内定辞退はいつまでできる?伝える際のマナーやタイミング別の例文を紹介

このページのまとめ

  • 内定辞退は、できるだけ早い段階に電話で直接企業に伝えるのがおすすめ
  • 内定辞退は入社2週間前まで可能だが、内定式までに伝えるとトラブルを避けやすい
  • 内定辞退したい旨を伝えるときは、誠意をもって謝罪と感謝を伝えることが大切

内定辞退はいつまでできる?伝える際のマナーやタイミング別の例文を紹介のイメージ

「内定辞退はいつまでにするべきか」と悩んでいる就活生もいるでしょう。内定辞退は、法律上、入社の2週間前なら可能です。しかし、企業側にかかる迷惑を最小限に抑えるために、内定辞退を決めたらできるだけ早く伝えましょう。

この記事では、内定辞退できる期限や伝えるときのマナーを解説します。また、辞退する際の例文やトラブルの対処法も紹介。内定を辞退したいと考えている就活生は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

内定辞退はいつまで可能?適切なタイミングを解説

「一度内定をもらったら辞退できないのではないか」「辞退するタイミングが分からない」と不安を感じる人もいるかもしれません。

内定は法的に保護された権利であり、適切な手続きを踏めば辞退できます。ただし、企業に迷惑をかけず、円満に辞退するためには、期限やマナーを守ることが大切です。

ここでは、法律上の内定辞退の期限と企業への配慮をふまえた適切なタイミングについて詳しく解説するので、辞退を検討している人は参考にしてみてください。

内定承諾書を提出したあとでも辞退は可能

内定承諾書を提出したあとでも、内定を辞退しても問題ありません。内定承諾書とは、企業からの内定を正式に受諾する意思を示す書類です。一般的には、内定承諾書の提出により、企業と労働者の間で労働契約が成立したとみなされます。

しかし、労働契約が成立したあとであっても、入社日までの間は労働者には辞退する権利「解約権」が認められているため内定を辞退することは可能です。

内定より前に、内々定を承諾する場合もあります。新卒採用では、政府が定める採用選考に関する指針により、10月1日から正式に内定通知を出すように定められているため、10月1日以前は「内々定」になるケースが一般的です。内々定も、内定同様に辞退ができるので覚えておきましょう。

内定への返事は2~3日保留できる

法律上は内定承諾後の辞退も可能ですが、少なからず企業に迷惑をかける行為となるため慎重に回答する必要があります。内定をもらったものの、すぐに承諾するか決められない場合は、企業側に回答期間の延長を依頼するのも一つの方法です。

内定への返事は、基本的に2~3日程度なら保留してもらえるケースがあります。返事を保留したい場合は、企業の採用担当者に「△日までにお返事させていただきます」と、具体的な日程を伝えて相談してみましょう。

このとき、単に「考えたい」と伝えるのではなく、「家族と相談したい」「他社の選考結果を待っている」など、保留の具体的な理由を伝えると丁寧な印象になります。

10月以降の内定式までに伝えるとトラブルを避けやすい

内定を辞退する場合は、10月以降に行われる内定式までに伝えるとトラブルを避けやすいでしょう。一般的に、内定式は10月1日に行われるため、遅くても9月中に辞退の旨を連絡するのがおすすめです。

企業は内定の承諾を受けてから研修や必要な備品の手配など準備を進めるため、内定を辞退する人が出れば計画の見直しが必要となります。しかし、内定式の前であれば、辞退者がいると分かった時点で企業は新たな計画を立てられるので負担を最小限に抑えられるでしょう。

内定辞退の連絡をためらう就活生もいますが、伝えるタイミングが遅くなるほど企業にかかる負担も増えてトラブルにつながり、自分の就活にも悪影響を及ぼしかねません。内定を辞退する場合は、早めに行動しましょう。

内定辞退が10月以降になりそうなときは、「内定辞退は10月以降でもOK?リスクやスムーズに進めるための流れを解説」の記事を参考にしてみてください。

法律上は入社の2週間前まで内定を辞退できる

内定辞退の時期について、法律上では入社の2週間前まで認められています。内定は、法的には企業と学生の間で「始期付解約権留保付労働契約」が成立した状態と見なされるため、労働契約に関する民法の規定が適用されるからです。

