長所の例文22選!面接で効果的に伝えるポイントや注意点も解説

このページのまとめ

  • 面接で伝える自分の長所は、企業が求める人物像とマッチしているものを選ぶ
  • 面接で伝える長所は1つに絞り、例文を参考に基本構成に沿って話すと効果的
  • 長所が思いつかないときは、自分の短所から見つけたり第三者に聞いたりするとよい

長所の答え方の例文5選!効率的に伝える方法や注意点も解説のイメージ

「面接で長所を聞かれたときに、どうしたら効果的に伝えられるのか知りたい」「長所の回答例文を参考にしたい」と悩んでいる就活生も多いでしょう。面接で効果的に長所をアピールするためには、相手に伝わりやすい文章の構成を意識することが大切です。

この記事では、長所の回答例文とあわせて面接での伝え方のポイントを解説します。この記事を最後まで読めば、企業の採用ニーズにあわせた長所の伝え方がわかるようになります。

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目 次

長所とは?自己PRの強みとの違い

就活において、混同されがちなのが「長所」と「強み」です。面接では、両方を聞かれる場合も多いため、しっかりと違いを理解したうえで回答を準備する必要があります。長所と強みの主な違いは、下記のとおりです。

長所 人柄や性格を意味し、仕事上だけでなくプライベートでも活かせる性質
強み 経験を通して身につけた独自スキルを意味し、仕事で活かせる能力

自己PRでアピールする強みは、自分の長所ではなく、企業がどのような人材を求めているのかを把握したうえで、仕事で活かせる能力を回答する必要があります。

長所と自己PRの違いを含めて、具体的な例文を知りたい方は、「長所と強みはどう違う?同じ内容を伝えてもいいの?両方聞かれたときの対処法などを解説」の記事も参考にしてみてください。

企業が応募者に求める長所の例

面接で自分の長所を伝える際は、志望先の企業が求める人材像とマッチしているかを把握したうえで、効果的にアピールできるものを選びましょう。就活において企業が応募者に求める長所の一覧を下記にまとめました。

・リーダーシップ
・継続力
・忍耐力
・分析力
・課題解決力
・社交性
・協調性
・柔軟性
・主体性
・積極性
・勤勉さ
・計画性
・独創性
・努力家
・責任感
・几帳面さ
・論理的
・粘り強さ
・状況把握力
・調整力
・傾聴力
・ストレスコントロール力

上記はあくまで一例です。一覧を参考にして、自分をアピールするために最善の長所を考えてみてください。

面接で伝えないほうがよい長所のNG例

仕事で活かせない長所や、企業の採用ニーズにマッチしていないものは、面接でマイナスの評価につながりやすいので注意が必要です。たとえば、「走るのが速い」「絶対音感がある」など、特技に近いものは、仕事で直接的に活かせないケースも考えられます。

また、業務の正確性や継続力が求められる事務職で、「発想力」や「独創性」などクリエイティブ職で活かせる長所を伝えても高評価にはつながりにくいでしょう。自分の長所が志望先の企業へのアピールに値するかどうか、慎重に考えることが大切です。

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長所を効果的に伝える構成

自分の長所を把握していても、採用担当者にうまく伝わらなければ、選考を突破するのは難しくなります。以下で、長所を効果的に伝えるための構成を解説するので、参考にしてください。

結論

長所を伝えるときは、「私の長所は△△です」と、最初に述べましょう。結論を最初に伝えると、面接官は話の要点をつかみやすくなります。

反対に結論を話の最後に持ってきてしまうと、面接官に話の要点が伝わらず、自分の長所を理解してもらえないまま面接を終えることになるでしょう。相手に伝わる話し方ができる点をアピールするためにも、長所を伝える際は、必ず結論から述べてください。

具体的なエピソード

結論を述べたあとは、長所を裏づける具体的なエピソードを伝えるのがポイントです。具体的なエピソードを伝えると、話の信憑性を高められます。

伝えるエピソードは1つでも問題ありませんが、場合によっては、面接官から「長所が活かされたほかのエピソードはありますか」と質問されるケースもあるようです。そのため、1つの長所に対するエピソードは複数用意しておきましょう。

