自己推薦書例文7選!自己PR・紹介との違いや書き方・自己分析方法も紹介

このページのまとめ

  • 自己推薦書とは自分の強みや長所をより具体的に企業へ伝えるための書類
  • 自己推薦書を提出する理由は、企業との相性をアピールするため
  • 自己推薦書は自己分析で強みを見つけ、具体的なエピソードを交えて作る

自己推薦書例文7選!自己PR・紹介との違いや書き方・自己分析方法も紹介のイメージ

自己推薦書の例文を参考にしながら、自分ならではの内容の書類を作成したいと考える就活生もいるでしょう。この記事では、「職種」「長所・強み」別に7つの例文をご紹介します。

自己推薦書は、自己分析で洗い出した強みや長所の中から、企業が求める人材にマッチしたものを選んで作成することが大切です。この記事で紹介する自己分析方法や例文を参考に、自分なりの自己推薦書を書く準備を行いましょう。

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目 次

就活での自己推薦書とは

自己推薦書とは、企業に自分を推薦するための書類です。自分をアピールするために、強みや長所、スキルなどを記載して提出します。

自己推薦書には履歴書やESを補強する役割がある

自己推薦書は、履歴書やエントリーシート(ES)の内容を補強し、より詳細な情報を企業に伝えるための書類です。

企業は、採用の判断材料として履歴書やESを活用し、面接を通じて応募者の人柄や能力を確認します。しかし、それだけでは応募者の強みや企業との適性を十分に把握しきれないことも。

そのため、一部の企業では、応募者が自身の経験や価値観をどのように捉えているのか、また、なぜその企業に適していると考えるのかを明確にするために、自己推薦書の提出を求めることがあります。自己推薦書では、履歴書やESに書ききれなかったエピソードを補足し、自分の強みや志望動機をより具体的にアピールしましょう。

ただし、自己推薦書があるからといって、履歴書やESの作成をおろそかにしてはいけません。自己推薦書はあくまで補強の役割を果たすものであり、基盤となる履歴書やESがしっかり作られていなければ、自己推薦書の効果も半減してしまいます。

エントリーシートの書き方に不安がある場合は、「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」をチェックしてみましょう。自己推薦書の内容をより良くするためには、履歴書やエントリーシートに磨きをかけることが大事です。

自己推薦書にフォーマットはない

就職活動で提出する自己推薦書には、決まったフォーマットが存在しません。企業側が特定の書式を指定しない限り、自分にとって書きやすい形式で作成できます。履歴書やエントリーシート(ES)とは異なり、自己推薦書は提出を求める企業が限られている書類です。

多くの企業は「自己PR」をエントリーシートの一部として記入することを求めますが、一部の企業では「自己推薦文」や「自己推薦書」といった形で、より詳しく自分をアピールする文章の提出を求めることがあります。そのため、特定のフォーマットが定められていないケースがほとんどです。

自由な形式で作成できるとはいえ、自己推薦書の目的は自分の強みや企業との適性を伝えることにあります。そのため、文章構成や内容には工夫が必要です。

自己推薦書と自己PRの違い

自己推薦書は、自己PRを行うための書類の一種です。履歴書やエントリーシート(ES)の中でも、自己PRを中心に構成されたものが自己推薦書にあたります。

一方で、自己PRとは、自分の強みや経験をアピールする行為そのものを指し、履歴書やESの一部分として記入するほか、面接などでも活用されます。

自己推薦書と自己PRは似た目的を持っていますが、使われる場面や書き方には違いがあります。自己PRは、履歴書やESの中の限られたスペースで簡潔に自分の強みを伝えることが求められるのに対し、自己推薦書ではより詳細なエピソードを交えて、自分の特長や企業との適性を深く伝えることが可能です。

就職活動では、場面に応じた適切なアピールが求められます。自己PRと自己推薦書の違いを理解し、それぞれの特性に合わせた表現を心掛けることで、より効果的に自分をアピールできるでしょう。

自己推薦書と自己紹介の違い

自己推薦書と混同されやすいのが、自己紹介文です。自己紹介文は自分について知ってもらうための文章であり、次のような内容を伝えます。
・氏名
・出身校
・学部
・専門分野
・趣味
自己推薦書の場合、自分のプロフィールについては記載しません。自己推薦書は「自分の強みに焦点をあてたもの」、自己紹介文は「自分の人となりを紹介するもの」と区別しておきましょう。

