このページのまとめ
- 4月から就活をスタートさせるのは遅いが、適切に対策を施せば挽回できる
- 大学4年生の4月時点で内々定を獲得していると回答した学生は約半数
- 4月から就活を始める場合は周りの学生と比較せず、一人で抱え込まないようにする
就職活動を思うようにスタートさせられず、「4月から就活を始めるのは手遅れでは?」と不安に感じる学生もいるでしょう。一般的に、4月から就活を始めるのは遅いとされていますが、正しい対策を行えば十分に挽回できます。
この記事では、就活が4月からでも間に合う理由と4月から就職活動を始める人がやるべき10のことをまとめました。4月からの就活に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてください。
就活の全体像やスケジュールについて知りたい方は「就活はいつから始めるべき?内定までにやるべきことがわかる!」も参考にしてください。
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- 就活生の4月時点における一般的な活動状況
- 大学4年生の4月で内々定を獲得している学生の割合
- 2024年卒業の学生における4月の就職活動状況
- 2025年卒の一般的な就活スケジュール
- 就活は3月のエントリー開始後から本格化する
- 実態として早期に選考開始する企業が多い
- 夏以降や通年で採用活動を行う企業もある
- 就活における「4月」の特徴
- 多くの学生が一度は面接を経験している
- 採用選考が同時並行で進み始めて忙しくなる
- 募集が終了する企業も増えてくる
- すでに内定を出している企業もある
- 4年生の4月からでも就活が間に合う3つの理由
- 4月や5月から選考を受け付けている企業も多い
- 企業によっては二次募集をしている
- 4月時点で内定をもらっていない学生は約半数
- 4年生の4月からの就活についてのキャリアアドバイザーのアドバイス
- 4月からの就活で内定獲得のためにやるべき10のこと
- 1.就活スケジュール作成
- 2.自己分析
- 3.説明会参加
- 4.興味のある企業へのエントリー
- 5.業界研究
- 6.企業研究
- 7.OB・OG訪問
- 8.志望動機・自己PR作成
- 9.筆記試験・適性検査対策
- 10.面接対策
- 4月からの就活で注意すべき点
- 企業の採用スケジュールをこまめに確認する
- 周りの学生と比較し過ぎない
- 就職活動の軸をしっかりと持つ
- 結果に一喜一憂しない
- 一人だけで進めず周囲を頼る
- 4月から就活を始めるのが不安なあなたへ
就活生の4月時点における一般的な活動状況
大規模なアンケート調査の回答結果を参照しながら、大学4年生の4月時点における就職活動の状況を紹介します。
就職活動は自分のキャリアを構築する第一歩であり、自分が納得いくまで活動を続けることが大切です。就職活動の前提を踏まえつつ、一般的にどのような活動をしているのか参考にしてみてください。
大学4年生の4月で内々定を獲得している学生の割合
内閣府がまとめた「令和5年学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(61p)」によると、最初の内々定を受けた時期について、大学4年生の内々定を獲得していると回答した就活生の割合は約2割で、4月がピークとなりました。
引用元:内閣府「令和5年学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(61p)」
月別の回答を見ると、4月に内々定を獲得した就活生の割合が最も多い状況で、最初の内々定を獲得した就活生の累計は4月時点で63.2%という結果です。
引用元:内閣府「令和5年学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(62p)」
大学4年生に進級した時点で、半数以上の就活生はすでに内々定を獲得している状況であるものの、今後控える企業の選考を受けるために、就活を継続する人が多いものと推測されます。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
2024年卒業の学生における4月の就職活動状況
内閣府の同調査によると、大学4年生が就活が始まったと考える時期について、2022年の9月以前が約5割と最も多い割合ですが、その次に2023年の3月が約2割と高くなっています。
引用元:内閣府「令和5年学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(73p)」
これらの調査から、4月時点において就活は本格的に始まっているものと言わざるを得ません。4月から就活を始める場合は、上記の結果も踏まえて効率よく準備を進めることが大切です。
