ホテル業界の志望動機の書き方とは?経験・職種別の例文13選も紹介

このページのまとめ

  • ホテル業界の志望動機を作成するには、志望先の特徴や自分の強みを明確にするのが大切
  • 接客やホテルが好きな気持ちだけではアピール不足になりやすいので注意
  • ホテル業界で働きたい理由やエピソードを含めて、志望動機を作成しよう

ホテル業界の志望動機の書き方とは?経験・職種別の例文13選も紹介のイメージ

「ホテル業界の志望動機の書き方が分からない…」とお悩みの就活生もいるでしょう。ホテル業界といっても、フロントやマーケティング、管理部門など職種はさまざまなため、まずは業界や仕事の特徴を理解することが大切です。

この記事では、ホテル業界の職種や求められる人物像、志望動機の書き方、注意点を解説します。あわせてOK・NG例文13選も紹介しているので、ホテル業界を志望している就活生の方は、ぜひご覧ください。

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目 次

ホテル業界とは?未経験でも働きやすい理由を解説

ホテル業界とは、宿泊客に対してホテル内の部屋やレストランなど、各種サービスを提供する業種です。ホテル業界と一概にいっても、価格やサービス内容によってリゾートホテルやビジネスホテル、シティホテルなどに分類されます。

ホテル業界は、未経験でも働きやすいといわれている業界です。飲食店や接客業でのアルバイト経験がある方であれば、知識やスキルを活かせる機会が多く、仕事をするうえで必須の資格もありません。そのため、ホテル業界で働いたことがなくても、内定を目指せます。

ホテル業界に就職するための必須資格はありませんが、就活で有利になりたいと考えている方は、「ホテル実務技能認定検定」「レストランサービス技能検定」などの取得を目指しても良いでしょう。

ホテル業界について詳しく知りたい方は、「ホテル業界とは?動向や仕事内容を知って就活に備えよう!」の記事をご一読ください。

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ホテル業界の主な職種

ホテル業界は、宿泊客に快適な滞在を提供するために、多様な職種が連携して成り立っています。宿泊客と直接接する職種から、裏方でホテル運営を支える職種までさまざまです。

ここでは、ホテル業界の主な職種について紹介します。

フロント

ホテルのフロントは、チェックイン・チェックアウト手続きをはじめ、宿泊客の要望対応や周辺観光案内などを行う職種です。ホテルの顔ともいわれる立場であり、宿泊客からのあらゆる問い合わせに対応し、ときにはクレーム処理も行います。

どのような状況でも冷静かつ臨機応変に対応できる高いコミュニケーションスキルと、ホスピタリティ精神を求められるのが特徴です。

ベルパーソン ・ドアマン

ベルパーソンとドアマンは、宿泊客の到着から出発までをスムーズにサポートする役割を担います。

ドアマンはホテル玄関で宿泊客を迎え、ドアの開閉やタクシーの手配などが主な担当です。一方、ベルパーソンは、宿泊客の荷物を客室まで運んだり、館内の施設案内をしたりなど宿泊客が快適に過ごせるようサポートを行います。

ハウスキーピング

ハウスキーピングは、宿泊客に快適な客室と清潔なホテル環境を提供し、ホテルの品質を支える職種です。主な業務は、使用済み客室の清掃と整備、リネンやアメニティの補充などがあげられます。宿泊客の目に触れる機会は少ないものの、ホテルの印象を左右する重要な役割です。

ウェイター・ルームサービス

ウェイターやルームサービスは、ホテル内のレストランや宴会場、客室での食事や飲み物を提供する職種です。料理や飲み物に関する知識はもちろん、丁寧な言葉遣いやスマートな立ち居振る舞いが求められます。

アレルギーに対する配慮も求められるため、専門性とホスピタリティが必要不可欠です。

セールス

セールスは、ホテルの宣伝やお客さまの増加を達成するために仕事を行います。

ホテル業界のセールスは、旅行代理店に対し、宿泊プランや設備などを提案して売り上げ増加を図る職種です。宿泊客の対応だけではなく、売り上げを増加させるための営業活動もホテル業界の重要な仕事といえます。

