このページのまとめ
- 新卒の未経験や文系出身でも職種を選べばゲーム会社に就職できる可能性がある
- ゲーム会社への就職は職種によって意欲の高さだけではなく実践的なスキルも求められる
- ゲーム会社に就職したいなら、インターンへの参加や就活エージェントの利用がおすすめ
ゲーム会社への就職を目指している就活生の中には、「専門スキルが必須」「未経験者は就職できないのでは」などと、悩んでいる方もいるでしょう。ゲーム会社と一口にいっても募集している職種はさまざま。未経験でも採用される職種もあります。この記事では、ゲーム会社の難易度が高いといわれる理由や代表的な職種、求められるスキルなどを紹介。未経験者や文系出身者もゲーム業界を志望している方は、ぜひ参考にしてください。
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- 大卒や未経験でもゲーム会社への就職はできる
- 未経験からゲーム会社に就職する方法
- 未経験OKの会社に応募する
- ゲーム系の大学や専門学校に通う
- 就職エージェントのサポートを受ける
- ゲーム会社への就職難易度が高いといわれる理由
- 大手のゲーム会社は内定倍率が高い
- 中小企業は経験や実力を重視する傾向にある
- 海外のゲーム会社は即戦力を求めている
- ゲーム会社への就職で求められる4つのこと
- 1.ゲーム制作への意欲
- 2.トレンドやニーズへの敏感さ
- 3.コミュニケーションスキル
- 4.プログラミングの知識
- ゲーム会社の代表的な職種
- プロデューサー
- ディレクター
- プランナー
- グラフィックデザイナー
- イラストレーター
- プログラマー
- サウンドクリエイター
- シナリオライター
- ローカライザー
- デバッガー
- 間接的にゲーム制作に携わる職種
- 営業
- 広報
- カスタマーサポート
- ゲーム会社への就職に向いている人の特徴
- チームで仕事をするのが得意な人
- 向上心がある人
- 体力や忍耐力がある人
- ゲーム会社への就職に苦労する人の特徴
- ゲームに興味がない人
- 計画的に物事を進めるのが苦手な人
- 一人で黙々と仕事をしたい人
- ゲーム会社に就職するための5つの対策
- 1.ゲーム業界に関する情報収集をする
- 2.ゲーム会社に就職したい理由を深掘りする
- 3.プログラミングの知識を身につける
- 4.インターンシップに参加する
- 5.就活エージェントを活用する
- 文系出身者におすすめの職種
- 営業
- 広報
- シナリオライター
- ローカライザー
- ゲーム会社への就職に役立つ資格
- 応用情報技術者
- 基本情報技術者
- TOEIC600点以上のスコア
- ITパスポート
- C言語プログラミング能力検定
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- CGクリエイター検定
- 色彩検定
- 映像音響処理技術者資格認定試験
- MIDI検定
- サウンドレコーディング技術認定試験
- ゲーム会社以外の就職先も視野にいれよう
- ゲーム会社に就職したいあなたへ
大卒や未経験でもゲーム会社への就職はできる
ゲーム会社の就職は、専門学校に行かなくても可能です。大学卒業や未経験者でも募集している企業があります。
ゲーム会社といえばゲーム開発を行う人々をイメージするかもしれません。しかし、実は営業やシナリオライターなど、開発以外の方々もゲーム会社では活躍しています。ゲーム会社を目指す場合は、どのような職種があり、未経験者でも応募しているかどうかを確認しておくのが大切です。企業研究を行い、興味のある企業について詳しく調べておきましょう。
企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
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未経験からゲーム会社に就職する方法
仕事や業種が未経験であっても、ゲーム会社に就職する方法はあります。ただし、人気かつ求人数が豊富なわけではないので、コツを知っておくことが大切。ここでは、未経験からゲーム会社に就職する方法を4つ紹介するので参考にしてください。
未経験OKの会社に応募する
ゲーム会社によっては、人手不足や会社の活性化を目的に未経験OKの求人を出しています。
また、ゲーム会社の求人はプログラミングだけではありません。イラストレーターや企画など、複数の業種で求人が出されています。「プログラミングは難しくても、イラストなら書ける」「企画やシナリオなら挑戦したい」などの場合は、未経験OKの求人を中心に探してみましょう。
ゲーム系の大学や専門学校に通う
ゲーム系の知識が学べる大学や専門学校に通うのも一つの選択肢です。ゲーム制作に必要な知識や技術を学べるため、業種未経験でも採用されやすくなります。
また、大学や専門学校の場合、ゲーム会社とのつながりを持つ場合も多いのがメリットです。インターンシップに参加したり、推薦を受けて選考に参加できたりするケースもあるでしょう。インターンシップがどのようなものか気になる学生は、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事も参考にしてください。
転職支援があるスクールに通う
未経験からゲーム会社を目指すなら、転職支援をしてもらえるスクールに通うのもおすすめです。たとえば、プログラミングスクールではプログラミングスキルを学び、就職に活かすことができます。
転職支援のあるスクールの場合、書類選考や面接対策などのサポートを受けられる点もメリット。ただし、スクールに通うための費用がかかる点はデメリットなので気をつけなければなりません。
就職エージェントのサポートを受ける
大学生が未経験からゲーム会社を目指すなら、就職エージェントに相談するのがおすすめです。就職エージェントは就活スタートからゴールまで、寄り添ってサポートしてもらえるサービス。
就職エージェントに相談するメリットは、企業の紹介も受けられる点です。また、紹介してもらった企業の内定をもらうためにはどうすればよいか、選考対策のアドバイスも受けられます。
未経験からゲーム会社を目指すなら、ポテンシャルや入社への熱意などをほかの就活生よりもアピールしなければなりません。より自分の魅力をアピールするためにも、就職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。
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ゲーム会社への就職難易度が高いといわれる理由
一般的に、ゲーム会社への就職は難易度が高いといわれています。ゲーム業界はトレンドやニーズにあわせて常に変化が求められ、優秀な人材が必要とされる傾向にあるからです。
ここでは、ゲーム会社への就職が難しいといわれる理由を解説します。
大手のゲーム会社は内定倍率が高い
大手のゲーム会社は知名度が高く、安定した経営基盤や充実した福利厚生を魅力に感じて、多くの学生が応募します。特に、コンシューマー向けの有名タイトルを開発している企業や、世界的にヒットしているゲームを持つ企業には、国内外から多数の志願者が集まり、内定倍率が高くなりやすいでしょう。
大手企業は応募者数が膨大なため、採用枠に対しての倍率が非常に高く、新卒での就職はかなりの狭き門です。また、倍率が上がれば上がるほど、選考では学歴や実務に直結するスキルが重視される傾向があります。
つまり、どれだけゲームが好きかという情熱だけでは通用せず、専門知識や実践力があることを示せないと、大手企業の採用ラインには届きにくいというのが現実です。
中小企業は経験や実力を重視する傾向にある
中小ゲーム会社では、比較的知名度が高くないため、大手ほどの応募数にはなりません。しかし、少人数体制で業務を行うことも多く、新卒でも即戦力に近い人材が歓迎される傾向があります。
教育にかけられる時間や人手が限られているため、未経験者が採用されるのは難易度が高くなるでしょう。新卒でも実力主義の採用が多く、学校で学んだ知識だけでは通用しないこともあるため、自主制作やインターン経験、チーム開発の経験などが強みとなります。
特に、ポートフォリオや実制作の経験がない場合は、ほかの候補者との差をつけづらく、内定を勝ちとるには自分の強みをしっかり伝える工夫が必要です。
海外のゲーム会社は即戦力を求めている
海外のゲーム企業では、日本の新卒採用のような「ポテンシャル採用」は行われず、基本的には即戦力となる技術力を持った人材の採用が中心です。学歴よりもスキルや実績が重視されるため、自分の得意分野や実績を具体的に示すことが欠かせません。
また、選考プロセスには英語や現地語でのやり取りが含まれることがほとんどです。オンライン面接やリモートでの試験が行われるケースもありますが、いずれも現地言語を使って意思疎通ができることが前提となるため、語学力の有無が就職の難易度を大きく左右するでしょう。
海外就職を目指すなら、国内での実務経験を積んでからキャリアアップを図るルートも一つの手段です。
外資系企業への就職については「外資系企業に就職する際のポイントは?日系企業との違いも解説!」の記事で解説しています。
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ゲーム会社への就職で求められる4つのこと
新卒でゲーム会社に就職するためには、ゲーム制作に対する強い意思を持つほか、基本的なスキルを身につけておくことが大切です。
ここでは、ゲーム会社への就職で求められる4つのことを解説します。
1.ゲーム制作への意欲
ゲーム会社に就職するためには、ゲーム制作に対する意欲の高さが不可欠です。「ゲームが好き」「開発にも少し興味がある」程度の気持ちで働くには、厳しい業界だといえます。
入社後、タイトなスケジュールを守りながら膨大な仕事をこなすためには、ゲーム制作に対する熱意がなければ乗り越えられないでしょう。
ゲーム会社を志望する際は、自分の想いを深掘りしてみてください。たとえば、「ユーザーを楽しませたい」「実力を試したい」など、自分の考えを明確にしておく必要があります。自分の考えが明確になれば、就職活動中も入社後も迷いが少なくなるはずです。なぜゲーム業界で働きたいのかをよく考え、ゲーム制作への意欲を強く持ちましょう。
2.トレンドやニーズへの敏感さ
ゲーム会社にとって、トレンドやニーズに敏感な人材は大きなメリットになります。ゲーム会社として成長していくためには、ユーザーの需要に応えながら常に変化し続けなければならないからです。
開発技術は革新スピードが早く、常に最新の情報を掴んでおかなければ、ニーズの変化に対応できなくなります。最先端のトレンドやニーズへの敏感さは、どこのゲーム会社でも求められる資質の一つです。
就職活動をするうえで、ゲーム業界は常にユーザー目線で物事を考え、ニーズの変化に対応し続けられる人材を必要としている点を意識しておいてください。
3.コミュニケーションスキル
ゲーム会社への就職では、専門的な知識に限らず、コミュニケーションスキルも重視されます。
ゲーム制作は、プロデューサーやディレクター、デザイナーなど、さまざまな役割の人と企画を進めるのが基本です。そのため、周囲の人と円滑にコミュニケーションが取れることは、仕事を進めるうえで大きなメリットになります。
また、トラブルが発生した際にも、迅速に報告をしたり相手の立場に立って意見を述べたりできれば、周囲との信頼関係も築きやすいでしょう。
4.プログラミングの知識
ゲーム会社に就職するのに、プログラミングスキルは必須ではありません。しかし、プログラミングの知識があれば、就職活動を有利に進められるほか、入社後の仕事にも活かせるでしょう。
たとえ実践経験がなくても、プログラミングの知識があれば、ほかの職種のメンバーともコミュニケーションを取りやすくなるはずです。ゲーム開発の人材だけではなく、ゲームを宣伝する広告も、ゲームを売り出す営業も、知識を持っていた方が社内で話をしやすくなります。
ゲーム開発以外の職種でも、プログラミングの知識は持っておくことがおすすめです。
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ゲーム会社の代表的な職種
ここでは、ゲーム会社の代表的な職種を紹介します。職種によって求められるスキルや経験が異なるため、それぞれの仕事内容や必要なスキルを確認し、キャリアプランを描く際の参考にしてください。
プロデューサー
プロデューサーは、ゲーム全体を統括する総監督のような役割です。具体的には、予算やスケジュール管理、スタッフの選定などを行います。
プロデューサーに必要なスキルは、コミュニケーション能力やマネジメント能力、企画力などです。仕事の範囲が広いため、多くの人がディレクターとして十分な経験を積んでから、プロデューサーにキャリアアップしています。
ディレクター
ディレクターは、実際のゲーム制作における現場監督のような役割です。プロデューサーが決めたゲームの方向性に沿って、ゲームプランナーやゲームデザイナーと協力しながらより具体的な企画を立てます。
また、企画のスケジュール管理もディレクターの仕事の一つです。ディレクターには、企画力に加えて、マネジメント能力やリーダーシップも求められます。
プランナー
ディレクターが立てた企画をもとに、さまざまな職種の人に指示を出すのがプランナーの仕事です。プロデューサーやディレクターと連携して、プロジェクトを円滑に進める役割を担います。
ディレクターが形にした企画を実行に移すためには、アイデアを具現化する柔軟な発想力や、周囲とうまく関われるコミュニケーション能力が必要です。
グラフィックデザイナー
ゲーム会社のグラフィックデザイナーは、主にゲームの背景や登場するキャラクターを制作します。企業によっては、キャラクターデザイナーや2D・3Dデザイナーなどと呼ばれるケースも珍しくありません。
グラフィックデザイナーは、IllustratorやPhotoshopといったソフトを扱うスキルのほか、独創性や想像力を必要とする職種です。
イラストレーター
イラストレーターは、ゲームに登場するキャラクターや背景画像などを制作する仕事です。最近ではスマートフォンのアプリゲームが増加しており、イラストの需要が高まっています。
ときには登場するキャラクターを考え、実際にデザインまで完成させることも。イラストの技量はもちろん、発想力や柔軟性なども求められる仕事です。
プログラマー
プログラマーは、ゲームを制作するためのソフトウェアの開発や品質の管理など、幅広い仕事を担います。システムエンジニアが作成した設計書をもとに、プログラミングを行うのが主な仕事です。
プログラマーは、不具合が起きた場合の修復も担うため、高度なプログラミングスキルが求められます。ほかにも、論理的思考力や数字・物理に関する知識などがあれば、プログラマーとして活躍できるでしょう。
サウンドクリエイター
ゲームの挿入曲や効果音の制作を担うサウンドクリエイターは、ゲームの世界観を高度に表現するために欠かせない職種です。
サウンド制作はパソコンを使って行われます。そのため、サウンドクリエイターには、作曲を行うための音楽的なスキルに加えて、音楽制作のソフトを扱うスキルも必要です。
シナリオライター
シナリオライターは、ゲームストーリーの考案を担います。ストーリーを想像し、文章にする力が重要です。シナリオに関しては、自分でコンセプトやキャラクターから考える場合もあれば、あらかじめ決められた案に従うケースもあります。
近年では、スマートフォン用のゲームでもシナリオの重要性が高まっており、今後もシナリオライターの需要は増していくでしょう。
ローカライザー
ローカライザーとは、日本のゲームを海外向けに翻訳する仕事です。単に直訳するのではなく、ゲームの世界観に合わせて翻訳するスキルが求められます。
また、翻訳先の国の文化や習慣も取り入れる必要もあるため、語学力はもちろん、他文化への理解や新たなことを学び続ける姿勢も重要だといえるでしょう。
なお、海外で発売されたゲームを日本語に翻訳して、日本で遊べるようにするのもローカライザーの仕事の一つです。
デバッガー
デバッガーとは、ゲームの不具合を洗い出す役割を担います。ゲームの開発最終版と仕様書が渡され、ゲームをプレイしながら、仕様書どおりに動作しているかどうか確認するのが主な仕事です。なお、不具合がある場合には修正作業も実施します。
デバッガーとして活躍するためには、プログラミングスキルやコミュニケーション能力だけでなく、さまざまなゲームに精通していなければなりません。
ゲーム会社の代表的な職種に関しては、「ゲーム業界の今後の見通しは?職種や仕事内容から求められる人物像まで解説」も参考にしてください。
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間接的にゲーム制作に携わる職種
ゲーム業界には、専門職のほかに間接的にゲーム制作に関われる職種もあります。未経験者や文系出身者をはじめ、専門知識がなくてもチャレンジできるため、ゲーム会社への就職を目指している方は参考にしてください。
営業
ゲーム会社の営業は、自社で制作したゲームを販売してもらえるように小売店にアプローチする仕事です。主な営業先として、ゲームショップや家電量販店などが挙げられます。
商品の取り扱いを依頼するためには、まず自社のゲームをよく理解したうえでアピールすることが大切です。そのためには、自社のゲームコンセプトや特徴、魅力を伝えるスキルが欠かせません。
なお、近年はゲーム本体だけではなく、ダウンロードコンテンツの販売も増えています。広報と協力しながら、販売促進のためのプロモーションを企画・実施したり、商品を知ってもらうためのイベントを開催したりするのも営業の仕事の一つです。
広報
広報は、自社のゲームをより多くの人に知ってもらうための宣伝活動を担います。たとえば、テレビコマーシャルの企画や、イベント実施などが広報の仕事です。ゲームによっては、ほかのアニメやゲームとコラボレーションすることもあるでしょう。
近年では、WebコマーシャルやSNS広告のように、広報の媒体も年々増加傾向にあります。広報には、時代の流れやユーザーのニーズに合わせて、自社の商品をアピールするスキルが必要です。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、消費者から寄せられた質問やクレームに対応する仕事。たとえば、「ゲームの操作方法」「エラーが起きた場合の対処方法」といった問い合わせに対応します。そのため、自社のゲームやサービスに関する豊富な知識と、相手に的確に説明するスキルが必要です。
カスタマーサポートには、消費者からの理不尽なクレームが寄せられる場合もあるため、忍耐力や臨機応変な対応も求められます。寄せられた質問や意見をまとめて制作サイドに伝えるまでが、カスタマーサポートの仕事です。
未経験者や文系出身者におすすめのゲーム会社の職種については、「ゲーム会社への就職は難しい?難易度が高いといわれる理由を解説」も参考にしてください。
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ゲーム会社への就職に向いている人の特徴
ここでは、ゲーム会社の就職に向いている人の特徴を解説します。
チームで仕事をするのが得意な人
ゲーム制作は複数の職種が連携して進めるため、周囲と協力しながら仕事を進められる人が求められます。プロデューサー、エンジニア、デザイナーなど、多彩な専門職が一丸となって一つのタイトルを作り上げるには、チームとして動く力が不可欠です。
コミュニケーションを円滑に取り、ほかのメンバーと足並みをそろえて仕事ができる「チームプレーヤー」は、開発現場での信頼も厚く、結果にもつながりやすいでしょう。自分の意見を伝えつつ、周囲のアイデアにも耳を傾け、協調性を持って仕事ができる人に、ゲーム業界は向いています。
協調性をアピールしたい場合、「協調性を自己PRで伝えるコツは?アピールにつながる書き方や例文を解説」の記事も参考にしてください。
向上心がある人
ゲーム業界では技術革新のスピードが速く、常に最新の知識やスキルを身につけていく姿勢が求められます。たとえば、プログラマーであれば最新のゲームエンジンやAI技術、デザイナーであれば3Dモデリングやアニメーションの表現力など、変化に対応できる柔軟さと探究心が欠かせません。
また、ユーザーのニーズや市場の動向を敏感にキャッチし、それを作品づくりに反映させていく努力も必要です。「もっと良いゲームをつくりたい」「多くの人に楽しんでもらいたい」といった情熱を持ち、自主的に学ぶ姿勢がある人は、ゲーム業界に強く向いているといえるでしょう。
体力や忍耐力がある人
ゲーム業界では、長時間にわたる開発作業や度重なる修正対応が発生しやすく、体力と精神的なタフさが求められます。開発スケジュールがタイトになることや、品質を追求するあまり作業量が膨らむといった場面も少なくありません。
そのため、長時間の作業に耐えうる体力と、思いどおりにいかない状況でも粘り強く取り組める精神力が求められます。
また、納期やクオリティに対するプレッシャーの中でも、諦めずにやり遂げる強さが必要です。忙しくても安定したパフォーマンスを発揮するとともに、目標に向かって粘り強く取り組める人は、業界内で重宝される存在となるでしょう。
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ゲーム会社への就職に苦労する人の特徴
ゲームに情熱がない人や、一人で仕事を進めない人は、ゲーム会社に就職すると苦労するかもしれません。ここでは、ゲーム会社への就職を慎重に考えたほうが良い人の特徴を紹介するので、チェックしてみてください。
ゲームに興味がない人
ゲーム業界で働く上で、ゲームそのものへの興味や愛着は大切です。関心が薄いままでは、長期にわたる開発プロジェクトに対してモチベーションを維持するのが難しくなります。
また、クリエイティブなアプローチや独創的なアイデアにより魅力的な作品を生み出すには、自身もユーザーとしてゲームを楽しみ、魅力や課題を理解することが必要です。開発者としてはもちろん、ユーザー目線でもゲームに対して熱意を持つことが求められます。
計画的に物事を進めるのが苦手な人
ゲーム制作は多くのスタッフが関わる分業体制で行われているため、計画的な行動が求められます。自分の工程が遅れると、ほかの工程にも影響がおよび、プロジェクト全体の進行に支障をきたすおそれがあるでしょう。
そのため、納期を意識しながら逆算で作業計画を立てることや、進捗に合わせて柔軟に対応する力が必要です。自己管理ができず、作業に遅れが出やすい人は、業務に支障をきたす可能性があるでしょう。
一人で黙々と仕事をしたい人
ゲーム開発の現場では、チームでの連携が重要な役割を果たします。自分一人で完結する仕事はほとんどなく、関係者との情報共有や調整が欠かせません。
進捗報告や意見交換など、他職種とのコミュニケーションを前提に業務が進むため、人と関わるのが苦手な人や「自分のペースで静かに働きたい」という人には、やや不向きな環境といえるでしょう。
自分に向いているかどうか確かめるには、自己分析を行うことも大切です。自己分析の進め方については、「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」も参考にしてください。
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ゲーム会社に就職するための5つの対策
ゲーム会社に限らず、就職活動を成功させるためには具体的な対策をしなければなりません。ここでは、ゲーム会社に就職するための対策を5つ解説します。
1.ゲーム業界に関する情報収集をする
ゲーム会社に就職するためには、ゲームの知識を深めたり業界に関する情報を集めたりすることが不可欠です。自分が好きなゲームや有名企業に限定せず、ゲーム業界全体の動向について調べましょう。
業界・企業研究は、志望動機の作成や企業選びだけでなく、面接対策としても役立ちます。面接において、業界への理解度を確認するための質問をされるケースは少なくありません。ゲーム業界について調べて終わりではなく、自分の意見や考えを持ち、それを伝えられるようにまとめておくことが大切です。
2.ゲーム会社に就職したい理由を深掘りする
ゲーム会社への就職を成功させるためにも、自分がなぜゲーム会社に就職したいのか、理由を深掘りしましょう。面接で聞かれたときに困らないように、具体的なエピソードを用意しておくのがポイントです。
たとえば、「ゲームを作りたい」のように抽象的な表現では、十分なアピールにつながりません。「ほかの企業と比べて、なぜゲーム会社なのか」「ゲーム制作を通して何を実現したいか」など、質問を繰り返して志望理由に説得力を持たせましょう。
特に、新卒採用の場合は、採用担当者に未経験でも活躍できると思わせる自己アピールが必要です。前述のとおり、ゲーム会社で必要とされるスキルは、ゲームを制作する専門スキルだけではありません。
ゲーム会社には、コミュニケーション能力やリーダーシップなど、学生時代のサークルやアルバイトで培った能力を活かせる職種もあります。ゲーム会社で必要とされるスキルをよく理解したうえで、企業ニーズに沿ったアピールが必要です。
3.プログラミングの知識を身につける
学生のうちにプログラミングの知識を身につけておくと、ゲーム会社への就職に役立ちます。また、実践スキルまで身につけられなくても、基礎を理解できていれば、入社後の成長スピードも早くなるはずです。
プログラミングを学ぶためには、独学やプログラミングスクールに通う方法があります。独学の場合は、書籍やWebサイトを活用し、基礎から焦らずに学習するのがポイントです。独学なら費用を抑えられるため、未経験者でもプログラミング学習を始めやすいでしょう。
プログラミングスクールに通えば、独学よりも効率よくスキルを身につけられます。ただし、費用が掛かるため、プログラミングスクールに通う目的を明確にしたうえで、よく検討してみてください。
4.インターンシップに参加する
ゲーム会社に就職するためにも、ゲーム会社のインターンシップに参加してみましょう。短期のインターンシップであれば、参加するハードルも高くなく、ゲーム業界の仕事について学べたり社内を見学したりできます。
実際の仕事を体験できる長期のインターンシップもありますが、参加するためには選考を通過しなければならないケースがほとんどです。ゲーム会社に対する理解を深めるためにも、興味がある企業がインターンシップを実施しているようであれば、積極的に参加しましょう。
5.就活エージェントを活用する
ゲーム会社への就職を成功させるためには、就活エージェントの利用もおすすめです。就活のプロであるエージェントからアドバイスをもらうことで、ゲーム会社のように倍率が高くて就職が難しい業界においても、十分な対策をして就職活動に臨めるでしょう。
自分だけでどのように就職活動を進めれば良いか分からないと悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに就活エージェントに相談してみてください。
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文系出身者におすすめの職種
文系出身者がゲーム会社を目指す場合、営業や広報など、プログラミングスキルが求められにくい職種がおすすめです。文系出身ならではの特徴も活かせる職種を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
営業
営業はコミュニケーション能力を活かせるため、文系出身者が活躍しやすい職種です。プログラミングスキルに自信がなくても、商品への知識や熱意があれば成果を残せるでしょう。
主な営業先は、ゲームショップや家電量販店であり、自社のゲームを店頭に置いてもらえるように依頼します。商品の魅力を伝える提案力やプレゼン能力なども活かせる職種です。
キャリアチケットの「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、営業職を希望する就活生は21%で2番目に多い数字でした。
引用:キャリアチケット「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」
人気の職種なので、企業研究や選考対策をしっかりと行い、内定を獲得できるように準備しましょう。営業職を目指す方は、「営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」の記事も参考にしてください。
参照元
キャリアチケット
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広報
広報は自社の商品を知ってもらうために、宣伝活動を行う職種です。特別なスキルは必要ないことから、文系出身者やゲーム業界未経験者でも就職を目指せます。
シナリオライター
商品のストーリーを考えるシナリオライターも、文系出身の強みを活かせる職種です。ユーザーを感動させる物語を考えたり、話の流れを分かりやすく伝えたりするために、文系の力が活かせるでしょう。
ローカライザー
翻訳を行うローカライザーは、英語などの語学力を活かせます。ただ翻訳するだけではなく、原作の良さを残しながら、日本語に翻訳する難しさがあるので、文系ならではの表現力が重要です。
また、ストーリーを理解するためには、海外の文化や背景を知っておくことが必要なケースもあります。海外の歴史や文化を学んでいる場合は、その知識も活かせるでしょう。
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ゲーム会社への就職に役立つ資格
ゲーム会社に就職するために、おすすめの資格もあります。
資格を持っているからといって必ずしも就職活動を有利に進められるわけではありませんが、ゲーム会社への就職に向けて知識を深めたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
応用情報技術者
応用情報技術者とは、高度なIT技術を持っていることを示す国家資格です。エンジニア向けの資格のため、専門性が高く、プログラマーをはじめとする専門職を志望している人は取得するとよいでしょう。
エンジニア職を志望する学生のなかでも、応用情報技術者の資格を所持している人は決して多くありません。そのため、大手のゲーム会社の選考を受ける際にも、アピールできる資格です。
基本情報技術者
基本情報技術者もIT系の国家資格の一つで、ITに関する基本的な知識を持っていることを証明できます。専門的なスキルよりも経営やマネジメントに関する知識を問われるため、しっかりと対策すれば学生でも取得しやすい資格です。
基本情報技術者の資格があれば、企業から「IT知識の習得に意欲的である」「積極的に学ぶ姿勢がある」といった好印象を持たれやすくなるでしょう。
TOEIC600点以上のスコア
TOEICとは英語でのコミュニケーション能力を示す試験です。ゲーム会社への就職を目指すなら、スコア次第ではTOEICも効果的なアピールにつながります。なぜなら、ゲーム制作のプログラミングでは英語を使用するためです。
TOEICを受験する際は、最低でも600点以上のスコアを目指しましょう。TOEICは月に1〜2回試験が実施されているため、挑戦しやすいのでおすすめです。就職活動のためのTOEIC対策については、「TOEICは就職活動で評価される?アピールの目安点数や勉強法を解説」で詳しく解説しています。
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基本的な知識を持っていることを示す国家試験です。ゲーム業界では、企画や開発、デザインといったあらゆる職種でパソコンやネットワークなどのIT機器を扱う機会があります。
ITパスポートでは、ITリテラシーだけでなく、経営戦略やプロジェクトマネジメントなど、ビジネス全体の知識も問われるため、社会人としての基礎力を身につけるのにも役立つでしょう。ゲーム業界を志望する学生にとっては、職種を問わず取得して損のない資格といえます。
C言語プログラミング能力検定
C言語プログラミング能力検定は、プログラミング言語の一つであるC言語に関する知識とスキルを問う試験です。C言語は処理速度の速さやシンプルな構文で知られ、ゲームエンジンやシステムプログラムにも広く使われています。
近年は、新しい言語に注目が集まっているものの、基礎的なアルゴリズムや構造を学ぶには最適な言語であり、習得していればほかの言語への応用力も身につくでしょう。検定には3級から1級までの段階があり、上位級を取得できれば、開発職としてのスキルを客観的にアピールする材料になります。
Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験は、画像編集ソフト「Photoshop」の操作スキルを測る資格で、ビジュアル制作に携わる職種を目指す方には有力な武器になります。Photoshopは、キャラクターデザインや背景画の編集、UIデザインなど、ゲーム制作のさまざまなシーンで活用されており、業界でも高く評価されているツールです。
試験ではスタンダードとエキスパートの2段階に分かれており、実際に作品を制作しながらスキルを証明できる実践的な内容となっています。デザイナー職を希望するなら、早めにチャレンジしておきたい資格の一つです。
Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験は、ベクター形式のグラフィック作成ソフト「Illustrator」の操作力を測る資格で、ロゴやアイコン、UIパーツのデザインに関わる仕事を目指す方に適しています。IllustratorはPhotoshopと並ぶ定番ツールであり、両方を使いこなせれば、より幅広い制作業務に対応できるでしょう。
試験はスタンダードとエキスパートの2レベルが用意されており、レベルに応じた試験に挑戦できます。独学でも対策可能な模擬問題集も販売されているため、計画的な学習で十分に合格を狙えるでしょう。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、2D・3Dのコンピュータグラフィックス制作に関する知識と技術を評価する資格です。ゲームのビジュアル表現には、キャラクターや背景、モーションなど多様なCG技術が使われており、この検定はその基礎から応用までを幅広くカバーしています。
表現力やデザインの原則に加え、モデリングやレンダリングなどの実務的な内容にも踏み込んでおり、クリエイターとしての総合力を示すことが可能です。ベーシックとエキスパートの2つのレベルがあるため、まずは基礎から固めることをおすすめします。
色彩検定
色彩検定は、配色や色の見え方に関する知識とセンスを身につけたい人に最適な資格です。ゲームのビジュアルデザインでは、キャラクターの印象や世界観の演出に「色」が大きな影響を与えるため、色彩感覚の鋭さは重要なスキルといえます。
基礎から高度な色彩理論まで段階的に学ぶことができ、3級~1級のほか、ユニバーサルカラー(UC)級という独自の視点にも対応しています。グラフィックやUIデザインに関心のある方は、取得しておくと実務で役立つでしょう。
映像音響処理技術者資格認定試験
映像音響処理技術者資格認定試験は、映像と音響に関する技術的な知識を有していることを証明する資格です。ゲーム制作では映像と音の融合が求められるシーンも多く、特にサウンドエンジニアや演出担当を目指す方に役に立ちます。
試験では、音響や映像の基本的な技術はもちろん、著作権に関する理解も問われるため、現場で求められる実践的な知識を身につけることが可能です。マークシート形式で受験しやすく、ゲーム以外にも映像制作や舞台業界にも応用できるでしょう。
MIDI検定
MIDI検定は、電子楽器やPCを用いた音楽制作において基本となる「MIDI」に関する知識を測る資格です。MIDIはゲーム内のBGMや効果音制作にも関わる技術であり、音楽制作志望の方はぜひ習得しておきたいスキルといえます。
4級から1級まで段階的にステップアップでき、1級を目指すには段階的に下位級の合格が必要です。それぞれの級で出題内容が異なるため、受験する級に応じた対策が重要になります。音楽を扱う職種を目指すなら、早いうちから取り組んでおくと強みになるでしょう。
サウンドレコーディング技術認定試験
サウンドレコーディング技術認定試験は、音声収録や編集のスキルを評価するための資格で、日本音楽スタジオ協会が主催しています。ゲームにおけるボイス収録や効果音の制作では、録音機材の扱いや音質調整のスキルが求められるため、資格を取得することで実務に直結する能力を証明できるでしょう。
評価はA~Eまでのランクで判定される形式で、マークシート方式のため初学者でも挑戦しやすいのが特徴です。音響関連の職種を目指す人には、就職活動のアピールポイントになります。
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ゲーム会社以外の就職先も視野にいれよう
実践経験のない新卒から、ゲーム制作に関係する職種に就職するのは簡単ではありません。そのため、ゲーム会社に就職したいと考えている場合であっても、一度ゲーム会社以外の就職先を視野に入れてみてください。
実際に、ゲーム会社にこだわらなければ、未経験者や文系出身者でも就職できるエンジニア職の選択肢は広がるでしょう。場合によっては、ゲーム制作に必要なスキルを身につけられる仕事に一度就いてから、経験や成果を武器にゲーム会社に転職するという道もあります。
また、ゲーム会社への就職に必要なスキルを身につける方法として、社会人として働きながらプログラミングスクールに通うことも可能です。自身の状況に合わせて、就職先の視野を広げつつ、長期的なキャリアプランを考えてみるとよいでしょう。
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ゲーム会社に就職したいあなたへ
ゲーム会社に就職したいけれど、「難易度が高そう」「ゲーム会社に採用されるイメージがもてない」と不安を感じている就活生も多いでしょう。多くのゲーム会社は、スキルや経験のある即戦力を求めているため、新卒で就職するためには入念な対策が欠かせません。
志望企業からの内定を獲得するためには、OB・OGや就活エージェントなど、信頼できる第三者に相談しながら就職活動を進めるのがおすすめです。
キャリアチケット就職エージェントでは、自己PRや志望動機の添削はもちろん、自己分析の深掘りや業界・企業分析から面接対策まで一貫したサポートをしています。一人ひとりの価値観にあった企業を厳選して紹介することも可能なので、就職活動に不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。