就活は、自己分析や企業研究を始めエントリーシートなどの書類作成、そして企業説明会やインターンシップ、面接などクリアしていかなければならないことがたくさんあります。
そのため、効率よく行動していくことが、満足度の高い就活を行えるポイントといえるでしょう。就活の忙しさについては「就活のピークはいつ?やるべきことを知って内定を勝ち取ろう!」でも詳しく解説しています。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
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2025年卒の一般的な就活スケジュール
就職活動のスケジュールは、政府が主導となって統一的な方針を定めています。一般的な就活スケジュールは以下のとおりです。
・3年生の3月1日:採用情報が解禁され、企業へのエントリーができるようになる
・3月〜大学4年生の5月:会社説明会やエントリーシート(ES)の締め切りが続く
・6月:筆記試験や面接選考が開始され、順次内々定が出される
・10月〜:10月1日に内定者を集めた内定式が行われる
「4月から就活を始めて間に合うか不安」「今何をすればいいのか分からない」という就活生は、一般的な就活スケジュールを理解し、いつから動き出すのか計画を立てておきましょう。
就活は3月のエントリー開始後から本格化する
一般的に、就職活動が忙しくなるのは大学3年生の3月を迎えたタイミングからです。
・採用に関する情報が解禁される
・エントリーした企業の説明会に参加し始める
・エントリーシートを期限までに作成して提出する
エントリー後は会社説明会の案内が来るため、エントリーした企業が多いと予定がすぐに埋まります。加えてエントリーシートの締め切りも続き、書類作成にも時間を割かなければなりません。スムーズに進めるためには、就職活動が本格化する前の準備が大切です。
自己分析や業界・企業研究やWebテストの対策は、就活が本格的にスタートする前に行っておきましょう。そうすることで、スタートダッシュを切り就活をスムーズに進められるはずです。
実態として早期に選考開始する企業が多い
先ほど紹介した一般的な就活スケジュールは、経団連に加盟する大企業が中心であり、実際には前倒しで選考が始まっています。
統一的な指針としてスケジュールが打ち出されているものの、各企業において優秀な人材を早く確保したいのは変わりません。大企業であっても前倒しで選考を行う例があるため、希望する企業の選考情報はこまめにチェックしましょう。
夏以降や通年で採用活動を行う企業もある
4月時点で就活を始めていなかった場合、「受けられる企業がないのでは」「出遅れてしまった」などと焦るかもしれませんが、企業によっては通年採用や秋採用を実施することもあります。中小企業やベンチャー企業の場合は内定を辞退する就活生が出やすいため、夏以降も採用活動を継続する傾向です。
視野を狭めると就職先が見つけにくくなるため、諦めることなく、広い視野で就職活動を続けることが大切です。
就職活動の全体像を確認したい就活生は、「就活は何から始める?やること12選と時期別の対策・効率アップのコツを解説」を参考にしてください。
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就活における「4月」の特徴
就職活動における4月の特徴を解説します。内定獲得までのスケジュールを理解しつつ、4月ではどのようなことをするタイミングなのか押さえておきましょう。
多くの学生が一度は面接を経験している
先ほどのアンケート調査からも分かるように、4月までに多くの就活生が一度は面接を経験しています。新規採用のための面接に限らず、以下のようなケースで面接を経験している就活生が多い状況です。
・サマーインターン選考
・秋冬のインターン選考
・ベンチャー企業や外資系企業の早期選考
内閣府「令和5年学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(57p)」によると、最初に受けた採用面接の時期は、大学4年生の4月時点で累計91.1%でした。
引用元:内閣府「令和5年学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(57p)」
以上のことから、4月には就職活動をスタートさせている学生がほとんどで、面接を経験している学生が増えることが特徴の一つとして挙げられます。
最近では、オンラインで面接を行う企業も増えてきました。このことにより、遠方に住んで面接に行けなかった就活生も、場所を気にせずに選考に応募できるようになりました。オンライン面接だからこそ気をつけなければならないマナーなどを知りたい方は「【就活】オンライン面接だからこそ気をつけたいマナーや当日の注意点を解説」を参考にしながら準備を進めておきましょう。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
