【面接質問集】就活でよく聞かれること40選!答え方のポイントや回答例も解説

このページのまとめ

  • 面接対策を効果的に行うには、就活でよくある質問集をチェックすることが大切
  • 就活の面接では、自分や企業への理解を深掘りするような質問をされる
  • 面接では逆質問の機会もあるので、企業に聞きたいことを準備しておこう

【面接質問集】就活でよく聞かれること40選!答え方のポイントや回答例も解説のイメージ

「就活の面接でよく聞かれる質問集を確認したい」とお考えの就活生もいるでしょう。面接では、自分や企業に対する理解を深掘りする質問をされるので、事前に回答を準備しておく必要があります。

この記事では、就活の面接で聞かれる質問集40選と回答例、答える際のポイントを紹介。おすすめの逆質問集やNGな逆質問集、面接で好印象を与えるコツもまとめているので、自信をもって面接に臨みたい方はぜひご一読ください。

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目 次

就活面接で頻出する質問集40選

ここでは、面接でよく聞かれる質問40選と回答例、答える際のポイントをご紹介します。面接で聞かれる質問はある程度決まっているので、事前に準備しておけば落ち着いて回答できるでしょう。以下を参考に、面接準備を進めてみてください。

1.自己紹介をお願いします

自己紹介では、自分についての基本的な情報だけを答えましょう。基本的な情報とは、「大学」「学部」「氏名」「意気込み」などのことです。

△△大学△△学部4年の△△△△です。本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。

自己紹介は第一印象を左右する重要な要素となります。明るくはきはきとした態度で話すことを心掛けましょう。また、長くなり過ぎないよう、要点を絞って伝えることも大切です。
自己紹介で自己PRや志望動機を述べる就活生もいますが、まだ聞かれていない質問に答えると評価が下がってしまう可能性があります。自己紹介はアピールをする場面ではないので注意してください。

自己紹介のポイントや回答例は、「自己紹介の書き方のコツは?好印象を与えるポイントと6つの例文を紹介」の記事でも解説しています。

2.自己PRをしてください

自己PRでは、企業が求める人物像に合致する自分の強みを、具体的なエピソードとともに伝えることが重要です。結論→エピソード→入社後の展望という流れで構成すると、説得力のある回答となります。

私の強みは粘り強さです。

大学では陸上部に所属し、長距離走を行っています。入部当初は周囲と比べて実力がなく、成績も伸び悩んでいました。しかし、せっかく部活動に取り組んでいるなら成績を残したいと考え、誰よりも練習して成績を残すことを目指しました。そこからは、最初に練習に参加し、最後に帰る生活を続け、誰よりも走り続けました。

練習がない日でも自主練はかかさず、1日5kmは走ることを目標に取り組みました。練習の結果もあって、2年生の秋ごろから大会で上位を取れるようになり、全国大会出場の権利も獲得できました。

御社でも粘り強く仕事に取り組み、成果を出せるまであきらめずに取り組むことで貢献したいと思います。

単なる性格や特徴を述べるのではなく、具体的な実績や数値を交えて説明することで、より説得力のある回答になります。自己PRの考え方や伝え方については「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

3.あなたの強みを教えてください

強みを聞かれた場合の回答は、自己PRと同じでも問題ありません。ただし、すでに自己PRを聞かれている場合は違う内容で答えるようにしましょう。

私の強みは、物怖じしないコミュニケーション能力です。1年の留学経験を経て、誰とでも話せるようになりました。

留学先には知り合いが一人もおらず、全員がはじめて会う人です。そのような環境で生活するためには、自分から積極的にコミュニケーションを取り、関係性を築くことが大切だと感じました。
最初は緊張しましたが、「隣に住む人」「アルバイト先の人」など、一人ずつ話しかける人を増やし、帰国時には初対面であっても話せる度胸がつきました。

御社でも物怖じしないコミュニケーション能力を活かして、積極的にお客さま対応を行うことで貢献していきます。

強みを裏付けるエピソードを用意し、なぜその強みが身についたのか、その過程も含めて説明することが重要です。自分の強みの見つけ方については「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」」の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

4.就活の軸を教えてください

就活の軸とは、「就活を行ううえで譲れない自分なりの基準」のことです。答える際は、なぜその軸をもつに至ったのか、その背景や理由まで含めて説明しましょう。

私の就活の軸は、「顧客に直接価値を提供できる仕事であること」です。これは、インターンシップでお客さまから直接感謝の言葉をいただいた経験が原点となっています。

安易な理想論や建前ではなく、自分の経験にもとづいた具体的な理由を述べることで説得力が増します。また、その軸と志望する企業・職種との関連性にも触れることで、企業とのマッチ度の高さもアピールできるでしょう。

5.働くうえで大切にしたいことは?

この質問では、価値観や仕事に対する姿勢を確認されます。抽象的な理想論ではなく、具体的な行動レベルで説明してみましょう。

私が働くうえで大切にしたいことは、お客さまファーストで物事を考えられるかです。自分優先ではなく、お客さまのニーズに合わせて考えられ、行動できる場所で働きたいと考えています。

単なる抱負や決意表明に終わらせず、なぜそれを大切にしたいのか、どのように実践していくのかまで言及することもできます。企業の理念や価値観と結びつけて説明できると、より説得力のある回答となるでしょう。

6.志望動機を教えてください

志望動機では、「なぜその会社を志望するのか」「入社後に何を成し遂げたいのか」などを伝えましょう。面接官に自分を採用するメリットを感じてもらえるよう、論理的かつ熱意のある回答を目指してみてください。

私が御社を志望する理由は、世代を超えて愛される御社製品「○○」を通じ、その普遍的な価値を世界中に広げたいというビジョンに強く共感したからです。
御社が掲げるアジア圏での新支店設立とローカライズ強化というグローバル戦略は、この価値を実現する最善の道だと確信しています。

この海外展開に、1年間の留学経験で培った「異文化コミュニケーション能力」と「適応力」を活かして貢献したいです。現地の文化に寄り添ったローカライズを推進し、取引先との強固な信頼関係を構築することで、御社の世界展開を加速させます。

将来的には、御社の品質と私の適応力を融合させ、新興国市場で新たなロングセラー商品を生み出すことに貢献したいと考えております。

志望動機を語る際は、企業の特徴や強み、事業内容、企業理念などと、自分の経験や価値観がどのようにマッチしているかを具体的に説明することが重要です。また、その企業でしか実現できない目標や夢にも触れると、より説得力が増します。

志望動機の考え方や回答例については、「新卒の学生が履歴書に志望動機を書くコツは?職種別の例文も紹介」の記事も参考にしてみてください。

7.学生時代に力を入れたことはありますか?

