就活の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説

このページのまとめ

  • 就活での逆質問とは、就活生から企業に対して質問する機会のこと
  • 就活の逆質問では、聞きたい内容を聞くだけではなくアピールもできる
  • 就活で逆質問をする場合、調べればわかる内容は聞かないようにする

就活の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説のイメージ

「面接の逆質問って何を聞けばいいの?」「逆質問の例を知りたい」などと悩む就活生もいるでしょう。逆質問は企業についての理解を深めるだけではなく、アピールにも使える機会です。面接で慌てないためにも、事前に質問を用意しておきましょう。

この記事では、面接で逆質問をする場合の例50選や、質問を考えるためのコツを解説しています。最後まで読めば、逆質問をアピールするチャンスに変えられるはずです。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

   
目 次

就活の逆質問は面接で自分をアピールするチャンス

就活の逆質問とは、面接の場で面接官から「何か質問はありますか」と聞かれ、就活生から質問する機会を与えられることです。逆質問の内容によっては、企業に入社の意欲や志望度の高さをアピールするチャンスにもなります。

逆質問は、一次面接から最終面接まで、どの面接でも聞かれるのが一般的です。事前に質問の内容を準備しておくと、余裕を持って受け答えできるでしょう。

場合によっては、面接でやり取りするなかで、疑問や聞きたいことが自然に出てくるかもしれません。しかし、その場で考えながら話すと、失礼なことや自己アピールにつながらないことを聞いてしまう可能性も考えられます。

逆質問を通して、面接官に質問の意図をしっかりと伝えるためにも、自分なりの逆質問を事前に準備しておくのがおすすめです。

就活で逆質問する際のポイントについては、「面接の頻出質問12選への答え方!回答のコツや注意点も解説」の記事で解説しているので参考にしてください。

面接で逆質問をしなくても落ちるわけではない

面接で逆質問をしなかったからといって、選考に落ちるわけではありません。逆質問の機会がない面接も多いので、まずは自己PRや志望動機などでアピールしましょう。

ただし、逆質問を行ったほうが企業への興味や入社意欲をアピールしやすいので、機会があれば質問するようにしましょう。「特にありません。」は避けることをおすすめします。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

 

面接で企業が逆質問(何か質問はありますか)を聞く6つの理由

企業が逆質問を行うのは、就活生の志望度を確認したり、自社の社風とあっているかをみたりするためです。ここでは、逆質問が行われる6つの理由を紹介します。

1.志望度を測るため

企業が逆質問するのは、就活生の志望度をチェックするためです。企業は、多くの応募者のなかから、できるだけ志望度が高い人を採用したいと考えています。

そのため、逆質問を聞かれたときに「特に質問はありません」と伝えてしまうと、「自社に対する興味がない=志望度が低い」と判断されてしまうので注意が必要です。

企業としては、逆質問の内容によって、応募者がどれほど意欲的に企業について知りたがっているかを把握する狙いがあります。

2.自社の魅力をより深く知ってもらうため

自社の魅力をより深く知ってもらおうと、逆質問の機会を設ける企業も少なくありません。逆質問は、就活生が実際に抱えている疑問であり、その回答によってはさらに自社をアピールできるためです。

また、就活生の疑問や不安を解消し、自社の魅力を伝えることで、自社への志望度を高めたいといった狙いもあります。逆質問の機会を自社のアピールにつなげるためにも、多くの企業が就活生からの質問を積極的に受け付けているといえるでしょう。

3.コミュニケーション能力を判断するため

面接官は、逆質問を通じて、就活生のコミュニケーション能力を判断しています。実際に、自己紹介や自己PRと違って、逆質問では就活生が自発的に発言しなければなりません。

逆質問においては、面接官とのやり取りや説明会での話などから「自分がどのように思ったのか」といった自分なりの視点も必要です。

そして、自分なりに考えて生まれた疑問を「どのように面接官に質問するか」「質問の回答をどのように受け取るか」という部分で、コミュニケーション能力をチェックされているといえます。

逆質問では、質問して回答するという会話の流れをスムーズにできるかだけでなく、話をよく理解していると面接官に伝えられるような相槌やリアクションができるとよいでしょう。