企画・マーケティング

宿泊客を呼び込むのが企画・マーケティング職の役割です。宿泊プランやイベントの企画立案や、SNSやWebサイトを通じた情報発信などを行います。市場のトレンドや顧客ニーズを分析し、ホテルの魅力を最大限に引き出す戦略を練るため、分析能力やクリエイティブな発想が必要です。

広報

広報は、ホテルの情報や魅力を社内外に発信する重要な職種です。メディアとの関係構築、プレスリリースの作成・配信などを通じて、ホテルのブランドイメージ向上と認知度拡大を図る役割を担います。

文章力やプレゼンテーション能力はもちろん、円滑なコミュニケーション能力も求められるでしょう。

管理部門

ホテル業界では、総務や人事のほかに、ホテルで使用する備品や食材などの管理を行う部門もあります。ホテルにある設備や家具などの状況を管理し、維持するのが仕事です。

宿泊施設の管理を行う「施設管理」では、建物のテナント管理や防災管理、修繕を行います。ボイラー技士や電気工事士などの国家資格を取得すると、管理業務に役立つでしょう。

志望動機を作成する際は、自分がどの職種を目指しているかアピールすることも大切です。ホテル業界を志望する方は、「どのような職種があるのか」「自分がどのような仕事に適しているのか」について理解を深めておきましょう。職種研究の進め方について知りたい学生は、「業界・企業・職種の研究はなぜ重要?就活を効率的に進めるための基礎知識」も参考にしてみてください。

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ホテル業界で求められる人物像

志望動機を作成する際は、志望業界でどのような人物像が求められているかを知っておく必要があります。ホテル業界の場合、一般的には、コミュニケーション能力が必要と考えられますが、鋭い観察力や協調性を求められるのも特徴です。

ここでは、ホテル業界で評価されやすい人物像の特徴を紹介するので、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

コミュニケーション能力が高い

ホテル業界は接客業のため、コミュニケーション能力の高さが評価されます。相手に合わせてコミュニケーションをとり、サービスが提供できる人材は、高く評価されるでしょう。

ホテルの業務は1人で行うものではなく、同僚と協力して行うのが基本です。宿泊客はもちろん、チームとして円滑に仕事を進められるコミュニケーション能力も必要不可欠といえます。

ホテル業界の就活でコミュニケーション能力をアピールする就活生は多いため、差別化を図ることが大切です。自己PRでコミュニケーション能力を伝える際のコツは、「自己PRでコミュニケーション能力を伝える方法は?具体化のポイントを解説」の記事で解説しているので参考にしてみてください。

対応力がある

ホテル業界はイレギュラーな場面に遭遇することも多いため、対応力も求められます。たとえば、予約していないお客さまが急に宿泊を希望した場合、「部屋は空いているのか」「宿泊の準備はできるのか」などの状況を冷静に判断し、適切に対応しなければなりません。

マニュアルにはない対応を求められる場合も多く、自分で考えて行動する必要があるでしょう。想定外の場面でも、落ち着いて行動できる対応力は、ホテル業界で高く評価される傾向にあります。

対応力をアピールする際のコツは、「臨機応変さを自己PRでアピールするコツは?伝わりやすい構成や例文も紹介」の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

鋭い観察力がある

ホテル業界では観察力を使って、宿泊客が満足できるサービスを提供する必要もあります。そのため、細かな部分まで目を配り、サポートできる人材が評価されやすい傾向にあるようです。

たとえば、宿泊客がホテル側に頼みごとをしたくても、遠慮して言い出せない場合もあるでしょう。その際、相手の表情や言動を観察し、「何かございましたか」と声をかけられる人は、お客さまのニーズを満たせます。

より良いサービスを提供するためには、自ら状況を観察して対応する能力が必要です。小さな変化や些細な物事にも気づける能力は、ホテル業界に必要不可欠なスキルといえます。

協調性がある

ホテル業界の業務はチームで動くものであり、協調性は欠かせません。自分のことだけではなく、周囲のサポートに動ける人材が重宝されます。

自分の担当業務以外でも、人手が必要だと思えば業務のサポートをしたり、同僚の代わりに宿泊客へ声をかけたりしなくてはなりません。周りを見て動けると、業務が円滑に進むだけでなく、宿泊客の満足度向上にも貢献できるでしょう。

