新卒の就活面接で多い質問と回答は?評価ポイントや事前対策を解説!

このページのまとめ

  • 新卒面接の目的は、学生の人柄や自社で活躍できるポテンシャルがあるかを見るため
  • 新卒面接では、当日の流れや提出物、持ち物を必ず事前に確認する
  • 新卒面接の頻出質問を把握し、回答を準備して事前練習を徹底することが重要

新卒の就活面接で多い質問と回答は?評価ポイントや事前対策を解説!のイメージ

「新卒の面接ではどんな質問をされるのか」「面接対策はどのようにすればいいのか」など、初めての就活においては、戸惑うことも多いでしょう。面接は、事前にどれだけ準備できたかどうかが勝負の分かれ目になります。

この記事では、新卒面接の目的や企業が質問する意図、評価されるポイントなどについて解説します。各質問に対する回答例文を参考にしながら事前準備もしっかり行い、面接突破を目指しましょう。

面接で聞かれる質問と対策を教えてもらう

   
目 次

新卒面接を行う企業の目的

面接に対して、緊張してうまく答えられなかったり、なかなか内定がもらえなかったりと、苦手意識がある学生も多いのではないでしょうか。準備を万全にし、内定獲得に近づくためには、新卒面接の目的を知ることが大切です。ここでは、企業の面接官が就活生に質問をする目的や意図を解説します。

人柄を知るため

新卒就活で行われる面接の最も大きな目的は、学生の人柄を知ること。履歴書やエントリーシートにはその人の持っているスキルや能力が書かれていますが、人間性を把握するのは難しいこともあるでしょう。

新卒採用はポテンシャル重視で行われることが一般的なので、書面では分からない部分を面接で把握したいと考える企業は多いです。

学生にどんな個性があるか、どんな価値観を持っているのか、モチベーションの源泉は何かなどを知るとともに、自己理解がしっかりできているかという点も見られています。

社会人としての基礎能力を知るため

新卒の就活面接は、社会人として基礎的な能力があるかどうかを確認する目的もあります。代表的なものとして下記があげられるので、参考にしてみてください。

・コミュニケーション能力
・主体性
・課題解決力
・計画性
・柔軟性
・傾聴力

自己PRで問題解決能力をアピールしたい人は、「自己PRで問題解決能力を伝えるコツは?相手に伝わる構成や例文も紹介」の記事も参考にしてみてください。

前述したように、新卒は社会人として働いた経験はありません。業務実績や経験で評価できないぶん、学生のうちから身に着けられて社会人にも求められる基礎能力がチェックされます。

新卒の就職面接で上記の能力があることを上手く伝えるためには、過去の経験から得たことや、具体的なエピソードを盛り込むことが効果的です。

自社で活躍できる人かどうか判断するため

新卒の就活面接を行うのは、入社後にその人が自社で活躍できる人材かどうかを見極めるためです。学生がどんなキャリアプランを持っているか、入社後にしたいことは何かを聞くことで、自社の環境や業務内容がマッチしているかを判断します。

入社後に学生と志望企業とのミスマッチが発覚し、早期退職になってしまうケースも少なくありません。そのような事態を防ぐためにも、自分が会社でどんなことに挑戦したいのか、将来の展望などを明確にアピールすることが大切です。

新卒面接のコツを知りたい方は「面接のコツが掴めない…ちょっとした面接対策で自信をもって臨める!」の記事も参考にしてみてください。

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新卒面接の段階は主に3つ

新卒面接は一般的に一次面接、二次面接とあり、最終面接の前に三次面接を行う企業もあります。各段階で面接の内容や評価されるポイントが少しずつ異なるので、下記で確認してきましょう。

一次面接

志望者が全員受けることになる一次面接では、「社会人としての基礎的能力が備わっているか」「ビジネスマナーが身についているか」などが評価ポイントとなります。

志望動機や自己PRのほか、コミュニケーション能力や論理的思考力、性格や価値観などを見極める質問がされることも。個別面接のほか、集団でのグループ面接やグループディスカッション形式で行われるケースもあります。