4.質問力や準備力を知るため

企業は逆質問を通して、就活生の質問力や準備力もチェックしています。

仕事をするうえでは、わからないことがあればすぐに質問して疑問を解消することが大切です。そのため、企業は就活生が、聞きたいことを聞き出すための適切な質問ができるかどうかを確認しています。

また、逆質問を聞くことで、就活生が面接の準備をどれほどしてきたかもわかるでしょう。企業がこうした質問力や準備力を見ていると理解したうえで、事前に対策してください。

5.応募者が自社とマッチしているかを確認するため

企業が逆質問するのは、就活生と自社とのマッチングを確認するためでもあります。逆質問の内容によっては、就活生の価値観や重視しているポイントなど、その人の性質を知る手がかりにもなるでしょう。

応募先の企業文化やビジョンからあまりにもかけ離れた質問をすると、「自社の社風に合わない」と判断されてしまうかもしれません。こうしたケースを避けるためにも、業界・企業研究をもとに応募先企業の社風を事前に理解したうえで、逆質問を用意することが大切です。

6.入社後の姿をイメージするため

企業にとっては、逆質問を通して、就活生の入社後の姿をイメージする狙いがあります。積極的に質問する姿は、入社後も意欲的に学ぶ姿を連想させるでしょう。

逆に、質問がなかったり漠然とした聞き方しかできなかったりする場合は、自分の考えを持っていない印象を与えかねません。企業は逆質問から、入社後の右も左もわからない状況を自分なりにどう乗り越えていくかをイメージしているといえます。

逆質問を考えるためには、企業研究を行い、質問内容を考えておくのがポイントです。企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので参考にしてください。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

 

新卒の面接で使える逆質問例50選

ここでは、就活で使える逆質問の例を紹介します。自分の興味・関心や志望先の企業に合った質問があれば参考にして、面接前に準備しておいてください。

求める人物像に関する逆質問

・御社で△△職として活躍するためにはどのような素質が必要ですか
・採用ページに求める人物像として△△の記載がありますが、具体的にどのような能力を意味しますか
・求める人物像について、どうしてそのような能力が必要ですか
・私には△△という強みがあるのですが、今回募集している△△職ではどのような強みを持った人材が求められていますか
・御社において第一線で活躍されている方の共通点があれば教えてください

社風や企業風土に関する逆質問

・私は△△部で働きたいと考えていますが、△△部はどのような雰囲気の職場ですか
・御社では働き方改革として△△を進めていますが、△△を導入して最も大きく変わったのはどのようなところですか
・御社は若くて活気のある社員の方が多い印象ですが、業務外で社員同士の交流はありますか
・御社の企業理念である△△に強く共感したため、実際に取り組んでいる活動などがあれば教えてください
・社員同士の仲がとてもよいとお聞きしましたが、休日やプライベートでも社員同士で集まる機会がありますか

企業の将来や経営に関する逆質問

・海外勤務に興味があるのですが、御社が行っている海外展開の将来的なビジョンを聞かせてください
・△△職は△△事業に関わることが多いと思うのですが、△△事業の今後の方向性を教えてください
・先日、△△新聞で御社が取り扱っている△△の市場規模は縮小傾向にあると報じられていましたが、今後の△△についてはどのようにお考えですか
・私の△△といった経歴を踏まえると、御社の△△という理念に沿って成長していくためには、どのようなことを身につけていけばよいですか
・私は現在△△について勉強中なのですが、仕事の頑張り次第で△△に挑戦できますか
・御社の△△事業に興味があるのですが、この事業を始めようと思ったきっかけなどをお聞かせ願えますか
・御社が今後力を入れていきたい事業はありますか
・現在、御社の中で課題となっていることはありますか