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)は、多くの企業で聞かれる質問の一つです。アルバイトやサークルなど、どのような活動でも良いので、学生時代に自分が成長できた経験を答えましょう。

私が学生時代に力を入れたことは、アパレル店でのアルバイトです。アルバイトのなかでの売り上げ1位を目指して、接客能力の向上に努めました。

アルバイトを始めたときはコミュニケーション能力に自信があり、すぐに商品が売れるだろうと思っていました。しかし、1ヶ月たっても売上は伸びず、成績は下位でした。自分はコミュニケーション能力に長けていると勘違いし、自分の伝えたい話ばかりをしていたからです。

先輩の接客を見ていたところ、話すだけではなく、お客さまのニーズをうまく聞き出し、提案することで商品を紹介していることに気づきました。そこからは、コミュニケーションの取り方を改善し、「お客さまのニーズに合わせて接客を行う」という意識で半年間接客を行いました。

意識して取り組み始めてから2週間ほど経つと、売上が徐々に上がっていき、半年後には店舗で3位まで到達しました。自分の状況を客観的に見つめ、反省できたことが良かったと思います。

私はこの経験を通じて、お客さまのニーズを引き出すコミュニケーション能力を身につけました。御社の接客業務でも、自分の思いを一方的に伝えるのではなく、お客さまのニーズに応えた接客を行いたいと考えています。

単なる活動内容の説明ではなく、その経験を通じて得た学びや成長した点を強調することが重要です。また、具体的な数字や成果を交えながら、その経験が仕事にどのように活かせるかまで言及することで、より面接官の印象に残りやすくなります。

学生時代に力を入れたことの回答のコツについては、「ガクチカとは?評価される書き方や例文18選を紹介!」の記事も参考にしてみてください。

8.アルバイト経験について教えてください

アルバイト経験に関する質問では、仕事への取り組み方や学んだことが見られています。何のアルバイトをしているかだけではなく、どのように仕事と向き合っているかも伝えましょう。

私は塾講師のアルバイトをしています。中学生を中心に、1対1で教える形式です。

アルバイトで大変だったのは、教え子と同じ目線に立って話すことです。中学生にとっては難しい言葉を多く使ってしまい、内容が正しく伝わっていないことがありました。

そこで、中学生にも理解できるような言葉選びを意識し、難しい言葉を使う際には内容が理解できているかを確認しながら指導を行うようにしました。また、分からないことがあればすぐに質問してもらえるよう、話しかけやすい雰囲気づくりにも努めました。

その結果、生徒の理解が深まり、成績が15%向上しました。御社の業務においても、相手の視点に立って考えることを忘れずに、業務に取り組んでいきたいと考えています。

単なる業務内容の説明ではなく、どのような工夫や改善を行ったのか、その結果どのような成果が得られたのかを具体的に説明することが大切です。

9.サークルや部活動について教えてください

サークルや部活動について話す際にも、その活動を通じて学んだことを合わせて伝えましょう。「野球部でした」「吹奏楽部でした」などの所属だけを答えても、アピールにはなりません。

私は吹奏楽部に所属していました。

部活動で大変だったことは、全員で協力して一つの目標に向かうことです。吹奏楽部はフルートやトランペットなど複数の楽器があり、楽器ごとに練習するケースがよくあります。
そのため、部全体のまとまりが弱く、同じ目標や意識をもって行動できないという課題がありました。

そこで、私は部全体で練習する時間を増やすことを提案し、一体感を高めるために動きました。週に2回の全体練習を行った結果、部にまとまりが生まれ、大会でも好成績を残すことができました。

この質問に回答する際は、ただのサークルや部活動の紹介にならないように注意する必要があります。自分がどのような役割を担い、どのような課題に直面し、それをどのように解決したのかを説明することで、問題解決能力やリーダーシップを具体的にアピールしましょう。

10.ボランティア経験はありますか?

ボランティア経験からは、「なぜ参加したのか」「何を学んだか」が見られます。参加した結果だけではなく、過程も伝えるようにしましょう。

私は大学2年生のときに、地域のゴミ拾いボランティアに参加しました。自分の住む町は、自分できれいにしたいと感じたからです。

ボランティア活動に参加して、きれいな街は多くの人々の協力によって守られていることに気づかされました。そのときのボランティア活動に、50人以上が参加していたからです。普段何気なく歩いている街のきれいさが、ボランティア活動を行っている人々の善意に支えられているということに感銘を受けました。

この経験を通して、「ボランティア活動に参加することで、私も町に貢献しよう」という気持ちが芽生えました。地元に密着して事業を行う御社であれば、町への貢献意識をもって、よりモチベーション高く業務に取り組めると感じています。

ボランティア経験を語る際は、なぜその活動に参加しようと思ったのか、その経験が自身の成長にどのように影響したのかを説明することで、より深みのある回答となります。

ボランティア経験を伝える例文については、「ボランティア経験を就活でアピールするには?書き方のポイントや例文を解説」も参考にしてみてください。

なお、ボランティア経験がない場合は、正直にないと答えてください。高評価を得たいからといって、嘘をついてボランティア経験があると伝えるのはやめましょう。

11.長所はなんですか?

