このページのまとめ
- 企業が自己PRで協調性を求める理由は、組織への貢献性やサポート力を確認したいから
 - 自己PRでは協調性を裏づける具体的なエピソードと企業が求める人物像を連動させよう
 - 協調性を自己PRで伝える場合、「主体性がない」と思われないように気をつける
 

協調性を自己PRで伝えようと考えている就活生もいるでしょう。協調性を評価する企業は多く、仕事でも欠かせない強みです。
しかし、伝え方によってはマイナスイメージにつながることも。表現方法に気を付けて、自己PRを考えなければなりません。
この記事では、協調性をアピールするための自己PRの作り方や伝えるコツを解説しています。例文も紹介しているので、参考にしてみてください。
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- 自己PRで求められる協調性とは?企業が求める理由を解説
 - 組織のことを考えて行動できる人を求めているから
 - 柔軟な対応力やサポート力があると生産性が上がるから
 - 自分からコミュニケーションがとれると業務が円滑に進むから
 - 「協調性」は約8割の企業が就活生に期待している能力
 - 協調性を身につけるには?
 - 協調性をアピールするための自己PRの作り方
 - 「企業が求める人物像」を把握する
 - 「協調性」に関する具体的なエピソードを整理する
 - 求める人物像とエピソードを連動させた自己PRにする
 - 自己PRで協調性を効果的に伝える4つのポイント
 - 1.強みを最初に述べる
 - 2.協調性を仕事でどのように活かすか明確にする
 - 3.短所を払拭する内容をプラスする
 - 4.協調性を言い換える
 - 経験別|協調性を自己PRでアピールする例文10選
 - アルバイトから協調性をアピールする場合の例文
 - サークル活動から協調性をアピールする場合の例文
 - ボランティアから協調性をアピールする場合の例文
 - 部活動から協調性をアピールする場合の例文
 - スポーツ経験から協調性をアピールする場合の例文
 - ゼミ活動から協調性をアピールする場合の例文
 - 委員会活動から協調性をアピールする場合の例文
 - インターンシップから協調性をアピールする場合の例文
 - 留学経験から協調性をアピールする場合の例文
 - 趣味から協調性をアピールする場合の例文
 - 職種別|協調性を自己PRでアピールする例文7選
 - 営業職で協調性をアピールする場合の例文
 - 販売職で協調性をアピールする場合の例文
 - 事務職で協調性をアピールする場合の例文
 - 製造業で協調性をアピールする場合の例文
 - 保育士で協調性をアピールする場合の例文
 - ITエンジニアで協調性をアピールする場合の例文
 - 警察官で協調性をアピールする場合の例文
 - 自己PRで協調性をアピールする場合の注意点
 - 企業が「協調性」を求めているか確認する
 - 主体性がない人材だと思われないようにする
 - 選考で協調性に欠ける行動をとらない
 - 自己PRで効果的に協調性をアピールしたいあなたへ
 
自己PRで求められる協調性とは?企業が求める理由を解説
自己PRで求められる協調性とは、「自分よりも周囲を優先できる」「サポートができる」「自分からコミュニケーションをとれる」などの能力です。
「協調性」といっても複数の捉え方があるので、どのような協調性が求められているのかを知りましょう。ここでは、自己PRで求められる協調性について解説するので、確認してみてください。
組織のことを考えて行動できる人を求めているから
協調性からは、「自分よりも組織を優先できるか」が求められています。企業が力を高めるためには、組織としての行動や成果が必要になるからです。
従業員がそれぞれの考えで、バラバラに行動していれば組織は強くなりません。ときには自分を犠牲にしてでも、組織のために力を使う人材も必要になります。
そのため、企業は協調性の有無を確認し、企業のために貢献できる人物かどうかを判断しているのです。
