このページのまとめ
- 就活の軸とは、「働くうえで譲れない自分なりの基準」になるもの
- 就活の軸を考えるときは、自己分析や業界研究、企業研究が欠かせない
- 就活の軸は、すべての企業にあてはまるものは避けよう
「就活の軸って何?」「必ずあったほうが良いの?」と疑問を持つ就活生もいるでしょう。就活の軸は自分なりの基準であり、相性の良い仕事や企業を探すために欠かせません。軸を持たずに就活をすると、迷いが増え、ミスマッチが起きやすくなります。
この記事では、就活の軸を探すコツや具体例をご紹介しています。面接で就活の軸について聞かれた場合の答え方もまとめているので、チェックしておきましょう。
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- 就活の軸とは働くうえで譲れない自分なりの基準のこと
- 就活の軸にはどのようなものがある?具体例を紹介
- 職種や仕事内容
- 企業の社風や雰囲気
- 企業理念
- 労働環境や待遇
- 就活の軸の具体例27選
- 就活の軸を定める6つのメリット
- 1.入社後のミスマッチを減らせる
- 2.就活をスムーズに進められる
- 3.面接で聞かれたときに困らない
- 4.将来のキャリアプランが明確になる
- 5.一貫性のあるアピールができる
- 6.内定を獲得したときの判断基準になる
- 就活の軸を決めるのが大事な理由についてのキャリアアドバイザーのコメント
- 企業が就活の軸について質問する3つの理由
- 1.応募者の価値観を知りたいから
- 2.社風に合う人材かどうかを確かめたいから
- 3.意欲を持って長く働いてくれるか判断したいから
- 就活の軸を見つける4つのステップ
- 1.自己分析を行う
- 2.業界研究や企業研究で情報を集める
- 3.将来のビジョンや目標を考える
- 4.就職で重視するものを考える
- 就活の軸が決まらないときにできる対策
- インターンシップに参加する
- 企業説明会に参加する
- 他己分析を行う
- 企業を比較してみる
- 選ばない条件を考えてみる
- 就活エージェントに相談する
- 面接で就活の軸について伝える際のコツ
- 結論から答える
- 理由を裏付けるエピソードを伝える
- 企業と関連性のある内容にする
- どの業種にもあてはまる内容は避ける
- 就活の軸を聞かれた場合の例文
- 「顧客の問題解決をしたい」を軸にする場合
- 「関わる人を笑顔にしたい」を軸にする場合
- 「相手に寄り添う仕事をしたい」を軸にする場合
- 「人々の生活を支える仕事がしたい」を軸にする場合
- 就活の軸を決めきれずに悩むあなたへ
就活の軸とは働くうえで譲れない自分なりの基準のこと
就職の軸とは、「自分なりの仕事選びや企業選びにおける譲れない基準」のことです。就活生が就職の軸を定めるには、自分のやりたいことや理想とする姿をよく知る必要があります。
就活の軸をいくつ持つべきか具体的なルールはありませんが、「興味や関心」「強みや性格」「やりがいや働き方」の3つの視点で考えるのがおすすめです。
就活において、自分の求める条件が完璧にそろっている企業と出会うのは難しいのが実情です。しかし、数ある企業のなかから、できる限り就活の軸に沿った企業を選ぶと、自分が思い描いているキャリアを築きやすくなります。
軸を定めずに就活を進めると、企業を的確に絞り込むことが難しくなります。就活の軸の必要性をしっかり学んだうえで、決めていきましょう。
就活の軸の重要性については、「就活の軸がない人へ|設定するメリットや見つけ方を解説」でも解説しています。
就活の軸は、大学3年生の3月までにはある程度イメージしておくのがおすすめです。内閣府の「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」 によると、就活におけるエントリーシートの提出時期は大学3年の3月がピークでした。
引用:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(56p)」
エントリーシート提出までには就活の軸を決めておくといいでしょう。また、エントリーシートを最初に提出した時期は、大学3年生の9月以前と回答している学生が3割近くいます。
