短所に完璧主義を挙げてもいい?ESや面接で回答するポイントや例文を解説

このページのまとめ

  • 完璧主義はマイナスな印象を持たれやすいため、言い回しを変える作業が必須
  • 完璧主義はほかの言い回しに変えた上で、具体的なエピソードとともに紹介する
  • 短所を面接官に伝えるときは、改善への努力を盛り込み、ポジティブにまとめる

短所に完璧主義を挙げてもいい?ESや面接で回答するポイントや例文を解説のイメージ

「自分の短所は完璧主義なところだけど、ESにそのまま書いていいのか」などと悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。短所は誰にでもありますが、ありのまま伝えると面接官の評価が大きくマイナスになることも。
この記事では、ESや面接において、短所が完璧主義であることを伝える際のポイントや注意点をまとめました。具体的な回答例も紹介しているため、伝え方に悩んでいる人はぜひ最後までご覧ください。

エントリーシートについて詳しく知りたい方は、「エントリーシートの書き方は?基本のマナーから選考突破のポイントがすべてわかる!」も参考にしてください。

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目 次

そもそも「完璧主義」って答えていいの?伝え方のポイント

そもそもESや面接において、短所が完璧主義であると答えてよいのかについてですが、言い換えを意識して回答するのが重要です。

「私の短所は完璧主義なところです」

とだけ回答すると、採用担当からは「仕事が遅いのではないか」「要領が悪いのではないか」といったマイナスな印象を持たれかねません。

完璧主義はさまざまな言葉に言い換え可能なため、適切に表現を変え、採用担当からの好評価を獲得しましょう。

就活においては、短所と長所がワンセットで聞かれるのが大半です。そのため、「両者に整合性があるか」を意識して、マイナス評価になりづらい伝え方をしましょう。
就活における自己PRの仕方に関して詳しく知りたい方は「就活はありのままの自分をアピールしてOK?面接官の視点をチェック」もあわせてご覧ください。

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ESや面接で短所が問われる3つの理由

ESや面接で短所が問われる理由は大きく分けて3つあります。自分の短所をまとめる前提として、問われる背景を理解しておきましょう。

業務への適性があるか知るため

社風や企業が求める人物像と、就活生の特徴や性格が合っていないと、入社しても思うように活躍できず、早期退職につながる可能性があります。

新規採用するのは、会社で長く活躍して、売上に貢献する人材を確保するためです。そのためにも、短所を確認して適性を見極める必要があります。

客観的な自己分析がでてきているか知るため

二つ目に、自身の短所を的確に理解して、改善または補うためにどうするべきかを考える自己分析ができているかを確認したいからです。

客観的な自己理解は社会人としてのキャリアを築く上でも非常に重要で、仕事で直面したトラブルの原因や改善策を考える際も客観的に物事を捉える思考は欠かせません。

また、自身で短所を改善する努力ができるなら、職場の上司などから受けた指摘を取り入れる姿勢が
あると評価されるでしょう。

短所を克服する姿勢があるか知るため

短所の確認を通して、苦手な物事を直視でき、克服する姿勢があるか確認したい側面もあります。
苦手なことに対しては、積極的に関わったり改善したりしようとしないことが普通です。短所に関しても、直したいと思っても簡単には改善されません。実際のところ、そのまま放置している人も多いのではないでしょうか。

採用担当としては、各自が持つ短所に対する向き合い方を通して、改善するための方法を考えられるか、現に克服しようと努力しているかを見ています。

短所の考え方に関しては「就活で答える短所はどうやって考える?伝え方と例文も紹介」も参考にしてください。

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ESや面接の短所で完璧主義と答える場合のポイント4選

ESや面接において、短所が完璧主義であると答える場合には、以下5つのポイントを押さえておきましょう。これらを踏まえることで、採用担当の評価も高まるはずです。

話の流れは結論ファースト

ESや面接の一文目には、必ず結論を持ってきましょう。

「私の短所は、周りにも完璧を求めてしまうことです。」

上記のように結論を最初に伝えることで、採用担当はこれから展開される話を理解しやすくなります。結論に続いて、なぜその点を短所だと思っているのか、その短所をどうやって解決しようとしているのか、今後どのように向き合っていくのか、という流れで話を展開しましょう。
こうした論理展開は「PREP法」と呼ばれ、プレゼンテーションなどで頻繁に使われています。

