このページのまとめ
- 志望動機の書き出しは結論から入り、その企業に絞った具体的な理由を明確に伝えよう
- 志望動機の書き出し方で差別化できれば、後半まで読んでもらえる可能性が高まる
- 志望動機の書き出しで迷っても、曖昧な表現や企業理念や事業内容の丸写しは避ける

志望動機を考える際に、「書き出しはどうやって書くのが良い?」と悩む就活生も多いでしょう。魅力的な書き出しができれば、採用担当者の興味を引き、最後まで読んでもらえるメリットがあります。
この記事では、志望動機の書き出しの重要性や書く際のポイントを解説。また、パターン・職種別の例文や志望動機で書き出し方と同様に意識したい「締めくくり」の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 志望動機の書き出し方は?基本的なテンプレートを紹介
- 「貴社を志望する理由は△△です」
- 「△△に魅力を感じて志望しました」
- 「△△のスキルが活かせると思い志望しました」
- 志望動機の書き出しが重要な理由
- 最後まで読んでもらえるかが決まるから
- 内容の理解しやすさが変わるから
- 志望動機全体の印象を左右するから
- 論理的に伝える力が評価されるから
- 志望動機の書き出し方で押さえたい4つのポイント
- 1.結論を最初に示す
- 2.具体的なキーワードで差別化を図る
- 3.応募職種と結びつける
- 4.自身の強みや経験につなげる
- 【パターン別】志望動機における書き出し方の例文
- 会社の魅力を理由にする例文
- 大学での経験をアピールする例文
- 活かしたいスキルがあるときの例文
- 【職種別】志望動機における書き出し方の例文
- 営業職
- 事務職
- エンジニア職
- 志望動機の書き出しにおけるNG例文
- 経歴や学歴を伝えている
- 個性のない内容になっている
- 給与などの待遇を理由にしている
- 志望動機の書き出しで注意したい点
- 抽象的な表現で終わらせない
- 企業理念や事業内容の丸写しは避ける
- 志望動機で書き出しと同様に意識したい「締めくくり」
- 締めくくりを書くときのコツ
- 志望動機の締めくくりの書き方の例文
- 志望動機の書き出し方で悩む方へ
- 履歴書の志望動機に関するよくある質問
- Q.なぜ志望動機の書き出しと締めくくりが大切なの?
- Q.志望動機は何文字くらい書けば良いですか?
- Q.志望動機で評価されるポイントを教えてください
志望動機の書き出し方は?基本的なテンプレートを紹介
採用担当者の関心を引き、最後まで内容を読んでもらうためには、書き出しの部分で志望動機全体を包括する「結論」を明確に述べることが大切です。ここでは、新卒の就職活動において専門知識がない人でも簡単に活用できる、基本的な書き出しのテンプレートを3つ紹介します。
これらのテンプレートを使うことで、志望動機の核となる主張を冒頭で提示できるため、論理的で分かりやすい構成につなげられるでしょう。書き出し方に迷っている方は、参考にしてみてください。
「貴社を志望する理由は△△です」
志望動機の「結論」を最もストレートに伝える基本的なテンプレートです。自分が企業を選んだ最も大きな理由を△△の部分に入れ、簡潔に断定することで採用担当者に何を伝えたいのかを瞬時に理解してもらえます。
具体例は、以下のとおりです。
「貴社を志望する理由は、『挑戦的な社風の中で社会貢献度の高いWebサービス開発に携わりたい』と考えたからです。」
このように、書き出しで結論を述べたあとに、その根拠となる具体的なエピソードや企業研究の結果を続けることで、一貫性のある論理的な文章が完成します。この書き出し方は、志望動機が一つに明確に絞られている場合に特におすすめです。
「△△に魅力を感じて志望しました」
このテンプレートは、企業の事業内容や製品、理念、社風など企業そのものへの共感や強い興味を軸にして志望動機を構築したい場合に適しています。△△の部分には、自分が強く惹かれた企業の特徴や具体的な取り組みを入れましょう。
具体例は、以下のとおりです。
「貴社の『地域社会のデジタルデバイド解消を目指す理念』に深く共感し、志望いたしました。」
「貴社の『独自のAI技術を用いたマーケティングソリューション』に魅力を感じ、志望しました。」
単に「御社の理念に共感した」と書くのではなく、「どのような点」に魅力を感じたのかを具体的に述べることが、説得力を高めるポイントになります。その魅力が、なぜ自分自身のキャリア観や価値観につながるのかを説明すると、好印象につながるでしょう。