必要なスキルやキャリアプランに関する逆質問

・私は△△が得意なのですが、御社で△△できる人が活躍している事例はありますか
・先ほど「入社前には△△の知識を身につけておくとよい」というお話がありましたが、入社した方が実際にしていたおすすめの勉強法や、参考になる書籍があれば教えてください
・先ほどのご回答では、新入社員研修で△△について学ぶということでしたが、仕事をするうえで△△の資格を持っていると、どのようなメリットが得られますか
・御社でキャリアアップしていくためにはどのような素養が必要ですか
・少しでも早く、多くの知識を身に着け活躍したいと考えているのですが、入社後はどのくらいの研修を経て実務に携われますか
・将来的にリーダーとして活躍したいと考えているのですが、御社で活躍できるリーダーにはどのようなスキルが求められますか
・将来的に主任やチーフなどの責任があるポジションを目指したいと考えていますが、御社はどのような評価方法を採用していますか
・御社の海外事業に興味があるのですが、どのような成果を挙げると、その事業に参加できますか
・仕事ぶりが認められれば、御社の△△職にチャレンジすることは可能ですか
・御社で規模の大きな仕事を任されるようになるには、どのような分野の知識を深めたほうがよいですか
・△△職で掲げている目標などはありますか
・△△職には△△という目標があるとお聞きしましたが、具体的にどのようなことに注力して目標達成を目指しているのでしょうか
・△△職の場合、異動はありますか
・△△職の場合、転勤はどのくらいの頻度でありますか
・「新入社員は将来的に△△のような活躍ができる人材になってほしい」というイメージはありますか

業務内容や1日のスケジュールに関する逆質問

・御社で△△職として働くやりがいはどのようなところにありますか
・実際の業務の中で「これが特に大変だった」というエピソードがあれば教えてください
・私は△△の資格を持っているのですが、実際の業務に活かすことは可能ですか
・実際の業務の中で、特に嬉しかったことやつらかったことなどはありますか
・△△職の仕事の流れを1日のスケジュールとあわせて教えてください
・御社の繁忙期はいつでしょうか
・応募した△△職の部門構成について教えてください
・△△職は、どのように活躍して会社に貢献できますか
・実際の業務は何人くらいのチームで行いますか
・△△社と取引があるとお聞きしましたが、お客さまとはどのような姿勢で接していますか
・御社で働くにあたって、新入社員のうちに注力すべき部分はどこですか

面接官の意見を聞く逆質問

・△△さま(面接官)が見て、新入社員が最初につまずくのはどのような部分だと思いますか
・△△さま(面接官)が入社後に感じたギャップなどは何かありますか
・△△さま(面接官)が実際に仕事で感動したエピソードなどは何かありますか
・△△さま(面接官)は△△部の部長とのことですが、どのような性格やスキルを持った部下が入社したら嬉しいですか
・△△さま(面接官)が働いていて「ここが自社の強みだ」と感じる部分はどこですか
・△△さま(面接官)が感じている御社と競合他社の1番の違いは何ですか

面接で使える質問については、「面接対策に役立つ20の質問集!答え方のポイントを紹介」の記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてください。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

 

新卒の就活で避けるべき逆質問のNG例3選

ここでは、就活の逆質問でマイナスイメージにつながる可能性が高いNG例を解説します。NG例として挙げられる以下の質問は避けてください。

「△△職の実際の残業はどれくらいですか」

就活の逆質問で、残業時間について直接的に聞くのは避けましょう。企業について深く知ることができる機会に、残業のことを聞いてしまうと「仕事の中身より残業時間のことばかりを気にしている」と思われます。

もし、応募先の企業が働き方改革の取り組みをしているといった情報があれば、「実際にどのような活動をしていますか」と聞くのがよいでしょう。

「入社後は△△のスキルが身につきますか」

自分のこれからの成長を、企業に頼るような質問は避けてください。入社後に必要なスキルや強みは、新入社員が自分自身で見つけて伸ばしていくことが求められます。

面接でしっかりと自分をアピールした後で、最後にこのような質問をしてしまうと「会社頼りだと成長は難しいだろう」とマイナスイメージにつながりかねません。

「御社の強みは何ですか」

企業の強みや企業理念は、調べたらわかる内容です。業界・企業研究をしたうえで聞きたいことがあるときは「御社の強みである△△についてお聞きしたいのですが」と前置きしてから、具体的な質問内容を述べるとよいでしょう。

すでに自分で調べて知っていることを伝えたうえで、より具体的に理解を深めたい部分について質問できれば、「基本的なことは調べてある」と相手に理解してもらえます。

業界研究の方法については、「業界研究、おすすめの方法は?これから就活を始める人へ」の記事を参考にしてください。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

 