・P(Point):結論
・R(Reason):理由
・E(Example):具体例
・P(Point):結論

短所の説明に限らず、志望動機や自己PRなどのさまざまな説明にも応用できるため、PREP法はぜひマスターすることが重要です。

過去の失敗エピソードで具体性を持たせる

ESや面接で回答する際は、短所として完璧主義が現れてしまった過去の失敗エピソードを盛り込みましょう。

先ほど紹介したPREP法にもあるように、論理的で説得力のある展開にするには、具体的なエピソードが欠かせません。

特に、短所を回答する際は「失敗談」が求められます。思い出したくないエピソードかもしれません
が、短所に向き合っている姿勢を見せるためにも、完璧主義が出てしまった経験は複数用意しておきましょう。

完璧主義は言い換える

完璧主義は、そのまま表現するのではなく、言い換えて具体性を持たせることが重要です。「完璧主義」では言葉が抽象的で、採用担当もイメージが湧きづらいため、先ほど紹介した言い換えパターンを参考に具体的な言葉に言い回しを変えましょう。

表現を変えることでマイルドになったり、長所との結びつきが強くなったりするため、完璧主義は言い換えることをおすすめします。

企業によって求める人材も異なるため、採用担当がイメージしやすい言い回しに変えるだけでなく、より魅力的に評価されそうな表現にして、完璧主義をうまく伝えましょう。

改善するためにしていることを盛り込む

短所を伝える際は、改善するための努力を盛り込むことが重要といえます。

採用担当は就活生の短所を知りたいのではなく、「短所を理解して、どのように向き合って改善しようとしているのか」を知りたいのです。このような改善に向けた努力は仕事における課題解決と同じで、採用担当は、問題点を見つけて仮説と検証を繰り返して改善する姿勢があるかを見ています。

そのため、ESや面接においては短所を事実として伝えるだけでなく、克服する過程を含めてエピソードとして伝えましょう。

また、入社後にどのように活かすのかを伝えると好印象です。短所に対してどのように捉え、会社への貢献の仕方まで言及できると、採用担当の意図を汲み取った回答になるのです。その結果、採用担当の高評価にもつながりやすくなります。

短所に対してどのように向き合い、改善して、会社に貢献していくかを一連のストーリーとしてまとめましょう。

入社後のキャリアなどに言及する詳しい理由は「「入社後したいこと」はどう答えたら良い?キャリアプランを聞く理由と答え方を解説!」で解説しています。

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自分の短所を完璧主義としたときの例文5選

ESや面接で完璧主義を伝える際の例文を5つ紹介します。それぞれ具体的な言葉に言い換えた場合のエピソードを盛り込んでいるため、思うように短所をまとめられない人は参考にしてください。

完璧主義過ぎてなかなか行動に移せない

私は中学生の頃から完璧主義な傾向があり、何をするにしても入念にリサーチして、情報が揃わないと行動できないことが何度かありました。

現在所属しているフットサルサークルでは毎年夏に合宿をするのですが、企画を任されたものの何をしていいか分からず、困惑してしまいました。情報収集をするしかないと考え、過去に企画していた先輩に話を聞いたり、宿泊所のホームページを調べたりしました。そこで完璧主義な性格が出てしまい、情報がすべて揃わないと行動に移せず、動きが後手後手に回ってしまったのです。

結果的に夏合宿は無事に終了したのですが、周りに手伝ってもらい、終盤は駆け足でさまざまな調整を行うことになりました。

リサーチして行動に移す慎重な性格ともいえるのですが、当時はかなり大変な思いをしてしまったため、今では行動しながら必要な情報を集めて企画や計画を立てるようにしています。
社会人になってからも、慎重さと行動力のバランスに留意して、会社の売上に貢献していきたいと考えています。

