このページのまとめ
- 選考に落ちたり周りが内定をもらったりすると、「就活をやめたい」と感じやすい
- 就職以外の進路選択もできるが、新卒採用枠を活用できなくなるデメリットもある
- 「就活をやめたい」と感じたら、一度立ち止まってゆっくり休んでみることが大切
「就活をやめたいけれど就職を諦められない」「このまま内定をもらえないのではないか」などと悩んでいる就活生も多いでしょう。志望企業からの内定を獲得するためには、できるだけ前向きな姿勢を保ち、定期的な自己分析によって悩みを可視化することが大切です。
この記事では、「就活をやめたい」と悩む理由や早く内定を獲得するための対処法を解説します。前向きな気持ちで就活に取り組みたい方は、ぜひ参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
- 「就活やめたい」と悩む理由を考えてみよう
- 「就活やめたい」とネガティブになる6つの理由
- 1.選考に落ちて自己肯定感が下がる
- 2.周りが内定を獲得して気持ちが焦る
- 3.やることが多くて疲れてしまう
- 4.学業やプライベートと両立できていない
- 5.自分のやりたいことが分からない
- 6.社会人になることに不安を感じる
- 就活をやめたいと悩んだときのNG行動4選
- 1.後先を考えずに就活をやめる
- 2.質より量の就活を始める
- 3.1人で就活を進めようとする
- 4.期間を決めずに就活を休む
- 就活をやめる4つのリスク
- 1.新卒採用枠を活かしきれなくなる
- 2.採用情報が集めづらくなる
- 3.就活をやめた理由を聞かれる可能性がある
- 4.周りが就活を終えると焦りを感じやすい
- 就活をやめたらどうなる?卒業後の選択肢
- ニートになる
- 進学・編入する
- 留学する
- フリーターや派遣社員として働く
- 既卒として就活する
- フリーランスとして働く
- 1割弱の学生は進路を決めていないまま卒業している
- 就活をやめたいと悩んだときのOK行動
- 1.アピール方法を再考する
- 2.企業選びの軸を見直す
- 3.家族や友人に相談する
- 4.内定者のエントリーシートを参考にする
- 5.自分を雇うメリットを伝える練習をする
- 6.選考における改善点を見出す
- 7.苦手な選考がない企業を受ける
- 8.逆求人サイトを活用する
- 9.選考直結型イベントに参加する
- 10.インターンシップに参加する
- 11.就活エージェントを利用する
- 就活をやめたいと悩みながらも諦めていないあなたへ
「就活やめたい」と悩む理由を考えてみよう
面接や書類選考での失敗や挫折を経験していくうちに、「就活をやめたい」「しんどい」と感じる就活生もいるでしょう。
「就活をやめたい」と感じたら、「なぜそう思うのか」を考えてみてください。自己分析で自分の感情を分析できると、苦手分野や失敗しやすい場面が分かる場合があります。たとえば、面接でうまく受け答えができないと悩んでいる場合、自己分析や面接対策が不十分な可能性が考えられます。
多くの就活生が自分の強みや特性を活かして選考に臨んでいる一方で、多くの失敗や挫折を味わっている学生も多くいるでしょう。就活がうまくいかないときにマイナスの感情を抱くのは当たり前のことです。
就活をやめたいと悩んだときこそ、理由を明確にして解決策を模索しながら成長していきましょう。「就活がつらい・やめたい時の対処法は?失敗や不安を乗り越え成功に導くコツ」の記事でも、辛い気持ちを乗り越える考え方を紹介しています。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
「就活やめたい」とネガティブになる6つの理由
就活をやめたいと感じる背景には、やることが多くて疲れてしまったり、社会人になるのが怖くなったりするといった理由があげられます。ここでは、「就活をやめたい」とネガティブになる理由を6つ解説するので、気持ちの整理に役立ててみてください。
1.選考に落ちて自己肯定感が下がる
就活をやめたいと思う理由として、選考に落ちてしまうことがあげられます。就活では、内定よりも選考落ちの回数のほうが圧倒的に多くなるため、自信が持てずに苦しくなってしまうでしょう。