採用選考が同時並行で進み始めて忙しくなる
3月から就職活動が本格化し、4月は複数社の採用選考が同時並行で進むため、忙しさのピークを迎える傾向にあります。
・毎日エントリーシートを提出する
・面接を1日に複数回受ける
・エントリー数を保つために企業/業界研究を継続する
各社の選考過程が同時に進むのがむしろ一般的となるため、適切なスケジュール管理も欠かせません。
募集が終了する企業も増えてくる
企業によっては、4月時点で募集が終了している場合もあります。
人気企業の場合はもちろん、採用枠が少ないケースにおいてもエントリー期間がごくわずかなことがあるため注意が必要です。就活が前倒しされている状況を踏まえると、4月時点でエントリーできる企業は3月ほど多くないと考えておいたほうがいいでしょう。
4月から就活をスタートする場合、興味のある企業があれば最初にエントリー期間をチェックすることが大切です。
すでに内定を出している企業もある
募集が終了している企業が一定数存在するだけでなく、4月時点で内々定を出している企業もあります。
・外資系企業
・テレビやマスコミ関係
・ベンチャー企業
・中小企業
上記に該当する企業は、政府の統一的な指針とは関係なく、独自のスケジュールで採用活動を進めるケースが多いため注意が必要です。希望する企業が4月時点で採用活動を終了している場合もあり、広い視野で就職先を探す姿勢が欠かせません。
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4年生の4月からでも就活が間に合う3つの理由
就活のスタートが大学4年生の4月になっても間に合う理由を解説します。
ここまでの内容を踏まえると「もう間に合わないのでは」と不安に感じる就活生も多いかもしれませんが、以下の内容を理解して就活への向き合い方を正しましょう。
4月や5月から選考を受け付けている企業も多い
就活が本格化するのは大学3年生の3月からですが、4年生の4月や5月から選考を受け付ける企業も存在します。
・クライアントが企業であるBtoBビジネスの会社
・中小企業
・ベンチャー企業
就職活動を始めた当初の場合、知名度や人気度の高さで企業を選ぶ就活生が多い印象です。特に、大手企業や顧客が個人であるBtoC企業に応募が集中する傾向にあります。
上記に挙げた企業のなかには、就活生の応募や活動が集中する3月をあえて避け、選考を後ろにずらす場合もあるため、幅広く情報収集することが大切です。
世の中には規模の大小や知名度の有無を問わず、さまざまな企業が存在します。4月以降から選考を開始する企業もあるため、先入観を持たずにリサーチしましょう。
大企業に絞って就活をしていては、本当によい企業を見逃してしまうかもしれません。中小企業ならではのメリットは「中小企業にはどんなメリットがある?大手企業との違いと合わせて解説」で詳しくまとめています。
企業によっては二次募集をしている
企業によっては採用予定数を下回り、追加の二次募集を行うケースもあります。これを「秋採用」「冬採用」と呼ぶこともあります。
企業によって二次募集を行う理由はさまざまなので、一概に二次募集は採用されにくいとは言い切れません。そのため、一次募集で落ちてしまったからといって気を落とさずに、二次募集がないか随時チェックしておきましょう。
多くの企業は7〜10月に二次募集を行います。二次募集では、留学を終えて帰ってきた学生や、部活を引退して就活を始めた学生もいます。「なぜこの時期に応募したのか」の理由を明確にして、ほかの就活生と差別化を図ることが重要です。
4月時点で内定をもらっていない学生は約半数
記事の前半で解説した内閣府の調査では、4月時点で内々定を獲得した学生の割合は累計63.2%であり、言い換えると約40%は内々定をもらっていない状況です。
選考過程が前倒しされているとはいえ、内々定を獲得できていない就活生がいるのも事実です。4月時点で就活をスタートできていないからといって諦める必要はなく、やるべきことに一つずつ取り組んでいけば、納得できる形で就職活動を終えられるでしょう。
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4年生の4月からの就活についてのキャリアアドバイザーのアドバイス
Q.大学4年生の4月から就活を始めた場合、遅れを取り戻すために特に優先的に取り組むべきことはなんですか?
大学4年の4月から就活を始めるなら、エントリーやES提出など、企業の選考を受けるうえで必要不可欠な初回の接点を逃さないようにスケジュール管理をしましょう!