完璧を求めるあまり疲れる

私は完璧さを求めるあまり、スケジュール管理や物事の段取りをきちっと行いたい気持ちが強く、思い通りに進まないと不安になったり疲れたりしてしまいます。また、完璧でいたいが故に、同僚や上司などからどのように思われているかが気になってしまう部分もあります。

こうした弱みを克服するために、スケジュールの余白を意識して、自身の行動に対して簡単なマニュアル・チェック表を作成して、不安解消を心がけています。また、周りが私のことをどのように思うかはその人次第なため、変えられるのは自分の振る舞いだけだと意識するようになりました。
自分から挨拶して良好なコミュニケーションをとるなど、明るく接すると気持ちもポジティブになります。

スケジュール管理や段取りを組んで仕事をこなすこと自体には自信があるため、完璧主義に対する向き合い方に注意して、入社後も会社の一員として貢献していきたいです。

完璧を求めて時間を使い過ぎる

私は完璧さを求めた結果、時間を使い過ぎる癖があります。

大学3年生の夏に学会参加用のプレゼンテーション資料を作成していたのですが、スライドごとのフォントやサイズの違い、配置の微妙なズレなど、細部が気になってしまいました。一度気になってしまうと直さないと気が済まず、修正作業で知らず知らずのうちに時間が経っているという日が続きました。その結果、当日までの時間が足らず、発表の練習に手が回らなくなってしまったのです。

この経験から、自分の使える時間を正確に把握して、作業ごとにかけられる時間を割り振り「この時間内でこの作業を終わらせる」と決めてから物事に取り組むようになりました。「品質とスピードのバランスをとる」ことを意識してからは、時間を使い過ぎることなく、バランスよく作業を進められています。

この経験を入社後にも活かして、与えられた業務を細分化して、それぞれに充てられる時間配分を意
識して安定した成果を出せるようにしたいです。

周りにも完璧を求めてしまう

私は完璧さを周りにも求めてしまう点が短所だと思っています。すべてのことが完璧にこなせないとイライラしてしまうことがあり、過去には大学の友人と揉めてしまうこともありました。

授業の一環でグループワークをしていた際、各自に与えられた課題に対する検討結果を持ち寄ってくるはずだったところ、ある友人は全く手をつけていなかったり、到底取り組んだとはいえなかったりで、「どうしてなの」とイライラしてしまいました。

ただ、友人にも事情があり、その背景を聞くと納得できたため、自分の主義主張を前面に出すのでは
なく、相手の立場に立って考えることの重要性を学びました。

物事を一方から見るのではなく多面的に捉えるのは、仕事の問題解決にも活かせると思っています。当時の経験を活かして、御社の一員として会社の売上に貢献したいです。

とことん追求して周りが見えなくなる

私の短所は、一度でも集中すると周りが見えなくなってしまうことです。

小学生の頃からピアノの練習をしており、時間を気にすることはありませんでした。吹奏楽部に入部してからはもちろん、帰宅後も練習していた私は、何時間も練習を続け、気がつけば外が暗くなっていることもありました。
その時は両親から「周りに迷惑だから気をつけるように」と注意されたものの、一度練習し出すとピアノに集中してしまうため、アラームをかけて強制的に時間管理するようになりました。両親にも時間が来たら教えてほしい旨を伝え、バランスをとりながら練習を続けています。