柔軟な対応力やサポート力があると生産性が上がるから
周囲へのサポートや柔軟な対応ができるかどうかも、求められているスキルです。仕事ではチームプレイが基本であり、協調性があれば周囲と協力して物事を進められます。結果的に、業務の生産性が上がるでしょう。
また、組織で行動していると、ミスをしてしまったり、うまく成果が出せなかったりする人もいます。そのような人を見かけた際に、自分から進んでサポートできる協調性は、組織を円滑に動かすために欠かせません。
自分からコミュニケーションがとれると業務が円滑に進むから
社内外を問わず積極的にコミュニケーションをとれる協調性も、企業から必要とされる素質の一つです。特に、社内だけでなく社外の人とも多く接する営業職や接客業などでは、円滑な信頼関係を築くことが重視されます。
仕事を円滑に進めるためには、「自分から行動できるか」が大切です。待っているだけでは何も起こらず、成果もなかなかあがりません。
困っている人のなかには、自分からは言い出せない人も多くいます。積極的にサポートできる協調性を持っていれば周囲を助けられ、仕事での活躍も期待できるので評価されます。
企業がどのような点を評価しているかを知るには、企業研究を行って調べるのがポイントです。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので、企業が求めている人物像を調べてみてください。
協調性がある人の特徴
協調性がある人は、単に「みんなと仲良くできる」こと以上のさまざまな特徴があります。
協調性がある人は社交性が高く周囲に安心感を与え、良好な人間関係を築くのが得意です。また、場や人の感情を瞬時に察知する洞察力に優れており、気遣いや手伝いを自ら行えるでしょう。
議論の場では自分と異なる意見も尊重し、相手の立場で物事を考えられるため、対立が起きてもバランス感覚をもって円満な解決策を模索する傾向にあります。さらに、複雑な情報を簡潔にまとめる能力も兼ね備えており、チームの連携をスムーズにする不可欠な存在です。
これらの特徴は、個人ではなくチームとして成果を出すビジネスシーンにおいて、あなたの大きな武器となるでしょう。自己PRでは、これらの具体的な強みをぜひアピールしてください。
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「協調性」は約8割の企業が就活生に期待している能力
協調性は、多くの企業が期待している能力であることを知っておきましょう。
一般社団法人日本経済団体連合会の「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」によると、大卒者に特に期待する素質として、回答企業の76.9%が「チームワーク・リーダーシップ・協調性」を挙げました。主体性に次いで、2番目に多い数字です。
| 企業が就活生に期待している能力 | 割合 | 
| 主体性 | 84% | 
| チームワーク・リーダーシップ・協調性 | 76.9% | 
| 実行力 | 48.1% | 
| 学び続ける力 | 36.2% | 
| 柔軟性 | 18.4% | 
参照:一般社団法人日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果 1.採用の観点から、大卒者に特に期待する資質・能力・知識(p.4)」
この調査から、企業が就活生に対して協調性を求めていることがわかります。自己PRで協調性をしっかりとアピールできれば、企業とのマッチングもしやすくなるでしょう。
企業に響く自己PRのつくり方については、「就活に役立つ自己PR例文25選!書き方や高評価につながるコツも解説」の記事でも解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
参照元
一般社団法人日本経済団体連合会
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果
協調性を身につけるには?
