貴社とは?就活でよくある場面ごとの例文や御社との違いや使い分けを解説

このページのまとめ

  • 貴社とは企業に対する敬称で、書類やメールなどの書き言葉で使用される
  • 御社は貴社と同じ意味を持つが、話し言葉で使用される点が異なる
  • 貴社様のような表現は二重敬語になるため、重ねて敬称を使わないようにしよう

「貴社とは?」と就活を進めるにあたって、使い方に悩んでいる方もいるでしょう。貴社は書き言葉であり、面接などの話し言葉である御社と使い分ける必要があります。
本記事では、貴社の使い方や御社との違い、就活の場面ごとの例文を紹介。また、病院や銀行といった一般企業以外の正しい呼び方を一覧表で分かりやすく解説します。
マナーの不安を解消して、自信を持って選考へ臨むために参考にしてください。

かんたん1分!無料登録好印象な就活マナーを知りたい

 

目 次

貴社とは?履歴書やメールなどで使われる書き言葉

貴社とは、相手の会社を敬って呼ぶ際に使用する敬称です。主に履歴書やエントリーシート、メールなどの書面で使われる書き言葉として位置づけられています。

就活において、企業に対して敬意を示すための重要な表現の一つです。正しく使うことで、ビジネスマナーを理解していることをアピールできるでしょう。一方で、使い方を間違えると失礼な印象を与える可能性もあるため、適切な場面での使い分けが求められます。

ここでは、貴社と混同しがちな御社との違いや貴社様などの間違いがちな二重敬語について解説します。

貴社と御社の違い

貴社(きしゃ)と御社(おんしゃ)の使い分けの理由は、それぞれの言葉が生まれた由来に深く関係しています。「貴社(きしゃ)」という言葉のほうが、歴史としては古いものです。明治時代に近代的な企業が誕生した際、手紙や公文書で相手の会社へ敬意を表すために使われ始めました。

しかし、大正から昭和にかけて電話や対面での会話が増えると、ある問題が発生します。口頭で「きしゃ」と言うと、「汽車」「帰社」「記者」など、同じ発音の言葉が多すぎて会話が混乱してしまいました。

そこで、聞き間違いを防ぐために生み出された話し言葉が「御社(おんしゃ)」です。このように「文字で伝える貴社」と「耳で聞く御社」という役割が生まれた歴史を知ると、使い分けの基準が自然と頭に入るのではないでしょうか

就活では、具体的には、以下のような使い分けがなされます。

表現 使用場面 具体例
貴社 書き言葉 履歴書、エントリーシート、メール
御社 話し言葉 面接、電話、対面での会話

それぞれの特徴をしっかりと理解して、スマートな表現を使いこなしましょう。

「貴社様」など二重敬語にならないように注意する

貴社を使用する際に注意すべきなのが、二重敬語の問題です。貴社様という表現は、敬語を重複させた誤った使い方になります。貴社自体がすでに敬語表現であるため、さらに「様」を付ける必要はありません。

正しくは貴社、単体で使用します。同様に、「貴社殿」や「貴社さん」なども二重敬語となるため避けるべきです。二重敬語は丁寧さを表現しようとする気持ちから使ってしまいそうになりますが、かえって不自然な印象を与えてしまいます。

就活で好印象を残すための言葉遣いについて知りたい方は、「あなたの話し方は大丈夫?就活に必要な言葉遣いとは」をご覧ください。

まずはあなたのモヤモヤを相談してみましょう

キャリアチケット就職エージェント」は、量より質の就活を叶える無料の就活支援サービスです。経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性に寄り添い、自己分析から企業紹介、面接対策まで一貫して伴走します。

就活の進め方に迷う時期から内定獲得まで、就活に関わるどんな悩みも丁寧に寄り添い、あなたの就活をバックアップします。

こんなお悩みはありませんか?

  • 何から手をつければいいか分からない
  • 選考で落とされる理由が分からない
  • 自分にピンとくる会社が見つからない

就活は、正解が見えない中で決断の連続です。「何から始めればいいかわからない」「本当にこの会社でいいのか」「自分の強みは何なのか」と、一人で抱え込んでしまうのは無理もありません。

キャリアチケット就職エージェントは、そんなあなたの試行錯誤に寄り添い、最後まで伴走します。孤独になりがちな就活を、プロと一緒に「納得感のある就活」へ変えてみませんか?

