もうすぐ2月、「そろそろ就職活動の準備を始めなくては」と考えている人も多いはず「色々と見てはいるけど、結局どんな会社が良い会社なの?」「優良企業に入りたいけど、見つけ方がわからない」と悩む学生も多いのではないでしょうか。そこで今回は3月の就活解禁を前に、今すぐ始められる「隠れ優良企業の探し方」を紹介します。
本記事の執筆者
就職活動コンサルタント。これまで22,000名以上の就活生の内定獲得を支援。また、採用活動コンサルタントとして、日本全国さまざまな規模の企業の新卒採用活動の支援も行っている。著書に『2万2000人超を導いた就活コンサルタントが教える これだけ!内定』(あさ出版)、『188社落ちても内定とれた!大逆転の就活攻略法』(同文舘出版)。
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人気企業はBtoC。しかし、優良企業はBtoBに潜んでいる
新卒の就職活動において、応募者の多い企業を見ますと、総じてBtoC企業です。BtoC企業が扱っている商品は、コンビニや電器店といった街中でよく見られるため、その企業の名前を簡単に知ることができます。よって、就職活動が始まった際、就活生の方々が知っている企業は、街中で出会った身近な企業だけで構成されており、それらの企業に人気が殺到するわけです。よく考えてみましょう。
新卒の採用活動において、学生を募集している企業は、BtoC企業だけではありません。BtoB企業も多く募集しています。就活生の皆さまにはぜひ、BtoB企業にも目を向けて受験してほしいと私は考えています。これは世間で言われる優良企業は、BtoCよりもBtoBのほうが多いためです。
どうしてか?
世界でシェアを獲っている企業を調べますと、BtoB企業のほうが圧倒的に多いためです。
「世界でシェアを獲る」ということはそれだけの量の商品(サービス)を製造し、販売しなければなりません。シェアを獲るほどの量を製造し、販売するのですから、この仕事に従事する方々の労働環境が良くないと、長く勤めてもらえませんし、シェアを獲ることは絶対にできません。よって、優良企業はBtoB企業に多いのです。
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そもそも優良企業の基準とは?
「ブラック企業」の反対語として「優良企業(ホワイト企業)」がありますが、ここで改めて皆さまに聞きます。皆さまにとって、ホワイト企業の定義とは何でしょうか?
これは100人いれば、100通りの回答が出てきます。
「それなりの給料がいただけること」
「絶対に倒産しないこと」
「女性に優しいこと」
でした。
よって本文も、この4つを基に展ただ、これまで私が学生の就職活動を支援してきた中で、特に多かった学生の回答が、
「残業時間が少ないこと」
開していきます。
もちろん、この4つ以外にあなたにとって「これは譲れない」という条件がありましたら、それも含めて企業選びをしましょう。例えば「転勤がない」という条件もあります。
実は私が新卒で就職活動をしていたときは、日本中で仕事がしたいと考えていたため、国内の転勤が多い企業を志望していました。しかし、現在の就活生の中にはさまざまな事情で転勤ができない方も多くいます。よって、就活生であるあなた自身が譲れない条件を加えてもよいです。
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誰でも簡単にできる優良企業の見つけ方
では優良BtoB企業をどうやって見つけるのか?
たくさんの方法があります。しかし、最初に気をつけていただきたいことを述べます。
それは優良BtoB企業を探す手段として大手ナビサイトのみを使うことです。
なぜか?
それは、学生がBtoB企業の情報を客観的に判断することが難しいからです。
大手ナビサイトではBtoC企業もBtoB企業も情報は載っています。ただ、就活生はBtoB企業の情報をナビサイトで初めて目にすることが多いと思います。
その会社が「どんな商品・サービスを提供しているのか」、「業界でどのような立ち位置なのか」などを自分で見極めなくてはなりません。BtoC企業であれば商材が身近なため比較しやすいですが、BtoBの場合、商材の理解ができても、比較研究することはなかなか難しいのです。
よって、大手ナビサイトはエントリーする手段としては必須ですが、優良BtoB企業を見つける手段として頼り切ってしまうことはあまりオススメできません。
それでは、どうやって見つけるのか?
3つあります。
①テレビ番組から見つける
まず、テレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」は欠かさず観ましょう。これはいわば「観る日本経済新聞」です。この番組が放送されている時間帯は、ほかの放送局でもニュース番組が流れていますが、私が「ワールドビジネスサテライト」をオススメする理由は、紹介される企業の数が圧倒的に多いためです。この番組でたくさんの企業とその商品(サービス)が紹介されます。そこからあなたがグッときた会社をピックアップすればOKです。
同様にオススメのテレビ番組を挙げますと、TBS系「がっちりマンデー!!」やTOKYO MX「企業魂」です。以上の3番組をぜひ観てみてください。
②学内のキャリアセンターで見つける
あなたが通う大学のキャリアセンターには、たくさんの就職に関する雑誌やフリーペーパーなどが置かれています。玉石混淆です。さて、何を見れば良いのでしょうか?
私がオススメするのは東京商工リサーチが発刊している『ALevel(エラベル)』です。
東京商工リサーチとは、倒産情報などを収集するの会社です。「この会社はこうやって倒産したんだよ」という情報を世間に公開しています。いわば「倒産情報のプロ」なのです。この倒産情報のプロが「この会社は確実に倒産しない」と紹介している雑誌が『ALevel』なのです。
『ALevel』では都道府県ごとに多くの企業が紹介されています。ぜひ、1部確保して刮目して読んでみましょう。
③『就職四季報』から探す
「ベストセラーだから、みんな知っているよ!」という声が聞こえます。確かにその通りです。
しかし、私はその中でも「女子版」をオススメします。
男性も女子版を読みましょう、ということです。
なぜか?
女子版には女性に優しい企業のリストが、いろいろな基準で掲載されています。勤続年数や、育児休暇、キャリアプランといった基準です。女性に優しい企業は総じて、男性にも優しいのです。そうしないと男女雇用機会均等法に触れます。
男性の皆さまも優良企業を探すという意味で、女子版を読んでみましょう。
以上、隠れ優良企業の見つけ方について述べました。この記事をきっかけに、あなたが満足のいく就職活動ができるよう願っています。
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