この経験から、周囲の様子に気を配り、広い視野を持つことの大切さや、誰かに頼ることも重要であると学びました。

仕事にのめり込む姿勢はもちろん重要ですが、広い視野を持つだけでなく、時には誰かに頼りながら、質の高い仕事をしていきたいと考えています。

短所の伝え方や答え方に関しては「自分の短所をどう伝える?質問の意図や失敗しない答え方」も参考にしてください。

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要注意!短所を完璧主義としたときのNG例文

短所を完璧主義としたときの、NG例文を解説を合わせて紹介します。

私の短所は、完璧主義なところです。

ものごとに完璧さを求める姿勢は重要だと思いますが、周りからは「もっと効率的に動いた方がよいのでは」「几帳面すぎない?」などと言われることが何度かあります。

今後は完璧さだけを求めるのではなく、効率性も意識したバランス感覚を重視して、会社の売上に貢献したいです。

短所として完璧主義を回答する際は、「完璧主義」をそのまま記載せず、噛み砕いて採用担当がイメージしやすい言葉に言い換えましょう。
そして、まとめ部分で会社への貢献方法に触れていますが、エピソードの具体性に欠けています。
全体を通して採用担当にイメージを持ってもらいやすくなるよう、短所に具体性を持たせ、エピソードで説得力を加えましょう。
長所と短所を面接で伝える方法を詳しく知りたい方は「自分の長所と短所は何?面接での伝え方を例文付きで紹介」もあわせてご覧ください。

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ESや面接の短所で完璧主義と答える場合の注意点

ESや面接で短所として完璧主義と答える場合には、以下の2点に気をつけてください。

・仕事に悪影響を及ぼしそうなネガティブな言い回しにしない
・「完璧主義」のまま伝えない

完璧主義は、捉え方によっては短所にも長所にもなります。そのため、言い回しによってはマイナスイメージが先行することもあります。

たとえば、営業職に応募しているのにも関わらず「マニュアルを完璧に理解しないと行動に移せない」などと伝えると、営業職としての行動力に欠けると評価されかねません。
逆に、メーカーなどの工場作業に応募した際に「ストイックすぎる性格を活かして精度の高い部品製造をしていきたい」などと伝えることで、採用担当から評価される可能性は高まる可能性があります。

完璧主義はそのまま伝えるのではなく、応募先の企業や職種によって伝え方を柔軟に変えることが重要です。

短所の伝え方に関しては「長所がポイント?ESに書く短所の見つけ方と効果的な伝え方」も参考にしてください。

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完璧主義は短所?それとも長所?言い換え例を紹介

完璧主義は、見方を変えると長所になる一方で、短所として認識している人もいるでしょう。ここでは、完璧主義を具体的にどのように言い換えられるか紹介します。
自分の性格やエピソードを踏まえて、しっくりくる言い換え表現を探しましょう。以下、完璧主義を異なる短所に言い換えた例と、長所に言い換えた例をまとめました。

完璧主義を異なる短所に言い換えた例

完璧主義を異なる短所に言い換えています。「完璧主義」を噛み砕いて具体的な言葉にしたため、採用担当もイメージしやすくなるはずです。

・自分に厳しすぎる
・嘘がつけない
・周りにも完璧を求めてしまう
・急なハプニングへの対応力が弱い
・納期のギリギリまで追い込んでしまう
・仕事に時間がかかる
・細かい部分が気になりすぎて行動に移せない
・自分が決めたルールにしばられる
・失敗を恐れる傾向にある
・自分の価値観を押し付けてしまう

短所としてこれらの言い回しを活用しましょう。

完璧主義を長所に言い換えた例

ここでは、完璧主義を長所に言い換えた例を紹介しています。「完璧主義」を先ほどとは異なる視点で捉え、短所と長所がワンセットになるよう、以下の言い回しも参考にしてください。

・責任感が強い
・コツコツと努力できる
・最後まで諦めないメンタルがある
・細かいところに気がつける
・周りを引っ張っていける
・几帳面
・きっちりと仕事をこなせる
・真面目でサボらない性格

ほかの言い回しも探したい方は「面接で使える短所一覧をご紹介!前向きな欠点の伝え方を解説」も参考にしてください。

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短所の完璧主義を克服して長所にする3つの方法

短所の完璧主義を克服したいと思っていても、簡単に直らないため困っている人も多いでしょう。ここでは、実際に完璧主義を克服して、長所に変えていくおすすめの方法を3つ解説します。