かんたん1分で登録

【無料】就活の不安を相談してみる

 

「貴社」の使い方を間違えても選考で落ちるわけではない

就活において、貴社と御社の使い分けを間違えたからといって、それだけで選考に落ちることはほとんどありません。採用担当者は、言葉遣いよりも応募者の能力や人柄、志望動機などを重視して判断するためです

多くの就活生が敬語の使い分けに迷いを感じていますが、採用担当者もこの点を理解しているため、多少の間違いには寛容な場合が多いでしょう。

ただし、正しい敬語を使えることは、ビジネスマナーを身につけている証拠として評価される可能性があります。また、社会人として働く上で必要なスキルでもあるため、できる限り正しい使い方を心がけることが大切です。

貴社の使い方以外にも、身につけておくべき基本的なマナーはたくさん存在します。選考の全体をとおして自信を持って振る舞えるように、「就活マナーの基本を解説!失敗しないための準備と対策」を参考にしてください。

こんなお悩みはありませんか?

  • 何から手をつければいいか分からない
  • 選考で落とされる理由が分からない
  • 自分にピンとくる会社が見つからない

自分に合った仕事ってなんだろうと不安になりますよね。強みや適性に合わない仕事を選んでしまうと、せっかく就職しても早期退職のリスクがあります。そこで活用したいのが、「適職診断」です。

まずは所要時間1分でできる診断に取り組んでみませんか?自分の特性とそれに合う企業を客観的に把握できれば、企業探しや自己分析をよりスムーズに進めることができるでしょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
  • 自分に向いてる仕事がわからない
  • 自分の長所がわからない
  • 時間をかけずに自己分析をしたい

かんたん6問で診断

【無料】さっそく診断スタート

 

就活のよくある場面で使える貴社と御社の例文

就活では、さまざまな場面で貴社と御社を使い分ける必要があります。適切な例文を覚えておくことで、自然な敬語表現ができるようになるでしょう。

ここでは、書き言葉と話し言葉それぞれの具体的な例文を紹介します。

貴社の例文

履歴書やエントリーシート、企業へのメールを作成する際は、貴社を使いましょう。文字として残る書類では、正しい敬称を使えているかが最初のチェックポイントになります。

文章全体の丁寧さを底上げするためにも、以下の具体的な表現を参考に作成してみてください。

「貴社の革新的な技術力に魅力を感じ、志望いたします」
「貴社の企業文化に共感し、自分の強みを活かして貢献したいと考えております」
「貴社の事業展開に興味を持ち、入社後にスキルを発揮したいと思います」

メールでの使用例は以下のとおりです。

「貴社の採用選考に応募させていただきたく、ご連絡いたしました」
「貴社の採用選考に参加させていただき、誠にありがとうございました」
「貴社でのインターンシップを心より楽しみにしております」

志望動機やメールの本文中では、同じ言葉が何度も連続すると語彙力が乏しく見え、文章全体が幼い印象になることも。 1つの段落の中で貴社を多用しすぎないよう、全体のバランスをとる工夫が欠かせません。

主語を省略できる部分は省くなど、読み手がスムーズに理解できるすっきりとした文章づくりを意識しましょう

御社の例文

面接や電話などの対話では、話し言葉である御社を使用します。耳で聞いたときの分かりやすさを重視した表現を心がけると、面接官への印象も良くなるでしょう。実際の選考で堂々と発言できるように、以下の具体的なフレーズを参考に練習してみてください。

「御社の企業理念に深く共感いたします」
「御社で働く環境を通じて、自分の強みを活かして貢献したいです」
「御社の今後の事業展開について、お聞かせいただけますでしょうか」

電話での使用例は以下のとおりです。

「御社の採用担当者様はいらっしゃいますでしょうか」
「御社の面接日程について確認させていただきたく、お電話いたしました」
「御社のご縁をいただけるよう、本日の選考も全力で臨みます」

緊張する面接の場では、頭の中で貴社と混同して言葉に詰まってしまうケースも珍しくありません。普段から模擬面接などを通じて口に馴染ませておくと、本番でもスムーズに発言ができるようになります。

声のトーンや丁寧な言葉遣いにも意識を向けて、自信を持って熱意を伝えましょう。

御社の正しい発音だけでなく、実際の面接では入退室の動作やよくある質問への回答方法なども重要な要素になります。面接でのマナーについて知りたい方は、「面接の基本を知りたい!好印象につながるマナーや代表的な質問の対策を解説」をご参照ください。

かんたん1分!無料登録好印象な就活マナーを知りたい

 

