このページのまとめ
- グループワークとは、課題に対して論議を行って成果物を作成する選考方法のこと
- グループワークでは思考力や対応力、発信力、傾聴力が評価ポイントになる
- タイムキーパーや積極的な発言でグループワークに参加しよう
選考はもちろん、インターンシップやセミナーなどさまざまな場面で導入されているグループワーク。しかし、一口にグループワークといっても複数の種類があり、それぞれ対策法が異なることは知っていますか?当コラムは、グループワークの種類や対策法、似た選考であるディベート・ディスカッションとの違いをまとめています。グループワークの評価ポイントやチームの中で抜きん出るコツなどをまとめたので、参考にしてください。
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グループワークとは?
グループワークとは、ほかの選考参加者と5~6名のグループになり、企業から与えられたテーマに対して論議を行ったり、成果物を作成して発表したりする選考形式を指します。
面接よりも正しい評価を導き出せるといわれるグループワーク。グループワークは応募者の行動や対人スキルが顕著に現れやすい選考方法です。企業は取り繕った印象ではない応募者の姿を見ることができるため、より正しく評価を行えるでしょう。
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グループワークに似た選考形式
同じように複数名のグループで行う選考方法としてディベートやグループディスカッションがありますが、それぞれの違いは以下のとおりです。
ディベート
課題に対して賛成派と反対派に分かれて意見を討論する形式。
相手側の意見を正しく理解しているか、意見に対して論理的な回答ができているかなどがポイントとなります。
グループディスカッション
課題に対して個々に意見を発表しながら結論を導き出していく形式。
グループディスカッションがテーマに対して論議を行うのに対し、グループワークはチームで協力して課題を解決したり成果物を作成したりします。
相手の意見を傾聴しているか、そこに自分の意見を追加できているかなどが重視されるポイントです。
グループディスカッションについては「グループディスカッションの種類とお題の関係性」も参考にしてください。
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グループワークの代表的な種類
一口にグループワークといっても課題形式によって進め方や重視するポイントが異なります。
ここではグループワークの代表的な種類を紹介します。
作業型
50枚の紙を使ってできるだけ高いタワーを作る、限られた情報が書かれたカードをもとに地図を作成する…など、作業に重点が置かれているグループワーク。
段取りとチームワークが重視されるため、作業分担を決めて効率的にワークに取り組んだり、最初に効率の良い進め方を論議したりするのがポイントです。
プレゼン型
課題に対して論議を行い、最終的に紙やボードにまとめてプレゼンを行う形のグループワーク。
基本的な進め方はグループディスカッションと変わりありませんが、グループワークでは成果物の出来も評価に影響します。
そのため、紙やボードにまとめる時間と発表者が練習する時間を確保しておきましょう。
ビジネスケース型
「◯◯のユーザーを2倍にするプロモーションを考える」「資料を参考に製品のマーケティングプランを考える」など、実際にビジネスシーンで通用するレベルの論議を求められるグループワーク。
本格的なビジネスに対する課題解決を論議するため、論理的思考能力を鍛えることがポイントになるでしょう。
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グループワークの進め方
ここでは、具体的なグループワークの進め方を紹介します。
事前に流れを把握しておくだけでも、当日余裕をもって臨めるでしょう。
STEP1.時間配分の決定
まず最初に行うのが、時間配分の決定。
ダラダラと論議していれば時間内に成果を出すことはできないため、効率的なワークのためにも時間配分を行います。
制限時間が30分であれば、課題の定義に2分、解決のための意見の出し合いに8分、アイデアのまとめに5分、まとめのブラッシュアップに5分、結論を紙にまとめるのに8分、プレゼンの練習に2分が基本。制限時間に応じて適切に時間配分を行いましょう。
STEP2.課題における定義の決定
時間配分と合わせて行いたいのが「課題における定義の決定」。例えば、コンビニの売上を倍にするといった課題であっても、コンビニの立地条件や利用客層を定めないと議論はまとまりません。
事前に「どのような条件なのか」を定義して、チーム全員で課題に対する意識を統一しましょう。
STEP3.議論
時間配分と課題の定義が済んだら、本題である議論に入ります。
議論は、個々の意見を出し合い、それらを種類別に分類。有効な意見を選別して詳細を詰める、というのが基本です。