選考に落ちて就活がうまくいかないと、自己肯定感が下がり、「このまま就活を続けてもうまくいかないのでは」「内定がないまま卒業することになるのでは」と考え、就活から逃げたくなってしまいます。
エントリーシートや面接など、企業の選考には明確な答えがないため、対策が難しいことも事実です。選考に落ちてどうすればよいか分からなくなると、就活をやめたいと感じてしまいます。
2.周りが内定を獲得して気持ちが焦る
周りの内定獲得を聞いて気持ちが焦り、ネガティブになるのもよくある理由の一つです。自分が内定をもらっている状況でも、友人がより倍率の高い大手企業から内定をもらったことと比べて落ち込むケースもあります。
「人は人、自分は自分」と割り切って考えられるとよいのですが、学生が一斉に活動する就活では、なかなかそうもいきません。周りと比較して気持ちが焦ると自信を無くし、就活に対してネガティブな感情を抱きやすくなります。
3.やることが多くて疲れてしまう
自己分析や業界・企業研究、応募書類の作成、面接対策など、やることが多過ぎることも「就活をやめたい」と感じる理由の一つです。就活には正解がなく、エントリーシートの作成や面接対策を何度も繰り返すうちに「もう嫌だ」と疲れてしまう就活生もいるでしょう。
また、インターンシップや説明会に参加する場合は、さらにこなすべきスケジュールが増えます。就活の予定でスケジュールが埋まっていくにつれて、プレッシャーや疲れを感じるようになると、つい逃げ出したくなるものです。
4.学業やプライベートと両立できていない
就活が忙しくなってくると、学業やアルバイト、サークル活動との両立が難しくなります。たとえ就活を優先したくても、場合によっては、単位の関係で講義を休めなかったり、学費のためにアルバイトのシフトを減らせなかったりするケースもあるでしょう。
応募する企業が増えて対策に追われるようになると、気づかないうちにキャパオーバーで疲弊してしまう可能性も考えられます。学業やプライベートと両立できていないと感じているうちに、「就活をやめたい」とネガティブになりがちです。
5.自分のやりたいことが分からない
自分のやりたいことが分からない場合も、就活に対してネガティブな感情になりやすいといえます。自分のやりたいことや適性が分からないまま就活を続けていると、「そもそも自分には就職が向いていないのでは」と感じてしまう就活生もいるでしょう。
自分の興味・関心を把握できていないと、どのような基準でエントリーする企業を選べばよいかも曖昧になりがちです。将来のビジョンが不確かな人ほど就活に取り組む意味を見出せず、「やめたい」と感じやすくなります。
6.社会人になることに不安を感じる
社会人になることに不安を感じることも、就活をやめたくなる理由の一つです。社会に出る怖さを感じ、働きたくないと思ってしまうケースです。
社会人に対して、「仕事が辛そう」「毎日苦しそう」のように、ネガティブなイメージを持つ就活生も多くいます。仕事に苦しむ社会人を見て、「自分はこうなりたくない」と不安を感じるのです。社会人になることに不安を感じているうちは、就活に対して前向きな気持ちを持ちにくいといえるでしょう。
なお、就活でくじけそうなときは気持ちの切り替えが大切です。気持ちの切り替え方法について詳しく知りたい方は、「就活でくじけそうになったら?内定のために気持ちを切り替える4つの思考法」の記事で解説しているので参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活をやめたいと悩んだときのNG行動4選
就活をやめたいと感じたからといって、本当に就活をやめてしまうのは避けましょう。ここでは、就活をやめたいと感じたときにやってはいけない行動を解説します。
1.後先を考えずに就活をやめる
就活をやめたいと感じても、将来のことを何も考えず就活をやめてしまうのは要注意です。就活を一度やめてしまったあとに、また就活をやり直そうとやる気を出すのは大変です。やろうと思っても動けず、そのまま卒業を迎えてしまう可能性もあります。
「就活をやめても働ける場所を紹介してもらえる」「就職以外にやりたいことが明確にある」といった方向性が決まっていないのであれば、一時の感情だけで就活をやめないほうがよいでしょう。
