このページのまとめ
- 勢いで就活を辞めると後悔する可能性があるので、まずはじっくりと考えることが大事
- 就活を辞めると既卒扱いになり、新卒カードが使えなくなるので面接突破に苦労する
- 就活を辞めたあとの進路として、就職留年や進学などの選択肢もある
「内定なしで就活を辞めるとどうなるのだろう」と気になる就活生もいるかもしれません。勢いで就活を辞めてしまうと、再度就職しようと考えたときには既卒扱いになり、新卒カードが使えず後悔する恐れがあります。
この記事では、就活を辞めるとどうなるのかや、就活を辞めたあとの選択肢について解説。明確な理由がないまま就活を辞めるリスクを知れば、この先のキャリアをどうするかじっくりと考えられるはずです。
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- 就活を辞めると後悔する?一度しっかりと考えよう
- 衝動的に就活を辞めると後悔する
- 辞める前提で入社するのは危険
- しっかり考えたうえで道を決めよう
- 就活を辞めるか悩む方へのキャリアアドバイザーのアドバイス
- 就活を辞める判断をしないほうが良い理由
- 既卒より新卒の方が求められるスキルが少ないから
- 新卒でしか入社できない企業があるから
- 既卒はライバルが厳しくなるから
- 「就活を辞めたい」と考えてしまう理由
- 内定が出ないから
- 周りの友達が内定していくから
- やることが多過ぎて疲れたから
- やりたい仕事がないから
- 社会人になる不安があるから
- 就活を辞める場合の8つの進路
- 1.就職留年・就職浪人する
- 2.進学する
- 3.海外留学する
- 4.派遣社員や契約社員として働く
- 5.フリーターとしてアルバイトする
- 6.フリーランスとして働く
- 7.起業をする
- 8.無職になる
- 就活を辞めたいときの6つの対処法
- 1.自分を責めない
- 2.ほかの就活生と比べない
- 3.就活を一旦ストップする
- 4.誰かに相談する
- 5.自己分析をやり直す
- 6.就職エージェントを利用する
- 就活を辞めるか迷っているあなたへ
就活を辞めると後悔する?一度しっかりと考えよう
就活を勢いで辞めると、時間が経ってから後悔する可能性があります。本当に今辞めてしまって良いのか、しっかりと考えるようにしましょう。
衝動的に就活を辞めると後悔する
衝動的に就活を辞めると、後悔する可能性が高いといえます。辞めたあとにどうして良いか分からず、不安や恐怖に悩んでしまうからです。就活を辞めて何もしない期間が増えると、過去を振り返り、後悔する時間が増えます。「あのとき就活を辞めるべきではなかった」「もっとこうしていれば」などと考え、自分の行動に嫌気がさしてしまうでしょう。
衝動的に就活を辞める前に、本当に就活を辞めるべきなのか考えることが大切です。辞める理由が自分のなかで明確にあるのであれば、後悔はしにくくなるでしょう。
辞める前提で入社するのは危険
内定をもらっていた場合でも、辞める前提で入社するのは危険です。入社して仕事を始めてから、「こんなはずではなかった」と結局後悔してしまいます。自分に合わない会社に入社しても、仕事の時間は苦しいだけです。毎日「会社に行くのが嫌だ」と感じながら働き続けるのは苦しいでしょう。
また、転職をするためには結局転職活動が必要であり、また就活と向き合うことになります。仕事をしながらの転職活動は学生時代の就活よりも大変であり、苦しくなってしまうでしょう。
しっかり考えたうえで道を決めよう
就活を辞めるかどうかは、しっかりと考えたうえで決めるようにしましょう。自分の選択肢を後悔しないように、辞める理由と辞めないほうが良い理由を整理し、決める必要があります。
もし、就活と向き合う気力がない場合には、一度休んで考えることもおすすめです。リフレッシュした状態であれば、今後についても冷静に考えられるでしょう。
就活でのリフレッシュ方法については、「就活ストレスがやばいときはどうする?限界になる理由や対処法を解説」の記事で解説しています。ぜひこちらもご一読ください。
「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」では、就活のよくある悩みを紹介しています。悩んだり失敗したりするのはみんな同じなので、あまり考え過ぎないようにしましょう。
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就活を辞めるか悩む方へのキャリアアドバイザーのアドバイス
留学・進学など、明確な理由があって就活をやめようか悩んでいるなら、「今のタイミングでなければならないのか」「昔からずっと追いかけていた夢や強い意思と覚悟でどうしても経験したいと思っている経験か」を考える必要があります。