ただし、エピソードを偽って作り上げるのは避けてください。面接官は採用のプロなので、応募者の言動や話の流れから簡単に嘘を見抜いてしまいます。面接で嘘をついて入社した場合、自分が苦労するだけでなく企業にも迷惑をかける可能性があるので気をつけましょう。

入社後に長所をどう活かすか

最後に、自分の長所を入社後にどう活かしていけるかを伝えます。たとえ魅力的な長所があっても、入社後の業務で活かせなければ意味がありません。

「入社後に長所をこのように活かせるため、自分を採用するとこのようなメリットがあります」といった伝え方をすると、面接官は入社後の姿をイメージしやすくなります。面接官に活躍する姿を想像させられると、高評価につながるでしょう。

長所や短所を効果的に伝えるコツを知りたい方は、「自分の長所が分からないときに役立つ一覧72選!見つけ方や例文も解説」の記事も参考にしてください。

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長所を伝える際に気をつけたい5つのチェックポイント

長所を伝えるときは、自分の魅力を最大限伝えられるよう、長所を1つに絞り、客観的な内容を盛り込むのがポイントです。以下で、長所を伝える際に気をつけるべき点を5つ解説します。

1.企業の求める人物像に合っているか

長所を伝えるときは、企業の求める人物像に合っているかを確認してください。たとえ魅力的な長所があっても、企業にとって必要な資質でなければ、十分なアピールにはつながりません。

業界・企業研究をしっかりと行い、志望先の企業がどのような人材を求めているか把握したうえで、伝える長所を考えましょう。

企業研究のやり方を詳しく知りたい方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。

2.長所を過小評価していないか

面接では、自分の長所を過小評価しないようにしましょう。面接で控えめに長所をアピールすると、採用担当者に「入社意欲が低い」といった印象を与えかねません。

企業は、採用する人材には長所を活かして仕事をしてほしいと考えています。面接で伝える長所は、自分だけができることやほかの人と比べて突出したものでなくても問題ありません。苦労せずにできたり人に褒められたりすることなど、自己アピールにつながるものであれば十分です。

自分の長所を過小評価せず、自信を持って伝えると、面接官にポジティブな姿勢を印象づけられます。

3.長所を1つに絞れているか

面接で長所を聞かれたら、1つに絞って回答しましょう。複数の長所を伝えてしまうと、面接官は応募者の性格や人となりを把握するのが難しくなります。どのような人材か把握できなければ、面接官は入社後の姿をイメージしづらく、高評価にはつながらないでしょう。

また、1つに絞ることで、どのような長所があるか印象に残りやすくなります。自分の長所を効果的にアピールするためにも、長所は1つに絞って伝えてください。

4.苦労話を盛り込んでいるか

面接で長所を伝えるときは、苦労話を盛り込みましょう。なぜなら、成功談よりも試行錯誤を重ねて苦労を乗り越えた経験のほうが、人柄や人となりが伝わりやすいからです。

分かりやすい成果や実績を伝えるのもよいですが、内容によっては自慢話のように聞こえたり、達成までの道のりが容易だったりするケースも考えられます。苦労話を乗り越えたプロセスに焦点を当てることで、エピソードの大小にかかわらず、長所を効果的にアピールできるでしょう。

5.客観的な内容になっているか

面接で長所を答えるときは、客観的な内容になっているかどうかも意識してください。「私の長所は、△△だと自負しています」などと、主観的に長所を伝えても、説得力に欠けるため注意が必要です。

具体的には、第三者からの評価を盛り込んだり、具体的な数字を用いたりするとよいでしょう。客観的な内容を伝えたほうが、自分の長所に信憑性が増し、面接官は応募者が活躍する姿をイメージしやすくなります。

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長所の回答例文22選

ここでは、長所を効果的にアピールできる22の例文を紹介します。例文はあくまでも参考程度にし、自分の経験や言葉に置き換えて、オリジナリティのある文章で長所をアピールしてください。

長所1.リーダーシップの例文

私の長所は、リーダーシップがあることです。

大学1年のときに、所属するダンス部の全員で文化祭のステージに立つことになったのですが、演目について意見が割れて揉めた経験があります。その際、私は部員全員の意見を聞き、「どの曲であれば最善のステージができるか」を考え、ダンスナンバーを決める指揮を取りました。その結果、部員全員が納得して練習に取り組み、文化祭ではダンス部のステージが観客投票で1位を獲得しました。