2.質より量の就活を始める
就活をやめたいと感じたときにありがちなのが、行動量さえ増やせば内定がもらえると考えることです。
やみくもにエントリーすれば、いつかは就活が終わると考える方もいるでしょう。たしかに、行動量を増やすことにより、内定を獲得できる可能性は上がります。しかし、自分に合わない企業に入社しても、就職後に後悔する恐れがあるため注意が必要です。
就活のゴールは、内定をもらうことではありません。質より量の就活を進めてしまうと、ミスマッチを起こす原因となるので気をつけてください。
3.1人で就活を進めようとする
誰にも相談せず、1人で抱え込んでしまうのもやめましょう。1人で考えていると視野が狭くなり、ネガティブな思考によって判断を誤る場合もあります。
就活をやめたいと悩んでいるときこそ、周囲への相談がおすすめです。つらい気持ちを吐き出すだけで、気持ちが楽になるでしょう。
就活をうまく進めるための方法を知りたい場合は、就活エージェントや大学のキャリアセンターなどに相談する方法もあります。1人で抱えようとせず、周囲に相談するようにしてください。
就活を誰に相談するか迷ったら、「就活相談先のおすすめ15選!悩み別の聞くこと一覧や相手選びのコツも解説」の記事を参考にしてみましょう。
4.期間を決めずに就活を休む
就活を休む際に期間を決めないのも要注意です。期間を決めないとダラダラとさぼってしまい、就活を再開できなくなってしまいます。
就活を休む際には、「2週間だけ休む」のように明確に期間を区切ることが大事です。また、休んでいる期間は就活を一切せずにしっかりと休みましょう。中途半端に就活に触れていると、休んだ気にならずモチベーションは回復しません。
休むときは休み、就活をするときはすると明確に区切ることが大切です。
また、「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事でも、就活に関するよくある悩みをまとめています。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活をやめる4つのリスク
「就活をやめたい」と本気で思っているのなら、実際に就活をやめたときのリスクを知る必要があります。ここでは、就活をやめたときの具体的なリスクを4つ解説するので、参考にしてください。
1.新卒採用枠を活かしきれなくなる
就活をやめて卒業してしまうと、新卒ではなくなるため新卒採用枠を活かせなくなります。経験者のいる中途採用と同じ枠で就活を行うことになり、就職の難易度は上がってしまうでしょう。
また、企業によっては新卒しか採用していない場合があります。大手企業や人気企業の中途採用は難易度が高い傾向にあるため、志望する業界・企業によっては、就活をやめることで就職のチャンスを逃してしまうかもしれません。
就活において、新卒採用枠を活用したいと考えているならば、就活をやめるのはリスクが大きいといえるでしょう。
新卒というステータスで就活するメリットについては、「新卒カードとは?使用するメリット・デメリットと就活成功のポイントを解説」の記事も参考にしてください。
2.採用情報が集めづらくなる
就活をやめるリスクとして、企業の採用情報を得るのが難しくなることがあげられます。在学中であれば大学のキャリアセンターで最新の採用情報を確認できますが、卒業すると利用が制限されて得られる情報が少なくなる可能性があるからです。
また、新卒であれば周囲との会話の中で就活情報を得る機会も多いといえます。その分、卒業して既卒になると、周囲に就活中の人が減り情報を得る機会も少なくなるでしょう。そのため、卒業後に就活を継続するときは、自ら積極的に情報を集めにいく姿勢が必要です。
3.就活をやめた理由を聞かれる可能性がある
リスクの一つとして、面接で就活をやめた理由を聞かれる可能性がある点もあげられます。卒業後に就活をする場合、ブランク期間が発生するため企業にマイナスイメージを持たれる可能性も。
さらに、新卒で就活するのをやめた理由としてネガティブな内容を伝えてしまうと、採用担当者に敬遠されて選考を通過するのが難しくなるでしょう。この場合、「なぜ既卒として就活しているのか」について、納得のいく説明が必要になります。
