志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します

このページのまとめ

  • 志望動機の書き出しは、最後まで読んでもらうために重要
  • 志望動機の書き出しは結論→根拠の順で書くのがポイント
  • 志望動機は締めくくり方も意識しよう

志望動機の書き出しは重要!好印象を与える書き方を解説しますのイメージ

志望動機を考える際に、「書き出しはどうやって書くのが良い?」と悩む就活生も多いでしょう。書く内容が決まっていても、最初の一文を決めるのは大変ですよね。魅力的な書き出しができれば、最後まで良い印象を持って読んでもらえます。

この記事では、志望動機の書き出しを書く際のポイントや注意点を解説します。ほかの就活生と差別化できる、魅力的な表現を目指して参考にしてください。

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目 次

志望動機の書き出しが重要な4つの理由

志望動機の書き出しは、内容を最後まで読んでもらい、評価してもらうために重要です。最初の一文から好印象を与えられるように、工夫しましょう。

ここでは、志望動機の書き出しが重要な理由を解説します。

1.最後まで読んでもらえるかが決まるから

志望動機の書き出し次第で、内容を最後まで見てもらえるかが変わります。

企業には大量のエントリーシートが届くため、採用担当者はすべてをじっくりと見られません。そのため、志望動機の書き出しから印象が悪い場合は、次のエントリーシートに進んでしまう場合もあります。

皆さんの中にも、本屋さんで本を買う際にパラパラと中身を読み冒頭が面白くないのでまた棚に戻したり、再生した映画の冒頭5分で興味をなくし見るのを止めてしまったりしたことがある人がいるはずです。志望動機もそれと同じで、冒頭で興味をなくされると最後まで読んでもらえません。

多くの志望者がいるなかで評価されるために、「続きを読んでみたい」と思わせられる書き方をすることが大切です。

2.内容の理解しやすさが変わるから

書き出しの言葉次第で、内容の伝わりやすさが変わります。内容が伝われば、志望動機も評価されるでしょう。

たとえば、「私が志望する理由は△△です」のように結論から伝えると、その後続くエピソードや考えが何についての話か伝わりやすくなります。しかし、いきなりエピソードを伝えたり、必要ない説明があったりすると、最後まで何を伝えたいのかがわからない文章になってしまうでしょう。

自分の考え方や魅力を確実に採用担当者に伝えるためにも、書き出しで何を伝えようとしているのかわかる文章にするのがポイントになります。

3.志望動機全体の印象を左右するから

志望動機の書き出しは、志望動機全体の印象を作る部分です。書き出しの印象がよいと、そのあとの文章も印象がよくなるでしょう。

素晴らしい内容を書いていても、第一印象が悪いせいで評価されない場合もあります。最初の一文で採用担当者の心をつかめるように、意識してみてください。

4.論理的に伝える力が評価されるから

志望動機の書き出しで、相手に伝える能力があるかどうかがわかります。わかりやすく伝える能力があれば、コミュニケーション能力や論理的な考え方を持っているとも評価されるでしょう。

志望動機は志望理由だけではなく、説明能力も見られています。誰が読んでも内容が伝わるように、わかりやすくまとめましょう。

論理的に伝えるためには、ロジカルシンキングの考え方が重要です。「ロジカルシンキングとは?就活に役立つ効果的なトレーニング方法」も参考に、考え方を身につけておきましょう。

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志望動機の書き出しに使えるテンプレート

志望動機の書き出しに困る場合は、書き方の形を決めておくと安心です。ここでは、志望動機の書き出しに使えるテンプレートを紹介するので参考にしてください。

「貴社を志望する理由は△△です」

志望理由を簡潔に伝えたい場合は、「貴社を志望する理由は△△です」を使うとよいでしょう。なぜその会社に応募したのかをわかりやすく伝えられます。

評価される志望動機の書き方は、志望する理由を結論として伝えるのが基本です。難しい言い回しはせずに、志望理由を端的に伝えられる書き出しを知っておきましょう。

「△△に魅力を感じて志望しました」

会社に惹かれた理由を伝えたい場合は、「△△に魅力を感じて志望しました」を使うのがおすすめです。どのような部分に魅力を感じて応募したのかをわかりやすく伝えられます。

この書き出しを使う場合は、魅力を感じたエピソードを伝えるのがおすすめ。応募意欲や会社への熱意をアピールしやすいでしょう。

会社に魅力を感じたエピソードは、ほかの就活生と被る可能性が低く、印象に残りやすくなります。魅力を感じた明確な理由があるのであれば、この書き方を使ってみてください。

「△△のスキルが活かせると思い志望しました」

自分の強みを活かせそうな会社では、「△△のスキルが活かせると思い志望しました」の書き方がおすすめです。自分の強みをわかりやすくアピールできるメリットがあります。

企業が志望動機で見ているポイントの1つに、「強みを活かして仕事で活躍できるか」があります。自分の強みと会社での業務が合致していれば、より高い評価を得られるでしょう。