焦っている学生さんほど、「時間を掛けて自己分析をしたほうが良いのかな」「自己分析や業界分析が終わってからじゃないと選考を受けるのは早いのかな」など、「しっかり準備期間を取ってから動き出さなければ」と思い込んでしまい、初動が遅れてしまうケースが多いです。
しっかり準備することも大事ですが、準備に時間を取りすぎて気付いたらどの企業もエントリー締め切りを過ぎていた...となったらせっかくの準備がもったいないですよね。
まずは「興味がある業界/・企業のエントリー締め切り、ES提出締め切りはいつだろう?」「その締め切りに間に合わせるためには、いつまでに何の準備が必要なんだろう?」と、近いゴール設定から逆算してスケジュール管理をしましょう!
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4月からの就活で内定獲得のためにやるべき10のこと
4月から就職活動を始める就活生に向けて、効率良く内定獲得を目指すためにやるべきことを10個紹介します。
1.就活スケジュール作成
就活を4月から始める場合、ほかの就活生よりも時間に限りがあるため、あらかじめスケジュールを立てるのがおすすめです。
・何月に何社から内定獲得することを目標にするのか
・内定獲得に必要とされそうなエントリー数は何社か
・いつまでに何社エントリーするか
・応募書類の作成にかける時間はどのくらいとれそうか
企業によって選考のスケジュールは異なりますが、全体的な目安は逆算できるでしょう。就活では、自己分析などの下準備から、エントリーシートや履歴書などの提出書類の作成、合同説明会や面接など多くのイベントをこなさなくてはなりません。「いつまでに△△を終わらせる」のように、自分なりに期限を設けて一つひとつ取り組んでいきましょう。
2.自己分析
自己分析は、就活の対策として最も基本かつ重要な項目といえます。就職活動では面接官に自分を魅力的にアピールする必要があり、自己理解が不十分なままでは内定獲得は難しいでしょう。
・学生生活やアルバイトなど、これまで力を入れてきたこと
・その経験の原動力となった思いは何か
・力を入れてきたことに関して、どのように頑張ったのか
・経験から何を学び、何を身につけたか
上記の内容を中心に、自分の年表を作るイメージで一つひとつ深掘りすることが大切です。自己分析を行うことで、応募書類や面接において何をアピールすべきか、回答の引き出しも増やせます。
自己分析ができていれば焦って対策を行う必要もなくなるため、まずは今までの経験や力を入れてきたことなどを振り返りましょう。自己分析の方法には、いくつかの種類があります。「うまく自己分析ができない」と悩んでいる学生は、今まで行ったことがない分析方法で自己分析を行ってみるのも一つの方法です。自己分析のやり方については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。
3.説明会参加
自己分析と同時並行で、企業の合同説明会には積極的に参加してみてください。
エントリーする企業をピックアップするにあたって、自分の興味だけで選ぶと視野が狭くなる可能性があるため、さまざまな企業を一度に見て回れる合同説明会は特におすすめです。知らない企業との出会いは選択肢を広げるきっかけになるだけでなく、予定していなかった業界に興味を抱く機会にもなるでしょう。
ほかにも、就活エージェントや大学のキャリアセンターなどを活用して、自分に合う企業の紹介を受けるのもおすすめです。効率良く情報を収集し、あらゆる選択肢を持つためにも、一度にまとめて話を聞ける機会を積極的に活用しましょう。
合同説明会は、何百社も参加するものもあれば、数十社だけの規模で行われるものもあり、一口に合同説明会といっても、それぞれ異なります。自分の気になる業界や企業が参加している説明会には、積極的に参加して、Webサイトからではわからない有益な情報を入手しましょう。合同説明会を有意義にするためのポイントは、「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
4.興味のある企業へのエントリー
就活を始める前から興味のあった企業や、合同説明会で気になった企業があれば、まずはエントリーしてみてください。企業にエントリーしなければ本選考に進めないため、手持ちの選択肢を増やすためにも行動しましょう。
具体的な行動に移せば自ずと次にやるべきことが見えてくるため、ここまで紹介した内容は間髪を入れずに取り組むのがおすすめです。
