自己推薦書の例文11選!基本的な書き方や作成に必要な準備方法も紹介

このページのまとめ

  • 自己推薦書とは、自分の強みや長所をより具体的に企業へ伝えるための書類
  • 自己推薦書を提出する理由は、企業との相性の良さをアピールするため
  • 自己推薦書は自己分析で強みを見つけ、具体的なエピソードを交えて作成する

自己推薦書の例文11選!基本的な書き方や作成に必要な準備方法も紹介のイメージ

「自己推薦書を作成する際に例文を参考にしたい」「自己推薦書の基本的な書き方を知りたい」と考える就活生は多いでしょう。自己推薦書は履歴書やエントリーシートと比べて提出する機会が少なく、作成を求められて悩むこともあるでしょう。

この記事では、自己推薦書の11例文とあわせて基本的な構成や書き方を解説します。自己推薦書を提出して選考を有利に進めたい就活生は、ぜひ参考にしてみてください。

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目 次

自己推薦書とは企業に自分を推薦するための書類のこと

自己推薦書とは、企業に自分を推薦するための書類です。自分をアピールするために、強みや長所、スキルなどを記載して提出します。
「自分を採用すればメリットがある」「自分は貴社で活躍できる」と企業の目線に立って客観的に伝える手段だと認識しておきましょう。

自己推薦書には履歴書やESを補強する役割がある

自己推薦書は、履歴書やエントリーシート(以下、ES)の内容を補強し、より詳細な情報を企業に伝えるための書類です。

企業は採用の判断材料として履歴書やESを活用し、面接を通じて応募者の人柄や能力を確認します。しかし、応募者が持つ自分自身への認識や自社との相性をより詳しく確認するために、自己推薦書を求める可能性があります。

ただし、自己推薦書を作成する場合でも、履歴書やESの作成をおろそかにしてはいけません。自己推薦書は、あくまでも補助的な提出物であるためです。
ESの書き方に不安がある場合は、「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」をチェックしてみましょう。

自己推薦書にフォーマットはない

就職活動で提出する自己推薦書には、基本的に決まったフォーマットがありません。自己推薦書を求める企業は、あくまでも一部であるためです。フォーマットを指定されるケースもありますが、多くの場合は自分が書きやすい構成で作成できます。

自己推薦書の目的は自分の強みや企業との適性を伝えること。フォーマットが指定されていない場合でも、採用担当者に刺さるように文章構成や内容の工夫が必要だといえます。

フォーマットが指定されている場合は、内容や文字数の指定をしっかりと守り、質問の意図を把握していると伝わるように作成しましょう。

自己推薦書と自己PRの違い

自己推薦書は、自己PRを詳細に行うための書類です。履歴書やESなどの提出物の中でも、自己PRを詳細かつ客観的に記載した書類が自己推薦書だといえます。

一方で、自己PRは一般的に短い文で行うアピール行為だといえるでしょう。履歴書やESの一部分として記入するほか、面接などでも活用されます。

自己推薦書と自己紹介の違い

自己推薦書と混同されやすい文章として、自己紹介文も挙げられます。自己紹介文は、以下のような項目で自分の基本情報を知ってもらうための文章です。

・氏名
・出身校
・学部
・専門分野
・趣味

自己推薦書には、出身校や学部などのプロフィールは記載しません。自己推薦書は「自分の強みに焦点を当てる」、自己紹介文は「自分の基本情報を紹介する」と区別しておきましょう。

自己紹介の書き方については、「自己紹介の書き方のコツは?好印象を与えるポイントと6つの例文を紹介」で詳しく解説しているので確認してみてください。

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企業が就活で自己推薦書を求める理由

企業の採用担当者が選考を通じて確認したいポイントは、端的には「その応募者を採用するメリット」です。ここでは、採用するメリットを見極めるために企業が自己推薦書を求める理由を解説します。

自分を客観視できているか見るため

企業が自己推薦書の提出を求める理由として、応募者の自分自身に対する理解度の確認があげられます。自分の強みや特徴を正しく把握できていれば、周囲と協力しながら円滑に仕事を進めて、成長していける可能性が高いと考えられるためです。

