より自分の魅力をアピールできるように、わかりやすい文章を心がけてください。
1.自分の強みや長所を伝える
まずはアピールする強みから答えましょう。「私の強みは△△です」のように回答します。
結論から伝えるのは、内容をわかりやすくするためです。自己PRは長所や強みが聞かれているので、その問いに答えるようにしてください。
自己PRの書き出しは、自己PR全体の印象をよくするためにも欠かせません。書き出しについては、「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」の記事も参考にしてください。
2.どのような接客経験をしたのか伝える
次に、接客経験のなかでも、どのような接客だったのかを伝えましょう。採用担当者に、自分がどのように働いていたのかをイメージしてもらうためです。
同じ接客経験でも、ホテルの接客と飲食店の接客では内容が違います。求められるスキルも違うので、採用担当者が持つイメージも変わってくるでしょう。
自己PRで接客経験をアピールしたいのであれば、どのような接客だったのかは忘れずに伝えてください。
3.強みを裏付けるエピソードを伝える
自分の強みをアピールするために、エピソードを伝えるのも欠かせません。「どのような課題があり」「強みを発揮してどのように解決したのか」の2つを忘れずに伝えましょう。
具体的なエピソードがあると、場面を想像しやすく、説得力が増します。「コミュニケーション能力を発揮して、接客を頑張りました」だけでは、どのように取り組んできたのかがわかりません。
自己PRで使うエピソードを探すコツは、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」の記事で解説しています。エピソードは必ず入れるようにしましょう。
4.強みを入社後にどのように活かすか伝える
最後に、強みを仕事でどのように活かすのかを伝えます。採用担当者に、あなたが入社するイメージをしてもらうためです。
仕事と関連付けるために、アピールする強みは仕事で活かせるものにしましょう。営業職を志望するのであれば、「お客さまのニーズを聞き出せる傾聴力」「商品の提案をするコミュニケーション能力」などがアピールにつながります。
優れた能力も、仕事で活かせなければ評価されません。業務内容を調べて、強みが活かせそうかは確認しておきましょう。
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自己PRで接客経験を効果的にアピールするコツ
接客経験があるだけでは、就活では評価されません。企業のニーズに合わせて、どのような能力があるのかをアピールしましょう。
ここでは、自己PRで接客経験をアピールするコツを紹介します。
企業の採用ニーズに合った能力を伝える
接客経験をアピールする際は、企業が求める能力を伝えるようにしましょう。企業研究を行い、どのような能力が必要とされているか調べてください。
たとえば、「お客さまの悩みに寄り添う」という方針の企業で、「長所は自分から積極的に話せるコミュニケーション能力です」とアピールしても、うまくかみ合いません。
「お客さまの悩みを聞き出せる傾聴力です」「相手の気持ちを考えて対応できるコミュニケーション能力です」などとアピールする方が、評価につながるでしょう。
「どのような能力が求められているか」を意識すれば、接客経験も評価されます。
客観的な評価も織り交ぜる
周囲からの評価や、数値的な評価もアピールに使いましょう。客観的な評価があれば、説得力が増すからです。
たとえば、「顧客満足度で1位を獲得しました」とアピールすれば、接客がどのように評価されているのか具体的にわかります。
「お客さまから、あなたの接客が今までで1番よかった、と声をかけていただきました」のように、やり取りの内容を伝えるのもいいでしょう。
客観的な評価があると、採用担当者も納得しやすいのでおすすめです。
アピールポイントは1つに絞る
アピールする強みは、1つだけにしてください。複数の強みを伝えてしまうと、どれが大事なのかがわかりません。
たとえば、「コミュニケーション能力と協調性とマネジメント能力が強みです」と答えたとしましょう。採用担当者からすると、「自信のある強みがないのかな?」「どれをアピールしたいのかな?」となってしまいます。