企業に対する具体的な対策に関しては、次に紹介する内容に取り組むことでカバーできるでしょう。
5.業界研究
企業へのエントリーを済ませたら、その企業が属する業界について詳しくリサーチします。
・業界の市場規模
・業界におけるシェアや売上上位の企業
・業界の将来性
・競合しそうな業界
本来であれば企業研究を先に済ませるのが一般的ですが、効率良く就活を進める場合は、興味を抱いた企業を起点に業界研究したほうが良いでしょう。
ただし、特定の業界だけをリサーチするとほかの業界との差別化を訴求するのが難しくなるため、関連する業界の情報収集をセットで行うのがおすすめです。業界研究は、やり方のポイントを押さえて効率よく行うことが重要です。業界研究のやり方と自分にあった仕事の見つけ方は、「業界研究のやり方とポイントを詳しく解説!自分に合った仕事を見つけよう」を参考にしてください。
6.企業研究
興味のある企業にエントリーを済ませたら、企業研究を行いましょう。
・どのようなビジネスモデルか
・サービスを提供する顧客は誰か
・今後の事業展開はどのような未来を想定しているのか
・どのような人材を求めているか
・業界におけるポジション
・競合他社との差別化要素はどこか
本当に自分に合った企業を見つけるためには、企業に対する深い理解が欠かせません。企業の公式Webサイトのほか、業界地図や就活四季報といった書籍を使って企業の情報を幅広く集めましょう。
業界における立ち位置や競合他社との違いを言語化できるようになると、エントリーシートや面接の受け答えも自信を持てるようになるはずです。
企業研究の方法は「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」を参考にしてください。
7.OB・OG訪問
エントリーした企業に関する理解をより深めたい場合は、OB・OG訪問がおすすめです。OB・OG訪問とは、興味のある業界や企業で働いている先輩に、業務内容や職場の雰囲気などを聞くことをいいます。
以下に当てはまる人は、ぜひOB・OG訪問をしましょう。
・応募する業界や企業を詳しく知りたい人
・自分の適性を客観的に判断してもらいたい人
・先輩から就活のアドバイスをもらいたい人
OB・OG訪問の具体的なやり方は、大学のキャリアセンターの連絡先リストから先輩を探したり、ゼミやサークルの先輩に頼んだりする方法があります。以下に、OB・OG訪問をする際に行うべきことをまとめたので、あわせて参考にしてみてください。
就活に関して聞きたいことを事前にまとめる
就活に関する質問リストを作成しておきましょう。事前に聞きたいことをまとめていなかった場合、時間を無駄にしてしまう可能性が高いです。たとえば、業界について質問するなら、業界の何について知りたいのか、詳しく細分化しておくと相手も答えやすくなります。
OB・OGも忙しいなかで時間を調整してくれているため、質問を考えずに当日を迎えるのは失礼な振る舞いになりかねません。
また、OB・OG訪問をされる側からしても、事前に質問を用意してくれていたほうが質問に答えやすく、好印象につながりやすいでしょう。好印象を持ってもらうかつ時間を有効活用するためにも、事前に聞きたいことはまとめておいてください。
お礼のメールを送る
時間を取っていただいた感謝を伝え、好印象を持ってもらうためにも、以下2つのタイミングでは必ずお礼のメールを送りましょう。
・OB・OG訪問をさせていただいたあと
・内定が決まったあと
仕事を円滑に進めるにあたって、コミュニケーション能力やお礼をしっかりと伝える習慣が役立つ機会は多いです。面倒に感じるかもしれませんが、一つの礼儀として習慣化させましょう。
OB・OG訪問のマナーについて詳しく知りたい方は、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」をご覧ください。また、OB・OG訪問後は、お礼メールを送るのが基本マナーですが、どのような内容を送ればいいかわからない方は、「OB・OG訪問のやり方を解説!質問例とお礼メールの書き方もご紹介」も参考にしてください。
8.志望動機・自己PR作成
自己分析と業界・企業研究を済ませたら、志望動機と自己PRのひな型を作成しておくのがおすすめです。
志望動機と自己PRは、応募書類や面接で聞かれやすい項目です。就職活動において大切なことは差別化で、競合他社やほかの就活生との違いを具体的に伝えられるかどうかが鍵を握ります。
