「第一志望か」の質問に嘘をつけない…好印象につながる回答方法を伝授

このページのまとめ

  • 「第一志望です」と嘘をつく場合は、話の内容や選考書類と矛盾のないよう注意する
  • 第一志望かどうかは、理由を明確に説明し誠実に回答することがポイント
  • 第一志望でない場合でも、相手に入社意欲や熱意が伝わるように言葉を選ぶことが大切

「第一志望かどうか聞かれた際、嘘をついてもよいのだろうか」と悩む就活生は多いでしょう。第一志望かどうかの問いに嘘の回答をする際は、話が矛盾しないよう注意が必要です。

この記事では、選考で「第一志望か」と聞かれた際に嘘をついた場合の影響や回答の注意点、嘘をつかずに答える方法を解説しています。最後まで読めば、第一志望かどうかの質問に対して、好印象を与える回答を作成できるようになるでしょう。

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目 次

第一志望と嘘をついても内定保留や辞退はできる

本心ではないものの、選考で「御社が第一志望です」と答えた企業から内定をもらった場合でも、保留や辞退は可能です。企業はできる限り内定辞退を避けたいと考えていますが、日本では職業選択の自由があり、内定には法的な拘束力もありません。

選考や面接を通して違和感を感じたり、「志望度は低かったけれど、こちらの企業のほうが合う気がする」などと思うこともあるでしょう。就活において、学生が複数の会社に応募することは企業も理解しているため、「第一志望といっていたのに辞退するのか」と非難されるケースは少ないと考えられます。

しかし、なかには辞退の旨を企業に連絡するのが怖いと思う就活生もいるかもしれません。トラブルを回避するために、伝え方のマナーを把握したうえで企業に連絡するのが大切です。「内定辞退の理由を聞かれたら?伝え方のポイントや例文を解説」の記事を参考にして、円満に辞退できるよう準備しておきましょう。

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第一志望と嘘をついてもよい?考えられる影響を解説

選考や面接で「第一志望です」と嘘をつく場合、罪悪感を抱いたり話が矛盾したりするといった影響が考えられます。嘘をつく場合は、後から自分が困らないよう準備しておくことが重要です。

ここでは、第一志望と嘘をついた場合に起こり得る具体的な影響について解説します。

第一志望と嘘をついたことで罪悪感を抱く

第一志望であると嘘をついた場合、「本当によかったのか」と後悔や罪悪感で悩む可能性があります。嘘も方便とはいうものの、「後からバレて大事になったらどうしよう」「相手に嘘をついてしまって申し訳ない」などと考えることがあるかもしれません。

後ろめたさを抱いたままでは、行動が消極的になるなど、次の面接や他社の選考にも影響する恐れがあるでしょう。面接で嘘をつくべきか悩んでいる人は、自分が罪悪感を抱きやすい性格かどうかを把握し、納得できる理由を考えておくなど工夫することが大切です。

嘘をつきとおせず話が矛盾してしまう

面接において、第一志望であるという答えに対して深掘りされた際、動揺したり話が矛盾したりするなどの影響も考えられます。面接では、「自社が第一志望ですか」といった分かりやすい質問だけでなく、表現を変えて同じ内容を問うケースや、応募者の答えを掘り下げる場合が多いでしょう。

自分では一貫して第一志望だと主張しているつもりでも、動揺すると綻びが出てしまうこともあります。話の辻褄が合わなければ、面接官は納得感を得られず「自社への志望度が低いのか」などと悪い印象を持ってしまう恐れがあるのです。

選考書類の内容と異なる回答をしてしまう

第一志望であると答えた際、エントリーシートといった選考書類の内容と異なっている場合も、評価に影響を及ぼす可能性があるでしょう。第一志望かどうかの回答は、志望動機や自己PRなどと関連性があります。

選考書類は面接前に提出している場合が多いので、内容を忘れたり当時とは価値観が変わっていたりする可能性もゼロではありません。第一志望かどうかの回答と、選考書類の志望動機といった項目との整合性を保てなければ、「志望度が高くないのでは」などと評価に影響する恐れがあるので注意してください。

第一志望かどうか聞かれた際、「第一志望群です」と答えるのはよいのだろうかと悩んでいる人もいるでしょう。回答を濁すと、志望度の高さをアピールできない可能性があります。第一志望群という表現を用いる場合の注意点や答え方を、「「第一志望群」と言ってしまったら?面接での適切な答え方」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

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「第一志望」についてのキャリアアドバイザーのアドバイス

Q.実際就活で嘘をついたとしてバレるのでしょうか?