「△△のスキルが活かせると思い志望しました」
このテンプレートは、特定のスキルや経験を活かして、企業にどのように貢献できるかをアピールしたい場合に有効です。特に、インターンシップや大学での研究活動を通じて、プログラミングやデータ分析、デザインなどの特定の専門知識を身に付けている方に適しているでしょう。
具体例は、以下のとおりです。
「大学で培った『統計学を用いたデータ分析のスキル』が、貴社の新しい事業戦略に貢献できると考え志望しました。」
△△には、企業が求める人物像や職種の要件と合致するスキルを選ぶことが重要です。単にスキルを羅列するのではなく、「そのスキルで企業にどのようなメリットを提供できるのか」という視点を加えることで、入社後の活躍イメージを採用担当者に具体的に伝えましょう。
志望動機の構成は、「志望動機の組み立て方は順番が大事!好印象を与えるポイントや例文をご紹介」の記事を参考にしてみてください。
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志望動機の書き出しが重要な理由
志望動機の書き出しがなぜ重要なのかを理解することで、採用担当者の心を強く引きつける効果的な文章を作成できるようになります。以下で、志望動機の書き出しが重要な理由を解説するのでチェックしてみてください。
最後まで読んでもらえるかが決まるから
志望動機の書き出しが重要な理由は、最後まで読んでもらえるか決まるからです。企業には多くのエントリーシートが届きます。採用担当者は限られた時間のなかで書類をチェックする必要があるため、すべての志望動機を細部までじっくり読む時間はありません。
そのため、最初の数行にある書き出しで「これは読んでみたい」と思わせる必要があります。
内容の理解しやすさが変わるから
志望動機の内容が理解しやすくなるため、書き出しを意識することが重要です。たとえ志望動機の内容が優れていても、何が言いたいのかが分かりにくい書き出しだと読み手は混乱してしまい、伝えたいことが正しく伝わらない可能性があります。
書き出しで志望動機の要点や結論を明確に示すことで、そのあとに続く文章の理解度が格段に向上するでしょう。
志望動機を作成するときの流れは、「志望動機が肝心!就職活動のポイント」の記事をチェックしてみてください。
志望動機全体の印象を左右するから
志望動機全体の印象を左右するため、書き出しが重要だといえます。漠然とした書き出しや、ほかの企業にも当てはまるような内容で始まってしまうと「志望度が低い」「入社意欲が感じられない」といったマイナスな印象を与えかねません。
志望動機の書き出しは、自分の第一印象を決めるものであり、そのあとの内容に対する期待感や興味を大きく左右するといえるでしょう。
論理的に伝える力が評価されるから
論理的に伝える力が評価されるのも、志望動機の書き出しを工夫すべき理由として挙げられます。仕事においては、会議やプレゼンテーションなど、相手に簡潔かつ的確に物事を伝える力が求められるでしょう。
特に、IT企業やコンサルティング業界などの職種では高い論理的思考力が重視される傾向があります。そのため、論理的思考力をアピールすることが採用において好印象を与えるための重要な要素となるでしょう。
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志望動機の書き出し方で押さえたい4つのポイント
採用担当者に「この学生と会って話してみたい」と思わせる志望動機を作成するには、書き出しの部分で志望動機の説得力を高め、ほかの応募者との差別化を図る必要があります。
ここでは、志望動機の書き出し方で押さえたいポイントを4つ紹介するので、参考にしてみてください。
1.結論を最初に示す
志望動機の書き出しでは、「自分がなぜその企業を志望するのか」といった結論を最初に明確に示すことが重要です。結論を先に示す手法は、ビジネスで論理的なコミュニケーションを行ううえで主な型とされる「PREP法」の「P(Point=結論)」にあたります。
PREP法の構成は、以下のとおりです。
| 構成要素 | 役割 | 志望動機での活用例 |
| P (Point) | 結論・主張 | 貴社を志望する理由は△△です。 |
| R (Reason) | 理由・根拠 | △△と考えた背景は、△△という経験があるためです。 |
| E (Example) | 具体例・事例 | たとえば、大学時代に△△という活動を通じて△△な成果を得ました。 |