基本的に、自己PRで伝える強みは1つです。志望企業に合うものを1つだけ選ぶようにしてください。
専門用語の使用は避ける
専門用語は使わず、誰にでもわかる言葉に言い換えましょう。アルバイト先でしか使わない単語に気を付けてください。
専門用語が伝わらないと、用語の説明に時間をかけてしまいます。採用担当者から、「接客経験をアピールしているのに、相手の立場に立って考えられないのか」とも思われるでしょう。
特に、履歴書やエントリーシートでは、用語を説明する機会がありません。用語がわからないと、内容が伝わらずに落ちてしまう場合もあるので気を付けましょう。
書類選考でのNGワードは、「エントリーシートや履歴書のNGワードは?就活で気を付けたい言葉を解説」の記事でも紹介しています。採用担当者がわかりやすい内容を心がけてください。
自分の性格も交えてアピールする
接客経験を伝える際は、自分の性格も組み合わせるのがおすすめです。どのような接客をしているのかが、イメージしやすくなります。
たとえば、「明るい性格を活かして常に笑顔でお客さまに接した」「気遣いができる性格を活かしてお客さまの困りごとを察して解決策を提案した」などと伝えれば、接客の様子が思い浮かびます。具体性が増すので、アピールにおすすめです。
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自己PRで接客経験が評価されやすい職種
ここでは、接客経験が評価されやすい職種を解説します。接客業や営業職を志望する際は、積極的にアピールに使うといいでしょう。
接客業
接客業を志望する場合、接客経験は有利に働きます。同じ仕事ではない場合でも、積極的にアピールに使いましょう。
接客業は仕事が変わっても、「お客さまとコミュニケーションをとって商品やサービスを適切に販売する」という基本は変わりません。お客さま対応のスキルを持っているとみなされるので、即戦力として評価されます。
接客業を志望する就活生には、「接客業の志望動機はこれで大丈夫!書き方や例文をご紹介します」の記事もおすすめです。志望動機も合わせて確認しておきましょう。
営業職
営業職もお客さまとコミュニケーションをとるため、接客経験が評価されます。お客さまと関わりながら自社製品を販売するという流れは、接客業に近いものがあるでしょう。
相手に好印象を与える話し方や、ニーズを察する力は、接客経験をそのまま活かせます。自分のスタイルがどのように営業で活かせそうか伝えると、アピールに使えるでしょう。
営業職に興味がある方は、「営業職の志望動機の書き方は?新卒未経験がアピールできるポイントを解説」の記事も合わせてご覧ください。
コンサルタント
コンサルタントも、相手の課題を聞き出し、解決策を考えて実行する仕事です。接客業で培った傾聴力や提案力を活かせるでしょう。
コンサルタントとして接するお客さまは、人それぞれさまざまな悩みを抱えています。相手のニーズを聞き出す力は、接客業と通じるところがあるでしょう。
受付
受付業務もお客さま対応を行うため、接客経験が活かせます。受付は第一印象が大切なこともあり、お客さま対応をしていた経験を活かして、好印象を与えるのが大切です。
また、受付では取引先を案内することもあり、ビジネスマナーも求められます。接客経験でビジネスマナーを学んで入れば、さらに評価されるでしょう。
受付を志望する就活生は、「受付の志望動機の書き方はどうする?アピールできるスキルや例文も解説」の記事も参考にしてください。
事務職
事務職は社内でのコミュニケーションが多く、接客経験を活かせます。社内で協力して仕事を進める姿勢は、接客で培った協調性を活かせるでしょう。
また、事務職は社内の情報をわかりやすく、ほかの人に伝える役割もあります。お客さまに説明する能力が、そのまま社内で情報を伝える能力として活かせるのもポイントです。
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自己PRで接客経験をアピールする際の例文
ここでは、自己PRで接客経験をアピールする際の例文を紹介します。アピールする強みごとに紹介するので、参考にしてください。
聞き上手をアピールする場合の例文
私の強みは、「聞き上手」であることです。アパレルショップでの接客経験を通して、相手の立場に立ち、要望を傾聴する大切さを知りました。