就活が上手く行かないから何してももうダメ、という理由で就活をやめようか悩んでいるなら、いったん休憩をはさむのがおすすめです。就活がうまくいかないからといって社会不適合というわけではないですし、自分に合わない場所が1つもないわけではありません。リフレッシュなど休憩をはさみ、状態を整えてから改めて就活に挑みましょう。
就活が1年ずれて既卒や就活留年になってしまうと、その理由について聞かれたり、通常の新卒よりも選考を受けられる選択肢が狭まる可能性があるので、決断する前に留意が必要です。
就活がうまくいかないのは、自分に合っていないところばかりにエントリーしていたり、自分の特性への理解や軸が定まっていない状態のため正しくアピールできていなかったりする可能性が高いです。まずは自分の特性・軸を適切に理解し、自分の特性・軸を企業に正確に伝えることに専念してみてください。この点をクリアしないと、根本的な原因が解消されないままのため、いつまでも就活は上手くいかないでしょう。
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就活を辞める判断をしないほうが良い理由
就活を辞める判断をしないほうが良い理由には、既卒よりも新卒のほうが就職しやすい点が挙げられます。なぜ就活を続けたほうが良いかを解説するので、参考にしてください。
既卒より新卒の方が求められるスキルが少ないから
就活を辞めないほうが良い理由は、既卒よりも新卒のほうが求められるスキルが少ないためです。新卒採用はポテンシャル採用の場合が多く、仕事の経験がなくても評価してもらえる傾向にあります。
一方で、大学卒業後の就活は既卒となり、仕事の経験や実績、スキルが求められるようになるでしょう。社会人経験のない状況ではアピールできる内容が少なく、就活をやり直そうとしてもなかなか評価されません。
既卒と新卒の就活では、新卒のほうがアピールできる内容が多くなります。就活を辞めてしまうと、あとから就活を再開しようとした際に苦労することを覚えておきましょう。
新卒でしか入社できない企業があるから
新卒でしか入社できない企業が多いことも、就活を辞めないほうがよい理由です。新卒採用しか行っていない企業も多く、選択肢が少なくなってしまいます。大学卒業後に就活を行う場合、中途採用枠での就職となり、新卒採用の枠には応募できません。大企業や有名企業は新卒採用だけしか行っていないケースも多く、入社したい企業の面接すら受けられないことも増えるでしょう。
大学生は「新卒カード」ともいわれるように、面接を受けられる企業が多く、キャリアの選択肢が広い時期です。就活を辞めてしまうと、目指せる企業が減ってしまう点はデメリットでしょう。
新卒カードが就活やキャリアにもたらす効果については、「新卒カードとは?使用するメリット・デメリットと就活成功のポイントを解説」の記事も参考にしてください。
既卒はライバルが厳しくなるから
既卒は社会人が面接のライバルになることが多く、面接突破が厳しくなります。新卒の就活よりも、経験やスキルが豊富な求職者が相手になることを知っておきましょう。既卒の就活は中途採用であり、経験やスキルを重視する採用です。社会人経験のある人と、大学卒業後に仕事をしていない人では、社会人経験のある人のほうが評価されやすいでしょう。
既卒になると、ポテンシャルよりもこれまでのキャリアや経験、実績が評価されやすくなります。学生時代に就活を辞めてしまうとライバルの質が高くなり、面接突破が厳しくなる点に注意してください。
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「就活を辞めたい」と考えてしまう理由
就活を辞めると考えてしまう背景には、就活の大変さや苦しさが影響しています。まずはなぜ自分が就活を辞めたいのかを整理し、具体的な対策を考えていきましょう。
内定が出ないから
内定が出ない時期が続くと、自分を否定されたようになり就活を辞めたくなります。努力しても結果が出ず、無力感を感じることもあるでしょう。就活には明確な正解はなく、書類選考や面接対策などの準備は大変です。自分が頑張って考えた内容が評価されず、選考に落ち続けると苦しくなる気持ちも分かります。
しかし、選考は企業との相性を確かめるものであり、あなたの人格や能力を否定するものではありません。自分に合わない企業はあると切り替え、次に向かって進むのが大事です。
周りの友達が内定していくから
周りの友達の内定が決まっていくのを見て、就活を辞めたいと感じる人もいるかもしれません。自分だけが取り残された感覚になり、就活が嫌になってしまうでしょう。就活は自分のペースで行うものですが、ついつい周りと比較してしまうのはよくある話です。最初は励まし合っていた就活仲間の存在が、逆に重荷になっていく場合もあります。
やることが多過ぎて疲れたから
就活ではやることが多過ぎて、嫌になってしまうときもあるでしょう。人によっては1年以上の長い期間就活に取り組むこともあり、疲れてしまうのも無理はありません。