| P (Point) | 結論の再確認 | この経験から、貴社で△△に貢献できると考えます。 |
上記の構成を意識して志望動機を作成することで、説得力のある内容を伝えられるでしょう。
2.具体的なキーワードで差別化を図る
具体的なキーワードで差別化を図るのも、志望動機の書き出しで採用担当者の興味を引く方法の一つです。「成長したい」「社会貢献したい」などの抽象的な言葉だけで書き出すと、どの企業にも当てはまる内容になってしまい、熱意が伝わりません。
書き出しに応募企業や業界に固有の具体的なキーワードを盛り込むことで、ほかの応募者との差別化を図れるでしょう。たとえば、「Webマーケティング企業」に応募する場合、「多くの人につながるサービスを提供したい」という抽象的な表現ではなく、「貴社の『独自のデータ分析に基づくWeb広告運用ノウハウ』に魅力を感じた」など、具体的な事業内容や技術名に触れることがおすすめです。
これにより、企業研究をしっかり行っていることがアピールでき、志望度の高さが伝わるでしょう。
3.応募職種と結びつける
志望動機の書き出しは、自分は「応募した職種でどのような貢献をしたいか」と結びつけるのがおすすめです。企業は応募者の熱意だけでなく、入社後にどのようなメリットをもたらしてくれるのかを知りたいと考えています。
応募職種と結びつけるメリットは、自分がその仕事内容を理解し、入社後の活躍イメージが明確にあることを伝えられることです。たとえば、営業職であれば「お客さまの課題解決に尽力したい」、システムエンジニアであれば「最先端の技術を用いて新しいシステム開発に携わりたい」といった表現が考えられます。
職種と志望動機を関連づけることで、自分が入社後にすぐ戦力となりたいという意欲をアピールにつなげられるでしょう。
4.自身の強みや経験につなげる
志望動機の書き出しを、自分の強みや過去の経験につなげることで、説得力が格段に増します。志望動機では、ただ企業を褒めるだけでなく、自分がその企業で活躍できる根拠を示すことが大切です。
自身の強みや経験を志望企業でどう活かしたいかを最初に示すことで、採用担当者は応募者の適性をすぐに理解できます。具体的には、大学時代の研究内容やアルバイトでの経験、サークル活動での実績など、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で培ったスキルをつなげると良いでしょう。
強みごとに、以下のような書き出し方ができます。
| 強みや経験の例 | 企業への貢献の例 |
| 「チームをまとめあげたリーダーシップ」 | 「貴社の新商品開発チームでメンバーを牽引し、目標達成に貢献したい」 |
| 「PDCAサイクルを回し改善した経験」 | 「貴社のWebサービスの運用において、データに基づいた改善提案を継続的に行いたい」 |
| 「粘り強く課題解決に取り組む力」 | 「難易度の高い営業目標に対しても、最後まで諦めずに結果を出すことに貢献したい」 |
このように、自分の強みを企業の具体的な業務と結びつけることで、完成度の高い志望動機になります。自分の強みを明確にするには、自己分析をしっかりと行うのがおすすめです。
自己分析の方法は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事を参考にしてみてください。
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【パターン別】志望動機における書き出し方の例文
志望動機の書き出し方は、何を企業にアピールしたいかによって異なります。以下で、パターン別の志望動機における書き出し方の例文を紹介するので、参考にしてみてください。
なお、例文はあくまで参考に留め、自分の言葉に置き換えて伝えることが大切です。
会社の魅力を理由にする例文
会社の魅力を理由にする例文は、以下のとおりです。
私は、貴社が展開されているSDGsに関わる事業に魅力を感じ、志望させていただきました。
幼いころから田舎町で育った経験から、教育カリキュラムの選択肢や社会との接点をもつ機会において、都市部との間に大きな格差が存在することに気づき、衝撃を受けました。この体験から、生まれ育った場所や条件に関わらず、すべての子どもたちが自己実現できる機会を平等に得られる社会を作りたいと強く思うようになりました。
貴社が展開されている自己理解を深め、個々の可能性を最大限に引き出すための教育事業は、単に知識を提供するだけでなく、この教育格差の本質的な解決に貢献し得ると感じています。