長所も面接で聞かれやすい質問です。企業が求める人物像に合わせて、強みやスキルをアピールしましょう。

私の長所は、計画性があることです。大学の研究活動では、綿密な計画を立て進捗管理を徹底することで、予定よりも早く成果を出すことができました。

この計画性を活かし、御社ではプロジェクトの進捗管理やタスク管理に貢献したいと考えています。

長所を説明する際は、その長所が発揮された具体的な場面を説明することで、説得力が増します。自分の強みのうち、どれを伝えるべきか悩む場合は、印象的なエピソードがある強みや志望先企業で評価されやすい強みを選びましょう。

12.短所はなんですか?

短所を答える際は、改善方法もセットで伝えるのがポイントです。短所だけ伝えてしまうと、マイナスな印象のまま終わってしまうので注意してください。

私の短所は優柔不断なところです。選択肢が多いと、どれを選ぶか迷って行動が遅れてしまいます。

優柔不断な短所を改善するために、優先順位をつけるようにしています。迷いがある場合は「何をすべきか」をはっきりさせ、行動に移すことで、迷うことが減りました。

短所を克服するための具体的な行動を示すことで、自己改善への意欲をアピールできます。「嘘をつく」「約束や期限が守れない」のように、仕事に直接影響するような重大な欠点は避け、改善可能な短所を選ぶのが賢明です。

短所の一覧や回答例は、「履歴書に短所を書くときは短く簡潔にまとめよう!例文24選も紹介」の記事でも解説しているので、ぜひ確認してみてください。

13.趣味はなんですか?

趣味を尋ねる質問は、あなたの人間性や価値観、ストレス解消法などを知るためのものです。また、就活生の緊張を和らげるために、コミュニケーションの一環として質問される場合もあります。仕事と直接関係のない趣味でも構いませんが、熱意をもって語れる趣味を選ぶのがおすすめです。

私の趣味は読書です。1ヶ月に3冊は読むようにしています。特に日本文学が好きで、明治や大正時代に書かれた作品をよく読んでいます。

趣味を答える場合は、どのように取り組んでいるかもセットで伝えましょう。「読書です」「映画鑑賞です」のように単語で答えてしまうと、話しが広がらず、コミュニケーション能力が低いと思われてしまう恐れがあります。

趣味の例や答え方は、「エントリーシートの『趣味・特技』の書き方は?評価されるポイントも解説」の記事でも詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

14.資格について教えてください

資格について聞かれたら、所持している資格と資格取得までの取り組み方を伝えましょう。持っている資格を伝えるだけでは、アピールにつながらない場合があります。

私が所持している資格は△△です。「最低でも1日1時間以上は勉強する」と目標を掲げ、2ヶ月間資格勉強に取り組みました。目標どおり毎日勉強し、無事に資格を取得することができました。

資格について語る際は、資格取得を通じて得られた知識やスキル、そしてその資格を仕事でどのように活かせるかを加えることもできます。

15.自分を動物にたとえると?

この質問では、自己分析ができているかや、どのような性格をしているかが見られています。誰にでも特徴が分かる動物にたとえて答えるようにしましょう。

私を動物にたとえると、犬だと思います。犬は、忠誠心があり、チームワークを大切にする性格です。私も、一度目標を定めたら最後まで諦めずに努力し、チームのために貢献することを大切にしています。

動物にたとえる際は、その動物の一般的なイメージだけでなく、自分の性格や特徴との共通点を具体的に説明しましょう。ユーモアを交えながら答えることで、面接官との距離を縮める効果も期待できます。

「自分を動物にたとえると」の考え方や回答例は、「『自分を動物に例えると?』への回答はどうする?動物の例や答え方を解説」の記事も参考にしてみてください。

16.座右の銘やモットーを教えてください

座右の銘やモットーを尋ねる質問は、就活生の価値観や行動指針を理解するためのものです。単に格言を述べるだけでなく、なぜそれを大切にしているのかを説明しましょう。

私の座右の銘は、「石の上にも三年」です。どれだけ大変でも辛抱強く取り組むことで、結果がついてくると信じ行動しています。

座右の銘などを伝える場合は、ことわざや四字熟語がおすすめです。誰でも知っている言葉を選ぶと、よりイメージしてもらいやすくなります。

座右の銘の例や答え方は「座右の銘の面接での効果的な答え方は?42の格言一覧やOK・NG例文を紹介」の記事を、モットーの回答例は「就活で聞かれるモットーとは?使える言葉の例や伝え方のポイントを解説」の記事を参考にしてみてください。

17.自分にキャッチコピーを付けるとしたら?

キャッチコピーからは、「自己分析ができているか」「分かりやすく伝える能力があるか」が見られています。印象的で覚えやすい言葉で、自分の本質を表現できるように準備しましょう。

私のキャッチコピーは、「全力前進」です。いつでも全力で、前向きに行動しています。

キャッチコピーは、単なる表面的な言葉遊びではなく、自分の経験や価値観にもとづいた説得力のあるものを考えましょう。
キャッチコピーの考え方や回答例は、「自己PRで使えるキャッチコピー71選!作り方とコツ・注意点も解説」の記事も参考にしてみてください。

18.△△大学に入った理由を教えてください

大学に入った理由からは、就活生の目的意識が確認されます。目的意識をもつ学生は、入社後も自分で目標設定を行い、努力できる傾向にあるからです。

私が△△大学に入った理由は、地元の経済について学びたかったからです。生まれ育った町がどのように発展し、今後どのようになっていくのかを学びたいと考え、入学しました。

大学に入った理由は、「△△を学びたかった」「△△に興味があった」などで問題ありません。選択が現在の自分にどのような影響を与えているのか、また就職後にどのように活かせるのかまで言及すると、より印象的なアピールになるでしょう。

