自己PRで探求心をアピールするコツは?構成の作り方や例文も解説

このページのまとめ

  • 自己PRで探求心が評価されるのは、自ら考えて成長できる強みがあるから
  • 自己PRで探求心を伝えるのがおすすめの職種は、技術職やクリエイティブ職
  • 自己PRで探求心を伝える場合、「周りが見えない」「頑固」などの短所に注意する

自己PRで探求心をアピールするコツは?構成の作り方や例文も解説のイメージ

「自己PRで探求心をアピールするにはどうすればいい?」「どのような伝え方が評価される?」などと気になる就活生もいるでしょう。探求心をアピールする場合、自主的に考え、物事を突き詰める姿勢をアピールするのが評価されるコツです。

この記事では、自己PRで探求心を伝える際のコツや、例文を紹介しています。最後まで読めば、選考突破につながる自己PRを作成できるはずです。

自分なりの自己PRを考えたい

   
目 次

自己PRで評価される探求心とは?言葉の意味を解説

探求心とは、興味を持った事柄の知識を深めたい、探り出して明らかにしたいなどの気持ちを指す言葉です。

就活では、技術職やクリエイティブ職など、一つの事柄に集中して行う仕事で評価される傾向にあります。

探求心と探究心の違い

探求心と似た言葉に、「探究心」があります。「探究心」とは、関心を持ったものや課題を深掘りし、核心に迫ろうとする姿勢です。

探求心は物事の知識、探究心は課題を深掘りしようとする点で違うので覚えておきましょう。

自分の強みが探求心か探究心かわからない場合は、自己分析を行って確かめてみましょう。自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」で解説しています。

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自己PRの探求心から企業が求めている特徴

企業が探求心を評価するのは、物事に集中して考えられる点や、徹底的に勉強して成長できる点があるからです。ここでは、探求心が評価される理由について解説するので、自己PRを行う際の参考にしてください。

物事を突き詰めて考えられる

探求心が評価されるのは、一つの物事を突き詰めて考える姿勢があるからです。わからないことがあった場合に、納得いくまで深掘りして考えることができます。

わからないことや知らないことに対して、徹底的に突き詰め、考えることは誰でもできるわけではありません。特に、新卒は仕事でわからないことだらけになるので、くじけずに考え続けられる姿勢が評価されます。

自主的に勉強して成長を続けられる

わからないことは自ら勉強し、成長できる点も探求心が評価される理由です。仕事でスキルアップするためには、誰かに言われるのではなく、自分から学ぶ姿勢が欠かせません。

今の実力では対応できない仕事が出た場合に、コツコツと努力を続ける人材と、あきらめてしまう人材では大きく差ができます。探求心を持つ人材はあきらめずに勉強を続けられるので、就活でも評価されるのです。

問題解決に向けて努力できる

問題が発生した場合に、問題や課題と向き合える点も評価されています。「どうして起きたのだろう?」「なにがあったのだろう?」という考えで、解決に向けて調べることができるのです。

探求心を持つ人は、課題を途中で投げ出そうとせず、最後まで取り組もうとします。とことん突き詰めて、責任をもって物事に取り組む点も、探求心が評価されるポイントです。

探求心と問題解決能力は違う能力になるため、自己PRでは違いを区別してアピールしましょう。問題解決能力をアピールする方法を「自己PRで問題解決能力を伝えるコツは?相手に伝わる構成や例文も紹介」の記事で解説しているので、違いを考える際の参考にしてください。

専門的な人材に成長できる

探求心を持つ人物は一つの物事に集中できるため、専門的な人材に成長できる要素があります。プロフェッショナルを求める会社で評価されるのです。

より仕事で成果を出すためには、なんでもできる人材だけではなく、一つの物事に特化した人材も必要です。探求心を持つ人材は分野に特化し、誰よりも知識や技術を獲得できる可能性があることからも、企業から評価されています。

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自己PRで探求心のアピールが評価されやすい仕事や職種

探求心がある場合、技術職やクリエイティブ職に向いている可能性があります。ここでは、探求心を活かせる職種を紹介するので、就職活動を行う際の参考にしてください。

技術職

技術職は自分のスキルを磨き続ける必要があるため、探求心を持つ人材に向いています。自分の成長のために努力を惜しまず、勉強を続けられるからです。

技術を極めるためには時間がかかり、勉強やスキルアップが厳しく感じる人もいます。一方で、探求心を持つ人材はスキルの向上を好み、努力を惜しまないことから、長期的な努力が求められる技術職に向いているのです。