その一端を担い、特にデジタル技術を活用した教育機会の創出を通じて、私の志を実現したいと考えています。
最初に「その会社のどこに惹かれたか」を結論としてひと言で伝えると、読み手は話のゴールをすぐ理解できます。そのあとに自分の過去の原体験をつなげることで、なぜその魅力に惹かれたのかという根拠に説得力が生まれるでしょう。
大学での経験をアピールする例文
志望動機で大学での経験をアピールしたい場合は、以下の例文を参考にしてみてください。
「私は、大学での社会学研究を通じて培った『多様な意見を統合する力』を活かし、これに貢献したいと考え、志望いたしました。貴社の『地域に根ざした多角的なコンサルティング事業』においては、まさに多様なステークホルダーの利害を調整し、最適な解を導き出す力が求められると拝察しております。
特に、地域活性化に関するフィールドワークでは、異なる世代や立場の住民間の利害調整という課題に直面しましたが、個別のヒアリングとワークショップを通じた共通認識の醸成を粘り強く実行し、持続可能なイベントプランの策定を達成しました。
この経験から、課題解決における計画性と実行力の重要性を深く学びました。貴社においても、この力を活かし、地域ごとの複雑な課題に対し、粘り強く実行し、結果を出すことに貢献いたします。」
自分がもっている「強み」と、それが企業の「どの仕事に役立つか」をセットで最初に宣言しましょう。大学での学びが単なる思い出話にならず、入社後の活躍をイメージさせるポジティブなアピールになります。
活かしたいスキルがあるときの例文
活かしたいスキルがあるときの例文は、以下のとおりです。
「貴社のWebサイトの『最先端のAI技術を活用したユーザーインターフェース改善』といった取り組みを拝見し、その基盤となる『ユーザー行動データの詳細な分析』において、私のPythonを用いたデータ分析スキルが最大限に活かせると確信いたしました。
特に私は、大学時代に独学でPythonライブラリを習得し、学内アンケートの自由記述欄のテキストデータを分析し、満足度低下の主要因を特定しました。さらに、この分析結果に基づき改善策をまとめ、関係部署に提言し、それが実際に採用されるという経験を得ました。
この目標達成に向けた一連のプロセスから、未経験の分野にも果敢に挑戦する自発的な学習能力と、分析結果を具体的な成果に結びつける実行力が私の強みであると認識しています。」
企業が実際に行っている具体的な施策を挙げて、自分のスキルがどこにフィットするかをピンポイントで伝えましょう。企業の課題や注力している分野をしっかり調べていることが伝わり、熱意と即戦力の両方をアピールできます。
志望動機の例文は、「志望動機は就活成功のカギ!例文集と面接や履歴書での伝え方を紹介」の記事でも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
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【職種別】志望動機における書き出し方の例文
職種ごとに企業が求める人物像は異なるため、それぞれの職種の特徴を意識した書き出しを心がけましょう。以下で、志望動機における書き出し方の例文を職種別に解説します。
以下で紹介する例文のあとに「なぜその会社なのか(企業への熱意)」と「入社後に何をしたいか(貢献意欲)」をつなげることで、より説得力のある志望動機が完成するので参考にしてみてください。
営業職
営業職の志望動機では、以下のような例文を参考にしてみてください。
「私が貴社を志望する最大の理由は、「お客さまの潜在的な課題を掘り起こし、真の解決策を提供すること」という貴社の営業哲学に深く共感したからです。学生時代、家電量販店でのアルバイト経験において、お客さまが漠然と「パソコンが欲しい」とおっしゃるなかで、丁寧なヒアリングを通じて「リモートワークの効率を上げたい」という真のニーズを特定しました。
その結果、単なる高スペックモデルではなく、クラウド連携に特化した機種と周辺機器を提案し、提案セット販売による売上150%達成という成果を出した経験があります。
この経験から、課題解決の喜びと、それを実現するためのヒアリング力や提案力こそが、営業職にとって最も重要だと確信しました。貴社のAIソリューションは、まさにその解決力を最大限に活かせるフィールドだと感じています。
入社後は、この強みを活かし、お客さまに「なくてはならないパートナー」と感じていただけるような信頼関係を築き、貢献したいと考えています。」