協調性を身につけるには、まず相手に興味を持ち良いところを見つけるようにしましょう。長所を見つけるには、相手やその周囲の環境をよく観察する必要があります。
「今はどんな状況か」「どんなことが起こりそうか」「自分に何を求めているのか」を想像することで、相手とどのように関わるべきかが分かるでしょう。たとえば、相手が困難な状況にある場合、解決のために行動できます。
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協調性をアピールするための自己PRの作り方
協調性をアピールする際は、企業が求める人物像を把握し、「協調性をアピールできるエピソード」を準備します。そして、求める人物像とエピソードを連動させた自己PRにすることが重要です。
それぞれ、詳しく解説していきます。
「企業が求める人物像」を把握する
自己PRを作る際は、まず「企業が求める人物像」を把握しましょう。企業や職種によって必要とされる人材の特徴や適性が異なるためです。
企業が求める人物像を把握するためには、企業研究が欠かせません。企業研究とは、志望する企業や業界について、深く多角的に調べる作業のことです。業務内容や社風、企業の将来性などを調べることで、応募先に合った魅力的な自己PRを作成できるでしょう。
具体的に企業のWebサイトやニュース、採用ページ、企業理念などから調べられるので、ぜひ試してみてください。
「協調性」に関する具体的なエピソードを整理する
次に、協調性に関するエピソードを整理しましょう。採用担当者に具体的にイメージしてもらうことで、あなたに協調性があることの信頼性が増します。協調性を活かし課題を解決したといった経験があれば、より説得力がある自己PRを作成できるでしょう。
エピソードを整理するためには、自己分析をするのがおすすめです。自己分析とは、自分の過去の出来事を振り返り性格や特徴を深掘りして自己理解を深めること。自己分析を行うことで、自分の協調性が発揮されたエピソードだけではなく、強みや弱みも見えてくるでしょう。
具体的なやり方を知りたい方は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事をチェックしてみてください。
求める人物像とエピソードを連動させた自己PRにする
企業研究から得た求める人物像と、自己分析で整理した協調性のエピソードを連動させた自己PRを作りましょう。
たとえば、「サポート精神を発揮できる人」という人物像が企業で求められているなら、「サークル活動で裏方に徹し、メンバーが最大限の力を発揮できるように支えた」といった協調性に関連するエピソードを組み合わせるのがおすすめです。
400文字程度にまとめると面接でも話しやすい
ESで文字数の制限がないようなら、自己PRは400文字程度にまとめるよう心掛けましょう。400文字程度にすることで、面接で分かりやすく伝えられるためです。
自己PRに盛り込むエピソードは一つに絞り簡潔にすることで、面接でも話しやすくなるでしょう。
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自己PRで協調性を効果的に伝える4つのポイント
ここでは、自己PRを伝える際に欠かせない、4つのポイントを解説します。分かりやすいアピールにするためにも、参考にしてみてください。
1.強みを最初に述べる
まずは協調性があることから伝えましょう。「私の強みは協調性です」「私は協調性に自信があります」のように伝えます。
強みから伝える理由は、強みを最初に伝えると、その後の内容を理解してもらいやすくなるからです。また、採用担当者の印象にも残りやすく、効果的にアピールできるのもポイントになります。
2.協調性を仕事でどのように活かすか明確にする
協調性が、仕事でどのように活かせるのか伝えるのも大切です。優れた協調性を持っていても、仕事で発揮できなければ評価されません。
たとえば、「企画職では協調性を活かして、周りの意見を取り入れながら、新しい発想を提案していきたい」と伝えられれば、仕事をしている具体的なイメージが湧きます。
「協調性を活かして仕事をしたい」と伝えるよりも、効果的にアピールできるでしょう。自分なりに、業務のどのような場面で協調性を活かせるか考え、アピールするのがポイントです。
3.短所を払拭する内容をプラスする
協調性と一緒にイメージされやすい、短所を払拭できるようにしましょう。協調性がある人には、次のような短所があるといわれています。
・周りの意見に流されやすい
・主体性がない
・自分の意見を言わない
・受け身かつ消極的である
・優柔不断な面がある
伝え方によっては短所と捉えられ、評価を下げてしまう可能性もあるので注意しましょう。たとえば「周囲の指示に従い、協力的に行動しました」と伝えると、主体性のなさが見えてしまいます。
協調性をアピールする際は、「自分の意見や考えも大切にできる」のように、短所を払拭する内容もセットで伝えてみましょう。
4.協調性を言い換える
協調性を別の言葉で言い換えるのも、効果的なアピールの一つです。協調性の言い換えとして、次のような表現が挙げられます。