引用:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(56p)」
これは、インターンシップ時にエントリーシートの提出を求める企業が多いからでしょう。インターンシップに参加する場合、大学3年生の夏ごろにはエントリーシートが必要になるので、その時期に向けて作成してみてください。
なお、選考スケジュールの早期化や多様化も進んでいます。志望企業がどのようなスケジュールで動いていても対応できるように、早めに就活の軸を定めておきましょう。就活の軸さえ決まっていれば、エントリーシート作成はもちろん、企業選びや志望動機作成にも役立ちます。
また、面接で「あなたの就活の軸はなんですか?」と聞かれても、自信をもって答えられるでしょう。就活の軸は、あなたが就活をしていくうえでの指針となるため、最初に定めて置くことが重要です。
「就活の軸」を最初に定める理由については、「就活の軸ってどんなもの?定める方法とは」も参考にしてください。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
キャリアアドバイザーのコメント
就活の軸は、企業が選考通過か否かを判断する基準にもなるため、とても重要です。企業も同じように「採用するうえで譲れない、こんな就活の軸を持った学生がほしい」という基準を持っています。行きたい企業を見つけて軸を寄せるのではなく、自分と向き合って見つけた軸に合う企業を見つけるのが内定への近道ですよ。
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就活の軸にはどのようなものがある?具体例を紹介
就活の軸は、職種や仕事から選ぶ人もいれば、労働環境や条件から選ぶ人もいます。正解はないので、自分なりの軸を探してみましょう。ここでは、就活の軸にはどのようなものがあるのか、具体例をまとめました。
職種や仕事内容
営業職や事務職などの職種や、仕事内容も就活の軸の一つです。職種や仕事内容であれば軸が決めやすく、該当する企業も探しやすいでしょう。
たとえば、「コミュニケーション能力を活かして営業で活躍したい」「人と関わる仕事がしたい」「海外で活躍したい」などが職種や仕事内容を就活の軸にする例です。まずは、「自分がどのような仕事に就きたいのか」「何を成し遂げたいのか」から考えると、イメージが湧きやすいでしょう。
企業の社風や雰囲気
企業の雰囲気が自分に合うかどうかで選ぶ就活生も多くいます。どの企業であっても同僚と協力して働くので、社風や雰囲気、人が合うかは重要です。
たとえば、「明るい職場で働きたい」「チームワークを重視する環境がいい」などが就活の軸として考えられます。どのような雰囲気であれば、自分の力を発揮できそうかで考えるのがおすすめです。
企業理念
企業理念が自分に合うかどうかを判断材料にするのも、一つの考え方です。企業と自分の考え方が一致していれば、仕事を進めやすく、モチベーションも上がるでしょう。
企業理念については、会社のWebサイトや採用ページに書いてあるのが一般的です。ミスマッチ防止にもつながるので、自分の価値観が企業理念とかけ離れていないかチェックしてみてください。
労働環境や待遇
「残業が少ない」「ワークライフバランスへの取り組みが行われている」「リモートワークもOK」「フレキシブルな勤務体制」など、労働環境や待遇を就活の軸にするのもおすすめです。働きやすい環境は、成果の出しやすさにもつながります。
就活を進めていくにあたって、不採用の通知を受け取ることは誰しもあるでしょう。その中で、「なぜ不採用になったのか?」理由を考え改善していく必要があります。原因の一つとして「就活の軸」が定まっておらず、自分に合った業界を選べていないことが挙げられます。
「【19卒 就活体験談 #3】就活の軸は『一生働けるスキルを身につける』」では、就活を経験した学生が実際に就活の軸を決めてスムーズに進んだ就活の様子を語っています。「就活の軸」の具体例として参考にしてください。
待遇面を就活の軸に定めても面接では触れない
企業を選ぶ際に、給与や待遇を軸に選ぶのは間違いではありません。しかし、面接で就活の軸を聞かれたとき、給与などを伝えるのはマイナス評価につながります。