自己分析を踏まえてアピールポイントを整理します。そのうち、企業が求める人物像にふさわしい内容は何であるかを見極められると、より魅力的な志望動機や自己PRを作成できるでしょう。競合他社でも使い回せる内容ではなく、応募企業だからこその内容にするのがポイントです。
ただし、毎回ゼロから考えるのは手間がかかるため、以下のポイントを押さえて内容を整理しておくと良いでしょう。
志望動機は、面接でも必ずといっていいほど聞かれる質問の一つです。志望動機の内容に自分らしさを織り交ぜながら、ほかの就活生と差をつける魅力的なものを作成しましょう。好印象を与える志望動機の書き方については、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」を参考にしてください。
また、採用担当者の印象に残る自己PRの書き方については、「就職活動の自己PR例文18選を紹介!書き方や高評価につながるコツも解説」を参考にしてください。自己PRの書き方がわからない人は、例文を参考にしながらあなたらしい自己PRを完成させてください。
自分の強みが発揮された経験を整理する
自分のアピールポイントや強みについて、その強みが発揮された経験・エピソードはセットにしてまとめておくのがおすすめです。
たとえば、ゼミの発表会を自己PRで書きたい場合は、以下のように整理しておきましょう。
・チームメンバーのコミュニケーションを円滑にするために傾聴力を活かした
・発表する際にリーダーシップを発揮した
・教授からの質問に対して臨機応変さを活かして柔軟に回答できた
エピソードと強みがまとまっていれば、企業が求める人物像に合わせて内容を修正しやすくなります。自分の強みが発揮された経験は具体的に洗い出したうえで、自己PRに落とし込んでいきましょう。
就活生のなかには、「どうしても自分の強みがわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」を参考にしながら、採用担当者に自信を持って言える強みを見つけてください。
9.筆記試験・適性検査対策
筆記試験や適性検査への対策も欠かせません。筆記試験や適性検査は選考の初期段階に組み込まれ、エントリーシートの内容も踏まえてふるいにかけられるのが一般的です。
・一般常識や時事問題
・小論文
・SPI
・玉手箱
企業によって試験の内容は異なりますが、過去の採用情報を検索すればどのような試験か推測できます。いずれの試験であっても、市販されている参考書で十分に対策可能です。使いやすそうな参考書を見つけたら、その一冊で繰り返し問題を解きましょう。
以下では、筆記試験や適性検査のおすすめの対策方法を解説します。
過去問を中心に勉強する
Webで行う適性検査の場合、過去問を中心に対策しましょう。
適性検査は出題傾向がある程度決まっているため、過去問を解くだけで問題に慣れることができます。何度も問題を解くことで、出題パターンと早く解くコツも掴めるでしょう。
逆に、対策を何もしないで適性検査を受けると回答に時間がかかってしまい、思うような結果を残せない可能性が高まります。過去問を繰り返し解いて、自分なりに傾向と対策を掴むのがポイントです。
時間を測って過去問を解く
過去問を繰り返し解くだけでなく、時間を計測するのも効果的です。適性検査によっては1問を10秒ほどで解く必要があり、スピードが求められる場合もあります。
多くの企業で取り入れられている適性検査は、問題数が多く時間との勝負と言えるでしょう。入念な事前対策で、適性検査を乗り切りましょう。対策のコツについては、「就活の適性検査の評価実態やコツを解説!何気なく回答はもうおしまい!」を参考にしてください。
10.面接対策
ここまで紹介した内容をすべて踏まえて、最後に面接対策をします。どれほど魅力的な志望動機や自己PRが書けても、面接でうまく伝えられなければ採用担当者の評価は期待できません。
面接に苦手意識がある人ほど、十分な対策をしましょう。
・友人と交代で模擬面接をする
・質問に回答する様子を動画撮影する
・大学のキャリアセンターで面接対策を依頼する
・就活エージェントに面接対策を依頼する
面接対策は、実際に言葉に出すことが大事です。文章で内容をまとめていたとしても、面接官の前で話す際は緊張してしまい頭が真っ白になることも少なくありません。模擬面接や動画撮影など、客観的に振り返れる状況で対策すれば、改善点が見つかります。