4.周りが就活を終えると焦りを感じやすい
就活をやめる選択をする際に、周りとの会話でズレを感じると、焦りにつながる可能性もあります。たとえば、内定を獲得した友人と話していると、内定式での出来事や春からのキャリアプランに関する話題も出るでしょう。
周りの様子を見て、「自分は就活をやめたけど、友人は就職が決まって楽しそう」「自分の選択は本当に間違っていなかったのだろうか」と悩んでしまう可能性もあります。
自分のやりたいことや理想を叶えるために就活をやめるのは問題ありません。しかし、一時のネガティブ感情によって、衝動的に就活をやめるのは避けたほうがよいでしょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活をやめたらどうなる?卒業後の選択肢
ネガティブな気持ちを抱えたまま、本当に就活をやめてしまった場合、卒業後にどのような進路選択があるのでしょうか。ここでは、就職以外の選択肢について解説します。
ニートになる
卒業後に学業も仕事もしないのであれば、ニートとして過ごすことになるでしょう。「疲れたから少し休みたい」と就活から離れて一時的にニート生活を送る場合、期間が長引かないよう注意が必要です。
ニートとして過ごす期間が長くなるほど、就活を再開するときに面接などで説明を求められます。そのため、就活を休むときは、目的意識を持って期間を決めておくようにしてください。
進学・編入する
大学院へ進んだり、専門学校へ入学し直したりするのも卒業後のよくある選択肢の一つです。進学には学費が必要ですが、興味のある学びを深められるほか、進学先を卒業するタイミングであらためて就活できるメリットもあります。
大学卒業後の進路選択として進学の可能性も考えているなら、就活と並行して準備を進めておくのがポイントです。一般的に、進学するには試験を受ける必要があるため、大学卒業間際になって「就活がうまくいかなかったから進学する」と進路を変更しても、受験に間に合わない可能性があります。
留学する
大学卒業後に海外留学するのも選択肢の一つです。海外留学を経験して語学力や異文化理解を深められると、グローバル企業や外資系企業を志望する際に強みとなります。また、多様な価値観を体験できることは、社会人としての柔軟性を高める要素にもなるでしょう。
ただし、海外留学にはまとまった費用と時間がかかるため、将来のキャリアと結びつけて計画的に選択することが大切です。
フリーターや派遣社員として働く
卒業後に就職しない場合は、アルバイトや派遣社員、契約社員といった非正規雇用社員として働く選択肢もあります。非正規雇用社員として働くメリットは、正社員に比べて採用ハードルが低いほか、プライベートとの両立を図りやすい点などです。
一方で、収入が不安定になりやすい、正社員に比べて社会的信用度が低いといったデメリットもあります。卒業後にフリーターや派遣社員として働く場合であっても、将来を考えるなら、いずれは正社員としての就職を目指すとよいでしょう。
既卒として就活する
卒業後も就活を続ける場合は、既卒として中途採用枠に応募するのが一般的です。最近は既卒も新卒と同様に扱う企業が増えてきており、新卒枠をうまく利用できれば就職のチャンスが広がるでしょう。
厚生労働省の「若者の募集・採用等に関する指針」では、企業に対して以下のような要請をしています。
・既卒者が卒業後少なくとも3年間は「新卒枠」に応募できるよう努めること
・できる限り上限年齢を設けないよう努めること
・通年採用や秋採用の導入など柔軟な対応を検討するよう努めること
就活をやめてそのまま卒業しても、卒業後3年以内なら新卒枠で求人応募できる可能性が高いでしょう。既卒として就活する際は、根気よく通年採用をしている企業を探すのもポイントです。
参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
就職留年して再び新卒として就活する
就活をやめるときの選択肢として、就職留年をして翌年度に再び新卒として就活する方法もあります。就職留年をすれば卒業はしないため、新卒として就活をやり直せるメリットがある反面、学費がかかるデメリットもあります。