企業の営業スタイルや考え方への共感を最初に伝えることで、社風にマッチした人材であることを印象付けられます。志望動機の冒頭で自分の過去の実績を簡潔に伝えると、営業としての素質を即座にアピールできるでしょう。
営業職を目指す人に向けた志望動機の書き方は、「営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」の記事で解説しているのでチェックしてみてください。
事務職
「私が貴社を志望したのは、『組織全体の生産性を高めるための土台づくりに、プロフェッショナルとして貢献したい』という強い思いがあるからです。貴社が掲げる『スピードと正確性を追求した事業展開』は、それを裏で支える事務部門の効率化なくして実現しないと理解しています。
学生時代、大学のサークル活動の実行委員会で会計・庶務を担当した際、煩雑だった経費精算の書類管理プロセスをデジタルツール導入で改善し、メンバーの作業時間を30%削減した経験があります。
この『仕組みを整えることで全体最適化を図る』という能力は、正確性とホスピタリティが求められる貴社の事務職でこそ最大限に発揮できると確信しております。持ち前の細部へのこだわりと、周囲への気配りを活かし、チームメンバーが最高のパフォーマンスを発揮できる環境づくりに貢献することで、貴社の成長を支えたいと考えています。」
「なぜ事務なのか」という役割への理解と、その会社をどう支えたいかを明確に述べるのがコツです。単に「サポートしたい」だけでなく、生産性向上など会社にプラスの影響を与える姿勢を見せることで、意欲がより伝わります。
事務職の志望動機を作るポイントは、「事務職の志望動機はどのように作る?作成のポイントや例文を解説します」の記事を参考にしてみてください。
エンジニア職
エンジニア職の志望動機は、以下のとおりです。
「貴社が開発されている環境負荷低減を実現するスマートシティ技術に触れたとき、『人々の生活を根本から変える技術の最前線で、自らの手で革新的な価値を生み出したい』という私の目標が、最も実現できる場所だと確信しました。
大学でPythonを用いた機械学習を専門的に学んでまいりましたが、特に貴社の『ユーザー視点に立ったUI/UX設計』と『最新のクラウド技術への積極的な挑戦』に、強く惹かれています。
卒業制作として開発した地域情報共有Webアプリケーションに取り組んだ際、困難なデータベースの設計バグに直面しても、関連論文を徹底的に読み込み、粘り強く原因を特定し解決する過程に大きな達成感を感じました。
この技術的な探求心と、課題解決への粘り強さを活かし、貴社の開発チームの一員として、社会に大きなインパクトを与えるプロダクトの実現に貢献したいと強く志望いたします。」
その会社の技術力や手がけている製品に対する関心の高さと、自分の目指すエンジニア像を重ねて伝えましょう。自分が得意な言語や学習してきた分野を冒頭に盛り込むことで、技術的なマッチングを即座に判断してもらえます。
IT業界を目指したい方は、「IT業界の志望動機例文を紹介!未経験や文系学生のアピール方法とは」の記事を参考にしてみてください。
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志望動機の書き出しにおけるNG例文
志望動機の書き出し部分で悪い印象を与えてしまうと、その後の内容を熱心に読んでもらえないリスクがあります。自分の熱意や強みを伝えるチャンスを逃さないためにも、志望動機で避けるべき書き出し方を確認しておきましょう。
経歴や学歴を伝えている
志望動機の書き出しで、自分の経歴や学歴を強調し過ぎるのは避けましょう。採用担当者はすでに履歴書やプロフィール欄であなたのバックグラウンドを把握しています。そのため、志望動機の冒頭で再度同じ情報を伝えるメリットはほとんどありません。
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況(2)若年正社員の採用選考にあたり重視した点(p.7)」によると、新卒採用において企業は、学歴や経歴よりも、職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神を重視していることがわかります。
そのため、志望動機では「なぜこの会社なのか」という熱意や入社後にどう貢献したいかというビジョンを伝えることが大切です。経歴の説明に文字数を割くよりも、企業への想いや自分自身の軸を提示することで担当者の興味を惹きつけられるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