自分の強みを客観的に把握できるように、周囲の意見も取り入れながら自己分析を行いましょう。

自社にマッチするか見るため

自己推薦書では、応募者と企業のマッチ度もチェックされます。優れた能力を持っていても、自社の業務内容や社風と合わなければ十分に実力を発揮できず、長期的に見て活躍できない可能性があるためです。

たとえば、協調性を強みとする人の場合、チームでの連携が求められる職種では大きな武器となるでしょう。しかし、個人の技術力を活かして1人で作業するケースが大半の職種では、協調性を発揮する機会が限定的で強みを活かしきれません。

自己推薦書を作成する際は、単に自分の強みを述べるだけでなく、企業の事業内容や社風に合ったアピールに仕上げる必要があります。企業が求める人物像を事前に調べ、自身の強みをどのように活かせるのかを明確に示せば、説得力のある自己推薦書になるでしょう。

「社風」とは何か気になった方は、「社風とは?具体例で詳しくご紹介」の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

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就活の自己推薦書を書く前に必要な3つの準備

ここでは、自己推薦書を書く前に必要な3つの準備を解説します。準備せずいきなり自己推薦書を書き始めてしまうと、エピソードに悩んだり、文章がまとまらなかったりするので注意してください。

1.自己分析でアピールポイントを探す

自己推薦書を書く前に、自己分析を行い自分のアピールポイントを探しましょう。アピールポイントを探すためには、自分の強みや長所を理解する必要があります。アピールポイントが不十分なまま自己推薦書を書いてもうまくいかないので、事前に整理しておきましょう。

2.企業研究を行い志望企業への理解を深める

自己推薦書の作成前には、企業研究をして志望企業についての理解を深める必要もあります。自分の強みを並べるだけでは、採用担当者に刺さる自己推薦書にはなりません。
企業が求める人物像を理解し、自分が適しているとアピールする必要があります。

志望企業について調べるためには、企業説明会への参加が有効です。現場で実際に働いている社員の話を聞けるので、積極的に参加しましょう。企業説明会については、「企業説明会への参加方法は?参加のメリットやマナーを解説」で解説しています。

また、OB・OG訪問を行い、志望企業について教えてもらうこともおすすめです。OBやOGの知り合いがいない場合には、大学のキャリアセンターで紹介してもらえる可能性があるので相談してみましょう。

3.アピールポイントを裏づけるエピソードを整理する

自己分析や企業研究をしてどのような点をアピールするのか考えたら、裏づけとしてのエピソードも整理しておく必要があります。強みや長所を裏づけるエピソードがあれば、自己推薦書の説得力が増すためです。

面接で深掘り質問をされた場合にも、具体的なエピソードがあったほうが返答しやすいといえます。強みや長所とエピソードは、セットで考えるようにしましょう。

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就活の自己推薦書に書く強みを見つける自己分析の方法

自己推薦書でアピールするためには、自己分析の徹底が欠かせません。自分の強みを見つけるための自己分析の具体的な方法を紹介するので、強みや長所を見つけるための参考にしてください。

過去の体験をまとめた自分史を作る

自己分析の方法としては、「自分史」の作成があげられます。大学・高校・中学・小学生時代を振り返り、印象的なエピソードを書き出してみましょう。過去のエピソードと自分の強みや長所をセットで整理できるので、自己推薦書の準備に適しています。

自分史の作成では、大学時代の経験を中心に振り返ってみてください。採用担当者は、過去ではなく現在の応募者がどんな人物なのか理解しようとしているためです。大学時代の部活動やアルバイト、インターンシップなどを通じて得たスキルや成果を整理してみましょう。

ただし、古いエピソードを振り返るのも決して無駄ではありません。振り返る範囲を広げるほど、自分自身の理解が深まっていくためです。自分史の作り方は、「自分史の書き方はどうすればいい?テンプレートの例やまとめ方を解説」で詳しく解説しています。

