このページのまとめ
- メーカーとは製品の製造を行う企業のこと
- メーカーには「素材」「組立・加工」「部品」などの種類がある
- メーカーと商社との違いは、自社で製造した製品を販売しているかどうか
「メーカーとはどんな企業?」「商社と何が違うの?」などと気になる就活生も多いでしょう。メーカーは自社で製品を製造し、販売も行う会社のことです。素材を作ったり、自社で製品を最後まで完成させたりと、メーカーのなかでも違いがあります。
この記事では、メーカーの特徴や種類、仕事内容について解説。最後まで読めばメーカーの特徴を理解でき、就活での企業選びに役立てられるはずです。
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メーカーとは?どのような業界なのか解説
メーカーとは、製品を作る、ものを生産する企業のことです。製造業と呼ばれることもあり、自動車や食品、アパレルなどさまざまな種類があります。
・自動車メーカー
・食品メーカー
・アパレルメーカー
・飲料メーカー
・電子機器メーカー
・電気機器メーカー
・化学メーカー
・機械メーカー
・鉄鋼メーカー
製造する製品だけではなく、製造方法も企業によって異なる点が特徴です。たとえば、素材を入手して加工するところから組み立てまで自社で行う場合もあれば、製造過程の一部だけを行う企業もあります。
メーカーは就活生からも人気の業界
メーカーは就活生から人気の高い業界です。キャリアチケットの「2026年入社予定学生の就活状況に関する調査」によると、26卒が現時点で興味のある業界として答えた1位がメーカーでした。
42.5%が興味を持っており、半数近くの就活生がメーカーへの就職も視野に入れている状況です。就活生に人気の分、倍率は高くなるので、自己分析や業界研究など選考対策はしっかりと行いましょう。
参照元
キャリアチケット
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メーカーと商社の違い
メーカーも商社も商品を販売する会社であり、混同される場合があります。しかし、それぞれ役割が違うので、メーカーと商社の違いについて整理しておきましょう。
まず、商社は卸売りを行う会社です。自社で物を作ることはなく、仕入れた製品や素材を販売することで利益をあげています。一方で、メーカーは製品を作る会社であり、自社で作った製品を販売しています。商社は自社で製品を作らず、他社から仕入れて販売していることを覚えておきましょう。
商社がどのような企業かについては、「商社とは?仕事内容や事業など就活生が知るべきポイントをわかりやすく解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。また、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事では企業研究のコツを紹介しています。
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メーカーの種類
メーカーは製造する製品だけではなく、どの製造を行っているかでも分類できます。メーカーの種類を紹介するので、業界研究や企業研究を行う際の参考にしてください。
素材メーカー
素材メーカーとは、製品に使用する原材料の開発を行っている企業です。素材メーカーの例には、以下のようなメーカーが該当します。
・ガラス
・セメント
・ゴム
・樹脂
・化学素材
・紙
・非鉄金属
素材はどの製品を製造する際にも必要であり、多くの企業から需要があります。取引先は企業がメインであり、素材メーカーにはBtoB企業が多いのが特徴です。
部品メーカー
部品メーカーは、素材メーカーが製造した素材を使い、製品の作成に必要な部品を作るメーカーのことです。以下のような部品を作成しています。
・タイヤ
・ばね
・モーター
・半導体
・ベアリング
たとえば、自動車を製造するには、部品メーカーが作成したタイヤやモーターなどの部品が欠かせません。部品メーカーは部品を作成し、組立・加工メーカーなどへの販売を行っています。
組立・加工メーカー
組立・加工メーカーは、素材メーカーから仕入れた材料を組み立て、加工して製品を仕上げる企業です。以下のように、実際に消費者に届く製品を製造しています。
・自動車
・食品
・アパレル
・家電
組立・加工メーカーは消費者に届く製品を製造しているため、BtoC企業が多い状況です。自分が携わった製品が消費者に届き、成果を目に見える形で実感できるのはメリットでしょう。
自社生産・加工メーカー
自社製品・加工メーカーは、素材の開発から加工まで、すべて自社で行う企業です。企業によっては、自社で製造した製品をそのまま販売する場合もあります。
・医薬品メーカー
・化粧品メーカー
・総合メーカー
製造のすべてを自社で行うため、さまざまな職種を採用しています。研究開発や技術職なども活躍の機会が多いでしょう。
BtoBメーカー
「BtoB」は、「Business to Business」の略称であり、法人を対象に取引している企業を指す言葉です。たとえば、機械や自動車などの部品を作っているメーカーは、「BtoB」に該当します。
長期的な取引をしている企業や、グローバルな事業展開をしている企業が多いため、安定性が高いといえるでしょう。
BtoB企業は一般の消費者との接点が少なく、就活でも目立ちにくい傾向があります。BtoB企業の探し方を「意外と知らない隠れ優良企業の探し方」の記事で解説しているので参考にしてください。
BtoCメーカー
BtoCメーカーとは、消費者を対象としている企業で、「Business to Consumer」の略称です。食品や化粧品など、消費者が直接手に取る製品を製造しています。