「第一志望です」のウソがバレるかバレないかでいうと、他社と比較して納得感のある理由を伝えられるのであればバレないといえるでしょう。
何か物的証拠のあるものではなく、その場で学生が話したことが面接官にとってのすべてだからです。

ただ、他社状況を答えるときに、明らかにまだ就活を継続する意図がありそうだったり、第一志望と言うわりに企業理解が浅かったりすると、面接官が疑い嘘だと判断する可能性はあります。

まだ就活を続けるつもりにもかかわらず、内定欲しさに「第一志望」と伝えて仮に面接官がそれを信じた場合、それが仇になって承諾期限が短く設定されるケースも考えられるでしょう。
そのため、「あと1社だけ受けて比較して決めたい」などの場合は、素直にそう伝えたほうが良い場合も。この場合は「どの観点で比較しているか」「仮に承諾期限に間に合わなかったらどうするか」などを聞かれる可能性があるので回答を用意しておくと良いですよ。

「内定がない」ことは悪いことではなく、必ずしも企業にマイナスに捉えられるとも限りません。他社とも迷っていることを伝えたほうが承諾期限の交渉がしやすいこともあるので、あくまで個人的な意見ですが「不要な嘘はつかない」がおすすめです

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企業が選考で「第一志望ですか」と聞く3つの理由

選考や面接で、企業が「自社が第一志望か」と聞くのは、応募者の「志望度の高さ」「何を軸に仕事を選んでいるか」などを把握したいからです。しかし、第一志望の企業でない場合も、第一志望という必要があるのか悩む人も多いでしょう。

企業は質問に対する回答そのものではなく、答えに付随する理由や根拠から情報を読み取ろうとしています。単に「第一志望です」と伝えるだけでは好印象につながりにくいため、質問の意図を把握して適切に回答することが重要です。ここでは、企業が選考や面接で第一志望かどうかを質問する理由を3つ解説します。

1.自社への入社意欲を確認するため

応募者の入社への熱意や意欲を確認することが、第一志望かどうかを聞く理由の1つです。第一志望であると答えた人は、第一志望ではないと答えた人に比べて、自社への志望度が高いと判断できます。

特に、最終面接ではすでに就活生の人となりや価値観を把握しており、誰を採用するかはほぼ横並びの状態です。第一志望でないと答えたからといって不採用になるとは限らないものの、志望度の高さを加点対象にする企業は多いでしょう。

応募者の入社意欲を判断する一定の基準として活用するために、第一志望かどうかを質問しているのです。

2.応募者の仕事選びの軸を把握するため

企業が第一志望かどうかを質問するのは、応募者がどのような価値観で就職先を選んでいるかを把握する目的もあります。企業は自社に合った人材を採用したいと考えており、適性を見極めるにはあらゆる角度からの質問が欠かせません。

第一志望かどうかに対する回答に矛盾がある場合、自己分析や企業研究を深く行っていない可能性があります。その場合、採用してもミスマッチが起こる恐れがあるため、応募者の仕事に対する考え方や価値観を入念にチェックしようとしているのです。

自己分析の際、過去の経験を深掘りするのが苦手な人もいるでしょう。自己分析のコツを知りたい人は、「自己分析が難しい・できないと思う人の特徴は?効率的な方法を紹介」の記事をご覧ください。

3.内定後の辞退を避けるため

内定の辞退者をできる限り少なくすることも、企業が第一志望かどうかを聞く理由の1つといえます。就活は企業が採用者を選ぶという一方的なものではなく、就活生も就職先を選ぶ立場です。

とはいえ、企業は採用活動を行ううえで、広報イベントの開催や募集媒体への掲載だけでなく、準備から面接までの人件費など、多くの時間と費用をかけています。辞退者が出ると改めて募集し直したり、時期によっては募集が間に合わず欠員が出てしまったりする可能性があるでしょう。