その後、私は大学2年で副部長、大学3年で部長を任命されました。御社に入社後も、私の長所であるリーダーシップを発揮し、チームとして最善の結果を出せるよう尽力していきたいと考えています。

長所2.継続力の例文

私の長所は、継続力があることです。

私は、小学生の頃から15年間ピアノを習っています。毎日自宅での練習を欠かさず、厳しいながらも的確なアドバイスをくれる先生のもとで技術を磨いてきました。稽古の内容や先生の要求が厳しく、辞めたいと考えることもありました。しかし、その度に、音楽の授業で私の伴奏を楽しみにしてくれる仲間や先生の顔が思い浮かび、諦めてはいけないと自分を奮い立たせてきました。

御社に入社後も、私の仕事を待ってくれている人がいることを励みに困難を乗り越え、成長していきたいと考えています。

長所3.忍耐力の例文

私の長所は、困難な状況に直面しても、諦めずに最後までやり遂げる忍耐力です。

私は大学2年のときに、海外留学をしたいと決意しました。交換留学先へ進学するには、TOEFLで58点以上のスコアが必要でしたが、1回目の受験では、はるかに低い30点でした。英語は好きでしたが得意といえるほどではなかったものの、次の試験で必ず58点以上のスコアを獲得したいと思い、3ヶ月にわたって1日5時間の勉強に励みました。参考書や問題集を何度も繰り返したり、細かい目標設定を行ったりして工夫をした結果、63点を獲得しました。

御社に入社後も、私の長所である忍耐力を活かし、困難を伴う状況でも、諦めずに努力を続けて成長していきたいと考えています。

長所4.分析力の例文

私の長所は、分析力があることです。

当初はアルバイト先の飲食店で接客のみを担当していましたが、現在は、新しいスタッフの教育を任される立場になりました。教育担当として、自ら積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築いたうえで指導に当たるよう心がけています。新しいスタッフが失敗してしまったときは、「同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたらよいか」を同じ目線に立って考えるようにしています。その結果、店長やマネージャーから、接客の品質が向上して店の雰囲気がよくなったとの言葉をいただきました。

御社に入社後も、問題が起きたときには、原因を分析しながら課題解決に向けて一生懸命取り組んでいきたいと考えています。

長所5.課題解決力の例文

私の長所は、さまざまな角度から課題や問題を解決していく力の高さです。

大学3年生のゼミで、地元ならではの情報や名物の魅力を検証し、プレゼンテーションする課題がありました。どのような発信をするのかを話し合う過程で、ゼミメンバーの間でなかなか意見がまとまらない状況に直面しました。そこで、私は地域の人たちの意見を参考にできないかと提案し、地域のお店を訪問し、アンケートやインタビューをして地元の人たちの意見を集めました。その結果、地域の人たちにメリットを感じてもらえる発信を形にし、地元の新聞に私たちの活動が掲載されました。

御社に入社後も、この経験を活かして、顧客やクライアントの立場に立って課題を解決していける人材に成長していきたいと考えています。

長所6.社交性の例文

私の長所は、社交性があることです。

私は、自分が知らない場所に行ってみたいという好奇心が強く、長期休暇になると自転車で国内を旅していました。さまざまな地域を旅すると、いつもたくさんの出会いがあります。ときには、自転車が故障したり悪天候に見舞われたりして、思うように旅ができないこともありましたが、困難に直面したときこそ、地元の人たちと積極的にコミュニケーションを取って1つひとつ解決しました。人との出会いを通して、視野を広げていくことに喜びを感じ、自己成長を実感できました。

御社に入社後も、私の長所である社交性を活かし、お客さまにとって最適な提案をしていきたいと考えています。

長所7.協調性の例文

私の長所は、部活動で培った協調性です。

私が所属していた野球部では、練習試合に負けてしまうことが多く、部員のモチベーションが下がって効果的な練習ができない状況が続いていました。そこで、私は練習を休みがちな人に積極的に声をかけ、部員全員でチームの強みと弱みについて話し合う機会を設けました。その結果、部員がチームのために欠点を補い合えるようになり、試合で勝てるようになりました。