民法627条」では、雇用の解約について下記のとおり定められています。

民法627条1項(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

内定者は「雇用の期間を定めない労働者」にあたるため、民法にあるように辞退を申し入れれば2週間後に契約は解除されます。法律的には、内定辞退の意思を表明すれば、たとえ企業が拒否したとしても2週間後に内定は解消されます。

ただし、辞退を伝えても2週間は内定関係にあるため、入社日と近いタイミングでの連絡は注意が必要です。たとえば、入社日が4月1日の企業に対し、3月20日付けで内定辞退の連絡をしたとします。この場合、契約解消は4月3日です。

入社日である4月1日を過ぎて契約が解消することになるため、企業側に「入社後の退職」と見なされたり、損害賠償を請求されたりする可能性もあります。企業とのトラブルを避けるためにも、タイミングをしっかりと確認したうえで内定辞退の連絡をするのが望ましいでしょう。

就活における内定の定義は、「就活における内定とは?獲得から入社までの流れや採用との違いを解説」の記事を参考にしてみてください。

参照元
e-Gov法令検索
民法(明治二十九年法律第八十九号)

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内定辞退を伝える際の4つのマナー

内定を辞退する際は、企業の採用活動に配慮し、誠意をもって適切に伝えることが大切です。ここでは、内定辞退を伝える際のマナーを4つ紹介します。内定先に失礼がないよう、確認してみてください。

1.辞退を決めたらすぐに連絡する

内定辞退を決めたら、すぐに企業の採用担当者に連絡しましょう。内定式直後や入社間近など、言い出しにくい状況でも、内定辞退の意思はしっかりと伝えてください。

なかには、連絡をせずに辞退しようとする就活生もいますが、社会人としてのモラルに反する行動です。音信不通になると、企業は学生に事故やトラブルがあったのではと心配し、緊急連絡先への電話など何らかの対応を取る可能性もあります。

企業に迷惑をかけないためにも、内定辞退の意思が固まったのであれば、感謝の気持ちと共に誠意をもって早めに採用担当者に伝えましょう。

2.電話で直接伝える

内定辞退の連絡は、基本的にメールではなく電話で直接伝えるのがマナーです。電話をかける際は、以下のポイントを意識しましょう。

・始業直後や昼休み前後、定時時刻間際は避ける
・雑音のない静かな場所で電話をかける
・ハキハキとした口調で話す
・ビジネスマナーに沿った丁寧な言葉を使って話す
・採用担当者に電話がつながったら、最初に「お時間よろしいでしょうか」と確認する
・終了時は、相手が先に電話を切ったことを確認してから通話終了ボタンを押す

ビジネスシーンにおいて、電話連絡はマナーが重要視される場面の一つです。基本のマナーをおさえて直接話すと、誠意や謝罪の気持ちがより相手に伝わりやすくなるでしょう。

電話がつながらない場合はメールで連絡する

内定辞退の連絡は直接採用担当者に電話をかけて伝えるのが原則ですが、採用担当者が席を外している場合や長期不在で電話がつながらない場合は、メールで内定辞退の旨を伝えましょう。

メールを送る前に、電話で対応してくれた社員の方に、「採用担当者に電話したが不在だったため、内定辞退の旨を後ほどメールで送る」という旨を伝言として依頼してください。

社員の方にメールを送る旨を伝えたら、その日のうちに採用担当者へ内定辞退のメールを送るのがポイントです。伝言からメールの送付まで時間が空いてしまわないよう注意しましょう。