就職留年を選ぶ場合は、在学している大学が対応しているかどうかを確認したうえで、よく検討しましょう。
フリーランスとして働く
個人事業主やフリーランスとして、会社と雇用契約を結ばない働き方を選ぶことも可能です。個人事業主やフリーランスに対して自由なイメージを持つ就活生はいますが、自分で案件を獲得したり売上の管理をしたりする必要があるため会社員より大変な側面があります。
また、大学卒業後すぐに個人事業主として働き始めても、実績や人脈がないため仕事の依頼が来ない可能性も考えられます。社会人経験の少なさから信頼を得るまでに時間もかかるため、社会人未経験から始めるのは一定の難しさがあるといえるでしょう。
就活をやめる選択肢について知りたい就活生は、「就活しない生き方はあり?大学生が知っておくべきメリット・デメリット」の記事でも解説しているので参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
1割弱の学生は進路を決めていないまま卒業している
大学3年生になるとほとんどの学生が一斉に就活を始めるものの、なかなか内定がもらえないとつい焦ってしまいます。しかし、一定数の学生は、実際に進路が決まらないまま卒業を迎えているのが現状です。
文部科学省の「令和6年度学校基本調査 確定値について(7p)」によると、令和6年3月に卒業した大学生約59万人のうち、卒業後すぐに就職も進学もしていない学生は全体の7.7%にあたる約4.5万人いました。
卒業後すぐに新卒として就職する学生が多いなか、目的があれば「就活をやめる」という選択も決して間違いではありません。留学へ行ったり大学院や専門学校に通ったりして、将来的なキャリアプランに近づける選択ができるとよいでしょう。
内定がもらえないまま卒業する際の選択肢について知りたい就活生は、「内定が無いまま卒業したらどうなる?内定獲得に向けての方法を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
参照元
文部科学省
学校基本調査-令和6年度 結果の概要-
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活をやめたいと悩んだときのOK行動
本当に就活をやめたいと考えているのなら、それも一つの選択です。自分が納得できていれば問題ありませんが、少しでも後悔しそうと感じているのであれば、もう一度よく考えたほうがよいでしょう。
ここでは、就活をやめたいと悩んだときのOK行動12選を解説します。行動次第で就活を早く終わらせることにもつながるため、ぜひ参考にしてください。
1.アピール方法を再考する
就活をやめたいと悩んだときは、これまでの選考を振り返ってアピール方法を再考しましょう。
なかなか内定をもらえない場合は、アピールする方向性が間違っているかもしれません。企業の採用ニーズに合わない自己PRや志望動機をアピールしても、採用担当者の印象には残りにくいでしょう。
就活において、採用担当者に響くアピールをするためには、企業が求める人物像を意識する必要があります。今一度、「自分の強みが応募先企業のどのような場面で発揮できるか」「なぜ他社ではなくこの企業を選ぶのか」を明確にして、自己PRや志望動機のブラッシュアップを図りましょう。
ツールを使って自己分析する
就活をやめたいと悩んでいるときは、ツールを活用して自己分析すると効率良く終わらせられます。自己分析は就活において欠かせない行動の一つですが、どのように進めるべきか悩んでしまう場面も多いでしょう。
自己分析ツールを利用すれば、いくつかの質問に答えるだけで強みや向いている仕事が分かります。自己分析ツールはアプリから就活エージェントのWebサイトで利用できるものまでさまざまな種類があるので、ぜひ利用してみてください。
そのほかの自己分析のやり方については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で詳しく解説しています。
2.企業選びの軸を見直す
企業選びの軸を見直してみると、就活をやめたいと感じている状況が好転する可能性もあります。これまで知名度や給与面を重視したり、数社に絞ってエントリーしたりして就活の進め方が偏っていた場合は、視野を広げて求人を探してみてください。