御社に入社後も、協調性を大切にし、チーム一丸となって目標を達成できるよう、働きかけていきたいと考えています。

長所8.柔軟性の例文

私の長所は、柔軟性を持って物事に対応できることです。

アルバイト先のレストランに車椅子のお客さまが来店されたとき、私は通路が狭く、通行しにくそうにされている様子に気がつきました。そこで、私はホールリーダーに、車椅子用の通路を確保できるよう、いくつかの机を移動できないか提案しました。車椅子のお客さまに声をかけ、スムーズに席まで案内すると、「ありがとうございます」と感謝の言葉をいただきました。

御社に入社後も、私の長所である柔軟性を活かして、お客さまを第一に考えて行動していきたいです。

長所9.主体性の例文

私の長所は、主体性を持って物事をよい方向に導けることです。

私が所属していたバスケットボール部は、県大会への出場経験がなく、チームとしてどれだけレベルアップできるかが課題でした。試合で勝つためには、技術を磨くほか、チーム力を高める必要があると考え、私はOGを交えて話し合いの機会を設け、戦術に関するアドバイスをもらいました。その結果、創部以来初めてとなる県大会に出場できました。

御社に入社後も、私の強みである主体性を活かし、チームの売上アップに貢献していきたいと考えています。

長所10.積極性の例文

私の長所は、どのようなことでも進んで行動できる積極性です。

私はイタリア料理が好きで、学生時代はイタリア語を勉強していました。しかし、基本的にはイタリア人の留学生から日常会話を教わるのみで、実践的に使う場面がありませんでした。そこで、私は大学の国際交流サークルが主催している、イタリア語交流会に参加しました。最初のうちは会話のスピードが早く、何を話しているかを理解するのに苦労しましたが、生きたイタリア語に触れる喜びを感じて多くの友人ができました。

御社へ入社後も、営業チームの一員として、積極性を活かして売上アップに貢献していきたいと考えています。

長所11.勤勉さの例文

私の長所は、何事も真面目にコツコツと取り組む勤勉さです。

大学3年のときに参加した長期インターンシップでは、商品開発部に配属されて新しい商品の開発に携わりました。まずは、既存の商品に関する理解を深めなければならないと思い、毎日始業1時間前に出勤して、社内資料を読み込みました。そして、私の様子を見た社員の方が親身にアドバイスをくれたり、プレゼンテーション用の資料作成を手伝ってくれたりしました。その結果、私たちが企画したアイデアの商品化が決まりました。

御社に入社後は、熱意を持って日々の業務に取り組み、目玉商品である△△に並ぶようなヒット商品を生み出したいと考えています。

長所12.計画性の例文

私の長所は、成果を最大限に高めるための計画性です。

所属するゼミでは、チームで決めた研究内容について討論会で発表する機会がありました。討論会までは3ヶ月の期間がありましたが、私たちは途中で研究内容を変更しており、スケジュールに余裕がない状況でした。そこで、私は討論会から逆算していつ、どのような準備をすべきか考え、研究と同時に資料を作成し始めました。事前に計画を立てておいたことで、討論会に向けて入念な準備を終わらせ、結果として銀賞を獲得しました。

御社に入社後も、計画性を大切にしながら業務に取り組み、チームの生産性アップに貢献していきたいと考えています。

長所13.独創性の例文

私の長所は、物事の面白さを見出す独創性です。

大学3年のときに、所属する経済学部の代表として国際学会に参加しました。5分間という限られた時間で、自分の研究成果を発表する必要があり、私はポスターを作成しました。視覚的な情報をうまく活用して、面白みやインパクトを感じられるポスターになるよう、戦略的に考えて作成しました。その結果、ポスターをきっかけに声をかけられる場面が多くあり、審査員特別賞を獲得できました。

御社に入社後も、人との違いに着目しながら、独創的かつ積極的に業務に取り組んでいきたいと考えています。

長所14.努力家の例文

私の長所は、何事も諦めずに努力し続けられる点です。

私が所属する吹奏楽部では、コンクールの度にメンバー選出のためのテストがあります。多くの部員が、テストを1〜2回受けて合格していくなか、私だけがなかなか合格できずにいました。不合格を告げられる度に、とても悔しく、何度も諦めそうになりましたが、コンクールで演奏するという入部当初の目標を掲げ続けて、大学3年のときに初めて合格できました。この経験を通して、あらためて努力は裏切らないと学びました。