モチベーショングラフを作る

モチベーショングラフとは、これまでの人生で感じたモチベーションの変動を記したグラフです。以下のようなエピソードに焦点を当てて線グラフを作成すれば、自分の感情や行動パターンが把握しやすくなります。

・やりがいを感じたとき
・充実を感じたとき
・やる気が下がったとき
・気分が落ちたとき

モチベーショングラフを活用すれば、自分に適した仕事環境や能力を発揮しやすい状況を把握しやすいでしょう。モチベーショングラフについては、「自己分析に役立つモチベーショングラフとは?作成のコツや活用方法を解説」も参考にしてください。

他己分析で自分を客観的に知る

他己分析とは、自分の強みや弱みなどについて、他人に評価を聞く分析方法です。他己分析を行えば、自分の客観的な理解に役立ちます。自分では分からない特徴や魅力に気づけるケースもあるので、家族や友人などに協力を依頼してみましょう。

「友人からは△△と言われています」「アルバイト先では△△と評価されました」などと客観的な意見として伝えれば、説得力が増します。

他己分析の進め方は「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

SWOT分析も取り入れる

SWOT分析とは、以下の4つの項目で自己分析をする方法です。

・Strength:強み(内部環境のプラス要素)
・Weakness:弱み(内部環境のマイナス要素)
・Opportunity:機会 (外部環境のプラス要素)
・Threat:脅威(外部環境のマイナス要素)

SとWには自分の強みと弱みを、OとTには就活市場や・業界動向を当てはめると分かりやすいでしょう。外部環境も整理すれば、「現在の就活市場や業界動向をどう利用するか、脅威をどうやって回避する・取り除くか」の検討に役立ちます。

自己分析全体について、「自己分析のやり方おすすめ10選!正しく長所を理解するコツも解説」「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事でご確認いただけます。

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就活の自己推薦書を書く際におすすめの構成

ここでは、自己推薦書を書く際におすすめの構成を紹介します。論理的で分かりやすい自己推薦書に仕上げるために、ぜひ参考にしてください。

1.アピールしたい強みを伝える

自己推薦書では、結論である自分の強みや長所を最初に伝えます。結論を最初に述べる姿勢は、ビジネスにおける基本。最初に結論を述べれば、自己推薦書全体の内容を相手が把握しやすくなります。

「私には問題解決能力があります」「私は、粘り強く目標に取り組む力が強みです」など、強みや長所を簡潔に伝えましょう。

2.強みの根拠となるエピソードを伝える

次に、強みの裏付けとなる具体的なエピソードを伝えましょう。強みを発揮したエピソードを伝えれば、アピール内容に説得力が増すためです。

たとえば、「コミュニケーション能力があります」だけでは具体的にイメージできず、信ぴょう性がありません。しかし、「1年間の留学経験を通して、初対面の人とも臆せず話せるようになりました」とエピソードを添えれば、どのような強みなのか想像しやすいでしょう。

具体的なエピソードを伝えれば、ほかの就活生との差別化にもなります。オリジナリティのあるエピソードを忘れずに伝えてください。

3.自分の強みが企業とどのようにあうのか伝える

強みをただアピールするだけでなく、企業が求める人材像とマッチしていると伝えるようにしましょう。どれほど優れた能力を持っていても、企業の業務や社風に適していなければ評価につながりません。

たとえば、「コミュニケーション能力は、協力を大切にする貴社の社風とマッチする」と、マッチしている部分を伝えてください。

企業がどのような人材を求めているかは、企業研究によって調査します。企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。

4.企業に対してどのように貢献できるか伝える

最後に、自分の強みを活かして企業へどのように貢献できるのか伝えましょう。採用担当者が知りたいのは、応募者を採用するメリットであるためです。入社後の目標やビジョンを明確にすれば、採用するメリットを感じさせられます。

たとえば、「コミュニケーション能力を活かしてプロジェクトリーダーとなり成果を出す」と、企業の業務内容と関連づけてアピールしてください。

企業は、単に能力が高い人材ではなく、自社にマッチして長期的に活躍してくれる人材を求めています。そのため、自己推薦書では「自分の強みが企業の成長にどうつながるのか」を明確に伝えましょう。