「給料がいいから」「休みが多いから」などと正直に答えると、仕事への意欲が低いと思われてしまうかもしれないからです。就活の軸に待遇を定めるのなら、面接で就活の軸を聞かれた際には、給与や休日については触れず、別のことを答えるようにするのがおすすめです。
ただし、給与を就活の軸に定めたとしても、対象となる企業は業界や業種、理念などがバラバラのため軸を言い換えるのは難しくなるでしょう。そうなれば、また違う軸を定めて絞り込まなければなりません。
また、就活の軸を面接で伝える場合は、面接官に伝わりやすく好印象を与える必要があります。「就活の軸がありきたりになってしまう」と差別化に悩んでいる人は、「面接官に伝わりやすい「就活の軸」の作り方とは?」も参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
特におすすめな軸の決め方は、「職種」「環境」「条件」の3つに沿って考えること。職種はスキル、環境は価値観のマッチを図るために使います。条件は、表に出すよりは最後に就職先を決めるための材料として自分の中に秘めておくものと考えましょう。
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就活の軸の具体例27選
具体例として就活の軸をいくつか紹介します。自分の考えに近いものがあるか、チェックしてみてください。
・関わる人を笑顔にしたい
・顧客を喜ばせたい
・顧客の問題を解決したい
・顧客と信頼関係を築きたい
・コツコツと集中できる仕事をしたい
・尊敬できる人と働きたい
・海外で活躍したい
・専門知識を活かしたい
・将来性のある業界で働きたい
・社会に役立つ仕事をしたい
・日本を活性化させたい
・腰を据えて長く働ける会社が良い
・実力主義の現場で早く成長したい
・地域に密着した仕事をしたい
・チームワークを大切にしながら働きたい
・人をそばで支える仕事をしたい
・複数の業界と関わる仕事をしたい
・自分の強みや長所を活かせる会社で働きたい
・スキルを伸ばせる仕事をしたい
・周囲と協力して規模が大きい仕事をしたい
・結果が数字ではっきり現れる仕事をしたい
・人とコミュニケーションを取る機会が多い仕事をしたい
・責任のある仕事をしたい
・やりがいのある仕事をしたい
・ワクワクするものを生み出したい
・人に「ありがとう」といってもらえる仕事がしたい
就活の軸は、業界や職種、業務内容、働き方など、さまざまな視点から考えられます。志望動機のように、特定の企業ごとに対する内容である必要はないので、自由に考えてみましょう。
企業選びのポイントになる視点については、「会社選びのポイントは?正しい答え方と考え方・注意点を例文つきで解説」も参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
上記の例の中にピンとくるものがあれば、3~4つピックアップをしてみましょう。そして、それらを選んだ理由を「なぜを3回」繰り返しながら考えます。そうすると、過去の自分の経験や自分の将来像に結び付くものが見えてくるはず。面接で質問をされた時に、過去や未来の話との一貫性があって好印象につながりやすくなりますよ。
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就活の軸を定める6つのメリット
就活の軸を決めておくと、ミスマッチを防止できたり、選考で一貫性のあるアピールができたりするメリットがあります。ここでは、就活の軸を定めて就活を行う6つのメリットを解説します。
1.入社後のミスマッチを減らせる
就活の軸を決めておくと、入社後「やっぱり企業と合わなかった」などのミスマッチを防ぐことにつながります。企業選びの基準が明確になり、イメージだけでやみくもに就活を行うケースが減るからです。
就活の軸を持たずに就活をすると、イメージや目についた一部の条件だけで企業を選んでしまうこともあります。企業全体を見ていないので、「イメージと違った」「デメリットの方が多かった」などと感じるケースも出てきます。