御社に入社後も、うまくいかない状況で決して諦めず、チームに貢献するために努力を重ねていきたいと考えています。

長所15.責任感の例文

私の長所は、責任を持って任された役割を全うすることです。

私は、大学生になってからデパートの特産品売り場でアルバイトを始めました。当初はお客さまに「△△という商品はあるか」と聞かれても、すぐに答えられない場面が多くありました。そこで、開店前に商品を陳列する際に、取り扱い商品をすべて覚えるようにしました。その結果、新商品を含め、お客さまのニーズにあわせた商品の提案ができるようになりました。

御社に入社後も、私の長所である責任感を大切に、与えられた仕事に精一杯取り組んでいきたいと考えています。

長所16.几帳面さの例文

私の長所は、几帳面なところです。

私のアルバイト先である結婚式場では、洗い場を担当する機会があります。結婚式が始まると、多くのスタッフが慌ただしく食器を洗い場まで運び、乱雑に置いていました。サイズが違う食器を一度に洗うのは、効率が悪いだけでなく、破損のリスクも高まります。そこで、自ら率先して汚れた食器を置く棚に仕切板を設け、サイズごとに置き場所を決めました。その結果、スムーズに食器を洗えるようになり、同僚に感謝されています。

御社に入社後も、チームのメンバーが働きやすさを感じられるよう、よりよい環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。

長所17.論理的思考力の例文

私の長所は、課題解決のための論理的思考力が高いことです。

私が所属している軽音楽部では、2週間に1度、全体ミーティングが行われていますが、発言する部員はいつも決まっており、効果的な話し合いができていないのが課題でした。私が上級生の立場になり、いつまでもまとまりがないミーティングを続けてはいけないと感じ、やり方を変えるように提案しました。具体的には、演奏するパートごとにミーティングをして課題を洗い出し、全体で話し合うときには、集まった議題に優先順位をつけて意見交換をするようにしました。その結果、多くの部員が自由に発言できるようになり、チームワークも向上しました。

御社に入社後も、私の長所である論理的思考力を発揮し、課題解決のために精一杯取り組んでいきたいと考えています。

長所18.粘り強さの例文

私の長所は、困難な状況でも諦めない粘り強さです。

地域のボランティア活動に参加した際、私と職員の方の間に誤解が生じ、トラブルに見舞われた経験があります。私が提案するやり方に、職員の方は全く聞く耳を持たず、議論は平行線を辿っていました。そこで、私は所属するゼミの教授にアドバイスをもらいながら、企画書を作成して説明するようにしました。何度も諦めずに「話し合いの機会を設けてほしい」とお願いし、最初は読む気配を見せなかった職員の方が、ついによりよい方法を検討し始めました。困難を乗り越え、今では強力なパートナーとして活動を続けています。

御社に入社後も、課題や問題に直面したときには、解決策があると信じて粘り強く行動していきたいと考えています。

長所19.状況把握力の例文

私の長所は、所属するダンスサークルで培った状況把握力です。

私は、ダンスサークルの代表として、約2年間活動を続けていました。私が代表を引き継ぐ少し前から、サークル活動に参加するメンバーの数が減っている状況でした。そこで、私はサークル活動を休みがちなメンバーと積極的にコミュニケーションを取るようにし、近況をヒアリングしました。集まった意見を参考に、チーム対抗プログラムを作成し、結果としてメンバーの7割がイベントに参加してくれました。

御社に入社後も、私の長所である状況把握力を活かして、率先して必要な行動をしていきたいと考えています。

長所20.調整力の例文

私の強みは、対立した意見をまとめられる調整力です。

アルバイト先の喫茶店では、仕事のやり方について社員とアルバイトスタッフの間で意見が対立する場面が多くありました。私は、アルバイトリーダーとして、客観的な立場で双方の話を聞いたうえで、それぞれの考えを相手が納得する形で説明するよう心がけ、仲裁に入っていました。お互いの考えを理解し合ってはじめて、どうすればよいのか冷静に話し合えると信じています。職場での意見交換が活発になったことで、スタッフのモチベーションが高まり、離職率も減少しました。