自己紹介の書き方については、「自己紹介の書き方のコツは?好印象を与えるポイントと6つの例文を紹介」で詳しく解説しているので確認してみてください。

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企業が就活で自己推薦書を求める理由

就活で自己推薦書が求められるのは、会社の社風とマッチしているかを見るためです。より評価される自己推薦書作成に向けて、なぜ提出が必要なのかを知っておきましょう。

自分を客観視できているか見るため

企業が自己推薦書の提出を求める理由の一つに、応募者が自分自身を客観的に理解できているかを確認する目的があります。自分の強みや特徴を正しく把握し、それを仕事にどう活かせるのかを論理的に説明できる人材は、成長の可能性が高く、職場でも適応しやすいと考えられるからです。

また、自己認識が正確な人ほど、周囲と協力しながら円滑に仕事を進める能力を備えている可能性が高いと判断されます。

自己推薦書を書く際には、「自分が思う強み」と「他者から見た強み」が一致しているかを意識することが重要です。自分では強みだと思っていることが、実際には仕事に活かしにくかったり、企業の求めるスキルと合致しなかったりすることもあります。

そのため、自分の強みが本当に価値のあるものなのか、周囲の意見を取り入れながら見極めることが大切です。

さらに、自己推薦書に記載する内容は、履歴書やエントリーシート(ES)と一貫性を持たせる必要があります。自己推薦書で強調した内容が、ほかの応募書類と矛盾していると、面接官は信頼性に疑問を持つかもしれません。

選考が進む中で一貫したメッセージを伝えられるように、事前に各書類の内容を見直しておくことが大切です。

自分の強みを知るために、他己分析を依頼してみるのもおすすめです。他己分析の進め方は「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

自社にマッチするか見るため

自己推薦書では、応募者の強みが企業の求める人材像と一致しているかが重要視されます。どれほど優れた能力を持っていたとしても、その企業の業務内容や社風と合わなければ、十分に力を発揮できず、長期的な活躍が難しくなる可能性があるからです。

企業は、自己推薦書を通じて、応募者がどの程度業界や企業について研究し、それを踏まえて自分の強みと結びつけているかを確認しています。

たとえば、協調性やチームワークを強みとする人が応募した場合、その能力はチームでの連携が求められる職種では大きな武器となるでしょう。しかし、個人の技術力を活かして一人で作業することが多い職種では、その強みを発揮する機会が少なくなります。

そのため、自己推薦書を作成する際は、単に自分の強みを述べるだけでなく、企業の事業内容や社風を理解し、それに合ったアピールを心掛けることが大切です。企業が求める人物像を事前に調べ、自身の強みがどのように活かせるのかを明確に示すことで、より説得力のある自己推薦書を作成できるでしょう。

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就活の自己推薦書を書く前に必要な3つの準備

ここでは、自己推薦書を書く前に必要な3つの準備を解説します。いきなり書き始めてしまうと、エピソードに悩んだり、文章がまとまらなかったりするので注意してください。

1.自己分析でアピールポイントを探す

自己推薦書を書く前に、自己分析を行い自分のアピールポイントを探しましょう。自己分析を行えば、自分の強みを整理し、どのようにアピールするかを考えられます。

また、自己分析を行うことで「なぜその企業が自分に合うと感じるのか」「企業に合うと感じる理由は何か」なども明確にできます。アピールポイントや志望理由が不十分なまま自己推薦書を書いてもうまくいかないので、事前に整理しておきましょう。

2.他己分析で自分を客観的に知る

他己分析を行い、自分を客観的に知るのもおすすめです。家族や友人などに依頼してみましょう。

客観的な意見は、自分のアピールポイントを伝える際の理由にもなります。「友人からは△△といわれています」「アルバイト先では△△と評価されました」などのように伝えれば、説得力が増すでしょう。

3.企業研究を行い志望企業への理解を深める

企業研究を行い、志望企業について調べるのもおすすめです。企業が求める人物像にあわせて、自己推薦書でアピールしましょう。

志望企業について調べるためには、企業説明会への参加が有効です。実際に働く社員の話を聞けるので、積極的に質問しましょう。企業説明会については、「企業説明会への参加方法は?参加のメリットやマナーを解説」で解説しています。