また、メールを送っただけで終わりにせず、後日あらためて企業の採用担当者に電話をかけ直し、辞退の意思を直接伝えて誠意ある対応を心がけることが大切です。

メールを送るときの例文は、「新卒の内定辞退の伝え方!メール・電話の例文や気を付けたいマナーを解説」の記事を参考にしてみてください。

3.誠意をもって謝罪と感謝を伝える

内定を辞退する際は、誠意をもって謝罪の言葉を伝えましょう。内定をもらったことや採用活動に時間をかけてもらったことなどへの感謝も同時に伝えてください。

企業は採用のために、多くの時間や労力をかけています。選考時には採用担当者や社員に親身になって相談に乗ってもらうなど、お世話になった方もいるでしょう。

内定辞退を伝える際は、忘れずに謝罪と感謝の気持ちを伝えることが大切です。

4.辞退する企業を下げる言い方をしない

内定辞退する企業を下げる言い方をするのは絶対に避けてください。たとえ辞退理由が企業への不満であったとしても、悪口や否定的な意見を直接伝えるのは社会人としてのマナーに反します。

内定辞退する理由がネガティブな場合は、ポジティブな言い方に直して伝えましょう。辞退理由としては、以下のような伝え方がおすすめです。

避けるべき表現 おすすめの表現
「給与が低かった」 「自分のキャリアプランや仕事内容を考えた結果、別の企業とのつながりを重視することにしました」
「社風が合わないと感じた」 「さまざまな企業を比較検討し、自分の価値観により合致する企業を選択いたしました」
「業務内容に興味がもてなかった」 「熟慮の末、自分の将来の目標達成により合致した道を選びたいと思います」

辞退理由を述べる際は、「辞退先」ではなく「入社先」のメリットを強調すると角が立ちません。内定辞退の理由を伝えるときは、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

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内定辞退する新卒の割合

内定を辞退したいと考える際に、「新卒で内定を辞退した人ってどれくらいいるんだろう」と気になる方もいるでしょう。

キャリアチケットが25卒を対象に実施した「2025年卒の内定承諾・辞退に関する実態調査(後編)」によると、内定承諾前に辞退した人は、全体の62.6%いることがわかります。

【25卒】内定獲得後、承諾せずに辞退した企業はあるかのイメージ

内定辞退は決して珍しいことではなく、納得のいくキャリアを選択するための一つのプロセスだといえるでしょう。しかし、よく検討せずに内定を辞退してしまうと、後悔につながる可能性があります。

しっかりと検討を重ねたうえで、企業に対しては、失礼のない方法で誠意をもって辞退の意思と理由を伝えましょう。

内定承諾後にすでに得ている内定を辞退し、納得できるまで就活を続けるのも方法の一つです。内定承諾後の就活を続けたいときは、「内定承諾書を提出した後でも就活は続けられる?後悔しない判断方法を解説」の記事を参考にしてみてください。

参照元
キャリアチケット
2025年卒の内定承諾・辞退に関する実態調査(後編)

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新卒の就活でよくある内定辞退の理由

内定を辞退する理由は、個人の状況や価値観によってさまざまです。自分が内定辞退をしようと思った理由を明確にすることで、内定先の企業にも誠意をもって伝えられるでしょう。

ここでは、内定辞退のよくある理由を解説するので、チェックしてみてください。

志望度の高い企業から内定をもらった

新卒の就活でよくある内定辞退の理由には、志望度の高い企業から内定をもらったことが挙げられます。多くの就活生は、第一志望の企業に落ちるケースを想定して複数社の選考を受けるのが一般的です。

そのため、より志望度の高い企業から内定を得られれば、すでに出ていた内定を辞退する必要があります。選考フローによっては内定時期が遅い企業もあり、志望度の高い企業の選考結果を待っていると、内定辞退期間が迫ってしまうケースも少なくありません。

志望する業界・職種が変わった

就活を進めるなかで、志望する業界や職種が変わることも内定辞退の主な理由の一つです。企業や業界について深く調べるうちに、「本当に自分がやりたいことはこれではない」と気づくことは多々あります。

たとえば、営業職を志望していたけれど、選考を通じてWebマーケティングへの関心が強くなり、そちらの企業から内定をもらった場合などです。複数の企業から内定を得ていた場合、改めて企業分析や自己分析を進めるなかで、学生の価値観やキャリア観が変化・明確化することがあるでしょう。