「BtoB」のメーカーから素材を仕入れて製造を行う企業もあれば、素材から製品まですべて自社で製造する企業も。また、知名度が高い会社が多いことも特徴の一つです。
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メーカーが募集する7つの職種
メーカーが募集する職種は、営業や研究開発、製造、商品企画などです。1つの製品を作るために、実に多くの職種が関わっています。
「メーカーに就職したい」という漠然とした目標を持つのではなく、「メーカーに就職してこの仕事がしたい」というビジョンを明確にしましょう。
1.営業
メーカーでは、商社や問屋を対象とした営業と、小売チェーンのような流通を行っている企業を対象とした営業を行っています。既存顧客との取引が主ですが、新規開拓を行うこともあるようです。
営業を志望する際は、「営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」の記事も参考にしてください。
2.研究開発
研究開発は、製品づくりや既存製品の改良につながる研究・開発を行う仕事です。
企業によっては、素材から開発する場合もあります。
3.製造
メーカーの肝となる、直接モノづくりに携わる仕事です。
4.商品企画
市場調査・分析を行い、ニーズに沿った新製品や既存品の改良などを提案します。
5.生産管理
適切な製造を行えるよう、スケジュールや生産ラインを管理しています。
6.宣伝・広報
自社製品の宣伝を行います。仕事内容は、社外広報や社内広報、IR広報などに分けられるでしょう。
7.資材調達
製品に必要な資材を調達します。商社と連携をとって仕入れる場合もあるでしょう。
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メーカーの現状
就活に向けて、メーカーの現状についても知っておきましょう。どのような状況かを解説するので、業界研究の参考にしてください。
事業開拓を進めている
商品の製造販売だけではなく、その先も利益を挙げられるように工夫をするメーカーも増えています。製造販売だけでは事業が狭く、業績に限界が来てしまうからです。
たとえば、顧客との継続的な関係を構築し、今後も自社の製品を利用してもらうためにインターネットを活用し、製品に関するアドバイスやサポートを行うメーカーもあります。
製品に付加価値があれば、ほかのメーカーとの差別化につながります。業界研究や企業研究では、新しい事業に取り組んでいるかどうかも確かめてみるとよいでしょう。
グローバル化が進んでいる
日本の市場だけでは限界があるため、日本国内だけではなく、海外市場の拡大を目指すメーカーも増えてきています。
かつては製造や輸送のコストを削減する目的で海外進出をしていましたが、方針が変わってきています。グローバルニッチを目指し、海外市場のすきまを目指して事業拡大を進めるメーカーも増えてくるでしょう。
働きやすい環境づくりを進めている
働き方改革の推進にともない、メーカーでも働きやすい環境づくりが進められています。たとえば、価値観や環境の違いを受け入れ、多様な人材を活用する「ダイバーシティ」はその1つでしょう。
また、新しい技術を取り入れることで、従業員の負担を減らそうとする動きもあります。自社だけでなく他社や大学、自治体などを巻き込んで革新を起こす「オープンイノベーション」を推進する企業も増えていくはずです。
メーカーがどのような動きをしているかは、業界研究をして詳しく調べておくとよいでしょう。業界研究の進め方を「業界研究、おすすめの方法は?これから就活を始める人へ」の記事で解説しているので、研究時の参考にしてください。
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メーカーに向いてる人の特徴
メーカーに向いてる人の特徴には、「慎重に作業できる」「手先が器用」などがあげられます。どのような人材がメーカーに向いているかを解説するので参考にしてください。
ミスなく慎重に作業ができる
メーカーは製品を製造するため、ミスなく慎重に作業できる人が向いています。失敗してしまうと製品として使用、販売ができないため、真面目に取り組める人がよいでしょう。
製造は長時間になることが多く、集中して作業をし続ける必要があります。疲れていても手を抜くことなく、真面目にミスなく作業できると評価されるでしょう。
手先が器用である
製造する製品によっては、細かい作業が求められる場合もあります。手先が器用で作業を進められる人はメーカーに向いているでしょう。
手先が器用な人は安定性があり、作業効率も上がります。ミスを減らすことにもつながるので、メーカーでも活躍できるでしょう。
学習意欲や向上心が高い
製造する製品や部品に対し、学び続ける姿勢が大切です。新しい技術や情報が増えることも多く、自分から学ぶ向上心があれば仕事で成果を出しやすいでしょう。
企業によっては新しい技術を取り入れ、製造方法や扱う製品が変わる場合もあります。変化を取り入れて、自分の経験や知識に変えられる人は、メーカーに向いています。
協調性がある
メーカーはチームで作業することが多く、協調性も求められます。さまざまな工程の従業員たちが連携することで、一つの部品や製品を製造できるのです。
作業自体は1人で黙々と行っていても、製品の完成を報告したり、進捗を共有したりとコミュニケーションの場面は多くあります。チームや企業全体で協力する姿勢を持つ人の方が、メーカーでは活躍できるでしょう。
協調性は多くの企業で評価されやすく、アピールもしやすい強みです。協調性をアピールする際のコツを「協調性を自己PRで伝えるコツは?アピールにつながる書き方や例文を解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。