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就活の自己推薦書で効果的にアピールするコツ

自己推薦書で効果的にアピールするためには、作成のポイントを理解しておく必要があります。ここでは、自己推薦書でアピールする際に意識したいコツをご紹介します。

アピールポイントは1つにする

自己推薦書でアピールするポイントは、1つに絞りましょう。複数の強みを紹介しようとすると、それぞれの印象が薄くなったり、複雑になったりするためです。1つの強みを深掘りして説明する方が、より強い印象を与えやすいでしょう。

強みや長所が複数あって悩む場合は、志望企業の社風や求める人材像に最もマッチするポイントを選びましょう。企業の求める能力や文化に合った強みをアピールすれば、応募先の企業に適した人材であると効果的に伝えられます。

数字や固有名詞で具体的に示す

自己推薦書を書く際は、できる限り数字を盛り込みましょう。具体的な数字を入れると、説得力が増すためです。たとえば、「成績が上がった」とだけ伝えるよりも「40人のクラスで1位を獲得した」と伝えたほうが、具体的にイメージしやすくなります。

具体性を持たせるためには、固有名詞の活用もおすすめです。「東京都の大会で優勝した」「ファイナンシャルプランナーの資格を取得した」のように伝えれば、具体性が増すでしょう。

エピソードの一貫性を意識する

自己推薦書では、全体を通して話に一貫性を持たせるように意識しましょう。自己推薦書は600字程度が目安といわれています。一般的な自己PRや志望動機、志望理由よりも長文が求められるので、話に一貫性を持たせるように意識してください。

本文の作成前に次のように構成をまとめておくと、一貫性を保ちやすいでしょう。

・1.アピールポイント(結論)
・2.アピールポイントの根拠になる具体的なエピソード
・3.アピールポイントを仕事に活かす方法と志望意欲

また、自己推薦書に記載する内容は、履歴書やESとも矛盾が生じないようにすべきです。自己推薦書で強調した内容が、ほかの応募書類と矛盾していると、面接官は信頼性に疑問を持つ可能性があります。

志望企業に評価される内容を選ぶ

自己推薦書を作成する際には、志望企業に評価される内容を意識して強みを選びましょう。企業や職種によって、求められるスキルや特性が異なるためです。どれほど魅力的な強みでも、企業が求める人物像とマッチしなければ、高評価につながりません。

たとえば、営業職を募集する企業であれば、行動力や提案力などが評価されやすいでしょう。技術職であれば、「研究成果を出すまでの継続力」「ミスしないための集中力」などが評価されるでしょう。

志望する企業がどのような人材を求めているのかを事前に調査し、求められるスキルや特性に沿った強みを選ぶようにしてみてください。

オリジナルのエピソードを伝える

自己推薦書で伝えるエピソードは、オリジナルの内容にしましょう。人から聞いたエピソードや、作り話を使うのは避けるべきです。採用担当者はほかの就活生の自己推薦書も読んでおり、類似した内容では印象に残りにくいためです。

自分の実体験にもとづくエピソードであれば説得力があり、印象に残りやすいと考えられます。オリジナルのエピソードを盛り込めば、ほかの就活生との差別化もしやすいでしょう。

ポジティブな表現を使う

自己推薦書では、ポジティブな表現を徹底してください。自己推薦書では、自分をできる限り魅力的に見せる意識が必要です。たとえば、「心配性」では自信がないように伝わる恐れがあるので、「責任感がある」「常に熟慮する」などと表現したほうが前向きな印象を与えられるでしょう。