たとえば、自己分析や企業研究など、エントリーまでに必要な準備も数多くあります。選考が始まれば、エントリーシート作成や面接対策なども進めなければなりません。
さらに、説明会参加や面接参加なども重なると、やるべきことがより増えてしまうでしょう。自分のキャパシティを超えてしまい、就活を辞めたいと感じるようです。
やりたい仕事がないから
やりたい仕事がなく、就活が嫌になる人もいます。キャリアの見通しがなく、どの仕事も自分に合わないと考えることもあるでしょう。
やりたい仕事がない場合は、まず自己分析を行うことが大切です。自分の考えや価値観を整理することにより、理想のキャリアや実現したい未来が見えてきます。自己分析の実施方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」の記事で解説しているので参考にしてください。
社会人になる不安があるから
社会人になることに対し、不安を感じて就活を辞める場合もあるでしょう。学生と社会人の違いは大きく、怖くなってしまうのは当然の感情です。
たとえば、社会人になると仕事への責任が重く、学生時代のアルバイトと同じようにはいきません。シフトも自由に決められるものではなく、1日8時間しっかりと働くことになります。学生からすると、社会人は「大変」「つらい」と見えてしまうものです。自分が社会人になることを恐れて、就活を辞めようと考えてしまう人もいます。
就活がつらく悩んでいる方は、「就活がつらい・やめたい時の対処法は?失敗や不安を乗り越え成功に導くコツ」の記事をぜひご参照ください。
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就活を辞める場合の8つの進路
新卒で就活を辞める選択をしたとしても、ほかの道が用意されています。自分の未来をよく考えたうえでの結論であれば、以下の8つのような進路を選んでみましょう。
1.就職留年・就職浪人する
就職留年・就職浪人をして、来年度に再び就職活動に取り組むのも選択肢の一つです。就職留年の場合は大学に在籍したまま「新卒」として就活ができます。ただし、学費がかかるので、金銭面に問題がないかを確認することが必要です。
就職浪人の場合は、大学を卒業して「既卒」として就活をします。就職活動に充てる時間が多くあり入念な準備ができる一方、新卒カードを失うというデメリットもあります。
留年が就職活動に与える影響については、「就活は留年すると厳しい?成功させるためのコツや内定後の対応も解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。
2.進学する
大学院に進学したり、ほかの大学や専門学校に入学したりする道もあります。専門性の高い勉強をすれば、企業によっては選考に有利に働くこともあるでしょう。また、初任給が上がる可能性もあります。
ただし、入学金・学費がかかることや、再び勉強に打ち込む必要があることに留意しましょう。
3.海外留学する
就職をせず、海外に留学して異文化に触れる選択肢も考えられるでしょう。語学力が身につくのはもちろん、全く違う世界の文化に触れることで新たな価値観が生まれる可能性もあります。広い視野や前向きな気持ちを養えるでしょう。
留学をする場合は、十分な費用を準備しておきましょう。
4.派遣社員や契約社員として働く
派遣社員や契約社員などの非正規雇用として働く道もあります。固定の職場で働くことに比べ、さまざまな経験を積みやすいのがメリットです。生活費を稼ぎながら、次の就職に必要なスキルを磨くことができます。
一方、契約期間が決まっていたり、不景気に解雇されやすかったりと、比較的不安定な雇用形態なのがデメリットです。正社員を目指す場合は、転職活動を並行して行うことをおすすめします。
5.フリーターとしてアルバイトする
フリーターになってアルバイト収入で生計を立てる方法もあります。収入が得られ、アルバイトで働くことでいろいろな経験もできます。正社員と比べると、比較的自由にスケジュールを組めるのもメリットの一つです。
ただし、正社員と比べて収入が低かったり雇用が不安定だったりするため、不安に思う人もいるでしょう。そのような場合は、「フリーター生活は△歳まで」のように決めるのがおすすめです。
6.フリーランスとして働く
会社には所属せず、独立して働く方法も選択肢の一つです。フリーランスになれば、働き方を自由に決められ、自分が好きなことや得意なことを仕事にできます。
逆にいえば、すべてを自分で決めなければならないので、優れた提案力や管理能力が必要です。
7.起業をする
ビジネスを立ち上げる知識・技術がある人や、学生時代に起業をしたことがある人は、起業するという選択もあるでしょう。上下関係に悩まされることもなく、事業が上手くいけば新卒で働くより高い収入を得られる可能性もあります。