また、OB・OG訪問を行い、志望企業について教えてもらうのもおすすめです。OBやOGの知り合いがいない場合には、大学のキャリアセンターで紹介してもらえる可能性があるので相談してみてください。

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就活の自己推薦書を書く際におすすめの構成

ここでは、自己推薦書を書く際におすすめの構成を紹介します。どのような順序や内容を書けば良いか悩んでいる方は、参考にしてください。

1.アピールしたい強みを伝える

自己推薦書では、まず自分の強みを明確に伝えることが大切です。企業は、応募者がどのような特性を持ち、それが仕事でどのように活かせるのかを知りたいと考えています。そのため、最初に結論を示し、簡潔に自分の強みを伝えましょう。

たとえば、「問題解決能力があります」「粘り強く目標に取り組む力が強みです」など、ひと言で表現することが大切です。長々と説明するのではなく、端的に伝えることで、企業の担当者に伝わりやすくなります。

2.強みの根拠となるエピソードを伝える

次に、強みをアピールするために、具体的なエピソードを伝えましょう。強みを発揮したエピソードがあることで、アピール内容に説得力が増すからです。

たとえば、「コミュニケーション能力があります」だけでは、具体的なイメージがわかず、アピールとしては不足しています。「1年間の留学経験を通して培った、初対面の人でも臆せず話せるコミュニケーション能力があります」であれば、どのような強みなのか想像できるでしょう。

また、エピソードにはできるだけ具体的な数字や固有名詞を入れると、より説得力が増します。たとえば、「アルバイトで売上向上に貢献しました」と書くよりも、「飲食店のアルバイトで、新しい接客の提案を行い、月間売上を15%向上させました」と書いた方が、成果がはっきり伝わるでしょう。

具体的なエピソードを伝えることで、ほかの就活生との差別化にもなります。オリジナリティのあるエピソードを忘れずに伝えてください。

3.自分の強みが企業とどのようにあうのか伝える

アピールする強みが企業の求める人材像とマッチしているかを伝えることも大切です。どれほど優れた能力を持っていても、企業の業務や社風に適していなければ評価につながりません。

たとえば、「コミュニケーション能力は、協力して仕事を行う社風とマッチする」「グループで業務を行うケースが多いので、コミュニケーション能力が活かせる」のように、マッチしている部分を伝えてください。

企業がどのような人材を求めているかは、企業研究を行うことで調べられます。企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。

4.企業に対してどのように貢献できるか伝える

最後に、自分の強みを活かして企業にどのように貢献できるのかを具体的に伝えましょう。入社後の目標やビジョンを明確にすることで、企業にとって採用するメリットを伝えられます。

たとえば、「コミュニケーション能力を活かしてプロジェクトリーダーとなり、成果を出す」「営業職でコミュニケーション能力を発揮し、売上1位を目指す」など、企業の業務内容と関連づけてアピールできると良いでしょう。

企業は、単に能力が高い人材ではなく、自社にマッチし、長期的に活躍できる人を求めています。そのため、自己推薦書では「自分の強みが企業の成長にどうつながるのか」を明確に伝えることが大切です。

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就活の自己推薦書に書く強みを見つける自己分析の方法

自己推薦書でアピールする前に、自分の強みを見つけるための自己分析の方法を紹介します。

過去の体験をまとめた自分史を作る

まずは、生まれてから現在まで約20年間の人生を振り返り、自分史を作りましょう。自己推薦書を書く際には、過去の経験をもとに自分の強みを証明することが大切です。生まれてから現在に至るまでの約20年間を振り返り、特に印象に残ったできごとや成功体験をピックアップしましょう。

特に、大学生活など、比較的新しいエピソードに焦点を当てることがポイントです。企業は、最近の経験や実績に関心を持つため、古いエピソードばかりに頼らず、最近どのような強みを発揮しているかを具体的に示すと良いでしょう。

たとえば、部活動やアルバイト、インターンシップなどの経験を通じて得たスキルや成果を反映させるのがおすすめです。自分史を作成すると、強みの根拠を整理し、自己推薦書に説得力を持たせられるでしょう。

モチベーショングラフを作る

自分の感情や考えを分析するために、モチベーショングラフも作成しましょう。モチベーショングラフとは、これまでの人生で感じたモチベーションの変動をグラフにしたものです。