グループ面接の流れについて知りたい人は「就活のグループ面接の流れは?面接官の視点とマナーを解説!よく出る質問も」の記事も参考にしてみてください。

二次面接

二次面接では、学生の能力や価値観を深掘りし、自社が求める人物像にマッチしているかどうかを判断される傾向にあります。

「学生時代に力を入れたこと」「強みや長所」の質問に対しては、具体的なエピソードを通して強い入社意欲を伝えるのがポイント。二次面接は個人で行われることが多いのが特徴です。

三次面接・最終面接

採用を左右する最終面接では、企業の役員や採用担当者と面接をするのが一般的です。役員面接では、どのくらい入社意欲があるのか、高いモチベーションを持っているかが評価ポイント。

そのため、自分の強みや長所を具体的にアピールし、自分を採用することで得られるメリットを主張して、入社の意思をしっかり伝えることが重要です。

就活の面接事前対策について知りたい学生は「就活の面接対策で必要なことは?よく聞かれる質問と対策法も解説」の記事も参考にしてください。

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新卒就活面接で行っておくべき事前対策

新卒面接を突破するためには、事前対策を万全にしておくことが大切です。ここで紹介する項目をしっかり確認して面接に臨みましょう。

頻出質問に対する回答の練習をする

新卒面接での頻出質問を把握し、面接の模擬練習を必ず行いましょう。特に、新卒面接でよく聞かれる質問は事前に対策しやすいため、その場で回答を考えていると「準備対策が十分にできていないのでは」といった印象を与えてしまいます。

また、第三者に自分の回答を聞いてもらい、「分かりやすいか」「簡潔に説明できているか」などフィードバックをもらうことをおすすめします。

企業情報を再度確認する

新卒面接の直前に、もう一度志望企業の情報を確認しておきましょう。仕事内容や事業の内容、力を入れて取り組んでいる社会貢献、企業の歴史や企業理念など細かく把握しておくことが重要です。

新卒面接では志望度を確認するために、企業情報に関する質問をされることも珍しくありません。企業情報は企業研究の段階で把握できていたとしても、面接前に改めてチェックしておきましょう。

当日の持ち物を確認する

面接前日には、企業に求められている提出書類が揃っているかどうか、記入漏れがないかどうか必ず確認しておきましょう。忘れ物やミスがあると選考に参加できない可能性があります。

また、面接時にあると便利な持ち物は下記の通りなので、合わせて準備しておきましょう。

・A4サイズの書類が入るバッグ
・提出書類
・筆記用具、メモ帳
・ハンカチ、ティッシュ
・携帯電話
・腕時計(面接会場に入るとき、携帯電話の電源を切るため時間確認に必要)
・身分証明書
・印鑑

新卒就活面接の対策や身だしなみについては「新卒就活における面接のコツを解説!事前対策を万全にして、第一印象を良くしよう」の記事も参考にしてみてください。

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面接当日の流れ

面接の事前準備を盤石にすることはもちろん、質問の時間までの流れやマナーを確認することも大切です。就活面接の流れは基本的には同じなので、気を付けたい点と合わせて再確認してみてください。

受付

まずは受付で、自分の氏名と大学名、用件を伝えます。時間には余裕を持って、10分前を目安に面接会場に到着しておくのがよいでしょう。面接と同じように受付での態度も意識し、礼儀正しい対応を心掛けましょう。

待機

面接開始まで、自分の順番が回ってくるのを待ちます。雑談などは慎み、面接での受け答えや企業情報など頭の中で最終確認をしておくと緊張し過ぎずに待機時間が過ごせるでしょう。姿勢は正し、携帯電話の電源は切っておくのがベストです。

入室

就活面接における入室の流れも基本は同じなので、下記を頭に入れておくとよいでしょう。

1、入る前にドアをゆっくりノックする(3回)
2、中から「お入りください」と返事があったらドアを開ける
3、ドアを静かに閉め、ドアの前で「失礼します」と一礼
4、ドアの方に振り返って閉める
5、椅子に座る前に「△△大学の△△です。よろしくお願いいたします」と一礼
6、「お座りください」と着席を進められてから椅子に座る