結果として、より自身の志向に合致した企業や職種からの内定を受諾するために、当初志望していた企業の内定を辞退するに至るのです。

家庭の事情で入社できなくなった

内定を辞退する理由として、家庭の事情が挙げられます。具体的には、両親や祖父母の介護、予期せぬ遠方への引っ越しなどです。ほかにも、入社前に予期できなかった事情により、内定先企業への入社が物理的・時間的に難しくなるケースも少なくありません。

家庭の事情は非常にデリケートな問題です。自分ではコントロールできない想定外の事態であるため、やむを得ず内定を辞退する際も、企業からの理解を得やすいでしょう。

大学を卒業できなくなった

大学を卒業できなくなったことも、新卒の就活でよくある内定辞退する理由の一つです。採用条件の基本は「大学卒業」であるため、留年が決定すると、その内定は無効(取り消し)となるか、学生側から辞退することになります。

特に、卒業に必要な単位の取得状況は卒業間際まで確定しないため、留年が判明した際には、すでに内定承諾期間が過ぎ、入社直前という時期であることが多いです。

選考中に企業から残りの単位数を聞かれたり、成績表の提出を求められたりするのは、問題なく卒業できるかどうかを確認するためであり、採用の前提条件として非常に重要視されているためだといえるでしょう。

卒業できない学生は内定取り消しになる?留年した場合の対応を解説」の記事では、卒業できない場合でも内定取り消しにならないケースを紹介しているのでチェックしてみてください。

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内定承諾前|内定辞退を伝える際の例文

内定承諾前に辞退を伝える際は、企業に迷惑をかけず、円満に辞退するためのマナーを守ることが大切です。

ここでは、内定承諾前に内定辞退を伝える場合の、伝え方と例文を、電話・メール・手紙の連絡手段別に紹介します。辞退の意思が固まったら、できるだけ早く、丁寧な対応を心がけましょう。

承諾前|電話で内定辞退を伝える例文

電話で内定辞退を伝える例文は、以下のとおりです。

お世話になっております、△△大学の△△(氏名)と申します。△月△日付けで内定のご連絡をいただきました件で、ご連絡いたしました。

この度は、御社より内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
大変光栄なお知らせをいただいたところ大変恐縮なのですが、今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

他社様からも内定をいただき、熟慮いたしました結果、そちらの企業様にご縁を感じ、入社を決意いたしました。

貴重なお時間をいただき、また温かいご配慮を賜り、誠にありがとうございました。本来であれば直接お伺いしてお詫びすべきところ、お電話でのご連絡となり大変申し訳ございません。それでは、失礼いたします。

辞退理由を深く追求されることは稀ですが、「一身上の都合により」のように抽象的な表現でも問題ありません。しかし、辞退理由を簡潔に述べたほうが、より丁寧な印象になります。

また、電話をする際は、必ず企業の営業時間内に連絡するのがマナーです。内定辞退の電話をかけるときのポイントは、「内定辞退は電話連絡がマナー?掛け方のコツを例文付きで紹介」の記事を参考にしてみてください。

承諾前|メールで内定辞退を伝える例文

メールで内定辞退を伝える際の例文は、以下のとおりです。

件名:内定辞退のご連絡(△△大学・氏名)

本文:
株式会社△△△△
人事部 △△様

この度、△月△日付けで内定のご連絡をいただきました△△大学の△△(氏名)です。

この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
貴社にご縁をいただいたこと、大変光栄に存じます。

頂いた条件や自身のキャリアについて慎重に検討を重ねてまいりましたが、誠に恐縮ながら、この度は内定を辞退させていただきたくご連絡差し上げました。

お忙しいところ貴重なお時間を割いて選考していただいたにもかかわらず、このようなご報告となってしまい、大変申し訳ございません。

本来であれば直接お伺いしてご挨拶すべきところではございますが、メールでのご連絡となりましたこと、何卒ご容赦ください。

末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

--------------------
△△(氏名)
△△大学△△学部△△学科
電話番号:090-✕✕✕✕-✕✕✕✕
メールアドレス:✕✕@✕✕✕.com
--------------------