ミスマッチがあると、ストレスを感じ、場合によっては早期離職につながってしまうでしょう。同じ職場で長く働くためにも、就活の軸を明確にして、自分に合う企業を選ぶのが大切です。
2.就活をスムーズに進められる
就活の軸を決めておけば、自分に合う企業と合わない企業がわかりやすくなります。判断基準があるので、効率的に就活が行えるでしょう。
就活の軸が決まっていないと、選択肢が多く、どの企業を選んでいいのかわかりにくくなります。一方で、「営業職がいい」「チームで成果を出す仕事がしたい」などの就活の軸があれば、多くの選択肢から企業をある程度絞り込めます。
就活は「企業研究」や「書類対策」「面接対策」など、やることが多いので効率的に進めるのが重要です。就活の軸を決めて、企業選びをスムーズに行いましょう。
3.面接で聞かれたときに困らない
就活の軸を定めておくと、面接対策にもなります。就活の軸は、面接でよく聞かれる質問の一つだからです。
ただし、就活の軸は面接直前に決めるのではなく、企業を探す段階で考えておくのがおすすめです。そうすることで、「なぜこの業界を選んだのか」「なぜこの企業で働きたいのか」など、志望度の高さが伝わりやすくなるでしょう。
4.将来のキャリアプランが明確になる
就活の軸を明確にしておくと、就活だけでなく入社後に仕事をするうえでも役立ちます。就活の軸に沿って将来のキャリアプランを描いておくと、そのために必要な行動が明確になり、モチベーションの向上にもつながるはずです。
たとえば、「入社したらどのように活躍したいのか」「どのような経験を通して、どうステップアップしていきたいのか」など、具体的に想像することで、強みを活かしてなりたい自分に近づいていけるでしょう。
5.一貫性のあるアピールができる
就活の軸を定めると、企業に対して一貫性のあるアピールができます。就活の軸に沿って履歴書やエントリーシートを作成したり、面接官からの質問に回答したりできれば、企業側に一貫性のあるメッセージを伝えられるでしょう。
就活の軸が定まっていると、自己アピールに説得力が生まれ、企業からの高評価にもつながります。
6.内定を獲得したときの判断基準になる
就活の軸があれば、内定を獲得したときに「承諾するかどうか」の判断がしやすくなるでしょう。
特に、複数の内定を得た場合の企業選びに悩む就活生も少なくありません。しかし、就活の軸を判断基準にすることで、より自分の価値観に合った企業選びができます。
「就活の軸を決めなくても、就活はうまくいっている」という人もいるかもしれません。しかし、複数の企業から内定をもらった場合、就活の軸が定まっていれば、その条件を満たしている企業を選択でき、納得したうえで就職先を選べるでしょう。
就活の軸が見つからないという人は「迷ったときは企業に質問をぶつけた。決め手は『やりたいことができるかどうか』」も参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
自分にとって納得感のある就活の軸が明確にある人ほど、内定をスムーズに取り、入社後のギャップが少ない傾向です。そのため、就活を開始して一番最初に就活の軸を作りましょう。就活の軸とトコトン向き合うことが、就活の結果を左右すると言っても過言ではありません。
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就活の軸を決めるのが大事な理由についてのキャリアアドバイザーのコメント
Q.就活の軸を決めるのはなぜ大事ですか?
就活の軸を決めることで、自分の適性や志向性に合った企業を効率よく見つけられます!
就活の軸を選定する過程・就活の軸を活用する過程でも学べることはたくさんあります。たとえば、就活の軸を選定する際には、自分の価値観やこれまでの経験を深堀りする必要があるので、自己分析を深めることにつながるでしょう。
また、就活の軸の項目ごとに1社1社企業を比較することで、業界・職種・企業理解を深めることにもつながります。
さらに、面接では必ずと言っていいほど「あなたの就活の軸は何?」「うちの企業を志望した理由は?」と企業選びの理由や背景について質問されることが多いです。その際に自信をもって伝えられるように準備するという観点でも、早めのうちに就活の軸を定めて言語化しておく必要があります!