・周囲に気配りができる
・傾聴力がある
・チームワークを大切にする
・人とすぐに打ち解けられる
協調性といっても、言葉のイメージは人によって異なるでしょう。言い換え表現を使うことで、「どのような協調性があるのか」をより具体的に伝えられます。
自己PRを伝えるポイントについては、「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」の記事で解説している内容も参考にしてみてください。
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経験別|協調性を自己PRでアピールする例文10選
自己PRで協調性をアピールする場合の例文を、学生時代の経験別に解説します。協調性を強みとした自己PRの書き方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイトから協調性をアピールする場合の例文
私の長所は、周りの意見を取り入れ、物事をより良い方向に進めていく協調性です。
大学時代は飲食店でアルバイトしており、3年目にはバイトリーダーを任されるようになりました。
バイトリーダーとして、お店のサービス向上とスタッフ同士の結束力を高める必要があると感じた私は、まずはスタッフの意見や顧客からの声、改善点などをまとめました。
そして、その内容をスタッフ全員で共有し、勤務態度や仕事の効率を意識するよう呼びかけました。また、業務に関して気づいたことを自由に書ける業務ノートを用意し、定期的にスタッフ同士で話し合う場を設けました。
その結果、顧客からよい感想をいただく機会が増え、スタッフ同士の雰囲気もよくなりました。また、私がバイトリーダーになってから3ヶ月後には、お店の売上も15%アップしました。
入社後は、私の長所である協調性を活かして、周りの意見を取り入れながら、新しい発想を提案し、貴社に貢献したいと考えています。
サークル活動から協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、周囲の意見をまとめ、皆が納得する提案をできる協調性です。
大学時代に所属していた演劇サークルでは、3年次に部長を務めました。その年の公演では、部員全員で「一人ひとりの演技力を向上させ、演劇の質を上げる」と目標を掲げました。その後、目標達成に向けて練習方法についての話し合いを重ねていましたが、個人練習と全体練習のどちらを強化するかで意見が分かれ、方向性がまとまりませんでした。
そこで、私は両方の意見を取り入れた練習法として、サークル活動の時間は基本的に全体で練習して、演技に自信のないメンバーは自宅で個人練習するよう提案しました。さらに、週に1日、個人の演技を部員全員で評価し、アドバイスする日も設けました。
結果として、その年の公演では、観に来ていただいた方から「メンバーの演技力が素晴らしい」といったお褒めの言葉をいただき、顧問からも「演劇の質が格段に上がった」と評価いただきました。
このような経験から、私の強みである協調性を活かし、貴社でもチームの中心的な存在として活躍したいと考えています。
ボランティアから協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、自ら率先して行動し、周囲を巻き込む協調性です。
私は学生時代に、公園整備の海外ボランティアに参加しました。ほかの参加者が活動における役割をボランティア参加者だけに割り振ろうとしていたとき、私は地域の人にも参加してもらうよう提案しました。なぜなら、活動後の環境維持のためには、地域住民の理解が不可欠だと考えたためです。
最初は言葉の壁もあり、参加者がなかなか一つにまとまりませんでした。そこで、地域住民も家族で参加できる野外映画鑑賞会を開催し、活動以外での交流の場を設けました。これをきっかけに、全員が一体となって公園の整備を進められました。
ボランティア最終日、この公園でよく子どもを遊ばせているお母さんに呼び止められ、「本当にありがとう」といわれたときは、自分の提案が役に立ったように感じられました。
入社後は、私の強みである協調性を活かして、顧客が抱えている課題やトラブルを解決するためによりよい提案ができる人材として活躍していきたいと考えます。
部活動から協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、積極的にコミュニケーションを図り、周りの声に耳を傾けられる協調性です。
大学時代に所属していた写真部では、大学3年次に副部長を務めました。リーダーシップに長けている部長と多くの部員の間で、調整役として部の方向性について意見をまとめていくうちに、協調性が身につきました。特に、副部長として大切にしていたのが、部員とのコミュニケーションです。最大で部員数が50人を超えたときでも、行事の際には一人ひとりと会話するよう心がけました。
その結果、私が副部長を務めてからは、勧誘活動しなくても部員からの紹介や口コミだけで、毎月入部希望の学生が訪れるようになりました。
