旅行会社の志望動機を作成するポイントは?評価される例文と差別化するコツ

このページのまとめ

  • 旅行会社の志望動機では「旅行業界や志望企業を選んだ理由」が重要
  • 旅行会社の志望動機は、どの職種で何を成し遂げたいのか伝えるのもポイント
  • 旅行会社の志望動機で「旅行好き」のアピールはほかの就活生と被りやすいので注意

旅行会社の志望動機を作成するポイントは?評価される例文と差別化するコツのイメージ

「旅行会社の志望動機はどのように作ればいいの?」「アピールするためのコツは?」などと気になる就活生も多いでしょう。志望動機で評価されれば、内定獲得が大きく近づきます。しかし、自分の考えをわかりやすく伝えるのは難しく、困ってしまう方もいるでしょう。

この記事では、旅行会社の志望動機を作る際のポイントを解説しています。志望動機の例文や、NGのポイントなども紹介しているので、参考にしてください。

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目 次

旅行会社や旅行業界とは?志望動機作成前に知っておこう

旅行会社や旅行業界では、旅行者のための移動手段の確保や宿泊施設の手配、旅行プランの作成、販売などを行っています。ホテルなどの宿泊施設・バスや電車などの交通機関と、旅行者をマッチングさせるのが目的です。

旅行業界は景気によって売上や成長が左右されるものの、比較的安定しているといわれています。

また、訪日外国人も増加傾向にあり、日本国内の旅行需要も高まると予想されています。さらなる規模拡大が見込まれている業界といえるでしょう。

旅行業界については、「旅行業界の仕事内容とは?関連会社や近年の動向も紹介」で詳しく解説しています。志望動機作成前に、確認しておきましょう。

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旅行会社の職種は?志望動機作成に向けて解説

旅行会社の職種は、「ツアープランナー」「カウンターセールス」などさまざまな種類があります。志望職種によっても志望動機が変わるため、どのような職種があるか知っておきましょう。

ツアープランナー

ツアープランナーは、顧客の要望にあわせてツアーを企画する職種です。宿泊と移動手段がセットになっているパッケージツアーを中心に提案します。

ツアーの企画だけではなく、次のような業務も行うので覚えておきましょう。

・旅行場所の現地視察
・日程調整
・滞在先の選定
・宿泊先や利用交通機関の確保
・ツアーに含まれる観光地のチケット手配
・食事の手配

プランの企画はもちろん、手配も含めて行うので、効率的な行動が求められます。

カウンターセールス

カウンターセールスは、旅行会社の店頭に立ち、旅行商品を扱う仕事です。チケットの手配や利用施設の予約、パスポートの確認など、販売に付随する業務も行います。

ツアーオペレーター

ツアーオペレーターは、ツアー旅行に欠かせない、「航空チケット」「宿泊先」「バスや鉄道などの移動手段」などの価格を交渉し、予約を確保する仕事です。

ツアーオペレーターの交渉によってツアー料金が変動する場合も多く、価格を抑えて素晴らしい内容を手配するコミュニケーション能力が求められます。

アウトセールス

アウトセールスとは、企業や学校、団体などに向けて、ツアーの営業活動を行う仕事です。顧客が訪れるカウンターセールスとは異なり、アウトセールスは自分から営業をかけに行きます。

団体旅行は個人旅行よりも参加人数が多く、売上も高くなります。いい結果を残せばリピーターも期待できるので、アウトセールスが活動して団体客を獲得する動きも重要です。

メディアセールス

メディアセールスは、新聞や雑誌、Webサイトなどのメディアを使い、どのように広告を出すか決める仕事になります。メディアによって対象になる層が変わるため、「どのメディアに」「どのようなツアーを紹介するか」を選ぶセンスが求められるでしょう。

また、適切なツアーを紹介するため、過去のデータや顧客の特性を把握するのも大切です。データを分析し、仮説を立て、実行する力が求められます。

チケッティング

チケッティングは、旅行に欠かせない予約や発券を中心に行う仕事です。次のようなチケットの発券を行うので確認しておきましょう。

・航空チケット
・列車
・船
・バス
・コンサート
・美術館
・ホテル

チケッティングが選ぶルートや時間によって、ツアーの内容も変わります。そのため、経験や知識が重要になる仕事です。

ツアーコンダクター

ツアーコンダクターは、ツアー旅行を案内し、お客さまの接客を行います。ほかの仕事とは異なり、旅行先でお客さまの対応を行う点が特徴です。

旅行会社の職種は多く、志望動機ではどの職種を志望しているか伝えるのも欠かせません。企業研究や職種研究を行い、自分の興味のある職種を見つけましょう。

企業研究の方法は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で解説しています。

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旅行業界が直面している課題

旅行会社の志望動機を作る上で、旅行業界全体が直面している課題を知ることも重要です。課題を知ることで求められている人材を把握することができるでしょう。

以下に、旅行業界が抱えている問題点を紹介します。

旅行のOMO化

OMOとは、Online Merges with Offlineの略です。オンラインとオフラインの場を融合させ、どちらの場合でも顧客体験が変わらないようにサービスを提供する施策を指します。

旅行業界においては、店舗での旅行販売に代わって、ウェブサービスの販売が増えてきている状況です。OMO化が進むことで、より柔軟性の高い旅行計画が立てられる機会が増える可能性もあります。

OMO化に伴い、ツアー状況を管理するシステムの構築など、ITに関する知識やスキルを持った人材が必要とされます。

オーバーツーリズムへの対策

観光客が多く訪れるのは旅行業界にとっていいことですが、観光地のキャパシティを超えた観光客が押し寄せてしまうことは問題です。景観を損ね、観光地の魅力が低減してしまう可能性があります。