プレゼンの形にまとめる際には、以下のポイントに注意してみましょう。
・結論を一言でまとめる
・その方法を選んだ理由
・アイデアの具体的な内容
・実現した場合の影響
・最終的なまとめ
グループワークの基本的な流れを知っていれば、焦ることなく取り組むこともできます。
しっかりと参加をするためには、事前に進め方を確認しておくことがポイントになるでしょう。
グループディスカッションの進め方については「「グループディスカッションって?進め方や注意点」も参考にしてください。
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グループワークで評価される4つのポイント
では、企業はどのような点を評価対象にしているのでしょうか。グループワークで評価されるポイントを4つお伝えします。
1.思考力
仕事をするうえで重要なのは、課題を見つけることと主体的にその課題を解決すること。
そのため、与えられた課題に対してどのような思考を持っているのか、どのように考えているのかを評価する企業は多いようです。
2.対応力
仕事は個人の能力も大切ですが、それ以上にチームワークが求められます。他人を巻き込んで仕事を進めることができるか、チームで協力して課題を解決できるかという対人力・対応力はグループワークで評価されやすいポイントと言えるでしょう。
3.発信力
学生の中には発言を苦手とする方もいると思われますが、そもそも発言しないと評価対象となりません。評価のポイントは、自分の意見を相手に伝えられるか、根拠を論理的に示せるか、など。同意だけのような意志のない言葉や整理できていない発言は避けたほうが良いでしょう。
4.傾聴力
相手の話を最後まで聞かなかったり、発言をよく聞かずにすぐに否定してしまったりする方は注意が必要です。一歩踏み込んだ質問をして有効な情報を引き出す、相手の意見に自分の意見を追加して、意見そのものの質を高めるといった行動が評価されやすいと言われているため、しっかりと相手の話を聞く姿勢が大切です。
グループワークでは発言することが大前提。
ただし、発言が少なかったとしても効果的な発言をしていたり成果物に好影響を与えていたりすれば十分評価されます。
チームに貢献できるよう、上記の評価ポイントを意識してみてはいかがでしょうか。
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グループワークで勝ち抜くコツ
最後に、評価されるポイントを踏まえてグループワークで勝ち抜くコツをご紹介します。
1番目か2番目には発言する
前項でも述べましたが、グループワークでは発言して参加することで初めて評価対象となります。
さらに、メンバーの中から勝ち抜くためには、積極的に発言することが大切。1番目か2番目には発言するつもりで参加するとうまくいきます。
ワーク開始前に参加者と話しておく
「知らない人ばかりで発言しづらい…」というのであれば、ワークの開始前に参加者に挨拶をしたり軽い雑談をしたりしてコミュニケーションを取っておきましょう。発言に対するハードルを下げることがポイントです。
役割で貢献範囲を広げる
初めてグループワークに参加する…という場合は役割を担って貢献範囲を広げましょう。
初めての場合、タイムキーパー役か書記がおすすめです。
タイムキーパー役
タイムキーパーは、最初に決めた時間に沿ってメンバーに残り時間や論議の切り替え時間を伝える役割です。「◯◯の時間まで残り1分です」など発言の機会があるため、発言のタイミングが掴みにくい方やアイデアが浮かびにくい方にぴったり。
ただし、ただ時間を伝えるだけでは評価にならないため、「◯◯の時間になったので、そろそろ◯◯について論議を進めましょう」など提案をプラスすると良いでしょう。
書記
書記は、議題で出てくる案を書き出し、まとめます。書記をする際は、なるべく全員が見えるようにまとめていくのがおすすめです。テーブルの中央で書くようにしたり、ホワイトボードなどあればぜひ活用すると良いでしょう。書記をすることを踏まえて中央に座ったり、ホワイトボードの前に事前に座っておくと自然と役割を担うこともできるでしょう。
他の人の意見に対して+αを言う
どうしてもアイデアが浮かばない…という方には、ほかの参加者のアイデアにプラスオンした意見を述べる方法もあります。
メンバーの意見に対して関連する意見を追加することで、ワークに参加するだけでなく、傾聴力や思考力のアピールになる可能性が高まります。
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選考のアドバイスはキャリアチケットへ
初めてのグループワーク選考にも、安心して前向きに臨めるようなアドバイスをさせていただいています。また、何回やっても慣れない、自分に合う攻略方法がわからない…という場合は、就活のプロにぜひご相談ください。
本記事の執筆者
梶川沙綺(かじかわさき)
新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。