入社後はこの協調性を活かし、同じチームで働く人が「働きやすい」と感じられるような関係性を築いて、チームの生産性を高めていきたいと考えます。
スポーツ経験から協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、部活動で身につけた協調性です。
私は、大学時代にバスケットボール部に所属していました。バスケットボールの試合で勝つためには、技術だけでなくチーム力や戦術が求められます。技術面では高いレベルまで到達できていても、それを上手く活かせず練習試合では負けることも珍しくありませんでした。ときには、敗北をチーム内でミスをしたメンバーのせいにするなど、協調性が課題でした。
そこで、私はチーム力の底上げのために、互いに思っていることを話し合う機会を設けようと提案しました。メンバー全員の長所と短所をホワイトボードにまとめ、欠点を補い合える戦術を考えました。
その結果、これまで練習試合で負けが続いていた相手に勝利し、地区大会を突破できました。チームの雰囲気も、誰かのミスを責めるのではなく、励まし合えるように変わりました。
入社後は、私の強みである協調性を活かし、貴社でもチームの中心的な存在として活躍していきたいと考えます。
ゼミ活動から協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、自分とは異なる意見を持つ人とも協力して目標を達成する協調性です。
私が所属するゼミでは、チームに分かれて異文化コミュニケーションに関する研究をしています。活動の際、効果を検証する方法について「対面で調査したい」「ビデオ通話して調査対象を増やしたい」とチーム内で2つの意見に分かれて衝突してしまいました。
そこで、私が対面とビデオ通話それぞれの方法に適した調査項目を分けるよう提案し、チームの方向性が決まりました。
私の提案によって研究に深みが増し、プレゼンテーションも最高評価を得られました。この経験から、自分とは異なる意見でも否定せず、相手を理解し協力すれば一つのことを成し遂げられると学びました。
貴社に入社後は、協調性を活かして顧客によりよい提案をしていきたいと考えます。
委員会活動から協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、異なる意見を調整し、最善策を導き出せる協調力と提案力です。
私は、大学3年次に文化祭で経理を務めた経験があります。私が委員会に参加した年の文化祭では、前年からの動員数5%アップを目標としていました。目標達成のために当時人気の歌手を呼ぶという企画が委員会メンバーから提案されました。
しかし、大学側からは、安全確保の課題と混雑によるトラブルへの警戒から、提案は受け入れられないとの意見がありました。
そこで、私はイベント会社に当日の警備を委託するよう提案しました。委託にかかる費用は、委員会メンバーがSNSを駆使して宣伝することで広告費の削減につなげ、大学側の理解を得られました。この結果、予算内のコストで前年比を10%上回る動員数を達成できました。
入社後も、社内外の人々のさまざまな意見に耳を傾けながら、新たな提案をして貴社に貢献していきたいと考えます。
インターンシップから協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、目標のために積極的に意見を出して、ほかのメンバーと協働できる点です。
インターンシップに参加した当初の私は、初めての環境に萎縮してしまい、指示された作業をするだけでした。しかし、少しずつ仕事をしていく過程で、成果を最大化するにはメンバーの一人ひとりが最善を尽くす必要があると気がつきました。
それからは、自主的な行動を心がけて、自分の考えも積極的に意見しました。その結果、社員の方々からさまざまなアドバイスをもらえるようになりました。
この経験から、知らないことやわからないことがあっても、積極的に質問して考えを述べる必要性を感じました。
貴社でも、周囲の人と積極的に意見交換して自分の成長に活かし、組織の活性化に貢献していきたいと考えます。
留学経験から協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、初めての環境にも馴染める柔軟性と協調性です。
学生時代は大学のシステムを利用して、1年間アメリカに交換留学しました。世界で通用する語学力とコミュニケーション力を身につけるため、交換留学は入学前からの目標の一つでした。
貴重な留学期間を少しでもよりよい時間にしようと、私は意識して積極的にクラスメイトに話しかけました。多くのクラスメイトが同じ国の出身者同士で集まりがちだったのに対して、私は毎日違うクラスメイトとランチタイムを過ごすと決めていました。次第に、私を中心に10人ほどの多国籍なメンバーで昼食をとるようになり、交流の輪が広がりました。
また、留学最後のイベントでは企画メンバーとして参加しました。この経験を通して、私は自分の行動次第で周囲を巻き込んでいけると学びました。
入社後は、私の強みである柔軟性と協調性を活かして、チームの中心メンバーとして貴社の売上に貢献していきたいと考えます。