個性のない内容になっている
「貴社の事業内容に惹かれて応募しました」といった、どこにでも当てはまるような抽象的な表現は控えましょう。ほかの就活生と比較された際、入社意欲や経験が十分に伝わらず、評価につながりにくくなるためです。
もし事業内容に惹かれたのであれば、「具体的にどの事業なのか」「なぜ興味をもったのか」という視点を加えることで自分の価値観を伝えられます。志望動機で独自性を出すポイントは、徹底して具体的に伝えることです。「なぜそう思ったのか」という背景を深掘りして考えると、より説得力のある志望動機になります。
給与などの待遇を理由にしている
「貴社は給料が良かったので応募しました」「休みが多い点に魅力を感じて応募しました」といった待遇面に絞った志望理由は避けることをおすすめします。なぜなら、企業に「ほかに待遇が良い企業が見つかれば退職するのでは」といった懸念を与え、ネガティブな印象を与える可能性があるためです。
仕事選びにおいて、給与や待遇面は重要な要素の一つですが、志望動機はその会社に入りたい理由を、意欲や経験を交えて伝える場面なので評価につながらないでしょう。
どうしても志望動機で給料などの待遇に触れたいときの伝え方は、「志望動機で給料に触れるのはNG?伝え方のコツや例文を解説」の記事でも解説しているので参考にしてください。
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志望動機の書き出しで注意したい点
第一印象で「この学生の話を詳しく聞きたい」と思ってもらうためには、単なる意気込みだけでなく、論理的かつ具体的な表現が求められます。ここでは、志望動機の書き出しで注意したい点を解説するので、作成するときの参考にしてみてください。
抽象的な表現で終わらせない
書き出しにおいて、「貴社の社風に惹かれました」「社会貢献がしたいです」といった抽象的な言葉だけで終わらせるのは避けましょう。こうした表現はどの企業にも当てはまるため、熱意が伝わりにくくなってしまいます。
数多くのエントリーシートのなかで採用担当者の目に留まるには、なぜその社風に惹かれたのか、具体的にどのような形で社会に貢献したいのかを明確に示す必要があります。たとえば、自身の過去の経験に基づいた具体的なエピソードを添えることで、言葉に説得力が生まれるでしょう。
企業理念や事業内容の丸写しは避ける
企業のWebサイトに記載されている企業理念や事業内容をそのまま書き写すことはおすすめしません。丸写しの文章は自分の言葉で考えていない印象を与え、志望度が低いと判断されるリスクがあるからです。
企業理念に共感した場合は、その理念が自分のどのような価値観と一致しているのかを言語化することが大切です。事業内容についても、単に「△△の事業を行っているから」とするのではなく、「その事業を通じて自分はどうなりたいのか」という視点を忘れないようにしてください。
自分独自の視点を盛り込むことで、ほかの就活生との差別化につながります。企業研究で得た情報に、自分自身の体験や考えを掛け合わせることで、より熱意の伝わる志望動機を作成できるでしょう。
志望動機が思いつかない方は、「志望動機が思いつかないときはどうする?7つの対処法や伝え方を解説」の記事を参考にしてみてください。
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志望動機で書き出しと同様に意識したい「締めくくり」
志望動機の作成において、書き出しと同じくらい重要なのが「締めくくり」の文章です。結びの言葉は、採用担当者が志望動機を読み終えた直後に抱く印象を大きく左右します。
せっかく魅力的なエピソードを伝えていても、最後が投げやりな表現では「詰めが甘い」と判断されかねません。最後の一文まで丁寧に仕上げることで、入社への本気度をより強くアピールできるでしょう。
ここでは、志望動機の締めくくりを書くコツや例文を紹介するので参考にしてみてください。
締めくくりを書くときのコツ
納得感のある締めくくりを書くためには単なる意気込みに留めず、自分の強みが企業の成長にどう直結するのかを、入社後のビジョンとして具体的に言語化することが重要です。
数ある企業のなかでも「なぜ貴社なのか」という熱意を念押ししつつ、新たな領域を吸収する謙虚さとプロとして成果を出す自信を併せて示すことで、入社後の活躍をより強く予感させられます。