就活で短所を伝える際のポイントについては、「自己PRで短所を書く際のポイントは?印象をよくする伝え方を解説」の記事も参考にしてみてください。

PREP法で簡潔に記述する

自己推薦書の作成時には、PREP法を基本として簡潔に記述しましょう。PREP法とは、文章を以下の流れで作成する方法です。

・Point:結論
・Reason:理由
・Example:具体例
・Point:結論

PREP法を徹底すれば論理的で簡潔な文章に仕上がるでしょう。

読み返しと誤字脱字のチェックを徹底する

自己推薦書を最後まで作成したら、必ず読み返して内容の不備や誤字脱字のチェックをしましょう。特に、誤字脱字をしてしまうと「やる気がない」「志望度が低い」と思われる可能性があります。作成した文章は、以下の観点で見直してみるとよいでしょう。

・誤字脱字はないか
・同じ内容を繰り返していないか
・専門的な言葉を多用して分かりにくくなっていないか
・不適切な表現を使っていないか

もし、忙しくて自分で確認する時間がなければ、第三者に添削をしてもらうのも良い方法です。就活セミナーで添削を行っている場合もあるので、参加してみてください。

就活セミナーについては、「就活セミナーとはどんなもの?基本的な内容や参加メリットを理解しよう」で解説しています。

嘘はつかない

自己推薦書では、絶対に嘘をついてはいけません。嘘が発覚すれば、評価において大きくマイナスになる可能性があるためです。嘘をついてしまうと、面接で深掘りされた際に矛盾が発生してしまうでしょう。

また、嘘をついて内定を獲得できたとしても、入社後に企業と合わないと感じて早期退職につながる恐れがあります。ビジネスでは、お互いの信用が非常に重要です。嘘はつかず、できる限り客観的に情報を伝える意識を持ちましょう。

就活で嘘をつくリスクや問題点については、「就活で嘘をつくとどうなる?ばれる理由やリスクも解説」の記事も参考にしてください。

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就活の自己推薦書の例文【職種編】

自己推薦書の書き方を知るために、ここでは例文を紹介します。書き方に悩んでいる就活生は、ぜひ参考にしてください。ただし、例文をそのまま使うのは避けましょう。オリジナルのエピソードを交えて、自分なりのアピールをしてください。

営業職を志望する場合の例文

私の強みは、「アルバイト先も認めるリーダーシップ」です。
私は大学時代、飲食店でアルバイトをしていました。アルバイト先では、大学生アルバイトの定着率が低く、3ヶ月に1人のペースで退職者が出て問題になっていました。

私は、アルバイト2年目でリーダーの役割を任されて、新メンバーへの教育の担当になりました。そこで、「なぜ退職者が多いのだろう」と分析した結果、「新しいアルバイトへのフォローが不十分かもしれない」と気づきました。

フォローを手厚くするために、新メンバーがどのような人なのかを丁寧に把握し、それぞれに合う指導方法を取り入れました。既存メンバーとうまく馴染めるよう工夫しながら、全員が前向きに働ける環境づくりにも取り組みました。

その結果、これまでの年間退職者は4〜5名でしたが、私が教育担当になってからは年間1名まで減らすことに成功しています。また、アルバイト先の責任者から「君にリーダーを任せて良かった」と言われるまでになりました。

私はリーダーとして一人ひとりに合わせた対応をしてきた経験から、お客さまに合ったサービスを大切にする貴社で営業職として貢献できると考えています。地域のお客さまとの信頼関係を構築しながらサービスを拡大してきた貴社の姿に、大変感銘を受けました。

私も、貴社の一員として、地域に根ざしたサービスを提供できるよう努力いたします。
何卒、よろしくお願いいたします。

企画職を志望する場合の例文

私は、「生まれ持った持久力と、何事にも諦めずに取り組む粘り強さ」に自信があります。
私は大学時代、山岳部に所属していました。私の所属していた部は、マラソン大会の団体戦での入賞経験がありませんでした。大学3年生で部長に就任した私は、部全体のモチベーションを高めるためには、大会での入賞経験が必要だと考えました。

そこで、大会に向けて、練習時間を増やせないか、各部員に練習可能な時間を聞き出しました。最初は、練習時間の増加に消極的な部員も多かったのが実情です。しかし、無理なく励めるように声のかけ方にも注意したところ、練習にあまり参加しなかった部員も参加してくれるようになりました。当初は50%だった参加率が、最後には100%近くの部員が参加するまでに成長しています。