気配りができる

気配りも、ホテル業界で求められる力です。ホテルでは、従業員の些細な気配りで宿泊客からの評価が上がる場合があります。

自分が宿泊客目線に立ち、どのようにすれば心地良く宿泊できるかを意識しなければなりません。ホテル内にゴミが落ちていたら拾ったり、物の場所がずれていたら片付けたりといった行為も気配りの1つです。相手のことを第一に考え、動ける人はホテル業界で高く評価されやすいでしょう。

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ホテル業界の志望動機の書き方

志望動機では、ホテル業界で働きたい動機や志望ホテルで働きたいと感じたエピソード、入社後の目標やビジョンを伝えましょう。結論・エピソード・まとめの順で志望動機を作成すると、企業側に熱意が伝わりやすくなります。

ここでは、志望動機の書き方や伝え方を解説するので、ホテル業界の内定を獲得したい学生は参考にしてみてください。

なぜホテル業界なのか理由を伝える

志望動機では、最初にホテル業界で働きたい理由を伝えましょう。「私が貴社を志望するのは、△△だからです」のように簡潔に述べるのがコツです。

企業は志望動機を通じて、応募者が業界の特性を理解しているか、活躍できる強い意志があるかを見極めようとします。そのため、志望動機では「なぜホテル業界なのか」という問いに対して、業界特性の理解を踏まえたうえで、説得力のある理由を示す必要があるでしょう。

志望ホテルで働きたいと感じたエピソードを伝える

志望動機では、志望先のホテルで働きたいと感じた具体的なエピソードも必ず伝える必要があります。エピソードがあれば、自分だけの志望動機となり、ほかの志望者との差別化を図れるためです。

たとえば、「ホテルを知ったきっかけ」「インターンシップに参加した経験」などを伝えると、そのホテルならではの理由をアピールできるでしょう。ありきたりなエピソードにならないよう、自分が体験したことや、ホテルを利用して感動したことなどを自分の言葉で表現し、オリジナリティを出すよう意識してみてください。

入社後の目標やビジョンを伝える

入社後の目標や、どのような自分になりたいかのビジョンも伝えましょう。はじめに伝えた志望理由やエピソードと一貫した内容にするのがポイントです。

また、志望企業の理念や企業方針などを調べ、企業の考えに沿った内容にすることも心掛けてみてください。企業の考えに一致したアピールができると、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなり、高評価につながるでしょう。

将来の目標が思いつかない場合は、1年後、5年後のように短いスパンで考えてみるのがおすすめです。「『5年後の自分』の考え方とは?質問の意図や回答例も紹介」の記事を参考に、目標を設定してみてください。

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ホテル業界の志望動機を作成する際のポイント

ホテル業界の志望動機を作成する際は、業界研究や企業研究でホテルに対する理解を深めておく必要があります。どのような点に興味をもってホテル業界を志望したかを伝えるためには、業界への理解を深めることが欠かせません。

ここでは、ホテル業界の志望動機を作成する際のポイントを3つご紹介します。

業界研究でホテル業界の特徴を理解する

志望動機を作成する際、まずは業界研究を行い、ホテル業界の特徴を知りましょう。業界研究とは、自身が志望している業界の内容や特徴、強み、動向などを調べる作業です。

前述したように、ホテル業界の仕事は接客だけではなく、営業や管理などもあります。各職種の役割を知ることで、ホテル業界をなぜ志望するのかをより深掘りできるでしょう。業界研究は、志望動機作成だけでなく、面接にも活用できるため、怠らずに行ってください。

志望動機を作成するために業界研究を行いたい方は、「業界分析とは?目的や正しい方法を解説!」の記事を参考に取り組んでみてください。

ホテルの強みや特徴を組み込む

業界研究のあとは、企業研究を行い、志望するホテルの特徴を知りましょう。企業研究は、自身が興味のあるホテルや会社の特徴、強みを知るための作業です。ホテルごとに職種や営業形態は異なり、提供しているサービスも変わってきます。

志望動機は「なぜその企業なのか」を明確に答えられることが大切です。ありきたりな内容では、採用担当者に「ほかのホテルでも良いのでは?」と思われてしまう可能性があります。ホテルごとの特徴や違いを整理し、志望するホテルでなければならない理由を明確にしましょう。