メールでは、簡潔に件名を入れたり、最後にメールアドレスや住所を入れたりなどのマナーも忘れないようにしましょう。

メールで内定辞退を伝えるときのマナーは、「内定辞退はメールで伝えても大丈夫?送信時のマナーを例文付きで解説」の記事をチェックしてみてください。

承諾前|手紙で内定辞退を伝える例文

手紙で内定辞退を伝える際の例文は、以下のとおりです。

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

この度は、△月△日付けで内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

大変恐縮ではございますが、熟考の結果、今回は内定を辞退させていただきたく、書面にてご連絡申し上げます。

お忙しい中、貴重な選考のお時間を頂戴いたしましたこと、心より感謝申し上げますとともに、このようなご報告となりますこと、深くお詫び申し上げます。

末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

敬具

手紙で内定辞退を伝える際は、速達で送ることをおすすめします。到着が遅れると企業側に迷惑をかけてしまうため、内定通知書に記載されている期限を確認し、期限に余裕をもって投函しましょう。

また、事前に電話で内定辞退の意思を伝え、その後、速やかに書面を送付するほうが、より丁寧な対応となります。

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内定承諾後|内定辞退を伝える際の例文

内定承諾後の内定辞退は、企業に多大な迷惑をかけてしまう行為です。企業は承諾をもって入社準備や研修計画を進めているため、辞退の連絡はより一層の誠意と丁寧さをもって行う必要があります。

連絡方法は、採用担当者と直接話せる電話が原則ですが、やむを得ず、メールや手紙になることもあるでしょう。以下で、内定承諾後に内定辞退を伝える際の例文を、手段別に紹介します。

承諾後|電話で内定辞退を伝える例文

電話で内定辞退を伝える際の例文は、以下のとおりです。

お世話になっております、△△大学の△△(氏名)と申します。△月△日に貴社の内定を承諾させていただきました件で、ご連絡いたしました。

この度は、御社の内定を承諾させていただきながら、誠に恐縮ではございますが、今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

内定を承諾した後にこのようなご連絡となり、貴社のご期待を裏切ってしまい大変申し訳ございません。熟慮を重ねた結果、自身の適性や将来のキャリアプランを改めて考えたところ、別の道に進むという決断に至りました。

本来であれば直接お伺いしてお詫びすべきところですが、お電話でのご連絡となり大変申し訳ございません。誠に勝手なお願いで恐縮ですが、ご理解いただけますと幸いです。

お忙しいなか、貴重なお時間をいただき、また温かいご配慮をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。それでは、失礼いたします。

内定承諾後の辞退は、電話で直接採用担当者にお詫びと理由を伝えることを最優先にしてください。例文のように、まず内定承諾した事実と辞退の連絡であることを明確に伝え、期待を裏切ったことへの深い謝罪の気持ちを丁寧に言葉にすることが重要です。

理由については詳細を述べすぎず、「自身の適性やキャリアプラン」といった、あくまで自己の責任による決断であることを簡潔に伝えましょう。

承諾後|メールで内定辞退を伝える例文

メールで内定辞退を伝える際の例文は、以下のとおりです。

件名:内定辞退のご連絡(△△大学・氏名)

本文:株式会社△△ 採用担当者様

この度、△月△日付けで内定のご連絡をいただき、△月△日に内定を承諾させていただきました、△△大学の△△(氏名)でございます。

誠に恐縮ではございますが、熟慮の結果、この度、貴社の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

貴重な選考のお時間を割いていただいた上、内定のご連絡、さらには内定承諾までさせていただきながら、このようなご報告となりますこと、心より深くお詫び申し上げます。

内定を承諾した後に大変申し訳ございませんが、私自身の適性を改めて深く考え直した結果、別の分野で挑戦したいという強い思いが固まり、辞退させていただくという苦渋の決断に至りました。

本来であれば直接お伺いしてお詫びすべきところ、まずはメールでのご連絡となりましたこと、何卒ご容赦ください。

つきましては、改めて本日中に私からお電話を差し上げ、お詫びとご説明をさせていただきたく存じます。

末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

--------------------
△△(氏名)
△△大学△△学部△△学科
電話番号:090-✕✕✕✕-✕✕✕✕
メールアドレス:✕✕@✕✕✕.com
--------------------