また、1人でも練習を進められそうな部員には個人練習を積んでもらう一方で、モチベーションが上がらなかったり、走るフォームに不安があったりする部員にはチームでの練習参加を促しました。靴ひもの結び方をアドバイスするなど部員に応じて指導する工夫をした結果、練習時間を例年の150%に増やせました。

練習を重ねた結果、例年下位だったマラソン大会では3位入賞を果たせました。最初はうまくいきませんでしたが、粘り強く声かけを続け、練習を重ねた結果だと思います。

私は、山岳部で培った粘り強く課題に取り組み続ける力で、開発事業部での新たな事業に貢献してまいります。ビルの建設や事業誘致には数年から数十年単位の時間がかかり、時代の変化によって当初立てていた計画が白紙に戻るケースもあると伺っています。

私は生まれ持った持久力と粘り強さで逆境に負けず課題を解決し続け、貴社の利益に貢献してまいります。何卒、よろしくお願いいたします。

開発職を志望する場合の例文

私は、「現状に慢心せず疑問を持ち、常に新しい方法を模索する探求心」があると自負しております。
私は大学時代、おにぎり店でアルバイトをしていました。最初は店頭で接客やレジを担当していましたが、1年後には具の調理やおにぎりの成型作業も任されるようになりました。

接客時にたびたび気になっていたのが、ヒジャーブをかぶったムスリムのお客さまから、「ハラルの食品」かどうかを確認されるケースでした。ハラルの食品とは、イスラム教の戒律に反しない、豚肉やアルコールを使わない食品です。

「最初は豚肉以外ならよいだろう」と梅や焼き鮭などのほかに、海老天おにぎりをおすすめしていました。しかし、調べると使用している醤油にはアルコールが添加されており、問題があると分かりました。

そこで私は、塩味の海老天おにぎりを提案し、店長に受け入れてもらえました。塩加減や塩の種類に試行錯誤を繰り返し、動物性由来のアミノ酸を使わない抹茶塩の海老天おにぎりを新商品として店頭に出しました。さらに、原材料名が分かりやすいように、POPも設置しています。

その結果、「日本の食文化として知っていたが、なかなか食べられなかった海老天を手軽に食べられる」と好評をいただいています。抹茶塩味の海老天おにぎりは毎月1,500個の売上を誇り、利益に貢献できました。

私は持ち前の探究心で、貴社においても新商品の開発に貢献してまいります。農学部で微生物の食品利用を研究していた経験を活かし、これからの時代に必要とされる要素は何か考え続け、食品開発に精力的に取り組み続けます。
何卒、よろしくお願いいたします。

事務職を志望する場合の例文

私は、「困難な状況でも効果的な改善策を提案する課題解決能力」を強みとしています。

私は、大学2年生の4月から現在に至るまで、居酒屋でホールスタッフのアルバイトをしています。私がアルバイトを始めた当初は、ホールスタッフの基本的な対応方法についてルールが明確になっていませんでした。注文の取り方やお客さまへの提供タイミングに至るまで、対応方法が各アルバイトに任されている状況だったのです。

店長やベテランアルバイトが対応する日は、接客において大きな問題が起きませんでした。しかし、経験が少ないアルバイトが中心の日には、クレームが毎回のように出て業務にも支障が出ている状態でした。

私は状況を改善すべきだと考え、店長に業務マニュアルの作成を提案しました。まず、ベテランスタッフに対応のポイントや注意している点をヒアリングし、マニュアルとして文章化しました。また、マニュアルだけでは読まないアルバイトも出てくると考え、業務中に確認できるチェックリストも作成し、全員で共有しました。

結果として業務が属人化している状況が緩和され、お客さまからのクレーム回数を最も多い時期の4分の1程度まで削減できました。

貴社では、チームで話し合って業務を進める風土を大切にしていると伺っています。入社後はアルバイトで培った課題解決能力を活かし、チームで業務を円滑に進めるための提案を積極的にしたいと考えております。
何卒、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