緊張すると基本の流れを失念しやすいため、何度も模擬面接を行って体に覚えこませるのがおすすめです。

面接中

面接中の身だしなみや姿勢なども評価のポイントです。面接官の好印象を得るためにも、質問への受け答えや表情とともに、正しい姿勢を心がけましょう。

姿勢を正すことで背筋がピンとなり、表情が良く見えるように。また、通る声を出しやすくなるのでハキハキと話せるようにもなります。

女性の座り方

膝とかかとを揃え、脚を真っ直ぐに立たせるように座ると綺麗な姿勢に見えます。背もたれにはもたれず、こぶし1個分ほどの隙間を空けて離して座るのがポイント。

バッグは足元に置き、手は両手が重なるようにして太ももの上に置きましょう。

男性の座り方

肩幅程度に脚を開き、つま先を前に向けると綺麗な姿勢に見えます。脚が開きすぎると悪印象につながりやすいので注意が必要。

男性の場合もカバンは足元に置き、手は軽く握って太ももの上に置きましょう。

退室

面接が終了したら、その場で立ち上がり「本日はありがとうございました」とお礼の挨拶をして一礼します。退室の際は、ドアの前で一度立ち止まり、面接官の方へ振り返り改めて「失礼致します」と述べたあと。ドアを開けて退室します。

面接時のマナーについては「面接の流れとマナーを解説!事前に対策をして面接官に好印象を与えよう」の記事も参考にしてください。

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好印象につながる面接の受け答え方

ここでは、企業に好印象を与えることができる、新卒面接での受け答えのコツをご紹介します。

結論を先に伝える

面接で自己紹介や自己PR、ガクチカを伝える際は、結論から先に述べることが重要です。「私の強みは△△です」「私が学生時代に頑張ったことは△△です」と結論ファーストで話し始めることで、これから話す内容が相手に伝わりやすくなります。

エピソードは一つに絞る

結論ファーストで伝えるエピソードは、一つに絞りましょう。長所や強みをあれもこれもと複数伝えてしまうと、アピールポイントが定まらず伝わりにくくなってしまいます。その際、企業の求める人物像とマッチした自分のアピールポイントを選んで伝えるようにしましょう。

明るい表情を心掛ける

面接で好印象を得るには、明るくハキハキと答えることも大切です。せっかく話す内容が素晴らしいものであっても、表情が暗いと、「自分の言っていることに自信がないのでは」という評価になってしまう可能性も。

また、面接で緊張すると、どうしても声が小さくなってしまったり、うつむきがちになったりすることもあるでしょう。面接模擬練習の際に、口角を上げ明るい表情で練習することを意識しておくのがおすすめです。

就活面接でうまく話せないと悩んでいる人は、「就活でうまくしゃべれない原因と面接下手の克服方法」の記事も参考にしてみてください。

面接の話し方マナーについて知りたい人は、「面接での話し方には重要マナーが!就活生なら知っておくべき好印象を与えるコツとは」の記事も参考にしてみてください。

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事前対策に活用!新卒就活面接で聞かれる質問10選

新卒面接で聞かれることの多い質問を、回答例とともに確認していきます。それぞれの質問の意図と答え方のポイント、例文をご紹介するので、自分のオリジナルの回答を考えてみてください。

「自己紹介をしてください」

面接の最初に質問されることが多いのが「自己紹介」。コミュニケーションのきっかけや、学生の緊張をほぐす、といった企業の意図が多いです。

要点をまとめ、短時間で簡潔に伝えましょう。第一印象にもなるので、明るくハキハキと話すことがポイントです。

回答の例文

△△大学△△学部の△△と申します。大学では、△△のテーマの卒業論文に取り組んでいます。学業以外では、△△の部活動にも力を入れております。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

「自己PRをしてください」

自己PRも就活面接で必ずといっていいほど質問されるので、自己紹介と自己PRとの違いを把握しておくことが大切です。自己PRでは、自分の強みや長所を、その企業に入社したあとにどのように活かせるかをアピールすることが重要です。

回答の例文1

私の強みは、学生時代にレストランでのアルバイトを通して身につけた主体性です。新しくオープンしたお店だったので新規スタッフが多く、連絡の伝達法があいまいなことやシフトのバランスよくないなどの課題がありました。

まだバイトリーダーが決まっていませんでしたが、私は率先してスタッフ間の連絡方法を提案したり、仕事のマニュアル作成もおこないました。

この結果、お店に活気が出始め、スタッフからも「仕事がやりやすくなった」という言葉をいただき、私は、バイトリーダーに選出されました。御社に入社後もこの主体性を活かし、率先した行動を持って業務に貢献していきます。