御社に入社後も、私の長所である調整力を活かし、生産性の向上に貢献していきたいと考えています。

長所21.傾聴力の例文

私の長所は、相手のニーズを読み解く傾聴力の高さです。

私は大学3年のときに、長期インターンシップに参加しました。品質管理部の事務を担当させてもらいましたが、最初は担当者とうまくコミュニケーションが取れずに何をすべきか分からない状況でした。そこで、私は自ら積極的に会話に入り、時間をかけて話を聞くよう心がけました。そうすることで、「私にできることは何か」「何を期待されているのか」を把握できるようになり、率先して業務をサポートできるようになりました。

御社に入社後も、事務職として常に現場の声を聞いて業務のサポートをしていきたいと考えています。

長所22.ストレスコントロール力の例文

私の長所は、根気よく物事に取り組めるストレスコントロール力です。

私は高校時代、強豪校のラグビー部に所属しており、学業と部活を両立するため、スケジュール管理を徹底することにしました。部活後は2時間必ず勉強の時間を取り、テスト前は1週間ごとにタスクを設定して取り組みました。部活では、全体練習に加え、毎朝6時に起きて1時間の自主練を3年間続けました。 その結果、成績は学年で15位以内、部活では3年間レギュラーとして試合に出場できました。

御社に入社後も、私の長所であるストレスコントロール力を発揮し、チームに貢献していきたいと考えています。

短所の回答例文を知りたい方は、「履歴書に短所を書くときは短く簡潔にまとめよう!例文27選も紹介」の記事をご覧ください。

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企業が面接で長所を聞く理由

企業が応募者に長所を聞くのは、主に自己分析力や社風とのマッチング度を確かめるためです。以下で、企業が長所を聞く理由を解説するので、参考にしてください。

客観的に自己分析ができているかを見極めるため

企業が面接で長所を聞くのは、応募者がしっかりと自己分析を行い、自分自身を客観的に理解しているかを見極めるためです。自分を客観的に分析できている人は、仕事で問題が起きたときでも、冷静に対処できるといったイメージを与えられるでしょう。

また、自分の長所を理解していれば、仕事において強みを活かすことができ、周囲からの信頼が高まったり会社からの評価も上がったりするはずです。

自己分析のやり方を詳しく知りたい方は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事を参考にしてください。

社風や募集職種にマッチしているか判断するため

企業は面接で長所を聞くことで、応募者が自社の社風や仕事内容に適しているかを判断します。

採用活動において、企業は応募者とのミスマッチをできる限り防ぎたいと思っているものです。自社に適していない人材を採用してしまうと、入社後にトラブルが起こったり、仕事の成果を期待できなかったりして、早期退職につながるリスクも考えられます。

入社後に活躍できそうか確認するため

応募者が入社後に活躍できそうかを見極めるのも、企業が長所を聞く理由の1つです。企業は、採用した学生には長く活躍してほしいと考えています。

応募者の長所が、企業の求めるニーズとマッチしていれば、能力を最大限に発揮できる仕事を割り当てることも可能です。そのため、採用担当者に自分が入社後に活躍している姿を想像させられると、内定獲得へ近づけるでしょう。

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職種別!効果的なアピールにつながる長所の例

面接でアピールする長所は、志望する職種に合わせることが大切です。以下で、企業に求められる長所の例をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

販売・接客系

人と接する業務が多い販売・接客系の仕事では、「コミュニケーション能力」や「社交性」を長所としてアピールするのが効果的です。ほかにも、顧客に対して特定の商品や製品の魅力を説明する能力も長所になるでしょう。

また、販売職では、お客さまからのクレームを受ける場合もあるため、「ストレスコントロール力」「機転が利く」などの長所を伝えるのもおすすめです。

事務系

営業事務や総務など、事務系の仕事は、「正確性」が求められます。

経理など、納期が発生する事務職では、「几帳面さ」や「調整力」、また、会社全体の経営を支える役割を持っていれば「誠実さ」などをアピールするのも効果的です。

また、同じ業務をコツコツ続ける事務職の場合は、「継続力」や「忍耐力」といった長所も好印象につながるでしょう。

営業系

営業系の職種においては、「コミュニケーション能力の高さ」や「協調性」が必須です。

また、顧客のニーズを理解し、最適な提案をする場面も多いので、「傾聴力」や「伝達力」などの長所も活かせるでしょう。

企画系

企画系の仕事は、具体的な職種によってアピールできる長所がやや異なりますが、共通して「データ分析力」や「論理的思考力」などの長所を伝えるのがおすすめです。

また、新しいアイデアを形にするためには、「地道に取り組む力」や「情報収集・活用能力」も活かせるでしょう。

クリエイティブ系

クリエイティブ系の職種は、既存のものを安定供給するのではなく、新たなものを生み出していくことが求められます。今までにない新たなものを生み出すには、「発想力」や「創造力」が必要です。