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就活の自己推薦書の例文【長所・強み編】

ここでは、長所・強み別に自己推薦書の例文を紹介します。幅広い企業にアピールしやすい長所・強みを厳選しているので、自己推薦書を作成する際の参考にしてみてください。

主体性をアピールする場合の例文

私は、自分は「自分で考えて行動できる主体的な人間」だと考えております。

私は、大手チェーンのイタリアンレストランでアルバイトをしていました。初めてのアルバイトで分からない点が多かったため、機敏に動く先輩を見て「どうしたら早く動けて、どのように先輩の力になれるのか」を研究しました。

たとえば、ドリンクの注文が大量に来たときに、先輩は一度手を止めて注文を整理しています。慌てて次々と入ってくる注文を作るのに必死だった私は、先輩の真似をして一度手を止めて考える時間を数秒作ってみました。その結果、ドリンクの提供スピードが早くなり、クレームを受ける頻度が減りました。

この経験から、私は「大変な状況になったら一度立ち止まって考えてみるとよい」と学びました。ほかにも、社会人になる前に学べて良かった点が数多くあります。

主体的に動けばさまざまな気づきがあり、今後の人生に役立つ学びにつながります。これからも、主体的に学ぶ姿勢を忘れずに、良いものを吸収して自分のものにできるように行動します。

協調性をアピールする場合の例文

私は、「グループメンバーの個性のバランスをとること」が得意です。

大学では、3年生からゼミ長を努めさせていただいています。共同研究を行ううえで、メンバーそれぞれが得意な分析方法を担当できるように、事前にアンケートを取りました。

メンバー12人を3つの分析作業へと分類する際、主体性のあるメンバーをリーダーに抜擢して3チームを作成しました。リーダーの設置により、スムーズな作業で研究結果と論文を提出できました。

教授から「思ったより1ヶ月早く提出してくれた」とお褒めの言葉を頂いた経験が、自分の行動に自信を持てたきっかけであると思います。

貴社の業務では、新しいプロジェクトを遂行するメンバーの強みを活かし、精度の高い結果を出していきたいと思っております。自分だけでなく、一緒に働く方々のモチベーションを上げて、業務に貢献したいと思っております。

やる気と熱意を持って、貴社の業務に携わっていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

柔軟性をアピールする場合の例文

私の強みは、「さまざまな状況で臨機応変に対応できるところ」です。

私には、大学2年生のときにアメリカに半年間留学した経験があります。アメリカに到着した当初は、文化の違いで苦しみました。たとえば、強い口調ではっきりと意見する点や、アジア人差別が根強くある点などです。

最初は、恐怖心で自分の殻に縮こまってしまいがちでした。しかし、あるとき、自分がアメリカの悪い点ばかりにフォーカスしていると気がつきました。このままでは「多様な世界と触れ合う機会を逃してしまう」と感じた私は、アメリカの魅力的な点に目を向けるようになりました。

その結果、これまで気づかなかった鮮やかな自然が目に入るようになりました。最終的には、留学期間で出会った人々との出会いを大切にし、たくさんの友人を作って日本に帰国できました。

大学で出会った人やお世話になった人への感謝を忘れずに留学を終えられた経験は、私にとってかけがえのない財産であると感じています。

留学では、悪い点を見るのではなく良い点を探す意識を徹底し、臨機応変に環境に適応できました。貴社は、取引先との関係を大切にしていると伺っています。入社後も、出会う方への感謝を忘れずに、取引先との良好な関係を築いていきたいです。

外向性をアピールする場合の例文

私は、どのような人とでも打ち解けられる、外向性のある人間です。

私は、高校3年生の3月から長期休みを活用し、宮古島でのリゾートバイトをしました。リゾートバイトを始めた理由は、観光地で全国各地から旅行で訪れる方と出会うことで、普段では得られない学びがあると考えたためです。

私は「友人100人」を目指し、長期休みごとに大学3年生までリゾートバイトに参加しました。リゾートバイトでは、多くの人と出会い、さまざまな生き方をしている人と出会えました。