回答の例文2

私の強みは、常に周囲を大切にしながら課題解決に向かおうとする「協調性」です。学生時代所属していたサッカー部で、3年生のときに副部長をしていました。30名以上の部員をまとめるのは大変で、意見や連絡事項がスムーズに共有できず、練習に支障をきたすという課題がありました。

部員一人ひとりと対話する時間を作り、連絡方法をまとめたりすることで、集団練習では気付かなかったことも見えてきました。

その結果、意見が反発していた部員同士も徐々にお互いを尊敬しあうようになり、質の良い練習ができるようになりました。御社に入社後も、特にチームワークで仕事をするときは、協調性を大切にしながら成果を上げていきたいと思っています。

「志望動機を教えてください」

新卒に限らず面接では必ず聞かれる質問です。企業は、学生の志望意欲や志望したいと思ったきっかけを聞くことで、入社後も長く活躍してくれそうかどうかを判断します。

なぜその企業でなければいけないのか、自分を採用することによって企業にどのようなメリットがあるかを明確に伝え、自分がどれだけその企業に入社したいのかをアピールすることがポイントです。

回答の例文1

御社を志望した理由は、御社の、優秀なエンジニアとして成長できるチャンスが多い職場環境に魅力を感じたためです。

IT業界のエンジニアとして働くことを目標にしており、専門知識やITスキルの習得など、独学で勉強していますが、実践する環境がなかなか見つからないのが正直なところです。

御社のホームページを拝見し、業務未経験からのスタートから数年で大規模なプロジェクトのリーダーを務める先輩エンジニアのインタビューを拝見しました。

決して簡単な道ではないと思いますが、活躍する社員の方々のインタビュー記事に深く感銘を受け、自分もいち早く成長して会社を代表するエンジニアになりたいと思い、志望させていただきました。

回答の例文2

広告業界の営業職として、未経験から成長できる環境があるという点に魅力を感じ、御社を志望させて頂きました。御社の業務において、「売上最大限」と「顧客の満足度」の両立を実現し続けることが大切だと考えています。

変化やスピードの早い環境のため大変なことも多いと思いますが、がむしゃらに努力し、成果を出せる人材にいち早く成長していきたいと考えています。

「就活の軸を教えてください」

「就活の軸」とは、企業を選ぶうえで自分が譲れない要素のことです。何を基準に志望企業選んでいるのかを聞くことで、「企業と学生の価値観が合っているか」や「学生の意欲」などが分かります。

回答の例文

私の就活の軸は、その仕事をすることで、社会にどれだけ貢献できるかという点です。

私は人に何かを教えることが好きで、大学時代は、小学生や中学生に勉強を教える家庭教師のアルバイトをしていました。勉強ができる生徒のほか、中には勉強が嫌いでなかなか集中できない生徒もおり、どうしたら学ぶ喜びを感じてもらえるのか悩みました。

クイズ形式やイラスト、図などを交えたりして、少しでも楽しく学んでもらうための工夫をしました。180度まではいかずとも、少しずつ生徒の変化が見れたときに、やりがいを感じ、教育関係の仕事を志望しました。

「単に成績を上げるだけでなく、社会で必要なスキルやマナーを身につける手助けをしたい」という、御社の企業理念と私の就活の軸がマッチしていたため、志望させていただきました。

就活の軸の見つけ方について知りたい方は「面接官に伝わりやすい「就活の軸」の作り方とは?」の記事も参考にしてみてください。

「学生時代に頑張ったことを教えてください」(ガクチカ)

学生時代に頑張ったことから、学生がどのように自社に貢献してくれるかを見極める質問です。学業や部活、学校以外での活動から得た経験から、学生に問題解決力があるかどうかも見られています。

学生時代に取り組んだことについて、なぜ取り組んだかの理由、掲げた目標、ぶつかった課題、課題をどう乗り越えたのかの過程を具体的に伝えましょう。再現性のあるエピソードにすることで、企業はあなたが入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。

回答の例文

私が学生時代に頑張ったことは、テニス部での活動です。副部長を務めていた大学3年生のときに部で県大会への出場をかけ、今までにない練習に毎日取り組む日々が続きました。

通常よりもハードな練習時間とメニューだったので部員にも疲れが見えはじめ、スキルの差も出てきてしまいました。このままでは実のある練習ができないと思い、個人のレベルに合った練習メニューに切り替えました。