モチベーショングラフを作成して、自分がどんな時にやりがいや充実感を感じ、逆にどんな時にやる気が下がったのかを視覚化することで、自分の感情や行動パターンが把握しやすくなります。

モチベーショングラフでは、以下のエピソードに焦点をあてて線グラフを作成してみましょう。

・やりがいを感じたとき:どんなできごとが自分のモチベーションを高めたか
・充実を感じたとき:どんな活動や経験が自分に満足感を与えたか
・やる気が下がったとき:どんな状況が自分のモチベーションを低下させたか
・気分が落ちたとき:ストレスや困難に直面した時の感情の変化

これらを元に線グラフを作成することで、自分がどんな環境や状況で活力を感じ、どんな場面でモチベーションが低くなるのかが一目瞭然になります。自己推薦書においても、このグラフを活用すれば、自分の強みや弱み、適した仕事環境をより具体的に説明できるようになるでしょう。

モチベーショングラフについては、「自己分析に役立つモチベーショングラフとは?作成のコツや活用方法を解説」も参考にしてください。

客観的に自分を振り返って強みを書き出す

まずは、自分の強みをいくつか挙げ、その根拠となる具体的なエピソードを書き出しましょう。これまでの自分史やモチベーショングラフを見直し、どのような状況で自分が力を発揮したのかを整理すると、過去の経験や実績がどのように自分の強みに結びついているのかが明確になります。

作成時は、どの経験が特に自信に繋がったのか、どの場面で自分の能力を最大限に発揮できたのかを重視することがポイントです。さらに、自分の強みが志望する企業の求める人材像とどのように合致しているのかも考慮します。

自分の強みを企業のニーズに合わせてピックアップし、最適な形でアピールできるように意識しましょう。

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就活の自己推薦書で効果的にアピールするコツ

自己推薦書で効果的にアピールするためには、数字を使って具体的に示したり、会社に貢献できる理由を伝えたりすることが重要です。ここでは、自己推薦書でアピールする際に意識したいコツをご紹介します。

アピールポイントは一つにする

自己推薦書でアピールするポイントは、一つに絞りましょう。複数の強みを紹介しようとすると、内容が薄くなったり、複雑になったりして伝わりにくくなるためです。逆に、一つの強みを深堀りして説明する方が、より強い印象を与えられます。

アピールしたいポイントが複数あって悩む場合は、志望企業の社風や求める人材像に最もマッチするものを選びましょう。企業の求める能力や文化に合った強みをアピールすることで、あなたがその企業にとって最適な人材であることをより効果的に伝えられます。

質を重視し、企業にとってのメリットをしっかりと伝えることが、自己推薦書で成功するためのポイントです。

数字を使い具体的に示す

自己推薦書を書く際は、数字を使い具体的にエピソードを示しましょう。「成績が20位アップした」「前年比10%上昇した」「40人のなかで1位を獲得した」などのように伝えます。

また、固有名詞を使い、わかりやすくするのもおすすめです。「東京都の大会で優勝した」「ファイナンシャルプランナーの資格を取得した」のように伝えれば、具体性が増すでしょう。

文章を書く際に、「さまざま」「たくさん」などのように、抽象的な書き方をしてしまうケースもあります。抽象的な書き方はエピソードが伝わりにくいので、具体的な表現を意識するようにしてください。

エピソードの一貫性を意識する

自己推薦書では、全体を通して話に一貫性があるように心掛けることが大切です。自己推薦書は、600字から1,000字が目安といわれており、自己PRや志望動機、志望理由よりも長くなります。文章が長くなると、話の最初と終わりが一致しないミスが増えるので注意してください。

話に一貫性を持たせるには、最初に構成を考えておくのがおすすめです。次のような構成でまとめておくと、内容をまとめやすいでしょう。

・1.アピールポイント(結論)
・2.アピールポイントの根拠になる具体的なエピソード
・3.アピールポイントを仕事に活かす方法と志望意欲

自己PRや志望動機、志望理由と同じく、結論から書くように意識すると、エピソードが伝わりやすくなります。

「どういうふうに書き始めれば良いの?」と悩む就活生は、「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」も参考にしてみてください。例文も紹介しているので、チェックをおすすめします。