クリエイティブ職

作品を生みだすために物事を追求する姿勢は、クリエイティブ職に向いています。目標を達成するまで、根気強く突き詰めて業務を行えるでしょう。

探求心のある人は、興味を持った事柄に対して真っ直ぐに挑戦します。継続して作品を生み出す研究ができれば、クリエイティブ職として活躍できるでしょう。

営業職

営業職の仕事も、探求心を発揮できる仕事です。成果を出すためにどのようにすればよいか、突き詰めて仕事ができるでしょう。

たとえば、商品が売れない場合、「なぜ売れないのか」を徹底的に考えられます。また、目標達成に向けて、思いついたアイデアを実行する姿勢も探求心ならではです。商品販売や契約などのゴールに向けて、探求心を活かして考え続けられるでしょう。

営業職を志望している場合は、どのように強みをアピールすればよいかを知っておきましょう。「営業の自己PRはどうやって書く?求められるポイントや例文をご紹介」を参考にしてみてください。

コンサルティング

企業の課題を見つけるコンサルティングの仕事も、探求心を発揮できます。課題を発見するために、集中して分析を続けられるからです。

また、コンサルティングでは新しい情報を入手し、知識に反映したり、新しい取り組みに活かしたりする姿勢が大切です。いろいろなものに興味を持ちやすい探求心があれば、トレンドも積極的に取り入れて仕事に反映できるでしょう。

データアナリスト

与えられたデータを分析するデータアナリストも、探求心を活かせます。データに対してさまざまな角度から分析し、状況を明らかにしようとする探求心が発揮されるからです。

データや数字を見たり、分析したりするのが好きな場合は、候補に入れてみるとよいでしょう。

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自己PRで探求心をアピールする場合の構成

自己PRを作る場合、「結論」「エピソード」「仕事への活かし方」でまとめるのがおすすめです。ここでは、自己PRの基本的な構成について紹介します。

1.結論から伝える

探求心を伝える場合、「私の強みは探求心です」のように結論から伝えましょう。結論から伝えるのは、強みをわかりやすく伝えるためです。

結論から伝えないと、何を一番伝えたいのかがわからず、評価されにくくなります。自己PRでどの強みを伝える際も、結論から伝えることを意識してください。

自己PRで書き出しをどのようにするかについては、「自己PRは書き始めが重要!基本的な書き方を例文つきで解説」でも解説しています。

2.探求心を発揮したエピソードを伝える

次に、探求心を発揮したときのエピソードを伝えましょう。エピソードを伝えるのは、強みに説得力を与えるためです。

また、エピソードを伝える際は、オリジナルの内容を意識してください。ありきたりな内容だと、採用担当者の印象に残りづらくなります。

3.仕事にどのように活かすかを伝える

最後に、強みをどのように活かすかを伝えます。志望企業の業務で、探求心が活かせる場所がないか考えてみましょう。

たとえば、技術職であれば、技術を極めるために研究を続ける姿勢をアピールできます。営業職では、「目標達成に向けて、どのような営業手法がよいか改善し続ける」のようにアピールできるでしょう。

自己PRでは、強みが業務に活かせるかどうか考えなければなりません。企業研究を行い、どのような業務があるかを確認しておきましょう。

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自己PRで探求心を効果的にアピールするコツ

自己PRで探求心をアピールする場合、どのような場面で探求心を発揮したのか、具体的に伝えるのがポイントです。ここでは、探求心をアピールするコツを5つ解説するので、参考にしてください。

探求心が再現できることを伝える

自分の持つ探求心が、仕事でも再現できることをアピールしましょう。自己PRでは過去の実績だけではなく、「今後も探求心を活かして業務に役立てることができるか」が評価されています。

たとえば、「自分の好きな分野だけ探求心を発揮する」場合、強みとしては評価されません。「仕事では興味のない分野を扱う可能性もあるけど、探求心を発揮できるのだろうか」と思われてしまいます。

自己PRで評価されるには、エピソードでの1回だけではなく、今後も探求心を発揮して活躍できるようなイメージを持たせることが重要です。

どのように探求心を発揮したか伝える

探求心を発揮したエピソードは、具体的に伝えましょう。どのような行動を行い、探求心を発揮したのかを伝えてください。

たとえば、「探求心を発揮しました」とだけ伝えられても、「どのような探求心か」「具体的に何を行ったのか」が伝わりません。「売上を作るために、一番成績のいい店員の方を徹底的にリサーチし、接客方法を真似した」のように伝えれば、自分がどのように努力したのかわかります。