その後、皆のスキルのレベルが徐々に同じになり、無事県大会出場を果たすことができました。

部活を通して、問題の原因を発見して解決策を考えることの大切さを学びました。御社でも、この問題解決力を活かし、よりよい企画作りなどの業務に貢献していきたいと考えております。

「長所と短所を教えてください」

自己分析ができているかどうかを確認するために聞かれる質問です。入社後に長所をどのように伸ばしていくか、短所はどのように克服したいと思っているか聞くことで、企業は学生が入社後どのように業務を遂行するかイメージしようとしています。

長所に関しては企業の仕事にどう活かすかを明確に伝えましょう。短所に関しても自己分析を通してしっかり把握し、仕事上でどのように改善していきたいかアピールすることでプラスのイメージになります。長所と短所は表裏一体であることが多いため、両方に関連性のあるものを見つけるのがおすすめです。

面接での長所と短所の回答の仕方については、「自分の長所が分からないときに役立つ一覧72選!見つけ方や例文も解説」の記事も参考にしてみてください。

回答の例文

私の長所は、何事にも準備を怠らない慎重さです。毎週ゼミでおこなわれる進捗報告においても、資料のダブルチェックは欠かさず、相手に分かりやすく伝えるために付け加えるところなどはないか考え、細かいところまで工夫しています。

一方、短所は緊張しすぎてしまうところです。ゼミのグループ発表を大勢の前で行う際、あがってしまい自分の伝えたいことを上手く発表できないことがありました。それ以降、プレゼンをする時は、事前に原稿を考え本番の前にイメージトレーニングをすることで、緊張の緩和ができるようになりました。

好印象を与えられる短所の伝え方については、「短所は「緊張しやすいこと」でも構わない!好印象な答え方を例文付きで解説」の記事も参考にしてみてください。

「入社後にしたいことを教えてください」

入社後の将来の展望について求められる質問です。学生がどんなキャリアプランを描いているか、自社の業務内容をきちんと理解しているかを確認する意図があります。

企業は、自社が学生の将来にとって適切な職場環境かどうかも判断する必要があるからです。そのため、志望企業の研究を徹底して行ったうえで回答を考えることが重要。入社直後に学びたい業務などの短期目標と将来の展望などの長期目標、セットで答えると企業によりよい印象を与えられるでしょう。

回答の例文

入社後は、御社のホスピタリティの理念に沿ったおもてなしを、さまざまな角度から学べるポジションに就きたいです。御社の経営するホテルには海外からのお客様も多く滞在されるので、語学の向上も目標にします。

将来は、ホスピタリティのプロフェッショナルとして、どんなお客様にも満足度の高いサービスが提供できるホテルコンシェルジュとして活躍したいです。

入社後のキャリアプランについての答え方のコツについては、「「入社後したいこと」はどう答えたら良い?キャリアプランを聞く理由と答え方を解説!」の記事も参考にしてみてください。

「挫折経験を教えてください」

挫折経験の質問の意図は、困難に対してどう向き合ったか、また乗り越える力があるかどうか確認するためです。社会人になると、仕事上でさまざまな問題に直面することも少なくなく、また失敗もあるでしょう。それをどう消化し突破していけるかが成果につながるからです。

困難や課題をどうやって乗り越えたか、そこから学んだことを伝えましょう。ただ挫折した経験だけを語るのではなく、困難によって自分がどれだけ成長できたかをアピールすると高評価につながりやすいです。

回答の例文

私が挫折を味わったのは、大学で所属していたダンス部での経験です。定期的にあるイベントに部員全員で出場していたのですが、部員の数が増えたことで、2年生のときからスキルのある人のみが出場できる、というルールに変わりました。私は、部でのオーディションに落ちてしまいました。

とても落ち込みましたが、これまで何も練習せずに出場できていたので、自分のレベルを自覚するよいきっかけとなった、と気持ちを切り替え、自主練に励むようになりました。

その結果、次の年には部でのオーディションに合格し、振付担当にも抜擢されました。この経験から、常に初心を忘れず学び続けることの大切さを学びました。

御社の業務においても、謙虚な心を忘れず、どんな仕事にも全力で取り組んでいきたいと思っています。

面接で挫折経験を聞かれたときの答え方については、「挫折経験が見つからない人必見!探し方や面接でのアピール方法【例文8選】」の記事も参考にしてみてください。

「他社の選考状況を教えてください」

就活の面接では、他社の選考状況に関しても聞かれることがあります。この質問の意図は、学生の自社への志望度を測るのが目的。ほかにどんな業界の企業を受けているかを聞くことで、その人の就活の軸が見えてくるからです。