そのため、第一志望かどうかの質問から、内定を受けて就職してくれる人か見極めようとしているのです。

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「第一志望です」と回答する際の3つの注意点

選考や面接で「第一志望です」と答える際は、回答の根拠を述べたり深掘りへの対策をしたりしておくことが重要です。ここでは、第一志望だと回答する際に気をつけるべきポイントを3つ解説します。

1.回答の根拠を明示する

面接などで「第一志望です」と答える際は、応募先を第一志望とした理由を論理的に伝えましょう。理由を明示せず第一志望であると熱意だけを伝えても、面接官に納得感を与えられません。

第一志望であると答える際は、以下について押さえておく必要があります。

・自分が応募先の仕事を選んだ理由
・なぜ応募先の業界を選んだのか
・業界のどのような点に魅力を感じているのか
・なぜ業界の中でも応募先を選んだのか

上記の内容をしっかり伝えれば、面接官は自社を第一志望とした理由を把握できるうえ、説得力のある回答になるでしょう。

2.深掘りされた場合の回答を準備しておく

面接では、第一志望かどうかへの回答に対して、追加の質問があると想定した対策も欠かせません。対策しないまま面接に臨むと、安易に「第一志望です」と答えた際に、咄嗟に理由が思い浮かばなかったり、辻褄の合わない内容を伝えてしまったりする恐れがあります。

第一志望だと回答した場合、想定できるおもな追加質問は以下のとおりです。

・他社の選考は受けていないのか
・ほかの業界や企業でも希望を叶えられるのではないか
・他社から内定が出たらどうするのか など

「他社は△△分野に秀でているが、現時点では理解しきれていない」「事業の違いがどのように自分の目標達成に影響するか捉えかねている」などと回答すれば、よく比較し最適な回答を出そうとしていると採用担当者に思ってもらいやすくなります。聞かれている根本的な内容は、ほかの質問項目と共通する場合が多いため、軸をぶらさずに回答するよう心がけましょう。

掘り下げた質問を1人で考えるのは難しいうえ、経験値を増やすためにも模擬面接を受けられる就活セミナーを活用するのがおすすめです。就活セミナーについて詳しく知りたい人は、「就活セミナーでの面接練習をするメリットは?効率的な活用法もご紹介!」の記事をご覧ください。

3.誠実な回答を心がける

応募先が第一志望であると回答する際は、自分の答えに責任を持つことが重要です。嘘の回答をした場合、どうにかして正当化しようと嘘を重ねたり、不利になりたくないからと話を誇張し過ぎたりするのは避けてください。

面接官は多くの就活生と関わった経験から、質問への回答や態度などから嘘が見抜けることも。「第一志望です」と嘘をついたために評価を落とすケースもゼロではありませんが、一定の嘘は適応力を示すとして許容する面接官もいるでしょう。

しかし、複数社の選考を受けているにもかかわらず「御社しか受けていない」と伝えるなど、明らかな嘘や不誠実さが目に余る場合、評価を大きく下げる原因になり得ます。面接官からの質問で自分の回答に不一致が生じそうなときでも、慌てずに話を受け入れ、誠実に答えるよう心がけましょう。

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「第一志望です」と嘘をつけない場合の対処法と例文

本心ではないのに「第一志望です」と回答するのがためらわれる場合、伝え方を工夫しつつ入社への熱意を伝えることが大切です。ここでは、第一志望ではない企業に対して嘘をつきたくない場合の対処法を解説します。

「第一志望ではない」と断言しないようにする

面接などで志望順位に嘘をつきたくない場合、「第一志望ではありません」と断言するのは避けてください。たとえ本心だとしても、そのまま伝えては相手を不快にさせかねず、社会において建て前が必要になる状況もあるでしょう。

面接では、嘘をつかない実直な性格だと思われる可能性も少なからずある一方、入社への意欲が低いと面接官に思われ、評価を下げる恐れがあります。第一志望ではないと回答する際は、ニュアンスを変えたり「他社と迷っている」と伝えたりするなど工夫しましょう。

応募先への熱意はしっかり伝える

応募先に「第一志望です」と答えられない場合も、志望度の高さはしっかり伝えることが大切です。第一志望かどうかは志望度に直結する質問のため、回答方法によっては入社意欲が低いと捉えられかねません。