アルバイトを始めたばかりの頃は、入店されたお客さまにすぐに話しかける接客スタイルでした。商品の選択に迷っている人には、売れ筋の洋服を提案しましたが、お客さまの反応はあまりよくありませんでした。
そこで自分の接客を見直し、私のやり方には「相手の要望を無視した一方的な押し付け」があると気がつきました。それに気付いてからは、一方的な提案をやめました。
まずはお客さまの様子をうかがい、視線を感じたら話しに行く、そしてお客さまの好みや要望をお聞きし、そのうえでふさわしい商品をご提案するのが大切だと感じたからです。
相手の気持ちや要望に耳を傾けることを心がけた結果、私の接客で商品を購入してくださるお客さまが多くなり、感謝の言葉をかけていただけることも増えました。
このような経験から、常に相手の話を傾聴する精神を忘れず、職場の人たちと良好な関係を築き、お客さま目線の良質なサービスを提供していきたいと考えています。
コミュニケーション能力をアピールする場合の例文
私の強みは、誰とでも打ち解けられるコミュニケーション能力です。
私は大学の3年間、空港の免税店でウイスキーの試飲スタッフをしていました。空港には多くの国籍の方がいらっしゃり、英語が堪能ではない私は、はじめはお客さまとのコミュニケーションに戸惑ってばかりでした。
しかし、必要なのは語学力ではなく、伝えようとする気持ちだと思い、外国の方にも積極的に話しかけるように心がけました。その結果、拙い英語でも気持ちが通じ、多くの人にウイスキーを購入してもらい、月間の個人売上1位を達成しました。
この経験から、コミュニケーションに必要なのは相手へ歩み寄る気持ちなのだと実感しました。仕事でもアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、チーム内のメンバーや社内の人と連携して目標を達成していきたいです。
マネジメントスキルをアピールする場合の例文
私の長所は、状況を客観視し、一人ひとりに合った適切な指示を出せる「マネジメントスキル」です。
私は現在、レストランのアルバイトで、バイトリーダーをしています。バイトリーダーの仕事は、同じバイトスタッフのシフト管理や接客指導などです。バイトスタッフは合計11名おり、一人ひとり接客の仕方や性格・業務への向き合い方も違います。
そんななか、全スタッフが同じ水準でサービスを提供できるよう、一人ひとりの適性に合った指導を心がけました。その結果、私の店舗の顧客満足度がエリア年間1位を記録しました。
私は、アルバイトで培ったマネジメントスキルを活かし、20代のうちに管理職に就いて活躍したいと思っています。
より評価される自己PRを作るために、書き方も学んでおきましょう。「自己PRは書き方が大事!企業に評価される構成やポイントを解説します」の記事にて、書き方のポイントを解説しています。
自己PRで接客経験をアピールしたい場合は、どのような接客をしていたのか、具体的に伝えることが大切です。採用担当者は、結果よりも過程を見ているので、行動を中心にアピールするようにしてください。
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自己PRで接客経験をどのように伝えるか悩むあなたへ
接客経験は仕事でも活かせる部分が多く、採用担当者に評価されやすい内容です。コミュニケーション能力や協調性は、どの仕事でも活かせるのでアピールにもつながります。
しかし、接客経験があるだけでは、アピールできません。どのような接客スタイルだったのか、接客経験を通して何を学んだのかが大切です。
「接客経験のアピール方法がわからない」「企業が何を求めているのか不安」などと感じる方は、就活エージェントに相談してみましょう。就活のプロにアドバイスをもらえば、自己PRへの不安も解消できます。
なかでもおすすめなのが、キャリアチケット。キャリアチケットではマンツーマンでアドバイスを行い、就活生一人ひとりの悩みに寄り添います。
自己PRはもちろん、志望動機作成や面接対策なども安心です。内定獲得を目指すために、ぜひキャリアチケットに相談してください。
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