このページのまとめ
- IT業界は、情報技術活かしたサービスを担う業界のこと
- IT業界の分野は「通信業界」「インターネット・Web業界」など5つに大別される
- IT業界の志望動機は、環境面や仕事内容の業界特有の魅力を理解して書くと良い
- IT業界の志望動機を書く前に職種ごとの特徴や求められる人物像を把握すると良い
- IT業界の志望動機では、業界や企業を選んだ理由やビジョンを伝えるのがポイント
将来性があり注目度が高いIT業界は、就活生にも人気の業界。
IT業界を目指す就活生の中には、志望動機を魅力的な内容にし、少しでもほかの学生に差をつけたいと考える人も多いでしょう。
このコラムでは、採用担当者の心に響く志望動機にするために必要な、IT業界の基礎知識や求める人物像、効果的に伝えるコツを紹介します。例文も紹介しているので、参考にして自分の熱意がしっかりと伝わる志望動機を作成しましょう!
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
IT業界とは?
IT(information technology)とは、インターネットやコンピュータでの情報技術のこと。このITを活かしたサービスを担うのがIT業界です。
IT業界は、IT技術を活用してビジネスモデルやシステムに変革を起こそうとする世界的な流れを背景に、急激な成長を遂げてきました。現在では他業界からのニーズはもちろん、人々の暮らしにも欠かせない存在となっており、今後も目覚ましい発展が見込まれる注目の業界です。
▼関連記事
IT業界の志望動機のポイントを解説!業界の特徴や未経験向けの例文もあり
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
IT業界の2つの魅力
IT業界の魅力は、変化のスピードが早く刺激的なことや、社会貢献度が高い仕事内容でしょう。
ほかの業界とは異なる、IT業界の魅力について解説します。
1.変化が速く刺激的
IT業界では新しい技術や機器が絶え間なく生まれ、情報も常に更新されるため、働き手は刺激的な環境のなかで仕事に取り組むことができます。
IT業界は、ほかの業界と比べても新しく、いまだ成長段階にあるため、社員の意見やアイデアを積極的に取り入れる企業も多いようです。チャレンジ精神が旺盛な人には最適な業界といえるでしょう。
2,社会貢献度が高い
IT業界で開発される製品や技術の多くは、人々の生活に密接に関わり、暮らしや環境をより豊かにするものであるため、大きなやりがいにつながりやすいのが魅力です。
IT技術は、身近な通信機器や自動車、家電だけでなく、仕事の業務効率化や公共機関、金融業界で利用されるシステムなど幅広い場面で必要とされます。人々の生活において重要な役割を担うIT技術は、「ITインフラ」とも呼ばれ、いまや無くてはならない存在です。
社会における影響が大きく、暮らしを支えるために欠かせないIT業界の仕事は、責任も重いですが、その分、社会に貢献しているという実感を得られるでしょう。
▼関連記事
就職のメリットは何?IT系ベンチャー企業について解説
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
IT業界の5つの分野
IT業界の分野は「通信業界」「インターネット・Web業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」「情報処理サービス業界」の大きく5つに分かれます。企業により特化している分野はさまざまです。
この項目では、IT業界のそれぞれの分野について見ていきましょう。
1.通信業界
「通信業界」は、電話回線やインターネット回線などの通信インフラを提供する業界のこと。
通信業界の中でも扱う業務によって、「インターネットサービスを提供する企業」「スマートフォンやタブレット端末などの移動体通信を取り扱う企業」「固定電話回線を取り扱う企業」の3つに大別されます。IT業界を根底から支える役割を担う通信業界は、IT業界の中でも重要な存在です。
2.Web・インターネットサービス業界
「Web・インターネットサービス業界」は、文字通りインターネットを通じたサービスを取り扱う業界です。検索エンジン、ネット広告、Webサイトの制作、SNSやショッピングサイトなど、企業向けから個人向けまで、提供されるサービスは多岐にわたります。
3.ソフトウェア業界
ソフトウェアは、パソコンやスマートフォンを動かすためのプログラムのことを指し、それらの開発を担うのが「ソフトウェア業界」です。
具体的には、文字の入力や情報検索などの基本動作となるオペレーティングシステムの開発や、書類やイラストの作成、連絡ツールといった特定の目的・作業のためのアプリケーションソフトの設計などを行います。
4.ハードウェア業界
ハードウェア製品の企画から販売までを一貫して行う業界が「ハードウェア業界」です。
ハードウェアとは、目に見える機械や設備、装置などのこと。パソコンやキーボード、スマートフォン、ゲーム機のほか、電子レンジや冷蔵庫といった家電も含まれます。
ハードウェア業界には、開発したハードウェアの制御システムを構築する「組み込みエンジニア」という職種がある点が、ほかの分野と異なる特徴です。
5.情報処理サービス業界
「情報処理サービス業界」はシステムインテグレータとも呼ばれ、企業を対象に情報システムの企画・導入・運営サービス、それにともなうすべての業務を請け負います。企業によっては、顧客の課題や業務内容を分析し、解決や効率化を図るなど、コンサルティング的な役割を担うこともあるようです。
▼関連記事
就活生必見!IT業界で内定をゲットするためには
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
IT業界の職種とは?