オーバーツーリズムを防ぐためにも、幅広い見地から様々な旅程を提案できる人材が求められています。

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旅行会社の志望動機を作る5つのポイント

旅行会社の志望動機を作る際は、旅行業界を選んだ理由を伝えたり、具体的なエピソードを交えたりするのが大切です。志望動機を作成するポイントを解説するので参考にしてください。

1.旅行業界や志望企業を選んだ理由を明確に伝える

旅行業界の志望動機では、旅行業界や志望企業を選んだ理由を明確に伝えましょう。業界や企業特有の理由にするのが大切です。

「旅行に行けて楽しそうだから」「自分に合うと思ったから」などの抽象的な理由は避けるようにしましょう。

旅行業界や志望企業を選んだ理由を明確にするためには、自己分析や企業研究が必要です。

自己分析の進め方は、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」で解説しているので参考にしてください。

2.具体的なエピソード伝える

志望動機では、旅行業界を選んだ理由や志望企業を選んだ理由などの、具体的なエピソードを入れましょう。エピソードがあれば、志望理由がより伝わりやすくなります。

エピソードを伝える際は、オリジナルの内容にしましょう。誰にでも言える内容は、評価につながりにくいからです。

「どのようなサービスを受けたのか」「サービスを受けた結果どのように感じたのか」などのように、詳しい内容が伝わるエピソードを選んでください。

3.「旅行が好き」だけにならないようにする

志望動機では、「旅行が好き」だけを伝えないように気を付けましょう。旅行好きをアピールする就活生は多く、ほかの就活生との違いが生まれません。

志望動機では、旅行好き以外にアピールできる内容を考えておきましょう。企業研究を行い、企業方針や理念に共感を示す方法もあります。

4.企業に対してどのように貢献できるかを伝える

志望動機では、企業に対してどのように貢献できるかを伝えましょう。採用担当者に、入社後に活躍できるイメージをしてもらうのが大切です。

まずは自分が目指す職種で、どのような成果を出したいのかを考えましょう。その成果を出すために、自分が持っている能力をアピールできれば、評価される志望動機が作れます。

5.旅行業界で求められる人材の特徴を把握する

旅行業界で求められる人物は、顧客のニーズを汲み取れる人。傾聴力やコミュニケーション能力が求められます。また、他社と差別化したプランや提案ができるように、発想力も評価されるでしょう。

手配や予約、発券作業をミスなくスムーズに行える事務処理能力、顧客が満足できる対応力なども求められるため、自分の長所や強みと絡めてアピールすると好印象につながります。

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旅行会社の志望動機の例文

ここでは、旅行会社の志望動機の例文を紹介するので参考にしてください。志望動機で失敗しやすいポイントを並べたNG例文も紹介するので、自分があてはまっていないか確認してみましょう。

私は、カウンターセールスとしてお客さまのニーズにあった旅行の提案をしたいと考え、貴社を志望しました。

幼少のころより両親がよく海外旅行に連れて行ってくれ、多くの経験をしてきました。その旅行のほとんどが個人ツアーで、航空券とホテルは貴社で手配し、残りは自分たちでプランニングするのが定番でした。

旅行の相談をしに貴社のカウンターを訪れたときに、個人ツアーにも関わらず日程の相談や現地でのおすすめの過ごし方、貴社では手配しない現地の交通機関の情報などのアドバイスをいただいたことをよく覚えております。

また、貴社は他社に比べて海外旅行に強みを持っており、私のように移動手段と宿泊先だけを手配できる個人ツアーからすべてプランニングされているパッケージツアーまで、幅広い商品を取り扱っています。

私もその幅広い商品から、お客さまのニーズに合うものを提案して満足の行く旅行のお手伝いがしたいと考えております。貴社で、これまでの経験や体験を活かして、パッケージツアー・個人ツアーに関わらず、旅行についてのアドバイスができるカウンターセールスとして活躍したいです。

旅行会社の志望動機でのNG例文

私は、お客さまのニーズにあった旅行プランを提案し、お客さまに旅行の楽しさを伝えたいと考えています。

ツアー旅行であれば言葉や文化の違う海外でも気軽に参加できます。主要な観光スポットを効率的に回ることもできます。

そのなかでも、カウンターセールスは、旅行の楽しさを伝えるのに最適です。私の夢を叶えられると感じたので、貴社を志望いたしました。

この志望動機の場合、次のような点でマイナスになってしまいます。

・志望企業を志す理由がない
・自分の強みや採用するメリットがない
・具体的なエピソードがない

特に、例文の内容では、どの旅行会社でも実現できそうな内容になっています。自分の経験やエピソードを交えて、オリジナルのアピールができるようにしましょう。

エピソードの探し方は、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」で解説しています。

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旅行会社の志望動機に悩むあなたへ

就活で旅行会社を志望する場合、志望動機の作成が重要です。どの企業で、どのような仕事をしたいのか、自分のやりたいことを具体的に表現できれば、企業へのアピールになります。

しかし、志望動機を作成し、自分の考えや思いをわかりやすく伝えるのは大変なこと。どのようにして伝えればいいか悩む場合もあるでしょう。

志望動機の作成に悩む場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットでは、志望動機の作成から自己分析や企業研究まで幅広いサポートを行っています。アドバイザーがこれまでの経験を活かし、旅行会社を志望する場合ならではのアドバイスも送るので安心してください。

自分の目標や目指す姿を表現し、旅行会社の選考で差をつけるために「キャリアチケット」を利用してみてはいかがでしょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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