嘘をつきたくない場合は志望度が低いと思われないよう、応募先の魅力や自分の企業選びの軸とマッチしているといったアピールをしっかり行いましょう。

自分と企業がマッチしているとアピールするためには、入念な企業研究が欠かせません。「企業分析を行う方法とは?やり方とポイントを詳しく解説!!」の記事を参考にして、企業への理解を深めましょう。

第一志望と嘘をつけない場合は気持ちを大切にする

第一志望かどうかの質問に限らず、嘘をつきたくないという気持ちに自信を持つことが重要です。就活では、自分をアピールするために嘘をついている人や、「少しの嘘は必要」とアドバイスする人もいるかもしれません。

しかし、自分は嘘をつきたくないと思っているにもかかわらず、アドバイスに従って嘘をついた場合、アピールポイントがずれてしまったり、入社後のミスマッチにつながったりする恐れがあります。質問に対して嘘をつかずに答える方法もあるため、自分の気持ちを大切にして回答を考えましょう。

第一志望と嘘をつかない場合の回答例

第一志望であると嘘をつきたくない場合、上記の対処法を踏まえた例文は以下のとおりです。

現時点では2つの業界で迷っており、御社を含めて志望順位を決めかねているのが正直なところです。私は、1人暮らしで食生活の重要さを身に染みて感じた経験から、日本の食卓をより豊かにしたいと考えています。現在は、食品メーカーと専門商社に絞って選考を受けており、私の目標を実現するにはどちらが最適なのか悩んでおります。

メーカーでは消費者に届ける食品の企画や製造に携わることができ、消費者を身近に感じられるのがメリットを感じる点です。一方、専門商社であれば原材料の安定的な流通を確保するだけでなく、大規模な開発なども視野に入れられる点に魅力を感じます。

事業の規模や内容は異なりますが、両者とも安心できる食を提供するための重要な仕事であると考えます。最終的には会社の雰囲気と自分の性質が合うかや、自分の能力を発揮できるかどうかで決めたいと考えており、選考を通じて把握できれば幸いです。

企業の比較を伝える際は、選びきれない理由としてネックになっているポイントを含めるのもよいでしょう。例文を参考にして、自分なりの言葉で回答を作成してください。

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第一志望など順位を決められないときの対処法

志望順位を決められないときは、就活の軸を見直したり、自分が重視するポイントに沿って企業ごとの違いを書き出したりしてみてください。

就活生のなかには、企業それぞれに魅力があり、志望順位をつけにくい人もいるでしょう。第一志望かどうかへの回答準備はもちろん、複数社から内定をもらうことも考慮して、志望順位は早めに決めておくのがおすすめです。

内閣府が公表した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(60p)」によると、2023年度卒業・修了予定者の2023年8月1日時点における全体の内々定の状況は、「複数社から内々定を受けた」という割合が約60%でした。過去3年間の推移や学部・大学院別の割合は以下のとおりです。

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(60p)

複数社から内々定を受けた場合、どの企業の内定を承諾するかや、就活を続けるかどうかを決断する必要があります。納得のいく就職を目指すためにも、自分の価値観や性格をしっかり見極めて企業を選びましょう。

ここでは、志望順位を決めかねたときの対処法について解説します。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

就活の軸を見直す

志望順位が決まらないときは、就活の軸を改めて見直すのがおすすめです。さまざまな企業を見るなかで、新しく重視したい項目を加えたり、軸からぶれている部分はないか確認したりしてみてください。

また、志望順位を決められない理由として、選考を経験するなかで、違和感を抱く場合やキャリアの方向性が変わっている場合もあるでしょう。以前の価値観をもとに志望順位を選択してもミスマッチにつながりかねないため、自分の現状を見つめ、就活の軸を調整してください。

企業ごとの違いを書き出す

就活の軸を見直した後は、選考中や内定を受けている企業の特徴を、項目に沿って書き出してみましょう。特徴を可視化することで改めて認識できる部分もあり、自分により合っている企業を判断できます。

書き出す項目は、自分が大切にしている部分だけでなく、避けたいポイントも記載するのがおすすめです。全ての条件を満たした企業に採用されれば問題ありませんが、何かしら自分にとってマイナスな条件を受け入れることもあり得ます。