書類選考を突破したタイミングで面接対策をして、自信を持って当日を迎えられるようにしましょう。面接は誰もが多かれ少なかれ緊張するものです。しかし、「準備していないことを聞かれたらどうしよう」と不安に感じている就活生もいるでしょう。早く答える必要はなく、質問に対して的を得た内容が答えられているかが重要です。面接でどうしても緊張してしまうという人は、「面接で緊張するのは当たり前?上手に受け答えするためのポイントとは」を参考にして面接を乗り切りましょう。
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4月からの就活で注意すべき点
就活を4月から始める場合の注意点をまとめました。以下の内容も踏まえて、効率良く就活を進めましょう。
企業の採用スケジュールをこまめに確認する
4月から就活を始める場合、少し遅れたスタートとなるため、企業の採用スケジュールを前提に行動を決めていく必要があります。
エントリーした日にちがギリギリになり、応募書類の提出までの時間が限られることも想定されるでしょう。
大学やゼミのスケジュールはもちろん、アルバイトやプライベートの予定も含めて忙しくなるため、就活をスタートさせたら企業の採用スケジュールを最優先させるようにしてください。スケジュールの調整ミスで、応募できる企業を減らさないように注意しましょう。
周りの学生と比較し過ぎない
就活を始めた時期を問わず、周りの就活生と比較し過ぎないように気をつけてください。就活のゴール設定は人によって異なり、内定を獲得する数や時期の早さを争うものでもありません。
情報収集の手段としてSNSを活用するかもしれませんが、友人の内定報告などで落ち込むことのないようにしましょう。周りの就活生と比較しても意味がないため、自分の理想に向かって集中することが大切です。
就職活動の軸をしっかりと持つ
就活のスタートが遅くなったからといって、自分の軸がブレることのないように気をつけてください。行動や決断に焦ってしまい、自分に合っている企業なのか精査せずに内定を受諾してしまうケースも少なくありません。
ミスマッチが発生すると早期退職につながりやすく、キャリアにマイナスになってしまうこともあるでしょう。就職活動を進める際は軸をしっかりと持ち、自分に合った企業を冷静に見極めることが大切です。
就活の軸とは、企業を選ぶうえで譲れない条件を指します。就活の軸の見つけ方に関しては「就職活動の軸はどう作る?決め方のコツや面接での回答例をご紹介」を参考にしてください。
結果に一喜一憂しない
就職活動では一般的に20社程度の企業にエントリーし、内々定を獲得するのは2社前後といわれています。つまり、ほとんどの企業が内定につながらないため、結果に一喜一憂するとメンタルを保つのが難しくなるでしょう。
就職活動は、企業と学生がマッチングする機会です。相性が合ったときに内定を獲得できる一方、通常は「縁がなかった」というだけなのです。目の前の結果に対して落ち込まず、次にどのように活かせるか考えるようにしましょう。
一人だけで進めず周囲を頼る
就活を効率良く進めるためにも、頼れる人やサービスは積極的に活用することも大切です。
・友人
・OB・OG
・キャリアセンター
・就活エージェント
就活で頼りになる人は、周囲にたくさんいます。一人で就活を進めると悩んだり落ち込んだりしやすくなるので、客観的な視点でアドバイスをもらうなどして周囲を頼りましょう。
就活では、誰かから的確なアドバイスが欲しいと感じる場面に遭遇するでしょう。就活の相談相手に悩んでいる人は、「就活相談先のおすすめ15選!適切な相手選びのポイントや注意点も解説」を参考にしてください。
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4月から就活を始めるのが不安なあなたへ
就活は誰も経験したことがないため「何から始めればいいか分からない」「今の対策が合っているか不安」などと感じる人が多いです。
4月から就活をスタートさせることに不安がある人は、就活のプロである就活エージェントを活用しましょう。就活エージェントのキャリアチケットでは、就活のプロであるキャリアアドバイザーが就活生一人ひとりにヒアリングしたうえで、自己分析や企業研究、面接対策などを幅広くサポートしています。
おすすめ求人の紹介や就活に関する耳より情報の提供などもしているので、就活に漠然とした悩みがある就活生はお気軽にご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。