その結果、現在では47都道府県すべてに友人がいます。多くの人と会話をすると、それぞれに多種多様な考えがあると学べます。

貴社では、リゾートバイトの経験で培った外向性を活かし、多くのお客さまと信頼関係を築いて契約につなげたいと考えております。

几帳面さをアピールする場合の例文

私の強みは、どれほど忙しい状況でも正確さを第一に作業できる几帳面さです。

私は、大学入学直後から現在に至るまで、経理のアルバイトを続けています。データ入力や伝票整理など、経理の仕事には単純な作業もありますが、ちょっとしたミスが大きなトラブルに発展します。アルバイトをしていた会社では、繁忙期で仕事量が増えるとどうしてもミスが出てしまうことが問題になっていました。

私は状況を改善するために、二重チェックの導入をはじめとする確認作業の徹底を提案し、自らも順守するようにしました。その結果、私がアルバイトとして入った年度の繁忙期におけるミスが前年比30%程度になり、業務効率が上がったと社長よりお褒めの言葉をいただきました。

貴社に入社しても、持ち前の几帳さを発揮してチームの活動を支え、業績アップに貢献したいと考えております。
何卒、ご検討のほどをお願い申し上げます。

粘り強さをアピールする場合の例文

私の強みは、困難な状況でも諦めず、目的を果たすまでやりきる粘り強さです。

貴社のサマーインターンシップに参加させていただいた際に、私は訪問営業のチームに所属しました。私は営業経験がなかったため、初日では契約を1件も獲得できませんでした。
「このまま終わってしまっては経験として何も残らないかもしれない」と危機感を覚えた私は、商談の進め方について社員の方に相談しました。また、社員の方の商談に同行する機会をいただき、話し方や質問への返答方法を徹底的に学びました。

1日の終わりには、その日最も契約を獲得したインターン生に話を聞き、自分の営業に活用できないか検討したうえで次の日を迎えるようにしました。その結果、インターンシップ最終日にはチーム内で2位の契約件数を達成できました。

貴社に入社後も、インターンシップの経験で培った粘り強さを活かして困難な状況にも真摯に向き合い、営業担当として貴社に貢献したいと考えております。何卒、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

前向きさをアピールする場合の例文

私の長所は、どれほどうまくいかなくてもチャレンジし続けられる前向きさです。

私は中学時代よりバスケットボールを続けており、大学でも部に所属しています。入学直後はレギュラーになれず、挫折を味わいました。しかし、後ろ向きに考えても状況は改善しません。私はレギュラー落ちを成長の機会だと考え、バスケットボールとの向き合い方を徹底的に見直そうと考えました。

入部当時レギュラーだった先輩社員の練習メニューを参考にし、食事メニューも栄養を考えたものに変更しました。また、毎回の練習後には監督のもとへ質問に行き、常に課題を明確にして練習に参加するよう心掛けました。

その結果、少しずつ実力が向上し、大学2年生の7月から引退までレギュラーとして試合に出場しています。最後の大会では、チームとして関東で2位の好成績を収められました。

貴社に入社後も、この前向きな姿勢を活かし、どのような業務にも真摯に取り組み、成長を続けて業務に貢献していきたいと考えております。
何卒、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

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評価される自己推薦書で内定を獲得したいあなたへ

自己推薦書を作成する際はアピールポイントを1つに絞り、具体的な数字を盛り込む意識が大切です。自己分析をしっかりと行い、自分の強みに説得力を持たせましょう。

しかし、「本当にこの内容で自己推薦書は大丈夫だろうか」「どうしたらインパクトのあるものが作成できるのか」と不安になる方もいるでしょう。就活の不安は自分だけで抱え込まず、就職エージェントに相談してみましょう。

自己推薦書の書き方に悩む就活生は、キャリアチケット就職エージェントに相談してください。キャリアチケットでは、自己推薦書の書き方の指導や添削を実施しています。自己推薦書の書き方を学んで内定獲得につなげたい方は、ぜひご登録ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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