病院や銀行は「貴社」でOK?一般企業以外の呼び方一覧

一般企業以外の組織に対しては、貴社以外の適切な敬称を使用しなければなりません。志望する業界の性質に応じて、正しい呼び方を使い分ける意識が大切です。

以下の表に、主な組織形態とその敬称をまとめました。

組織形態・志望先 書き言葉(履歴書・ES) 話し言葉(面接・電話)
株式会社・有限会社 貴社(きしゃ) 御社(おんしゃ)
銀行(都市銀行・地方銀行) 貴行(きこう) 御行(おんこう)
信用金庫・信用組合 貴庫・貴組合 御庫・御組合
病院・医療法人 貴院・貴法人 ▲▲病院様・御法人・御院
大学・短期大学 貴学(きがく) 御学(おんがく)
専門学校・高校・中学校 貴校(きこう) 御校(おんこう)
学校法人(▲▲学園・▲▲学院) 貴学園・貴学院 御学園・御学院
市役所・区役所・町村役場 貴庁・貴市・貴役所 御庁・▲▲市役所
中央省庁(文科省・経産省など) 貴省・貴庁 御省・御庁
独立行政法人・国立大学法人など 貴法人・貴機構 御法人・御機構
財団法人・社団法人 貴法人・貴財団 御法人・御財団
農業協同組合(JA)・生協など 貴組合・貴連(JA) 御組合・御連・JA▲▲様
各種協会・商工会議所など 貴会・貴協会 御会・御協会

たとえば、病院への就職を希望する場合は「貴院を志望いたします」と書き、面接では「御院で働きたいです」と話すのが適切です。このような使い分けを覚えておくことで、どのような組織に対しても適切な敬語を使用できるでしょう。

敬語の正しい使い分けについては、「『弊社』や『貴社』の意味は?敬語の正しい使い分けをご紹介」をご一読ください。

かんたん1分!無料登録好印象な就活マナーを知りたい

 

貴社や御社と一緒に覚えておきたい会社の呼び分け

「貴社」「御社」以外にも、ビジネスシーンで頻繁に使用される会社の呼び方があります。内定後の懇親会や入社後のビジネスシーンでは、これらの呼び方が頻繁に飛び交うでしょう。

貴社や御社と一緒に覚えておきたい会社の呼び分けのイメージ

今のうちから正しい使い分けをマスターして、将来に向けた準備を少しずつ進めていきましょう。適切な表現を瞬時に選べるようになれば、入社直後からマナーが身についた優秀な新社会人として周囲に良い印象を与えられるでしょう。

ここでは、貴社や御社と一緒に覚えておきたい会社の呼び分けについて解説します。

自分の会社を社外に伝える際の「弊社」

弊社は、自分の会社を社外の人に対して謙遜して表現する際に使用します。「弊」という字には「つまらない」「劣っている」という謙遜の意味が込められているのが特徴です。

使用場面の例は以下のとおりです。

取引先との商談の場面での使用例:
「弊社の製品についてご紹介させていただきます」
顧客への提案の場面での使用例:
「弊社では、このようなサービスを提供しております」
他社との会議の場面での使用例:
「弊社としては、この案に賛成いたします」

弊社は書き言葉と話し言葉の両方で活用でき、社外の人との全てのコミュニケーションに対応します。自分の会社を一歩へりくだらせて表現すれば、取引先に対する敬意がしっかりと伝わるでしょう。

自社内の人に対して自分の会社を指す「当社」

当社は、自分の会社の中(社内)で自社を表現する際に使用します。弊社のように自分をへりくだる意味合いはなく、フラットに自社を指す言葉である点が特徴です。

使用場面の例は以下のとおりです。

社内の全体会議での使用例:
「当社の今期の目標について説明いたします」
社内向けの資料を作成する際の使用例:
「当社における今後の開発スケジュールは以下のとおりです」
同期や先輩との会話での使用例:
「当社の福利厚生制度は非常に充実していますね」

「当社」は、社外の人に対して使うとマナー違反になるケースがあるため注意しましょう。社内報を読んだり、社内のプレゼンに参加したりするビジネスシーンにおいて活躍する表現です。

面接などで自分の会社を表現する際の「自社」

自社は、文字どおり「自分の会社」を客観的に表現する際に使用します。他社と自社を明確に比較したり、ビジネスの構造を説明したりする場面で重宝する言葉です。

使用場面の例は以下のとおりです。

他社製品との比較を説明する際の使用例:
「他社製品と比べて、自社の強みは耐久性の高さにあります」
自社のサービスを客観的に分析する際の使用例:
「自社の課題は、若年層への認知度不足です」

就活生が面接で「自社」と発言する機会はまずありません。しかし、企業の面接官が「自社の魅力についてどう思いますか」などと質問してくるケースがあります。相手が話す「自社」が何を指しているかを瞬時に理解できるよう、頭の片隅に置いておきましょう。