ホテル業界で活かせる自身の強みを知る

志望動機を作成する際には、自己分析を行い、ホテルで必要とされる強みを探すことも重要です。志望動機では、自分の強みをどのように活かして志望するホテルに貢献できるかアピールする必要があります。

自己分析で自分の強みを整理し、ホテル業界の仕事で活かせそうなものを見つけましょう。たとえば、「コミュニケーションスキルを活かして顧客におもてなしができる」「留学経験を活かして海外顧客の対応ができる」などの強みをアピールできるかもしれません。

自己分析にもとづき、ホテルに対してどのように貢献できるかも伝えられると、志望動機の評価を高められるでしょう。

ホテル業界で活かせる自分の強みを見つけたい方は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事を参考にしてみてください。

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ホテル業界の志望動機を作る際の注意点

ホテル業界の志望動機を作成する際は、特定の職種に限定し過ぎたり、どのホテルにもあてはまるエピソードを選んだりするのは避けましょう。

ここからは、ホテル業界の志望動機を作成する際の注意点をご紹介します。

特定の職種に限定し過ぎないようにする

ホテル業界の志望動機では、特定の職種に限定し過ぎないように注意してください。「フロントで△△をしたいです」のように、職種や業務を限定した志望動機を述べてしまうと、「特定の職種でしか働きたくないのでは?」という疑念をもたれてしまう可能性があります。

ホテルは仕事内容が幅広く、入社後にどの仕事に配属になるかは分からない場合が多い業界です。活躍したい職種や業務をアピールするのは問題ありませんが、配属になった仕事で努力する姿勢を伝えるのも大切です。

どのホテルにもあてはまるエピソードを選ばない

エピソードを伝える際は、どのホテルにもあてはまるエピソードを選ばないようにしましょう。「以前に忘れ物をした際、フロントのサービスに感動した」「結婚式に参列したときに感動したので、その感動を与える側になりたいと思った」などの理由では、志望ホテル以外でも実現できると思われてしまう可能性があります。

エピソードを選ぶ際は、志望企業に関連した内容にしましょう。実際にホテルを利用してみた経験から答えるのも1つの方法です。

「接客が好き」だけをアピール材料にしない

ホテル業界の志望動機を作成する際には、「接客が好き」だけをアピール材料にしないように注意しましょう。ホテル以外にも接客業は多くあるため、「接客が好き」だけでは、熱意のアピールにつながりにくい場合があります。

志望動機で「接客が好きだから」と伝えるのであれば、「なぜホテル業界なのか」を伝えるのが必須です。ほかの接客業との差別化を図り、自分の強みと企業の特徴に合う志望理由でアピールしましょう。

ホテルへの愛だけでなく志望動機を組み込む

志望動機で評価されるには、「好き」という気持ちだけでなく、なぜ志望ホテルを選んだのかを伝えなくてはなりません。企業は、自社に貢献してくれる人物を採用したいと考えており、ホテルが好きな気持ちだけでは志望動機として不十分です。

ホテルが好きな気持ちに加えて、「自分自身も感動できるサービスを提供したい」「志望ホテルのブランド向上に努めたい」など、具体的な志望理由を述べましょう。

必ず結論から述べる

志望動機を作成する際は、必ず結論から述べてください。結論を後回しにしてしまうと、結局何が言いたいのかが伝わりにくくなってしまう恐れがあります。せっかく良い動機があっても、相手に伝わらなければ意味がありません。

具体的なエピソードよりも先に、「△△の理由で、貴社を志望しました」と最初に伝えると、何について話すのか明確になるでしょう。

特に、履歴書やエントリーシートは多くの就活生から提出されるため、内容が分かりにくいものは読み飛ばされてしまうこともあります。面接でも書類選考でも、志望動機は結論から伝えることを意識してください。

志望動機の書き方は、「就活の志望動機はどう作る?基本的な構成や例文を解説」の記事でも解説しています。こちらもあわせてご参照ください。

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【経験・職種別】ホテル業界の志望動機例文8選

ホテル業界を志望する際の、志望動機は、未経験者か経験者か、ビジネスホテルかリゾートホテルかなどによって内容が異なります。

以下では、ホテル業界の志望動機の例文を8つご紹介するので、エントリーシートや面接で伝える際の参考にしてみてください。

1.未経験者の志望動機例文

私は「日本の美と心を世界に伝えたい」という理念に共感し、貴社を志望しております。

学生時代は国際教養学部のゼミで、英語や中国語などの語学だけではなく、グローバリゼーションがもたらす価値観の変化と海外から見た日本について学びました。そのなかで、日本の良さを海外に発信するためには、ダイバーシティの観点から見直す必要があると実感しました。