面接で逆質問を考えるために必要な準備

逆質問を考えるためには、企業研究などで情報を整理し、それでもわからずに聞きたい内容を考えるのが大切です。ここでは、逆質問を考えるために行う準備の流れを紹介するので参考にしてください。

1.企業研究を行う

まずは企業研究を行い、企業の基本的な情報を確認しておきましょう。次のような内容は把握しておくのがおすすめです。

・基本情報(社名・従業員数・拠点の場所など)
・業務内容
・業界内での位置づけ
・企業理念
・社風
・企業方針や将来性

企業の基本的な情報を把握しておかないと、ありきたりな質問しかできません。また、Webサイトや採用ページに書いてある内容を質問してしまい、企業研究が甘いと思われる可能性もあります。

2.気になる内容をピックアップする

企業について調べられたら、気になる内容をピックアップしておきましょう。たとえば、次のような内容は、深く知っておきたい内容です。

・事業内容
・業務内容
・一日の流れ
・給料
・福利厚生
・勤務地
・企業が求める人物像

企業研究のコツについては、「ほかの就活生と差をつけろ!1歩先行く業界企業研究のコツ」の記事で解説しています。

3.疑問や不安に感じている部分を書き出す

企業について調べるなかで、疑問に思った部分や不安に思っている部分も書き出しておきましょう。疑問や不安を残したままにしておくと、たとえ内定をもらっても不安が解消されず、納得しきれない可能性が出てきます。

4.内容の取捨選択を行う

ピックアップした内容のなかから、逆質問を行うかどうかの取捨選択を行いましょう。面接で聞かないほうがよい内容もあり、なんでも聞いていいわけではありません。

たとえば、Webサイトで書いてある内容は、聞かなくてもわかるので面接官に聞かないほうがよいでしょう。また、給料や福利厚生などの待遇面の内容も、印象を悪くする恐れがあるので避けるのがおすすめです。

5.質問内容に優先順位を作る

質問内容に応じて優先順位を付けておきましょう。一度の面接で10個も20個も質問できないため、どの質問を聞くか決めておく必要があります。

また、一次面接と最終面接で聞くべき内容が違うため、どの選考で質問するかを考えるのもおすすめです。たとえば、最終面接で「業務内容について詳しく教えてください」と聞いてしまうと、「最終面接なのに業務内容も知らずにここまで来たのか」と思われてしまいます。

質問が複数ある場合は優先順位を考え、聞きたい内容を聞けるようにしておきましょう。

6.質問内容を具体的な文章にする

逆質問をする際は、具体的な文章で聞くのがポイントです。具体的な質問であれば回答も具体的になり、満足いく回答が得られるでしょう。

たとえば、「業務内容について教えてください」よりも、「業務内容は△△と聞いているのですが、具体的な一日の流れについて教えてください」のほうが、具体的な回答を得られます。「何について知りたいか」「どこまでは理解しているのか」を盛り込むと、よりわかりやすい逆質問になるのでおすすめです。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

 

面接で逆質問をする場合のポイント

逆質問はただ質問するだけではなく、入社後の姿がイメージできるような、アピールにつながる質問を行うのが大切です。ここでは、面接で逆質問を行う場合に大切な5つのポイントを解説します。

入社後の姿がイメージできるような質問を選ぶ

逆質問では、入社後の姿がイメージできるような質問にするのもポイントです。自分が働く姿を想像したうえで、質問を考えてみましょう。

たとえば、「マーケティング職を志望しているのですが、どのような能力が必要ですか」と伝えれば、あなたがマーケティング職で活躍するために、どのような能力が必要かイメージしてもらえます。「業務で必要な能力は何ですか」よりも具体的であり、イメージがわきやすいでしょう。

逆質問を使ってアピールを意識する

逆質問を使って、自分の強みやスキルのアピールもできるようにしましょう。入社への意欲も、アピールできるので工夫してみてください。

たとえば、業務に使える資格を持っている場合、「△△の資格がありますが、御社の業務のどのような場面で活かせそうですか?」と質問できます。すると、資格を所持しているアピールとともに、自分が業務で活躍するイメージも持たせられるでしょう。