承諾後の辞退でメールを用いる場合は、例文のように電話での連絡を前提とし、取り急ぎの報告とお詫びであることを明記しましょう。メールは相手が多忙で電話に出られない場合の緊急手段と捉え、改めて本日中に電話で連絡する意思を伝えることが重要です。

就活のメールマナーについては、「誰も教えてくれない就活メールの基本!そのまま使えるパターン別例文をご紹介!」の記事を参考にしてください。10個のシチュエーション別に例文を紹介しています。

承諾後|手紙で内定辞退を伝える例文

手紙で内定辞退を伝える際の例文は、以下のとおりです。

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

この度は、△月△日付けで内定のご連絡をいただき、△月△日には内定を承諾させていただきましたこと、心より感謝申し上げます。

誠に恐縮ではございますが、熟慮いたしました結果、この度、貴社の内定を辞退させていただきたく、書面にてご連絡申し上げます。

貴社におかれましては、貴重な選考の機会を頂戴し、温かいお心遣いを賜りましたこと、また内定承諾までさせていただきながら、このようなご報告となりますこと、深くお詫び申し上げます。多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

敬具

手紙は、電話やメールで連絡がつかない、あるいは特に深い誠意を伝えたい場合に用いる最終手段の一つです。時候の挨拶から始め、内定承諾の事実と辞退の意向を明確に述べ、書面での報告となったことへの謝罪を盛り込む必要があります。

例文のように、多大な迷惑をかけること、選考機会や温かい配慮への感謝を重ねて伝え、丁寧で格式のある文体でお詫びの気持ちを示すことが重要です。

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内定辞退をするときの注意点

内定を辞退する際には、相手企業に迷惑をかけず、円満に手続きを進めるための配慮が求められます。特に、新卒の就活生が内定辞退を行う際に知っておくべき注意点をまとめて紹介するので、確認しておきましょう。

内定辞退の取り消しは基本的に認められない

内定辞退をしたあとに、辞退の取り消しをするのは原則として認められません。企業は辞退者の枠をほかの候補者に充てたり、採用計画を確定させたりしているためです。

内定辞退をする際は、本当に辞退して良いのか、その後の選択肢も含めて慎重に考えてから行動しましょう。

やむを得ない事情で辞退を撤回し、どうしても入社したいと考える場合は、時間が経つほど難しくなるため速やかに採用担当者へ連絡し、状況を説明したうえで誠意を伝えるしかありません。

ただし、企業の採用枠がすでに埋まっている場合や、ほかの選考が進行している場合は入社が難しい可能性が高いでしょう。入社できるかどうかは、企業の採用枠の状況や辞退理由、最終的な企業の判断次第になることを理解しておく必要があります。

内定辞退の理由を聞かれた際は嘘はつかない

企業側から辞退理由を尋ねられた際は、嘘をつかず正直に答えましょう。正直かつ丁寧な言葉遣いで説明することで誠実さが伝わり、内定辞退を受け入れてもらいやすくなります。

たとえば、進学や公務員試験の合格、他社からの内定承諾といった明確な理由がある場合は、そのまま伝えて問題ありません。「ほかに魅力的な企業が見つかった」「自身のキャリアプランと合わなかった」など、企業側にとって受け入れがたいと感じる理由であっても、伝える内容自体は正直にしつつ、相手への感謝や配慮を示し、丁寧な言葉遣いで説明をしましょう。

理由がネガティブであっても、その伝え方によって誠実さは十分に伝わります。

内定辞退の理由の伝え方は、「内定辞退の理由を聞かれたら?伝え方のポイントや例文を解説」の記事でも解説しているので参考にしてみてください。

入社する企業名は言わなくても問題ない

内定辞退の連絡で、他社への入社を伝える場合、面接官や採用担当者から「どちらの企業に入社されるのですか?」と具体的な企業名を尋ねられることがあります。入社予定の企業名を聞かれた際は、個人情報や内定先の機密情報に関わる可能性があるため、無理に開示する必要はありません。