趣味から協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、周りの人からの意見を柔軟に受け止められる協調性です。
私は趣味でタップダンスをしているのですが、レッスンを受けていると、私よりも経験と実力がある受講生から姿勢についてアドバイスをもらうことがあります。そして、アドバイスをきっかけに、受講生同士でレッスン前に自主練習するようになりました。
周りの人からのアドバイスを自分のダンスに落とし込み、結果として始めてからわずか10ヶ月でスタジオの選抜メンバーに選ばれ、地区コンテストで1位を獲得できました。
この経験を通して、周りの意見をしっかりと受け入れることが、自分の成長につなげられると学びました。
入社後は、貴社の一員として周りの意見を取り入れながら、自己成長を通じてチームの生産性アップに貢献していきたいと考えます。
例文はそのまま使うのではなく、自分なりのエピソードにして伝えるようにしましょう。
自己PRの例文については、「自己アピールの効果的な書き方4ステップ!7つの注意点と例文8選も紹介」の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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職種別|協調性を自己PRでアピールする例文7選
就活で求められる協調性は、職種次第で変わってきます。アピールを成功させるために、どのような協調性が求められるのかを意識して伝えるようにしましょう。
ここでは、職種別に7つの例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
営業職で協調性をアピールする場合の例文
私は、相手の課題に寄り添い、自らの行動で解決まで導くことが得意です。
私は大学時代に、ホテルでフロント業務のアルバイトをしていました。やりがいのある仕事でしたが、ときにはクレームをいただく場面もありました。私は、寄せられるさまざまな意見に対して、どうしたら顧客に満足してもらえるかを考えて一つひとつの具体策を上司に提案しました。
結果として、提案策はマニュアル化され、顧客からのクレームも減りました。この経験を通して、課題解決のためにはまず相手の課題を理解する姿勢が重要であると学びました。
貴社の営業職においても、顧客のニーズを汲み取りながら満足してもらえるような提案をして、目標売上を達成していきたいと考えます。
販売職で協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、周囲と良好なコミュニケーションがとれる協調性です。
私は大学時代にアパレルショップでアルバイトをしていました。販売員として、自店舗のスタッフやほかのフロアのスタッフとも積極的にコミュニケーションをとるよう意識していました。
コミュニケーションを通して、客足のピークタイムや目を惹くレイアウトなど、販売戦略に役立つ情報を交換しました。結果として、自店舗の売上で前年比12%アップを達成しました。
入社後も、強みを活かして社内外の人と関係性を構築していき、売上アップに貢献していきたいと考えます。
事務職で協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、常に相手の立場を考えて行動できる協調性です。
私は大学3年次から所属するゼミでゼミ長を担っています。私はゼミ長として、「どうしたら周囲が気持ちよく活動できるか」「スムーズに物事を進めるためには何を準備したら良いか」など、相手の立場を考えた行動を意識しました。
ゼミ以外の時間にメンバー同士で予定を合わせるのが難しかったので、教授とメンバー全員で共有できるファイルを作成し、それぞれのタイミングで状況確認できるようにしました。結果として、ゼミ内でのコミュニケーションが活発になり、教授にも喜ばれました。
入社後は、私の強みである協調性を活かして、社内における事務周りの負担を減らすために行動していきたいと考えます。
製造業で協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、周囲に気を配りながら目標達成に向けて行動できる協調性です。
学生時代は喫茶店でバイトリーダーとしてアルバイトをしていました。私はバイトリーダーとして、業務に慣れていない新人メンバーのフォローを率先して行うことを心掛けていました。
周囲のサポートをしながら、リーダーとして自分の業務を担うのは大変でしたが、周囲のスタッフだけでなく自分の成長にもつながると信じて粘り強く継続しました。結果として、自店舗が接客品質1位で表彰され、店長にも頑張りを評価してもらえました。
この経験を活かして、モノづくりの現場でも前後工程と協力し合いながら高品質を維持できるよう、協調性を発揮して活躍していきたいと考えています。
保育士で協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、周りの人と協力して物事に取り組める協調性です。