19.△△学部を選んだ理由を教えてください

学部を選んだ理由からは、就活生の興味関心が確認されています。また、学業で何を学んだかを知るために質問する面接官もいます。

私が外国語学部を選んだ理由は、日本とは異なる言語や文化について触れたかったからです。小学生のころにカナダ出身の友人ができ、海外の文化に興味をもったことがきっかけでした。

外国語学部では、英語や中国語など日本とは違う言語を学び、話せるようになりました。また、文化によって考え方は違うため、自分とは異なる価値観を受け入れていく大切さも学びました。

学部選択の理由は、自身の興味関心の変遷や成長過程と結びつけて説明するのもおすすめです。

20.大学での研究内容を教えてください

理系学生の場合、研究内容を聞かれる場合もあります。「どのような研究なのか」「どのように取り組んでいるのか」を答えましょう。

私が取り組んでいる研究は、△△の研究です。研究結果を出すのが難しく、1日2時間の実験に1ヶ月以上取り組んでいます。

研究内容を説明する際は、専門用語を避け、面接官にも分かりやすい言葉で説明することが重要です。また、研究の社会的意義や実務への応用可能性にも触れたり、研究過程で直面した課題とその解決方法について言及したりすると、印象に残りやすいでしょう。

21.卒論はどのようなテーマを選びましたか?

卒論の内容についても聞かれる場合があるので準備しておきましょう。「どのような内容なのか」「何を学べたか」などについて回答してください。

卒論ではSNSを活用したマーケティングについて調べています。SNSが普及した現代において、既存の広告手段と比べてどのような効果があるのかを知りたいと思い研究を始めました。

卒論のテーマと志望企業に関連性があるなら、テーマの概要だけでなく、研究の目的や方法、結果、そしてそこから得られた学びを説明するのもおすすめです。

22.あなたにとって仕事とは?

「あなたにとって仕事とは」からは、仕事に対する価値観が見られています。「何のために仕事をするのか」について考えると、答えが見つかりやすいのでおすすめです。

私にとって仕事とは、自己成長の機会であり、社会に貢献する手段です。

自分のスキルや知識を活かしてお客さまの課題を解決し、社会をより良くしていくことにやりがいを感じます。また、仕事を通じて常に新しいことを学び、自己成長を続けることで、より大きな価値を提供できると考えています。

単なる収入源としてだけでなく、自己実現や社会貢献といった視点も含めて、仕事に対する考えを具体的に説明するのがポイントです。

23.どんなタイプの人が苦手ですか?

苦手なタイプの人を尋ねる質問は、就活生の協調性やコミュニケーション能力、ストレス耐性を評価するためのものです。苦手なタイプが聞かれたら、実体験をもとに、苦手な理由と対処法を答えるのがおすすめです。

私が苦手なタイプは、時間に遅れる人です。周囲に迷惑をかけてしまうので、時間を守ってほしいと感じています。

時間に遅れてしまうタイプの人には、自分から何度も連絡を入れることで状況の確認を行い、仮に遅れてしまった場合でも対応できるようにしています。

苦手なタイプについて答える際は、相手を非難するのではなく、自分の価値観との違いを説明することが大切です。また、苦手なタイプの人とも円滑にコミュニケーションをとるための努力をアピールすることで、協調性やコミュニケーション能力を示すことができます。

24.最近の気になるニュースを教えてください

面接では、気になるニュースを聞かれる場合もあるので、新聞やテレビなどをチェックしておきましょう。ニュースの内容だけでなく、なぜそのニュースが気になるのか、自分の意見や考えを説明することが重要です。

最近の気になるニュースは、物流業界の人手不足です。私もインターネットで商品を買うことが多いので、今後どのようになっていくのか気になっています。

また、企業も物流に頼る部分が大きいので、事業を行ううえでどのような影響や問題が生じるのかも気になる理由です。

芸能やスポーツなどは避け、社会問題や経済などの内容を選ぶのがおすすめです。そのニュースが社会に与える影響や、自分自身の仕事にどのように関連するかを説明することで、より深い考察を示すことができます。

ニュースについて聞かれた場合の回答方法は、「最近のニュースを面接で聞かれたらどう答える?おすすめの内容や例文を紹介」の記事も参考にしてみてください。

25.これまでで一番うれしかったことは?

この質問は、あなたの価値観やモチベーションの源泉を探るためのものです。うれしかったことのエピソードは、どのような内容でも問題ありません。ただし、できるだけ直近である、大学生になってからの出来事のほうが良いでしょう。

私がこれまでで一番うれしかったことは、部活動の県大会で準優勝できたことです。個人で頑張ったこと、チームで頑張ったことが実り、感動しました。

私が所属していた野球部は経験者が少なく、県大会では1勝できるかどうかのレベルでした。入部したときから県大会優勝を掲げ、自分たちで練習メニューを考え、地道に続けることでレベルアップを図りました。

努力の結果、大学2年生の大会で初勝利、大学3年生の県大会で準優勝を果たしました。優勝までは届きませんでしたが、目標に向かって努力することの重要性を改めて認識しました。

嬉しかった経験を語る際は、その経験が自分の成長にどのように影響したのか、今後の仕事にどのように活かせるかを説明することで、自己成長への意欲を示すこともできます。

26.これまでで一番努力したことはなんですか?

この質問では、目標達成能力や困難に立ち向かう姿勢がみられています。単に努力した事実だけでなく、その過程で得られた学びや成長を伝えることが重要です。

私がこれまでに一番努力したことは、卒業論文の研究です。半年以上失敗を重ねて、ようやく結果を出すことができました。

私は△△の研究を行っていますが、研究者が少なく、成功例も少ない研究です。資料が少ないなかで試行錯誤を続けましたが、全くうまくいかず、半年間は成功する兆しもありませんでした。

途中何度もあきらめそうになりましたが、「ここであきらめたら、今後に取り組むこともあきらめてしまう。まだできることはある」と思い直し、毎日研究を続けました。

御社に入社後もあきらめずに努力をすることで、成果を出したいと思います。

具体的な目標や努力のプロセス、得られた成果、そしてそこから得られた学びを具体的に説明することで、自分の能力と意欲を効果的に伝えることができます。感情面の葛藤を伝えるのも、エピソードを印象的にするポイントです。

27.どのようなときに「やりがい」を感じますか?