就活生が複数の企業に応募しているのは面接官も承知しているので、正直に自分の選考状況を伝えて問題ありません。

その際、就職したい業界や目標を述べたうえでどんな企業を受けているのかを伝えると説得力が高くなります。「弊社が第一志望ですか?」という質問には「はい、第一志望です」と回答しましょう。

回答の例文

私は現在、小売業界を中心に就職活動を進めています。規模が大きい企業で成長したいと思っており、5社の選考を受けている状況です。

現在、2社で最終面接まで進んでいます。1社が三次面接の結果待ちで、2社が2次面接の結果待ちです。

面接で第一志望かと聞かれた際の回答例をさらに見たい人は、「全ての面接で「第一志望です」と言っても大丈夫?対策と解説」の記事も参考にしてみてください。

「最後に質問はありますか?」

面接の最後に、就活生から面接官に質問があるかを問われる、いわゆる逆質問の時間があります。この時、「質問はありません」と回答してしまうと、「この学生は入社意欲が少ないかもしれない」という評価につながりやすくなります。

必ず質問ができるように、逆質問の項目も事前に考えておきましょう。逆質問の内容は、基本的には仕事に関すること、就職後に関係することが望ましいです。下記の逆質問例を参考にしてみてください。

・御社で働くにあたって、取得しておくべき資格は何かありますか?
・御社で働く上で、最も大切にすべきことは何ですか?
・御社の仕事の一番のやりがいは何ですか?
・御社が新入社員に1番期待しているのはどのようなことでしょうか
・今後、新しいプロジェクトの展開予定はありますか

逆質問について知りたい学生は、「就活の逆質問例50選!一次面接から最終面接における考え方や注意点も解説」の記事でも紹介しているので参考にしてください。

新卒面接で聞かれる質問がさらに知りたい学生は「【プロ監修】新卒採用の面接で聞かれる40の質問と対策ポイント【質問シートあり】」の記事も参考にしてください。

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面接での緊張を和らげる方法

面接という独特の雰囲気に慣れず、苦戦している新卒就活生もいると思います。面接での緊張を和らげるための方法をいくつか紹介しますので、面接に対して不安があるときは試してみてください。

何度も模擬面接の練習をする

面接での緊張を和らげるためには、場数を踏むのが効果的です。面接を受ける機会が少ないため、独特の雰囲気や守るべきマナーに対して不安になることもあるでしょう。

とはいえ、実際の面接を多く受けるのは現実的ではないため、事前に何度も模擬面接を受けるのがおすすめ。面接練習はすればするほど効果があり、面接本番で緊張しすぎて頭が真っ白になる、という状況も防ぐことができます。

深呼吸をする

面接当日の朝や、面接が始まる直前に息を整えることも緊張緩和に効果的です。面接の順番を待っているときにも、座りながら息を鼻から吸い、ゆっくりと吐くことを数回行うとよいでしょう。

面接で緊張してしまう人は、「面接で緊張するのは当たり前?上手に受け答えするためのポイントとは」の記事も参考にしてください。
面接を不安に思ってしまう人は、「就活はなんとかなる!不安になる原因と対策・プラスに捉えるメリットも解説」の記事も参考にしてみてください。

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新卒面接で不安を抱えているあなたへ

新卒の就職面接は将来を左右すること。緊張したり不安になったりするのは当たり前ですが、その状態で面接に臨んでも力を発揮しきれず不本意な結果に終わる可能性もあります。

「新卒就活の面接対策で悩んでいる」「プロからの専門的なアドバイスが欲しい」と思っている方がいたら、キャリアチケットにお任せください。

就活エージェントであるキャリアチケットでは、個々の課題に合わせたアドバイスを行い、面接を突破するためのサポートを行っています。本番に近い環境での模擬面接も実施しているので、満足いくまで対策可能。

就活に詳しいアドバイザーが担当となり、面接での注意点や基本的なマナーもしっかりお伝えいたします。面接前には、ぜひキャリアチケットをご利用ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

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