逆質問は聞きたい内容を聞くだけではなく、アピールにも使える場面です。志望企業にあう強みやスキル、経験などがあれば、さりげなく質問に混ぜてみましょう。

面接段階や面接官によって質問を変える

面接段階や面接官によって、質問内容は変えられるように準備しておきましょう。面接官に応じて聞くべき内容は違うので、逆質問もいくつか準備しておくのが大切です。

たとえば、人事や現場の担当者は、従業員個人の業務や現場について詳しい方々です。業務内容や現場の雰囲気などの質問をすると、答えてもらいやすいでしょう。

一方で、代表や役員などの立場は、会社全体を見ている方々です。現場のことを聞くより、会社の方針や今後の事業展開など、会社全体についての質問のほうが答えてもらいやすくなります。

聞きたい内容を聞くのではなく、面接官によって質問を変えられると、より効果的な逆質問になるでしょう。

逆質問の終わり方はお礼を伝えて締める

逆質問を終わる際は、お礼を伝えるようにしましょう。これ以上質問がない場合、無理に考える必要はありません。

たとえば、「ご説明いただいた内容で御社への理解を深められました。ありがとうございます。」のように伝えれば、逆質問を終えられます。「以上で質問はありません」よりも丁寧に伝えられるのでおすすめです。

逆質問はいくつか用意しておく

逆質問は1つだけではなく、いくつか用意しておきましょう。1つだけしか用意していないと、面接の最中に説明を受け、疑問が解消できてしまう可能性があります。

また、集団面接の場合、ほかの就活生が質問した内容と被る場合もあるでしょう。被っても大丈夫なように、少なくとも2、3個は質問を用意しておくことをおすすめします。

集団面接に参加する場合は、「集団面接突破のコツ6選!注意点と質問例・評価ポイント・入退室マナーも」の記事を読んでおきましょう。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

 

選考段階別の面接における逆質問の考え方

逆質問の内容は、選考段階に応じて変えていくのがポイントです。面接ごとに面接官が変わるので、相手の役職や立場に応じた質問内容であればさらに評価が高まります。

ここでは、選考段階別に、逆質問の内容を考えるポイントを解説するので参考にしてください。

一次面接

一次面接の面接官は、基本的なマナーやコミュニケーション能力、入社意欲などを見ています。そのため、業界・企業研究をしたうえで、より具体的な情報を得るための質問をするとよいでしょう。

一次面接では、次のような質問がおすすめです。

・具体的な仕事内容について
・社内の雰囲気について
・求める人物像について

一次面接の面接官は、採用担当者や現場の従業員などが参加するケースが一般的。業務内容や社風など、現場についての質問をメインにするのがおすすめです。

一次面接での対策については、「一次面接の頻出質問7選!企業の評価項目と回答例・落ちる人の特徴を解説」の記事で詳しく解説しているので、アピールの参考にしてください。

二次面接

二次面接の面接官は、「業務に必要なスキルがあるか」「入社後に努力して成長できそうか」などのポテンシャルを確認しています。二次面接の逆質問では、入社後のイメージを持たせられそうな質問をするのがおすすめです。

・活躍している人はどんな人か
・具体的なキャリアパスはどのようなものか
・入社前に身につけておくべき知識やスキルはあるか

一次面接で基礎的な能力は見られているので、二次面接では入社への意欲や熱意をアピールするのがポイント。「入社した場合、こんな感じで活躍できそうだな」というイメージを面接官に持たせられるかどうかが大切です。

最終面接

最終面接は、企業にとって内定を出すかどうか最終的に判断するための場です。入社意欲や熱意をあらためて伝えるためにも、企業の将来や方針について質問し、面接官に「長い目を持って働く意志がある」などと思ってもらう必要があります。

具体的には、以下のような質問をするとよいでしょう。

・海外進出は考えているか
・これから力を入れていこうとしている分野は何か
・仕事をするうえで大切にしていることは何か

最終面接になると面接官は役員や代表レベルになります。そのため、企業方針や今後の事業展開など、会社全体の方向性についての回答をもらいやすいでしょう。

企業の将来的な方向性に関する質問をすると、自分の将来と企業の将来を照らし合わせることができて、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

最終面接での逆質問については、「最終面接で社長にする逆質問の例文27選!考え方のポイントと避けたい内容」も参考にしてください。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

 