この質問では、価値観や仕事に対するモチベーションの源泉が確かめられます。企業文化との適合性を判断するためです。

チームで協力して一つのプロジェクトを成功させたときに、大きなやりがいを感じます。

アルバイト先の飲食店で、新メニュー開発プロジェクトに参加した際、メンバーと意見を出し合い、試作を行いました。何度も試作と改善を繰り返した甲斐あって、お客さまから高い評価を得ることができました。

チームの一員として貢献できたこと、そしてお客さまの笑顔を見ることができたことが、何よりも嬉しかったです。

志望先企業での業務に関連するような「やりがい」を見つけましょう。仕事に対する価値観を明確に伝えることが重要です。

28.これまでに挫折した経験はありますか?

挫折経験からは、「どのようなことが苦手か」「辛い経験からどのように立ち直るのか」がみられています。挫折しただけではなく、立ち直った経験を選ぶようにしてください。

私が挫折した経験は、部活動で怪我をしてしまい、練習すらできなかった時期です。陸上部に所属していた大学2年生の夏に、復帰まで半年かかるほどの怪我をしてしまいました。

仲間たちが大会に向かって頑張っている一方で、何もできない自分に悔しさを感じ、部活を引退するか深く悩んだのを覚えています。

そこから立ち直ることができたのは、仲間たちが頑張る姿を見て、もう一度自分も頑張ろうと思えたからです。リハビリはつらくて苦しいものでしたが、また走れるときを夢見て、毎日取り組みました。

リハビリを頑張った結果、大学3年生の春には試合に出場できるまで回復し、県大会にも参加できました。この経験から、あきらめずに努力し続ける大切さと、仲間の大切さを実感しました。

挫折の経験を正直に語り、そこから得た教訓や成長を具体的に説明するのがポイントです。

挫折経験の伝え方については、「挫折経験の回答例文11選!エピソードがないときの対処法も紹介」の記事も参考にしてみてください。

29.ストレス解消法を教えてください

ストレス解消法が聞かれるのは、「ストレスを溜め過ぎないか」「自分で解消できるか」を判断するためです。仕事ではストレスを感じる場面が出てくるので、うまく対応できることをアピールしましょう。

私のストレス解消法は、疲れ果てるまでランニングし、ゆっくりと眠ることです。全力でランニングをすることで、体力を使い果たし、ストレスも一緒になくなっていきます。
また、一晩眠れば「もう終わったことだ」と切り替えられ、ストレス解消につながります。しっかりと休んで、次の日から頑張れるようにしています。

仕事に支障をきたさない、健康的で建設的なストレス解消法を紹介する必要があります。

30.他社の選考状況を教えてください

「他社の選考を受けているか」「どこまで進んでいるか」なども就活では聞かれます。この質問を通して、就職活動に対する真剣度や、自社への志望度を測ろうとしている面接官も多いでしょう。

私はIT業界のなかでも、プログラミングを通じて人々の生活を支えられる企業を受けています。現在は最終選考が1社と面接中が4社、書類選考中が3社の状況です。

就活の進捗を誠実に回答することを心掛けましょう。具体的な企業名を挙げることは避け、選考状況を簡潔に説明するのがポイントです。

他社の選考状況を聞かれた場合の答え方は、「面接で『他社の選考状況』を聞かれたときの答え方は?コツと例文を紹介」の記事でも解説しています。

31.弊社は第一志望ですか?

この質問は、入社意欲の高さを確認するものです。もし第一志望でなくても、熱意を伝えるように心掛けましょう。

第一志望です。私が実現したい△△は御社でしかできず、入社して実現させたいと思っています。

回答する際は、第一志望である理由を具体的に説明することで、熱意が伝わりやすくなります。もし第一志望でない場合は、「御社は非常に魅力的な企業であり、選考を通じて志望度が上がっています」のように、前向きな姿勢を示すことが大切です。

第一志望かどうかを聞かれた場合の回答方法は、「面接で第一志望を自分から言うのはあり?リスクと上手な答え方を解説」の記事も参考にしてみてください。

32.弊社が内定を出した場合どうしますか?

面接中に、「内定を出したらどうしますか」と意思確認をされる場合もあります。基本的には、「入社します」とすぐに回答するのが好印象です。答えに詰まってしまうと、印象が悪くなる可能性があるので気をつけてください。

内定をいただけましたら、喜んでお受けいたします。
御社で〇〇という目標を達成するために、一日でも早く貢献できるよう努力したいと考えております。

内定承諾の意思を明確に伝えることで、企業側は安心して採用活動を進めることができます。ただし、ほかに選考中の企業がある場合は正直に伝えつつ、入社意欲が高いことを強調しましょう。

33.なぜ△△社ではなく、弊社を志望するのですか?

競合他社ではなく、自社を選ぶ理由を確認する質問です。志望先と同業他社との違いを整理し、明確に違う点を答えられるようにしておきましょう。

御社を志望するのは、△△を扱う企業のなかで唯一、世界に市場を広げているからです。
私は留学経験もあり、語学力を活かして世界市場で営業を行いたいと考えています。△△社は国内展開に力を入れており、海外に目を向けているのは御社しかないため、志望しています。

競合他社と比較する際は、企業の弱点を指摘するのではなく、志望先の強みを強調することが大切です。自分のスキルや経験が、その企業でどのように活かせるのかを具体的に説明しましょう。

34.入社後にやりたいことはなんですか?