また、幼いころから大阪の祖父母を訪ねる際に、年に1回、貴社の△△ホテルに宿泊していました。お客さまのほぼ半数が海外客を占める△△ホテルのロビーでは、海外客と接することもあり、彼らは一様に貴社のサービスに満足されていました。

特に、数日滞在されていたウィーンからのお客さまが、「ベッドメイキングや部屋の清掃が完璧なのにチップがいらないなんて」と話されていたのが印象的に残っております。

これらの経験を通して「日本のホテルのおもてなしが、いかに世界のなかで貴重であるか」を感じました。外資系ホテルが増え、サービスがローコストになるなか、貴社の人種を問わず誠心誠意尽くす「和」のおもてなしには将来性があると思いました。

また、美術館が併設されている点にも、日本の文化を海外客に伝える発信源である貴社の魅力を感じています。

ゼミで学んだ現代比較文化学と語学を活かし、ぜひ日本のおもてなしを海外のお客さまに提供したいと思います。

2.アルバイト経験者の志望動機例文

私が貴社を志望する理由は、多様化するニーズに応えるサービス業を極めたいと考えたためです。

大学では国際学部コミュニケーション学科に所属し、観光学を学んでいました。その影響もあり、大学1、2年時には、夏期アルバイトとして貴社提携のリゾートホテルに勤務いたしました。

私は、レストランのフロアスタッフの担当をしておりました。そのとき社員の方が言っていた「お客さまの満足の形は、それぞれ違う。一人ひとり、きちんとコミュニケーションをとることが大切」という言葉が印象に残っています。

実際、勤務していたホテルには国内外問わずたくさんのお客さまが訪れ、レストランでの食事にはお客さまそれぞれに違ったニーズがありました。宗教上の理由や体質、好みなどはお客さまによってさまざまです。

2年連続でアルバイトをさせていただき、「すべてのお客さまにご満足いただける時間を提供する」という貴社の経営方針を実感いたしました。

その後、海外のお客さまとのコミュニケーションをさらにスムーズにしたいと考え、英会話を重点的に学びました。その成果もあり、2年時には短期ですが、フロアスタッフリーダーを務めさせていただきました。

貴社に入社した際は、この経験と語学力を活かして、お客さまにご満足いただけるサービスを提供できるよう努めてまいります。

3.リゾートホテルの志望動機例文

私が貴社を志望する理由は、常にサービスの質を向上させるために尽力する姿勢に、感銘を受けたためです。

最初に△△ホテルに宿泊したときはプールが無かったのですが、2回目の滞在では大きなプールが建設されていました。また、売店やお土産コーナーの規模が大きくなり、ホテル内だけで十分に観光を楽しめました。

宿泊施設としての役割だけでなく、観光を楽しんでもらえるようなサービスを提供する貴社は、私の理想とするリゾートホテルだと感じます。

貴社に入社した暁には、インバウンドの需要に対応し、1年間のアメリカ留学で培った語学力を活かして尽力いたします。多くの人に△△ホテルを知ってもらえるような営業活動を行っていきたいと考えております。

4.ビジネスホテルの志望動機例文

私は、貴社が提供するホスピタリティの精神に感動を受け、△△ホテルのコンシェルジュを志望しました。

5年ほど前に、弾丸で大阪へ旅行に行きました。下調べせずにいたため、夕飯をどこで食べるか迷っていました。すると、コンシェルジュの方が「困っていることはありませんか」と、地元の方に人気のレストランや居酒屋を教えてくれました。

また、歩きながらお店を見つけられるように、飲食店が立ち並ぶ裏道も教えてもらいました。弾丸旅行のことを話していたので、自分たちでお店を見つけられるようにというお気遣いだったようです。