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志望動機の書き出しで押さえておきたいポイント

志望動機を書く際は、結論からわかりやすく書くのがポイントです。また、企業が求める人物像を意識しておけば、評価されやすくなります。

ここでは、志望動機の書き出しで意識したいポイントを解説するので参考にしてください。

結論→根拠の順で書く

志望動機は、結論→根拠の順で書きましょう。

結論から書けば、どのような内容を伝えたいのかが伝わります。志望理由を先に述べ、具体的なエピソードを伝えれば、エピソードの内容もわかりやすくなるでしょう。

回りくどい言い方や抽象的な文章だと、最後まで読んでもらえないかもしれません。志望動機に限らず、履歴書では結論ファーストを意識するのがポイントです。

文章はわかりやすく簡潔にまとめる

伝わりやすいように、文章は簡潔にまとめましょう。ダラダラとした長い文章は読み手を飽きさせ、最後まで読んでもらえない可能性が高まります。

内容が伝わりにくい文章の特徴は、以下のとおりです。書き出しはもちろん、文章全体でわかりやすさを心がけてください。

・文中に主語が複数ある
・文章の区切りがなく、長い文章になっている
・同じような文章を繰り返している

企業が求める人物像に沿ったアピールをする

志望理由は、企業が求める人材を意識して伝えましょう。企業は志望動機から、自社の雰囲気や考え方、ビジョンに合いそうかを見ているためです。

求める人物像は企業ごとに違うので、企業研究で確かめておきましょう。企業のWebサイトや採用ページなどに記載されているケースが一般的です。企業研究の方法は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事でも解説しています。

意欲や能力のアピールも盛り込む

志望理由に加えて、入社への熱意やスキル、経験なども盛り込めると効果的なアピールにつながります。どのような人物かがわかるように工夫してみましょう。

採用担当者は志望理由はもちろん、就活生がどのような人物か知りたいと考えています。経験や能力が明確であれば、「△△の業務で活躍できそう」「△△の部署に合いそう」などとイメージしてもらいやすいので、意識して文章に含めてみましょう。

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志望動機の書き出しを考える際の注意点

志望動機の書き出しでは、どの企業にもいえる内容は避けましょう。曖昧な志望理由であればあるほど、「自社でなくてもよいのでは?」と思われてしまいます。

ここでは、志望動機の書き出しの注意点を解説するので参考にしてください。

志望理由は具体的に伝える

志望理由は曖昧にせず、具体的な内容にしましょう。抽象的な内容だと、「別の企業の志望動機を使い回している」と思われる恐れがあります。

たとえば、「貴社の社風に惹かれて志望しました」では、どのような社風が合うと思ったのかがわかりません。「貴社の社風ってどんな社風?」と思われてしまいます。

志望理由を評価してもらうためには、具体的に伝えることが重要です。社風に惹かれたのであれば、「社員全員が真剣に取り組み、部署を超えて協力する社風に惹かれました」のように具体的に説明してください。

具体的な志望理由を伝えるためには、企業研究やOB・OG訪問が欠かせません。志望動機の作成までに、志望企業の理念や社風、独自の取り組みを理解しておきましょう。

どの会社にもあてはまる内容は避ける

どの企業にも使えそうな内容は、評価されません。志望企業ならではの特徴を調べて、志望動機に盛り込みましょう。

たとえば、「商社の仕事を希望しているから」が志望理由だと、商社ならどこでもよくなってしまいます。採用担当者から見て、別の企業でも入社しそうな人材は採用したくないでしょう。

志望理由は具体的に、他社と差別化できる内容を書くのがポイントです。OB・OG訪問を行い、他社との違いについて聞いてみるのも良いでしょう。

OB・OG訪問の方法については、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」の記事でご紹介しています。

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志望動機の書き出しに参考になる例文

ここでは、志望動機の書き出しを書く際に参考になる例文を紹介します。

会社の魅力を理由にする例文

私は、貴社が展開されているSDGsに関わる事業に魅力を感じ、志望させていただきました。

幼いころから田舎町で育ったこともあり、都市部との教育環境の違いに衝撃を受け、SDGsに興味を持ち始めました。生まれ育った場所や条件に関わらず、すべての人に平等な教育環境を提供できるような社会を作っていきたいと強く思っております。

貴社が展開されている自己理解を促し、新しい時代の教育を作る教育事業の一端を担い、活躍したいと考えています。 

自分の経験をアピールする例文

私は、留学経験で培った英語力を活かしたいと考え、貴社を志望しました。

語学留学が終わったあとは、海外の人と交流できる機会が多い職場で働きたいと思い、英語を使ってアルバイトしていました。アルバイトを通して海外からの観光客の方と関わることに魅力を感じていたからです。