入社後にやりたいことや目標なども、面接ではよく聞かれます。企業研究での内容をもとに、自分が実現したい内容を答えましょう。

私が入社後にやりたいことは、海外支店での売上向上への貢献です。御社は3年以内に海外支店を作り、世界各国に販路を広げる目標を掲げられています。

私も海外留学で培った語学力を活かして、海外での営業活動に貢献したいと感じました。また、海外事業でのメンバーに選ばれるように、まずは国内で実績をあげたいと思っています。

入社後にやりたいことを説明する際は、短期的な目標と長期的な目標を明確にするのがおすすめです。企業の事業戦略や組織構成を理解し、自分のキャリアプランとの整合性を示すことで、企業への貢献意欲をアピールできます。

35.転勤はできますか?

支店を持つ企業の場合、転勤できるかどうかの質問を受ける可能性があります。企業の事業展開やキャリアパスを考慮し、自分の意思を明確に伝える必要があります。

全国各地、どこでも転勤できます。親の転勤で幼少期から引っ越しが多く、勤務地にこだわりはありません。

転勤が可能であることを伝えることで、企業は安心して採用活動を進めることができます。転勤に条件がある場合は、正直に伝えつつ、企業への貢献意欲が高いことを強調しましょう。転勤できないのに転勤できますと答えた場合、転勤前提で内定をもらう場合があるので気をつけてください。

36.あなたのキャリアプランを教えてください

面接では、入社後のキャリアプランについても聞かれる場合があります。「いつまでに」「どの部署で」「どんな結果を出したいか」を伝えると良いでしょう。

私は入社後10年以内に、営業部のリーダーとしてプロジェクトを任せてもらえるようになりたいです。そのためにも、まず入社後3年間で、業務に関する知識やスキルを習得し、一人前の営業職として活躍します。5年後には、○○プロジェクトのリーダーとして、チームを率いて成果を出すことを目指します。

理想のキャリアプランを述べるだけでなく、目標達成のためにどのような努力をするのか、具体的な行動計画を示すことで、計画性と実行力をアピールできます。

キャリアプランの回答例は、「キャリアプランの例文18選!面接での答え方や思いつかないときの考え方」の記事も参考にしてみてください。

37.5年後・10年後はどうなっていたいですか?

「5年後はどうなっていたいですか」「10年後の目標はありますか」なども、就活で聞かれる質問です。目標を明確にもっているかが確かめられます。

5年後には、○○の専門家として、社内外から頼られる存在になっていたいです。そのため、入社後は●●の資格取得を目指し、積極的に研修やセミナーに参加したいと考えています。
10年後には、○○部門を統括するリーダーとして、新しい事業戦略を立案し、会社の成長に貢献したいと考えています。

企業の事業戦略や業界の動向を踏まえ、具体的な役職やスキル、貢献したい分野などを説明しましょう。企業のビジョンと自分のキャリアプランを結びつけることが大切です。

5年後や10年後の姿について回答するコツは、「『5年後の自分』の回答例文16選!質問の意図や考え方のポイントも紹介」の記事も参考にしてみてください。

38.留年した理由について教えてください

留年してしまった場合は、理由について聞かれる場合があります。嘘をつくと印象が悪いので、正直に答えるようにしましょう。

私が留年してしまったのは、部活動に力を入れ過ぎて、学業をおろそかにしてしまったためです。学業と部活動のバランスを考えることができず、単位を落としてしまいました。

このことを反省し、今では優先順位を考えて行動するようにしています。現在は必要な単位はすべて取得し、卒業できる状態になっています。

留年理由を説明する際は、言い訳や責任転嫁は避け、素直に反省の意を示すことが大切です。また、留年を経験したことで、どのような学びを得て、どのように成長できたのかを具体的に説明することで、自己改善への意欲をアピールできます。

39.学生と社会人の違いは何だと思いますか?

学生と社会人の違いを尋ねる質問は、社会人としての自覚や責任感、仕事に対する価値観を確認するものです。主体性、責任感、貢献意欲といったキーワードを盛り込み、自分の考えを具体的に説明しましょう。

学生と社会人の違いは、責任の大きさと、社会への貢献度にあると思います。学生は、主に自分の成長のために学びますが、社会人は、会社の利益や社会の発展のために働く必要があります。

そのため、主体的に行動し、責任をもって仕事に取り組むことが重要だと考えています。

学生と社会人の違いを説明する際は、自分の言葉で具体的に説明することが大切です。また、社会人として働くうえでどのような貢献をしたいのか、意欲のアピールにもつなげられます。

40.最後になにか質問はありますか?

就活の最後に、質問があるかどうか聞かれる場合もあります。逆質問と呼ばれ、自分が知りたいことを聞くチャンスです。

入社後、最初の1年間で期待される役割や、身につけておくべきスキルは何でしょうか

「特にありません」と答えると、企業に対して興味がないと勘違いされてしまうので、質問は必ず用意しておきましょう。

上記のような質問への回答を事前に準備しておくことで、自信をもって面接に臨めます。就活でよく聞かれる質問は「就活の面接対策はどうする?方法やよく聞かれる質問54選と回答例を解説」の記事でも解説しているので、こちらもあわせてご一読ください。

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就活面接でNGとされている質問集

就活の面接では、「出生や家族など本人に責任がない事項」や「思想や信条に関する事項」などの質問は不適切とされています。企業の採用活動は、「応募者の適性・能力とは関係のない事項で採否を決めてはいけない」と定められているためです。

ここでは、厚生労働省の「公正な採用選考の基本」で紹介されている、就活面接でNGとされている質問をご紹介します。面接での対応に困らないためにも、ぜひチェックしてみてください。

出生や家族など本人に責任がない事項

面接において、応募者本人の意思や努力とは無関係な事項について質問することは、差別的な採用選考につながる可能性があるため、NGとされています。

以下のような質問が、この分類に該当するでしょう。

・本籍や出生地に関する質問
・家族に関する質問(職業、学歴、収入、資産など)
・住宅状況に関する質問(間取り、部屋数、住宅の種類など)
・生活環境や家庭環境などに関する質問