お仕事で利用される方が多いなか、出張の夜ごはんだけでなく、観光も楽しんでもらいたいという気持ちが感じられました。

大学では、その方を目指して飲食店で接客業に励んでいました。サービスの質を上げていけるようにお店全体に働きかけ、お客さまに接客が良かったスタッフについてアンケートを取り、スタッフ全体のやる気を向上させました。

私も、出張で訪れた方にも旅行で訪れた方にも充実したサービスを提供できるよう、貴社で尽力してまいります。

5.ホテルフロントの志望動機例文

私は貴社が提供するサービスに感動し、志望いたしました。

が中学生のころ、貴社が運営するホテルに家族旅行で泊まりました。久しぶりの旅行であり、家族一同で楽しみにしていたのを覚えています。

しかし、予約のときにこちらがミスをしてしまい、問題なく泊まれるか確認していただくことになりました。私が不安になっていたところ、フロントで対応してくださったスタッフの方が笑顔で「大丈夫だからね」と何度も声をかけてくださいました。

その後、チェックインが無事終わり、家族旅行を楽しめました。ホテル滞在中も、受付時に声をかけてくれたスタッフの方が私を見掛けると、笑顔で対応してくださったのが印象に残っています。

そこから、私はホテルフロントに憧れ、大学時代はホテルで3年間アルバイトをしました。いつでも笑顔を忘れずにサービスを提供すると、利用者の方々も笑顔になっていただけるのがモチベーションです。

貴社でも、宿泊客の方々が良い思い出を作れるように、感動を与えられるサービスを提供してまいります。

6.ウェイターの志望動機例文

私は、貴社の洗練されたダイニング空間と手間をかけた料理に感動し、志望いたしました。

貴社が運営するホテルに宿泊した際、空間や料理に加え、スタッフのきめ細やかなサービスが印象に残りました。特に、レストラン「△△」が提供する、地元の食材を活かしたメニューと、それらを引き立てるサービスに感銘を受けました。

入社後は、学生時代にしていた飲食店バイトの経験を活かし、お客さまの記憶に刻まれるようなサービスを提供したいと考えています。将来的には、ソムリエ資格の取得にも挑戦し、食とワインの専門知識を深め、貴社ホテルのレストランブランド価値向上に貢献してまいります。

7.マーケティング職の志望動機例文

私は、貴社の宿泊に限らない需要を開拓するマーケティング戦略に共感し、志望しました。

私は経営学部でデジタルマーケティングを専攻しています。そこでは、戦略策定や効果について学び、マーケティングの将来性を実感しました。ゼミでは貴社の経営戦略について調べて発表し、評価をいただいております。

貴社は全国△箇所のチェーンにおいて、デジタルマーケティングによる顧客層拡大に成功しており、さらに近年需要の高まるリモートワーク用のデイユースプランも業界のなかでいち早く手掛けていました。

私も貴社の△△支店のリモートワークプランを利用させていただき、快適さを実感しました。デジタルマーケティングを活用しながら日中の稼働率を上げることで、利益率を確保する戦略は、今後さらに発展できると考えています。

大学で学んだ経験とTOEIC800点の英語力を活かし、時代とともに変容する需要に対応しながら、貴社の国内外へのチェーン展開を支えてまいります。

8.管理部門の志望動機例文

私は、従業員一人ひとりが生き生きと働き、能力を最大限に発揮できる環境作りをしたいと思い、管理部門を志望いたしました。

学生時代は、サークル活動の運営に携わり、メンバーが快適かつ効率的に活動できるよう、裏方としてサポートすることに尽力していました。具体的には、メンバーからの意見を積極的に集め、活動内容や場所の改善を提案し、実行に移した経験があります。

その結果、サークル内のコミュニケーションが活性化し、全体の活動がより円滑に進むようになりました。サークル活動の運営を通じて、組織のコミュニケーションや連携の大切さを学びました。

私自身、貴社の従業員を大切にする姿勢に深く共感しております。入社後は、サークル活動の経験を活かし、管理部門の一員として従業員の採用・育成支援や、働きやすい環境を整備してホテルの基盤を支えたいと考えております。

上記の例のように、自分の状況や志望する職種、志望先ホテルの種類に合わせた志望動機を考える必要があります。業界内で複数のホテルを志望する際にも、志望動機は使い回さず、企業ごとに調整を加えることが大切です。