しかし、失敗してしまった場合は全責任を自分で負わなければならないため、強い覚悟が求められます。
8.無職になる
いったん仕事から離れて無職になる人もいるでしょう。無職のままでいると、親を頼ったり、借金をしたりして生活することになります。働いていないことによる罪悪感に苛まれたり、社会への関わりが絶たれたことによって無力感に襲われたりする恐れがあります。
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就活を辞めたいときの6つの対処法
「就活を辞めたい」と思ったら、次に挙げる6つの方法を試してみてください。
1.自分を責めない
自分を責めないことが大切です。選考は、企業とのマッチング度をはかるものと考えましょう。落ちたからといってあなたが劣っているわけではないのです。
また、「『辞めたい』と思っている自分はダメだ」と責める必要もありません。就活という人生で初めてのことに取り組んでいるため、疲れてしまうのはむしろ当然といえます。必要以上に落ち込まないようにしましょう。
2.ほかの就活生と比べない
気になってしまうとは思いますが、友達・就活仲間と自分を比較するのはやめましょう。友人たちとは受けている企業も違いますし、選考スケジュールも異なります。状況が違って当然です。
自分が入りたいと思う企業の選考に向けて集中したほうが有意義な時間を過ごせるでしょう。もし、周りの友達の近況を聞くのが苦痛に感じたら、ほど良い距離感を保つことも大切です。SNSはなるべく見ないようにしましょう。
3.就活を一旦ストップする
就職活動するのが辛くなったら、就活から一度離れてリフレッシュしてみてください。休息をとることで気持ちが前向きになり、結果的に就活の成功に繋がります。十分な睡眠をとる、気の合う友人と食事に行く、旅行をするなど、自分の好きなことを思うままに実行してみましょう。
4.誰かに相談する
就活で困っていることや嫌なことを、家族や友人などに相談してみましょう。誰かに話を聞いてもらうと心が軽くなります。
就活に関する具体的なアドバイスが欲しい場合は、大学のキャリアセンターや就活エージェントを利用するのがおすすめです。プロの視点から助言をしてもらえます。
就活でおすすめの相談先については、「就活相談先のおすすめ15選!適切な相手選びのポイントや注意点も解説」の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
5.自己分析をやり直す
自己分析をして「自分が今後どうなりたいのか」を整理しましょう。就活を続けるにしても辞めるにしても、後悔しない選択をするために必要なプロセスです。
自己分析をすることによって、自分が心を動かされることや嫌だと感じることなどが分かります。得意・不得意も見えてくるでしょう。また、就活の軸が見つかり、就活を続けるモチベーションが復活することもあります。
6.就職エージェントを利用する
就職活動を辞める前に、就職エージェントに相談してみましょう。就活の悩み相談はもちろん、自己分析など具体的な就活の進め方もサポートしてもらえます。
就職エージェントによっては、あなたに合う求人を紹介してくれる場合もあるでしょう。世間には出ていない非公開求人を紹介してもらえる場合もあるため、気になる方は一度利用してみるのがおすすめです。
就活は一人で進める必要はないので、不安な気持ちが消えない場合はプロのサポートを受けてみましょう。サポートを受けることで、安心して就活と向き合えるようになるはずです。
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就活を辞めるか迷っているあなたへ
就活を行うと、大変だからやめたいと思うのはよくあることです。書類選考や面接でうまくいかず、自分には就職は無理だと感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、就活が大変だからといって勢いで辞めてしまうのは危険です。あとから就活を再開したいと思った場合に、スキルや経験を身につけた既卒者がライバルとなり、大学での就活よりもさらに大変な思いをする可能性があります。
就活を辞めると決める前に、まずは就職エージェントに相談してみましょう。就職活動のプロに相談することで、これからどうすれば良いかが見えてくるはずです。
就職エージェントのなかでも、大学生におすすめなのがキャリアチケットです。「就活がいやだ」と思ったときや、どうしたら良いか分からないときなど、就活のことなら何でも頼ってください。
キャリアチケットでは、専任の就活アドバイザーがマンツーマンであなたをサポートします。これからどのように行動していくかを一緒に考えましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。