企業が就活の軸について質問する3つの理由
ここでは、企業が就活の軸を聞く理由を解説します。企業が知りたいことを網羅できているかどうかを意識して、就活の軸を考えてみてください。
1.応募者の価値観を知りたいから
企業は、就活の軸に関する質問を通して、応募者が働くうえで重要視していることを知りたいと考えています。応募者の価値観と自社の企業理念がマッチするかどうかを見極めるのは、採用活動の目的の一つといえるでしょう。
就活の軸が定まっていないと、企業選びの基準や価値観をうまく伝えられず、採用担当者に「志望度が低い」と評価されてしまうかもしれません。
2.社風に合う人材かどうかを確かめたいから
企業が就活の軸について質問するのは、応募者が自社の社風に合う人材かどうかを確かめる意図もあります。
企業によって社風は異なります。社風に合わない企業に入社すると、周囲とうまく馴染めなかったり、スキルアップできなかったりするなど、早期離職につながりかねません。
そのため、企業は就活の軸を聞くことで、応募者が自社に馴染めるのか、実力を発揮できるのかを判断しています。
3.意欲を持って長く働いてくれるか判断したいから
働く意欲がどれほどあるかを判断したいときにも、企業は就活の軸を尋ねるでしょう。企業は採用活動において、できるだけ長く働いてくれる人材を求めています。
特に、新卒採用はポテンシャル採用と呼ばれ、即戦力になるスキルや経験よりも、就活生の将来性を高く評価する傾向があります。働く意欲や仕事に対する熱意がなければ、長く働き続けるのは難しいでしょう。
企業が就活の軸を聞く理由を知っておけば、より志望企業に合った就活の軸を見つけられるはずです。企業にとって就活の軸が重要な理由については、「就活の軸ってなに?自分に合う就職先を見つけるコツ」も参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
企業が「就活の軸」を質問するのは、企業が持つ採用するうえで譲れない「こんな就活の軸を持った学生がほしい」という基準に満たしているかを確認するためです。分かりづらい点もあるので「就活の軸はこれでいいのか」と不安になることもあるでしょう。しかし、どんな質問も意図を理解できれば対策が打てるので怖くありません。どうしても不安なら、就職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
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就活の軸を見つける4つのステップ
ここでは、就活の軸を見つけるために実施したい4つのステップを解説します。自己分析や業界研究を行い、就職で何を重視するのかを考えてみましょう。
1.自己分析を行う
就活の軸を探すために、まずは自己分析から始めるのがおすすめです。自分が就職に何を求めているのかが分からなければ、軸が定まりません。
たとえば、次のような質問から自分について探ってみましょう。
・得意なことは何か
・強みは何か
・長所や短所は何か
・どのような環境で活躍できるか
・仕事に何を求めるか
すでに興味を持っている仕事がある場合、「なぜその仕事に興味があるのか」を深掘りしていくのもおすすめです。とにかく自分について深掘りを行い、自己理解を深めましょう。
自己分析の方法は、一つではありません。うまく自己分析ができないと感じている人は、違う方法で再度行ってみましょう。自己分析の方法は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」も参考にしてください。自己PRや志望動機を考えるうえでも欠かせない作業なので必ず行いましょう。
2.業界研究や企業研究で情報を集める
業界研究や企業研究を行い、「どのような業界があるのか」「どのような企業があるのか」を知ることも重要です。知識が増えると選択肢が広がり、就活の軸を決めやすくなります。
業界研究を行えば、自分が知らない業界に興味が生まれ、エントリーにつながることもあります。また、企業研究から新しい仕事内容や職種を知り、自分に合うものが見つかることもあるでしょう。
情報が多いほど、働くイメージがしやすくなります。世の中には、日常で見かけない仕事や企業も多いので、業界研究や企業研究に力を入れるのがおすすめです。
「業界研究ってどこから始めたらいいの?」と悩んでいる就活生もいるかもしれません。業界研究の進め方は「業界研究のやり方とポイントを詳しく解説!自分に合った仕事を見つけよう」、企業研究の進め方は「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので、合わせて参考にしてください。
3.将来のビジョンや目標を考える
「将来どのような仕事をしたいか」「達成したい目標はあるか」などから、就活の軸を考えてみるのもおすすめです。業界研究や企業研究を行えば、具体的なイメージが湧いてくるでしょう。
仕事内容だけではなく、「リーダーとして成果を出したい」「社長を目指す」などのように、役割や立場から考える方法もあります。また、「土日は必ず休む」のように、ライフスタイルで考えるのも良いでしょう。