面接で逆質問するときの注意点7選

面接での逆質問は、何を聞いてもよいわけではありません。調べたらわかることや、待遇面のことなど避けたほうがよい内容もあります。

ここでは、逆質問を行う際に注意したいポイントを7つ紹介するので参考にしてください。

1.「特にありません」は避ける

逆質問で「特にありません」は評価を下げてしまうのでやめましょう。何も質問がないと「自社に対する興味が薄そう」といった印象を面接官に与えてしまうからです。

面接中は緊張しており、質問が思い浮かばない場合もよくあります。そのため、逆質問が行われることを想定して、あらかじめ質問を用意しておきましょう。

2.自分で調べればわかることを聞かない

就活の逆質問では、応募者自身がネットなどで調べればわかるような質問は避けてください。たとえば、「具体的にどのような企業と取引があるか」「どのようなサービスや製品を取り扱っているか」といった質問は、企業のWebサイトで調べればわかることです。

このような質問をしてしまうと「事前のリサーチが足りない」「Webサイトに載せている情報も知らずに何をもって自社に入社したいと思ったのか」と面接官に思われる可能性があります。

3.給与面や福利厚生に関することを聞かない

給与面や福利厚生に関する質問もやめておきましょう。企業の価値観やビジョンに共感したのではなく、給与や福利厚生を目当てに企業選びをしたのではないかといった不信感につながるからです。

また、給与や福利厚生に関する情報は、企業の募集要項を確認すれば分かります。仮に、募集要項に明記されていない場合であっても、単刀直入に質問するのは避けて、別の話の流れでさりげなく質問できるとよいでしょう。

4.プライベートに関することを聞かない

面接の逆質問では、面接官自身に関する質問を投げかけることも可能です。しかし、通勤時間を知りたいがために「どこに住んでいますか?」と聞くなど、面接官のプライベートに関することは、失礼にあたるので避けてください。

面接官自身のことを質問する際は、「入社してからのキャリアについて教えてください」「仕事に取り組むうえで大切にしていることは何ですか」など、実際に企業で働いている社員目線の意見を伺う内容にしましょう。

5.「はい」「いいえ」で答えられる質問はしない

就活の逆質問は、「はい」「いいえ」で答えられない質問をすると、自然に会話のやり取りが続きます。逆質問の機会をうまく利用して、自分のコミュニケーション能力をアピールするためにも、「はい」「いいえ」で答えられる質問は避けたほうがよいでしょう。

面接で大切なのは、単なる受け答えではなく、面接官と会話することです。質問に対して、面接官がある程度説明しながら回答してくれると、その回答に対して深掘りする質問を続けて会話しやすくなります。

6.面接官が答えにくいことを聞かない

面接官が答えにくいことや、答えられないことは質問しないようにしましょう。相手の役職なども考えて、質問をするのがポイントです。

たとえば、東京で勤務している面接官に、「大阪支店の様子を教えてください」と聞いてもわからない場合があります。また、「会社で嫌なことは何ですか」のように、答えに悩む質問もやめておきましょう。

7.すでに説明されていることを聞かない

面接や説明会で話した内容について質問するのもNGです。話を聞いていないと思われてしまいます。

もし、話があった内容について詳しく知りたい場合は、「さきほどお話しいただいた△△について詳しく教えてください」のように、話は聞いていたことを伝えましょう。

就活でのNG質問については、「就活のNG質問って?質問例やマナーをご紹介します!」の記事でも紹介しています。NG質問は評価を下げてしまうので、話さない方がよい内容を事前に確認しておきましょう。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

 

面接での逆質問を自分のアピールにつなげたいあなたへ

就活の逆質問で「どのような質問をすべきか」と悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。企業にとって、逆質問は就活生の志望度やコミュニケーション能力の有無などを判断するためのものです。

また、就活生にとっては、志望先の企業をより深く知る貴重な機会でもあります。就活の逆質問で「どうしたら自分のアピールにつなげられるか」「周りと差別化するにはどうすればよいか」と悩んでいる場合は、就活エージェントへの相談もおすすめです。

就活エージェントであるキャリアチケットでは、自己分析や業界・企業研究から面接対策まで一貫したサポートをしています。逆質問の機会をしっかりと活かして就活を進めたい学生は、ぜひ気軽に相談してみてください。

逆質問の目的とおすすめを教えてもらう

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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