志望企業に評価される内容を選ぶ

自己推薦書を作成する際には、志望企業に評価される内容を意識して強みを選びましょう。企業によって求められるスキルや特性は異なるため、アピールする内容をその企業の社風や業務内容に合わせることが求められます。

たとえば、営業職を募集する企業であれば、「営業を行う行動力」「売上を出すための提案力」などが評価されます。技術職であれば、「研究成果を出すまでの継続力」「ミスしないための集中力」などが評価されるでしょう。

志望する企業がどのような人材を求めているのかを事前に調査し、求められるスキルや特性に沿った強みを選ぶことで、より効果的な自己推薦書を作成できます。

オリジナルのエピソードを伝える

自己推薦書で伝えるエピソードは、オリジナルの内容にしましょう。人から聞いたエピソードや、噓のエピソードを使うのはやめてください。

なぜなら、採用担当者は多くの自己推薦書を読んでおり、ほかの就活生と同じような内容や、嘘が含まれているとすぐに見抜かれてしまうからです。また、印象にも残りづらくなります。

オリジナルのエピソードを使うことで、ほかの就活生との差別化が図れるでしょう。また、自分の実体験にもとづくエピソードは、説得力があり、強く印象に残りやすくなります。自分が実際に経験したできごとを具体的に伝え、どのような結果を得られたか、どんな学びがあったのかを強調すると良いでしょう。

就活で嘘をついてしまうことのリスクや問題点については、「就活で嘘をつくとどうなる?ばれる理由やリスクも解説」の記事も参考にしてください。

履歴書やESと被らないようにする

自己推薦書の内容は、履歴書やエントリーシートとは異なるものにしましょう。就活で自己推薦書を提出する場合、履歴書やエントリーシートも一緒に求められるケースが一般的です。複数の書類を確認し、あなたがどのような人物かを評価されます。

エピソードを使いまわしてしまうと、「手を抜いている」「志望意欲が低い」などネガティブな印象を持たれてしまう可能性も。別の書類であっても、書く内容は変えてアピールするようにしてください。

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就活の自己推薦書の例文【職種編】

自己推薦書の書き方を知るために、3つの例文を紹介します。書き方に悩んでいる就活生は、ぜひ参考にしてください。

ただし、例文をそのまま使うのは避けましょう。オリジナルのエピソードを交えて、自分なりのアピールをすることが大事です。

営業職を志望する場合の例文

私の強みは、「アルバイト先も認めるリーダーシップ」です。

私は大学時代、飲食店でアルバイトをしていました。アルバイト先では、大学生アルバイトの定着率が低いという問題を抱えており、3ヶ月に1人のペースで退職者が出ていました。

そのとき、アルバイト2年目でリーダーの役割を任された私は、新メンバーへの教育の担当になりました。そこで、「なぜ退職者が多いのだろう」と考えた結果、「新しいアルバイトへのフォローが不十分かもしれない」と気づきました。

フォローを手厚くするために、新メンバーがどのような人なのかを丁寧に把握し、それぞれに合う指導方法を行いました。また、既存メンバーとうまく馴染めるよう工夫しながら、全員が気持ちよく働ける環境づくりに取り組みました。

その結果、これまでの年間退職者は4~5名でしたが、私が教育担当になってからは年間1名まで減らすことに成功しました。また、アルバイト先の責任者から「君にリーダーを任せて良かった」といってもらえるまでになりました。

私は、リーダーとして一人ひとりに合わせた対応を行ってきた経験から、それぞれのお客さまに合ったサービスを提案する貴社の営業職に貢献できると考えております。また、地域のお客さまとの信頼関係を構築しながら、サービスを拡大してきた貴社の姿に大変感銘を受けました。

私も、貴社の一員として、地域に根ざしたサービスを提供できるよう努力いたします。
何卒、よろしくお願いいたします。

企画職を志望する場合の例文

私は、「生まれ持った持久力と、何事にも諦めずに取り組む粘り強さ」に自信があります。

私は大学時代、山岳部に所属していました。私の所属していた部は、マラソン大会での団体戦で入賞経験がありませんでした。大学3年生で部長に就任した私は、部全体のモチベーションを高めるためには、大会での入賞経験が必要だと考えました。