将来のビジョンや目標が明確になると、希望する条件や価値観がわかります。
4.就職で重視するものを考える
就職するにあたって、自分が大事にしている条件や考え方は、あらかじめピックアップしておきましょう。
たとえば、「英語を使う仕事がしたい」という目標も就活の軸になります。海外出張のある企業、海外に支店がある企業を探せば、就活の軸に沿った企業を選べ、志望動機にも一貫性を持たせられるでしょう。
難しく考えずに、自分の希望から就活の軸を決めるのがおすすめです。譲れない条件がある場合は、その条件を就活の軸にしてみてください。
それでもいまいち自分にぴったりの就活の軸が見つからないと悩んでいる人もいるでしょう。就活の軸は今まであなたが生きてきた人生を振り返ることで、見えてくることもあります。就活の軸を定め直したい人は「よく聞く「就活の軸」。何がそんなに大事なの?」も参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
「就活の軸」は、過去・今・未来の時間軸で区切って進めると見つけやすいです。過去にどんな経験をしたか、その経験の中で楽しかったこと・しんどかったこと・得意・不得意など気づいたことはなにか、その経験からどんな強みや価値観を得たか、その経験や価値観を将来にどう繋げたいのかという順で考えてみましょう。
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就活の軸が決まらないときにできる対策
就活の軸が決まらずに困っている場合は、インターンシップに参加したり、企業説明会に参加したりすると、働くうえで譲れない条件を見つけるヒントになるでしょう。また、就活エージェントなど、就活のプロに相談するのも選択肢の一つです。ここでは、就活の軸が決まらないときに実施したい対策をご紹介します。
インターンシップに参加する
インターンシップに参加して、どのような企業や仕事内容があるのか詳しく知りましょう。
就活の軸が決まらない就活生に多いのが、「仕事についてわからない」「働くイメージが湧かない」といった悩みです。このような悩みを解決するには、実際に仕事を経験してみるのが一番でしょう。
インターンシップによっては実際に仕事を体験できる企業もあり、就職に対するイメージがしやすくなります。もし、仕事内容が合わない場合でも、「△△の職種や仕事以外にする」のような軸ができます。避ける条件を決めるのも大事なので、インターンシップを通じて自分に合う条件、合わない条件をはっきりとさせておきましょう。
インターンシップについて知りたい場合は、「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」の記事を参考にしてください。実際の仕事を体験したい場合は、長期で業務を体験できるサマーインターンがおすすめです。
企業説明会に参加する
企業説明会に参加して、企業や仕事について情報を得るのも大切です。情報が増えるほど、就活の軸も決めやすくなります。
社会にはイメージの湧かない企業や仕事も多く、わからないことが多いと判断できません。特に、BtoBの業界や企業は日常では目にしないので、自分から情報を探すのが重要です。
企業説明会であれば、担当者に直接質問できる場合もあります。Webサイトや採用ページに記載のない情報が入手できるので、積極的に参加してみてください。
企業説明会は、実際に働いている社員の話を聞ける貴重なイベントです。自分が興味のある業界や企業の説明会には、必ず参加しておきましょう。しかし、「企業説明会は多すぎてどれに参加すればいいのかわからない」と悩んでいる就活生もいるはずです。
企業説明会の探し方や参加方法については、「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」の記事を参考にしてください。
他己分析を行う
他者から見た自分の長所やスキルを参考にして、就活の軸を決める方法もあります。客観的な意見を聞けば、自分では気がつかない新しい視点が得られるでしょう。
たとえば、「チームメンバーが困っているときは、いつでも助けてくれる」と他者に評価されたとします。この場合、チームで行動する仕事や企業が向いていると考えられます。
就活の軸に置き換えると、「チームプレーの企業を優先する」「個人主義の企業は避ける」などにできるでしょう。他者からの意見は貴重なので、積極的に意見をもらってみてください。
企業を比較してみる
企業同士を比較し、自分の考え方や希望する条件を探す方法もおすすめです。「A社とB社であればどちらがいいのか」で答えを出せれば、何を基準に企業選びをしているのかがわかるでしょう。
たとえば、「給与は下がっても、年間休日が多いB社がいい」となれば、休日を重視していることがわかります。「残業は多いけど、仕事のやりがいが欲しい」と思う就活生もいるはずです。
また、「A社にはB社にない、気になる職種がある」など、企業を比較しどちらがいいかを考えれば、自分が重視する条件がわかります。いくつか比較をすると、企業選びの軸が見えてくるでしょう。
選ばない条件を考えてみる