自分の強みをアピールするには、具体性が必要です。エピソードでは結果だけではなく、過程も具体的に伝えるように工夫してください。

結果が出るまでやりぬいた姿勢を伝える

ただ探求心を発揮しただけではなく、最後までやりぬいた姿勢も伝えましょう。「仕事でも最後までやりぬいてくれそうだ」とイメージしてもらいやすいからです。

仕事では知識を集めるだけではなく、成果を出すことが求められます。これまでの問題などに向き合い、解決まで導いた実績を伝えれば、同じような姿勢で仕事と向き合えると評価されるでしょう。

探求心を発揮して取り組んだ期間を伝える

数字を使って説明することも、自己PRでは大切です。「たくさん」「さまざま」のように、あいまいに表現していないか確認してみましょう。

たとえば、「技術を習得するために、たくさん勉強しました」では、どの程度勉強したのかはわかりません。「たくさん」の基準は人それぞれなので、イメージはつかないでしょう。

一方で、「1日1時間勉強した」「1年間勉強した」などのように数字で表せば、具体性が増します。数字で伝えられる部分は、数字を使うとさらによい自己PRになるでしょう。

自己PRを伝える際のコツについては、「自己アピールの効果的な書き方4ステップ!7つの注意点と例文8選も紹介」の記事も参考にしてください。

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自己PRで探求心をアピールする際の注意点

ここでは、探求心をアピールする際の注意点を解説します。それが短所と見なされないよう、表現の仕方には十分に注意してください。

興味のある分野だけ探求すると思われやすい

自分の興味のある分野だけ、探求心を発揮すると誤解されないようにしましょう。仕事の内容に興味がない場合は、強みを発揮できないと思われてしまいます。

仕事で扱う内容は決まっておらず、必ずしも自分の興味のある分野とは限りません。「趣味では探求心を発揮できる」「興味のない分野はあまり調べない」のような伝え方をしてしまうと、仕事で活躍できるか疑問に思われるので気をつけましょう。

こだわりが強いと思われないようにする

探求心は伝え方をまちがえると、「こだわりが強い」と思われます。こだわりは大切ですが、「頑固で話を聞かない」「柔軟性がない」と良くないイメージも持たれやすい強みです。

探求心をアピールする際は、柔軟な思考を持っている点も同時にアピールしましょう。「周囲の意見を聞きながら進められる」「1つの物事も複数の観点から探求している」のように伝えると、視野の広さもアピールできるのでおすすめです。

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自己PR時に注意したい探求心を持つ人によくある短所

探求心には、「物事を考え過ぎる」「周りが見えなくなる」などの短所もあります。自己PRでマイナスに捉えられないように、短所の側面についても知っておいてください。

物事を考えすぎる

何事も追求したいと思うあまり、深く物事を考えてしまう点には注意しましょう。必要以上に物事を考え、抜け出せない場合もあります。

また、悩みがあった場合に考え込み過ぎてしまう可能性も。困ったときには、助けを求めたり気分転換をしたりして改善できるようにしましょう。

周りが見えなくなる

物事に集中した結果、周囲が見えなくなる場合もあります。自分の世界に入り込み、周囲に迷惑をかけないように気をつけましょう。

仕事の場合、「周囲を気にせず行動する」「自己中心的」などと思われる可能性もあります。周囲のことも見ながら、探求心を発揮しているとアピールするのが大切です。

協調性がない

自分のことだけを考え、協調性がないと思われる場合もあります。周りの意見を取り入れながら、柔軟に対応している点もアピールしましょう。

「自分の力だけで解決した」のようなエピソードよりも、周囲と協力して解決したエピソードのほうが協調性を示せます。仕事では同僚と協力する場面が多いので、協調性がないと思われるアピールは避けてください。

考えすぎてしまう

自分が納得するまで答えを求めるため、考えすぎてしまう傾向もあります。「考え込んだせいで悩んでしまう」「ストレスをためやすい」などの印象も与えるので気をつけましょう。

また、考えすぎる人は、行動が遅くなる傾向もあります。考えてばかりで行動できない人は、仕事でも動きが遅く、マイナスイメージになりやすい点に気をつけてください。

期限を過ぎてしまう

考えすぎた結果、期限を過ぎてしまう人も要注意です。素晴らしい結果を出せていても、期限を守れていない人は評価が下がってしまいます。

仕事では一人が期限を過ぎてしまうと、同僚や他部署、取引先などにも迷惑をかけてしまうでしょう。期限を守れないことは社会人として問題なので、アピール時には気をつけてください。