面接官の質問に落ち着いて答えるためには、言葉の意味だけでなく話し方の基本や全体の身だしなみまでトータルで整えておく対策が不可欠です。面接マナーについては、「新卒の面接マナーを紹介!身だしなみ・話し方やWeb面接のマナーを解説」をご参照ください。

かんたん1分!無料登録好印象な就活マナーを知りたい

 

尊称や敬称を間違えたときの対処法

敬語や敬称を間違えてしまった場合でも、適切に対処できれば十分に挽回できます。大切なのは、間違いに気がついたら慌てずに、その場で誠実な態度を示す姿勢です。

尊称や敬称を間違えた際の対処法は、以下のとおりです。

間違いに気づいた際の発言例:
「失礼いたしました、御社でございます」

面接中に間違えて「貴社」と言ってしまったときは、すぐに「失礼いたしました」と言い直せば問題ありません。素直に非を認めて修正する様子は、かえって好印象を与えるケースもあるでしょう。

メールや提出済みの書類で貴社と御社の間違いにあとから気づいた場合、わざわざ謝罪のメールを送る必要はありません。人事は選考の中で、マナーの些細なミスよりも、あなたの人柄や志望動機の中身をはるかに重視しているからです。

貴社と御社の使い方に際する謝罪を送ると、かえって「小さなミスを気にしすぎる学生」という印象を与えかねないため注意しましょう。面接のお礼メールを送りたいときも、間違いを蒸し返す記述は不要です。

面接後のお礼メールの文章の例文は以下のとおりです。

「本日はお忙しい中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。貴社の事業にかける熱い想いを伺い、入社への意欲がより一層高まりました」

このように、ミスには触れずに感謝と熱意だけをシンプルに伝えるほうが、採用担当者へスマートでポジティブな印象を残せます。間違いを恐れるあまり敬語を避けるのではなく、前向きに使用して慣れていく姿勢が上達への近道になります。

就活でお礼メールが必要なケースについては、「就活でどんな時にお礼メールは必要?例文でシーン別に解説」を参考にしてください。

かんたん1分!無料登録好印象な就活マナーを知りたい

 

貴社の正しい使い方を知りたいあなたへ

履歴書や面接での言葉遣いは、選考の第一印象を左右する重要なマナーです。「貴社」と「御社」の明確な基準を頭に入れておけば、本番でも焦らずに実力を発揮できます。些細なミスを過度に恐れる必要はないため、まずは基本に沿った丁寧な書類づくりから進めてみましょう。

自分1人だけの対策に限界を感じたら、キャリアチケット就職エージェントをぜひご活用ください。プロのキャリアアドバイザーが、あなたの強みが伝わるエントリーシート作成のサポートや面接対策を実施します。

あなたにマッチする企業の紹介までトータルで手厚く支援。まずはお気軽にご相談ください。

かんたん1分!無料登録好印象な就活マナーを知りたい

 

貴社に関するよくある質問

貴社に関するよくある質問をまとめました。

面接やメールで貴社と御社を混同したらどうする?

混同してしまっても過度に心配する必要はありません。面接中に間違えたときは、その場で「失礼いたしました、御社です」と言い直せば大丈夫です。

緊張しがちな本番での混同を防ぐためには、事前の模擬面接などを通じて御社と口にする練習に慣れておく方法が最も効果的。普段から声に出して馴染ませておけば、本番でも無意識に正しい敬語が出てくるようになるでしょう。

就活生が押さえておくべき敬語とは?

就活生が押さえておくべき敬語には、相手を高める尊敬語、自分を一歩へりくだらせる謙譲語、物事を丁寧に伝える丁寧語の3つがあります。就活の選考で頻出するのは、面接官の行動に対して使う尊敬語と、自身の行動に対して使う謙譲語の使い分けです。

たとえば相手の話を聞くときは「お聞きになる(尊敬語)」、自分が相手の話を聞くときは「拝聴する・伺う(謙譲語)」と言い換えます。これらを混同すると不自然な文章になるため注意しましょう。

まずはよく使う定番のフレーズから少しずつ口に馴染ませていく方法がおすすめです。面接での正しい敬語について知りたい方は、「就活の面接に向けて敬語をチェックしよう!間違いやすい表現も解説」をご覧ください。

かんたん1分!無料登録好印象な就活マナーを知りたい

 

本記事の執筆者

梶川沙綺(かじかわさき)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。

キャリアチケット就職について

キャリアチケット就職エージェントでは、面接マナーや言葉遣いまで丁寧に指導し、面接対策を徹底サポートします。

かんたん1分!無料登録

就活サポートのプロに相談してみる

プロのアドバイザーが
あなたの就活をサポート

簡単30秒

無料サポート登録

当てはまるお悩みをお選びください