たとえば、「ご両親は何をされているんですか?」という質問に対しては、「私自身は御社で〇〇の業務に携わり、このように貢献したいと考えております」と、自身の意欲や能力にフォーカスした回答に切り替えることが効果的です。

思想や信条に関する事項

個人の内面に関わる思想や信条について質問することは、憲法で保障された基本的人権を侵害する可能性があるため、面接ではNGとされています。

思想や信条に関するNGな質問例は、以下のとおりです。

・宗教に関する質問
・支持政党に関する質問
・人生観や生活信条などに関する質問
・尊敬する人物に関する質問
・思想に関する質問
・労働組合や学生運動などの社会運動に関する質問
・購読新聞や雑誌、愛読書などに関する質問

たとえば、「どの新聞を購読していますか?」という質問に対しては、「日々のニュースは、さまざまなメディアを通じてチェックするように心掛けています。特に、業界動向については○○という情報源を活用しています」のように、仕事に関連する情報収集姿勢をアピールする回答が望ましいでしょう。

上記のような質問を受けた場合、丁寧に質問を受け流したり質問の意図を確認したりするのが有効です。また、仕事に関連する内容に話題を切り替えることもできます。

不適切な質問であっても、その場の雰囲気を悪くすることなく、適切に対応することを心掛けましょう。ただし、深刻な差別的質問や不当な扱いを受けた場合は、労働局や専門機関に相談することも検討してみてください。

面接で不適切な質問をされること以外にも、就活に関するお悩みを抱えている方は多いでしょう。「就活でよくある悩み20選!不安になる理由や解消法もご紹介」の記事をチェックし、対処法を試してみてください。

参照元
厚生労働省
事業主の方へ ~従業員を雇う場合のルールと支援策~

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面接でほかの就活生に差をつける逆質問集

前述したように、面接では就活生から企業に対して質問を行う場合もあります。業務内容や企業の方針など、気になることを質問するようにしてみてください。

ここでは、面接でほかの就活生に差をつける逆質問集をご紹介します。

業務内容について

逆質問では、業務内容について質問することができます。社員が普段どのような業務に取り組んでいるのかを知ることで、入社後のミスマッチ防止につながるでしょう。

・1日の流れを教えてください
・どのような業務がメインになりますか?
・Webサイトで紹介されていた△△の業務について、具体的に知りたいです

単なる業務内容の確認ではなく、成長プロセスや組織の連携体制まで踏み込んで質問することで、企業に対する深い理解を示すことができます。

社風について

企業の社風について質問することもできます。仕事で活躍するためには、自分の考え方や性格が企業と合うかどうかも大切です。

・御社はどのような社風だと思いますか?
・どのような性格の方が多いですか?
・事業部によって、雰囲気の違いはありますか?

インターンシップや企業説明会、OB・OG訪問などで得た情報を踏まえたうえで、企業文化について掘り下げることで、準備の周到さをアピールできます。

入社後の働き方について

入社後にどのような働き方ができるかについて質問してみるのも一つの手です。仕事のイメージをもつことで、自分が活躍できそうかを考える材料になります。

・△△部の方の、一日のスケジュールを教えていただけますか?
・△△の資格を持っていますが、活かせる業務はありますか?
・新卒の場合、どれくらいの期間や経験を得て△△のプロジェクトに関われますか?
・責任あるポジションを目指して働きたいと考えています。御社の評価制度の基準を教えていただけますか?

具体的な数値や事例を含めた回答を求めることで、より実態に即した情報を得ることができるでしょう。

入社後の教育について

入社後の教育体制やキャリアアップの機会について聞くのもおすすめです。

・御社では新入社員に対する教育制度はどのようになっていますか?
・キャリアアップのためのサポートや研修はどのようなものがありますか?
・中長期的にどのように社員の成長を支援していますか?

教育制度への関心を示すことで、入社に対する積極的な姿勢や、成長意欲を伝えることができます。

面接官個人の考え方について

面接官がどのように考えて仕事を行っているかについて、聞いてみることもできます。Webサイトでは得られない情報なので、企業や仕事に対する具体的なイメージをもつ際の参考になるでしょう。

・△△さまが新入社員と仕事をするうえで苦労されたことはありますか?
・△△さまの考える御社の魅力や仕事のやりがいを教えていただけますか?

面接官の個人的な経験や考えを聞くことで、より現実的な企業理解につながります。

逆質問は、興味関心のあることを自由に質問できます。ただし、Webサイトを調べれば分かるような質問をしないように注意しましょう。

就活でおすすめの逆質問については、「就活での逆質問例50選!面接でアピールする際のポイントや準備方法も解説」の記事を参考にしてみてください。

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就活生が面接で避けるべき逆質問集

面接での逆質問は企業への興味を示す絶好の機会ですが、避けるべき質問も存在します。給与や昇給、残業、面接官のプライベートに関する質問はできる限り避けましょう。

ここでは、就活生が面接で避けるべき、NGな逆質問について解説します。

給与や昇給について

給与や昇給に関する質問は、内定前の段階では避けるべきです。お金の話題に焦点を当てると、企業側に自己利益だけを重視していると誤解される可能性があります。

たとえば、次のような質問はNGです。

・給与はどれくらいですか?
・昇給の頻度や条件はどうなっていますか?
・ボーナスの支給額や時期について教えてください

給与や昇給について質問すると、「給料さえ良ければ他社でも良いのでは?」と判断されてしまう可能性があります。自分の利益ではなく、企業への貢献につながる逆質問を心掛けましょう。

休暇や残業について

働き方に関する質問は、モチベーションの低さや労働意欲の欠如を疑われる原因となります。特に、面接の場で休暇取得や残業時間について質問することは、入社前から仕事を避けたがっているような印象を与えかねません。

以下のような質問はしないよう気をつけましょう。

・残業はどのくらいありますか?
・有給休暇はどれくらい取得できますか?
・休日出勤はありますか?