私は大学時代にサッカー部のマネージャーを務めました。毎日欠かさず練習していても試合でなかなか結果を出せずに負けが続いている時期がありました。そこで、私はそれまでの試合の録画映像を見返して自分なりに分析しノートに書き出しました。そして、まとめた結果を監督やコーチ、部長に共有してトレーニングメニューを一から見直しました。
個々の部員に合わせたメニューを実践して苦手を克服し、結果として、県大会でベスト4の成績を納めました。
この経験を活かして、入社後は保育士として、園長先生をはじめほかの先生方と協力しながら、園の運営に貢献していきたいと考えます。
ITエンジニアで協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、周囲と協力して一つのものを作り上げる協調性です。
私は、学生時代のサークル活動で自主映画を制作した際、編集チームのリーダーとしてプロジェクト管理を担いました。複数人の編集メンバーで作業していたため、週に一度全員参加の進捗報告会を欠かさず実施しました。
結果として、映像編集を納期に間に合わせて完了でき、予定していたサークルの映画発表会も成功させられました。
入社後は、サークルでの経験を活かし、ITエンジニアとしてチーム力を大切にシステム開発に取り組んでいきたいと考えています。
警察官で協調性をアピールする場合の例文
私の強みは、相手を第一に考えて行動できる協調性です。
私は大学時代に、ラグビー部の主将を務めていました。主将として、率先してチームのモチベーションを高めるのはもちろん、常に万全の体勢で試合に臨めるようメンバーのコンディションに気を配りました。ケガの状態が思わしくない部員がいれば、積極的にコミュニケーションを図り、悪化する前に監督に相談しました。
私が主将を務めた年に、部として初めて関東大会に出場できたのは、こうした行動を積み重ねた結果だと感じています。
この経験を活かして、警察官として配属先の部署にかかわらず、相手を第一に考え周囲の方々と協力して活躍していきたいと考えています。
自己PRで高評価を得るポイントについては、「自己PRの書き方は?就活で評価されるアピール方法や強みを例文つきで解説」も参考にしてみてください。
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自己PRで協調性をアピールする場合の注意点
ここでは、協調性をアピールする際の注意点を解説します。マイナスイメージを持たれないか、選考での振る舞いに問題はないかなどを意識してください。
企業が「協調性」を求めているか確認する
自己PRで協調性を伝える前に、そもそも企業が協調性を求めているか確認しましょう。企業の求める人物像からずれてしまうと、せっかくの強みも評価されません。
企業の求める人物像を調べるには、OB・OG訪問を行い、実際に働く人に聞いてみるのもおすすめです。「どのように協調性をアピールすれば良いか」を教えてもらいましょう。
OB・OG訪問の実施方法については、「OB・OG訪問とは?意味からメリット・流れ・質問例まで就活生向けに解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
主体性がない人材だと思われないようにする
協調性がある人は、主体性がないと思われやすいので気をつけましょう。「周囲に合わせるだけ」「自分の意見を持っていない」などの印象を持つ人も多いからです。
協調性をアピールする際は、「自分から行動できる」とアピールするのが大事。「自発的に声かけをした」「自分から進んでサポートした」のように、周囲から言われて行動したわけではないことを伝えてみましょう。
選考で協調性に欠ける行動をとらない
自己PRだけではなく、選考でも協調性を意識しましょう。面接やグループディスカッションで協調性がないと、アピール内容と違うと思われます。
たとえば、グループディスカッションで周囲の話を聞かず、自分ばかり話している人に協調性はありません。また、面接官と話がかみ合わず、コミュニケーションがとれない人も、協調性があるのか怪しくなります。
協調性をアピールするのであれば、行動でも示すことが大切です。選考でも協調性を発揮できるように、意識して行動しましょう。
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自己PRで効果的に協調性をアピールしたいあなたへ
就活の自己PRで協調性をアピールしようと思っても、どのように書くべきか悩んでしまう就活生もいるでしょう。自己PRで協調性を伝えるためには、具体的なエピソードを用いて、効果的な伝え方を意識する必要があります。
学生時代の経験から、どのように協調性をアピールできるのか自信が持てない場合には、就活アドバイザーへの相談もおすすめです。
就職エージェントであるキャリアチケットでは、自己分析や業界研究から自己PRの書き方や添削まで、就活生の悩みを解決するサポートをしています。就活でどう強みをアピールすべきかで悩んでいる方は、ぜひ利用してみてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。