長所や強みではなく、短所から就活の軸を探す方法もあります。優先して選ぶ軸ではなく、選択肢から外す軸を考えるのも効果的だからです。
たとえば、「新しいアイディアを発想するのが苦手で、企画力がない」が短所だとしましょう。この場合、「デザインなどのクリエイティブ職は就活の軸から外したほうがいい」と考えられます。
向いている仕事を探すだけではなく、向いていない仕事や職種を選択肢から外すのも大事です。短所を分析して、選択肢には選ばない条件も考えてみましょう。
就活エージェントに相談する
自分だけでは就活の軸が見つからないと感じたら、就活のプロに相談するのがおすすめです。就活エージェントであれば、就活生の状況に応じて適切なアドバイスをしてくれます。
また、就活の軸だけではなく、自己分析や企業研究などに関してもアドバイスしてもらえるのがメリットです。就活全体のサポートをしてもらえるので、これから就活の軸を探そうとしている方も安心です。
就活エージェントのキャリアチケットでも、就活の軸を探すサポートを実施しています。「就活の軸がいくつもあって決めきれない」または「この就活の軸で進めていってよいのか」など、自分一人では考えがまとまらないと思ったら、ぜひ相談してください。
キャリアアドバイザーのコメント
社会人として働くという経験をしたことがない中で、会社で働くうえで譲れないものを決めるのは難しくて当然です。焦らないで大丈夫ですよ。自分1人の力で未来のことを想像しきるのは思っているよりも難しいので、後悔することを避けるためにも社会人経験のある周囲の人やプロのアドバイザーに相談しましょう。納得のいく軸を作るきっかけになるはずです。
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面接で就活の軸について伝える際のコツ
面接で就活の軸について聞かれる場合、結論から伝えると好印象です。分かりやすく内容が伝わるように、工夫しましょう。
ただし、就活の軸で答えるのを避けたほうがいい内容もあります。ここでは、面接で就活の軸について答える場合のコツを解説します。
結論から答える
就活の軸について聞かれたら、「私の就活の軸は△△です」のように結論を伝えましょう。結論から伝えた方が、面接官が内容を理解しやすいからです。
補足説明やエピソードから伝えてしまうと、「結局、何が軸なのだろう?」と思われてしまう場合もあります。内容がよくても、伝わらなければ評価されません。
結論のあとにエピソードを伝えれば、話の流れを理解しやすく、説得力も増します。就活の軸に限らず、面接では結論から話すことを意識しましょう。
理由を裏付けるエピソードを伝える
就活の軸を伝える場合、理由を説明するためのエピソードを忘れないようにしてください。軸にする理由が伝わらなければ、評価されにくいからです。
たとえば、「人と関わる仕事をしたい」だけを伝えても、面接官からすればなぜなのかがわかりません。
「接客のアルバイトをした際に、お客さまからの『ありがとう』という言葉がモチベーションになった。これからもたくさんの『ありがとう』がもらえるように、人と関わる仕事で活躍したい」などのようにエピソードがあれば、面接官も納得できます。
エピソードがあると説得力が増すだけではなく、内容にオリジナリティが出ます。自分にしかないエピソードを探し、盛り込んでみましょう。
就活で伝えるエピソードを探すコツについては、「学生時代に頑張ったことがない…エピソードの見つけ方や例文を解説」の記事でも解説しています。
企業と関連性のある内容にする
就活の軸で伝える内容は、応募企業と関係があるものを選びましょう。企業に関係ない軸を伝えても、評価してもらえない可能性があります。
就活の軸が企業と合わないと、「ミスマッチが起きる」「すぐに離職するかもしれない」とマイナスに働く場合もあります。就活の軸が志望企業で実現できるかを考えて、伝えるようにしましょう。
どの業種にもあてはまる内容は避ける
どの業種や仕事にもあてはまる内容を伝えても、アピールにはなりません。抽象的な就活の軸になっていないか、確かめましょう。
たとえば、「仕事を通して成長したい」のような内容は、どの企業でも共通します。そうすると、企業選びで絞り込むことができず、結局違う「企業を選ぶ基準」を決めなければなりません。
抽象的な内容になってしまう場合は、業界研究や企業研究をもう一度行ってみてください。また、インターンシップへの参加や、OB・OG訪問を行い、より企業について学ぶのもおすすめです。
OB訪問をする場合は、あらかじめどんなことを質問するのか具体的に決めてから実施しましょう。あとで「これを聞いておけばよかった」と後悔しないために、「就活のOB訪問で使える質問集!先輩に聞いておきたいのはこれだ」の記事を参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
大抵の場合、軸そのものはありきたりなものになりがちです。そのため、他の人と差別化を図るには「深さ」が大切になります。「ありがとう」をもらえる仕事がいいのはなぜか→△△だから、そう思ったのはなせか→△△だから…など、「なぜ」を最低3回繰り返して、深堀されても答えられるようにするのがポイントです!