また、さまざまな国籍の方と話をするなかで日本の魅力にも気がつき、日本の魅力を世界に発信したいと思うようになったのが、この業界を志望したきっかけです。

貴社は、日本家屋風の外観に興味を持った、海外からのお客さまが多くいらっしゃるとお聞きしております。入社後は、留学中に学んだ英語力を活かして、多くのお客さまに喜んでいただけるよう、日本の文化を伝えていきたいと思っております。

志望動機の書き方は、「志望動機を履歴書(新卒用)に書く方法!魅力の伝え方も例文つきで紹介」の記事でも紹介しています。例文の表現を参考に、オリジナルのエピソードを交えて志望動機を考えましょう。

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志望動機の書き出しにおけるNG例文

志望動機には、避けた方がよい書き方もあります。失敗しやすい3つのパターンを解説するので、ぜひ参考にしてください。

経歴や学歴を伝えている

「私は△△大学に入学し、△△を学びました」のように、志望動機の書き出しで、経歴や学歴から入るのはNGです。志望動機は結論から伝えるのが基本であり、「なぜその会社を志望するのか」を一番に伝えます。

アピールしたい経験がある場合は、エピソードのなかに組み込みましょう。学歴や経歴をそのまま伝えても評価にはつながりにくいので、避けるようにしてください。

個性のない内容になっている

「貴社の事業内容に惹かれて応募しました」など、個性のない、あたりさわりのない内容をアピールするのもやめておきましょう。ほかの就活生と比較されたときに、入社意欲や経験が目立たず、選考漏れしてしまいます。

事業内容に惹かれたのであれば、「どのような事業内容か」「なぜ興味を持ったのか」などがないと、個性が生まれません。志望動機で個性を生む書き方をするには、具体的に伝えるのがポイントです。「なぜそう思ったのか」を意識して考えると、よりよい志望動機になります。

給与などの待遇を理由にしている

「貴社は給料がよかったので応募しました」「休みが多い点に魅力を感じて応募しました」と待遇面を志望理由にしてしまうと、印象がよくありません。待遇さえよければ、仕事内容も会社もどこでもよいと思われてしまいます。

「給料がよかった」「休みが多いから」と伝えられ、志望意欲が高いと感じる担当者は少ないでしょう。志望動機はその会社に入りたい理由を、意欲や経験を交えて伝える場面です。条件面のよさを語っても自分の評価につながらないことは覚えておきましょう。

志望動機で給料などの待遇に触れないほうがよい理由については、「志望動機で給料に触れるのはNG?伝え方のコツや例文を解説」の記事でも解説しているので参考にしてください。

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志望動機は書き出しだけではなく締めくくりも重要

志望動機の締めくくりが重要なのは、文章全体の印象を良くするためです。書き出しと締めくくりは印象に残りやすい部分なので、この2つが評価されれば選考突破に近づきます。

志望動機の締めくくりでは、「仕事への熱意」や「本気度」「自己アピール」「どのような仕事で活躍できるか」などをアピールするのがおすすめです。「△△のスキルを活かして、△△の業務に貢献いたします」のように伝えられれば、わかりやすくまとめられるでしょう。

志望動機の締めくくりの書き方の例文

志望動機の締めくくりをどのように書くか、例文をもとに紹介します。2つの文章を紹介するので、チェックしてみてください。

自己PRを含む例文

貴社の募集要項に記載されている「1年に2つ以上の新規事業の立ち上げを実施」の言葉に感銘を受け志望いたしました。

私が学生生活を通して身につけた実行力や対人力を用いて、貴社の売上や新規事業の立ち上げの一躍を担いたいと考えております。

熱意を伝える例文

経理に携わる仕事をしたいと強く思い、貴社を志望しました。経理業務で成果を出すため、大学の授業と並行して独学で簿記2級を勉強しております。

目的や目標に向かって最後までやり抜く力や、簿記2級の資格学習を通して身につけた知識を活かし、1日でも早く即戦力として活躍したいと考えております。

志望動機の書き出しや締めくくりについてさらに知りたい場合は、「志望動機の書き方は?新卒向けのコツや注意点を例文と合わせて紹介」の記事がおすすめです。文章全体を通して、どのような書き方がアピールにつながるか勉強しておきましょう。

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志望動機の書き出しをどうするか迷うあなたへ

印象に残る志望動機を書くためには、書き出しの工夫が大切です。第一印象が良ければ、そのあとの文章もよいイメージのまま読んでもらえるでしょう。

しかし、よい印象を与える書き出しを考えるのは難しいもの。どのような書き方がよいか迷う場合は、ぜひキャリアチケット就職エージェントに相談してください。

キャリアチケットでは、専任のアドバイザーがあなたの志望動機作成をサポートいたします。書き出しはもちろん、アピールする強みを選んだり、エピソードを選んだりする際も手助けします。

志望動機で評価されるためには、ほかの就活生との差別化も重要です。経験豊富なキャリアアドバイザーの力を借りて、よりよい志望動機が作成できるようにチャレンジしてみましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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