ワークライフバランスへの関心からの質問であったとしても、面接では避けることをおすすめします。

企業の業績や経営状況について

企業の業績や経営状況に関する質問は、慎重に扱うべきです。特に、面接の初期段階で企業の財務状況を直接聞くことで、入社に不安を感じているという印象を与えるかもしれません。

次のような質問は避けたほうが良いでしょう。

・最近の業績はどうですか?
・御社の経営状態について詳しく教えてください
・業界内での競争力はどうなっていますか?

業績や経営に関する基本的な情報は、企業のWebサイトや決算報告書、ニュースリリースなどで事前に確認できるものです。面接中に質問をすることで、企業研究が不足している印象を与える可能性もあるので注意しましょう。

プライベートに関わる質問

面接官の個人的な事情やプライベートに関する質問は、仕事に関係のない内容であり、面接では避けるべきです。面接官との良好な関係を築きたいと考えたとしても、過度に踏み込んだ質問は控えましょう。

たとえば、以下のような質問は場違いな印象を与える可能性があります。

・趣味は何ですか?
・お子さんはいらっしゃいますか?
・お住まいはどこですか?

プライベートな質問をしてしまうと、面接官との適切な距離感を壊してしまう可能性があります。質問内容によっては、面接官を不快にさせる可能性もあるでしょう。

就活で避けるべき質問は「就活のNG質問って?質問例やマナーをご紹介します!」の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

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就活面接で好印象を与える6つのコツ

就活の面接を突破するためには、質問に対する回答の内容だけではなく、答え方も大切です。質問の意図をしっかり把握したうえで、結論から述べるように心掛けましょう。面接官の目を見て、ハキハキと答えることも大切です。

ここでは、面接で好印象を与える6つのコツをご紹介します。

1.質問の意図を把握する

面接で好印象を与えるには、質問の意図を把握することが重要です。質問の背景にある真の目的を理解することで、的確な回答ができるようになります。

就活面接で企業が質問する主な理由は、以下のとおりです。

・入社意欲を確認するため
・自社で活躍できるか判断するため
・就活生の人柄を見るため
・社会人に必要な能力をもっているか判断するため

一つひとつの質問にどのような目的があるのかを考えることで、魅力的な人材であることを効果的にアピールできます。質問の意図が掴めない場合は、「〇〇という理解でよろしいでしょうか?」と確認し、的外れな回答を避けましょう。

2.結論から答える

面接で質問をされたら、結論から答えるようにしましょう。頭に思い浮かんだ順番で話すと、話にまとまりがなく、何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまいます。

回答の最初で、最も伝えたいことを簡潔に答えてください。どのような質問でも結論から答えるのがポイントなので、意識しておきましょう。

3.面接官を見て話す

質問に回答する際は、面接官のほうを見て話すようにします。面接官から目をそらしてしまうと、自信がないように見えてしまうためです。

自分が話している際はもちろん、話を聞くときも面接官の顔を見るようにしましょう。
目を見てしまうと緊張する場合は、目よりも少し上や目の間を見ても大丈夫です。相手からは目が合っているように見えています。

4.大きな声でハッキリと伝える

自信のある回答に見えるように、大きな声でハッキリと伝えるように意識してください。小さな声やボソボソとした話し方では、内容がうまく伝わりません。

対面はもちろん、オンライン面接では特に声の大きさに気をつけましょう。普段どおりに話していると聞こえにくい場合もあるので、意識的に大きく話すことがポイントです。オンライン面接での音量設定に不安がある場合には、事前テストを行っておくこともおすすめします。

5.エピソードや数字を使って具体的に答える

面接の質問に回答する際は、具体的なエピソードや数字を使って説明すると、説得力が増すのでおすすめです。また、第三者からの評価や客観的事実を含めるのも効果的でしょう。

たとえば、「練習を精一杯頑張りました」だけでは、どのくらい頑張ったのかが伝わりません。主観的な表現では明確な基準がなく、本当に頑張ったのかを判断できないからです。

一方で、「1日3時間の練習を1年間続けました」であれば、その状況を経験していない面接官にもどの程度頑張ったのかをイメージできます。「いろいろ」「さまざま」などの曖昧な表現を多用せず、具体的に例を出せる部分は数字やエピソードを使ってください。

6.質問に困ったら「考えさせてください」でOK

質問に対する回答に困った場合は、「考える時間をください」と伝えても問題ありません。何も答えずに黙っているほうが、印象が悪くなるでしょう。

面接では想定していなかった質問が来るときもあり、考える時間も必要です。適当に答えるのではなく、時間を使ってでも納得できる回答をしてみてください。

面接で意識すべきポイントは多いので、対策にも十分な時間をとることが大切です。面接の対策を始める時期や方法を知りたい方は、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事を参考にしてみてください。

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就活面接でよく聞かれる質問集を知りたいあなたへ

就活の面接では、自己PRや志望動機などある程度聞かれる内容が決まっています。よく聞かれる質問集を確認し、事前に回答を考えておけば、面接本番も自信をもって臨めるでしょう。

しかし、聞かれる内容が分かっていても、良い答えが思いつくとは限りません。もし、どのように答えれば良いかが分からずに不安な場合は、キャリアチケット就職エージェントへご相談ください。

キャリアチケット就職エージェントは、就活にお悩みの学生に寄り添うサービスです。知識と経験豊富なキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、あなたにピッタリの企業を厳選してご紹介します。また、面接でよくある質問や回答のコツをアドバイスし、実践的な面接対策も実施します。

このほかにも、自己分析・企業研究サポートやスケジュール管理、書類添削、内定後のフォローなどのサービスも充実。すべてのサービスを無料で受けられるので、まずはお気軽にお問い合わせください。キャリアチケット就職エージェントと一緒に、理想の企業への内定獲得を目指しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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