就活では短所を伝える場合もあるので準備しておきましょう。自己PRや長所と関連した短所のほうが、一貫性があり、どのような人物かイメージしやすくなります。

ただし、ストレートに短所を伝えても、印象が悪くなるだけです。短所の伝え方は「自己PRで短所を書く際のポイントは?印象をよくする伝え方を解説」の記事で紹介しているので、こちらを参考にアピールしてみてください。

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自己PRで探求心をアピールする際に使える言い換え表現

探求心を効果的にアピールするために、言い換え表現も確認してみましょう。ここでは、3つの言い換え表現を紹介します。

行動力がある

探求心は、「行動力」に言い換えられます。行動力は仕事で評価されやすいので、積極的に言い換えるとよいでしょう。

探求心がある人は、興味のある物事に対して高い行動力を持ちます。「やる気がある」「積極的に行動できるなど」のアピールになるので、面接で伝えてみてください。

粘り強い

興味のある物事を調べ続ける能力は、「粘り強さ」に言い換えられます。仕事で粘り強く努力する点は、評価されるでしょう。

仕事で成果を出すためには、うまくいかないときでも継続して努力する姿勢が重要です。探求心だけではなく、粘り強さも強みとしてアピールできるとさらに評価されるでしょう。

粘り強さをアピールする場合は、「自己PRで「粘り強さ」はアピールできる?ポイントや例文を徹底解説」も参考にしてください。企業によってアピールする強みを変えられるように、強みのアピール方法は複数用意しておきましょう。

好奇心がある

物事に対する興味関心の強さは、「好奇心」にも言い換えられます。好奇心を持ち、勉強やスキルアップに励む姿勢をアピールできれば、評価につながるでしょう。

社会人になると、自主的に学んだり成長したりすることが大切です。好奇心がある人は、いろいろな物事に興味を持ち自主的に挑戦するので、アピールにつながります。

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自己PRで探求心をアピールする際の例文

ここでは、探求心をどのように自己PRすべきか、例文を紹介します。

サークルのエピソードでアピールする場合の例文

私の強みは、探求心です。

私は演劇サークルに、立ち上げたばかりのころから所属していました。しかし、最初はなかなか部員が集まらず、思うように活動ができませんでした。

この現状を変えるために、なぜ部員が集まらないのかサークル仲間と徹底的に議論をしました。また、ときには学生や先生に、直接聞き込みをすることもありました。

そうしたなかで、宣伝不足が原因であることが判明しました。そこで、ポスター作成やビラ配り、見学の案内などの活動を行うようにしました。その結果、興味を持った学生の入部が増え、今では小さな劇場を借りて公演できる規模にまで成長できています。

私は探求心を発揮した経験を貴社のマーケティング職でも活かし、会社の成長に貢献していきたいと考えています。

文化祭のエピソードでアピールする場合の例文

私の強みは探求心の強さです。特に、物事の問題点を分析し、適切な対処法を編み出すのを得意としています。

私は1年生のころから、文化祭の実行委員を務めていました。一緒に活動するメンバーには、委員会活動と学業やサークル活動との両立が難しく、悩んでいる学生が多くいました。

このままでは文化祭の準備が進まなくなってしまうと考え、委員会や担当の教諭に掛け合い、臨時での人員の追加募集と、今後は実行委員の人数を増やすことを提案しました。

その結果、その年の文化祭は無事に開催することができ、後年は実行委員の人員不足の問題も解消できました。

貴社でもこの強みを活かし、アシスタントとして社内の方がスムーズに仕事ができるようにサポートしていけたらと考えています。

探求心を効果的にアピールできるように、多くの例文を読んで表現力を増やしておきましょう。自己PRの例文については、「自己PRの書き方例を紹介!アピールポイント別の例文つき」の記事で紹介しているのでこちらも参考にしてください。

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探求心をアピールし、企業から評価を得たいと考えていませんか。どのようにアピールするかは難しく、自己PRを考えるのは大変でしょう。もし、自己PRに悩んでいる場合は、キャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットは、就活生の内定獲得をサポートする就活エージェントです。自己PRの作り方や、強みの見つけ方もサポートいたします。

内定を獲得するためには、プロのアドバイスをもらい、効果的に進めるのが得策です。一人で抱え込まず、キャリアチケットを利用してみましょう。  

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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