具体的に聞かれた際は、「差し支えなければ、業種や業界に留めてお伝えさせていただいてもよろしいでしょうか」「大変申し訳ございませんが、内定先の企業情報となりますので、控えさせていただきます」など、丁寧な表現で伝えましょう。

どうしても詳細を求められる、あるいは差し支えない範囲で伝えたいと考える場合は、業種や業界に留めて伝えましょう。

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内定辞退で想定されるトラブルと対処法

内定辞退は就活における重要な手続きの一つですが、企業とのやり取りで想定外のトラブルに発展するケースもあります。円滑に辞退を完了させるために、どのような問題が起こりうるのか、そしてそれに対してどう対処すべきかを知っておくことが大切です。

以下で、内定辞退で想定されるトラブルとその対処法を紹介するので、チェックしてみてください。

内定辞退が受け入れられないケース

内定辞退を申し出た際に、企業側から強硬に引き止められ、辞退を受け入れてもらえないケース、いわゆる「オワハラ」をされることがあるのが実情です。オワハラとは「就活終われハラスメント」の略で、企業が就活生に対して、自社への入社を前提として就職活動を終了させようと強要する行為全般を指します。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」によると、「オワハラを受けたことがある」と答えた学生は9.4%でした。

「オワハラ」経験の有無のイメージ

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)オワハラ経験の有無と受けた内容(p.14)

同資料によると、オワハラを受けたことがある学生のうち、「内々定を出す代わりに他社への就職活動をやめるように強要された」と答えた学生は6割を超えています。この結果から、学生の自由な就職活動や進路選択を妨害する行為が実際に行われていることがわかるでしょう。

特に、内々定獲得後に他社への就活中止を強要された学生は、その後の内定辞退を申し出た際にも、企業から強く引き止められ、辞退を受け入れてもらえないケースがあるようです。

基本的に企業は内定辞退を断れず、内定者が辞退を伝えた時点で解約権が発揮されます。労働契約の解約は、14日前までであればどのような辞退理由でも可能です。内定辞退をしたい場合は、引き止められたとしてもきちんと自分の意思を伝えるようにしましょう。

「直接話したい」といわれるケース

内定辞退を伝えると、直接話したいといわれるケースもあります。直接採用担当者に会いに行くと、内定辞退を引き止められる場合も少なくありません。

会って話をすることで、さらに内定辞退を伝えにくくなります。内定を受け入れるまで、帰らせてもらえない可能性もあるでしょう。

「直接話したい」と言われても、会う必要はありません。引き止めに合いそうだと思う場合は、直接会わずに内定辞退を伝えるほうが安心です。

損害賠償請求に遭うケース

内定辞退により、損害賠償を請求されるケースもあります。内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」によると、オワハラを受けた学生のうち、1.2%が「内々定辞退の際、損害賠償金などお金を要求された」と回答しています。

受けた「オワハラ」の内容のイメージ

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)オワハラ経験の有無と受けた内容(p.14)

内定辞退で損害賠償を請求された場合でも、基本的に損害賠償を払う必要はありません。内定辞退は労働者の権利であり、違法ではないためです。「入社日前日になって辞退をした」「入社前の研修まで参加をして、理由なく辞退した」のような状態でなければ、損害賠償を恐れることはありません。

内定引き止めなどのオワハラへの対処法は、「内定辞退の引き止めがしつこい!上手に対処するためのポイント」の記事を参考にしてみてください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

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内定辞退を避けて就活を成功させるための4つのコツ

内定辞退の状況を避けるためには、選考の段階で「自分に合った企業」を正確に見極めることが重要です。

就活で後悔しない選択をするために、新卒の就活生が実践すべき、内定辞退を防ぐための主な4つのコツを紹介します。これらのステップを丁寧に進めることで、入社後のミスマッチを大幅に減らし、納得のいく就活の成功につなげられるでしょう。

1.自己分析をしっかり行う

内定辞退を避けるためには、自己分析をしっかり行うことが大切です。曖昧な自己分析のまま選考を進めると、「なんとなく良さそう」というイメージだけで企業を選んでしまい、内定後に「本当にここで働きたいのか」と疑問が生じやすくなります。