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就活の軸を聞かれた場合の例文
ここでは、就活の軸を聞かれた場合に、どのように答えればいいか例文をご紹介しています。就活の軸ごとに回答を紹介しているので、参考にしてみてください。
「顧客の問題解決をしたい」を軸にする場合
大学のゼミで、グループワークをうまく進められなかった経験があります。そのとき、進捗状況をLINEグループで報告して共有するなど、自分なりに工夫してメンバーと接したところ、メンバーから「△△のおかげで話し合いがしやすくなった」といわれました。
この経験から、私は問題を解決することで人の役に立ちたいと思うようになりました。そのため、自身が関わった広告で顧客の悩みに寄り添い、問題解決に向けたサポートができるこの仕事に就きたいと考えています。
「関わる人を笑顔にしたい」を軸にする場合
私は大学時代に4年間、レストランで接客のアルバイトをしていました。料理を提供するときやお客さまが帰るときに見せてくれた笑顔が、仕事のやりがいにつながっていました。
このような経験から、関わった人の笑顔を近くで見ることのできるサービス業に就きたいと考えています。
「相手に寄り添う仕事をしたい」を軸にする場合
高校3年生のとき、大学選びに迷って、学校の先生に相談した経験があります。当時、先生がとても親身になって寄り添ってくれたからこそ、後悔のない学生生活が送れています。この経験を通して、私は寄り添って支えてくれる存在のありがたさに気づきました。
私自身も仕事の紹介を通して、親身になって相手に寄り添える人材の仕事に就きたいと考えています。
「人々の生活を支える仕事がしたい」を軸にする場合
日本には震災や台風といった自然災害が多く、当たり前の日常が送れることの大切さを実感する場面があります。去年の台風では、自宅が停電し、とても不安な気持ちで夜を越しました。
この経験から、私は人々の日常における「当たり前」を守り、社会に安心感を届けられる仕事に就きたいと考えています。
就活の軸の例文については、「就職活動の軸はどう作る?決め方のコツや面接での回答例をご紹介」も参考にしてください。業界ごとに紹介しているので、志望企業が決まっている人にもおすすめです。
キャリアアドバイザーのコメント
軸を決めた理由を考えて準備をするのはとてもいいことです。しかし、原稿を読み上げるような伝え方にならないようにするのがポイント。「1人の人間との会話」であることを意識してみると、伝えやすくなりますよ。
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就活の軸を決めきれずに悩むあなたへ
就活の軸を考えても、なかなか決まらないこともあるでしょう。業界や仕事内容、企業など選択肢が多く、どのような軸で就活を行うのか迷ってしまう人も多いはずです。
しかし、就活の軸が決まっていないと志望企業を絞りこめず、エントリーに苦戦してしまうこともあります。もし、自分だけでは決めるのが難しいと感じたら、就活エージェントに相談してみましょう。
就活エージェントのキャリアチケットでは、就活の軸を決めるのに欠かせない自己分析や業界研究、企業研究の進め方をサポートいたします。自信を持って企業にエントリーできるように、アドバイスしています。
もちろん、エントリーシート対策や面接対策など、内定獲得に向けてのサポートも充実しているので、就活での悩みを抱えている人は、ぜひご相談ください。
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