IT業界には、ITエンジニアをはじめプロダクトマネージャーやITコンサルタントなど、さまざまな職種があります。それぞれの職種の仕事内容について把握し、就活の参考にしましょう。
ITエンジニア
「ITエンジニア」とは、IT業界で情報処理や情報通信に携わる技術者の総称です。
ITエンジニアは仕事内容によって細分化されています。その中でも代表的なものを以下に説明します。
システムエンジニア
「システムエンジニア」は、顧客の業務内容を把握し、ニーズに合わせたシステムの開発を担います。設計からテスト、運用まで総合的にシステムに関わる立場であるため、マルチな技術力を備えておく必要があるでしょう。
また、システムエンジニアからさらに専門的な分野に特化して、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、データベースエンジニアとして業務を担当することも多いようです。得意な分野が見えてきたら、その技術の向上に専念するのも良いでしょう。
プログラマ
「プログラマ」はシステムエンジニアが作った設計書に従い、プログラミング言語を用いて機能を組み込むエンジニアのことです。プログラミング言語は多数あり、対応するシステムによって使用する言語も異なります。
プログラマの役割は、システムエンジニアの考えを正確に理解したうえで、機能を実装することです。そのため、システムエンジニアとスムーズに連携できるコミュニケーション能力や確かな技術力が必要となります。
セールスエンジニア
営業とエンジニアの2つの要素を持ち、クライアントに自社製品の導入を提案したり、導入後のサポートを行ったりするのが「セールスエンジニア」です。営業担当に同行してクライアントを訪問をすることも多いようです。
セールスエンジニアには、技術的な知識に加えて、自社製品を営業するスキルも求められます。
プロジェクトマネージャー
「プロジェクトマネージャー」はPMとも呼ばれており、プロジェクト全体の進行を管理する職種です。プロジェクトにおける予算から品質、納期、製品のクオリティに至るまで、すべての意思決定を行い、プロジェクトを成功に導きます。
プロジェクトマネージャーには、予算やスケジュールを管理し、プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント能力のほかにも、交渉力や高いコミュニケーション能力が必要です。
ITコンサルタント
ITを活用して、クライアントが抱える課題の原因を明らかにし、解決策を提案するのが「ITコンサルタント」です。クライアントの課題解決のためにIT戦略を策定し、システム開発の提案や最適化を通じて、企業の経営を助けます。
ITコンサルタントの仕事では、クライアントとの話から課題を引き出すことが大切なため、高いコミュニケーション能力や理解力が求められます。さらに、ITに関する幅広い知識やクライアントを納得させるプレゼンテーション能力も必要でしょう。
Webディレクター
「Webディレクター」は、Webサイトやコンテンツ作成に関する作業の進行管理を行います。
プログラマやデザイナーをまとめる監督的なポジションであるため、適切な指示を出すためにも各職種と対等に話せるだけの専門知識が必要。
Webディレクターは、クライアントと自社のスタッフとの橋渡しという重要な役割も担います。多くの人と協力し仕事を成し遂げるためには、マネジメント能力や協調性、コミュニケーションスキルが欠かせないでしょう。
Webデザイナー
Webサイトのデザインやコーディングを行うのが「Webデザイナー」の仕事です。
Webサイトのビジュアル面を担当するため、美的センスが求められます。また、コーディングでは、cssやHTMLなどの言語やソフトウェアについての専門知識が必須です。