最後を「以上です」などの定型句だけで終わらせず、これまでの話を総括するポジティブな一言を添えることが、選考を通過するための最後の一押しとなるでしょう。
志望動機の締めくくりの書き方の例文
志望動機の締めくくりをどのように書くか、例文をもとに紹介します。2つの文章を紹介するので、チェックしてみてください。
自己PRを含む例文
貴社の「1年に2つ以上の新規事業を立ち上げる」という積極的な姿勢に深く共鳴いたしました。私が学生生活で培った周囲を巻き込む対人力と完遂する実行力を活かし、新規事業の立ち上げにおいて一翼を担い、貴社のさらなる成長に貢献したいと考えております。
熱意を伝える例文
経理職への強い志向から、現在は大学の授業と並行して日商簿記2級の取得に励んでおります。この学習を通して得た専門知識と、私の強みである「目標に向かってやり抜く力」を掛け合わせ、入社後は一刻も早く実務を習得し、正確かつ迅速に業務を遂行できるよう尽力いたします。
志望動機の書き出しや締めくくりについてさらに知りたい場合は、「新卒採用の志望動機例文27選!選考通過につながる書き方や注意点を解説」の記事がおすすめです。文章全体を通して、どのような書き方がアピールにつながるか勉強しておきましょう。
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志望動機の書き出し方で悩む方へ
志望動機の内容は良いはずなのに、書き出しが平凡なだけで、最後まで熱意が伝わらないのはもったいないことです。 採用担当者の心をつかむには、冒頭で「最後まで読んでみたい」と思わせる工夫が欠かせません。
しかし、型通りの表現から抜け出し、自分らしさをひと言で表現するのは難しいものです。どのような書き方が良いか迷う場合は、就職エージェントに相談してみましょう。
キャリアチケット就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの志望動機作成をサポートいたします。書き出しはもちろん、アピールする強みを選んだり、エピソードを選んだりする際に、より企業に評価されるようアドバイスをお伝えするので、スムーズに選考通過できるでしょう。
ほかの就活生との差別化し、志望動機で評価される内容を作成したい方は、ぜひご相談ください。
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履歴書の志望動機に関するよくある質問
ここでは、履歴書の志望動機に関する質問を、Q&A形式で回答します。
Q.なぜ志望動機の書き出しと締めくくりが大切なの?
A.採用担当者は日々多くの書類に目を通すため、第一印象を決める「書き出し」で興味を惹きつけられるかがカギとなります。冒頭で結論を述べることで、そのあとの内容が頭に入りやすくなるメリットもあります。
また、「締めくくり」は読後感を左右する要素です。入社後の意欲や貢献のイメージを力強く伝えることで、「この人に会ってみたい」という期待感をもたせ、選考通過の可能性を高められるでしょう。
Q.志望動機は何文字くらい書けば良いですか?
A.一般的な志望動機の文字数は、300~400文字程度が目安です。履歴書の記入欄の8割以上を埋めるのがマナーとされており、少な過ぎると熱意不足、枠からはみ出すほど多いと要約力不足と判断される可能性があります。
Webエントリーなどで特に指定がない場合は300文字前後を目指すと、読みやすさと具体性のバランスが取れます。伝えたい内容が多い場合も、まずは簡潔にまとめ、詳細は面接で補足するというスタンスが理想的です。
ただし、企業から「200文字以内」といった具体的な文字数指定がある場合は、必ずその指示に従いましょう。200文字で志望動機を書くときのコツは、「志望動機を200字で分かりやすく書くには?文字数の削り方や業界別の例文」の記事で解説しています。
Q.志望動機で評価されるポイントを教えてください
A.大きく分けて「自社への熱意」と「再現性のあるスキル」の2点です。「なぜ他社ではなくこの会社なのか」という独自のこだわりが示せているか、そして「自分の経験がどう事業に貢献できるか」という具体的な根拠があるかがチェックされます。
企業は「長く定着し、成果を出してくれる人」を探しているため、企業のビジョンと自分の価値観が一致していることを論理的に説明できると、高い評価につながるでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。