そこで、大会に向けて、練習時間を増やせないか、部員一人ひとりに練習可能な時間を聞き出しました。最初は消極的な部員も多かったのですが、無理なく励めるように声のかけ方にも注意したところ、練習にあまり参加しなかった部員も参加してくれるようになりました。当初は50%だった参加率が、最後には100%近くまで参加してもらえるようになるまで成長しています。

また、一人でも練習を進められそうな部員には個人練習を積んでもらう一方で、モチベーションがあがらなかったり、走るフォームに不安があったりする部員にはチームでの練習参加を促しました。靴ひもの結び方をアドバイスするなど、部員に応じて指導する工夫をした結果、練習時間を例年の150%に増やせました。

練習を重ねた結果、例年下位だったマラソン大会では3位入賞を果たすことができました。最初はうまくいきませんでしたが、粘り強く声かけを続け、練習を重ねた結果だと思います。

私は、山岳部で培った粘り強く課題に取り組み続ける力で、開発事業部での新たな事業に貢献してまいります。ビルの建設や事業誘致には数年から、場合によっては数十年単位の時間がかかり、時代の変化によって当初立てていた計画どおりに進まなかったり、契約が白紙に戻ったりすることも多々あるとうかがっています。

しかし、私は生まれ持った持久力と粘り強さで逆境に負けず課題を解決し続け、貴社の利益に貢献してまいります。何卒、よろしくお願いいたします。

開発職を志望する場合の例文

私は、「現状に慢心せず疑問を持ち、常に新しい方法を模索する探求心」があると自負しております。

私は大学時代、おにぎり屋でアルバイトをしていました。最初は店頭で接客やレジを担当していましたが、1年後には具を作ったりおにぎりを握ったりする作業も任されるようになりました。

接客をしていたときから気になっていたのが、時々ヒジャーブをかぶったムスリムのお客さまから、ハラルの食品かどうかを確認されるケースでした。ハラルの食品とは、イスラム教の戒律に反しない、豚肉やアルコールを使わない食品です。

「最初は豚肉以外ならよいだろう」と梅や焼き鮭などのほかに、海老天おにぎりを勧めていました。しかし、調べると醤油にアルコールが添加されているため、ハラルではなかったことがわかりました。

そこで私は、塩味の海老天おにぎりを提案し、店長に受け入れてもらえました。塩加減や塩の種類について試行錯誤を繰り返し、動物性由来のアミノ酸を使わない抹茶塩の海老天おにぎりを新商品として店頭に出しました。

さらに、わかりやすく原材料名について書かれたPOPを設置したところ、「今まで日本の食文化として知ってはいたが、なかなか食べられなかった海老の天ぷらを手軽に食べられる」と好評をいただきました。抹茶塩味の海老天おにぎりは毎月1,500個の売上を誇り、利益に貢献することができました。

私は持ち前の探究心で、貴社においても新商品の開発をしてまいります。農学部で微生物の食品利用を研究していた経験を活かし、既存の食品だけではなくこれからの時代に必要とされる要素は何か考え続け、食品開発に精力的に取り組み続けます。

何卒、よろしくお願いいたします。

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就活の自己推薦書の例文【長所・強み編】

長所や強み別の自己推薦書の例文を紹介します。

主体性をアピールする場合の例文

私は、「自分で考えて行動できる主体的な人間」だと考えております。

私は、大手チェーンのイタリアンレストランでアルバイトをしていました。初めてのアルバイトでわからないことが多かったのですが、機敏に動く先輩を見て、どうしたら早く動けて、どのように先輩の力になれるかを研究しました。

たとえば、先輩は、ドリンクの注文が大量に来たときは、一度手を止めて注文を整理しています。私は、慌てて次々と入ってくる注文を作るのに必死でした。そこで、私は先輩の真似をして、一度手を止めて考える時間を数秒作りました。そうすることで、ドリンクの提供スピードが早くなりました。
今回の例では、大変な状況になったら一度立ち止まって考えてみるということを学びました。ほかにも、社会人になる前に学べて良かったことが数多くあります。

主体的に動くことで、さまざまな気づきがあり、自分の学びになりました。これからも、主体的に学ぶ姿勢を忘れずに、よいものを吸収して自分のものにできるように行動します。