近年は、デザイン業務をフリーランスなどにアウトソーシングしたり、コーディング業務を海外に委託したりする企業が増加傾向にあります。
総合職
ほかの業界と同様に、IT業界の企業においても、営業やマーケティング、人事などの職種は大切な存在です。以下に主な総合職の仕事について解説します。
営業
IT企業の営業は、自社が開発したソフトウェアやWebサービス、開発の提案などを行います。
形のないものをクライアントに言葉で説明して魅力を伝えるため、自社製品はもちろんITに関して幅広い知識が必要。また、コミュニケーション能力も大切です。
マーケティング
顧客のニーズを汲み取り、プロモーション戦略を考え、企業の売り上げを伸ばすのがマーケティングの仕事です。特に、IT業界のマーケティングは膨大なデータを扱います。収集したデータを瞬時に読み取り、効果的な戦略を提案するためにも、分析力や問題解決能力、IT業界・技術に関する知識などが必要です。
人事
ほかの業界の人事と同様に、人材の獲得や管理、育成を担います。
IT業界では、競争力を強化するために人材獲得に力を入れている企業も多いようです。また、将来性の面でも注目度が高く人気がある業界なので、新卒に限らず中途採用社の応募も多数。採用業務や採用後の人材の管理や育成をする人事職は、IT企業でも重要な存在です。
▼関連記事
システムエンジニアとは?志望動機の書き方
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
IT業界に求められる人物像とは?
技術革新の展開が速いIT業界では、ITに強い興味や関心があることはもちろん、好奇心旺盛で勉強熱心であることや、高いコミュニケーションスキル、論理的な思考力が求められます。
文系・理系問わず、企業が求める資質を持ち、適正があると判断されれば、就職は十分に可能です。IT業界に求められる人物像について理解し、企業のニーズにマッチした志望動機を作成しましょう。
1.ITに強い興味・関心がある人
IT業界で仕事をするには、ITに強い興味・関心があることが何よりも大切です。
技術革新の展開が速いIT業界で活躍するためには、自分でも積極的に新しい情報やスキルを取り入れ、更新し続ける努力が必要。そのためにも、IT業界や技術に興味・関心があることは大切でしょう。
2.好奇心旺盛で学ぶことが好きな人
IT業界では、好奇心旺盛で自ら学ぶ意欲が強い人が好まれます。
IT業界や技術に関する最新の情報を取り入れ、常に新しいものを生み出していくことがIT企業の大切な役割です。自ら情報をキャッチし、「どうしたらより良い環境を作れるか」といったことを考え、新しい何かを生み出すために必要な技術を学び続ける姿勢は、IT企業で活躍するうえで欠かせません。
3.コミュニケーション能力が高い人
IT業界において、業務を円滑に進めるためには、高いコミュニケーションスキルも求められます。
IT業界の中でも特にエンジニアには、黙々と仕事をするというイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、エンジニアに限らず、IT業界のどの職種においても、対話や調整、交渉のための高いコミュニケーション能力は必須です。
4.論理的思考ができる人
IT業界での仕事には、ロジカルに物事を考え、形にしていく能力が大切です。
システムは論理的に構築されています。システムの設計を理解したうえで、改良や開発をするためには論理的思考が欠かせません。自分のアイデアを形にするシステム作りにも、必要な要素を分析し組み立てていける能力が必要となるでしょう。
また、クライアントの課題の特定や、適切な解決手段の提案にも、論理的思考が求められます。
▼関連記事
文系でもSEを目指すことは可能◎向いているタイプは?