多くの就活生が陥るミスマッチの主な原因は、仕事への価値観のズレです。企業を選ぶ際の明確な軸を定めるために、自己分析では以下の項目を明確にしておきましょう。

・キャリアの目標:5年後、10年後にどうなりたいか
・働く目的:仕事を通じて何を成し遂げたいか(社会貢献や収入、スキルアップなど)
・譲れない条件:給与、勤務地、労働時間、職場の雰囲気など
・強み/弱み:自分の得意なことや苦手なこと

自分自身の価値観や強み、将来のキャリアプランを明確にすることで、本当に自分に合う企業や職種を見極められます。自己分析が深まればエントリーする企業を絞り込め、効率的で納得度の高い就職活動につながるでしょう。

自己分析は就活を成功させるための第一歩です。就活をスムーズに進めるために、「就活とは?基本的な流れやスケジュールとあわせて成功のポイントを解説」の記事を参考にしてみてください。

2.企業研究を徹底する

企業研究を徹底することも、内定辞退を避けるために重要なプロセスの一つです。企業研究が浅いと、入社後に「思っていた仕事と違う」「社風が合わない」といったミスマッチが発生しやすくなるでしょう。

企業理念や事業内容だけでなく、働く環境や社風、具体的な業務内容まで深く理解しておくことで、入社後のギャップを最小限に抑えられます。企業研究を行う際には、企業のWebサイトや採用ページをチェックするのはもちろんのこと、IR情報やニュースリリースなども確認し、多角的に情報収集することがおすすめです。

また、企業が発信しているSNSも、社内の雰囲気や社員の様子を知るための有効な情報源となります。企業研究を徹底して「ここだ」と思える企業を見つけ、内定辞退を回避しましょう。

3.OB・OG訪問やインターンシップに積極的に参加する

OB・OG訪問やインターンシップに積極的に参加することで、内定辞退を避けやすくなるでしょう。企業のWebサイトやパンフレットだけでは分からない、職場の雰囲気や社員の働き方などを知る絶好の機会です。

OB・OG訪問やインターンシップを通じて、実際に働いている人の生の声を聞いたり、実際の仕事を体験したりできます。企業の実態を深く理解し、自分との相性を測ることで、入社後の早期離職や内定辞退につながるミスマッチを未然に防げるでしょう。

特に、インターンシップは、短期間でもその企業の仕事や文化に触れられるため、自分と企業との相性を測るうえで大きなメリットがあります。積極的に質問したり、社員の方々と交流したりすることで、入社後の具体的なイメージを掴めるでしょう。

参加した経験は、選考時の志望動機や自己PRにもつながるため、積極的に活用することがおすすめです。

4.就職エージェントを活用する

就職活動を成功させ、内定辞退を避けるためには、就職エージェントを活用することもおすすめです。就職エージェントは、自分の適性や希望に合った企業を紹介してくれるだけでなく、選考対策や企業との条件交渉などもサポートしてくれます。

自力での情報収集には限界がありますが、エージェントは非公開求人を含むさまざまな企業情報を持っている場合があるため、より多くの選択肢のなかから自分に合った企業を選べるでしょう。

また、エージェントは企業の内情や過去の選考情報にも詳しいため、入社後のミスマッチを防ぐためのアドバイスを得やすいというメリットもあります。キャリアアドバイザーに自分の価値観や不安を正直に伝えることで、客観的な視点からぴったりの企業を見つけてもらいやすくなるでしょう。

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内定辞退をして納得できる仕事を見つけたい方へ

法律上では、入社の2週間前までに内定を辞退できます。しかし、なるべく企業に迷惑をかけず円満に内定辞退するには、できるだけ早く企業に伝えることが大切です。

就活生のなかには、「内定辞退を申し出るのが不安」「内定辞退を避けて早く就活を終わらせたい」と思う方もいるでしょう。就活をスムーズに進めたい方は、キャリアチケット就職エージェントにご相談ください。

キャリアチケット就職エージェントでは、自己分析や業界・企業研究から基本のビジネスマナーなど、就活に役立つさまざまなサポートをしています。就職先選びで後悔したくない方は、ぜひ利用してみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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