ほかに、「独自性」や「感受性豊か」といった長所もアピールできるでしょう。

技術・研究系

技術・研究系の職種は、新たな製品の開発や基礎研究による新たな知見の発見などが主な仕事です。高い専門性を必要とするケースが多いので、「データ分析力」や「学び続ける力」などの長所をアピールするとよいでしょう。

ほかにも、チームでかかわり合いながら研究を進める場合には、「チームワーク力」もアピールできます。

専門系

MRや経営コンサルタントなど、専門性の高い職種では、「貫き通す力」や「継続力」などの長所をアピールすると効果的です。

MRなら「スケジュール管理力」や「向学心」、経営コンサルタントなら「コミュニケーション力」や「論理的思考力」などが求められるでしょう。

IT系

エンジニアやITコンサルタントといったIT系の職種では、最新の情報や社会の変化についていく能力が長所として評価されます。「論理的思考力」をはじめ、常識にとらわれない考え方や行動ができる「発想力」なども活かせるでしょう。

IT系の職種は個人で案件や仕事を進めるイメージが強いかもしれませんが、大きなプロジェクトを遂行する場合には、「チームワーク力」も必要です。

医療・福祉系

医療機関や福祉施設職員として働く場合、主に患者の健康や命に携わる役割を担います。「責任感の強さ」とともに、専門知識を身につけるための「勤勉性」も大切です。

また、患者が伝えたいことに耳を傾ける「傾聴力」や、相手の気持ちに寄り添える「気配り」を長所としてアピールするのもよいでしょう。

金融系

金融系の仕事は職種によって専門性の高さが求められるなど、アピールできる長所が異なります。

ただし、共通点は、社会情勢や政治状況などが金融市場にどのような影響を与えるかを考慮して仕事をする点です。そのため、社会のニュースに敏感な「情報収集力の高さ」は長所としてアピールできるでしょう。

また、顧客の資産や個人情報を預かるため、「責任感」や「倫理観」なども大切です。

官公庁

官公庁の仕事のなかでも、窓口対応や電話対応などの対人業務では、「コミュニケーション力」や「礼儀正しさ」などが求められます。

職種によっては、書類のファイリングやパソコンでのデータ入力など、「正確性」や「集中力」を必要とする仕事もあるでしょう。いずれにせよ、国民や住民から信頼を得られるよう、「責任感」や「誠実性」が高い人に向いています。

自分に合った職種選びのポイントを知りたい方は、「就活中に絶対知るべき職種の種類!自分に合った職業を見つける方法も解説」の記事を参考にしてください。

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長所が思いつかないときの対処法

長所が思いつかないときは、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」から、自分に当てはまる長所を考えてみるのもおすすめです。社会人として求められる資質のなかでも、大きな役割を担うものとして、下記を社会人基礎力として定めています。

3つの能力 12の能力要素
前に踏み出す力 主体性、働きかけ力、実行力
考え抜く力 発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力
チームで働く力 課題発見力、計画力、想像力

自分の長所を見つけるためには、さまざまな角度から考えることが大切です。ほかにも、自分に合った長所を見つける方法として、下記のようなものが挙げられます。

・苦労せずにできることを挙げる
・物事に熱中している自分を想像する
・人から褒められたことを思い出す
・成功体験を振り返る
・短所を長所に言い換える
・周囲の人に自分の長所を聞く
・自己分析ツールを利用する
・就活エージェントに相談する

自分の長所やよいところの見つけ方を詳しく知りたい方は、「自分のいいところの見つけ方!面接でのアピール方法や長所の例を紹介」の記事を参考にしてください。

参照元
経済産業省
社会人基礎力

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「自分の長所を効果的に伝えるために、例文を参考にしたい」と考えている就活生もいるのではないでしょうか。自分の長所を効果的にアピールするためには、企業が求めるニーズを意識して伝える必要があります。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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