減点方式ではなく加点方式で考える

完璧主義で物事を考えてしまう人は、成果物に対して加点方式で考えることをおすすめします。
常に理想・完璧な状態を追い求めてしまい、何かが少しでも欠けると気になってしまうのは、減点方式で物事を捉えているからです。

「何が足りないのか」ではなく「何ができるか」という視点に切り替えられると、上乗せできた伸び代を評価できるようになります。

減点方式ではなく加点方式で物事を考えて、与えられた条件・状況で最大限のパフォーマンスを発揮する意識を持つことで、完璧主義を改善できるかもしれません。

マクロ的な視点を意識的に持つ

完璧主義な人は、ミクロ的な視点で視野が狭くなってしまいがちです。そのため、マクロ的な視点で、広い視野で物事を捉えるようにしましょう。

「こだわり出すとキリがない」「一つのことに没頭し過ぎる」「ストイック過ぎる」のは、時間が無限にあるなら問題ありません。現実問題として仕事などに充てられる時間は限りがあるため、時間配分やタスク整理を意識して、効率のよさが求められるようになります。

「いつまでに、何を、どの段階までやるのか」という見通しを常に持ち、近視眼的な捉え方から脱却すると、完璧主義を克服できるようになるでしょう。

ミスを許容する

完璧主義の人は、自分だけでなく周りにもミスを許さないこともあります。しかし、そもそも人は誰だってミスをします。

ミスを認めず高い理想を持つのは悪いことではありませんが、ミスを許せるようになると気持ちに余裕が持てるようになるでしょう。

「80点で合格」「赤点を取らなければOK」「今できるベストを尽くす」といった気持ちで、完璧を目指すのはそもそも困難であることを自覚してもよいかもしれません。

長所と短所を聞かれた際の答え方は「「あなたの長所・短所はなんですか」と聞かれたら?回答のコツと例文を紹介」をご覧ください。

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完璧主義以外の短所の見つけ方

最後に、完璧主義に限らず、自分の短所を見つける方法について簡単におさらいします。改めて自己分析することで、完璧主義よりも自分を的確に言い表す短所が見つかるかもしれません。

自分の特徴を書き出す

まずは自分の特徴を洗いざらい書き出しましょう。
「心配性」「真面目」「責任感がある」など、長所・短所の別は気にせず書き出してください。一通り出し切れた際は、友人や家族にも聞いてみましょう。客観的な立場から、自分では気づけなかった特徴も出てくるはずです。

長所の裏返しで考える

短所と長所は表裏一体なため、洗い出した特徴を短所に言い換えてみましょう。長所と短所の言い換えが思うように出てこない場合は、以下の一覧表も参考にしてください。

短所 長所
流されがち 協調性がある
マイペース 周りに惑わされない
理屈っぽい 理論的
優柔不断 柔軟性がある
頑固 意思が強い
凝り性 努力家
抱え込みやすい 責任感がある
大雑把 大局的な見方ができる
独断的 主体性がある
継続力がない 好奇心が旺盛
気が弱い 優しい
神経質 几帳面
冷たい 冷静
心配性 計画性がある
おせっかい 面倒見がいい
仕切りたがり 調整力がある
計画性がない 行動力がある
楽観的 ポジティブ
我が強い リーダーシップがある
あきらめが悪い 忍耐力がある

各項目に関して、内容は同じであるものの、言い方を変えるだけで短所にも長所にもなるのです。
長所と短所の答え方は「就活における「長所・短所」の述べ方がわかる!26個の長所一覧と例文付き」もあわせてご覧ください。

伝えないほうがいい短所

短所は見方を変えると長所になりますが、なかには伝えないほうがよい短所もあります。大きく分けて3つあるため、短所を考えるときは気をつけてください。

不採用に直結する短所

短所の内容によっては、不採用に直結するため注意しましょう。

・約束が守れない
・時間が守れない
・嘘をつく

上記のように人として信用に欠くような短所がある場合は、ほかの短所を伝えてください。企業に対して「この人を採用してもきちんと働いてもらえないのでは」という印象を与えてしまうため注意が必要です。