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
効果的な志望動機にするための3つのポイント
志望動機のポイントとなる要素は「その業界に興味を持った理由」「その企業を選んだ理由」「入社後の目標・ビジョン」の3つです。それぞれのポイントについて説明します。
1.なぜIT業界・職種に興味を持ったのか
冒頭では、どういった理由でIT業界・職種を選んだのかを、簡潔な言葉で明確に伝えましょう。
「IT業界の成長に魅力を感じているから」「パソコンの知識を役立てたいから」「専門的な技術を身につけたいから」など、最初に業界と職種に対する自分の思いをはっきりと示すことで、その後の文章を分かりやすくまとめることができます。
2.なぜその企業を選んだのか
次に、なぜ競合がある中でその企業を選んだのかを掘り下げましょう。
「最新のトレンドを取り入れているから」「未経験でも活躍できる土台が整っているから」「国内外での知名度が高いから」など、自分がその企業に惹かれた理由を根拠とともに伝えます。根拠には具体的なエピソードを盛り込むと説得力がアップするのでおすすめです。企業に引かれた理由は企業研究から、また、根拠となる具体的なエピソードは自己分析から導き出しましょう。
3.入社後の目標・ビジョン
最後に、入社後に企業で何をしたいのか、目標や将来のビジョンについて述べます。
このとき、活かせるスキルや経験を具体的にアピールすることが重要です。「△△を活かして」→「新しいアプリの開発に取り組む」、「〇〇という経験から」→「クライアントに満足を届けたい」などのように、展望に対して根拠を踏まえることを意識しましょう。入社後に活躍する姿を具体的にイメージしてもらいやすくなります。
▼関連記事
IT業界の志望動機はどう書く?企業が評価するポイント
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
IT業界の志望動機の例文
効果的な志望動機にするためのポイントを押さえた例文を紹介します。
参考にして、自分なりの志望動機を考えてみましょう。
志望動機の例文1
私は、最新AIを駆使した貴社(御社)の介護サービスシステムに魅力を感じ、志望いたしました。
私は物心ついたときからパソコンが好きで、小学生の頃からプログラミングを学んでおります。大学では人工知能の研究を専門とし、その一環として、介護施設に提供するシステム開発の機会を得ました。高齢者の話し相手となるAIアシスタントアプリを作るため、お年寄りでも聞き取りやすい音声であることや、パソコン操作に慣れない人でも扱いやすい動作を整えるなど、さまざまな課題が浮き彫りになりました。このときに初めて、使用者に寄り添うシステムとは何かを深く考えるに至りました。恥ずかしながら、それまではただ技術を向上させていくことにやりがいを感じておりました。しかし、この経験から「システムは社会に還元して初めて意味を成す」ということを実感いたしました。
高齢化社会が進む現代において、医療や介護へのAIシステム導入を求め、IT業界への期待は高まっています。これまで培ってきた技術と、この経験から得た学びを持って、貴社のサービス開発の一助となりたいと感じております。
志望動機の例文2
ITを活用して新しい学びを創出する貴社(御社)の事業内容に魅力を感じて、志望いたしました。
大学では、教育学部で生涯学習について学び、社会福祉施設でボランティア活動もしておりました。
施設でさまざまなバックボーンを持つ人たちと触れ合う中で、人の学びに対する意欲や、生きるうえでの学びの重要性を実感しました。その一方で、環境により学びが制限されてしまう現実にも直面しました。
このことが、eラーニングシステムなどのIT技術を活用した学びに興味を持つきっかけとなり、新しい学びのスタイルの追求やそれを形にするためのシステム作りをしたいと考えるようになりました。しかし、ITに関する知識がなかったため、専門学校に通い、ITエンジニアとして仕事をするための技術も身につけました。
これまでに培ってまいりました経験や能力を活かし、貴社(御社)が掲げる「環境を選ばずに、学びたい人が学びたいことを自由に学べる未来をつくる」というビジョンのもと、既存の方法にとらわれない新しい学び方のシステムを生み出し、貢献したいと考えております。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら