このページのまとめ
- 高給取りは年収800万円を超えたあたりからが目安
- 高給取りを目指しやすい職業には「医師」「パイロット」「弁護士」などがある
- 高給取りの仕事は責任やプレッシャーがあり大変な点には気を付ける
「高給取りの仕事に就きたい」「せっかく就職するなら高い年収がいい」と考える就活生もいるでしょう。収入は生活に関わる部分であり、仕事のモチベーションを維持するためにも欠かせません。ただし、高給取りを目指すのであれば、どのような仕事であれば給与が高いのか知っておく必要があります。
この記事では、高給取りを目指しやすい職業や業界を解説しているので、企業選びの参考にしてみてください。
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- 高給取りとは?いくらからが目安になるのかを解説
- 高給取りを目指しやすい代表的な職業
- 医師
- 大学教授
- パイロット
- 弁護士
- 公認会計士
- 高給取りを目指しやすい代表的な業界
- 外資系企業
- 総合商社
- 金融
- コンサルティング
- 高給取りになりやすい人の特徴
- 行動力がある
- 責任感がある
- 時間を有効に使える
- チャレンジ精神がある
- 謙虚さを持っている
- 整理整頓ができる
- 高給取りの仕事のデメリット
- 仕事がきつい
- プレッシャーやストレスがかかりやすい
- 税金が高い
- 高給取りと学歴の関係性
- 高学歴は高給取りの仕事に付きやすい
- 学歴がなくても資格があれば高給取りを目指せる
- 女性が高給取りを目指すなら資格がおすすめ
- 高給取りを目指して就活を進めるあなたへ
高給取りとは?いくらからが目安になるのかを解説
高給取りとは、高い給与をもらっている人々のことです。また、役職など高い地位に就いている人や、仕事をするうえで優れたスキルを持っている人を指す場合もあります。
高給取りがいくらから呼ばれるかの具体的な金額については、個人の感覚によって変わってくるでしょう。対象の年齢や業界、職種によっても変わってきます。
仕事全体で考えた場合の目安は、平均年収です。たとえば、国税庁の調査である「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本全体の平均年収は443万円でした。
また、年収800万円超900万円以下は全体の2.9%、年収900万円超1000万円以下は全体の1.9%になります。年収800万円以下の合計で90.4%であることを考えると、800万円を超えたあたりから高給取りと呼べるでしょう。
一方で、新卒の給与については、230万から295万あたりが中央値になります。新卒年収の中央値については「新卒の年収の中央値はどれくらい?学歴や業種別でもご紹介!」も参考にしてください。
参照元
国税庁 長官官房 企画課
民間給与実態統計調査
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高給取りを目指しやすい代表的な職業
高給取りを目指しやすい職種には、「医師」「パイロット」「弁護士」などが挙げられます。職種によって給与の高さも変わってくるので、どのような職種が高収入の傾向にあるのか知っておきましょう。
医師
医師は高度なスキルと専門知識が求められるため、高給取りになりやすい職業です。命を預かる場面が多いことからも、給与が高くなります。
医師になるには、6年制の大学で医療を学んだのち、国家資格に合格しなければなりません。研修医時代はそれほど高収入とはいえなくても、キャリアアップを経て、高年収に至る傾向があります。
大学教授
大学教授も高給取りとしてあげられやすい職種です。勤める大学や雇用形態にはよるものの、教育分野における指導的な役割を担う重要な仕事といえるため、高収入になりやすいでしょう。
また、教職としての役目のほか、専門分野の研究を深めて学会の発展に寄与することも期待されます。大学教授の職に就くには、大学院での博士号取得を求められるケースが一般的です。
パイロット
パイロットも専門性の高さとスキルが必要な点から、高給取りを目指しやすい職種といえます。専門性はもちろん、決断力や気力、体力なども求められるタフな職種です。
パイロットの資格を取るには、航空大学を卒業する、または航空会社でパイロットの訓練を積むといった2つの方法があります。パイロットも医師同様に命を預かる点から、責任に対して高い給与が設定されているといえるでしょう。
パイロットになるためには、航空業界への就職が必要です。航空業界については「航空業界の現状と今後の見通しは?特徴・職種・仕事内容・就職事情も解説」も参考にしてください。
弁護士
弁護士も資格取得のハードルが高く、高収入を目指しやすい職業です。
弁護士になるには、法科の大学または大学院を修了し、司法試験への合格が求められます。司法試験の難易度は非常に高いといわれており、弁護士の資格を得るのは容易ではありません。そのため、職種自体の給与水準が上がりやすいと考えられます。
公認会計士
公認会計士とは、企業の監査や経理、コンサルティングなどを行う仕事です。専門的な知識が求められ、高給取りを目指しやすい職業として知られています。
公認会計士になるには、国家資格の取得が必須です。医師や弁護士と並んでハードルの高い資格とされていますが、受験の資格要件がないため、誰でも挑戦しやすい点が魅力といえます。企業に就職して働くのはもちろん、フリーランスとして成功すれば、さらに高収入が目指せるでしょう。
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高給取りを目指しやすい代表的な業界
高給取りを目指しやすい業界には、「外資系」「総合商社」「金融」「コンサルティング」などが挙げられます。なぜ高収入になりやすいかを解説するので、高給取りを目指す就活生は参考にしてください。
外資系企業
外資系企業は成果主義や実力主義を採用しているケースが多く、成果を残せば高収入を目指せる業界です。国内企業は年功序列で徐々に給与が増えるケースが多いため、若いうちから高収入を目指せるのが外資系企業の魅力になります。
ただし、外資系企業では常に仕事の結果を残し続けることが求められます。また、新卒で入社してすぐに結果を求められる場合も多く、実力が足りなかったり、プレッシャーに負けてしまったりするケースもあるのは知っておきましょう。
外資系企業を目指す就活生については「日系にないメリットがある?外資系とはどのような企業か」も参考にしてください。仕事で成果さえ残せれば、年齢や性別に関係なく高収入を目指せる点はメリットでしょう。
総合商社
総合商社もほかの業界より給与水準が高い業界です。各社員が億単位の商取引を担当することもあり、その分年収も上がりやすいといえるでしょう。
また、グローバルに事業を展開する大手商社では、海外駐在に就く可能性もあります。その場合、任務状況に応じた手当の加算も期待できるため、さらなる高収入が期待できるでしょう。
総合商社については「総合商社の仕事内容は?業界の特徴や事業内容・専門商社との違いも解説」も参考にしてください。
金融
銀行や生命保険会社、証券会社などの金融系も高給取りを目指しやすい職業です。事業が安定している点からも、就活生に人気の職業と言えます。
金融系企業によっては、仕事でインセンティブが付く場合も。活躍すればするほど高収入を目指せるので、成果次第でお金がもらえるかどうかも確認しておくといいでしょう。
金融業界の代表的な企業である銀行については「銀行の業務内容を知ってる?就活前に知りたい金融業界の知識」も参考にしてください。金融業界についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
コンサルティング
コンサルティング業界も、高給取りを目指しやすい職業です。国内企業はもちろん、外資系企業も高収入を目指せます。
コンサルティングで扱う分野の幅は広く、企業ごとに専門分野や得意分野は違うので気を付けましょう。コンサルティングを行う業界や分野によっても、給与水準は変わってきます。
さらに、コンサルティング業界はインセンティブを採用している場合も。成果を残すほど高収入を目指せるので覚えておきましょう。
コンサルティングについては「コンサルとは?外資と日系の違いや業種別の仕事内容について知ろう!」も参考にしてください。コンサルに興味のある就活生は参考にしてください。
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高給取りになりやすい人の特徴
高給取りを目指すためには、「行動力」「チャレンジ精神」などのように、個人の素質も重要です。高収入を目指せる業界や企業に勤めても、成果が出なければ給与が伸びない場合もあります。
ここでは、高給取りになりやすい人の特徴を紹介するので、チェックしてみてください。
行動力がある
高給取りを目指すためには、行動力が大切です。指示された内容をすぐに行動し、成果が出せれば、給与も上がってくるでしょう。
頭で計画を立てていても、行動に移すのはなかなか難しいものです。待っているうちに、チャンスを逃がしてしまうこともあるでしょう。行動しなければ結果は出ないため、高給取りになれる人ほど行動回数が多いといえます。
責任感がある
責任感がある点も、高給取りを目指すためには必要です。責任のある仕事を任せられる立場になれれば、自然と給与も上がってくるでしょう。
また、どのような仕事も常に自分の責任として考える資質があれば、課題への解決策を編み出す習慣がつきます。目の前の課題を一つひとつクリアしていくことで、自身の成果を上げる可能性が高まるでしょう。
時間を有効に使える
仕事で成果を出すためには、時間を有効に使える点もポイントです。高収入の人は与えられる仕事が多く、その仕事をこなせているからこそ評価されている場合があります。
仕事を効率よく行うためには、スケジュール管理が欠かせません。時間をうまく配分し、必要な仕事を行えている人は、成果も生みだしやすいでしょう。
就活の場面でも、スケジュール管理を行い、時間を有効に活用するのが重要です。もし、スケジュール管理が苦手な場合は、手帳を使って管理してみましょう。
就活ノートについては「就活ノートの作り方は?まとめたい内容やポイント・サイズも解説」も参考にしてください。
チャレンジ精神がある
物事に対してチャレンジし、成果を出そうとする姿勢も大切です。失敗を恐れて何もしないより、挑戦して今後につなげたほうが有意義だと考えている人の方が成果も出しやすいでしょう。
また、チャレンジ精神を持っていれば、与えられたチャンスを逃がしにくくなります。仕事では、昇給や昇進のチャンスが巡ってきた際に、チャレンジすることが欠かせません。初めて行う仕事であっても勇気をもって取り組めば、高収入につながるでしょう。
謙虚さを持っている
高給取りの人は、周囲のアドバイスに耳を傾ける謙虚さを持つ傾向にあります。自身が成長するためには、周りのアドバイスを受け入れ、素直に実行するのが大切だからです。
仕事にプライドを持つことは大切ですが、度が過ぎると「何を言っても聞かない人」と周囲に見なされる恐れがあります。周囲から距離を置かれ多角的な視野を失えば、本来手にするはずだったチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。
高給取りになるには、アドバイスを吸収し、活用する力を備える必要があるでしょう。
整理整頓ができる
整理整頓ができる点も、高給取りの人の特徴です。仕事のデスクや自分の部屋を片づけていた方が、仕事に集中できるでしょう。
また、物事を紙に書き、思考を整理する人もいます。仕事が多忙で混乱しそうな場合でも、文字や図に起こせば状況を把握しやすくなるからです。現状を整理し、優先順位をつけて、作業効率を上げるのも高給取りを目指すには必要な力になります。
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高給取りの仕事のデメリット
高給取りを目指す就活生は、デメリットもある点を知っておきましょう。給与が上がれば上がるほど、仕事に対する責任は重くなります。
ここでは、高給取りの仕事における、3つのデメリットを紹介するので参考にしてください。
仕事がきつい
高給取りになるほど、任せられる仕事はきつくなります。収入の多さには、理由があることを知っておきましょう。
仕事量が多い場合、ハードワークやオーバーワークになってしまうことも。プライベートの時間が十分に取れないケースもあるので気を付けましょう。
プレッシャーやストレスがかかりやすい
給料が高い仕事は責任も重く、プレッシャーやストレスがかかります。また、成果主義の企業に勤めている場合、成果を残さなければならないプレッシャーにも襲われるでしょう。
成果主義や実力主義の企業では、成果が出ていないと給与や待遇を下げられてしまうこともあります。長期にわたって成果を残し続けなければならない点は、心理的に負担が大きいでしょう。
税金が高い
稼げば稼ぐほど、税金が高くなる点もデメリットです。日本は累進課税制度を採用しており、収入が多い人ほど税率が上がります。
税金を引いても十分生活できる金額ではありますが、「せっかく稼いだのに」と不満を持つ場合もあるでしょう。
給与からどのような税金が引かれるかについて、知っておくのも大切です。就活生の時期から、入社後の生活も意識しておきましょう。
初任給について「初任給とは?基本給や手取りとの違いを解説」も参考にしてください。給与は企業選びにも関わってくるので参考にしてください。
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高給取りと学歴の関係性
高給取りを目指す就活生に多い疑問が、「給与と学歴は関係あるのか」です。基本的には、あると考えていた方がいいでしょう。学歴が高いほど、選択肢は広がりやすくなります。
しかし、学歴に自信がない就活生でも、高給取りを目指すのは可能です。ここでは、高給取りと学歴の関係について解説します。
高学歴は高給取りの仕事に付きやすい
高学歴であるほど、高給取りの仕事を目指しやすいので覚えておきましょう。卒業する学部によっても、選択肢が決まるからです。
たとえば、医者を目指すには医学部を卒業しなければなりません。医学部の偏差値は高く、学歴が影響しているといえます。
ほかにも、募集要項に「大学卒」と決められている場合があったり、非公表ですが学歴フィルターを使っているといわれている企業もあったりするのを知っておきましょう。学歴が高いほど選択肢は増えやすく、高給取りも目指しやすくなるといえます。
学歴フィルターについては「学歴フィルターの実態は?かかる基準と回避方法を就活のプロが解説!」も参考にしてください。
学歴がなくても資格があれば高給取りを目指せる
学歴に自信がない場合でも、資格があれば高給取りを目指せる可能性があります。たとえば、公認会計士は代表的な職業です。
公認会計士は大学卒業後に資格を取得すれば、学歴関係なく就ける仕事になります。会社勤めはもちろん、フリーランスとして活動するのもいいでしょう。ほかにも高収入を目指せる資格はあるので、勉強をして高給取りを目指すのもおすすめです。
女性が高給取りを目指すなら資格がおすすめ
女性は男性に比べて、給与が低くなってしまうことも。出産をきっかけに退職したり、時短勤務になってしまったりするためです。日本は勤続年数が重視される傾向にあり、途中で退職してしまうと評価がリセットされてしまいます。
女性が高給取りを目指す場合は、資格がおすすめです。たとえば、公認会計士や薬剤師などもいいでしょう。資格が必要な職業は需要が高く、結婚や出産後でも活躍の場があります。専門知識や経験が評価されるケースも多く、職場復帰もしやすいでしょう。
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高給取りを目指して就活を進めるあなたへ
高給取りを目指す場合には、就職する業界や企業が重要になります。「初任給はどうか」「出世や昇進の可能性はありそうか」などを見極めながら、エントリーする企業を決めるといいでしょう。
しかし、就活時点で自分にあう企業を見つけるのは大変です。どのような部分に注目すべきか、どのように企業研究を行うかわからない就活生も多いでしょう。
企業選びに迷う就活生は、ぜひ就活エージェントを活用してください。キャリアチケットでは、就活生一人ひとりの希望や悩みに応じて、企業の紹介を行っています。
企業の紹介だけではなく、企業研究や自己分析のサポート、面接対策も実施。就活のプロが内定後のフォローまでマンツーマンで支援します。よりよい条件の企業に就職するためにも、キャリアチケットを活用して就活を有利に進めましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。