企業ごとの特徴を見える化して、自分の求める部分と避けたい部分の折り合いをつけられるラインを見極めましょう。なお、情報を書き出す際は、1冊のノートにまとめておくと確認しやすいのでおすすめです。ノートの詳しい活用方法を知りたい人は「就活ノートの作り方は?まとめたい内容やポイント・サイズも解説」の記事を参考にしてください。

新卒の就職が人生を決めるわけではないと心得る

志望順位を決められない場合、「新卒での就職が今後の人生を決めるのではない」と念頭に置いて考えてみるのも大切です。学生から社会に出るのは人生における1つの節目ですが、最初の就職が人生全体に影響するとは限りません。

キャリアチケットが公表した「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、就活中に転職を考慮している人の割合は約40%でした。理由として、「スキルを活かしてより裁量を持てる環境へキャリアアップしたい」「さまざまな業界を見て面白いと感じたところに転職したい」などが挙げられています。

引用:キャリアチケット「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査

「入社したら定年まで働きたい」と思って入社したとしても、新卒で入社した後に家庭環境や心境などの変化により、方向性を見直し転職する場合もあるでしょう。志望順位を決めかねている人は、肩の力を抜いて考えると決断に踏み切りやすくなります。

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「内定はありますか」と聞かれたときの答え方

面接では、自社が第一志望かどうかの質問に加えて、「内定はありますか」と聞かれるケースもあるでしょう。他社から内定が出ていると「評価されている学生」として、面接官は安心する傾向にあるようです。そのため、内定があれば「ある」と答えたほうが無難という意見もあります。

一方、内定がないと「能力に問題がある」と思われてしまうのか気になる就活生も多いでしょう。ここでは、「内定はありますか」の質問に対する、内定がない場合の答え方を解説します。

内定がないときは「ない」と正直に伝えたほうがよい

内定がないときは、「ある」と嘘をつかず正直に回答するほうがよいでしょう。内定の有無は、採用の大きな決め手になるわけではなく、マイナスに評価される可能性が低いからです。捉え方は企業によって異なりますが、他社から内定がないのであれば「入社してくれる可能性が高い」と判断される場合もあるかもしれません。

ただし、面接では「なぜ内定が出ていないと思うか」という質問をされる可能性があるため、内定がない理由や、就活の反省点について客観的に見つめ直し、説明できるよう準備しておきましょう。不採用だった企業の詳細については、面接官にマイナスの印象を与えないためにも、聞かれなければ自分から話す必要はありません。

内定がないときも、自信を失わないことが大切です。面接官も、学生に自己否定をさせるつもりで内定の有無を聞いているわけではありません。まだ自分に合った企業が見つかっていないだけだと考え、前向きに考えましょう。

なかなか内定につながらず、自信を失い就職できるか不安になっている人は「就活では自信を持つのが大事!対策を知って前向きに就活を進めよう」の記事をご覧ください。

第一志望と嘘をつかずに内定につなげたいあなたへ

第一志望かどうかへの質問に対して嘘をつかずに回答する場合、応募先への入社意欲をしっかり主張することが大切です。嘘をつく場合は志望度の高さをアピールできるといったメリットがある一方、罪悪感を抱いたり回答が矛盾したりするデメリットも想定できます。

嘘をついて第一志望だと回答したからといって、直接不利になるケースは少ないものの、根拠を明示できない場合や誠実さに欠ける回答は、評価を下げる原因になり得るでしょう。自分の性格を加味して、後悔しないよう慎重に答えを考えてみてください。

第一志望かどうかの質問に限らず、就活では自分をどのようにアピールすればよいか戸惑う場面も多いでしょう。アピールポイントの考え方や、選考での適切な伝え方で悩む場合は、就活エージェントであるキャリアチケットを利用してみてください。

キャリアチケットでは、専任のキャリアアドバイザーが就活の困りごとを解決できるよう、マンツーマンでサポートしています。自己分析のやり方といった基礎的な部分から面接の質問対策まで、幅広くアドバイスを受けられるので、就活のことで悩んだ際は、ぜひキャリアチケットにご相談ください。

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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