協調性をアピールする場合の例文

私は、「グループメンバーの個性のバランスを取ること」が得意です。

大学では3年生からゼミ長を努めさせていただいています。共同研究を行ううえで、メンバーそれぞれが得意な分析方法を任せられるように、事前にアンケートを取りました。

メンバー12人を3つの分析に分類する際に、主体性のあるメンバーをリーダーに抜擢して3チームを作成しました。これにより、スムーズな作業で研究結果と論文を提出できました。

教授から「思ったより1ヶ月早く提出してくれた」とお褒めの言葉を頂いたことが、自分の行動に自信を持てたと思います。

貴社の業務では、新しいプロジェクトを遂行するメンバーの強みを活かし、精度の高い結果を出していきたいと思っております。自分だけでなく、一緒に働く方々のモチベーションを上げることが、入社後の目標です。

やる気と熱意を持って、御社の業務に携わっていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

柔軟性をアピールする場合の例文

私の強みは、「さまざまな状況で臨機応変に対応できるところ」です。大学2年生のころに半年間、アメリカに留学した経験があります。アメリカに到着した当初は、文化の違いで苦しみました。たとえば、強い口調ではっきりと意見したり、アジア人差別をしてきたりなどです。

最初は恐怖心で自分の殻に縮こまってしまうことが多かったのですが、悪い点ばかりにフォーカスしていることに気がつきました。このままでは「多様な世界と触れ合う機会を逃してしまう」と感じ、アメリカの魅力的な点を探すようになりました。

すると、これまで気づかなかった鮮やかな自然が目に入ります。そして、留学期間で出会った人々との出会いを大切にし、たくさんの友達を作って日本に帰国しました。

大学で出会った人やお世話になった人への感謝を忘れずに、留学を終えられたことは、かけがえのない経験だと感じています。

留学では、悪い点を見るのではなく、よい点を探すことで、臨機応変に環境に適応できました。貴社は、取引先との関係を大切にしていると聞きました。入社後も、出会う人への感謝を忘れずに、取引先との良好な関係を築いていきたいです。

外向性をアピールする場合の例文

私は、どのような人とでも打ち解けられる外向性のある人間です。

高校3年生の3月から長期休みを活用し、宮古島でのリゾートバイトを始めました。リゾートバイトを始めた理由は、観光地で全国各地から旅行で訪れる方との出会いで、同じ場所にいては得られない学びがあると感じたからです。

友達100人を目指し、長期休みごとに大学3年生までリゾートバイトへ向かっていました。リゾートバイトでは、多くの人と出会い、さまざまな生き方をしている人と出会えました。

今では、47都道府県のどこに旅行しても、知人がいる状況です。多くの人と会話をすると、それぞれに多種多様な考えがあることがわかりました。

貴社では、リゾートバイトの経験で培った外向性を活かし、契約に繋げられるような人間性を磨きあげたいと考えております。

自己推薦書を作成したら、すぐに送付せず、一晩寝かせるのがおすすめです。時間を置いて再読すれば、気づかなかった誤字脱字や表現の違和感なども発見できます。

もし、忙しくて自分で確認する時間がなければ、第三者に添削をしてもらいましょう。就活セミナーで添削を行っている場合もあるので、参加してみてください。

就活セミナーについては、「就活セミナーとはどんなもの?基本的な内容や参加メリットを理解しよう」で解説しています。

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自己推薦書を作成する際、重要なのはアピールポイントを一つに絞り、具体的な数字を使って伝えることです。たとえば、「営業成績を前年比30%向上させた」や「プロジェクトを2ヶ月前倒しで完了させた」など、実績を数値で示すことで説得力が増し、評価を得やすくなります。

また、自己分析をしっかりと行い、自分の強みに説得力を持たせましょう。

とはいえ、「本当にこの内容で自己推薦書は大丈夫だろうか」「どうしたらインパクトのあるものが作成できるのか」と不安になることもあるでしょう。その不安を解消するために、専門的なアドバイスを受けることが一つの手段です。

自己推薦書の書き方に悩む就活生は、キャリアチケット就職エージェントに相談してみてください。キャリアチケットでは、自己推薦書の書き方の指導や添削を実施しています。ほかにも、模擬面接や求人紹介を行っています。自己推薦書の書き方を学んで内定獲得に繋げたい方は、以下のボタンからぜひご登録ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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