仕事に関係ない短所

ESや面接で確認したいのは、仕事をする上で支障を来たす可能性のある短所であり、仕事に関係ない短所は挙げないようにしましょう。身体的な特徴や体質(例:太っている、汗っかき)などは仕事に関係ありません。

企業は「あなたの短所を教えてください」という質問から、就活生の内面を知ろうとしています。企業が質問する意図を汲み取り、適切な回答を用意しましょう。

企業が採用したい人物像と合っていない短所

企業としては会社に長期間貢献してくれる人材を求めている以上、企業が求める人物像と合わない回答をするのは厳禁です。

たとえば、営業職を志望しているのに「短所はコミュニケーションが苦手なことです」と回答しては、企業側も「なぜ営業を志望しているのか」と思うでしょう。ほかにも、自分で考えて行動することが推奨される企業に、「考えがまとまらないと行動できない」と答えるのもNGです。

このように、採用したい人物像と反する回答をしても採用担当からの評価はイマイチであるため気をつけましょう。

「短所はありません」という回答もNG

伝えないほうがよい短所を3つ紹介しましたが、「短所はありません」などと回答するのもNGです。

そもそも短所がまったくない人はいないはずです。また、採用担当に「自己分析が足りないのでは」「質問の意図が分かっていないのでは」と思われる可能性もあります。

ESや面接で行われる質問には必ず意味があるため、自分の短所を今一度見つめ直しましょう。

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自分の短所をどのように伝えていいか悩むあなたへ

短所を見つめ直す機会は就活以外にほとんどない上、エピソードを盛り込んで説明するのに苦労している人も多いのではないでしょうか。

自分の短所をうまくまとめられないという人は、第三者に添削してもらったり、アドバイスを受けましょう。このとき、大学の就職支援課を利用する以外にも、就活のプロである就職エージェントの利用が特におすすめです。

なかでもキャリアチケットは、専任の就活アドバイザーが自己分析の深掘りやESの添削、あなたにあった企業の紹介、キャリアの相談などをマンツーマンで行っています。

短所の書き方に悩んでいる人は、ぜひキャリアチケットを利用してみてください。

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短所の書き方に関するよくある質問

短所の書き方について、よくある質問をまとめました。

Q.自己PR欄に短所は書いたほうがよいですか?

A.ESに長所短所の記載欄がなく、自己PR欄しかない場合は、短所も含めて自己PRに記載しましょう。客観的に自己分析をしていることが伝えられる上、長所と短所をセットにすることで一貫性も出やすくなります。

それぞれが別枠で設けられている場合は、自己PR欄に短所を盛り込まなくてもよいでしょう。自己PRに短所を書くべきかどうかに関しては「自己PR欄に短所は書くべき?短所を伝える重要性とポイントを解説」で詳しく解説しています。

Q.短所もまとまらないし就活がうまくいく気がしません

A.就活は答えのない問題であり、誰もが必ずどこかのタイミングで悩みます。うまくいかないことには必ず原因があるため、原因を見つめて改善を繰り返しましょう。
自分を責めないようにして、将来の夢や目標に近づくための踏ん張りどころとして、就活にじっくりと向き合う姿勢が大切です。

就活への向き合い方に関しては「就活できる気がしない!選考が通らない原因を探り自信を取り戻そう」もあわせてご覧ください。

Q.短所にまつわるエピソードがどうしてもでてきません

A.エピソードは使い回すことを意識しましょう。短所の場合は失敗談から着想を得られるため、「辛かった経験」や「人生で最も苦労したこと」をもとにエピソードを組み立てられるはずです。

ESや面接でよく聞かれる質問に対して、異なるエピソードを一つずつ用意するのは大変なため、言い回しを変えて短所を説明できるようにしましょう。

就活で「人生で一番つらかったこと」を聞かれたときの回答のコツ!NG例も」も参考にして、短所にまつわるエピソードを思い出しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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