たとえば、大手企業ばかりにエントリーしていた場合は、中小企業まで視野を広げるのがおすすめです。規模は小さくても、事業内容や社風、待遇面などを見ると大企業に引けを取らない魅力がある企業も多くあります。
また、現時点で自分の興味・関心が明確になっていない場合でも、就職して経験を積みながらやりたいことが見つかる場合があります。就活をやめたいと悩んでいるときこそ、幅広い選択肢を持って諦めずに続けてみてもよいでしょう。
就職後のポジティブなイメージを持つ
就活をやめたいときこそ、就職後のポジティブなイメージを持つように意識しましょう。就活に対する不安で頭がいっぱいになってしまうときは、入社後に自分が働くイメージを描けていないケースが多いといえます。
「就職できなかったら」といったネガティブにイメージするよりも、「資格を取ってバリバリ働きたい」「チームで大きな仕事を成し遂げたい」といった理想を描いて、モチベーションを高める工夫をしましょう。
仕事をイメージするのが難しい場合は、仕事終わりの飲み会などを想像しても問題ありません。少しでも楽しそうなイメージを持てたら、ネガティブな気持ちも和らぐはずです。
3.家族や友人に相談する
就活をやめて後悔しないためには、第三者への相談がおすすめです。1人で悩むよりも、第三者に相談して客観的なアドバイスをもらうと、自分の課題を明確にできます。相談しているうちに思考がまとまって、よりよい判断ができる場合もあるでしょう。
就活をやめるメリットやデメリットについて、家族や友人など、信頼できる人と一緒に考えてみるのも効果的です。必要に応じて、志望動機や自己PRを添削してもらいながら話を聞いてもらうだけで、ネガティブな気持ちがスッキリするでしょう。
4.内定者のエントリーシートを参考にする
就活を早く終わらせるために、内定者のエントリーシートを参考にするのも方法の一つです。就活では応募先の企業が増えると、エントリーシートを何枚も書くことになり、少なからず労力がかかります。
就活を効率良く進めるためにも、内定者のエントリーシートを参考にしてみてください。実際に書類選考を通過した例文を目にしていると、コツやポイントが分かってくるはずです。また、文章の構成や表現方法も参考にして、質の高いエントリーシートを完成させられます。
人と比べない
就活で落ち込んだときこそ、人と比べるのは控えるべき。就活がうまくいっている人と比べると、「自分だけが内定をもらえていない」といった気分になり、ネガティブな感情が余計に大きくなります。
就活スケジュールは、志望する業界や職種によってさまざまです。大学3年生の夏ごろに内々定をもらう人もいれば、卒業間際まで粘って内定を獲得する人もいます。むやみに周りと比べるのは避け、自分のペースで就活を進めることが大切です。
5.自分を雇うメリットを伝える練習をする
面接がうまくいかずに就活をやめたいと悩んでいるのであれば、自分を雇うメリットを伝える練習をしましょう。企業は将来性のある優秀な人材を見つけるために採用面接を実施しています。
たとえば、「チームで協力しながら成果を上げた経験」や「課題を解決したエピソード」を面接で話すと、企業にとって有益な人材であることを具体的に示せます。そのためには、繰り返し模擬面接を行い、自分の魅力を自然に伝えられるようにしておくことが効果的です。
6.選考における改善点を見出す
就活をやめたいと悩んでいるときは、選考における改善点に目を向けてみましょう。面接や書類選考で不採用になった経験は、失敗ではなく次に活かすためのヒントです。自分の改善点を知り、修正を重ねていけば、選考の通過率を高められます。
たとえば、書類選考を通過できない場合は、自己PRを再考したり第三者に添削を依頼したりしてエントリーシートの内容を見直すと、改善につながります。一度の不採用に落ち込むのではなく、改善点を見出して次に活かすことが、内定獲得への近道になるでしょう。
自分を責めない
就活をしていてなかなか内定をもらえなくても、自分を責めるのはやめましょう。選考に落ちてしまうと、「自分は社会から必要とされていないのでは」と思って落ち込む就活生もいますが、そんなことはありません。