このほかの志望動機の例文は、「就活の志望動機例文24選!準備や印象に残るアピールのコツなども解説」の記事でご紹介しているので、参考にしてみてください。

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ホテル業界の志望動機におけるNG例文5選

ホテル業界の志望動機を作成する際は、結論を後回しにしたり、あいまいな志望理由を述べたりするのは避けてください。

ここでは、ホテル業界の志望動機におけるNG例文を紹介します。

1.ホテル業界を選んだ理由が分からない

私は旅行が好きで、学生時代は毎月旅行に行っていました。知らない土地の景色を見たり、現地の方と出会ったりするのはとても良い経験になります。

大学3年生のときにはオーストラリアに留学をし、日本とは異なる文化に触れられました。自分のもつ価値観や考えとは違うものに触れることで、より成長できたと思います。

貴社で旅行を行う方々のサポートをしたいと考えております。

この例文では、今までの経験のみを述べており、なぜホテル業界を選んだのかを説明できていません。志望動機では、なぜホテル業界を選んだのかを明確に伝えたあとに、経験やエピソードを伝えましょう。

2.ほかのホテルでもいえる内容になっている

私が貴社を志望するのは、宿泊されるお客さまを笑顔にしたいと思ったためです。学生時代は接客業のアルバイトをしており、お客さまの感謝や笑顔がとてもやりがいになりました。

接客業のなかでもホテル業界を選んだのは、海外旅行で行った先のホテルの接客に感動したからです。自分もこのような接客ができる人材になりたいと思い、貴社を志望しました。

「宿泊客を笑顔にしたい」といった志望動機は、すべてのホテルに共通していえるため、採用担当者に熱意が伝わりにくくなってしまいます。志望動機を考える際は、志望企業でしか達成できないことやオリジナリティのある理由を考えることが大切です。

3.「ホテルが好き」しか伝わらない

私が貴社を志望するのは、ホテルに泊まることが好きだからです。学生時代は旅行を趣味としており、1年のうち50日以上は旅行をしていました。大学を休学し、日本一周をしたこともあります。

ホテルは非日常感があり、リフレッシュできる良い場所です。学業やアルバイトの疲れも、ホテルに泊まることで解消できます。

大好きなホテルで働ければ楽しいと思い、貴社を志望いたしました。

志望動機を通して採用担当者に熱意を伝えるには、ホテルが好きな気持だけでは不十分といえます。ホテルが好きなことと、実際に働くのは別物です。ホテルが好きな気持に加え、なぜ働きたいのかや、具体的なエピソードを伝えましょう。

4.結論から伝えられていない

私は旅行が好きで数々のホテルに泊まってきました。旅行者にとって、1日の疲れを癒せるホテルは欠かせない存在だと思います。

なかでも貴社はサービスの質が高く、お客さまからも高い評価を得ています。私も実際に泊まった際に、ほかのホテルよりも良いサービスと丁寧さに驚きました。

高品質なサービスを提供する貴社の一員として、お客さまの旅行をより良いものにしたいと考え、貴社を志望しています。

上記のように結論から伝えないと、話したい内容が不明確になってしまいます。志望動機は、「△△の理由で、貴社を志望しました」のように伝えることにより、何を話すのかが明確になります。

5.特定の職種に限定し過ぎている

私は、お客さまの期待を超える感動を提供したいと考え、貴社のコンシェルジュを志望しました。貴社のコンシェルジュが他社にはないきめ細やかな対応力があり、宿泊客の記憶に残る滞在をサポートしている点に感銘を受けました。

私自身、学生時代の接客アルバイトで培った問題解決能力を活かし、お客さま一人ひとりに合わせた最適な提案を行い、おもてなしをしたいと考えております。入社後は、コンシェルジュとして学生時代のアルバイト経験を活かしつつ、貴社のサービスに貢献します。

この例文では、明確に志望動機を述べているものの、コンシェルジュの職種に限定し過ぎている印象です。仕事に対して熱意をもっているのは良いことですが、特定の職種に限定し過ぎると、企業側はミスマッチを懸念して採用を見送る可能性もあります。

志望動機の書き方については、「志望動機の組み立て方は順番が大事!好印象を与えるポイントや例文をご紹介」の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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