大学入試と違って、就活では企業との相性が重視されます。不採用通知を受け取ったときは、「企業との相性が悪かっただけ」「自分を必要とする企業はほかにある」と前向きに捉えて、気持ちを切り替えましょう。
7.苦手な選考がない企業を受ける
苦手意識のある選考形式を採用している企業を避けるのも、就活をやめたいと感じながら行動を続けるためのポイントです。
SPIやグループディスカッションの実施など、企業によって選考の内容は異なります。なかには、「対策しているけどうまくいかない」「対策に時間がかかり過ぎる」など、苦手意識を感じる選考形式もあるでしょう。
仮に、対策していてもなかなか苦手意識がなくならない場合は、選考形式を確認したうえで、企業を絞ってエントリーするのも一つの方法です。
8.逆求人サイトを活用する
就活を早く終わらせるためには、スカウト型求人サイトの利用もおすすめです。スカウト型求人サイトとは、プロフィールを入力しておくと企業からスカウトや面接オファーが届く仕組みで、就活生なら誰でも簡単に利用できます。
通常の就活サイトとの違いは、自分で企業の求人情報を探さなくても、さまざまな企業からアプローチが届く点です。逆求人サイトに登録する際は、自分の経験や能力について詳細を記載しておくと、より自分に合った企業と出会いやすくなります。
9.選考直結型イベントに参加する
選考直結型イベントに足を運んでみるのも、やめたいと感じている就活を早く終わらせる方法の一つです。
選考直結型イベントとは、企業の現役社員や採用担当者と直接交流できる場で、いくつかの企業が集まって開催されます。企業説明会や合同説明会と似ていますが、選考直結型イベントの特徴は説明会と選考がセットになっている点です。
一度に多くの参加企業と出会えるほか、その場でインターンシップや本選考に案内されたり、最終面接へ参加する権利を得られたりするメリットがあります。そのため、少しでも早く内定を獲得したい場合は、選考直結型イベントに参加してみてください。
10.インターンシップに参加する
就活をやめたいと悩んでいるときは、インターンシップに参加してみるのもおすすめです。1dayや短期のインターンシップなら、参加するハードルも低いでしょう。
就活が思うように進まず悩んでいるときは、消極的になって行動が鈍ってしまいます。しかし、頭で考えてばかりいると、ますます気持ちが沈んでしまう可能性もあるため注意が必要です。ネガティブなときこそ、小さな行動をきっかけに自信を取り戻せることもあるでしょう。
インターンシップへの参加は、気持ちの切り替えに役立つほか、本選考でのアピール材料にもなります。
11.就活エージェントを利用する
就活をやめたいと悩んでいるときは、就活エージェントを頼るとよいでしょう。就活エージェントなら自己分析から面接対策までサポートしてくれるので、「何から行動するべきか分からない」といった悩みを解消できます。
就活のプロにエントリーシートを添削してもらったり、面接対策をすることで本番も緊張せずに受け答えができたりするでしょう。なお、就活を楽に終わらせるために必要な行動について知りたい方は、「就活を楽に終わらせるにはどうする?必要な行動や終わらない原因を解説」の記事もあわせてチェックしてみてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活をやめたいと悩みながらも諦めていないあなたへ
なかなか選考を通過できずに「就活をやめたい」と悩んでいる就活生も多いでしょう。就活をやめても卒業後の選択肢はほかにありますが、新卒であるメリットを活かしきれないリスクも考えられます。そのため、就活をやめるかどうかは慎重に検討することが大切です。
1人で就活を進めていて不安を感じたり、どうしても「就活をやめたい」と考えてしまったりする場合は、エージェントへの相談もおすすめです。
就職エージェントであるキャリアチケットでは、自己分析の深掘りやエントリーシートの添削はもちろん、就活生一人ひとりの価値観に合った企業を紹介しています。就活がつらくてやめたいと悩んでいる方は、ぜひ気軽に相談してみてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。